JP3525214B2 - 化粧用コンパクト容器 - Google Patents

化粧用コンパクト容器

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JP3525214B2
JP3525214B2 JP05128294A JP5128294A JP3525214B2 JP 3525214 B2 JP3525214 B2 JP 3525214B2 JP 05128294 A JP05128294 A JP 05128294A JP 5128294 A JP5128294 A JP 5128294A JP 3525214 B2 JP3525214 B2 JP 3525214B2
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真一 浅野
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釜屋化学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、化粧用コンパクト容器
に係り、殊に容器の気密性の機構の改良に関するもので
ある。 【0002】 【従来の技術】従来より、ファンデーション、アイシャ
ドウなど、パフや筆を使ってコンパクト容器に収納した
化粧料を使用するものは、化粧用具に付着残存した化粧
料や中皿の外にこぼれて付着した化粧料が容器内を飛散
し、この化粧料が容器の隙間から漏れ出てハンドバック
の中などコンパクト容器の外に迄汚染を及ぼすというこ
とがあった。特に、粉体化粧料を固形化した化粧料は、
微粉末となって器外汚損の原因になっている。 【0003】図5は、従来普通に見られる化粧用コンパ
クト容器の蝶番の構造を示している。このような容器を
組立てる場合、容器本体31と蓋体32を蝶着するピン
打ち作業から発生する寸法のバラツキや変形によって容
器本体31側と蓋体32側とがこすれ合って回動不良を
発生しやすい。通常は、このような組立て誤差を考慮し
て、容器本体と31と蓋体32の蝶番脚33との間は僅
かな間隙36を設けるように設計がなされている。とこ
ろが、このような設計上の配慮から生じる蝶番部34の
僅かな間隙36が化粧料の漏洩を招き器外汚染の原因に
なっている。 【0004】このような汚染問題を解決する目的で、閉
蓋時には化粧料を取り囲むように蓋体の内面に弾性パッ
キンを設け、容器本体との間にパッキンを介在させて器
外汚染を防止しようとする構造の考案が多数提供されて
いる。例えば、実開昭63−111810号に記載の考
案もその一例で、蓋体の下面に弾性パッキンを設けた中
蓋を取付け、この弾性パッキン付き中蓋を容器本体と蓋
体との間に介在させ、容器本体の上面又は中皿のフラン
ジの部分に弾性パッキンを密着させることにより気密を
保とうというものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、弾性パッキ
ンを使用し、化粧料の収納部を囲むように配置して気密
を保つ周知の化粧用コンパクト容器は、化粧料による容
器外汚染を防止しようとする本来のその目的は達するこ
とはできるが、このような機構を採用することにより幾
つもの不都合を生じている。まず、利用者が開蓋したと
き、蓋体内面に機能本位で設けられた弾性パッキンが突
出して見えてくる。これは利用者にとって著しく目障り
であり、美観を求められる化粧用コンパクト容器として
は好ましくない。また、弾性パッキンは化粧料収納部の
大きさと対応しているので、蓋体内面に占める面積の割
合も大きくなり、その分化粧用鏡が小さくなるのが避け
られず利用者にとっては使い勝手が悪かった。更に加え
て、蓋体とは別体に形成されている弾性パッキンや弾性
パッキンを装着した中蓋などを蓋体の内面に取付けなけ
ればならないので、おのずと部品点数や工程数が増加し
て原材料費や加工費もこれらを具えない化粧用コンパク
ト容器と比べ余分にかかり高価になるという問題があっ
た。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題点に鑑み、化粧料が主に蝶番部から器外漏出すこと
に着目してなされたもので、その目的とするところは化
粧をするときに化粧用コンパクト容器としての美観を阻
害することがないとともに使い勝手を悪くすることがな
く、更にコストアップすることなく化粧料による容器外
汚染を生じる心配のない化粧用コンパクト容器を提供す
ることにある。このような目的を達成するため、本発明
は蓋体の基端部に垂設された蝶番脚と容器本体の後壁と
の間隙を覆って容器本体の上面に密接する薄肉の遮蔽板
を蝶番脚に一体に突出形成する、という構成とした。 【0007】 【作用】蓋体を閉じた状態で遮蔽板は容器本体の上面に
密接して容器本体と蝶番脚との間隙を密に閉塞し、化粧
料が容器の外に漏れ出ることを防止する。蓋体を開くと
き、遮蔽板は容器本体の上面から離れこれより遠ざかる
方向へ移動し、化粧の邪魔にならない。 【0008】 【実施例】以下に本発明の好適な実施例について添付図
面の図1〜図4を参照して説明する。図中、1は合成樹
脂で成形された扁平箱体の容器本体であり、この容器本
体1には上面9に開放して凹部が設けられていて化粧料
を充填した中皿11が嵌着されているとともに、この容
器本体1の先端部には係合片5が突設されている。そし
て容器本体1の後端部には、後述する蓋体2の蝶番脚7
を回動自在に嵌装して蝶番12を構成する切欠凹所13
が設けられているとともに、蝶番脚7を軸着する蝶番ピ
ン3を貫通させた軸孔3aが容器本体1の外側壁面から
切欠凹所13にかけて穿孔されている。 【0009】図中、2は容器本体1に対応する蓋体であ
り、この蓋体2の内側天面には浅く平坦な窪みが凹設さ
れていて化粧用鏡14が貼着されている。また蓋体2の
先端部には前述した容器本体1の先端部に突設した係合
片5と係合する係合片4が突設されている。この係合片
4は蓋体2と合成樹脂で一体的に形成されており、適度
な弾性をもって係合手段である口金6を構成している。 【0010】また、蓋体2の後端部には、蓋体2と一体
的に形成された厚肉の蝶番脚7が直角に垂設されてお
り、この蝶番脚7の下部には軸孔3bが容器本体1の軸
孔3aと同軸上に穿設されており、これらの軸孔3a,
3bに蝶番ピン3を打込むことにより容器本体1と蓋体
2とを回動可能に結合した蝶番12が構成されている。 【0011】そして、この蝶番脚7の内側の中間位置か
らは、薄肉の遮蔽板8が容器本体1の先端へ向かって一
体的に突設形成されており、この遮蔽板8の先端部下面
は容器本体1の上面9と密接するように構成されてい
る。 【0012】遮蔽板8は長方形で薄肉の板状に形成され
ており、蝶番ピン3の長手方向の寸法は容器本体1の切
欠凹所13の長手方向、即ち蝶番脚7の横幅と同一また
はこれよりも少し長い寸法に設定されているとともに、
容器本体1の後壁10へ向かって延びる寸法は先端部が
容器本体1の上面9に重なる長さになっていて後壁10
と蝶番7との間の間隙Aを充分に覆って閉塞する大きさ
に設定されている。また、遮蔽板8は均一な薄肉の板状
でもよいが、基端部をやや厚肉に成形し先端部を可撓性
ある薄肉状態として、遮蔽板8の裏面と容器本体1の上
面9との密着性を向上することもできる。 【0013】尚、遮蔽板8の形状は長方形に限られるも
のではなく、切欠凹所13の形状や寸法に適応する形状
であればよく、デザイン等も勘案してさまざまに設計で
きることは言うまでもない。 【0014】また、図4に示したようなフックピース1
5を係合手段に使用した化粧用コンパクト容器に遮蔽板
8を設けることは更に有効である。このような化粧用コ
ンパクト容器は、開蓋するときに使用する特別の指掛部
が設けられていないのが通常であり、フックピース15
を作動して容器本体1のフック16と蓋体2のフック1
7とを互いに外したとき、蓋体2の周縁を持って回動し
開蓋するようにしている。 【0015】このようなフックピース15を具えた化粧
用コンパクト容器に遮蔽板8を設けるときは、遮蔽板8
と容器本体1の上面9との当たりを強くするよう両者の
密接状態を弱圧接状態に設定し、遮蔽板8に弾発力をも
たせて蓋体2を開き方向に付勢しておく。このように設
定しておけば、利用者がフックピース15を作動させて
フック16、17を外したとき、遮蔽板8の弾発力によ
り容器本体1と蓋体2との間に指を掛けることが可能な
隙間が生じることとなり、利用者はこれを利用して開蓋
操作をすることができ、取扱いが一層容易になるという
効果が付加される。 【0016】前述の本実施例に係る化粧用コンパクト容
器の組み立ては、容器本体1と蓋体2とを閉蓋状態に組
み合わせて蝶番ピン3を軸孔3a,3bに打ち込めば完
成する。このように組み立てられた化粧用コンパクト容
器は、遮蔽板8が容器本体1の上面9に密接して容器本
体1の後壁10と蝶番脚7との間隙Aを閉塞するので、
容器内に飛散している化粧料が蝶番12の周囲から漏出
するということがない。 【0017】化粧料を使用するときは、手指を口金6に
掛けて蓋体2を引き上げるか、フックピース15を装着
したコンパクト容器にあってはフックピース15を押圧
して作動させ、前述したように指掛け可能な隙間を形成
させて蓋体2を引き上げ開蓋させる。 【0018】以上の操作により使用状態に開蓋すると、
遮蔽板8は蓋体2と一体に回動して容器本体1の上面9
から離れこれより遠ざかる方向へ移動する。従って、視
野の中心から外れしかも僅かな突起物にすぎないので、
美観を損なうということはない。 【0019】 【発明の効果】以上のように、本発明は容器本体と蓋体
とを基端部で蝶番により回動可能に結合するとともに先
端部で係合手段により解放可能に係合した化粧用コンパ
クト容器において、蓋体の基端部に垂設された蝶番脚と
容器本体の後壁との間隙を覆って容器本体の上面に密接
する薄肉の遮蔽板を蝶番脚に一体に突出形成させた構成
としたので蝶番部の間隙から化粧料が漏洩して器外汚染
をすることを有効に防止することができる。 【0020】また、遮蔽板である汚染防止機構は別体で
設けることなく蓋体と一体成形できるので簡単に製造す
ることができて安価であり、且つこの遮蔽板は開蓋した
とき目立たない存在であるので従来のこの種コンパクト
容器における弾性パッキンのように美観を損なうという
ことがないとともに、広い面積の鏡を装着できるので使
い勝手のよい汚染防止機構付き化粧用コンパクト容器を
提供することができる。更に、フックピースを装着した
化粧用コンパクト容器に適用すれば、遮蔽板に弾発力を
もたせて開蓋操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例の縦断面図。 【図2】図1の実施例を180度開いて内側から見た分
解平面図。 【図3】図1の実施例の要部拡大断面部分図。 【図4】本発明の異なる実施例の縦断面図。 【図5】従来例の縦断面部分図。 【符号の説明】 1 容器本体, 2 蓋体, 3 蝶番ピン, 6 口
金, 7 蝶番脚,8 遮蔽板, 9 上面, 10
後壁, 12 蝶番, 15 フックピース,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A45D 33/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 容器本体と蓋体とが基端部で蝶番により
    回動可能に結合されているとともに先端部で係合手段に
    より解放可能に係合されている化粧用コンパクト容器に
    おいて、前記蓋体の基端部に垂設された蝶番脚と前記容
    器本体の後壁との間隙を覆って前記容器本体の上面に密
    する薄肉の遮蔽板が前記蝶番脚に一体に突出形成され
    ていることを特徴とする化粧用コンパクト容器。
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