JP3524862B2 - 切換式連続運転用印刷機 - Google Patents

切換式連続運転用印刷機

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JP3524862B2
JP3524862B2 JP2000310913A JP2000310913A JP3524862B2 JP 3524862 B2 JP3524862 B2 JP 3524862B2 JP 2000310913 A JP2000310913 A JP 2000310913A JP 2000310913 A JP2000310913 A JP 2000310913A JP 3524862 B2 JP3524862 B2 JP 3524862B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転中の印刷機を
停止することなく印刷する絵柄を切り換えることができ
る切換式連続運転用印刷機に関し、特に、切り換える絵
柄を印刷機の機上で形成可能な切換式連続運転用印刷機
に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷機による印刷は、版胴に巻着された
印刷版の絵柄部分にインキを供給し、そのインキをブラ
ンケット胴の表面に転移させ、さらにブランケット胴と
圧胴との間に搬送されてくる印刷用紙の表面に転移させ
ることで行われる。そして、印刷機の運転中に印刷する
絵柄を切り換える場合には、印刷機を一旦停止した後に
絵柄に応じた印刷版への版交換作業を行い再起動する方
法が用いられていた。
【0003】しかしながら、このような印刷機を一旦停
止させる方法では、停止後に版交換作業を行うため時間
を損失するとともに、再起動して印刷状態へ復帰させる
ための段取り時間を要し、印刷効率を低下させてしま
う。また、印刷機を一旦停止させるため多くの損紙が発
生し、印刷コストを増大させてしまう。近年の多品種少
量印刷の傾向により版交換の頻度は益々増えており、版
交換に伴う印刷効率の低下と印刷コストの増大とは無視
できない課題になっていた。
【0004】このような課題の解決手段として、近年、
運転中の印刷機を停止することなく版交換が可能な印刷
機が提案され実用化されている。このような切換式連続
運転用印刷機としては、例えば、特開平4−7152号
公報や特開平4−232746号公報に開示された形式
の印刷機(第1従来技術という)や、特開平8−197
826号公報や特開平9−314813号公報に開示さ
れた形式の印刷機(第2従来技術という)が例示され
る。
【0005】第1従来技術にかかる印刷機は、図9
(a)に示すように、1つのブランケット胴40に対し
て複数の版胴41,42を設け、一方の版胴41による
印刷用紙44への印刷中に他方の版胴42で印刷版43
の版交換をしておき、一方の版胴41による印刷の終了
後、図9(b)に示すように直ちに他方の版胴42へ切
り換えるようにしたものである。
【0006】これに対し、第2従来技術にかかる印刷機
は、図10(a)に示すように、ブランケット胴46
A,46B及び版胴47A,47Bを備えた印刷ユニッ
ト45A,45Bを複数備え、一方の印刷ユニット45
Aによる印刷用紙44への印刷中に他方の印刷ユニット
45Bの版胴47Bで印刷版48の版交換をしておき、
一方の印刷ユニット45Aによる印刷の終了後、図10
(b)に示すように直ちに他方の印刷ユニット45Bに
切り換えるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の各従来技術は、
何れにしても、旧い印刷版を版胴から取り外して新しい
印刷版を版胴に巻着させるという従来同様の版交換作業
を必要としている。この版交換作業は、作業者による手
作業で行われたり、或いは、特開平7−32584号公
報や特開平6−40008号公報に開示されているよう
な刷版交換装置によって自動的に行われる。
【0008】ところが、上記各従来技術は何れも印刷機
を停止することなく版交換できるようにしたものである
ため、作業者は印刷機が高速で運転している中で版交換
作業を行ったり、或いは、刷版交換装置への印刷版のセ
ットや回収等の作業を行わなければならない。このた
め、作業者の安全を十分に確保するための安全対策を新
たに設ける必要が生じる。
【0009】また、作業者が手作業で印刷版を交換した
り刷版交換装置にセットする際、交換或いはセットすべ
き印刷版を誤ったり、搬送時に印刷版に傷が入ったりす
る等の不具合が生じる虞は依然として残っている。これ
らの不具合は、迅速な版交換を妨げたり或いは再度版交
換をする必要が生じる等、印刷効率の低下を招いてしま
う。
【0010】さらに、上記各従来技術では、版胴を切り
替えることによって絵柄を瞬時に切り替えることができ
るものの、絵柄と印刷用紙との位相、即ち、絵柄の見当
は、印刷機を一旦停止して印刷版を交換する場合と同様
に、絵柄を切り替えた後に実際に印刷を行いながら調整
することになる。このため、絵柄の見当が合うまでの
間、見当調整のための損紙が発生してしまう。このよう
に、印刷機を一旦停止して絵柄切換(印刷版交換)する
場合に課題となっていた損紙の発生は、上記各従来技術
においても十分には解決されていない。
【0011】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、人手による作業を要することなく連続運転し
ながら効率的に絵柄を切り換えることを可能にした、切
換式連続運転用印刷機を提供することを目的とする。ま
た、本発明は、絵柄切り替え時における損紙の発生を低
減できるようにした、切換式連続運転用印刷機を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の切換式連続運転用印刷機は、印刷する絵柄
を連続運転しながら切り換える形式の印刷機であって、
ブランケット胴と、該ブランケット胴に対して接離自在
に設けられた複数の版胴と、上記複数の版胴を該ブラン
ケット胴に対して選択的に接離させる選択的接離手段
と、該版胴の版面に絵柄を形成する絵柄形成手段と、何
れか一つの版胴が該ブランケット胴に接触していると
き、好ましくは、上記何れか一つの版胴を用いた印刷中
に、該絵柄形成手段により他の版胴の版面に新たな絵柄
を形成するように構成され、さらに、上記他の版胴を印
刷速度に同期して回転させるとともに、印刷用紙の搬送
タイミングに合わせながら該絵柄形成手段により上記他
の版胴の版面に新たな絵柄を形成するように構成された
ことを特徴としている。このような構成により、該片面
に形成される絵柄と搬送されてくる該印刷用紙との位
相、即ち、絵柄の見当を確実に合わせることが可能にな
る。
【0013】ここで、該選択的接離手段としては、上記
複数の版胴と該ブランケット胴とを相対的に接離させる
ものであればよく、上記複数の版胴を駆動して固定され
た該ブランケットに対し選択的に接離させる形式のもの
でもよく、逆に、該ブランケットを駆動して固定された
上記複数の版胴に対し選択的に接離させる形式のもので
もよい。上記複数の版胴を駆動する場合には、各版胴を
それぞれ独立して駆動制御することにより接離状態を切
り換える形式でもよく、上記複数の版胴を機械的に連結
しておき一体的に接離状態を切り換える形式でもよい。
【0014】また、該絵柄形成手段としては、該版胴の
版面に水又はインキに対する特定の感応特性を有する皮
膜を形成する皮膜形成手段と、該皮膜の性状を選択的に
変換する性状変換手段とを備え、作製すべき絵柄データ
(好ましくはデジタルデータ)に基づき該性状変換手段
を制御して該皮膜の要部の性状を変換させ、該版胴の版
面にインキ受理部とインキ反発部とからなる絵柄を形成
するように構成されるのが好ましい。
【0015】該皮膜の材質としては、例えば、性状変換
手段による性状変換操作によって分解或いは溶解するよ
うな親水性或いは疎水性の材料を用いることが好まし
い。この場合、該皮膜が疎水性の場合には該版面の基部
は親水性とし、該皮膜が親水性の場合には該版面の基部
は疎水性とするのが好ましい。また、該皮膜として水溶
性から不水溶性へ或いは不水溶性から水溶性へ性状が変
換可能な材料を用いてもよく、この場合、該版面の基部
は親水性とするのが好ましい。さらに、該皮膜の材料と
して親水性から親油性へ或いは親油性から親水性へ性状
が変換可能な材料も好ましい。該皮膜形成手段として
は、塗布スプレーや塗布ローラ等の塗布手段を用いるこ
とができ、該性状変換手段としては、該皮膜の性状に応
じて、放射線源、例えば、UV光源やレーザ光源を用い
ることが好ましい。
【0016】また、該絵柄形成手段としては、該版胴の
版面に特定のインキ受理特性を有する版用材料を選択的
に付着させる選択的付着手段を備え、作製すべき絵柄デ
ータ(好ましくはデジタルデータ)に基づき該選択的付
着手段を制御して該版胴の版面に該版用材料を選択的に
付着させ、該版胴の版面にインキ受理部とインキ反発部
とからなる絵柄を形成するように構成されるのも好まし
い。
【0017】この場合、該選択的付着手段としては、該
版胴の版面に向けて該版用材料の滴を一方向に吐出でき
る構成が好ましく、例えば、電圧をかけると変形するピ
エゾ素子を用いて滴を押し出すピエゾ方式や、発熱体に
より該版用材料の液中内に気泡を発生させて圧力をかけ
滴を押し出すサーマルジェット方式を適用することがで
きる。
【0018】さらに、該版胴の版面が感光処理を施され
たものである場合には、該絵柄形成手段としては、レー
ザ光線等を照射する露光装置を備え、作製すべき絵柄デ
ータ(好ましくはデジタルデータ)に基づき該露光装置
を制御して該版胴の版面を選択的に露光し、該版胴の版
面に露光部と未露光部とからなる絵柄を形成するように
構成されるのも好ましい。
【0019】また、絵柄が形成される版面は、該版胴の
表面にシート状の印刷版が巻着され、この印刷版の表面
が版面として機能するように構成されたものでもよく、
或いは、該版胴の表面そのものが版面として機能するよ
うに構成されたものでもよい。
【0020】好ましくは、該版胴の版面に形成された絵
柄を消去する絵柄消去手段を備え、何れか一つの版胴が
該ブランケット胴に接触しているときに、該絵柄消去手
段により他の版胴の版面から絵柄を消去するとともに、
該絵柄形成手段により上記他の版胴の版面に新たな絵柄
を形成するように構成されるようにする。このような構
成により、機上での版面の再生(即ち、絵柄の書換)が
可能になり、より効率のよい絵柄切換が実現される。
【0021】上記のような機上での版面の再生は、該版
胴の表面に巻着されたシート状の印刷版の表面を版面と
する場合でも、該版胴の表面そのものを版面とする場合
でも共に実現可能である。なお、該絵柄消去手段として
は、例えば該絵柄が皮膜により形成されたものである場
合には、該皮膜の性状に応じて、溶媒を用いて該皮膜を
溶解させて除去したり、放射線の照射により該皮膜を分
解させて除去するように構成されるのが好ましい。
【0022】また、該版胴の表面にシート状の印刷版を
巻着してこの印刷版の表面を版面とする場合には、該印
刷版の交換を行う印刷版交換手段を備え、何れか一つの
版胴が該ブランケット胴に接触しているときに、該印刷
版交換手段により他の版胴の表面に巻着されている使用
済みの印刷版を回収して新たな印刷版を装着するととも
に、該絵柄形成手段により上記新たな印刷版の表面に新
たな絵柄を形成するように構成されるのも好ましい。
【0023】
【0024】
【発明の実施形態】以下、図面を参照しながら本発明の
実施の形態について説明する。図1〜図3は本発明の第
1実施形態としての切換式連続運転用印刷機を示すもの
である。詳しくは、図1は本切換式連続運転用印刷機の
要部構成を示す概略図であり、図2,図3は本切換式連
続運転用印刷機の動作説明図である。
【0025】まず、本切換式連続運転用印刷機(以下、
単に印刷機という)の構成について説明すると、図1に
示すように、本印刷機1では、一方向に走行する印刷用
紙2を挟んでブランケット胴4と圧胴3とが配設されて
いる。そして、これら圧胴3,ブランケット胴4を共有
する一対の印刷ユニット5A,5Bが備えられている。
各印刷ユニット5A,5Bには版胴6A,6Bがそれぞ
れ備えられ、上流のインキローラ群7A,7Bを介して
インキがそれぞれ供給されるようになっている。
【0026】各版胴6A,6Bには版胴駆動機構(選択
的接離機構)8A,8Bがそれぞれ設けられている。版
胴駆動機構8A,8Bは版胴6A,6Bをそれぞれ独立
して回転駆動する機構であるとともに、版胴6A,6B
を図中矢印A,B方向にそれぞれ移動させることによっ
てブランケット胴4に対して選択的に接離、即ち、胴入
れ或いは胴抜きさせるための機構でもあり、この接離方
向への移動に関しては互いに連動して作動するようにな
っている。
【0027】具体的には、一方の版胴駆動機構8Aがブ
ランケット胴4に版胴6Aを胴入れしたときには、他方
の版胴駆動機構8Bはブランケット胴4から版胴6Bを
胴抜きし、他方の版胴駆動機構8Bがブランケット胴4
に版胴6Bを胴入れしたときには、一方の版胴駆動機構
8Aはブランケット胴4から版胴6Aを胴抜きするよう
になっている。なお、このような版胴駆動機構8A,8
Bの構成は公知一般のものを使用できるので、ここでは
詳しい説明は省略する。
【0028】各版胴6A,6Bの周面には、それぞれ印
刷版9が巻回されている。印刷版9は、版胴6A,6B
の周面にそれぞれ形成された図示しないクランプ溝にそ
の周方向両端部を挟み込まれることによって固定されて
いる。本印刷機1にかかる印刷版9としては、図3に示
すように、親水性の材質、例えば陽極酸化されたアルミ
ニウム材からなる印刷版基体10の表面に、水溶性を示
し且つ所定波長域のレーザ光を照射することで溶融固着
するような印刷版材料(版材)からなる塗布層11を形
成した2層構造のものが用いられる。印刷版9の具体的
な材質としては、例えばAgfa社製のアルミニウムベ
ースサーマルCTPプレート(商品名:Agfa Th
ermolite)を用いることができる。ただし、本
印刷機1にかかる印刷版9は、上記商品に限定されるも
のでないことは言うまでもない。
【0029】本印刷機1は、版胴6A,6Bに巻回され
た状態で印刷版9の製版を行う、いわゆる機上製版が可
能な印刷機であり、各版胴6A,6Bの周面に近接し
て、塗布スプレー装置15,レーザ照射装置16,クリ
ーニング装置17が配設されている。版胴6A,6Bと
各装置15,16,17とは、それぞれ一体のユニット
ととして構成され、それぞれ版胴6A,6Bと一体とな
って移動するようになっている。なお、ここでは、クリ
ーニング装置17が絵柄消去手段に該当し、塗布スプレ
ー装置15とレーザ照射装置16とから絵柄形成手段が
構成される。
【0030】塗布スプレー装置15は、版胴6A,6B
の周面に、厳密には版胴6A,6Bの周面に巻着された
印刷版9の印刷版基体10の表面に上記版材を塗布して
塗布層11を形成する装置である。塗布スプレー装置1
5は内部に蓄えられた液状の版材をノズルから連続的に
噴霧させる機能を有しており、噴霧方式としては、例え
ば一般的な空気流を用いた方式が用いられる。また、塗
布スプレー装置15は版胴6A,6Bの回転と同期しな
がら図示しないレール上を版胴6A,6Bの軸方向へ移
動するように構成されている。これにより、版胴6A,
6Bの軸方向の一端から他端に向けて螺旋状に版材が塗
布されていき、印刷版基体10の表面に塗布層11が形
成される。
【0031】レーザ照射装置16は、印刷版基体10の
表面に形成された塗布層11にレーザ光を選択的に照射
することにより、印刷版9の絵柄を書き込む装置であ
る。レーザ照射装置16は図示しないレーザ照射口を有
しており、そこから所定波長のレーザ光を版胴6A,6
Bの周面に向けて選択的に照射するようになっている。
レーザ光の波長は、塗布層11の材質によって決まり、
例えば、前述したアルミニウムベースサーマルCTPプ
レートの場合には、830nmの赤外線レーザが照射さ
れる。塗布層11はレーザ光が照射されると内部で相変
化が起こって不溶性の固着層12となる(図3参照)。
一方、塗布層11のレーザ光が照射されない領域は依然
水溶性のままであるので、印刷開始時においてインキロ
ーラ群7A,7Bから或いは図示しない湿し水装置から
の湿し水の供給によって溶解し、親水性の印刷版基体1
0の表面が露出する。不溶性の固着層12の表面はイン
キが付き易いインキ受理部(画線部、即ち絵柄部分)と
なり、親水性の印刷版基体10の表面はインキが付き難
いインキ反発部(非画線部)となり、これにより画線部
と非画線部とから成る像パターンが形成されるようにな
っている。
【0032】クリーニング装置17は、溶剤が塗布され
たローラ17aによって印刷版9の版面のクリーニング
を行う装置である。溶剤は固着層12の材質に応じて選
定され、ローラから溶剤が塗布されることによって固着
層12は溶解する。これにより、印刷版9上の履歴は解
消されて初期状態となり、印刷版基体10の再使用が可
能になる。なお、クリーニングユニット17は版胴6
A,6Bに対して離接可能であり、版再生時のみローラ
17aが版胴6A,6Bに接触する。
【0033】なお、上記の各装置15,16,17は、
制御手段としてのコントローラ20により制御される。
コントローラ20はCPU,RAM,ROM,I/Oイ
ンタフェース等のハードウェアとROM内に記録された
プログラムとから構成され、印刷機1に内蔵されるか或
いは外部に配設されており、上記の各装置15,16,
17や版胴駆動機構8A,8Bを含めた印刷機1の各種
動作を制御している。
【0034】以下、図2,3を用いて上記コントローラ
20により制御される印刷機1の動作について具体的に
説明する。図2(a)に示すように、印刷は、一対の版
胴6A,6Bのうちの一方(ここでは版胴6A)をブラ
ンケット胴4に接触させ、他方(ここでは版胴6B)を
ブランケット胴4から離隔した状態で行われる。このと
き、上流側のインキローラ群7Aから版胴6Aの周面に
巻回された印刷版9にインキ18が供給され、印刷版9
の絵柄部分、即ち固着層12上に付着したインキ18が
ブランケット胴4の表面に転移され、さらにブランケッ
ト胴4と圧胴3との間に搬送されてくる印刷用紙2の表
面に転移される。
【0035】版胴6Aによる印刷が終了し、絵柄を切り
換える必要が生じたときには、図2(b)に示すように
版胴駆動機構8A,8Bを駆動してブランケット胴4か
ら版胴6Aを胴抜きする。それと同時に、版胴6Bを印
刷速度で回転させるとともに版胴6Bの位相を所定の基
準位相に合わせ、ブランケット胴4に版胴6Bを胴入れ
する。これにより、図2(c)に示すようにインキロー
ラ群7Bから版胴6Bの周面に巻回された印刷版9にイ
ンキ18が供給され、版胴6Bの印刷版9に形成された
絵柄がブランケット胴4を介して印刷用紙2の表面に転
写される。
【0036】版胴6Bを用いた印刷が行われている間、
印刷が終了した版胴6Aに対しては印刷版9の絵柄の書
き換えが行われる。この絵柄の書き換えは図3に示す手
順にて行われる。即ち、まず、図3(a)に示すように
クリーニング装置17により印刷版基体10の表面から
絵柄部分である固着層12を拭き取り、図3(b)に示
すように印刷版基体10を初期状態へ再生させる。次
に、図3(c)に示すようにスプレー装置15から印刷
版基体10の表面に向けて版材を噴霧させ、印刷版基体
10の全面に塗布層11を形成する。塗布層11の形成
後は、図3(d)に示すように、上流工程で予め作成さ
れた絵柄データ(デジタルデータ)に基づきレーザ照射
装置16から版面に向けて選択的にレーザ光を照射す
る。このレーザ光の照射により水溶性の塗布層11は選
択的に不溶性の固着層12に相変換され、絵柄の書き込
みが行われる。なお、この時、版胴6Aは印刷速度に同
期して回転しており、コントローラ20は印刷用紙2の
搬送タイミングに合わせながらレーザ照射装置16を作
動させて絵柄を書き込んでいく。
【0037】そして、版胴6Bによる印刷が終了し、絵
柄を切り換える必要が生じたときには、図2(d)に示
すように版胴駆動機構8A,8Bを駆動してブランケッ
ト胴4から版胴6Bを胴抜きする。それと同時に、版胴
6Aを印刷速度で回転させるとともに版胴6Aの位相を
所定の基準位相に合わせ、ブランケット胴4に版胴6A
を胴入れする。版胴6Aの胴入れにより上流のインキロ
ーラ群7A或いは湿し水装置から版胴6Aに湿し水が供
給されると、版胴6Aの周面に巻回された印刷版9では
水溶性の塗布層11が溶解し、固着層12の表面である
画線部(絵柄部分)と印刷版基体10の表面である非画
線部とからなる像パターンが現われる。そして、インキ
ローラ群7Aから版胴6Aの周面に供給されたインキ1
8が上記の絵柄部分に付着してブランケット胴4を介し
て印刷用紙2の表面に転写されることにより、新たな絵
柄の印刷が開始される。
【0038】このように、本印刷機1では、版胴6A,
6Bに印刷版9を巻回した状態で絵柄の書き換えを行う
ことができるので、絵柄を切り換えるにあたり従来のよ
うに作業者の手作業を要することがない。したがって、
本印刷機1によれば常に迅速で且つ効率的な絵柄の切換
が可能であり、印刷効率を大きく向上させることができ
る。また、作業者の手作業に伴う安全対策を設ける必要
がなく、その分のコストの上昇を抑えることもできる。
【0039】また、本印刷機1では、版胴6Aを印刷速
度に同期して回転させるとともに、印刷用紙2の搬送タ
イミングに合わせながらレーザ照射装置16を作動さ
せ、絵柄を書き込んでいくので、印刷版9への書き込み
時に絵柄の見当を合わせることができる。したがって、
本印刷機1によれば印刷開始後の絵柄の見当調整が不要
になり、損紙を大幅に低減することが可能になる。
【0040】さらに、絵柄の切り換え頻度が今後さらに
増えた場合でも、本印刷機1によれば全自動処理により
極めて短い時間で印刷版9の絵柄を書き換えることがで
きるので、絵柄を交換するのに一つのブランケット胴4
に対して一対の版胴6A,6Bを備えていれば足りる。
したがって、より多くの版胴を備える必要はなく配置ス
ペースやコスト面で有利である。ただし、必要に応じて
3つ以上の版胴を備え、それら複数の版胴を選択的に切
り換えるように構成することも勿論可能である。
【0041】なお、本実施形態では、各版胴6A,6B
毎に製版装置、即ち、塗布スプレー装置15,レーザ照
射装置16及びクリーニング装置17を備えているが、
これら製版装置を一つのみ備えて版胴6A,6B間で共
用するようにしてもよい。或いは、塗布スプレー装置1
5,レーザ照射装置16及びクリーニング装置17のう
ち一部を共有するようにしてもよい。
【0042】また、本実施形態は本発明を片面印刷用の
印刷機に適用した場合の構成を示したものであるが、図
4の要部概略図に示すように、両面印刷用の印刷機1′
にも本発明を適用することができる。この場合は、印刷
用紙2を挟んで一対のブランケット胴4,4を配設し、
各ブランケット胴4,4に対して一対の版胴6A,6B
を備え版胴駆動機構8A,8Bにより選択的に接離自在
に構成するとともに、各版胴6A,6Bに対して印刷版
9の絵柄を書き換えるための塗布スプレー装置15,レ
ーザ照射装置16及びクリーニング装置17を備えれば
よい。これにより、両面印刷の場合でも連続運転しなが
らの効率的な絵柄の切り換えが可能になる。
【0043】また、印刷版9の製版方法、即ち、絵柄の
書き換え方法も本実施形態の方法に限定されない。例え
ば、図5に示すように、親水性の印刷版基体32の表面
に疎水性の印刷版材料33を用いて直接絵柄を書き込む
ようにしてもよい。この場合、具体的な書換手順は次の
ようになる。即ち、まず、図5(a)に示すようにクリ
ーニング装置35により印刷版基体32の表面から絵柄
部分である版材層34を拭き取り、図5(b)に示すよ
うに印刷版基体32を初期状態へ再生させる。次に、上
流工程で予め作成された絵柄データ(デジタルデータ)
に基づき、図5(c)に示すように版材吐出装置36か
ら印刷版基体32の表面に向けて選択的に版材33を吐
出し、選択的に版材層34を形成させることによって印
刷版基体32の表面への絵柄の書き込みを行う。
【0044】この方法では、版材層34の表面がインキ
が付着する画線部(絵柄部分)となり、印刷版基体32
の表面が非画線部となる。なお、版材吐出装置36とし
ては、印刷版基体32の表面に向けて版材33の滴を一
方向に吐出できる構成が好ましく、例えば、電圧をかけ
ると変形するピエゾ素子を用いて滴を押し出すピエゾ方
式や、発熱体により版材33の液中内に気泡を発生させ
て圧力をかけ滴を押し出すサーマルジェット方式を適用
することができる。
【0045】さらに、本実施形態にかかる印刷版9とし
ては、例えば、特開2000−62335号公報に開示
されたような印刷版を用いることもできる。即ち、アル
ミニウム基材の表面に酸化チタン(TiO2)光触媒を含ん
だコーティングを施して形成された印刷版基体に、疎水
性を示し且つ酸化チタン光触媒のバンドギャップエネル
ギよりも高いエネルギをもつ波長の光、例えば紫外線
(UV)光を照射することで性状が変わり分解するよう
な印刷版材料からなる塗布層が形成された印刷版を用い
るのである。この場合、上記版材を塗布する塗布スプレ
ー装置と、UV光を選択的に照射するUV光照射装置と
から絵柄形成装置が構成される。また、絵柄消去装置と
しては版面の軸方全体に一様にUV光を照射できるよ
うな水銀ランプ等を備えるのが好ましい。
【0046】さらに、本実施形態では、版胴6A,6B
の表面にシート状の印刷版9を巻着しているが、版胴6
A,6Bの表面そのものを版面として用いることも可能
である。この場合、版胴6A,6Bの表面が印刷版基体
(基部)となり、その上に皮膜が付着されて絵柄が形成
されるようになる。このように版胴6A,6Bの表面そ
のものを版面として用いることで、摩耗等に伴う印刷版
9の交換の手間が省け、印刷機の稼働率をより向上させ
ることが可能になる。
【0047】次に、本発明の第2実施形態としての切換
式連続運転用印刷機について、図6,図7を用いて説明
する。ここで、図6は本切換式連続運転用印刷機の要部
構成を示す概略図であり、図7,図8は本切換式連続運
転用印刷機の動作説明図である。図6〜図8において上
述した第1実施形態と同一の部位については同一の符号
で示し、重複する説明は省略するものとする。
【0048】図6に示すように、本切換式連続運転用印
刷機(以下、単に印刷機という)21は、第1実施形態
と同様に、圧胴3,ブランケット胴4を共有する一対の
印刷ユニット5A,5Bが備えられている。各印刷ユニ
ット5A,5Bには版胴6A,6Bがそれぞれ備えら
れ、上流のインキローラ群7A,7Bを介してインキが
それぞれ供給されるようになっている。また、各版胴6
A,6Bには第1実施形態と同様に版胴駆動機構8A,
8Bがそれぞれ設けられている。版胴駆動機構8A,8
Bの構成及び機能は第1実施形態と同様なので、ここで
は説明を省略する。
【0049】本印刷機21は、第1実施形態と同様に版
胴6A,6Bに巻回された状態で印刷版の製版を行う、
いわゆる機上製版が可能な印刷機であるが、第1実施形
態が機上で版面の再生(即ち、絵柄の書換)を行う再生
式の印刷機であったのに対し、本印刷機は旧い印刷版を
新しい生版に交換してから絵柄の書込を行う版交換式の
印刷機であることを特徴としている。
【0050】このため、図6に示すように、本印刷機2
1は、絵柄が形成された旧い印刷版22を版胴6A,6
Bから回収し、感光処理を行った未露光の生版(新しい
印刷版)23を版胴6A,6Bに装着する自動版交換装
置(印刷版交換手段)24を各版胴6A,6Bに対して
備えている。この自動版交換装置24の具体的構成につ
いては、前述したように特開平7−32584号公報や
特開平6−40008号公報に開示されているように公
知であり、その構成自体は本発明の特徴部分ではないの
で、ここでは説明を省略する。
【0051】また、各版胴6A,6Bの近傍には、上記
の自動版交換装置24とともに、レーザ照射装置25が
備えられている。レーザ照射装置25はレーザ光の照射
により生版23を露光する装置であり、上流工程で予め
作成された絵柄データ(デジタルデータ)に基づき図示
しないレーザ照射口から版胴6A,6Bの周面に向けて
選択的にレーザ光を照射し、生版23を選択的に露光し
て、所望する絵柄が書き込まれた印刷版22を形成する
ようになっている。版胴6A,6Bと上記各装置24,
25とは、それぞれ一体のユニットとして構成され、そ
れぞれ版胴6A,6Bと一体となって移動するようにな
っている。なお、ここでは、レーザ照射装置25が絵柄
形成手段として機能している。
【0052】以上が本印刷機21の要部の構成である
が、上記の各装置8A,8B,24,25は、制御手段
としてのコントローラ27により制御される。コントロ
ーラ27は第1実施形態と同様にCPU,RAM,RO
M,I/Oインタフェース等のハードウェアとROM内
に記録されたプログラムとから構成され、印刷機1の各
種動作を制御している。
【0053】以下、図7,図8を用いて上記コントロー
ラ27により制御される印刷機21の動作について具体
的に説明する。図7(a)に示すように、印刷は、一対
の版胴6A,6Bのうちの一方(ここでは版胴6A)を
ブランケット胴4に接触させ、他方(ここでは版胴6
B)をブランケット胴4から離隔した状態で行われる。
そして、版胴6Aによる印刷が終了し、絵柄を切り換え
る必要が生じたときには、図7(b)に示すように版胴
駆動機構8A,8Bを駆動してブランケット胴4から版
胴6Aを胴抜きし、代わりに版胴6Bを胴入れする。こ
れにより、図7(c)に示すようにインキローラ群7B
から版胴6Bの周面に巻回された印刷版22にインキ1
8が供給され、版胴6Bの印刷版22に形成された絵柄
がブランケット胴4を介して印刷用紙2の表面に転写さ
れる。
【0054】版胴6Bを用いた印刷が行われている間、
印刷が終了した版胴6Aに対しては、使用済みの印刷版
22の交換が行われる。この印刷版22の交換は図8に
示す手順にて行われる。即ち、まず、版胴6Aに備えら
れる版装着部(クランプ溝)6a(版胴6Bにも同様に
備えられている)のくわえ尻側を緩め、図8(a)に示
すように版胴6Aを印刷時の回転方向とは逆方向に回転
させる(版胴6Bの場合には順方向に回転させる)。こ
れにより、版胴6Aの周面に巻着されていた使用済みの
印刷版22は、印刷版22の弾性力によって自動版交換
装置24内に押し込まれる。そして、版胴6Aが約一回
転したところで版装着部6aのくわえ側も緩め、自動版
交換装置24内に印刷版22を回収する。
【0055】次に、版胴6Aを所定の生版取付け位置に
停止させ、自動版交換装置24から版装着部6aへ生版
23を供給する。そして、図8(b)に示すように供給
された生版23のくわえ側を版装着部6aでくわえ、版
胴6Aを順方向(版胴6Bの場合には逆方向)に約一回
転させて版胴6Aの周面に生版23を巻回させ、最後に
生版23のくわえ尻を版装着部6aでくわえる。これに
より、図8(c)に示すように生版18の版胴6Aへの
取付けが完了する。
【0056】生版18の版胴6Aへの取り付け完了後、
続いて版胴6Aを図8(d)に示すように印刷速度と同
期した速度で順方向に高速回転させるとともに、上流工
程で予め作成された絵柄データ(デジタルデータ)に基
づきレーザ照射装置25から版面に向けて選択的にレー
ザ光を照射する。このレーザ光の照射により生版23に
所望の絵柄が書き込まれていく。なお、この時、コント
ローラ27は印刷用紙2の搬送タイミングに合わせなが
らレーザ照射装置25を作動させ、生版23に絵柄を書
き込んでいく。
【0057】そして、版胴6Bによる印刷が終了し、絵
柄を切り換える必要が生じたときには、図7(d)に示
すように版胴駆動機構8A,8Bを駆動してブランケッ
ト胴4から版胴6Bを胴抜きし、代わりに版胴6Aを胴
入れする。これにより、インキローラ群7Aから版胴6
Aの周面に供給されたインキ18が上記の絵柄部分に付
着してブランケット胴4を介して印刷用紙2の表面に転
写されることになり、新たな絵柄の印刷が開始される。
【0058】このように、本印刷機21では、版胴6
A,6Bに生版23を巻回した状態で絵柄の書き込みを
行うことができ、また、使用済みの印刷版22と生版2
3との交換も自動で行うことができるので、絵柄を切り
換えるにあたり従来のように作業者の手作業を要するこ
とがない。したがって、本印刷機21によっても、第1
実施形態と同様に迅速で且つ効率的な絵柄の切換が可能
であり、印刷効率を大きく向上させることができる。ま
た、作業者の手作業に伴う安全対策を設ける必要がな
く、その分のコストの上昇を抑えることもできるという
利点もある。
【0059】さらに、本印刷機21は、版胴6Aを印刷
速度に同期して回転させるとともに、印刷用紙2の搬送
タイミングに合わせながらレーザ照射装置25を作動さ
せ、生版23に絵柄を書き込んでいくので、生版23へ
の書き込み時に絵柄の見当を合わせることができる。し
たがって、第1実施形態と同様に印刷開始後の絵柄の見
当調整が不要になり、損紙を大幅に低減することも可能
である。
【0060】なお、本実施形態では、感光処理された生
版23にレーザ光を照射して露光することによって絵柄
を形成しているが、生版として第1実施形態における印
刷版基体10を用いるとともに、塗布スプレー装置15
とレーザ光照射装置16とを備え、第1実施形態と同様
の方法で絵柄を形成するようにしてもよい。また、第1
実施形態の印刷機に本実施形態にかかる自動版交換装置
24を備え、摩耗した印刷版を新しいものに交換するよ
うにしてもよい。
【0061】また、本実施形態では、各版胴6A,6B
毎に自動版交換装置24及びレーザ照射装置25を備え
ているが、これら自動版交換装置24及びレーザ照射装
置25の全部或いは一部を一つのみ備えて版胴6A,6
B間で共用するようにしてもよい。また、本実施形態は
第1実施形態と同様に片面印刷用の印刷機に本発明の適
用した場合の構成を示したものであるが、両面印刷用の
印刷機にも適用可能なことは第1実施形態と同様であ
る。
【0062】さらに、本実施形態においても、必要に応
じて3つ以上の版胴を備え、それら複数の版胴を選択的
に切り換えるように構成することも勿論可能である。し
かしながら、本印刷機21によれば全自動処理により極
めて短い時間で印刷版の交換と製版とを行うことができ
るので、絵柄の切り換え頻度が今後さらに増えた場合で
も、一つのブランケット胴4に対して一対の版胴6A,
6Bを備えていれば十分に対応することができる。
【0063】以上、本発明の実施の形態を2つ説明した
が、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の切換式連
続運転用印刷機によれば、ブランケット胴に選択的に接
離する複数の版胴を備え、何れか一つの版胴がブランケ
ット胴に接触しているときに機上において他の版胴の版
面に新たな絵柄を形成するので、人手による作業を要す
ることなく連続運転しながら効率的に絵柄を切り換える
ことができるという効果がある。
【0065】また、本発明の切換式連続運転用印刷機に
よれば、版胴を印刷速度に同期して回転させるととも
に、印刷用紙の搬送タイミングに合わせながら版胴の版
面に新たな絵柄を形成することにより、絵柄の見当を印
刷前に合わせることができ、印刷後の絵柄の見当調整を
不要にして損紙の発生を大幅に低減することができると
いう効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態としての切換式連続運転
用印刷機の要部構成を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかる絵柄切換動作の
説明図であり、(a)〜(d)の順に動作を示してい
る。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる絵柄書換動作の
説明図であり、(a)〜(d)の順に動作を示してい
る。
【図4】本発明の第1実施形態としての切換式連続運転
用印刷機の他の構成例を示す概略図である
【図5】本発明の第1実施形態にかかる他の絵柄書換方
法に基づく絵柄書換動作の説明図であり、(a)〜
(c)の順に動作を示している。
【図6】本発明の第2実施形態としての切換式連続運転
用印刷機の要部構成を示す概略図である。
【図7】本発明の第2実施形態にかかる絵柄切換動作の
説明図であり、(a)〜(d)の順に動作を示してい
る。
【図8】本発明の第2実施形態にかかる絵柄書換動作の
説明図であり、(a)〜(d)の順に動作を示してい
る。
【図9】従来の切換式連続運転用印刷機の絵柄切換動作
の説明図であり、(a),(b)の順に動作を示してい
る。
【図10】従来の切換式連続運転用印刷機の絵柄切換動
作の説明図であり、(a),(b)の順に動作を示して
いる。
【符号の説明】
1,1′ 切換式連続運転用印刷機(再生式) 2 印刷用紙(印刷用ウェブ) 3 圧胴 4 ブランケット胴 5A,5B 印刷ユニット 6A,6B 版胴 6a 版装着部 7A,7B インキローラ群 8A,8B 版胴駆動機構 9 印刷版 10 印刷版基体 11 塗布層 12 固着層 15 塗布スプレー装置 16 レーザ照射装置 17 クリーニング装置 18 インキ 20,27コントローラ 21 切換式連続運転用印刷機(版交換式) 22 印刷版 23 生版 24 自動版交換装置 25 レーザ照射装置 32 印刷版基体 33 印刷版材料 34 版材層 35 クリーニング装置 36 版材吐出装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41F 7/08 B41F 7/02 B41F 27/12 B41C 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷する絵柄を連続運転しながら切り換
    える形式の印刷機であって、 ブランケット胴と、 該ブランケット胴に対して接離自在に設けられた複数の
    版胴と、 上記複数の版胴を該ブランケット胴に対して選択的に接
    離させる選択的接離手段と、 該版胴の版面に絵柄を形成する絵柄形成手段とを備え、 何れか一つの版胴が該ブランケット胴に接触していると
    きに、該絵柄形成手段により他の版胴の版面に新たな絵
    柄を形成するように構成され、さらに、 上記他の版胴を印刷速度に同期して回転させるととも
    に、印刷用紙の搬送タイミングに合わせながら該絵柄形
    成手段により上記他の版胴の版面に新たな絵柄を形成す
    るように構成された ことを特徴とする、切換式連続運転
    用印刷機。
  2. 【請求項2】 該版胴の表面にシート状の印刷版が巻着
    され、該印刷版の表面が版面として機能することを特徴
    とする、請求項1記載の切換式連続運転用印刷機。
  3. 【請求項3】 該版胴の表面そのものが版面として機能
    することを特徴とする、請求項1記載の切換式連続運転
    用印刷機。
  4. 【請求項4】 該版胴の版面に形成された絵柄を消去す
    る絵柄消去手段を備え、 何れか一つの版胴が該ブランケット胴に接触していると
    きに、該絵柄消去手段により他の版胴の版面から絵柄を
    消去するとともに、該絵柄形成手段により上記他の版胴
    の版面に新たな絵柄を形成するように構成されたことを
    特徴とする、請求項1〜3の何れかの項に記載の切換式
    連続運転用印刷機。
  5. 【請求項5】 該版胴の表面に巻着されている該印刷版
    の交換を行う印刷版交換手段を備え、 何れか一つの版胴が該ブランケット胴に接触していると
    きに、該印刷版交換手段により他の版胴の表面に巻着さ
    れている使用済みの印刷版を回収して新たな印刷版を装
    着するとともに、該絵柄形成手段により上記新たな印刷
    版の表面に新たな絵柄を形成するように構成されたこと
    を特徴とする、請求項2記載の切換式連続運転用印刷
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