JP3530703B2 - 巻掛け伝動装置 - Google Patents

巻掛け伝動装置

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JP3530703B2
JP3530703B2 JP05382897A JP5382897A JP3530703B2 JP 3530703 B2 JP3530703 B2 JP 3530703B2 JP 05382897 A JP05382897 A JP 05382897A JP 5382897 A JP5382897 A JP 5382897A JP 3530703 B2 JP3530703 B2 JP 3530703B2
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敏彦 大坂
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、巻掛け伝導装置さ
らにはスプロケットホイールにローラチェーンを巻き掛
けてなる装置に関し、例えば液体を瓶等の容器に充填す
る瓶詰め工程における瓶等の搬送装置に適用して有用な
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ジュース等の飲料用液体をガラス製や樹
脂製の液体容器に充填し、その液体容器の口に蓋をした
後、殺菌を行って、次のラベル貼り等の工程へ送り出す
瓶詰め・殺菌工程において、液体容器の搬送機構とし
て、一般にローラチェーンを用いた巻掛け伝動装置が用
いられている。
【0003】この巻掛け伝動装置では、図10に示すよ
うに、液体容器の搬送経路の一端に、モータ等の駆動部
2により回転駆動される駆動軸が配置されているととも
に、その経路の他端に、回転自在な従動軸が配置されて
いる。そして、それら駆動軸及び従動軸に、それぞれス
プロケットホイール21,22が各軸と一体となって回
転可能に取り付けられている。駆動スプロケット21が
駆動部2により回転されることにより、両スプロケット
21,22に巻き掛けられたチェーン4が送られ、その
チェーン4の送りにより従動スプロケット22が回転す
る。チェーン4には、液体容器(図示されていない)が
着脱可能に取り付けられるようになっており、それによ
ってチェーン4の送りとともに、例えば従動軸側から駆
動軸側に液体容器が送られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような飲料用
液体の瓶詰めを行う工程において使用される液体容器搬
送装置では、従来鉄製のローラチェーンが用いられてい
るが、チェーンが錆びるなどの不都合があった。
【0005】そこで、チェーンの材質を、例えばステン
レスや樹脂等の錆びないものに変更したい、という要望
が従来よりあった。しかし、単一の駆動軸を有する上記
構成の巻掛け伝動装置では、チェーンにかかる張力が大
きいので、鉄よりも許容張力が小さいステンレスや樹脂
でできたチェーンでは、チェーンが伸びたり切れてしま
ったりするおそれがあり、従来の装置にそのままステン
レスや樹脂製のチェーンを使用することは不可能であっ
た。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、その目的は、ステンレス製や樹脂製のローラチェー
ンを使用することができるように改良された巻掛け伝動
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、駆動軸及び従動軸のそれぞれに取り付け
られた駆動車及び従動車に、可撓性を有する輪状の屈撓
媒介節が巻き掛けられ、前記駆動軸が駆動されて回転す
ることにより前記屈撓媒介節が送られ、その送りに伴っ
て前記従動軸が回転する巻掛け伝動装置において、前記
屈撓媒介節が巻き掛けられ、主駆動手段により主駆動軸
を介して駆動される主駆動車と、前記屈撓媒介節の移動
路における主駆動車の上流側にて屈撓媒介節を主駆動車
側に送り出すように設けられた補助駆動車と、この補助
駆動車前記主駆動軸による屈撓媒介節の送り速度より
もわずかに大きな送り速度で前記屈撓媒介節を送り得る
ように、当該補助駆動車に対して前記駆動手段もしく
は前記駆動手段とは別の補助駆動手段により駆動力
付与するための補助駆動軸と、前記補助駆動車の送り速
度が前記主駆動車の送り速度よりも大きくなることによ
前記補助駆動軸に作用する過大な駆動力を吸収するた
めに、前記主駆動手段または補助駆動手段と補助駆動軸
との間に設けられた緩衝手段と、を備えたものである。
【0008】また、本発明は、上記発明において、ステ
ンレス製もしくは樹脂製のローラチェーンを用いるよう
にしたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図1〜図9を参照しつつ詳細に説明する。
【0010】まず、本発明に係る巻掛け伝動装置を適用
して好適な一例である液体容器搬送装置について説明す
る。図8及び図9には、液体容器搬送装置の一例が示さ
れている。
【0011】この液体容器搬送装置は、図8及び図9に
示すように、液体容器1を起立状態から一旦水平状態に
傾倒させて蓋の裏側を高温殺菌した後に再び起立状態に
戻す傾倒用搬送機構Aと、その傾倒用搬送機構Aに搬入
ポートB1を介して起立状態の液体容器1を受け渡す搬
入用搬送機構Bと、傾倒用搬送機構Aから搬出ポートC
1を介して起立状態の液体容器1を受け取って搬出する
搬出用搬送機構Cとを備えている。
【0012】傾倒用搬送機構Aは、駆動スプロケット2
1及び従動スプロケット22に巻き掛けられたローラチ
ェーン等の屈撓媒介節(図示省略)に、液体容器1を載
置する複数の載置部3が所定間隔おきに取り付けられた
ものであり、駆動部2により駆動スプロケット21が回
転駆動されてチェーンが送られることにより、載置部3
が走行するようになっている。
【0013】載置部3は、液体容器1の底面及び側面を
それぞれ保持する載置台31及び側面保持部32よりな
るL字型形状のものであり、前記ローラチェーン等に固
定された側面保持部32を走行レール5(図9では省
略)に沿わせながら走行する。
【0014】走行レール5は、4本のレール51,5
2,53,54で構成されており、搬入用搬送機構B及
び搬出用搬送機構Cの近くでは縦(鉛直)に並び、搬入
用搬送機構Bから搬出用搬送機構Cヘ至る間は横(水
平)に並んでいる。内側の一対のレール52,53は、
載置部3の側面保持部32の中央寄りに配置され、一
方、外側のレール51,54は、側面保持部32の載置
台31側の端縁及びその反対側の端縁寄りにそれぞれ配
置されている。従って、載置部3及びその上に載置され
た液体容器1は、4本のレール51,52,53,54
に案内されて、搬入用搬送機構B及び搬出用搬送機構C
の近く(図8中のP1及びP5の箇所)では起立状態と
なり、搬入用搬送機構Bから搬出用搬送機構Cヘ至る間
(図8中のP2〜P4の箇所)に徐々に傾いて水平状態
となり再び徐々に元の起立状態に戻る。
【0015】なお、図8中、55及び56は、それぞれ
レール51,52及びレール53,54を支持する支持
棒であり、50は所定間隔おきに設けられているブラケ
ットである。
【0016】次に、本発明の特徴部分である巻掛け伝動
装置について説明する。
【0017】図1には、巻掛け伝動装置の一例の概略が
示されている。この巻掛け伝動装置は、駆動手段である
モータM1等の駆動部2により回転駆動される主駆動装
置の主駆動車である駆動スプロケット21と、従動軸2
4により回転自在に支持された従動スプロケット22と
に、ステンレス製もしくは樹脂製のローラチェーン4等
の屈撓媒介節が巻き掛けられているとともに、駆動スプ
ロケット21と従動スプロケット22との間に、チェー
ン4等の送りを補助する補助駆動装置6が設けられてい
るものである。なおチェーン4は、駆動スプロケット2
1の上流側及び従動スプロケット22の下流側で90度
ねじれており、従ってスプロケット21、22と補助ス
プロケット60とは、互いの向きが90度異なってい
る。
【0018】補助駆動装置6は、補助駆動車である補助
スプロケット60及びパウダークラッチ(すべりクラッ
チ)61等の緩衝手段を備えている。補助スプロケット
60は、補助駆動装置6の伝導トルクに見合う数だけ並
べ設けられる。特に限定しないが、例えば、図1の例で
は補助スプロケット60は2個設けられている。
【0019】パウダークラッチ61等の入力軸62は、
歯車機構や、ベルトやチェーン等による巻掛け伝導機構
や、カウンターシャフトを用いた伝導機構等の周知の動
力伝導機構を介して、駆動部2の出力軸20に連結され
ており、その動力伝導機構を介して駆動部2から駆動力
が伝達されるようになっている。
【0020】パウダークラッチ61等の出力軸63及び
補助スプロケット60には、それぞれスプロケット64
及びスプロケット65が一体的に取り付けられている。
そして、それらスプロケット64及びスプロケット65
にローラチェーン66等が巻き掛けられており、パウダ
ークラッチ61等から出力される駆動力が補助スプロケ
ット60に伝達されるようになっている。
【0021】補助スプロケット60は、主駆動軸23に
連結された駆動スプロケット21が回転してチェーン4
等を送る速度よりもわずかに速い速度でチェーン4等を
送り得るように、回転される。このように、補助駆動装
置6のチェーン送り速度が主駆動装置のチェーン送り速
度よりもわずかに大きくなるようにされていることによ
って、この巻掛け伝導装置の使用による劣化により、チ
ェーン4等に伸びが生じても、チェーン4等の穴に補助
スプロケット60の歯が掛からなくなるいわゆる歯飛び
が起こるのが防止されている。
【0022】パウダークラッチ61等は、その出力軸6
3の軸トルクが所定値以下の場合には入力軸62の軸ト
ルクと出力軸トルクとが等しくなるように直結状態とな
る。一方、出力軸トルクが所定値に達すると、入力軸6
2と出力軸63との間にすべりが生じ、出力軸63の軸
トルクが所定値を超えないようになっている。それによ
って、チェーン4等に過大な力が作用しないようになっ
ている。つまり、上述したように、補助駆動装置6と主
駆動装置とではわずかにチェーン送り速度が異なるた
め、その速度差によってそれぞれの駆動装置間で駆動ト
ルクに差が生じるが、そのトルク差をパウダークラッチ
61のスリップによって吸収するようになっている。
【0023】なお、本例のように補助駆動装置6のチェ
ーン送り速度がわずかに大きくなり得るように補助駆動
装置6が駆動されるような構成になっていない場合に
は、チェーン4等が伸びた際にチェーン4等の穴と補助
スプロケット60の歯との位置がずれてしまい、歯飛び
が起こるだけでなく、チェーン4等の張力が低下してし
まい、液体容器1等の搬送が行えなくなるという不都合
が生じる。
【0024】また、本例のようにパウダークラッチ61
等によりトルク差が吸収されるような構成になっていな
い場合には、駆動スプロケット21と補助スプロケット
60との間の部分のチェーン4等の張力が大きくなり過
ぎてしまい、チェーン4等が切れてしまうという不都合
が生じる。
【0025】図2及び図3には、図1に示す装置に適用
される補助駆動装置6の実施例が示されている。この実
施例では、液体容器搬送装置の傾倒用搬送機構Aにおけ
るチェーン4等の下側空間内を通されたカウンターシャ
フト70を介して、補助駆動装置6に、図示しない駆動
部2(図1参照)から駆動力が伝達されている。カウン
ターシャフト70の補助駆動装置6側の端部は、チェー
ン4等の下側空間を画成する仕切板に固定されたベベル
ギヤボックス71内に挿入され、該ボックス71内のベ
ベルギヤ、及び継手用のスリーブ72を介して、パウダ
ークラッチ61の入力軸62に連結されている。
【0026】パウダークラッチ61は、支持台80に固
定されたブラケット81に取り付けられている。また、
補助スプロケット60とそれに一体となって固定された
スプロケット65とを連結する補助駆動軸となるシャフ
ト67は、支持台80に固定されたブラケット82及び
液体容器搬送装置の傾倒用搬送機構Aにおける搬送面直
下の天板上に固定されたブラケット83により構成され
る軸受によって支持されている。
【0027】なお、図2ではチェーン4等の一部が省略
され、また図3では走行レール51,52,53,54
が省略されて示されている。
【0028】図4には、飲料用液体を容器1内に充填
し、その液体容器1に蓋をし、その蓋の裏側を、液体容
器1を傾倒させることにより高温殺菌する工程における
液体容器搬送装置のレイアウト例が示されている。この
レイアウト例では、搬入ポートB1から搬出ポートC1
に至る容器の搬送経路は、その途中で90°の角度で曲
がっており、特に限定しないが、例えば搬送経路が搬出
ポートC1に向かって曲がりきった付近に補助駆動装置
6が設置されている。
【0029】搬送経路の両側には、液体容器搬送装置の
操作及びその装置の制御を行う操作・制御盤84、緊急
時に装置全体を停止させる非常停止スイッチ85、液体
容器1の洗浄を行うための洗浄水を噴出するシャワーノ
ズル86、給油装置87及びその他各種センサー等(図
示省略)が備え付けられている。なお、図4では、チェ
ーン4等は省略されているとともに、走行レール5の内
側の一対のレール52,53についてはその一部のみが
示されている。
【0030】図5には、巻掛け伝動装置の他の例の概略
が示されている。この図5に示す巻掛け伝動装置が上述
した図1に示す装置と異なるのは、主駆動装置を駆動す
る駆動手段であるモータM1等の駆動部2Aと、補助駆
動装置6を駆動する補助駆動手段であるモータM2等の
補助駆動部2Bと、補助駆動装置6のチェーン送り速度
が主駆動装置のチェーン送り速度よりもわずかに大きく
なり得るようにモータM1等及びモータM2等の速度を
同調させる同調手段2Cが設けられており、駆動スプロ
ケット21及び補助スプロケット60が、それぞれ個別
のモータM1等及びモータM2等により、同調手段2C
により補助駆動装置6のチェーン送り速度が主駆動装置
のチェーン送り速度よりもわずかに大きくなり得るよう
に同調されて回転駆動されるようになっている点であ
る。その他の構成については、上述した図1に示す構成
の巻掛け伝動装置と同じであるので、同じ符号を付して
詳細な説明を省略する。
【0031】同調手段2Cは、インバータ装置などによ
り構成されており、モータM1等及びモータM2等への
それぞれの供給電力を調整し得るようになっている。
【0032】また、モータM2等は、装置を停止状態か
ら稼動させる場合や、パウダークラッチ61等の故障に
より補助駆動装置6による駆動力が得られない場合など
を考慮して、チェーン4等の全体を所定の送り速度で送
ることができる程度の出力を発生するようになってい
る。
【0033】補助駆動装置6のパウダークラッチ61等
の入力軸62は、直接、または歯車機構や、ベルトやチ
ェーン等による巻掛け伝導機構や、カウンターシャフト
を用いた伝導機構等の周知の動力伝導機構を介して、補
助駆動部2Bの出力軸25に連結されている。パウダー
クラッチ61等の出力軸63から出力される駆動力は、
スプロケット64、ローラチェーン66等、スプロケッ
ト65及びシャフト67を介して補助スプロケット60
に伝達される。
【0034】パウダークラッチ61等は、上述した図1
に示す装置と同様に、出力軸トルクが所定値に達する
と、入力軸62と出力軸63との間にすべりが生じるよ
うになっていることにより、補助駆動装置6と主駆動装
置とのチェーン送り速度の差異によって生じる駆動トル
ク差を吸収するとともに、装置の稼働中にチェーン4等
が引っ掛かった場合などに補助駆動部2のモータM2等
を保護するようになっている。従って、パウダークラッ
チ61等が設けられていないと、チェーン4等が引っ掛
かった場合に、チェーン4等が切れてしまったり、モー
タM2等が破損してしまうという不都合が生じる。
【0035】図6には、図5に示す装置に適用される補
助駆動装置6の実施例が示されている。この実施例で
は、液体容器搬送装置の傾倒用搬送機構Aにおけるチェ
ーン4等の下側空間内にモータM2等の補助駆動部2B
が収納されている。
【0036】モータM2等は、支持台80に固定された
ブラケット88に取り付けられている。また、補助駆動
軸となるシャフト67は、液体容器搬送装置の前面に固
定されたブラケット89及び搬送面直下の天板上に固定
されたブラケット83により構成される軸受によって支
持されている。
【0037】なお、図6では、走行レール51,52,
53,54は省略されて示されている。
【0038】次に、図7に示す装置例に基づいて、本発
明に係る巻掛け伝動装置を適用してなる液体容器搬送装
置におけるローラチェーン4等の張力を計算した結果、
及び図10に示す従来装置について張力計算を行った結
果について説明する。
【0039】まず、比較対象として、図10を参照しな
がら、従来の液体搬送装置についての計算結果を述べ
る。図10に示す従来の装置では、補助駆動装置6は設
けられていない。図10において、L1(L7)、L
2、L3(L5)及びL6は、それぞれ各部の長さであ
り、9.75m、2.24m、3.25m及び1.57
mである。また、T1、T2、T3、T4、T5、T6
及びT7は、それぞれ図10に示す装置の各部における
チェーン4等の張力である。搬送物の重量Mを20kg/
m、チェーン4等の重量Wを8.9kg/m、搬送経路が
90°曲がっている部位の角度係数αを1.55、搬送
速度を23m/min 、速度係数Kを1.2、摩擦係数f
を0.25、ツイスト係数K1を0.15とすると、T
1〜T7はそれぞれ以下の計算式より求められる。 T1=W×L1×f =8.9×9.75×0.25 =21.7(kgf ) T2={T1+(W×L2×f)}×α ={21.7+(8.9×2.24×0.25)}×1.55 =41.4(kgf ) T3={T2+(W×L3×f)}×K1 ={41.4+(8.9×3.25×0.25)}×1.15 =56(kgf ) T4=1.1×56 =62(kgf ) T5=T4+{(W+M)×L5×f}×K =62+{(8.9+20)×3.25×0.25)}×1.15 =89(kgf ) T6=[T5+{(W+M)×L6×f}]×α =[89+{(8.9+20)×1.57×0.25}]×1.55 =156(kgf ) T7=T6+{(W+M)×L7×f} =156+{(8.9+20)×9.75×0.25)} =226(kgf ) ∴Tmax =K×T7 =1.2×226 =271(kgf ) 従って、図10に示す液体容器搬送装置のチェーン4等
に作用する張力は、駆動スプロケット21との接触点に
おいて最大となり、その値Tmax は271kgfとなる。
この値では、チェーン4等にステンレス製や樹脂製のも
のを用いると切れてしまうので、鉄製のチェーンを用い
るしかない。
【0040】同様にして、図7に示すように補助駆動装
置6が設けられてなる本発明の適用例である液体容器搬
送装置について、ローラチェーン4等の張力の計算を行
ったところ、駆動スプロケット21及び補助スプロケッ
ト60とのそれぞれの接触点における張力T10及びT
11は99kgf 及び89kgf である。これらの値に基づ
き、駆動スプロケット21及び補助スプロケット60の
半径をそれぞれ12.75cm及び6.5cmとすると、駆
動スプロケット21及び補助スプロケット60における
駆動トルクの設定は、以下の計算式より、それぞれ5.
8kgm 及び12.6kgm となる。 補助スプロケット60におけるトルク設定=89kgf ×0.065m =5.8kgm 駆動スプロケット21におけるトルク設定=99kgf ×0.1275m =12.6kgm 従って、本発明を適用した液体容器搬送装置では、図1
0に示す従来の装置に比べて、チェーン4等に作用する
張力が分散され、かつ駆動部2A及び補助駆動部2Bの
トルク設定が小さくて済み、ステンレス製や樹脂製のチ
ェーンを用いることが可能となる。また、この計算を行
った例では、パウダークラッチ61等がすべり始めるト
ルクを5.8kgm に設定すればよい。
【0041】上記実施形態によれば、ローラチェーン4
等を送るために、主駆動装置の他に、その主駆動装置が
チェーン4等を送る速度よりもわずかに速くチェーン4
等を送り得るように駆動力が付与される補助駆動装置6
を設けるとともに、その補助駆動装置6にパウダークラ
ッチ61等を設け、補助駆動装置6と主駆動装置との送
り速度差に起因して補助駆動装置6に生じる過大な駆動
力をパウダークラッチ61等により吸収するようにした
たため、チェーン4等に作用する張力が分散されてチェ
ーン各部の張力が小さくなるので、ローラチェーン4等
としてステンレス製もしくは樹脂製のものを用いること
ができるとともに、それらチェーンの寿命を延ばすこと
ができる。
【0042】また、補助駆動装置6と主駆動装置とに個
別にモータ等を設ける場合、それぞれにサーボモータを
使用して各駆動装置のモータのトルク制御を行う方法に
よっても上記実施形態と同等の効果を得ることができる
が、その方法に比べて、上記実施形態によれば、パウダ
ークラッチ61等により各駆動装置間のトルク差を吸収
するようにしたため、各駆動装置のトルク制御を簡便に
行えるとともに安価な装置を提供することができるとい
う優れた効果が得られる。つまり、サーボモータを用い
る方法では、上記実施形態に比べて、トルク制御が複雑
であり、装置が高価になってしまうという欠点がある。
【0043】なお、上記実施形態においては、巻掛け伝
動装置はローラチェーン4とスプロケットホイール2
1,22,60の組合わせにより構成されているとした
が、これに限らず、タイミングベルトと歯車の組合わせ
でもよいし、ゴムベルトとプーリの組合わせでもよい。
【0044】また、上記実施形態においては、巻掛け伝
動装置を液体容器の搬送装置に使用した例について説明
したが、これに限らず、本発明は、チェーン等に作用す
る張力の負担を分散して、チェーン等の張力を小さくす
るとともに、チェーン等を送るために駆動部で発生させ
る駆動トルクを小さくする必要がある伝動装置に適用す
ることができる。
【0045】さらに、上記実施例においては、緩衝手段
はパウダークラッチ61であるとしたが、これに限ら
ず、出力軸の軸トルクが所定値以下の場合には入力軸の
軸トルクと出力軸トルクとが等しくなるように直結状態
となり、一方、出力軸トルクが所定値に達すると、入力
軸と出力軸との間にすべりが生じて出力軸の軸トルクが
所定値を超えないように動作するものであれば、如何な
るものでもよい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、屈撓媒介節に作用する
張力が分散されてその各部の張力が小さくなるので、屈
撓媒介節としてステンレス製もしくは樹脂製のチェーン
を用いることができるとともに、それらチェーンの寿命
を延ばすことができる。
【0047】また、本発明は、トルク制御が複雑で装置
が高価になってしまうという欠点があるサーボモータを
使用する方法に比べて、各駆動装置のトルク制御を簡便
に行えるとともに安価な装置を提供することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻掛け伝動装置の構成の一例を示
す該略図である。
【図2】図1に示す巻掛け伝導装置に適用される補助駆
動装置の一例を示す斜視図である。
【図3】図1に示す巻掛け伝導装置に適用される補助駆
動装置の一例を示す側面断面図である。
【図4】本発明に係る巻掛け伝動装置を適用して好適な
液体容器搬送装置の一例のレイアウト図である。
【図5】本発明に係る巻掛け伝動装置の構成の他の例を
示す該略図である。
【図6】図5に示す巻掛け伝導装置に適用される補助駆
動装置の一例を示す側面断面図である。
【図7】本発明に係る巻掛け伝動装置における張力及び
トルクの計算を行うための装置例を示す概略平面図であ
る。
【図8】本発明に係る巻掛け伝動装置を適用して好適な
液体容器搬送装置の一例を示す概略平面図である。
【図9】その液体容器搬送装置の概略斜視図である。
【図10】従来の巻掛け伝動装置の構成を示す該略図で
ある。
【符号の説明】
A 傾倒用搬送機構 B 搬入用搬送機構 B1 搬入ポート C 搬出用搬送機構 C1 搬出ポート 1 液体容器 2,2A 駆動部(駆動手段) M1,M2 モータ 20,25 出力軸 21 駆動スプロケット 23 主駆動軸 22 従動スプロケット 24 従動軸 2B 補助駆動部(補助駆動手段) 2C 同調手段 3 載置部 31 載置台 32 側面保持部 4 ローラチェーン(屈撓媒介節) 5 走行レール 51,52,53,54 レール 55,56 支持棒 50 ブラケット 6 補助駆動装置 60 補助スプロケット 61 パウダークラッチ(緩衝手段) 62 入力軸 63 出力軸 64,65 スプロケット 66 ローラチェーン 67 シャフト(補助駆動軸) 70 カウンターシャフト 71 ベベルギヤボックス 72 スリーブ 80 支持台 81,82,83,88,89 ブラケット 84 操作・制御盤 85 非常停止スイッチ 86 シャワーノズル 87 給油装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 23/36 B65G 17/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動軸及び従動軸のそれぞれに取り付け
    られた駆動車及び従動車に、可撓性を有する輪状の屈撓
    媒介節が巻き掛けられ、前記駆動軸が駆動されて回転す
    ることにより前記屈撓媒介節が送られ、その送りに伴っ
    て前記従動軸が回転する巻掛け伝動装置において、 前記屈撓媒介節が巻き掛けられ、主駆動手段により主駆
    動軸を介して駆動される主駆動車と、 前記屈撓媒介節の移動路における主駆動車の上流側にて
    屈撓媒介節を主駆動車側に送り出すように設けられた補
    助駆動車と、 この補助駆動車前記主駆動軸による屈撓媒介節の送り
    速度よりもわずかに大きな送り速度で前記屈撓媒介節を
    送り得るように、当該補助駆動車に対して前記駆動手
    段もしくは前記駆動手段とは別の補助駆動手段により
    駆動力付与するための補助駆動軸と、 前記補助駆動車の送り速度が前記主駆動車の送り速度よ
    りも大きくなることにより前記補助駆動軸に作用する過
    大な駆動力を吸収するために、前記主駆動手段または補
    助駆動手段と補助駆動軸との間に設けられた緩衝手段
    と、を備えたことを特徴とする巻掛け伝動装置。
  2. 【請求項2】 前記屈撓媒介節はステンレス製もしくは
    樹脂製のローラチェーンであり、該ローラチェーンは、
    前記駆動軸及び従動軸のそれぞれに各軸と一体となって
    回転するように取り付けられたスプロケットホイールに
    巻き掛けられていることを特徴とする請求項1記載の巻
    掛け伝動装置。
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