JP3529338B2 - キャリアテープの製造方法 - Google Patents
キャリアテープの製造方法Info
- Publication number
- JP3529338B2 JP3529338B2 JP2000259066A JP2000259066A JP3529338B2 JP 3529338 B2 JP3529338 B2 JP 3529338B2 JP 2000259066 A JP2000259066 A JP 2000259066A JP 2000259066 A JP2000259066 A JP 2000259066A JP 3529338 B2 JP3529338 B2 JP 3529338B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recess
- carrier tape
- molding die
- mold
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Packaging Frangible Articles (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
ッケージなどを多数収納して保管、搬送したり、あるい
は前記パッケージなどを実装装置へより円滑に供給する
のに有用なキャリアテープの製造方法に関するものであ
る。
品のパッケージの包装には、紙テープ、マガジン、トレ
イあるいはエンボスキャリアテープなどの包装材が用い
られているが、近年、前記パッケージの実装効率が高
く、また、取り扱いが容易などの理由からエンボスキャ
リアテープが主流となっている。従来、キャリアテープ
は、熱可塑性樹脂のポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ア
モルファスポリエステル、ポリカーボネートなどの樹脂
からなるシートを使用し、前記パッケージを収納する収
納凹部をプレス成形、真空成形、圧空成形、真空圧空成
形あるいは圧空プラグアシスト成形などにより成形す
る。
に前記パッケージを収納した後、キャリアテープの収納
凹部開口側にトップテープを貼り合わせて保管、搬送す
る。前記パッケージの実装装置においては、前記トップ
テープを剥がしたキャリアテープの収納凹部からパッケ
ージを吸着して取り出して装着する。
の真空引きのための吸引孔を有する成形金型を用いた真
空成形法によるキャリアテープの製造方法では、図4に
示すように、一定幅の熱可塑性プラスチックシート(以
下、シート50)を繰り出しロール51と繰り出しタッ
チロール52によりシートの進む方向62に繰り出し
て、円筒状の予備加熱ロール53と加熱ロール54によ
り加熱、更に加熱ロール54とドラム成形金型55との
境への一定温度の高温空気の噴射64により軟化させた
後、成形タッチロール56で抑えながらドラム成形金型
55において、凹部形成領域63に入ってきた真空引き
のための吸引孔を通して真空引きし、図5に示すキャリ
アテープ70におけるように、収納凹部61をシート5
0に一列あるいは多列に形成する。
度冷却した後に、収納凹部61が形成されたシート60
を引取りロール58と引き取りタッチロール59により
引き取ってドラム成形金型55から離型する。そして、
離型された収納凹部61が形成されたシート60に、プ
レスパンチ金型を用いて、送り孔72及び検知孔72を
打ち抜く。以上のようにしてキャリアテープ70を製造
する。
は、例えば、収納凹部61の内容量が増加して深さが深
くなると、前記ドラム成形金型55においてシート50
に収納凹部61を形成後、ドラム成形金型55から収納
凹部61が形成されたシート60を離型する際に、ある
程度冷却されているが未だやや軟化している収納凹部6
1の底面角部が成形金型の凹部側面に当たり変形して、
図5に示す底部が変形した収納凹部74になったり、ま
た収納凹部61の内容量の増大に従い底面あるいは側面
の面積が増大したためあるいはその他の原因によって、
ドラム成形金型55と収納凹部61の底面あるいは側面
との密着性が良い場合には、ドラム成形金型55から離
型し難くなるために、収納凹部61が形成されたシート
60が引っ張られて収納凹部61が変形することがあ
る。
解決するためになされたもので、電子部品などのパッケ
ージを収納する収納凹部が変形することなしに形成でき
る真空成形法によるキャリアテープの製造方法を提供す
ることである。
達成したものであって、請求項1の発明は、熱可塑性プ
ラスチックシートを加熱ロールと回転する成形金型とを
用いて真空引きをすることにより収納凹部を形成するキ
ャリアテープの製造方法において、前記成形金型には前
記収納凹部を形成する為の凹部が多数形成され、該凹部
に設けた通気孔が前記成形金型の軸方向に設けられた吸
引孔に通じ、かつ前記成形金型に凹部形成領域と離型領
域とが設けられており、前記加熱ロールで熱可塑性プラ
スチックシートを加熱するとともに高温空気の噴射によ
り加熱軟化させ、該熱可塑性プラスチックシートが前記
凹部形成領域にあるときに前記吸引孔から真空引きが行
われて、前記凹部に該熱可塑性プラスチックシートの収
納凹部が形成され、該収納凹部が形成された該熱可塑性
プラスチックシートを冷却した後、前記離型領域にある
前記吸引孔から空気を供給して、前記成形金型から前記
熱可塑性プラスチックシートを離型することを特徴とす
るキャリアテープの製造方法である。また、請求項2の
発明は、前記成形金型で前記熱可塑性プラスチックシー
トに前記収納凹部を成形中、真空引き及び空気の供給が
絶えず行われていることを特徴とする請求項1に記載の
キャリアテープの製造方法である。また、請求項3の発
明は、前記熱可塑性プラスチックシートの加熱軟化させ
るための前記高温空気が、前記加熱ロールと前記成形金
型との境に噴射されることを特徴とする請求項1又は2
に記載のキャリアテープの製造方法である。また、請求
項4の発明は、前記凹部形成領域が前記成形金型の鉛直
方向から15°〜195°の範囲に設けられ、前記離型
領域が223°〜240°の範囲に設けられている請求
項1〜3の何れかに記載のキャリアテープの製造方法で
ある。
の一実施形態について説明する。図1は、本発明による
キャリアテープ製造方法の実施形態における成形金型を
示し、(a)は正面断面概念図、(b)は側面断面概念
図である。図2は、本発明によるキャリアテープ製造方
法の実施形態を示す説明図である。図3は、本発明の実
施形態の製造方法により製造されたキャリアテープを示
し、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図である。
いて使用される成形金型10は、加熱されて軟化したプ
ラスチックシート20に、電子部品などを収納する凹部
である収納凹部31を形成するための略直方体の凹部1
1が形成されており、各凹部11には、成形金型10の
軸方向に形成された真空引きのための吸引孔12に通じ
る通気孔13が形成されている。そして、成形金型10
が成形金型の回転方向17に回転している時、図1
(a)に示す凹部形成領域14に入ってきた吸引孔12
から真空引きを行い、離型領域15に入ってきた吸引孔
12から気体である空気を供給する。尚、成形金型10
での収納凹部31の成形中は真空引き及び空気の供給は
絶えず行われる。
31の形成に関して説明すると、シートの進む方向16
に進む軟化したシート20は成形金型10に密着するた
め、凹部形成領域14に入ってきた成形金型の回転方向
17に回転している成形金型10の吸引孔12から真空
引きをすると、シート20で覆われた凹部11内の空気
が吸引孔12に通じる通気穴13から排気されて真空に
近い状態になり、シート20は凹部11内に引っ張り込
まれて凹部の形状に応じた収納凹部31がシート20に
形成される。また、離型領域15に入ってきた吸引孔1
2から空気を供給して、通気孔13から前記空気を吹き
出して凹部11から収納凹部31が形成されたシート3
0を強制的に離型する。
テープ製造方法の実施形態を説明する。一定幅の熱可塑
性プラスチックシート(以下、シート20)を繰り出し
ロール21と繰り出しタッチロール22によりシートの
進む方向16に繰り出して、円筒状の予備加熱ロール2
3と加熱ロール24により加熱、更に、加熱ロール24
とドラム成形金型25との境への一定温度の高温空気の
噴射18により軟化した後、成形タッチロール26で抑
えながら、ドラム成形金型25に装着されている成形金
型10において、前記凹部形成領域14に入ってきた真
空引きのための吸引孔12を通して真空引きし、収納凹
部31をシート20に一列あるいは多列に形成する。
部31が形成されたシート30をある程度冷却した後
に、成形金型10において、前記離型領域15に入って
きた吸引孔12から空気を供給して、収納凹部31が形
成されたシート30を成形金型10から強制的に離型し
ながら、収納凹部31が形成されたシート30を引取り
ロール28と引き取りタッチロール29により引き取っ
て、ドラム成形金型25から完全に離型する。そして、
図3に示すように、収納凹部31が形成されたシート3
0にプレスパンチ金型を用いて送り孔42及び検知孔4
3を打ち抜く。以上のようにしてキャリアテープ40を
製造する。
引孔から気体を供給して強制的に離型することができれ
ば、どのような成形金型でもよい。また、前記気体は、
空気ばかりでなく窒素などの不活性な気体などであれば
何でもよい。
法により、幅8mm、ピッチ4mmのキャリアテープを
6列採りにて試作した例を示す。
した幅60mm、厚さ0.25mmのポリスチレン製シ
ートに、ドラム成形金型25によりサイズ2.8mm×
3.5mm、深さ2.4mm(展開率400%)の収納
凹部を、6m/minの速度で連続成形した。成形金型
10における鉛直方向から15°〜195°の180°
の範囲を凹部形成領域14とし、この領域における吸引
孔12内の真空度をゲージ圧で−0.1MPaとした。
また、成形金型10における鉛直方向から225°〜2
40°の15°の範囲を離型領域15とし、この領域に
おける吸引孔12にゲージ圧で0.01〜0.05MP
aの圧力の空気を供給した。
い場合は、引き取りタッチロール29の押さえ圧は39
Nであった。このため、ドラム成形金型25を通過直後
は未だ前記シートは完全に冷却されていなので、前記強
い押さえ圧により前記シートは伸ばされてしまい、収納
凹部に成形ピッチのバラツキを生じた。更に、収納凹部
の底部が離型時に成形金型と接触したために、傷を生じ
た。
の空気を供給して離型した場合は、引き取りタッチロー
ル29の押さえ圧が4.9N程度のきわめて弱い圧力で
成形したシートを引き取ることができた。このため、収
納凹部の成形ピッチのバラツキは生じず、且つ、従来な
らばドラム成形金型から剥がされる時に、既に空気が供
給されて収納凹部は金型から抜けているので、収納凹部
の底部に傷の発生もなく、スムーズに成形されたシート
を引き取ることができた。
いれば、従来問題であった収納凹部の変形を生じること
なくピッチが4mmで、サイズ2.8mm×3.5m
m、深さ2.4mmのキャリアテープの製造ができる。
シートに電子部品などを収納する収納凹部を成形する際
に、前記収納凹部を変形することなく製造することがで
きるキャリアテープの製造方法を提供することができ
る。本発明で得られたキャリアテープは、従来品と比較
して、深さを深くしても収納凹部が変形しないで、底面
が安定しているので、同一ピッチにおいては、電子部品
の大きさを若干大きくすることができ、かつ、同一の長
さにおいては部品の個数を増加させることができる。
態における成形金型を示し、(a)は正面概念図、
(b)は断面概念図である。
態を示す説明図である。
キャリアテープを示し、(a)は平面図、(b)はA−
A線断面図である。
る。
部を示し、(a)はキャリアテープの平面図、(b)は
B−B線断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 熱可塑性プラスチックシートを加熱ロー
ルと回転する成形金型とを用いて真空引きをすることに
より収納凹部を形成するキャリアテープの製造方法にお
いて、前記成形金型には前記収納凹部を形成する為の凹
部が多数形成され、該凹部に設けた通気孔が前記成形金
型の軸方向に設けられた吸引孔に通じ、かつ前記成形金
型に凹部形成領域と離型領域とが設けられており、前記
加熱ロールで熱可塑性プラスチックシートを加熱すると
ともに高温空気の噴射により加熱軟化させ、該熱可塑性
プラスチックシートが前記凹部形成領域にあるときに前
記吸引孔から真空引きが行われて、前記凹部に該熱可塑
性プラスチックシートの収納凹部が形成され、該収納凹
部が形成された該熱可塑性プラスチックシートを冷却し
た後、前記離型領域にある前記吸引孔から空気を供給し
て、前記成形金型から前記熱可塑性プラスチックシート
を離型することを特徴とするキャリアテープの製造方
法。 - 【請求項2】 前記成形金型で前記熱可塑性プラスチッ
クシートに前記収納凹部を成形中、前記真空引き及び空
気の供給が絶えず行われていることを特徴とする請求項
1に記載のキャリアテープの製造方法。 - 【請求項3】 前記熱可塑性プラスチックシートを加熱
軟化させるための前記高温空気が前記加熱ロールと前記
成形金型との境に噴射されることを特徴とする請求項1
又は2に記載のキャリアテープの製造方法。 - 【請求項4】 前記凹部形成領域が前記成形金型の鉛直
方向から15°〜195°の範囲に設けられ、前記離型
領域が223°〜240°の範囲に設けられている請求
項1〜3の何れかに記載のキャリアテープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000259066A JP3529338B2 (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | キャリアテープの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000259066A JP3529338B2 (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | キャリアテープの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067140A JP2002067140A (ja) | 2002-03-05 |
JP3529338B2 true JP3529338B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=18747287
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000259066A Expired - Lifetime JP3529338B2 (ja) | 2000-08-29 | 2000-08-29 | キャリアテープの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3529338B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013105330A1 (ja) * | 2012-01-11 | 2013-07-18 | 株式会社瑞光 | シート材賦形装置 |
JP7441081B2 (ja) | 2020-03-06 | 2024-02-29 | 信越ポリマー株式会社 | キャリアテープの成形方法 |
-
2000
- 2000-08-29 JP JP2000259066A patent/JP3529338B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002067140A (ja) | 2002-03-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2518850B2 (ja) | 成形プラスチック製品の製造方法および装置 | |
JP3529338B2 (ja) | キャリアテープの製造方法 | |
JP3698518B2 (ja) | キャリアテープの製造方法 | |
EP0606510B1 (en) | Composite plastic sheet material with a ruled line for bending | |
JP4926436B2 (ja) | エンボスキャリアテープ | |
JPH07102608B2 (ja) | ポリエステル成型品の製造方法 | |
JP2845944B2 (ja) | バリア性薄肉成形体の製造方法およびそのバリア性薄肉成形体 | |
WO2019098364A1 (ja) | キャリアテープ及びキャリアテープの成形方法 | |
JP7441081B2 (ja) | キャリアテープの成形方法 | |
JP3150759B2 (ja) | 加飾成形品の製造方法と加飾成形装置 | |
JP2002086562A (ja) | キャリアテープの製造装置 | |
JP3688695B2 (ja) | 帯状模様付食品容器 | |
JP2967927B1 (ja) | インサート成形品の製造装置とインサート成形品の製造方法 | |
JPH0724913A (ja) | 樹脂発泡シートのロール成形方法 | |
JP3388698B2 (ja) | キャリアテープの製造方法 | |
JPS5919009B2 (ja) | 発泡シ−トによる深絞り成形方法および装置 | |
WO2019111302A1 (ja) | 真空成形用金型及びそれを備えた真空成形装置並びにアンダーカットを有するトレイの真空成形方法 | |
JP3319641B2 (ja) | インサートシートとインサート成形品の製造方法 | |
JP2003098968A (ja) | インモールド成形用ラベル、これを用いたインモールド成形品及びインモールド成形方法 | |
JP4425413B2 (ja) | キャリアテープの製造方法および製造装置 | |
US20230364897A1 (en) | Continuous manufacturing equipment of elastic three-dimensional fabric and continuous manufacturing method thereof | |
JP3621563B2 (ja) | 真空成形機 | |
JP2006117250A (ja) | 電子部品搬送体及びその製造方法 | |
JP2586290Y2 (ja) | プレス成形用金型 | |
JP3429195B2 (ja) | トレー |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040224 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 9 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305 Year of fee payment: 9 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |