JP3529343B2 - コンバイン - Google Patents

コンバイン

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JP3529343B2
JP3529343B2 JP2000292340A JP2000292340A JP3529343B2 JP 3529343 B2 JP3529343 B2 JP 3529343B2 JP 2000292340 A JP2000292340 A JP 2000292340A JP 2000292340 A JP2000292340 A JP 2000292340A JP 3529343 B2 JP3529343 B2 JP 3529343B2
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和彦 西田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀部と前方に突
出する搭乗運転部および原動部とを搭載した走行本機の
前部に、植立穀稈を刈り取って前記脱穀部に搬送供給す
る刈取り部を、前記搭乗運転部の横側に位置する状態で
昇降自在に連結し、この刈取り部を、前記搭乗運転部と
は反対側に位置する縦軸心周りでの揺動によって、前記
走行本機の前方部に位置する刈取り作業位置と、走行本
機の前方を開放するメンテナンス作業位置とに切換え揺
動可能に構成してあるコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のコンバインでは、刈取り部を開
放姿勢に揺動させることにより、走行本機の前部はもち
ろん、搭乗運転部下方の原動部及び刈取り部の後部に対
する清掃・点検、特に、穀稈詰り解除などのメンテナン
スを作業性良く行えるようにしようとしたものであっ
て、特開平9−248042号公報で見られる技術が知
られている。このコンバインは、それ以前のように、刈
取り部を取り外すという面倒な準備作業を行うことな
く、メンテナンス等の作業を行えるようにする点に工夫
を凝らしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のコンバインでは、刈取り部を開放姿勢に揺動操作した
状態で、ベルトの交換や穀稈詰まりの除去等のメンテナ
ンス作業を圃場等の平坦でないところで行っておれば、
前記開放姿勢に揺動操作した刈取り部を、完全に固定す
る手段を備えていない。このため、何らかの外力の作用
で不意に動き出す可能性がある点で、さらなる改善の余
地があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、開放揺動姿勢の
刈取り部が作業者の意志に反して揺動することを防止し
て、ベルト交換等のメンテナンス作業の安全を維持でき
るコンバインを提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0006】〔構成〕請求項1による構成の特徴は、脱
穀部と前方に突出する搭乗運転部および原動部とを搭載
した走行本機の前部に、植立穀稈を刈り取って前記脱穀
部に搬送供給する刈取り部を、前記搭乗運転部の横側に
位置する状態で昇降自在に連結し、この刈取り部を、前
記搭乗運転部とは反対側に位置する縦軸心周りでの揺動
によって、前記走行本機の前方部に位置する刈取り作業
位置と、走行本機の前方を開放するメンテナンス作業位
置とに切換え揺動可能に構成してあるコンバインにおい
て、前記刈取り部を前記メンテナンス作業位置に固定す
るロック機構を設けるとともに、前記刈取り作業位置と
メンテナンス作業位置との間に、刈取り部を所定の開放
揺動位置に仮止めするデテント手段を備えてある点にあ
る。
【0007】〔作用〕上記請求項1に係るコンバインに
よれば、刈取り部をメンテナンス作業位置に固定するロ
ック機構を設けることで、前記刈取り部が走行作業位置
に向けて揺動しないように固定できる。しかも、前記刈
取り作業位置と前記メンテナンス作業位置との間の開放
揺動位置で前記刈取り部を仮止めするデテント手段を備
えることで、作業者が車上から操作して、前記刈取り部
を軽く押し開き、一旦前記開放揺動位置に仮止めした後
に降車して、あらためて前記刈取り部をメンテナンス作
業位置にまでさらに開放揺動し、その開放揺動姿勢で前
記ロック機構により前記刈取り部を確実に固定する。前
記開放揺動位置での仮止めは、前記デテント手段による
ものであるから、車上からの操作で安全に行えるのであ
る。また、刈取り部を一旦仮止めした後にメンテナンス
作業位置にまで開放揺動操作するから、作業者は、無理
な作業姿勢で作業しなくても済む。
【0008】〔効果〕従って、開放揺動姿勢の刈取り部
が作業者の意志に反して揺動することを防止して、ベル
ト交換等のメンテナンス作業の安全を維持できる。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項2による発明の構成は、請
求項1による発明の構成において、ロック機構を、ロッ
クピンをロック孔に挿入する構造に構成するとともに、
このロックピンを乗り越え可能に係入する凹部を設けて
前記デテント手段を構成してある点にある。
【0011】〔作用〕デテント手段を、ロック機構を構
成するロック孔に挿入可能なロックピンが、乗り越え可
能に係入する凹部を設けて構成してあることで、ロック
ピンという単一の手段により刈取り部をメンテナンス作
業位置に固定し、その位置に到達する前に、中間位置で
仮止めできる。しかも、ロック孔は複数形成することが
できるから、メンテナンス作業の種類によって、前記刈
取り部の開放揺動角度を異ならせて固定することもでき
る。こうして、車上から作業者が刈取り部を押し開き、
前記ロックピンが前記凹部に係入した位置で前記刈取り
部を仮止めし、降車した後に、前記刈取り部をさらに開
放揺動して、メンテナンス作業位置に合わせて形成した
ロック孔に前記ロックピンを挿入し、前記刈取り部を固
定するのである。従って、複雑な機構を用いることな
く、刈取り部を所定の位置に仮止め及び固定できる。
【0012】〔効果〕簡単な操作で、メンテナンス作業
の安全を維持できるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て、以下、図面に基づいて説明する。図1及び図2に本
発明に係るコンバインの一例を示すが、このコンバイン
は、脱穀部1と前方に突出する搭乗運転部2とを搭載
し、かつ、クローラ走行装置3を備えた走行本機4の前
部に、刈取り部5を前記搭乗運転部2の左右一側に位置
する状態で昇降自在に連結し、この刈取り部5を昇降操
作するための昇降駆動機構を設けて構成されている。
【0014】前記刈取り部5は、植立穀稈を引起し装置
6で引き起こしたのち株元を切断装置7で切断して搬送
装置8で前記脱穀部1のフィードチェーン1aに搬送供
給するものであって、構成構造部材9の一部は伝動ケー
スを兼用している。
【0015】また、前記刈取り部5は、横軸心X周りで
の上下揺動により昇降するものであって、図4に示すよ
うに、走行本機4の本機フレーム4Fに立設した支持構
造体10の上端にわたる状態で構成構造部材9のうち伝
動ケースを兼用する横向き筒状フレーム9Aを横軸心X
周りに回転自在に取り付けてある。つまり、左側の支持
構造体10Lは、図5に示すように、前記横向き筒状フ
レーム9Aの左端部の取付け対象部位を刈取り部ホルダ
18上に支持しているのである。この点は、後述のよう
に、右側の支持構造体10Rにおいても同様である。つ
まり、横向き筒状フレーム9Aが、左右の支持構造体1
0L,10Rに上下揺動自在に支持される軸となってい
る。
【0016】前記昇降駆動機構は、前記本機フレーム4
Fと、前記構成構造部材9のうち前方への伝動ケースを
兼用する前後向き筒状フレーム9Bとの間に介在させた
油圧シリンダ11への圧油供給に伴い刈取り部5をその
重量に抗して上昇させ、油圧シリンダ11からの排油に
伴い刈取り部5をその重量で下降させる機構として構成
してある。
【0017】そして、前記刈取り部5は、図3に示すよ
うに、前記油圧シリンダ11の構成構造部材9(前後向
き筒状フレーム9B)への連結ピン12を介する連結を
解除した状態で、かつ、ミッションケースからの動力を
伝動ベルトを介して受け取る入力プーリIPから伝動ベ
ルトを外した状態で、左右のうち前記搭乗運転部2とは
反対側に位置する縦軸心P周りでの揺動により前記走行
本機4の前方部に位置する刈取り作業姿勢と走行本機4
の前方を開放する開放揺動姿勢とに切り換え自在に構成
されている。
【0018】前記連結ピン12は、図6及び図7に示す
ように、油圧シリンダ11の連結ピン12による取付部
11Aと前記前後向き筒状フレーム9Bに固着のブラケ
ット13とにわたって一連に挿通することで両者を連結
するものであって、連結ピン12に固着のストッパー1
2aを前記ブラケット13とそれにネジ止めした板バネ
製のキャッチャー14とで弾性挟持されることで抜け止
めされており、その軸心周りに揺動操作されることによ
り、前記キャッチャー14を弾性変形させる状態でスト
ッパー12aをキャッチャー14とブラケット13との
間から離脱させて抜け止めを解除されるようになってい
る。前記連結ピン12には、挿抜・揺動用のハンドル1
2Aが固着されている。
【0019】前記刈取り部5は、図4及び図5並びに図
8〜図11に示すように、前記支持構造体10のうち前
記搭乗運転部2から遠い右側のに、縦軸心構成用の支軸
16を、縦軸心P周りに自転自在に支持し、前記支軸1
6の上端に、縦軸心Pよりも後方に位置する状態で刈取
り部取付部17を構成して、前記横向き筒状フレーム9
Aの取付け対象部位を着脱自在に装着するように構成し
てある。
【0020】前記支軸16は、本機フレーム4Fにその
下端面を載置して荷重を支持させ、縦軸心周りに自転自
在に支持してある。前記支軸16の下端部は、本機フレ
ーム4Fに自転自在に挿通し、その支軸16の上端近く
を前記左側の支持構造体10Lの天板15に自転自在に
挿通させて、前記支軸16を倒れ止めする手段を構成し
てある。前記支軸16には、図13にも示すように、天
板15の下面にスライド自在に接当して、刈取り部5が
刈取り作業姿勢にある刈取り作業位置での支軸16の前
後倒れを防止する前後一対の倒れ止め16aがボルト止
めされている。
【0021】また、前記刈取り部取付部17は、図16
にも示すように、支軸16と一体物の状態に形成されて
前記刈取り部5の相対的な後方への移動に伴い前記横向
き筒状フレーム9Aの取付け対象部位を受け止め支持す
る刈取り部ホルダ18と、この刈取り部ホルダ18に受
け止め支持された取付け対象部位をボルト19の締め付
けに伴い刈取り部ホルダ18に押し付け固定する締付具
20とを備えている。前記支軸16のうち刈取り部ホル
ダ18の前部に連なる上面部分は、後方移動する前記横
向き筒状フレーム9Aの取付け対象部位を刈取り部ホル
ダ18にスライド案内するガイド面Gとなっている。前
記締付具20は、ボルト19を緩めて外すことで刈取り
部ホルダ18から離脱させることができるものである。
また、締付具20は、刈取り部ホルダ18への取付け状
態でその軸心X(横軸心)に沿った方向の両端面を前記
横向き筒状フレーム9Aの取付け対象部位に形成した左
右の段部34に接当させることにより、前記取付け対象
部位の刈取り部取付部17に対する横軸心Xに沿った方
向の位置を規制する。もちろん、刈取り部取付部17
は、締付具20で前記横向き筒状フレーム9Aの取付け
対象部位を刈取り部ホルダ18に押し付け固定した状態
で、前記横向き筒状フレーム9Aの横軸心X周りでの揺
動を許容するのである。
【0022】図4、図8〜図10、図14に示すよう
に、前記支持構造体10のうち搭乗運転部2に近い右側
の支持構造体10Rの上部に、前記横向き筒状フレーム
9Aのうち前記縦軸心Pから設定距離を隔てた固定対象
部位を刈取り部5の開放姿勢への揺動及び前方への相対
的移動を許容する状態で載置支持するホルダ21を一体
物として形成してある。このホルダ21に対する前記横
向き筒状フレーム9Aの固定対象部位に対し載置・離脱
を許容する開放揺動姿勢と、前記ホルダ21の設定箇所
に前記横向き筒状フレーム9Aの固定対象部位を位置さ
せて押し付け固定する閉塞姿勢とに揺動開閉自在に締付
具22をホルダ21に装着してある。この締付具22が
閉塞姿勢にある状態において、締付具22に形成の固定
用孔23とホルダ21に形成の固定用孔24とにわたっ
て一連に挿通することで締付具22を閉塞姿勢に固定す
る固定用ピン25を設けて、前記刈取り部5を刈取り作
業位置に固定するように構成してある。なお、搭乗運転
部2側にある右側の支持構造体10Rは支柱状に形成さ
れており、これの上部と前記左側の支持構造体10Lの
上部とは補強フレームFで連結されている。もちろん、
締付具22で前記横向き筒状フレーム9Aの固定対象部
位をホルダ21に押し付け固定した状態では、前記横向
き筒状フレーム9Aの横軸心X周りでの揺動を許容する
ものである。
【0023】前記締付具22は、図15に示すように、
閉塞姿勢においてホルダ21に固定用ピン25の挿抜方
向で接当してホルダ21に対して前記挿抜方向で位置規
制される一対の規制部22aを備え、開閉用の操作部2
2bを一体に備えている。
【0024】前記固定用ピン25は、図15に示したよ
うに、差し込みに伴い締付具22を揺動させて両固定用
孔23,24を心合わせする先細りテーパー部25a
と、差込状態で両固定用孔23,24に密着嵌合する位
置規制部25bと、一方の規制部22aの固定用孔23
に形成の雌ネジ部26に螺合して抜け止めされる雄ネジ
部25cとを形成している。また、この固定用ピン25
には、挿抜・螺合用のハンドル27が装着されている。
つまり、雄ネジ部25cを雌ネジ部26に螺合させるこ
とにより、固定用ピン25の全体を差し込み移動させる
ようになっており(同図(イ)参照)、先細りテーパー
部25aの挿入により心合わせする形式を採用しながら
も、固定用ピン25を回転操作する操作力が小さなもの
ですむようになっている。
【0025】さらに、コンバインは、前記刈取り部5を
昇降範囲の上方域に位置させた状態で前記昇降駆動機
構、つまり、油圧シリンダ11に代わって刈取り部5の
重量を支持する昇降ロック手段を備えている。
【0026】前記昇降ロック手段は、図13に示すよう
に、前記刈取り部5における前記横向き筒状フレーム9
Aの取付け対象部位と走行本機4の固定部材である刈取
り部ホルダ18とのうち昇降(揺動)方向で対向する部
位a,b間に対して刈取り部5をロック位置よりも上昇
させた状態(同図(ロ)参照)で挿抜自在で、挿入状態
において前記ロック位置に下降(揺動)してきた前記横
向き筒状フレーム9Aの取付け対象部位側の部位aと刈
取り部ホルダ18側の部位bとで挟持されて刈取り部5
の重量を刈取り部ホルダ18に支持させる(同図(イ)
参照)ことで刈取り部5の下降を阻止するロック部材2
8を設けて構成されている。前記ロック部材28は、挿
入位置と抜出位置とに揺動自在に刈取り部ホルダ18に
装着されており、挿入位置で刈取り部ホルダ18に安定
載置支持されるものである。また、昇降ロック手段は、
図11に示すように、ロック部材28の刈取り部ホルダ
18への取付軸を兼用する操作レバー29付きの遠隔操
作用の操作軸30を備えている。
【0027】上述の構成により、図13(ロ)に示すよ
うに、刈取り部5を刈取り作業姿勢の刈取り作業位置に
位置させた状態で刈取り部5をロック位置よりも上方に
上昇させ、同図(イ)に示すように、この状態で昇降ロ
ック手段のロック部材28を抜出位置から挿入位置に揺
動操作したのち刈取り部5を下降させて刈取り部5に対
する対地浮上状態での荷重支持を油圧シリンダ11から
昇降ロック手段に移行し、その対地浮上状態で連結ピン
12を抜いて刈取り部5と油圧シリンダ11との連結を
解除する。そして図14に示すように、固定用ピン25
を抜いて締付具22を開放姿勢に揺動操作し(同図
(ロ)参照)、その状態で刈取り部5を縦軸心P周りで
メンテナンス作業位置に開放揺動させる。これにより、
搭乗運転部2下方の原動部の側部及び走行本機4の前部
を開放できるとともに、刈取り部5の後部を開放して、
穀稈搬送詰りの解除などの各種メンテナンスを行えるの
である。
【0028】そして、このコンバインにおいては、図1
0及び図11に示したように、刈取り部ホルダ18に付
設したロックピン31を前記左側の支持構造体10Lの
天板15に形成のロック孔32に自重で落とし込み挿入
させることにより、刈取り部5の縦軸心P周りでの揺動
を規制して刈取り部5を開放揺動姿勢のメンテナンス作
業位置に固定するロック機構Rを設けてある。このロッ
ク機構Rには、図12に示したように、前記刈取り部5
を、前記刈取り作業位置と前記メンテナンス作業位置と
の中間に設定した所定の開放揺動位置に仮止めするデテ
ント手段Dを設けてある。このデテント手段Dは、前記
支持構造体10Lの天板15の上面に、前記ロック孔3
2に対して、前記縦軸心P周りでの同一半径上で途中の
位置に形成し、前記ロックピン31の下端部が係入し、
かつ、さらなる揺動操作によってこの係入状態から前記
ロックピン31の離脱を可能にする凹部33(同図
(ロ)参照)を設けて構成してある。尚、図12(ロ)
に示した前記天板15の断面は、前記縦軸心Pを中心軸
とし、前記ロック孔32の中心軸を通る円筒面に沿った
縦断面を展開して示した。
【0029】こうした構成により、作業者が搭乗運転部
2上に位置した状態で、刈取り部5をロック位置よりも
上方に上昇させ、前述のように、昇降ロック手段のロッ
ク部材28により荷重支持を昇降ロック手段に移行し、
前記連結ピン12を抜いて刈取り部5と油圧シリンダ1
1との連結を解除する。その後、固定用孔24から固定
用ピン25を抜き取り、操作部22bを操作して締付具
22を開放姿勢に揺動操作し、その状態で刈取り部5を
前方に押し操作して、前記横向き筒状フレーム9Aの固
定対象部位を、前記ホルダ21から前方に離脱させ、さ
らに縦軸心P周りで開放姿勢に向けて揺動操作する。こ
の際、前記ロックピン31の下端部は、支持構造体10
Lの天板15の上面に接当した状態で、前記縦軸心P周
りで前記ロック孔32に向けて摺動し、前記凹部33に
達する。ここで、前記ロックピン31の下端部は、前記
凹部33に落ち込み、前記刈取り部5のそれ以上の揺動
を規制する。そこで作業者は下車して、入力プーリIP
に掛けられている伝動ベルトを外し、前記刈取り部5を
さらに開放揺動操作すれば、メンテナンス作業位置で前
記ロックピン31の自重によりその下端部が前記ロック
孔32内に落ち込み、前記刈取り部5を前記メンテナン
ス作業位置に固定するのである。このように構成したロ
ック機構Rにより、前記刈取り部5が前記メンテナンス
作業位置に固定されるから、作業者は安心してメンテナ
ンス作業を行うことができる。
【0030】前記刈取り部5を刈取り作業位置に復する
場合には、前記ロックピン31を持ち上げてその先端部
をロック孔32から抜き出した状態で前記刈取り部5を
閉じ側に揺動させ、前記デテント手段Dを作用させ、仮
止め状態で前記伝動ベルトを前記入力プーリIPに掛
け、さらに前記刈取り部5を本機に向けて押すことで、
前記横向き筒状フレーム9Aの固定対象部位をホルダ2
1上に乗り上げさせることができるから、操作部22b
を揺動操作して、前記締付具22を閉塞姿勢に移し、固
定用ピン25を固定用孔24に嵌装して、前記横向き筒
状フレーム9Aの固定対象部位をホルダ21に押し付け
固定すれば、前記刈取り部5を本機に取り付けることが
できる。
【0031】前記ロック孔32は、縦向き軸芯Pに対し
て同一半径上に複数の位置に形成してあってもよく、例
えば前記刈取り部5の刈取り作業位置からの揺動角度が
60°になる位置の前記天板15に貫通する第一ロック
孔32Aと、前記揺動角度が75°になる位置の前記天
板15に貫通する第二ロック孔32Bとを形成すれば、
メンテナンス作業の作業内容によって、その開放揺動角
度を選択できる。前記第一ロック孔32Aは穀稈詰まり
の解除等の前記刈取り部5に対するメンテナンス作業の
際に選択し、前記第二ロック孔32Bは前記刈取り部5
をさらに開放揺動した位置にあり、駆動ベルト等の交換
等本機のメンテナンス作業の際に選択することができ
る。以上のように複数位置でロックするように構成する
ことで、メンテナンス作業位置のうちのメンテナンス作
業に必要な空間を確保できる開放揺動姿勢で前記刈取り
部5を固定して作業者の安全を維持することができ、ま
た、前記刈取り部5の一部と本機の一部との干渉によ
り、前記本機が破損することを防止する最大揺動姿勢に
メンテナンス作業位置を設定すれば、前記刈取り部5を
固定して本機或いは刈取り部5の破損を防止することも
できる。例えば、前記第二ロック孔32Bを、これに対
応する位置に形成しておけばよい。
【0032】また、このコンバインでは、刈取り部5を
接地支持させた状態で両締付具20,22を開放すると
ともに、油圧シリンダ11の刈取り部5への連結を解除
し、その状態で走行本機4を相対的に後方に移動させる
ことにより、刈取り部5を走行本機4から離脱させるこ
とができるのである。つまり、このコンバインでは、刈
取り作業姿勢では、前記横向き筒状フレーム9Aの取付
け対象部位と固定対象部位との2点で刈取り部5を走行
本機4に連結し、開放揺動姿勢では、前記横向き筒状フ
レーム9Aの取付け対象部位の1点で刈取り部5を走行
本機4に連結するようになっている。
【0033】以上の構成により、本発明に係るコンバイ
ンにおいては、刈取り部における穀稈詰まりの解除や駆
動ベルトの交換等のメンテナンス作業を、前記刈取り部
を開放揺動して、安定させた状態で行うことができる。
【0034】〔別実施形態〕前記ロック機構は、ロック
孔及び凹部にロックピンを自重で落とし込む構成を示し
たが、バネ等を用いて下方に向けて付勢して構成してあ
ってもよい。
【0035】また、ロック孔は貫通させることなく、有
底に構成してあってもよい。要するに、ロックピンの下
端部が係入し、刈取り部の揺動を規制し、固定できれば
よい。
【0036】前記ロックピンの下端部は、平面で形成し
た例を図示して説明したが、前記下端部の中心部を突出
させた形状であってもよい。例えば小径部分を段差を設
けて突出させてあってもよく、これを滑らかな曲面で形
成してあってもよい。また、前記下端部を連続面で形成
する場合には、例えば、球面、楕円球面等の三次元曲面
で形成してあってもよく、円錐面のような母線を有する
曲面で形成してあってもよく、これらを組み合わせた形
状であってもよい。
【0037】前記デテント手段を構成する凹部は、凹入
する円錐面で形成した例を図示して説明したが、断面視
円弧状或いは楕円弧状の凹入する球面或いは楕円球面で
形成してもよい。尚、デテント手段として、刈取り部を
仮止めするのに、開放揺動角度を固定しやすくするに
は、前記凹部の面とロックピンの下端面とが同種の凹凸
面で形成されていることが好ましい。この場合には、前
記凹部の周縁部は傾斜面を形成させる。
【0038】さらに、上記実施の形態に於いては、ロッ
ク機構とデテント機構とを同一のロックピンで機能させ
る構成について説明したが、前記ロック機構の構成は図
示の構成に限るものではない。例えば、デテント機構用
の凹部に係入する係入手段を前記ロックピンとは別に設
けてもよく、また、ロック機構のためのロックピンを複
数備えるように構成してもよい。要するに、刈取り部の
開放揺動姿勢における開放揺動角度を固定するロック機
構と、これを仮止めするデテント機構とを備えておれば
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの側面図
【図2】コンバインの平面図
【図3】刈取り部を開放姿勢に揺動させた状態でのコン
バインの平面図
【図4】要部の正面図
【図5】要部の側面図
【図6】要部の側面図
【図7】要部の断面図
【図8】刈取り作業姿勢での要部の平面図
【図9】開放揺動姿勢での要部の平面図
【図10】刈取り作業姿勢での要部の横断平面図
【図11】開放揺動姿勢での要部の横断平面図
【図12】要部の構成説明図
【図13】昇降ロック手段の動作を示す要部の縦断側面
【図14】刈取り作業姿勢に固定する手段の動作を示す
要部の縦断側面図
【図15】締付具の開閉動作を示す要部の縦断正面図
【図16】要部の縦断正面図
【符号の説明】
1 脱穀部 2 搭乗運転部 4 走行本機 5 刈取り部 31 ロックピン 32 ロック孔 D デテント手段 P 縦軸心 R ロック機構
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01D 67/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀部と前方に突出する搭乗運転部およ
    び原動部とを搭載した走行本機の前部に、植立穀稈を刈
    り取って前記脱穀部に搬送供給する刈取り部を、前記搭
    乗運転部の横側に位置する状態で昇降自在に連結し、こ
    の刈取り部を、前記搭乗運転部とは反対側に位置する縦
    軸心周りでの揺動によって、前記走行本機の前方部に位
    置する刈取り作業位置と、走行本機の前方を開放するメ
    ンテナンス作業位置とに切換え揺動可能に構成してある
    コンバインにおいて、 前記刈取り部を前記メンテナンス作業位置に固定するロ
    ック機構を設けるとともに、前記刈取り作業位置とメン
    テナンス作業位置との間に、刈取り部を所定の開放揺動
    位置に仮止めするデテント手段を備えてあることを特徴
    とするコンバイン。
  2. 【請求項2】 前記ロック機構を、ロックピンをロック
    孔に挿入する構造に構成するとともに、このロックピン
    を乗り越え可能に係入する凹部を設けて前記デテント手
    段を構成してある請求項1記載のコンバイン。
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