JP3526174B2 - 半導体露光装置およびデバイス製造方法 - Google Patents

半導体露光装置およびデバイス製造方法

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JP3526174B2 JP11187097A JP11187097A JP3526174B2 JP 3526174 B2 JP3526174 B2 JP 3526174B2 JP 11187097 A JP11187097 A JP 11187097A JP 11187097 A JP11187097 A JP 11187097A JP 3526174 B2 JP3526174 B2 JP 3526174B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクメンブレン
上に描画された半導体集積回路の微細パターンをウエハ
等の基板上に露光転写する半導体露光装置、特に、マス
クメンブレンと基板を微小間隔に接近させて露光を行な
うプロキシミティ方式の半導体露光装置およびデバイス
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マスクメンブレンとウエハ等の基板を微
小間隔に接近させて露光を行なうプロキシミティ方式の
露光装置の代表的なものとしてはX線露光装置があり、
例えばSR光源を利用したX線露光装置が特開平2−1
00311号公報に記載されている。
【0003】この種のX線露光装置の一般的な構成を図
7に示す。図7において、吸収体パターンが描画された
マスクメンブレン103を有するマスク101は、マス
クチャックベース104に支持されたマスクチャック1
02に吸着保持されて、X線光路に対して位置決めされ
る。そして、マスク101に対向して微小間隔に接近し
て配置される基板であるウエハ105はウエハチャック
106に保持され、ウエハチャック106はマスク10
1に対するウエハ105の位置合わせに用いられる微動
ステージ107に搭載され、さらに、ウエハチャック1
06および微動ステージ107は、ウエハ105の複数
の露光画角を順次X線の照射領域へステップ移動させる
べく各ショット間の移動に用いられる粗動ステージ10
8に搭載されており、粗動ステージ108の案内はステ
ージベース109に固定されている。
【0004】そして、X線露光装置においては、一般的
に、マスクメンブレン103上のパターンをウエハ10
5に複数回繰り返し露光するステップアンドリピート方
式で露光を行ない、マスクメンブレン103とウエハ1
05を10〜50μmの微小間隔で対向させて露光する
プロキシミティ方式で露光を行なっている。また、吸収
体パターンが形成されるマスクメンブレンは2μm程度
の厚さの薄膜になっている。
【0005】このような従来のX線露光装置において、
ダイバイダイアライメントにて露光を行なう手順を説明
すると、 (1)ウエハ105の第nショット目を露光する部分が
マスクメンブレン103の下にくるように、粗動ステー
ジ108を駆動する。
【0006】(2)微動ステージ107によってウエハ
105を露光を行なうギャップに駆動する。
【0007】(3)微動ステージ107によりマスク1
01とウエハ105の位置合わせを行なった後、露光を
行なう。
【0008】(4)ステップ時のギャップに退避する。
【0009】以下、(1)〜(4)の手順を繰り返し、
ウエハ105に所定のショット数の露光を行なってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来のプロキシミティ方式の露光装置においては、マ
スクメンブレンは2μm程度の薄膜で薄く、またマスク
とウエハが微小間隔に接近しているためにギャップ設定
や露光ショット間のステップ移動などのステージ移動の
ときにマスクメンブレンが変形していることが想定さ
れ、そのため次のような問題点が懸念される。
【0011】(1)ギャップ計測がマスクメンブレンに
生じる変形によって適切に精度良く行なうことができな
い。
【0012】(2)面外方向の変形に伴なう面内方向の
位置ずれにより、位置合わせ精度が劣化する。
【0013】(3)転写精度(像性能)が劣化する。
【0014】これらの問題点を解決するために、例え
ば、露光ギャップ設定後十分な時間をおいてからギャッ
プ計測や位置合わせをして露光を行なう方法、あるいは
マスクメンブレンが変形しないようにステージの駆動を
ゆっくりと行なう方法等が考えられるけれども、これら
の方法ではスループットの低下が起きてしまう。
【0015】また、マスクとウエハのギャップ情報によ
りマスクとウエハの間隔を調整しながらステップ移動さ
せて、ステップ移動時のマスクメンブレンの変形を抑え
るようにし、スループットを低下させることなく、位置
合わせ精度や露光精度を向上させようとする方法も本出
願人より提案されている。このように、マスクメンブレ
ンの変形を抑えるためにマスクとウエハのギャップを最
適に制御することが重要であるけれども、マスクの高さ
位置の計測に関しては、通常、露光装置内で計測するこ
となく、予め別個に測定した測定値をマスク毎のデータ
として用いるようにしており、このマスク毎のデータを
用いてマスクとウエハのギャップを算出しているため
に、ギャップ計測やギャップ制御において精度面および
信頼性においてやや問題があった。
【0016】そこで、本発明は、上記の従来技術の有す
る未解決の課題に鑑みてなされたものであって、マスク
メンブレンおよびウエハ等の基板の高さ位置の情報を装
置上で高精度に計測することにより、ギャップ制御の精
度を向上させて、マスクメンブレンの変形を抑え、マス
クと基板の位置合わせ精度および転写精度をより向上さ
せるとともに、マスクメンブレンや基板の高さ位置を計
測する計測手段の比較・較正を装置上で行なうことによ
って、より信頼性の高い半導体露光装置を提供するとと
もに、より効率良く半導体デバイスを製造することがで
きるデバイス製造方法を提供することを目的とするもの
である。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の半導体露光装置は、吸収体パターンをマス
クメンブレン上に有するマスクと基板を微小間隔に接近
させて露光する半導体露光装置において、マスクメンブ
レンと装置基準面との間隔を計測する第1の計測手段
と、装置に固定されて基板の高さ位置を計測する第2の
計測手段と、前記第1および第2の計測手段による計測
結果に基づき前記マスクと前記基板との間隔を計測して
前記マスクおよび前記基板の少なくとも一方を駆動する
御手段を有し、前記第2の計測手段は、前記装置基準
面を計測可能であり、前記第2の計測手段により測定さ
れた前記装置基準面の計測結果を用いて、前記マスクと
前記基板の間隔の計測値を校正することを特徴とする。
【0018】
【0019】さらに、本発明の半導体露光装置におい
て、第2の計測手段は、マスクの周囲に配置されて装置
に固定された複数の微小変位計で構成することができ、
あるいは、装置に固定されて、基板全面の高さを計測可
能な一つの微小変位計で構成することもできる。
【0020】
【0021】さらに、本発明のデバイス製造方法は、請
求項1ないし5のいずれか1項記載の半導体露光装置を
用いてデバイスを製造することを特徴とする。
【0022】
【作用】X線露光装置において、マスクメンブレンの高
さ位置をマスクメンブレンと装置に設けた装置基準面と
の間隔から直接計測し、そして、基板の高さ位置を装置
に固定された変位計で、マスクメンブレンの変形に影響
を受けることなく、基板露光面を計測しうるようにする
とともに、それらの計測結果に基づいマスクあるいは
基板の少なくとも一方を駆動して両者のギャップを最適
に制御するようになし、マスクメンブレンと基板の高さ
位置を装置に設置された状態で高精度に計測することが
でき、ステージ駆動時のマスクメンブレンの変形を所定
の値以下に抑えることが可能となり、また、マスクと基
板の接触や破損を防止し、さらにマスクと基板の位置合
わせ時あるいは露光時の精度向上を図ることができる。
【0023】さらに、基板高さ計測は、マスク回りに固
定された複数の変位計でリアルタイムに行なうことがで
き、また、一つの変位計によって予め基板全面をマッピ
ング計測を行ないうるような配置とすることもできる。
【0024】そして、マスクメンブレンや基板の高さ位
置をそれぞれ計測する計測手段の比較・較正(校正)
装置上で行ないうるようにし、X線露光装置を経時変化
に強く信頼性の高いものとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0026】図1は、本発明の第1の実施例のX線露光
装置の構成を模式的に示す部分断面図である。以下、図
1を用いて本発明の第1の実施例のX線露光装置につい
て説明する。
【0027】吸収体パターンが形成されたマスクメンブ
レン2を有するマスク1は、マスクチャック3により吸
着保持されて、マスクステージ4に搭載されている。マ
スクステージ4は、マスクステージベース5に取り付け
られ、マスク1のZチルト方向の位置決めを行なうこと
ができるように構成されている。また、マスク1に対向
して配置される基板であるウエハ6はウエハチャック7
に吸着保持され、ウエハチャック7はマスク1とウエハ
6の6軸方向(X、Y、Z方向およびそれぞれの軸に対
する回転方向)の位置合わせに用いられる微動ステージ
8に搭載され、さらに、ウエハチャック7および微動ス
テージ8は、粗動ステージベース10に対してX軸およ
びY軸方向に移動可能に保持された粗動ステージ9に搭
載されている。このように、微動ステージ8は、ウエハ
6を吸着保持するウエハチャック7を支持し、そして、
粗動ステージ9上で6軸方向にそれぞれ移動自在に設け
られており、微動ステージ8を移動させることによって
マスク1に対するウエハ6の最終位置決めを行なうこと
ができるとともに、Z軸方向に移動させることによって
マスク1とウエハ6の間隔を調整することができる。粗
動ステージ9は各ショット間のウエハ6の移動を行な
い、粗動ステージ9の案内を固定する粗動ステージベー
ス10はマスクステージベース5に機械的に連結されて
いる。
【0028】粗動ステージ9上に設置されたターゲット
(装置基準面)11は、粗動ステージ9を走査させるこ
とにより粗動ステージ9とともに移動して、粗動ステー
ジ走行面と平行な本露光装置の仮想基準面を形成する。
【0029】ウエハ面の高さを非接触で計測する複数の
微小変位計12がマスクステージ4の周囲に配置されて
マスクステージベース5に固定され、ウエハの面情報を
得るために少なくとも3個設けられている(なお、図に
は2個のみを図示する。)。そして、非接触微小変位計
12としては、例えば、レーザをウエハに当て反射光に
より計測するものや静電容量により計測するもの等の非
接触でウエハの高さを計測することができるものを用い
る。
【0030】また、マスクステージベース5上には公知
の複数のアライメントスコープ13が搭載され、アライ
メントスコープ13は、マスクメンブレン2とウエハ6
の露光面にそれぞれ設けられたアライメントマーク(図
示しない)の位置ずれを計測し、そして、マスクメンブ
レン2とターゲット11あるいはウエハ6の露光面の間
隔を計測するものであって、マスク1やウエハ6の面情
報を得るために少なくとも3個設けられている(なお、
図には2個のみを図示する。)。
【0031】そして、14は少なくとも3個のアライメ
ントスコープ13の計測結果に基づいてマスクメンブレ
ン2の近似面を求める第1の演算手段であり、15は少
なくとも3個の非接触変位計12の計測結果からウエハ
6の露光面の近似面を求める第2の演算手段であり、1
6は第1の演算手段14あるいは第2の演算手段15の
演算結果からマスクステージ4あるいは微動ステージ8
の制御を行なう制御手段である。
【0032】以上のように構成された本実施例のX線露
光装置におけるマスクメンブレン2とウエハ6の露光面
の間隔(ギャップ)の制御方法について、図2に基づい
て、露光装置の動作にしたがって説明する。
【0033】(1)先ず、図2の(a)に示すように、
マスク1をマスクチャック3にチャッキングした後に、
粗動ステージ9によりターゲット11を第1のアライメ
ントスコープ13aの下に移動させ、ターゲット11と
マスクメンブレン2との間隔を計測する(この間隔をG
aとする)。続いて、ターゲット11を移動させて、第
2および第3のアライメントスコープ13b、13c
(なお、13cは図示しない)においても同様に計測を
行なう(それぞれの間隔をGb、Gcとする)。
【0034】(2)そして、これらのアライメントスコ
ープ13の計測結果は第1の演算手段14に送られ、第
1の演算手段14は、これらの計測結果に基づいて、タ
ーゲット11の表面により形成される仮想基準面に対す
るマスクメンブレン2の近似面を求め、この近似面が仮
想基準面に対して所定の高さに設置されるように、制御
手段16を介して、マスクステージ4を適宜駆動する。
かくして、マスクメンブレン2は、図2の(b)に示す
ように仮想基準面に対し所定の高さに設置される。
【0035】次に、ダイバイダイアライメントによる露
光およびギャップ制御について説明する。
【0036】(1)ウエハ6をウエハチャック7にチャ
ッキングする。
【0037】(2)そして、ウエハ6を粗動ステージ9
によってその第1ショットの位置に移動させて、複数
(本実施例においては3個)の非接触変位計12(12
a、12bおよび図示しない12c)によりそれぞれの
ウエハ6の面の高さを計測し、それらの計測結果は第2
の演算手段15へ送られる。第2の演算手段15は、そ
れらの計測結果に基づいてウエハ6の近似面を求める。
そして、制御手段16は、このウエハ6の近似面と先に
求められているマスクメンブレン2の近似面と対比し
て、微動ステージ8をZ方向に駆動することにより、マ
スクメンブレン2とウエハ6の間隔(ギャップ)を所定
の露光ギャップに設定する(図2の(c)参照)。
【0038】(3)その後に、アライメンスコープ13
を用いてマスクメンブレン2とウエハ6の位置合わせを
行ない、露光を行なう。
【0039】(4)そして、露光終了後に、マスク1と
ウエハ6のギャップを変えずに第2ショットの位置へ粗
動ステージ9によりウエハ6を移動させる。このとき、
3個の非接触変位計12(12a、12b、12c)に
よりウエハ6の面を計測して、それらの計測結果により
第2の演算手段15でウエハ6の近似面を求め、マスク
メンブレン2の近似面とウエハ6の近似面とのギャップ
が所定の値になるよう制御手段16により微動ステージ
8を制御しながら粗動ステージ9を駆動して、ウエハ6
を第2ショットの位置へ移動させる。
【0040】なお、このステップ移動時において、少な
くとも3個の非接触変位計12により求めるウエハ6の
近似面において、ウエハステージのチルト量が大きくウ
エハ6の変形量が大きい場合には、ウエハ6がマスク1
に衝突する可能性があるために、一旦マスク1とウエハ
6のギャップを広げて、ウエハを次のショット位置へ移
動させ、その位置で前記と同様のシーケンスでギャップ
を調整して露光を開始するようにすることもできる。
【0041】(5)そして、ウエハ6が第2ショットの
位置に移動した後に、アライメントスコープで位置合わ
せをし、続いて露光する。
【0042】以上の操作を繰り返し行なうことによって
ウエハ6に所定のショット数の露光を行なうことができ
る。
【0043】以上のように、本実施例においては、マス
クメンブレンとウエハの高さ位置を露光装置に設置され
た状態で高精度に計測することが可能であって、ステー
ジ駆動時のマスクメンブレンの変形を所定の値以下に抑
えることが可能となり、マスクとウエハの接触や破損を
防止し、さらにマスクとウエハの位置合わせ時あるいは
露光時の精度を向上させることができる。さらに、ウエ
ハの高さ計測およびギャップ制御をリアルタイムに行な
うことができ、処理速度の優れた露光装置を実現するこ
とができる。
【0044】なお、以上説明した本実施例の手法はグロ
ーバルアライメントの露光においても有効である。ま
た、本実施例においては、マスクの設置時にマスクの高
さを調整しているが、例えば、ウエハ側の微動ステージ
のストロークに充分余裕がある場合は、計測されたマス
クメンブレンおよびウエハの位置情報に基づきギャップ
調整をすべてウエハ側で行なうようにしてもよい。ま
た、ターゲット11はウエハチャック7上に設置されて
いてもよく、この場合の計測は微動ステージ8を常に一
定の位置にしておけばよい。
【0045】さらに、非接触変位計12を、ウエハ6の
露光面の計測だけでなく、ターゲット11の高さも計測
可能な構成にしておくことで、装置上においてアライメ
ントスコープ13による計測値と非接触変位計12の計
測値の比較・較正を行なうことができる(図3参照)。
以下、その手順を説明する。
【0046】(1)粗動ステージ9によりターゲット1
1を第1のアライメントスコープ13aの下に移動し、
ターゲット11とマスクメンブレン2の間隔Gaを計測
する。さらに、第2および第3のアライメントスコープ
13b、13cにおいても同様にそれぞれの間隔Gb、
Gcの計測を行なう。
【0047】(2)そして、粗動ステージ9によりター
ゲット11を1つの非接触変位計12aの下に移動し、
ターゲット11の高さDaを計測する。他の非接触変位
計12b、12cにおいても同様にそれぞれのターゲッ
ト11の高さDb、Dcの計測を行なう。
【0048】(3)第3の演算手段17において、アラ
イメントスコープ13の計測結果(Ga、Gb、Gc)
と非接触変位計12の計測結果(Da、Db、Dc)を
対比することによって、ターゲット11が形成する仮想
基準面を介して非接触変位計12(12a、12b、1
2c)およびアライメントスコープ13(13a、13
b、13c)の計測値の比較・較正が可能となる。
【0049】なお、この較正は必要に応じて行なえばよ
く、例えば、装置の立ち上げ毎に行なうようにすること
ができる。
【0050】このようにアライメントスコープと非接触
変位計の比較・較正が装置上で可能であるために、経時
変化に強く信頼性の高いX線露光装置を得ることができ
る。
【0051】次に、本発明の第2の実施例のX線露光装
置について説明する。図4は、本発明の第2の実施例の
X線露光装置の構成を模式的に示す部分断面図であり、
本実施例においては、非接触変位計の配置構成が第1の
実施例のものと異なり、1個の非接触変位計22がマス
クステージベース5に固定され、粗動ステージ9を走査
することにより、ウエハ6の全面およびターゲット11
の高さを計測しうるように構成されている。その他の構
成は第1の実施例のものと同様であり、同様の部材には
同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
【0052】本実施例におけるマスクメンブレン2とウ
エハ6の露光面の間隔(ギャップ)の制御方法につい
て、その動作にしたがって説明するに、マスクの設置
は、前述の第1の実施例と同様に、複数のアライメント
スコープ13によりマスクチャック3にチャッキングし
たマスク1のマスクメンブレン2と粗動ステージ9に設
けられたターゲット11との間隔を計測し、第1の演算
手段14がそれらの計測結果に基づいてマスクメンブレ
ン2の近似面を求め、この近似面が仮想基準面に対し所
定の高さに設置されるように、制御手段16を介して、
マスクステージ4を駆動し、マスクメンブレン2を仮想
基準面に対し所定の高さに設置する。
【0053】次に、露光およびギャップ制御について説
明する。
【0054】(1)ウエハ6をウエハチャック7にチャ
ッキングする。
【0055】(2)その後に、粗動ステージ9を走査し
て、ウエハ6の全面がマスクステージベース5に固定さ
れた1個の非接触変位計22に対して対向するように移
動させる。非接触変位計22によりウエハ6の全面の高
さを計測し、その計測結果に基づいて、第2の演算手段
15は、ウエハ全体の高さをマッピングして近似面を求
める。そして、制御手段16は、ウエハ6のマッピング
した近似面と先に求められているマスクメンブレン2の
近似面と対比して、ステージ走行面を基準としてマスク
メンブレン2とウエハ6の近似面やギャップを求める。
【0056】(3)その後、マスクメンブレン2とウエ
ハ6の間隔を所定のギャップになるように、制御手段1
6により、微動ステージ8を制御しながら、粗動ステー
ジ9を駆動し、露光あるいはグローバル計測を行なう。
【0057】以上のように、本実施例においては、非接
触変位計22によりウエハ6の全面の高さを計測してウ
エハ全体の高さを予めマッピングすることにより、ステ
ージの駆動経路やマスクメンブレンとウエハのギャップ
調整を予め設定しておくことができ、各ショット位置で
のギャップの調整をする必要がなく、スループットの向
上を図ることができ、さらに、ウエハ高さをウエハ全面
にわたり細かく計測することができ、ウエハ高さ計測お
よびギャップ制御の精度を向上させることができる。
【0058】また、本実施例においても、第1の実施例
と同様に、ウエハ側の微動ステージのストロークに充分
余裕がある場合には、計測されたマスクの位置情報に基
づきギャップ調整をすべてウエハ側で行なってもよい。
また、ターゲット11はウエハチャック7上に設置され
ていてもよく、この場合の計測は微動ステージ8を常に
一定の位置にしておけばよい。
【0059】そして、第2の実施例における計測手段の
較正も第1の実施例と同様に行なうことができる。
【0060】次に上述した露光装置を利用したデバイス
の製造方法の実施例を説明する。
【0061】図5は、微小デバイス(ICやLSI等の
半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、
マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップ1
(回路設計)ではデバイスのパターン設計を行なう。ス
テップ2(マスク製作)では設計したパターンを形成し
たマスクを製作する。一方、ステップ3(ウエハ製造)
ではシリコンやガラス等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステ
ップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によ
って作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程
であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディン
グ)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含
む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半
導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査
を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成
し、これが出荷(ステップ7)される。
【0062】図6は、上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明したアライメント装置
を有する露光装置によってマスクの回路パターンをウエ
ハに焼付露光する。ステップ17(現像)では露光した
ウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では現
像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19
(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となった
レジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行な
うことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成
される。
【0063】本実施例の製造方法を用いれば、従来は製
造が難しかった高集積度のデバイスを低コストに製造す
ることができる。
【0064】
【発明の効果】本発明は、上述したように構成されてい
るので、マスクメンブレンと基板の高さ位置を装置に設
置された状態で高精度に計測することが可能となり、ス
テージ駆動時のマスクメンブレンの変形を所定の値以下
に抑えることが可能になり、マスクと基板の接触や破損
を防止し、さらにマスクと基板の位置合わせ時あるいは
露光時の精度向上を図ることができる。
【0065】さらに、第1の計測手段と第2の計測手段
の比較・較正が装置上で可能であるために、経時変化に
強く信頼性の高い露光装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のX線露光装置の構成を
模式的に示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例のX線露光装置のギャッ
プ制御の手順を工程順に示す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例のX線露光装置における
計測手段の比較・較正手法を説明する部分断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例のX線露光装置の構成を
模式的に示す部分断面図である。
【図5】半導体デバイスの製造工程を示すフローチャー
トである。
【図6】ウエハプロセスの詳細を示すフローチャートで
ある。
【図7】従来のX線露光装置の構成を模式的に示す部分
断面図である。
【符号の説明】
1 マスク 2 マスクメンブレン 3 マスクチャック 4 マスクステージ 5 マスクステージベース 6 ウエハ(基板) 7 ウエハチャック7 8 微動ステージ 9 粗動ステージ 11 ターゲット 12(12a、12b、12c) 非接触(微小)変
位計 13(13a、13b、13c) アライメントスコ
ープ 14 第1の演算手段 15 第2の演算手段 16 制御手段 17 第3の演算手段 22 非接触変位計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−21920(JP,A) 特開 昭59−17247(JP,A) 特開 昭58−103136(JP,A) 特開 昭57−204547(JP,A) 特開 平3−253917(JP,A) 特開 平3−185810(JP,A) 特開 平3−185808(JP,A) 特開 平2−230714(JP,A) 特開 平1−285802(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20 G03F 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収体パターンをマスクメンブレン上に
    有するマスクと基板を微小間隔に接近させて露光する半
    導体露光装置において、 マスクメンブレンと装置基準面との間隔を計測する第1
    の計測手段と、装置に固定されて 基板の高さ位置を計測する第2の計測
    手段と、前記第1および 第2の計測手段による計測結果に基づき
    前記マスクと前記基板との間隔を計測して前記マスクお
    よび前記基板の少なくとも一方を駆動する御手段を有
    し、 前記第2の計測手段は、前記装置基準面を計測可能であ
    り、前記第2の計測手段により測定された前記装置基準
    面の計測結果を用いて、前記マスクと前記基板の間隔の
    計測値を校正 することを特徴とする半導体露光装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の計測手段はマスクの周囲に配
    置されて装置に固定された複数の微小変位計であること
    を特徴とする請求項記載の半導体露光装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の計測手段は装置に固定され
    て、基板全面の高さを計測可能な一つの微小変位計であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の半導体露光
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしのいずれか1項記載の
    半導体露光装置を用いてデバイスを製造することを特徴
    とするデバイス製造方法。
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