JP3528594B2 - 空気清浄器 - Google Patents

空気清浄器

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JP3528594B2 JP11981098A JP11981098A JP3528594B2 JP 3528594 B2 JP3528594 B2 JP 3528594B2 JP 11981098 A JP11981098 A JP 11981098A JP 11981098 A JP11981098 A JP 11981098A JP 3528594 B2 JP3528594 B2 JP 3528594B2
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  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、空気清浄器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住環境の改善の要請から、室内に
空気清浄器を備えることが一般化されつつあり、従来よ
り種々の構造の空気清浄器が提案されている。
【0003】ところで、空気の清浄化には、大別して二
つの要素があり、その一つは空気中の塵埃を除去するも
のであり、他の一つは空気中に含まれている臭気成分あ
るいは有害ガス成分(以下、「臭気成分等」総称する)
を除去するものである。そして、塵埃の除去には、従来
より空気の透過を許容する紙状体を、例えば蛇腹状に折
り畳んで構成される集塵フィルターが使用されている。
一方、臭気成分等の除去には、臭気成分等を吸着する性
状をもつ活性炭を使用して臭気成分等を吸着除去する方
法とか、臭気成分等の酸化分解能を有する酸化チタン等
の触媒を使用して臭気成分等を酸化除去する方法とかが
採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、空気清浄器にお
いては、室内スペースの確保等の観点から、そのコンパ
クト化の要請があり、そのためには集塵能力及び脱臭能
力を高めることが必要である。
【0005】ところが、従来の空気清浄器においては、
集塵作用と脱臭作用との相互関係、あるいは脱臭作用に
おいても吸着による脱臭作用と酸化分解による脱臭作用
との相互関係についての検討が十分とは言えず、このた
め集塵能力及び脱臭能力を最大限発揮させて空気清浄器
のより一層のコンパクト化を図るという点において、自
ずと限界があった。
【0006】そこで本願発明では、かかる従来の空気清
浄器における問題点に鑑み、集塵能力及び脱臭能力を最
大限発揮させて空気清浄器のより一層のコンパクト化を
図るとともに、併せて低コスト化と運転上の信頼性を確
保することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0008】本願の第1の発明では、吸込口7と吹出口
8とを備えたケーシング1内にファン11を配置して上
記吸込口7から上記吹出口8に至る空気流路16を形成
し、該空気流路16中に、空気中の塵埃を捕捉する集塵
フィルター22と、空気中の臭気成分を吸着する活性炭
を備えてなる臭気吸着フィルター23と、空気中の臭気
成分を酸化分解する光触媒を備えてなる光触媒フィルタ
ー26とを、空気流通方向に積層配置してなる空気清浄
器において、上記集塵フィルター22と臭気吸着フィル
ター23と光触媒フィルター26とを、該順番で空気流
通方向の上流側から下流側に向かって積層配置するとと
もに、該順番でフィルター面積が順次小さくなるように
その形状寸法を設定したことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、吸込口7と吹出口
8とを備えたケーシング1内にファン11を配置して上
記吸込口7から上記吹出口8に至る空気流路16を形成
し、該空気流路16中に、空気中の塵埃を捕捉する集塵
フィルター22と、空気中の臭気成分を吸着する活性炭
を備えてなる臭気吸着フィルター23と、空気中の臭気
成分を酸化分解する光触媒を備えてなる光触媒フィルタ
ー26とを、空気流通方向に積層配置してなる空気清浄
器において、上記臭気吸着フィルター23を、シート状
のウレタンフォームに活性炭を付着させてなる第1臭気
吸着体24と、多数の破砕活性炭34,34,・・を充
填してなる第2臭気吸着体25との二層構造としたこと
を特徴としている。
【0010】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0011】 本願の第1の発明にかかる空気清浄器
によれば、吸込口7と吹出口8とを備えたケーシング1
内にファン11を配置して上記吸込口7から上記吹出口
8に至る空気流路16を形成し、該空気流路16中に、
空気中の塵埃を捕捉する集塵 フィルター22と、空気中
の臭気成分を吸着する活性炭を備えてなる臭気吸着フィ
ルター23と、空気中の臭気成分を酸化分解する光触媒
を備えてなる光触媒フィルター26とを、空気流通方向
に積層配置しているので、上記集塵フィルター22によ
って空気中の塵埃が捕捉されるとともに、空気中の臭気
成分等は上記臭気吸着フィルター23における臭気成分
等の吸着作用と上記光触媒フィルター26における臭気
成分等の酸化分解作用との共働により除去されることか
ら、特に脱臭能力については、例えば臭気成分等を吸着
作用のみにより、あるいは酸化分解作用のみにより除去
する構成に比して、高い脱臭能力が得られる。この結
果、例えば必要脱臭量を同じとした場合には、脱臭能力
が高い分だけ、脱臭用のフィルターのフィルター面積を
小さくしてそのコンパクト化を図ることが可能となるも
のである。
【0012】さらに、上記集塵フィルター22と臭気吸
着フィルター23及び光触媒フィルター26の三者間に
おいては、それらそれぞれの構造上から、これらを通過
する空気流の通風抵抗は、上記集塵フィルター22にお
いて最も大きく、上記光触媒フィルター26において最
も小さく、上記臭気吸着フィルター23においてはこれ
ら両者の中間であることからして、該集塵フィルター2
2と臭気吸着フィルター23と光触媒フィルター26と
を、該順番で空気流通方向の上流側から下流側に向かっ
て積層配置するとともに、該順番でフィルター面積が順
次小さくなるようにその形状寸法を設定することで、最
も通風抵抗が大きな構造をもつ上記集塵フィルター22
においてはそのフィルター面積が最も大きくなり、逆に
最も通風抵抗が小さい構造をもつ上記光触媒フィルター
26においてはそのフィルター面積が最も小さくなり、
この結果、上記各フィルター22,23,26における
空気流の圧力損失が可及的に均等化され、上記集塵フィ
ルター22における塵埃の除去作用と、上記臭気吸着フ
ィルター23及び光触媒フィルター26における臭気成
分等の除去作用とがともに良好ならしめられるととも
に、空気清浄器の更なるコンパクト化が実現されるもの
である。
【0013】 本願の第2の発明にかかる空気清浄器
によれば、吸込口7と吹出口8とを 備えたケーシング1
内にファン11を配置して上記吸込口7から上記吹出口
8に至る空気流路16を形成し、該空気流路16中に、
空気中の塵埃を捕捉する集塵フィルター22と、空気中
の臭気成分を吸着する活性炭を備えてなる臭気吸着フィ
ルター23と、空気中の臭気成分を酸化分解する光触媒
を備えてなる光触媒フィルター26とを、空気流通方向
に積層配置しているので、上記集塵フィルター22によ
って空気中の塵埃が捕捉されるとともに、空気中の臭気
成分等は上記臭気吸着フィルター23における臭気成分
等の吸着作用と上記光触媒フィルター26における臭気
成分等の酸化分解作用との共働により除去されることか
ら、特に脱臭能力については、例えば臭気成分等を吸着
作用のみにより、あるいは酸化分解作用のみにより除去
する構成に比して、高い脱臭能力が得られる。この結
果、例えば必要脱臭量を同じとした場合には、脱臭能力
が高い分だけ、脱臭用のフィルターのフィルター面積を
小さくしてそのコンパクト化を図ることが可能となるも
のである。
【0014】さらに、上記臭気吸着フィルター23を、
シート状のウレタンフォームに活性炭を付着させてなる
第1臭気吸着体24と、多数の破砕活性炭34,34,
・・を充填してなる第2臭気吸着体25との二層構造と
しているので、上記第1臭気吸着体24には空気中に含
まれる臭気の三大成分であるアンモニアとアセトアルデ
ヒドと酢酸のうち、アセトアルデヒドと酢酸に対する脱
臭性能は高いもののアンモニアに対する脱臭性能は比較
的低いという性状があり、逆に上記第2臭気吸着体25
には酢酸に対する脱臭性能は低いもののアンモニアとア
セトアルデヒドに対する脱臭性能は高いという性状があ
ることからして、上記第1臭気吸着体24と第2臭気吸
着体25との間においては一方の欠点が他方の利点によ
り補われるという相互補完関係が成立し、上記臭気吸着
フィルター23は臭気の三大成分の全てに対して高い脱
臭性能をもつことになり、それだけ空気清浄器の脱臭能
力の更なる向上が期待できるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明にかかる空気清浄
器を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて具体的に
説明する。
【0016】図1〜図3には、本願発明の実施形態にか
かる空気清浄器Zを示している。この空気清浄器Zは、
次述のフロントケーシング2とリヤケーシング3とで矩
形箱状に形成されたケーシング1を備えている。
【0017】上記フロントケーシング2は、その略中央
部に矩形開口でなる吸込口7を形成した矩形枠状形態を
もつものであり、その周縁部は背面側に開口する溝状形
態とされている。
【0018】また、このフロントケーシング2の周縁の
溝部分のうち、その上縁部分の内部は、電気品室17と
され、この電気品室17内には制御基板18、臭いセン
サ42、埃センサ43及び後述するファン11の回転数
を検出する回転数センサ44(図5参照)等の電気品が
収容されている。さらに、この電気品室17に対応する
上記上縁部分の表面には、空気清浄器Zの運転状態を表
示する複数個のLED19,19,・・の外、後述する
警報LED52〜54が配置されている。
【0019】尚、上記吸込口7には、格子状の吸込グリ
ル6が装着されるが、この吸込グリル6の装着確認のた
めに、該吸込グリル6の下端に設けられてこれを上記フ
ロントケーシング2側に掛止するための掛止爪15の裏
側位置に、リミットスイッチ41を配置している。
【0020】上記リヤケーシング3は、上記フロントケ
ーシング2の外周形状に対応する如く矩形深皿状の形態
を有し、その内部には、後述のファン11の外周側を囲
繞するスクロール部14を構成するスクロール壁20
が、その外壁面3aの内面から一体的に立設形成されて
いる。そして、このスクロール部14は、上記リヤケー
シング3の上面3b側に開口して吹出口8を形成してい
る(図1参照)。尚、この吹出口8には、吹出グリル9
が装着されている。
【0021】上記フロントケーシング2とリヤケーシン
グ3とは、該フロントケーシング2の背面側の開口端面
と該リヤケーシング3の前面側の開口端面とを、これら
の間に次述のモーター支持材5を挟圧支持した状態で衝
合され且つ締結固定されることで一体化されて、上記ケ
ーシング1を構成する。
【0022】上記モーター支持材5は、後述するモータ
ー10の支持部材として機能すると同時に、上記リヤケ
ーシング3の外壁面3aに対向して該外壁面3aと共に
上記スクロール部14の側壁を構成するものであって、
矩形平板状の形態を基調としつつ、上記スクロール壁2
0の内部側に対応する部分を上記リヤケーシング3の外
壁面3a側に隆起させた形態となっている。そして、そ
の隆起部分の中央部には、円形開口でなるファン吸込口
13が形成されるとともに、該ファン吸込口13の中心
部分には複数本のステー部5a,5a,・・を介して円
形凹陥状のモーター固定部5bが設けられている。尚、
この場合、上記ファン吸込口13は、図1に示すよう
に、その高さ方向及び横方向共に、矩形開口でなる上記
吸込グリル6よりも小さな寸法に設定され、空気清浄器
Zの前面側から見た場合、該吸込グリル6の内部に包含
される。
【0023】上記モーター10は、その底部を上記モー
ター固定部5bに嵌入させるとともにその本体部をブラ
ケット28によって上記モーター支持材5のステー部5
a,5a,・・側に押圧支持させることで該モーター支
持材5側に固定されている。
【0024】上記ファン11は、回転板11aの外周部
に複数枚の羽根12,12,・・を備えた遠心ファンで
構成され、該回転板11aの中心部を上記モーター10
のモーター軸10aに軸着することで該モーター10側
に取り付けられ、該モーター10の運転に伴って回転
し、上記吸込口7側から上記ファン吸込口13を通して
吸い込んだ空気(空気流A1)を、上記スクロール部1
4において昇圧させてこれを上記吹出グリル9から吹き
出す(空気流A2)。
【0025】従って、上記ファン11の配置により、上
記吸込グリル6から上記ファン吸込口13及びスクロー
ル部14を介して上記吹出口8に至る空気流路16が形
成されることになる。そして、この実施形態のものにお
いては、この空気流路16のうち、上記吸込グリル6と
上記ファン吸込口13との間に位置する部位に、本願発
明を適用して、次述の各フィルター、即ち、プレフィル
ター21と集塵フィルター22と臭気吸着フィルター2
3と光触媒フィルター26、及び光触媒用ランプ27を
配置している。
【0026】上記プレフィルター21は、上記吸込グリ
ル6の直下流側に配置されて吸込空気中に含まれている
比較的大きな塵埃を捕捉するためのもので、シート状の
繊維編成体で構成され、上記吸込グリル6の全域を覆う
如き大きさの矩形形状とされている。
【0027】上記集塵フィルター22は、上記プレフィ
ルター21の直下流側に配置されて吸込空気中に含まれ
ている細かな塵埃を捕捉するためのもので、空気清浄器
Zにおける集塵能力の大部分はこの集塵フィルター22
の集塵能力に依存する。この集塵フィルター22は、従
来周知の構造をもつフィルターであって、空気を透過す
る紙状体を蛇腹状に折り重ねて構成され、全体として矩
形厚板状の外観形態を有している。そして、この集塵フ
ィルター22は、図2及び図3に示すように、上記吸込
口7の全域を覆う如く、横方向においては上記吸込口7
の左右両側壁7a,7aに跨がり、上下方向においては
上記吸込口7の下壁7bと上壁7cに近接対向状態で配
置されたフレーム4との間に跨がっている。
【0028】上記臭気吸着フィルター23は、吸入空気
中に含まれている臭気成分等を吸着除去するためのフィ
ルターであって、図4に示すように、次述の第1臭気吸
着体24と第2臭気吸着体25とからなる二層構造とさ
れている。
【0029】上記第1臭気吸着体24は、シート状のウ
レタンフォームに、塗布あるいは吹き付け等の方法によ
りスラリー状の活性炭を付着固化させて構成されるもの
である。一方、上記第2臭気吸着体25は、厚さ方向に
通気性を有する箱体31の内部を仕切壁32によって仕
切って複数の活性炭収容室33,33,・・を形成する
とともに、該各活性炭収容室33,33,・・の内部に
多数の破砕活性炭34,34,・・を充填して構成され
る。この第1臭気吸着体24と第2臭気吸着体25は、
その厚さ方向に積層して一体化されて上記臭気吸着フィ
ルター23を構成する。そして、この臭気吸着フィルタ
ー23においては、吸入空気が空気流A1で示すように
その厚さ方向に貫流することで、該吸入空気中に含まれ
ている臭気成分等は上記第1臭気吸着体24側の付着活
性炭及び上記第2臭気吸着体25側の破砕活性炭34,
34,・・により吸着して除去するものである。
【0030】このような構成をもつ上記臭気吸着フィル
ター23は、高さ方向においては上記集塵フィルター2
2と略同一の高さ寸法をもつ一方、その横方向において
は上記集塵フィルター22よりも小さな寸法に設定され
ており、そのフィルター面積は、上記集塵フィルター2
2のそれよりも小さくなっている。また、この臭気吸着
フィルター23全体としての通風抵抗と上記集塵フィル
ター22の通風抵抗とを比較した場合、上述の如き両者
の構造上の特性から、臭気吸着フィルター23の通風抵
抗の方が上記集塵フィルター22のそれよりも小さい。
【0031】上記光触媒フィルター26は、吸入空気中
の臭気成分のうち、上記臭気吸着フィルター23におい
て吸着除去されなかったものを酸化分解作用により除去
するためのものであって、例えばシート状の繊維編成体
に、少なくとも酸化チタン等の紫外線をエネルギー源と
して酸化反応を行う光触媒を分散担持させて構成される
ものである。尚、繊維編成体に光触媒と共に活性炭等の
吸着剤を同時に担持させることも可能である。
【0032】この光触媒フィルター26は、図2及び図
3に示すように、矩形平板状に成形され、上記臭気吸着
フィルター23の直下流側に対向配置される。この場
合、この光触媒フィルター26の平面寸法は、上記ファ
ン吸込口13の全域を覆い得るように設定され、従っ
て、上記臭気吸着フィルター23との比較においては、
その高さ寸法及び横寸法共に該臭気吸着フィルター23
よりも小さな寸法になっている。また、この光触媒フィ
ルター26の通風抵抗と上記臭気吸着フィルター23の
通風抵抗とを比較した場合、上述の如き両者の構造上の
特性から、この光触媒フィルター26の通風抵抗の方が
上記臭気吸着フィルター23のそれよりも小さい。尚、
上記光触媒フィルター26の下流側位置には、該光触媒
フィルター26に紫外線を照射して光触媒反応を発生さ
せるための光触媒用ランプ27,27が配置されてい
る。
【0033】このように、この実施形態のものにおいて
は、上記プレフィルター21は別として、これを除くそ
の他の上記各フィルター22,23,26を通風方向に
前後して積層配置し、この三層配置の各フィルター2
2,23,26それぞれの機能によって吸入空気中の塵
埃と臭気成分等の除去を行うものであるが、その場合、
これら各フィルター22,23,26の特性から、次の
ような作用効果が奏せられるものである。
【0034】即ち、この実施形態の空気清浄器Zにおい
ては、上記吸込口7から上記吹出口8に至る空気流路1
6中に、上記集塵フィルター22と上記臭気吸着フィル
ター23と上記光触媒フィルター26とを空気流通方向
に積層配置しているので、上記集塵フィルター22によ
って空気中の塵埃が捕捉されるとともに、空気中の臭気
成分等は上記臭気吸着フィルター23における活性炭の
吸着作用と上記光触媒フィルター26における光触媒に
よる酸化分解作用との共働により除去されることから、
特に脱臭能力については、例えば臭気成分等を活性炭等
の吸着剤の吸着作用のみにより、あるいは光触媒の酸化
分解作用のみにより除去する構成に比して、高い脱臭能
力が得られることになる。この結果、例えば必要脱臭量
を同じとした場合には、脱臭能力が高い分だけ、上記臭
気吸着フィルター23及び光触媒フィルター26のフィ
ルター面積を小さくして上記空気清浄器Zのコンパクト
化を図ることが可能となる。
【0035】また、この実施形態のものにおいては、上
述のように、上記各フィルター22,23,26を通風
方向に三層配置するに際して、空気流の上流側から下流
側に向けて、集塵フィルター22→臭気吸着フィルター
23→光触媒フィルター26の順に配置するとともに、
該各フィルター22,23,26のフィルター面積が、
集塵フィルター22→臭気吸着フィルター23→光触媒
フィルター26の順に小さくなるようにその形状を設定
している。一方、上述のように、これら各フィルター2
2,23,26においては、それぞれその構造上の特性
から、その通風抵抗が、集塵フィルター22において最
も大きく、光触媒フィルター26において最も小さい。
従って、かかる配置構成及び形状設定とすることで、最
も通風抵抗が大きい上記集塵フィルター22においては
そのフィルター面積も最も大きくなり、逆に最も通風抵
抗が小さい上記光触媒フィルター26においてはそのフ
ィルター面積も最も小さくなり、その結果、上記各フィ
ルター22,23,26における空気流の圧力損失が可
及的に均等化され、上記集塵フィルター22における塵
埃の除去作用と、上記臭気吸着フィルター23及び光触
媒フィルター26における臭気成分等の除去作用とが共
に良好ならしめられるとともに、空気清浄器Zのコンパ
クト化がさらに促進されるものである。
【0036】さらに、この実施形態のものにおいては、
上述のように、上記臭気吸着フィルター23を、シート
状のウレタンフォームに活性炭を付着させてなる第1臭
気吸着体24と、多数の破砕活性炭34,34,・・を
充填してなる第2臭気吸着体25との二層構造としてい
るが、かかる構造とすることで、上記臭気吸着フィルタ
ー23は臭気の三大成分(アンモニアとアセトアルデヒ
ド及び酢酸)の全てに対して高い脱臭性能をもつことに
なり、それだけ空気清浄器Zの脱臭能力が高められるも
のである。
【0037】即ち、図6には三大臭気に対する破砕活性
炭の脱臭性能(即ち、上記第2臭気吸着体25のみの脱
臭性能に相当する)を、図7には活性炭塗布シートの脱
臭性能(即ち、上記第1臭気吸着体24のみの脱臭性能
に相当する)を、さらに図8には破砕活性炭と活性炭塗
布シートの複合体の脱臭性能(即ち、上記第1臭気吸着
体24と第2臭気吸着体25とを組み合わせてなる上記
臭気吸着フィルター23の脱臭性能に相当する)を、そ
れぞれ示した。尚、この脱臭性能の試験は、煙草の煙を
脱臭対象とし、脱臭開始から5分後と10分後とにおけ
る臭気成分の除去率を測定することで行った。
【0038】この実験結果からは、上記第1臭気吸着体
24には空気中に含まれる臭気の三大成分のうち、アセ
トアルデヒドと酢酸に対する脱臭性能は高いもののアン
モニアに対する脱臭性能は比較的低いという性状があ
り、逆に上記第2臭気吸着体25には酢酸に対する脱臭
性能は低いもののアンモニアとアセトアルデヒドに対す
る脱臭性能は高いという性状があること、及び上記第1
臭気吸着体24と第2臭気吸着体25とを組み合わせて
構成された上記臭気吸着フィルター23においては、上
記第1臭気吸着体24と第2臭気吸着体25との間にお
ける相互補完関係によって臭気の三大成分の全てに対し
て高い脱臭性能をもつことが判る。従って、上記臭気吸
着フィルター23を上記第1臭気吸着体24と第2臭気
吸着体25とからなる二層構造とすることで、上記空気
清浄器Zの脱臭能力がより一層高められるものである。
【0039】一方、図5には、上記空気清浄器Zの制御
ブロック図を示しているが、この空気清浄器Zにおいて
は、その運転制御をコントロールユニット40によって
行うようにしており、上記臭いセンサ42及び埃センサ
43の検出信号を受けて上記コントロールユニット40
から出力される制御信号によって上記モーター10の運
転制御と上記光触媒用ランプ27の点灯制御とを行うと
ともに、運転状態に関する情報は上記各LED19,1
9,・・により表示させるようになっている。また、上
記吸込グリル6の未装着は、これが上記リミットスイッ
チ41により検知されると、上記コントロールユニット
40からの制御信号により上記モーター10の運転と上
記光触媒用ランプ27の点灯とを禁止するとともに、警
報ブザー51及び警報LED52によって警報を発する
ようになっている。
【0040】これらの制御は従来一般的な制御である
が、この実施形態のものにおいては、さらに本願発明を
適用して、上記各フィルター22,23,26の目詰ま
り状態とこれらの未装着状態とをそれぞれ検出し、上記
コントロールユニット40からの制御信号により上記モ
ーター10の運転と上記光触媒用ランプ27の点灯とを
禁止あるいは停止させるとともに、これを警報ブザー5
1と、目詰まりの警報LED53及びフィルター未装着
の警報LED54とによって使用者に知らしめるように
している。
【0041】即ち、この実施形態においては、上記モー
ター10の回転数を検出する回転数センサ44を備え、
この回転数センサ44の検出信号を常時上記コントロー
ルユニット40に入力し、該モーター10の回転数を監
視する。そして、上記モーター10の回転数が、予め設
定した第1の基準回転数以下となった場合に上記集塵フ
ィルター22と臭気吸着フィルター23と光触媒フィル
ター26のうちの少なくともいずれかが目詰まり状態と
なったと判定し、また該回転数が第2の基準回転数以上
である場合には上記集塵フィルター22と臭気吸着フィ
ルター23と光触媒フィルター26のうちの少なくとも
いずれかが未装着であると判定する。そして、前者の場
合には、上記モーター10の運転の停止と上記光触媒用
ランプ27の消灯とを行うとともに、上記警報ブザー5
1により警報音を発すると同時に警報LED52を点灯
させてこれを使用者に知らしめる。これに対して、後者
の場合には、上記モーター10の運転と上記光触媒用ラ
ンプ27の点灯とを共に禁止するとともに、上記警報ブ
ザー51により警報音を発すると同時に警報LED52
を点灯させてこれを使用者に知らしめる。
【0042】このように、上記空気清浄器Zの運転制御
上その検出が必須とされる上記モーター10の回転数に
基づいて上記各フィルターの目詰まり状態とか、その未
装着状態を判定するようにすることで、これらの検出あ
るいは判定に専用のセンサ等を何ら備える必要がなく、
それだけ上記空気清浄器Zの低コスト化が図れるととも
に、その運転上の信頼性が確保されることになる。
【0043】尚、このように上記モーター10の回転数
の変化に基づく上記各22,23,26フィルターの目
詰まり状態、あるいはそれらの未装着の判定は、該各フ
ィルター22,23,26側の圧力損失の変化に対応し
て上記モーター10の回転数が変化する(具体的には、
フィルター側の圧力損失が大きくなると上記モーター1
0の回転数が上昇傾向となり、逆に圧力損失が小さくな
ると上記モーター10の回転数が低下傾向となる)とい
う両者の対応関係を前提とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態にかかる空気清浄器の正面
図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図2に示した脱臭デバイスの構造を示す要部拡
大斜視図である。
【図5】図1に示した空気清浄器の制御ブロック図であ
る。
【図6】破砕活性炭の脱臭性能表である。
【図7】活性炭塗布シートの脱臭性能表である。
【図8】破砕活性炭と活性炭塗布シートとの複合体の脱
臭性能表である。
【符号の説明】
1はケーシング、2はフロントケーシング、3はリヤケ
ーシング、4はフレーム、5はモーター支持材、6は吸
込グリル、7は吸込口、8は吹出口、9は吹出グリル、
10はモーター、11はファン、12は羽根、13はフ
ァン吸込口、14はスクロール部、15は掛止爪、16
は空気流路、17は電気品室、18は制御基板、19は
LED、20はスクロール壁、21はプレフィルター、
22は集塵フィルター、23は臭気吸着フィルター、2
4は第1臭気吸着体、25は第2臭気吸着体、26は光
触媒フィルター、27は光触媒用ランプ、31は箱体、
32は仕切壁、33は活性炭収容室、34は破砕活性
炭、40はコントロールユニット、41はリミットスイ
ッチ、42は臭いセンサ、43は埃センサ、44は回転
数センサ、51は警報ブザー、52〜54は警報LE
D、55はメモリー、A1及びA2は空気流である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01J 35/02 F24F 7/00 A F24F 7/00 B01D 53/36 J H (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 9/00 - 9/22 B01D 53/00 - 53/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口(7)と吹出口(8)とを備えた
    ケーシング(1)内にファン(11)を配置して上記吸
    込口(7)から上記吹出口(8)に至る空気流路(1
    6)を形成し、該空気流路(16)中に、空気中の塵埃
    を捕捉する集塵フィルター(22)と、空気中の臭気成
    分を吸着する活性炭を備えてなる臭気吸着フィルター
    (23)と、空気中の臭気成分を酸化分解する光触媒を
    備えてなる光触媒フィルター(26)とを、空気流通方
    向に積層配置してなる空気清浄器であって、 上記集塵
    フィルター(22)と臭気吸着フィルター(23)と光
    触媒フィルター(26)とが、該順番で空気流通方向の
    上流側から下流側に向かって積層配置されるとともに、
    該順番でフィルター面積が順次小さくなるようにその形
    状寸法が設定されていることを特徴とする空気清浄器。
  2. 【請求項2】 吸込口(7)と吹出口(8)とを備えた
    ケーシング(1)内にファン(11)を配置して上記吸
    込口(7)から上記吹出口(8)に至る空気流路(1
    6)を形成し、該空気流路(16)中に、空気中の塵埃
    を捕捉する集塵フィルター(22)と、空気中の臭気成
    分を吸着する活性炭を備えてなる臭気吸着フィルター
    (23)と、空気中の臭気成分を酸化分解する光触媒を
    備えてなる光触媒フィルター(26)とを、空気流通方
    向に積層配置してなる空気清浄器であって、 上記臭気
    吸着フィルター(23)が、シート状のウレタンフォー
    ムに活性炭を付着させてなる第1臭気吸着体(24)
    と、多数の破砕活性炭(34),(34),・・を充填
    してなる第2臭気吸着体(25)との二層構造とされて
    いることを特徴とする空気清浄器。
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