JP3529289B2 - エレベータ群管理制御装置 - Google Patents

エレベータ群管理制御装置

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JP3529289B2
JP3529289B2 JP35220798A JP35220798A JP3529289B2 JP 3529289 B2 JP3529289 B2 JP 3529289B2 JP 35220798 A JP35220798 A JP 35220798A JP 35220798 A JP35220798 A JP 35220798A JP 3529289 B2 JP3529289 B2 JP 3529289B2
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宜正 浅野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台のエレベー
タを運行管理するエレベータ群管理制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数台のエレベータが設置されたビルに
おいては、エレベータ群管理制御装置が設けられ、複数
台のエレベータを効率よく運転して乗客を適切に目的階
まで輸送できるようにしている。
【0003】例えば、ある階床のホール呼びボタンが押
された場合、エレベータの各号機の位置や方向、各号機
に登録されたかご呼び、ホール呼びなどの情報を基にど
の号機にそのホール呼びを割り付けると、効率よく運転
できるかを判断し、適切な号機を決定し、その号機にホ
ール呼びを割り付けるようにしている。これらの情報
は、各々の号機の制御装置とエレベータ群管理制御装置
との間を接続する伝送路を経由し伝送されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ある号機に異
常が発生しその異常号機が連続して異常データを送信し
続けた場合には、伝送路は異常データで占有されてしま
い、正常な制御情報の伝送が行なわれなくなってしま
う。その結果、異常号機だけではなく正常号機をも含め
た全号機とも群管理制御が行われなくなりバックアップ
運転となってしまう。
【0005】本発明の目的は、異常号機が発生した場合
にその異常号機を群管理制御運転から切り離し異常号機
を除く正常号機で群管理制御を継続させることができる
エレベータ群管理制御装置を提供することである。
【0006】請求項1の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置は、複数の階床の各階乗り場に設けられたホー
ル呼びボタンからのホール呼びを登録するホール呼び登
録手段と、前記ホール呼び登録手段に登録されたホール
呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てるホー
ル呼び割当手段とを有するエレベータ群管理制御装置に
おいて、複数台のエレベータの各号機と伝送路を介して
接続され前記ホール呼び割当手段とデータの送受信を行
うためのデータ伝送手段と、各号機から送信されたデー
タ長を測定するデータ長測定手段と、前記データ長測定
手段で測定されたデータ長が予め設定された異常判定値
以上のときはそのデータを送信した号機を異常と判断す
る異常号機判定手段と、前記異常号機判定手段で異常と
判定した号機を前記伝送路から切り離す伝送スイッチと
を備え、前記異常号機判定手段は、前記伝送路から切り
離された号機のデータ長が正常値に復帰し、その正常状
態が一定時間継続したときは、前記伝送路から切り離さ
れた号機は正常復帰したと判断し、前記伝送スイッチに
よりその号機を伝送路に再接続するようにしたことを特
徴とする
【0007】請求項1の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置では、各号機から送信されるデータ長をデータ
長測定手段で測定し、そのデータ長が予め設定された異
常判定値以上のデータ長である場合には、異常号機判定
手段はデータを送信している号機を異常号機と判断し、
その異常号機を伝送スイッチにて伝送路から物理的に切
り離す。そして、異常号機から送信されるデータ長が予
め設定された正常値のデータ長に復帰し、そのデータ長
が一定時間内に複数回連続する場合に、異常号機は正常
復帰したと判定し、その異常号機を伝送路に再接続させ
異常号機を含めたすべての正常号機で群管理制御を継続
する。これにより、他の正常号機のみでの群管理制御を
継続させ、異常号機のみをバックアップ運転とする。ま
た、バックアップ運転中の異常号機が正常復帰した場合
に群管理制御運転に復帰させる。
【0008】請求項2の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置は、複数の階床の各階乗り場に設けられたホー
ル呼びボタンからのホール呼びを登録するホール呼び登
録手段と、前記ホール呼び登録手段に登録されたホール
呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てるホー
ル呼び割当手段とを有するエレベータ群管理制御装置に
おいて、複数台のエレベータの各号機と伝送路を介して
接続され前記ホール呼び割当手段とデータの送受信を行
うためのデータ伝送手段と、各号機に設けられ定期的に
自己が正常であることを示す号機正常判定データを作成
する号機正常判定データ作成手段と、各号機から送信さ
れたデータの中から前記号機正常判定データの有無を検
出する号機正常判定データ検出手段と、前記号機正常判
定データ検出手段からの前記号機正常判定データが一定
時間内に検出できなかったときはその検出できなかった
号機を異常と判断する異常号機判定手段と、前記異常号
機判定手段で異常と判定した号機を前記伝送路から切り
離す伝送スイッチとを備え、前記異常号機判定手段は、
前記伝送路から切り離された号機から前記号機正常判定
データを検出したときは、前記伝送路から切り離された
号機は正常復帰したと判断し、前記伝送スイッチにより
その号機を伝送路に再接続するようにしたことを特徴と
するエレベータ群管理制御装置。
【0009】請求項2の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置では、号機正常判定データ作成手段で作成され
た号機正常判定データを号機正常判定データ検出手段で
検出し、ある号機から一定期間以上に亘って号機正常判
定データが検出できなかった場合、異常号機判定手段は
その号機を異常号機と判断し伝送スイッチにて伝送路か
ら切り離す。そして、異常号機から号機正常判定データ
を検出した場合に、その切り離した異常号機を伝送路に
再接続させ、再接続させた号機を含めた全号機で群管理
制御を継続させる。これにより、他の正常号機のみでの
群管理制御を継続させ、異常号機のみをバックアップ運
転とする。また、異常号機が正常復帰した場合に群管理
制御運転に復帰させる。
【0010】請求項3の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置は、請求項1または請求項2の発明において、
前記異常号機判定手段は、号機の伝送路からの切り離し
が一定時間内に規定回数以上行われた場合には、それ以
降、号機が正常復帰しても前記伝送路への再接続を行な
わないようにしたことを特徴とする
【0011】請求項3の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置では、請求項1または請求項2の発明の作用に
加え、異常号機の伝送路からの切り離しおよび再接続が
一定時間内に規定回数以上行われた場合、その異常号機
を伝送路から切り離しそれ以降正常復帰しても伝送路へ
の再接続を行なわない。これにより、異常号機の群管理
制御運転からの切り離し、復帰が頻繁に繰り返される場
合に、異常号機の復帰をやめ正常号機のみで群管理制御
運転を継続させることが可能となる。
【0012】請求項4の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の発
明において、前記異常号機判定手段が異常となった号機
を検出した場合に、その号機に対し正常復帰指令を出力
するためのデータを作成し正常な号機に送信する正常復
帰指令データ作成手段を設け、そのデータを受信した正
常な号機は、異常となった号機に対しリセットを行なう
ようにしたことを特徴とする
【0013】請求項4の発明に係わるエレベータ群管理
制御装置では、請求項1乃至請求項3のいずれか1項の
発明の作用に加え、異常号機が発生した場合に、正常復
帰指令データ作成手段は、異常号機の存在を他の正常号
機に通知するためのデータを作成し、正常号機に送信し
て正常号機から異常号機に対し正常復帰指令(リセッ
ト)を出力させ、異常号機を正常復帰させる。これによ
り、異常号機の存在を正常号機に通知し、正常号機から
異常号機へ正常復帰指令を行なうことで異常号機を正常
復帰させることを可能にし、異常号機が正常復帰するま
では異常号機を除く号機で群管理制御運転を継続し、異
常号機が正常復帰した後は全号機で群管理制御運転を継
続させることを可能にする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施の形
態に係わるエレベータ群管理制御装置の構成を示すブロ
ック図である。いま、エレベータは3台のA号機1a、
B号機1b、C号機1cが設けられているとし、このA
号機1a、B号機1b、C号機1cは図示は省略する
が、それぞれ各々の号機制御装置でエレベータが制御さ
れる。
【0019】複数の階床の各階乗り場にはホール呼びボ
タン2a〜2nが設けられており、このホール呼びボタ
ン2a〜2nからホール呼びがあると、ホール呼び登録
手段3に登録される。ホール呼び登録手段3に登録され
たホール呼びは、ホール呼び割当手段4により複数台の
エレベータのいずれかに割り当てられる。この割当信号
は、データ伝送手段5により伝送路6a、6b、6cの
うちの該当号機の伝送路6に送出され、各々の号機(A
号機1a、B号機1b、C号機1c)のうちの該当号機
1に伝送される。
【0020】伝送路6a、6b、6cには各々の号機
(A号機1a、B号機1b、C号機1c)を伝送路6
a、6b、6cから切り離したり接続したりするための
伝送スイッチ7が設けられている。各号機1a、1b、
1cが正常に運転されている場合には、伝送スイッチ7
は各号機1a、1b、1cとデータ伝送手段5とを接続
している。
【0021】正常運転状態においては、各号機1a、1
b、1cから送信されたデータは、各々の伝送路6a、
6b、6cおよび伝送スイッチ7を介してデータ伝送手
段5によって受信され他の号機に分配されると共に、ホ
ール呼び割当手段4に送信される。
【0022】データ長測定手段8は各号機から送信され
るデータのデータ長を測定するもので、その計測結果は
異常号機判定手段9に伝えられる。異常号機判定手段9
は、データ長測定手段8で測定されたデータ長が予め設
定された異常判定値以上のときは、そのデータを送信し
た号機を異常と判断するもので、例えば、データ長が異
常判定値(3000byte)以上の場合に、そのデータを送信し
た号機を異常と判定し伝送スイッチ7に指令を出力し
て、その号機1を伝送路6から切り離す。
【0023】異常号機判定手段9は、切り離された号機
1に対してもデータ長の測定を継続して実施する。そし
て、データ長が正常値に復帰し、その正常状態が一定時
間継続したときは、伝送路6から切り離された号機は正
常復帰したと判断し、伝送スイッチ7によりその号機を
伝送路6に再接続する。例えば、データ長が正常値範囲
内の1545byte以下のデータ長となり、例えば、そのデー
タ長のフレームを1秒間に1フレーム以上検出した場合
は正常復帰と判定し、その号機を伝送路6に再接続す
る。
【0024】伝送スイッチ7は、異常号機判定手段9で
異常と判定した号機を伝送路7から切り離し、正常復帰
と判定された号機1を伝送路6に再接続する。そして、
カウンタ10は各伝送路6a、6b、6cの切り離し、
接続の回数を個別にカウントするものである。カウンタ
10のカウント値は、データ長測定手段8が正常デー
タ、例えば1545byte以下の長さのデータを連続して3フ
レーム受信したときにクリアされる。
【0025】また、正常復帰指令データ作成手段11
は、異常号機判定手段9により異常号機が判定された場
合、その情報を他の正常な号機に伝えるためのデータを
作成する。このデータはデータ伝送手段5を経由して正
常号機に伝送される。そして、そのデータを受信した正
常な号機は、異常となった号機に対し正常復帰指令を出
力しリセットを行なう。
【0026】図2は、複数台のエレベータの運転状態お
よび第1の実施の形態に係わるエレベータ群管理制御装
置の動作の一例を示すフローチャートである。この一例
は、複数台のいずれかの号機に異常が発生した場合に、
異常号機判定手段9によりその異常号機を伝送路6から
切り離す場合を示している。
【0027】図2において、群管理制御を行っている複
数台のエレベータの中で異常号機が発生し(S1)、そ
の異常号機が異常データを伝送路6に送信している場合
(S2)には、その異常データは伝送路6およびデータ
伝送手段5を経由して、他の全号機に伝送される(S
3)。このとき、全号機とも正常なデータの送受信が不
可能となってしまう。(S4)。
【0028】このような運転状態において、データ長測
定手段8では、このデータの長さを測定しその測定結果
を異常号機判定手段9に送る。異常号機判定手段9で
は、そのデータ長が異常判定値(3000byte)以上となった
か否かを判定する(S5)。そして、そのデータ長が異
常判定値(3000byte)以上であると判定したときは、その
号機を異常と判定し、その判定結果を伝送スイッチ7に
送る。
【0029】伝送スイッチ7では、異常号機と判断され
た伝送路6を切り離す(S6)。これにより、異常デー
タは他の正常号機に伝送されなくなり、正常号機間で正
常なデータ送受信が可能となる。この結果、異常号機は
バックアップ運転となり、一方、正常号機は群管理制御
運転となる(S7)。
【0030】このように、異常号機が発生して異常デー
タにより伝送路6が占有された場合であっても、他の正
常号機を含めた全号機がバックアップ運転に陥ることが
なく、異常号機のみをバックアップ運転とし、他の正常
号機は群管理制御運転が可能となる。
【0031】図3は、複数台のエレベータの運転状態お
よび第1の実施の形態に係わるエレベータ群管理制御装
置の動作の他の一例を示すフローチャートである。この
一例は、図2のフローチャートにステップS8〜ステッ
プS12を追加して設け、異常号機を切り離した後に、
異常号機が正常復帰した場合には、その異常号機を伝送
路6に再接続するようにしたものである。ステップS1
〜ステップS7までは図2に示したフローチャートと同
一であるので、重複する説明は省略する。
【0032】図3において、ステップS1〜ステップS
7の処理により、異常号機を伝送路6から切り離し異常
号機をバックアップ運転とし、正常号機で群管理運転を
している状態であるとする。この運転状態で、データ長
測定手段8では、切り離した号機からのデータ長も引き
続き測定し、切り離し号機からデータ送信があるときは
(S8)、そのデータ長が正常値範囲内か否かを判定す
る。例えば、データ長が1545byte以下であるか否かを判
定し(S9)、データ長が1545byte以下であるときは、
それが複数回継続されているか否かを判定する。例え
ば、1秒間に1回受信したか否かを判定し(S10)、
1秒間に1回受信した場合には、異常号機判定手段9に
より正常復帰と判断され、伝送スイッチ7により伝送路
6の再接続が行われる(S11)。これにより、再接続
された号機を含めた全号機で群管理制御運転となる(S
12)。
【0033】このように、異常号機が発生し異常データ
により伝送路6が占有された場合であっても、他の正常
号機を含めた全号機がバックアップ運転に陥ることがな
く、異常号機のみをバックアップ運転とし、他の正常号
機は群管理制御運転を可能にすると共に、異常号機が正
常復帰したときには復帰した号機を含めた全号機で群管
理正常運転を可能にする。
【0034】次に、異常号機判定手段9は、異常号機が
正常復帰したときには正常復帰した号機を伝送路6に再
接続し、復帰した号機含めて全号機で群管理正常運転を
行うようにしているが、復帰し再接続した号機が再三異
常となり、伝送路6からの切り離しが頻繁に行われる場
合には、たとえ正常復帰しても再接続を行わないように
する。すなわち、号機の伝送路6からの切り離しが一定
時間内に規定回数以上行われた場合には、それ以降、号
機が正常復帰しても伝送路への再接続を行なわない。
【0035】図4は、その場合のエレベータ群管理制御
装置の動作を示すフローチャートである。異常号機判定
手段9は異常号機が発生したか否かを判定し(S2
1)、異常号機を判定するとその異常号機の切り離しを
行う(S22)。そして、カウンタ10をカウントアッ
プしその号機が切り離されたことをカウントする(S2
3)。そして、そのカウンタ10のカウント値が所定値
(例えば3回)以上か否かを判定し(S24)、所定値
(3回)以上であるときは処理を終了し再接続を行わな
い。
【0036】一方、カウンタ10のカウント値が所定値
(3回)未満であるときは異常号機が正常復帰したか否
かを判定し(S25)、正常復帰したときはその号機を
伝送路6に再接続する(S26)。
【0037】ここで、カウンタ10のカウント値は、前
述したように、データ長測定手段8が正常データ、例え
ば1545byte以下の長さのデータを連続して3フレーム受
信したときにはクリアされるので、正常データが連続し
て3フレーム以上受信されないときは、カウンタ10の
カウント値はクリアされない。つまり、号機の伝送路6
からの切り離しが一定時間内に行われた場合には、カウ
ンタ10のカウント値はクリアされないので、一定時間
内に切り離しが規定回数以上行われた場合には、再接続
は行われない。
【0038】このように、異常と正常復帰を繰り返す号
機に対しては、正常復帰する見込みがないと判断し、伝
送路6への再接続をやめることにより、他の正常号機へ
の悪影響をなくし正常号機のみで群管理制御運転を可能
にする。
【0039】次に、正常復帰指令データ作成手段10
は、異常号機判定手段9が異常となった号機を検出した
場合に、その号機に対し正常復帰指令を出力するための
データを作成しデータ伝送手段5を介して正常な号機に
送信する。このデータを受信した正常号機は、異常とな
った号機に対しリセットを行なう。
【0040】図5は、その場合のエレベータ群管理制御
装置の動作を示すフローチャートである。異常号機判定
手段9は異常号機が発生したか否かを判定し(S3
1)、異常号機を判定するとその異常号機の切り離しを
行い(S32)、正常号機のみでの群管理制御が行なわ
れる。
【0041】この場合、異常号機をできるだけ早く正常
復帰させるために、異常号機判定手段9により判定され
た異常号機の結果を基に、正常復帰指令データ作成手段
11により正常復帰指令データが作成され、データ伝送
手段5を経由して正常号機に送信される(S33)。正
常号機ではこのデータを受信すると(S34)異常号機
に対し復帰指令を出力しリセットを行なう(S35)。
【0042】これにより、異常号機が発生した場合、正
常号機に異常号機の存在を知らせ、正常号機から異常号
機に復帰指令(リセット)を行なわせる。この結果、異
常号機をできるだけ速く正常復帰させる。
【0043】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第2の実施の形態に係わるエレベー
タ群管理制御装置の構成を示すブロック図である。この
第2の実施の形態は、図1乃至図5に示した第1の実施
の形態に対し、各々の号機1a、1b、1cにそれぞれ
号機正常判定データ作成手段12a、12b、12cを
設け、データ長測定手段8に代えて、各々の号機から送
信される正常判定データを検出するための号機正常判定
データ検出手段13を設けたものである。その他の構成
は、第1の実施の形態と同一であるので、同一要素には
同一符号を付し重複した説明は省略する。
【0044】図6において、各々のA号機1a、B号機
1b、C号機1cには、それぞれ自号機の正常を示す号
機正常判定データ作成手段12a、12b、12cが接
続されており、一定時間(例えば1秒)ごとに自己が正
常であることを示す号機正常判定データを送信してい
る。号機正常判定データ検出手段13は、各号機から送
られてきたデータの中から号機正常判定データの検出を
行ない、その検出結果を異常号機判定手段9に伝える。
異常号機判定手段9は号機正常判定データが一定時間
(例えば3秒間)検出されなかった場合はその号機を異
常と判定し、その判定結果を伝送スイッチ7に伝える。
伝送スイッチ7では、異常号機と判定された伝送路6の
切り離しを行なう。
【0045】号機正常判定データ検出手段13は、切り
離された号機に対しても号機正常判定データの検出処理
を行ない、例えば3秒間に2フレーム以上の号機正常判
定データを検出した場合は正常復帰と判定し、その判定
結果を伝送スイッチ7に伝える。伝送スイッチ7では、
正常復帰と判定された号機の伝送路6の再接続を行な
う。カウンタ10は各伝送路6a、6b、6cの切り離
しや接続の回数を個別にカウントするものである。カウ
ンタ10のカウンタは号機正常判定データ検出手段13
が号機正常判定データを3回連続検出したときにクリア
される。
【0046】正常復帰指令データ作成指令手段11は、
異常号機判定手段9により異常号機が判定された場合、
その情報を他の正常な号機に伝えるためのデータを作成
する。このデータはデータ伝送手段5を経由して正常号
機に伝送される。
【0047】上述したように、正常号機の号機正常判定
データ作成手段12は、一定時間(例えば1秒)ごとに
号機正常判定データを伝送路6に送信している。しか
し、異常となり号機正常判定データの送信が行なわれな
くなると、号機正常判定データ検出手段13で号機正常
判定データの検出が行われなくなる。
【0048】図7は、第2の実施の形態における異常号
機判定手段9の処理内容の一例を示すフローチャートで
ある。異常号機判定手段9では、号機正常判定データ検
出手段13での号機正常判定データの未検出時間が一定
時間(例えば3秒)を経過したか否かを判定し(S4
1)、号機正常判定データの未検出時間が一定時間(例
えば3秒)を経過したときは、その号機を異常号機と判
定し、その判定結果を伝送スイッチ7に送る。伝送スイ
ッチ7では異常号機と判断された伝送路6を切り離す
(S42)。これにより、異常号機からのデータは他の
正常号機に伝送されなくなり、正常号機間で正常なデー
タ送受信が可能となる。この結果、異常号機はバックア
ップ運転となり、正常号機は群管理制御運転となる(S
43)。
【0049】このように、異常号機を早期に発見し伝送
路6から切り離すことができるので、異常号機により他
の正常号機が影響されるようなことはなく、異常号機の
みをバックアップ運転とし他の正常号機は群管理制御運
転を可能にできる。
【0050】図8は、第2の実施の形態における異常号
機判定手段9の処理内容の他の一例を示すフローチャー
トである。この一例は、図7のフローチャートにステッ
プS44〜ステップS47を追加して設け、異常号機を
切り離した後に、異常号機が正常復帰した場合には、そ
の異常号機を伝送路6に再接続するようにしたものであ
る。ステップS41〜ステップS44までは図7に示し
たフローチャートと同一であるので、重複する説明は省
略する。
【0051】図8において、ステップS41〜ステップ
S44の処理により、異常号機を伝送路6から切り離し
異常号機をバックアップ運転とし、正常号機で群管理運
転をしている状態であるとする。この運転状態で、号機
正常判定データ検出手段13では、切り離した号機から
の号機正常判定データの有無のチェックを引き続き行う
(S44)。
【0052】そして、切り離した号機から号機正常判定
データを検出したときは、その号機正常判定データが一
定時間(例えば3秒間)に一定回数(2回)以上検出し
たか否かを判定し(S45)、正常判定データを一定時
間(例えば3秒間)に一定回数(2回)以上検出したと
きは、正常復帰したと判定し、伝送スイッチ7により伝
送路6への接続が行なわれる(S46)。これにより正
常復帰した号機を含めた全号機で群管理制御運転となる
(S47)。このように、異常号機が正常復帰した場合
は、他の正常号機と同様に群管理制御運転に復帰させ
る。
【0053】ここで、第1の実施の形態と同様に、復帰
させた号機が異常と正常復帰とを繰り返す場合には、異
常号機判定手段9は正常復帰する見込みがないと判断
し、伝送路6への再接続をやめる。また、正常復帰指令
データ作成手段11は、正常号機に異常号機の存在を知
らせ、正常号機から異常号機に復帰指令(リセット)を
行なわせる。従って、異常号機をできるだけ早く正常復
帰させることが可能である。
【0054】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、異常号機が発
生した場合でも、異常データにより伝送路が占有され他
の正常号機を含めた全号機がバックアップ運転に陥るこ
とがなく、異常号機のみをバックアップ運転とし他の正
常号機は群管理制御運転が可能となる。
【0055】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加え、異常号機が正常復帰したときには、復帰
した号機を含めた全号機で群管理制御運転が可能とな
る。
【0056】請求項3によれば、異常号機を早期に発見
し伝送路から切り離すことにより、異常号機により他の
正常号機が影響されるようなことはなく、異常号機のみ
をバックアップ運転とし他の正常号機は群管理制御運転
が可能となる。
【0057】請求項4によれば、請求項3の発明に効果
に加え、異常号機が正常復帰した場合は他の正常号機と
同様に群管理制御運転に復帰することが可能となる。
【0058】請求項5によれば、請求項2または請求項
4の発明の効果に加え、異常と正常復帰を繰り返す号機
に対して正常復帰する見込みがないと判断し、伝送路へ
の再接続をやめることにより、他の正常号機への悪影響
をなくし正常号機のみで群管理制御運転が可能となる。
【0059】請求項6によれば、請求項1乃至請求項5
のいずれか1項の発明の効果に加え、異常号機が発生し
た場合でも、正常号機に異常号機の存在を知らせ、正常
号機から異常号機に復帰指令(リセット)を行なわせる
ので、異常号機をできるだけ早く正常復帰させることが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わるエ
レベータ群管理制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図2は、複数台のエレベータの運転状態および
第1の実施の形態に係わるエレベータ群管理制御装置の
動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、複数台のエレベータの運転状態および
第1の実施の形態に係わるエレベータ群管理制御装置の
動作の他の一例を示すフローチャートである。
【図4】図4は、再接続した号機が頻繁に異常号機とな
る場合にその号機が正常復帰しても伝送路への再接続を
行なわない場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】図5は、正常復帰指令データを受信した正常号
機が異常号機に対しリセットを行なう場合の動作を示す
フローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータ群管理制御装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータ群管理制御装置の異常号機判定手段の処理内容
の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の第2の実施の形態に係わるエ
レベータ群管理制御装置の異常号機判定手段の処理内容
の他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 号機 2 ホール呼びボタン 3 ホール呼び登録手段 4 ホール呼び割当手段 5 データ伝送手段 6 伝送路 7 伝送スイッチ 8 データ長測定手段 9 異常号機判定手段 10 カウンタ 11 正常復帰指令データ作成手段 12 号機正常判定データ作成手段 13 号機正常判定データ検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 1/00 - 5/28

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の階床の各階乗り場に設けられたホ
    ール呼びボタンからのホール呼びを登録するホール呼び
    登録手段と、前記ホール呼び登録手段に登録されたホー
    ル呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てるホ
    ール呼び割当手段とを有するエレベータ群管理制御装置
    において、複数台のエレベータの各号機と伝送路を介し
    て接続され前記ホール呼び割当手段とデータの送受信を
    行うためのデータ伝送手段と、各号機から送信されたデ
    ータ長を測定するデータ長測定手段と、前記データ長測
    定手段で測定されたデータ長が予め設定された異常判定
    値以上のときはそのデータを送信した号機を異常と判断
    する異常号機判定手段と、前記異常号機判定手段で異常
    と判定した号機を前記伝送路から切り離す伝送スイッチ
    とを備え、前記異常号機判定手段は、前記伝送路から切
    り離された号機のデータ長が正常値に復帰し、その正常
    状態が一定時間継続したときは、前記伝送路から切り離
    された号機は正常復帰したと判断し、前記伝送スイッチ
    によりその号機を伝送路に再接続するようにしたことを
    特徴とするエレベータ群管理制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の階床の各階乗り場に設けられたホ
    ール呼びボタンからのホール呼びを登録するホール呼び
    登録手段と、前記ホール呼び登録手段に登録されたホー
    ル呼びを複数台のエレベータのいずれかに割り当てるホ
    ール呼び割当手段とを有するエレベータ群管理制御装置
    において、複数台のエレベータの各号機と伝送路を介し
    て接続され前記ホール呼び割当手段とデータの送受信を
    行うためのデータ伝送手段と、各号機に設けられ定期的
    に自己が正常であることを示す号機正常判定データを作
    成する号機正常判定データ作成手段と、各号機から送信
    されたデータの中から前記号機正常判定データの有無を
    検出する号機正常判定データ検出手段と、前記号機正常
    判定データ検出手段からの前記号機正常判定データが一
    定時間内に検出できなかったときはその検出できなかっ
    た号機を異常と判断する異常号機判定手段と、前記異常
    号機判定手段で異常と判定した号機を前記伝送路から切
    り離す伝送スイッチとを備え、前記異常号機判定手段
    は、前記伝送路から切り離された号機から前記号機正常
    判定データを検出したときは、前記伝送路から切り離さ
    れた号機は正常復帰したと判断し、前記伝送スイッチに
    よりその号機を伝送路に再接続するようにしたことを特
    徴とするエレベータ群管理制御装置。
  3. 【請求項3】 前記異常号機判定手段は、号機の伝送路
    からの切り離しが一定時間内に規定回数以上行われた場
    合には、それ以降、号機が正常復帰しても前記伝送路へ
    の再接続を行なわないようにしたことを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載のエレベータ群管理制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記異常号機判定手段が異常となった号
    機を検出した場合に、その号機に対し正常復帰指令を出
    力するためのデータを作成し正常な号機に送信する正常
    復帰指令データ作成手段を設け、そのデータを受信した
    正常な号機は、異常となった号機に対しリセットを行な
    うようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか1項に記載のエレベータ群管理制御装置。
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