JP3525613B2 - 内燃機関の燃料噴射装置 - Google Patents

内燃機関の燃料噴射装置

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JP3525613B2
JP3525613B2 JP05701496A JP5701496A JP3525613B2 JP 3525613 B2 JP3525613 B2 JP 3525613B2 JP 05701496 A JP05701496 A JP 05701496A JP 5701496 A JP5701496 A JP 5701496A JP 3525613 B2 JP3525613 B2 JP 3525613B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁力で駆動さ
れる内燃機関の燃料噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多気筒エンジンの燃料噴射装置に
は、電子回路によって噴射量、噴射時期等の制御を行う
燃料噴射方式(電子制御燃料噴射システム)、噴射ポン
プから共通の通路を経て各燃焼室に燃料を分配する共同
噴射方式(コモンレール噴射システム)、噴射ポンプか
ら共通の通路及び蓄圧室を経て各燃焼室に燃料を分配す
る蓄圧式噴射方式(アキュムレータ噴射システム)等が
あり、これらの方式の燃料噴射装置自体には、噴射ポン
プからの燃料を一旦溜めておくための蓄圧室は設けられ
ていないので、各燃料噴射装置への燃料の供給は共通の
通路であるコモンレール即ち蓄圧室を通じて行われてい
る。
【0003】従来、内燃機関の燃料噴射装置として、例
えば、特開平4−228872号公報に開示されたもの
がある。該公報に開示されたタイプの燃料噴射装置を図
7を参照して説明する。
【0004】燃料噴射装置のインジェクタ本体61内に
は、中空穴62、燃料溜まりの開弁圧力室63及びバラ
ンスチャンバ64が形成されている。ニードル弁65
は、中空穴62に摺動自在に嵌合された大径部66と、
大径部66に一体に設けた小径部67からなり、小径部
67の先端には弁体部68が設けられている。バランス
チャンバ64内において、ニードル弁65とケーシング
との間にはリターンスプリング82が配置されている。
インジェクタ本体61にはホール形の噴射ノズル69が
設けられ、噴射ノズル69の先端には噴口70が形成さ
れている。また、噴射ノズル69の先端にはバルブシー
ト71が形成され、ニードル弁65における弁体部68
のバルブフェースがバルブシート71に着座することに
より噴口70は閉じる。
【0005】インジェクタ本体61は蓄圧配管(図示せ
ず)から高圧燃料を内部へ導入するため供給口72を有
し、供給口72に通じる流路は2つの流路73,74に
分岐し、一方の流路73はオリフィス81を介してバラ
ンスチャンバ64に連通し、他方の流路74は開弁圧力
室63へ連通している。また、インジェクタ本体61に
はバランスチャンバ64と外部とを連通するオリフィス
76が形成されている。また、オリフィス76とオリフ
ィス81は固定オリフィスであり、オリフィス76の内
径dA はオリフィス81の内径dB よりも通路断面積が
大きく設定されているので、オリフィス76から流出す
る燃料流量はオリフィス81の大きさによって決まるこ
とになる。
【0006】インジェクタ60には、インジェクタ本体
61に形成したオリフィス76を開閉してバランスチャ
ンバ64内の圧力を制御できる電磁弁75が設けられて
いる。電磁弁75は二方弁から成る弁体78から構成さ
れている。燃料供給口72から導入された高圧燃料はバ
ランスチャンバ64と開弁圧力室63とへ導入され、ニ
ードル弁65に作用する。電磁弁75が通電されていな
い時には、オリフィス76はリターンスプリング80に
よって閉じられており、一方で高圧燃料がバランスチャ
ンバ64と開弁圧力室63とに供給されているので、ニ
ードル弁65に作用する圧力の面積差とリターンスプリ
ング82によって、ニードル弁65は下方へ押し付けら
れ、噴口70は閉じた状態になっている。電磁弁75の
ソレノイド77を励磁すると、弁体78がリターンスプ
リング80のばね力に抗して吸引され、オリフィス76
が開き、その結果、オリフィス76を通じてバランスチ
ャンバ64内の燃料が放出され、バランスチャンバ64
の圧力が降下し、リターンスプリング82のばね力のみ
が作用する。開弁圧力室63内の圧力の方がバランスチ
ャンバ64内の押し下げ力よりも大きくなると、ニード
ル弁65は上昇し、噴口70が開き、噴口70を通じて
燃焼室への燃料の噴射が始まる。電磁弁75のソレノイ
ド77が消磁されると、弁体78はオリフィス76を閉
じ、オリフィス81を通じて導入された高圧燃料によっ
てバランスチャンバ64内の燃料圧は瞬時に高まり、そ
の結果、ニードル弁65が降下し、噴口70が閉じ、噴
口70からの燃料の噴射が停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示す燃料噴射装置60は、電磁弁75によってバランス
チャンバ64内の燃料圧を制御してニードル弁65の噴
口70の開閉を制御している。従って、電磁弁75の作
動タイミングはバランスチャンバ64内の燃料圧を介す
る間接的な作動となるので、電磁弁75の動き(タイミ
ング)に比較してニードル弁65の動き(タイミング)
が必然的に遅くなり、制御レスポンスが遅くなる。特
に、エンジンが部分負荷であり、燃料噴射装置60から
の燃料噴射が低噴射量となる領域では、噴射量が不安定
になり、或いは過剰な噴射量が噴射されたりし、HCの
発生を増加させる等の問題が発生する。また、電磁弁7
5によってバランスチャンバ64内の燃料圧を制御して
いるため、バランスチャンバ64内の燃料圧を下げる時
には、バランスチャンバ64内の高圧燃料をリークさせ
ており、場合によっては、燃焼室への噴射量の数倍の高
圧燃料をリークさせることがあり、このことは燃料ポン
プに過大な無駄な仕事をさせることになり、燃費をアッ
プさせることになる。上記燃料噴射装置では、開弁圧力
室63側の圧力に対し、バランスチャンバ64の圧力を
電磁弁75とオリフィス81とオリフィス76によりバ
ランスさせたり、下げたりすることで、ニードル弁65
の開閉を行うものである。ニードル弁65のリフト始め
が電磁弁75のレスポンスと制御室の圧力降下の分が加
算され、コマンドパルスより遅れ、それによってパイロ
ット噴射のインタバルをつめることができない等の問題
が生じる。
【0008】そこで、本出願人は、上記の問題を解決し
た内燃機関の燃料噴射装置を開発し、先に特願平7−2
70721号として出願した。該内燃機関の燃料噴射装
置を図5を参照して説明する。
【0009】上記燃料噴射装置は、インジェクタ本体6
0内にニードル弁35が往復摺動する中空穴49、及び
中空穴49によって燃料溜まりの機能を有する開弁圧力
室19と閉弁圧力室40が形成されている。インジェク
タ本体60には、上部に挿通孔52が形成され、下部に
バルブシート41と噴口43が形成されている。上記燃
料噴射装置では、開弁圧力室19と閉弁圧力室40につ
いて、ニードル弁35が噴口43を開放する方向に燃料
圧を付勢する側を開弁圧力室19とし、噴口43を閉鎖
する方向に燃料圧を付勢する側を閉弁圧力室40とす
る。ニードル弁35における小径部37の先端には、燃
料ノズル部39を構成する弁部38が設けられている。
開弁圧力室19と閉弁圧力室40とは連絡通路44を通
じて連通する。インジェクタ本体60における中空穴4
9は、上部の大径穴56と下部の小径穴57とから構成
されている。インジェクタ本体60には、燃料ポンプ
(図示せず)からの高圧燃料を開弁圧力室19内へ導入
するため、燃料供給口42が形成されている。ニードル
弁35は、中空穴49の大径穴56に摺動自在に嵌合さ
れた大径部36と、大径部36に一体に設けられた小径
穴57に摺動自在に嵌合された小径部37とから構成さ
れている。インジェクタ本体60とその上部59は別体
に構成されている。
【0010】ニードル弁35の上部に設けた連接ロッド
46がインジェクタ本体60の挿通孔52を貫通してい
る。挿通孔52にはシールリング51が配置され、連接
ロッド46の摺動運動で閉弁圧力室40内の高圧燃料が
外部に漏洩しないように構成されている。連接ロッド4
6の上端部には、吸着プレート48が一体に固定されて
いる。インジェクタ本体60の上方には電磁弁45が設
けられており、電磁弁45のケーシング58と吸着プレ
ート48との間にはリターンスプリング50が配置され
ている。電磁アクチュエータは、インジェクタ本体60
に設けた挿通孔52を摺動するニードル弁35に設けた
連接ロッド46及び連接ロッド46に固着した吸着プレ
ート48に電磁力を付勢させるソレノイド47から構成
されている。
【0011】この内燃機関の燃料噴射装置は、ニードル
弁35は、開弁圧力室19に露出している噴口43を開
放する方向に燃料圧を受ける受圧面積53と、閉弁圧力
室40に露出している噴口43を閉鎖する方向に燃料圧
を受ける受圧面積54とを有している。この内燃機関の
燃料噴射装置は、上記構成において、図6の(B)に示
すように、開弁圧力室19と閉弁圧力室40についてニ
ードル弁35の受圧面積53と受圧面積54とに付勢さ
れる燃料圧がバランスされている。図6の(A)に示す
ように、電磁弁45のソレノイド47が励磁することに
よって、電磁力が発生して電磁アクチュエータが駆動す
る。電磁弁45が駆動すると、図6の(D)に示すよう
に、吸着プレート48がリターンスプリング50のばね
力に抗して吸着され、ニードル弁35がリフトする方向
に付勢され、図6の(C)に示すように、ニードル弁3
5のシート面55の分の受圧面積が増加して噴口43が
開弁する。図6の(E)に示すように、ニードル弁35
がリフトして噴口43を開放すると、図6の(F)に示
すように、その噴射期間中に噴口43から所定の噴射量
の燃料が噴射される。電磁弁45のソレノイド47が消
磁すると、吸着プレート48への電磁力が消え、図6の
(D)に示すように、リターンスプリング50のばね力
によってニードル弁35が下降して噴口43が閉弁され
る。
【0012】この内燃機関の燃料噴射装置は、また、イ
ンジェクタ本体60の燃料供給口42は、ニードル弁3
5の受圧面積53側の開弁圧力室19に連通し、受圧面
積53側の開弁圧力室19と受圧面積54側の閉弁圧力
室40とは連絡通路44で連通されている。燃料ポンプ
(図示せず)からの高圧燃料は、燃料供給口42を通じ
て開弁圧力室19に導入されると、開弁圧力室19から
連絡通路44を通じてバランスチャンバ34内へ直ちに
供給される。それ故に、受圧面積53と受圧面積54と
にかかる燃料圧は、互いにバランスし、ニードル弁35
に対しては燃料圧が作用しない構造に構成されている。
【0013】この内燃機関の燃料噴射装置は、上記のよ
うに、ニードル弁35を電磁アクチュエータにより直接
駆動する構造に構成することによって、コマンドパルス
に対するニードル弁35のレスポンスを向上させること
ができる。また、閉弁圧力室40は、燃料供給路42に
直接連通せずに、開弁圧力室19に連絡通路44を通じ
て連通しているので、燃料ポンプからの燃料圧の脈動が
影響せず、開弁圧力室19との燃料圧が安定してバラン
スさせることができる。
【0014】しかしながら、図5に示す内燃機関の燃料
噴射装置では、開弁圧力室19と閉弁圧力室40との圧
力が常時バランスされているため、閉弁圧力室40の圧
力以外に閉弁方向の荷重をニードル弁35に与える必要
があり、リターンスプリング50が必要になり、また、
ニードル弁35のリフト時には、開弁圧力室19側の受
圧面積が増加するため、リターンスプリング50の荷重
を小さくすることが不可能であり、ニードル弁35のア
クチュエータ自体を小型化することが困難である。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の目的は、上記
の課題を解決することであり、電磁アクチュエータを用
いてニードル弁を直接駆動するものであり、閉弁圧力室
の燃料圧をニードル弁の閉弁方向に作用させると共に、
閉弁圧力室と開弁圧力室との受圧面積を同一面積に設定
した状態で、バルブタイミング時の所定期間内において
開弁圧力室側の圧力を閉弁圧力室側の圧力よりも低く維
持するため、開弁圧力室の燃料圧を絞り部を通じてニー
ドル弁の開弁方向に作用させ、開弁時にはニードル弁の
シート面に負荷される燃料圧がニードル弁に作用するた
め圧力がバランスされ、閉弁時には電磁アクチュエータ
が無効になって閉弁方向の圧力が大きくなり、リターン
スプリングの荷重を最小限に低減でき、アクチュエータ
を小型化することができる内燃機関の燃料噴射装置を提
供することである。
【0016】この発明は、中空穴と噴口を形成すると共
に燃料供給源に通じる燃料供給口を形成したインジェク
タ本体、前記インジェクタ本体の前記中空穴内で摺動可
能に保持されて前記噴口を開閉するニードル弁、前記ニ
ードル弁を前記噴口を開放する方向に電磁力を付勢する
アクチュエータ、前記インジェクタ本体に形成され且つ
前記ニードル弁を閉弁方向に燃料圧を付勢する前記燃料
供給口に連通する閉弁圧力室、前記インジェクタ本体に
形成され且つ前記ニードル弁を開弁方向に燃料圧を付勢
する前記噴口に連通する開弁圧力室、前記閉弁圧力室と
前記開弁圧力室とを連通する前記インジェクタ本体に形
成された連絡通路、及び前記連絡通路に設けられた前記
閉弁圧力室に発生する燃料圧より前記開弁圧力室に発生
する燃料圧を遅延させる絞り部、から成る内燃機関の燃
料噴射装置に関する。
【0017】また、前記噴口を閉鎖する方向に前記ニー
ドル弁をばね力で付勢するリターンスプリングを設けた
ものである。
【0018】また、前記絞り部は、前記ニードル弁のス
テム部の外周面と前記インジェクタ本体に形成された前
記ステム部が貫通する貫通孔との隙間によって形成され
ている。
【0019】又は、この内燃機関の燃料噴射装置は、前
記開弁圧力室と前記閉弁圧力室とは前記インジェクタ本
体に形成された圧力溜まり室を介して連通され、前記絞
り部が前記圧力溜まり室と前記閉弁圧力室との間に形成
されている。更に、前記絞り部は、前記ニードル弁の連
接ロッドに形成されたテーパ面によってより絞られてい
るものである。
【0020】この内燃機関の燃料噴射装置は、上記のよ
うに構成されているので、高圧燃料が燃料供給口を通じ
て閉弁圧力室に導入され、開弁時には閉弁圧力室から絞
り部を通じて圧力を降下させて状態で開弁圧力室へ導入
される。そのため、開弁圧力室の圧力は開弁時には常に
閉弁圧力室よりも低くなる。この時、開弁圧力室側の受
圧面積と閉弁圧力室側の受圧面積が等しいとすると、常
に閉弁方向の力がニードル弁に作用する。開弁圧力室側
は閉弁時と開弁時とで受圧面積がニードル弁のシートの
分だけ変化し、開弁方向への力が大きくなり、結果的
に、ニードル弁の上下の力のバランスは圧力ではほぼ釣
り合うことになる。それ故、戻り側のリターンスプリン
グのばね力の負担は小さくなり、又は電磁弁のホールド
電流も小さくて済む。
【0021】また、閉弁中には絞り部に通過用の隙間を
設けておき、開弁までに閉弁圧力室と開弁圧力室との圧
力を等しくしておく。これにより、ニードル弁を引き上
げる初期段階における電磁弁の負荷を軽減できる。な
お、絞り部の通過面積は、ニードル弁のリフトより、あ
まり変化しないように設定する。それにより、動作の安
定を得る。この内燃機関の燃料噴射装置は、噴射開始時
の圧力よりも高くなる。このため、初期噴射率の増大が
懸念されるが、これは電磁弁側の工夫により、例えば、
ニードル弁の上昇を二段化する等により改善する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
による内燃機関の燃料噴射装置の実施例を説明する。図
1はこの発明による内燃機関の燃料噴射装置の一実施例
を示す概略断面図である。
【0023】この内燃機関の燃料噴射装置は、インジェ
クタ本体1内には、ニードル弁5が往復摺動する中空穴
2、及び中空穴2によって燃料チャンバの機能を有する
開弁圧力室3と閉弁圧力室4が形成されている。インジ
ェクタ本体1には、上部に挿通孔22が形成され、下部
にバルブシート11と噴口13が形成されている。この
実施例では、ニードル弁5が噴口13を開放する方向に
燃料圧を付勢する側を開弁圧力室3とし、噴口13を閉
鎖する方向に燃料圧を付勢する側を閉弁圧力室4とす
る。ニードル弁5における小径部7の先端には、燃料ノ
ズル部9を構成する弁部8が設けられ、そのシート面2
5がバルブシート11に着座し、噴口13が閉鎖されて
いる。インジェクタ本体1における中空穴2は、上部の
大径穴26と下部の小径穴27とから構成されている。
インジェクタ本体1には、燃料ポンプ(図示せず)から
の高圧燃料を閉弁圧力室4内へ導入するため、燃料供給
口12が形成されている。
【0024】ニードル弁5は、中空穴2の大径穴26に
摺動自在に嵌合された大径部6と、大径部6に一体に設
けられた小径穴27に摺動自在に嵌合された小径部7と
から構成されている。ニードル弁5のインジェクタ本体
1の中空穴2への配置は、インジェクタ本体1を二つ割
り構造に構成するか、或いはインジェクタ本体1の上部
29を別体に構成してニードル弁5を中空穴2に配置し
た後に、インジェクタ本体1の上部29をインジェクタ
本体1に固着することによって達成される。
【0025】ニードル弁5の上部に設けた連接ロッド1
6がインジェクタ本体1の挿通孔22を貫通している。
挿通孔22にはシールリング21が配置され、連接ロッ
ド16の摺動運動で閉弁圧力室4内の高圧燃料が外部に
漏洩しないように構成されている。連接ロッド16の上
端部には、アーマチャの吸着プレート18が一体に固定
されている。インジェクタ本体1の上方には電磁弁15
が設けられ、電磁弁15のケーシング28と吸着プレー
ト18との間にはリターンスプリング20が配置されて
いる。電磁アクチュエータは、インジェクタ本体1に設
けた挿通孔22を摺動するニードル弁5に設けた連接ロ
ッド16及び連接ロッド16に固着した吸着プレート1
8に電磁力を付勢させるソレノイド17から構成されて
いる。
【0026】この内燃機関の燃料噴射装置は、ニードル
弁5の大径部6の両側に形成されている開弁圧力室3と
閉弁圧力室4とをインジェクタ本体1に形成された連絡
通路14によって連通し、連絡通路14に絞り部10を
設け、開弁圧力室3におけるニードル弁5の受圧面積2
3と閉弁圧力室4におけるニードル弁5の受圧面積24
とを等しく構成し、両室での燃料圧がバランスさせられ
ている。連絡通路14は、インジェクタ本体1の中空穴
2の壁面に形成した溝でもよく、インジェクタ本体1に
穿孔して形成してもよく、外方に通じる孔を埋栓等で閉
鎖してもよく、或いはインジェクタ本体1を二つ割り構
造に構成して分割面に形成して両者を接合してもよい。
即ち、ニードル弁5は、開弁圧力室3に露出している噴
口13を開放する方向に燃料圧を受ける受圧面積23
と、閉弁圧力室4に露出している噴口13を閉鎖する方
向に燃料圧を受ける受圧面積24とを有している。ま
た、インジェクタ本体1の燃料供給口12は、ニードル
弁5の受圧面積24側の閉弁圧力室4に連通し、受圧面
積23側の開弁圧力室3と受圧面積24側の閉弁圧力室
4とは連絡通路14で絞り部10を通じて連通されてい
る。
【0027】開弁圧力室3と閉弁圧力室4とにおいてニ
ードル弁5の受圧面積23と受圧面積24とに付勢され
る燃料圧をバランスさせるためには、例えば、受圧面積
23と受圧面積24とのニードル弁軸心に直角方向の断
面積を等しくするか、或いは連接ロッド16の径をニー
ドル弁5に対するインジェクタ本体1に形成されたバル
ブシート径にほぼ等しく形成することによって達成され
る。燃料ポンプ(図示せず)からの高圧燃料は、燃料供
給口12を通じて閉弁圧力室3に導入されると、閉弁圧
力室3から連絡通路14及び絞り部10を通じて時間遅
れを発生させて開弁圧力室3へ供給される。それ故に、
受圧面積23と受圧面積24とにかかる燃料圧は、絞り
部10の遅れを考慮して安定状態では互いにバランス
し、ニードル弁5に対しては燃料圧が作用しない構造に
構成されている。
【0028】この内燃機関の燃料噴射装置は、上記の構
成において、連絡通路14における絞り部10の遅れを
考慮すると、各部品のタイムチャートが図4に示すよう
になる。図4の(A)で示すように、電磁弁15のソレ
ノイド17が付勢されると、吸着プレート18がリター
ンスプリング20のばね力に抗して電磁力によって吸着
され、ニードル弁5が上昇して噴口13が開口される。
この時、図4の(B)で示すように、燃料源から燃料供
給口12を通じて供給された高圧燃料の閉弁圧力室4で
は常に一定値の燃料圧が作用しているが、連絡通路14
の絞り部10を通って供給される開弁圧力室3では絞り
部10分の圧力降下が発生する。一方、ニードル弁5が
電磁弁15で上昇させられると、図4の(C)で示すよ
うに、ニードル弁5に作用する受圧面積は、ニードル弁
5がリフトによってニードル弁5のシート面25に作用
する受圧面積の分が開弁側に加わることになる。
【0029】そこで、図4の(A)(B)及び(C)を
考慮すると、ニードル弁5に作用する開弁方向力と閉弁
方向力とは、図4の(D)に示すようになる。即ち、ニ
ードル弁5を開弁する開弁方向力は、(受圧面積23×
燃料圧)+電磁弁15の電磁力である。また、ニードル
弁5を閉弁する閉弁方向力は、(受圧面積24×燃料
圧)+リターンスプリング20のばね力であり、常に一
定である。従って、ソレノイド17が付勢されて電磁弁
15が駆動、或いは保持されている時には、開弁方向力
が閉弁方向力より大きくなり、ニードル弁5はリフトさ
れて噴口13が開放する。しかしながら、ソレノイド1
7が消磁して電磁弁15が無効になると、連絡通路14
に絞り部10が存在しているので、開弁圧力室3が閉弁
圧力室4より絞られているだけ遅れが発生し、しかも噴
口13を通じて開弁圧力室3から高圧燃料が噴射される
ので、開弁圧力室3内の圧力が急激に低下し、開弁圧力
室3と閉弁圧力室4との圧力バランスが崩れ、ニードル
弁5が噴口13を閉鎖する。ニードル弁5が噴口13を
閉鎖した後は、図4の(D)に示すように、絞り部10
を通じて閉弁圧力室4から開弁圧力室3へ高圧燃料が流
入するが、所定経過後はリターンスプリング20のばね
力の分だけ、閉弁方向力が開弁方向力より大きくなって
安定する。ニードル弁5が噴口13を閉鎖すると、ニー
ドル弁5のシート面25の受圧面積分が無くなる。ニー
ドル弁5のリフトタイミングは、図4の(E)に示すよ
うに、斜線で示すようになる。上記バルブタイミングに
よって、図4の(F)に示すように、噴口13からの燃
料噴射タイミングが決定され、所定の噴射量が噴口13
から噴射される。
【0030】次に、図2を参照して、この発明による内
燃機関の燃料噴射装置の別の実施例を説明する。この実
施例では、開弁圧力室3と閉弁圧力室4とは、インジェ
クタ本体1に形成された圧力溜まり室31を介して連通
されている。圧力溜まり室31は、インジェクタ本体1
に設けた仕切り壁32によって閉弁圧力室4から区切ら
れている。仕切り壁32に形成した貫通孔33には、ニ
ードル弁5の連接ロッド16が貫通しており、貫通孔3
3の壁面と連接ロッド16の外周面との間に絞り部30
が形成されている。圧力溜まり室31は、絞り部30を
通じて閉弁圧力室4に連通している。また、圧力溜まり
室31は、連絡通路14を通じて開弁圧力室3に連通し
ている。従って、開弁圧力室3は圧力溜まり室31と絞
り部30を通じて閉弁圧力室4に連通しているので、燃
料供給口12から供給される高圧燃料は閉弁圧力室4か
ら絞り部30の作用で時間遅れによって開弁圧力室3に
供給され、開弁圧力室3の圧力は閉弁圧力室4の圧力よ
り低下することになり、図2に示すタイムチャートと同
様な機能を果たすことになる。開弁圧力室3内の低下し
た圧力が燃料の噴射圧力となり、リターンスプリング2
0の負担が低減され、それによってリターンスプリング
20のばね力に抗してニードル弁5をリフトさせる電磁
弁15の負担が低減される。
【0031】次に、図3を参照して、この発明による内
燃機関の燃料噴射装置の更に別の実施例を説明する。こ
の実施例では、仕切り壁32に形成した貫通孔33に挿
通されたニードル弁5における連接ロッド16の外周面
にテーパ面34が形成され、テーパ面34が仕切り壁3
2の貫通孔33の周面に着座するように構成されてい
る。仕切り壁32の貫通孔33の壁面と連接ロッド16
の外周面との間には、図2の実施例と同様に絞り部30
が形成されている。従って、この実施例では、閉弁圧力
室4内の高圧燃料の圧力と開弁圧力室3内の高圧燃料の
圧力との間には、開弁圧力室3の方が低くなり、図2に
示すタイムチャートと同様な機能を果たすことになる。
また、ニードル弁5が閉弁した時には、絞り部30の絞
り作用が大きくなり、開弁圧力室3内の圧力を閉弁圧力
室4の圧力に比較してより低圧に維持することになる。
この実施例では、基本的には、リターンスプリング20
を不要にするが、振動の影響を防止するため、リターン
スプリング20を設ける場合でも、リターンスプリング
20のばね力は極めて小さいもので良く、アクチュエー
タ即ち電磁弁15を小型化でき、消費電力も低減するこ
とができる。
【0032】更に、この発明による内燃機関の燃料噴射
装置は、上記各実施例のように構成されているが、上記
各実施例に限定されるものではなく、例えば、上記各実
施例では、開弁圧力室3と閉弁圧力室4とを連通する連
絡通路14をインジェクタ本体1に形成しているが、構
造を簡素化するための実施例として、図示していない
が、ニードル弁5とインジェクタ本体1の中空穴2との
摺動面に形成することもできる。
【0033】
【発明の効果】この発明による内燃機関の燃料噴射装置
は、以上のように構成されているので、開弁圧力室の圧
力は閉弁圧力室の圧力より絞り部の絞り作用によって圧
力降下し、その絞りによる圧力降下分だけ閉弁力が小さ
くて済むようになり、リターンスプリングのばね力を極
めて小さく設定することができる。従って、リターンス
プリングのばね力に抗して開弁するための電磁弁の電磁
力を小さく設定でき、電磁弁即ち電磁アクチュエータを
小型化でき、消費電力も小さくて済むようになる。ま
た、リターンスプリングのばね力を小さく設定できるの
で、応答性即ちレスポンスを向上させることができる。
また、この内燃機関の燃料噴射装置は、非常に簡便な構
造で構成することができ、小型化することができ、しか
も、電磁弁の応答性を適切に設定することで、小型用か
ら大型用まで幅広く対応して共通化することもでき、高
圧下に曝される部品点数が非常に少ないこと、軽油のみ
ならず、あらゆる燃料のあらゆる圧力の噴射に適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による内燃機関の燃料噴射装置の一実
施例を示す断面図である。
【図2】この発明による内燃機関の燃料噴射装置の別の
実施例を示す断面図である。
【図3】この発明による内燃機関の燃料噴射装置におけ
る絞り部についての他の実施例を示す説明図である。
【図4】この発明による内燃機関の燃料噴射装置のタイ
ムチャートを示す線図である。
【図5】従来の内燃機関の燃料噴射装置を示す断面図で
ある。
【図6】図5の内燃機関の燃料噴射装置のタイムチャー
トを示す線図である。
【図7】従来の別の内燃機関の燃料噴射装置を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 インジェクタ本体 2 中空穴 3 開弁圧力室 4 閉弁圧力室 5 ニードル弁 10,30 絞り部 12 燃料供給口 13 噴口 14 連絡通路 15 電磁弁 16 連接ロッド 17 ソレノイド 20 リターンスプリング 23 第1受圧面積 24 第2受圧面積 25 シート面 26,27 中空穴 31 圧力溜まり室 33 貫通孔 34 テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 51/06 F02M 51/08 F02M 47/00 F02M 47/02 F02M 61/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空穴と噴口を形成すると共に燃料供給
    源に通じる燃料供給口を形成したインジェクタ本体、前
    記インジェクタ本体の前記中空穴内で摺動可能に保持さ
    れて前記噴口を開閉するニードル弁、前記ニードル弁を
    前記噴口を開放する方向に電磁力を付勢するアクチュエ
    ータ、前記インジェクタ本体に形成され且つ前記ニード
    ル弁を閉弁方向に燃料圧を付勢する前記燃料供給口に連
    通する閉弁圧力室、前記インジェクタ本体に形成され且
    つ前記ニードル弁を開弁方向に燃料圧を付勢する前記噴
    口に連通する開弁圧力室、前記閉弁圧力室と前記開弁圧
    力室とを連通する前記インジェクタ本体に形成された連
    絡通路、及び前記連絡通路に設けられた前記閉弁圧力室
    に発生する燃料圧より前記開弁圧力室に発生する燃料圧
    を遅延させる絞り部、から成る内燃機関の燃料噴射装
    置。
  2. 【請求項2】 前記噴口を閉鎖する方向に前記ニードル
    弁をばね力で付勢するリターンスプリングを設けた請求
    項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記絞り部は、前記ニードル弁のステム
    部の外周面と前記インジェクタ本体に形成された前記ス
    テム部が貫通する貫通孔との隙間によって形成されてい
    る請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記開弁圧力室と前記閉弁圧力室とは前
    記インジェクタ本体に形成された圧力溜まり室を介して
    連通され、前記絞り部が前記圧力溜まり室と前記閉弁圧
    力室との間に形成されている請求項1に記載の内燃機関
    の燃料噴射装置。
  5. 【請求項5】 前記圧力溜まり室と前記閉弁圧力室との
    間に形成された前記絞り部は、前記ニードル弁の連接ロ
    ッドに形成されたテーパ面によって絞られている請求項
    4に記載の内燃機関の燃料噴射装置。
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