JP3524385B2 - 三次元形状測定装置 - Google Patents

三次元形状測定装置

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JP3524385B2 JP16606098A JP16606098A JP3524385B2 JP 3524385 B2 JP3524385 B2 JP 3524385B2 JP 16606098 A JP16606098 A JP 16606098A JP 16606098 A JP16606098 A JP 16606098A JP 3524385 B2 JP3524385 B2 JP 3524385B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1面あるいは複数
の曲面からなる対象物の三次元形状を測定する三次元形
状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非球面を有する光学レンズ等の表
面形状の測定には三次元形状測定装置が使用されてお
り、この種の三次元形状測定装置としては、特開平8−
5346号公報に記載されている測定装置が知られてい
る。この種の三次元形状測定装置は、図5に図示するよ
うに、ワーク載置台102に載置された測定対象物であ
るワーク101をトレースするプローブ103、このプ
ローブ103を保持して垂直方向に移動するZステージ
104と、Zステージ104を保持して水平方向に移動
可能なXYステージ105と、XYステージ105上に
設けられたレーザ測長機106を有し、レーザ測長機1
06の光路上にビームスプリッタ107とレーザ光を反
射させる複数のミラー108、109、110を配し
て、複数のミラーの内の1つのミラー108をレーザ測
長用ミラーとしてプローブ103を保持するZステージ
104上に配設し、また他の1つのミラー109をミラ
ー108に対向する位置であってワーク載置台102よ
り一定の距離Hにある固定位置に配設してある。そし
て、XYステージ105の水平方向の移動により、プロ
ーブ103は、ワーク101の表面を走査し、ワーク1
01のZ方向の面の高さに従ってZステージ104を上
下動させるとともにZステージ104に固定されたレー
ザ測長用ミラー108を上下動させる。このレーザ測長
用ミラー108の動きをレーザ測長機106により測定
し、その測定結果からワーク101の三次元形状を算出
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、測定する測
定対象物は、上面の1面のみで構成される物体とは限ら
ず、例えば、通常の光学レンズでも表裏の2面が存在
し、また、今日の光学部品では、各面が非球面や自由曲
面で構成されている2面以上の複数の面から構成される
プリズム等の光学素子が存在している。
【0004】このように2面以上の面から構成されるプ
リズム等の光学素子を前述した従来のような三次元形状
測定装置で測定する場合、各測定面をプローブ側に向け
て設置するための段取りが必要となる。この段取りは手
数がかかりかつ熟練を要するために、測定が非常に煩雑
になるという問題点があった。
【0005】また、前述した従来のような三次元形状測
定装置で2面以上の複数面から構成されるプリズム等の
光学素子を測定する際に該光学素子の各面の相対位置誤
差を測定することは不可能であった。
【0006】そこで、本発明は、上記のような従来技術
の有する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、
2面以上の複数の面から構成される光学素子等の測定対
象物の三次元形状を簡単にかつ高精度に測定することが
できる三次元形状測定装置を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の三次元形状測定装置は、測定対象物の三次
元形状を接触または非接触プローブで走査することによ
って測定対象物の形状を測定する三次元形状測定装置に
おいて、前記測定対象物を保持する測定対象物保持具
に、前記測定対象物の回転割り出しを行なう手段と、前
記測定対象物の相対位置を測定するための少なくとも3
個以上の球体とが配置され、前記回転割り出しを行なう
手段の回転軸エアーベアリングにより支持されている
ことを特徴とする。
【0008】そして、本発明の三次元形状測定装置にお
いては、前記測定対象物の回転割り出しを行なう手段
は、エアーベアリングにより支持される回転軸に取り付
けられた測定対象物保持具と、該測定対象物保持具を割
り出し駆動する装置とを有し、該割り出し駆動する装置
に前記回転軸の回転角度を検出するエンコーダを付設す
ることが好ましい。
【0009】
【0010】また、本発明の三次元形状測定装置におい
ては、前記測定対象物の回転割り出しを行なう手段を複
数備えていることが好ましい。
【0011】
【作用】本発明の三次元形状測定装置によれば、測定対
象物の割り出しを行なう手段を備え、さらに割り出しを
行なう手段の回転軸をエアーベアリングにより支持する
ことにより、2面以上の複数の面から構成される光学素
子等の測定対象物の各面の三次元形状を接触または非接
触プローブにて走査することにより測定する際に、測定
対象物の測定面を測定プローブに対して適切に設置する
際の段取りが簡略化され時間も短縮でき、さらに、段取
りのために熟練を要する作業も必要とすることなく、測
定対象物の各測定面の割り出しを精度良く行なうことが
可能となる。さらに、2面以上の複数の面から構成され
る測定対象物の各面の三次元形状の測定を高精度に行な
うことができ、また、回転軸をエアーベアリングで支持
する構成とすることによって、可動部の偏心誤差をなく
すことができ、回転精度を向上させ、2面以上の複数の
面から構成される測定対象物の各面の相対位置誤差の測
定を極めて精度良く行なうことが可能となる。
【0012】さらに、測定対象物保持具に配置した少な
くとも3個以上の基準球としての真球を用いて、これら
の真球の形状を測定することにより真球の中心点を求
め、それらの中心点を通る仮想平面を基準平面とし、該
基準平面から2面以上の複数の面から構成される光学素
子等の測定対象物の各面の相対位置を測定することがで
き、この場合においても、測定操作が簡略化され、測定
時間を短縮することができる。
【0013】また、測定対象物の割り出しを行なう手段
を複数設けることにより、2面以上の複数の面から構成
される光学素子等の測定対象物の各測定面を適確にかつ
精度よく最適となる割り出し位置に設定することが可能
となり、各測定面を精度良く測定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0015】図1は、本発明の三次元形状測定装置の全
体構成の概略図であり、図2は、本発明の三次元形状測
定装置における割り出し装置および測定治具の部分を拡
大して示す模式的な斜視図であり、図3は、同じく割り
出し装置および測定治具の部分を測定対象物を測定して
いる状態で示す模式的な斜視図である。
【0016】図1において、1は測定治具2に搭載され
る測定対象物(図1には図示しない)の表面を走査する
プローブであり、このプローブ1はZ方向(図1におけ
る上下方向)に移動可能なZスライド3に保持されてい
る。プローブ1は測定治具2に搭載された測定対象物の
測定表面に接触してトレースするためのセンサーが組み
込まれており、その構造は例えば特開平5−60542
号公報等に開示されているような構造を有するものを用
いる。なお、本実施例では接触式のプローブを例にとっ
て説明するけれども、接触式プローブに代えて非接触プ
ローブを用いることも可能である。
【0017】三次元形状測定装置の架台6上にはYスラ
イド5がY方向に移動可能に設けられ、Xスライド4
は、Yスライド5に支持されてX方向に移動可能に設け
られ、また、Z方向に移動可能なZスライド3はXスラ
イド4に支持されており、これらのZスライド3、Xス
ライド4およびYスライド5は、後述する電装ラック8
内に配設される各駆動ドライバーにより、それぞれZ、
XおよびY方向に駆動されるように構成されている。こ
れらの各スライド3、4、5を駆動させることにによっ
て、Zスライド3に保持されるプローブ1を架台6上を
X方向およびY方向に移動させ、Z方向に移動させるこ
とができ、そして、Zスライド3のZ方向の移動量(図
1の上下方向)、Xスライド4のX方向の移動量(図1
の左右方向)およびYスライド5のY方向の移動量(図
1の紙面に対し垂直な方向)は、図示しないレーザ測長
機または光学スケール等のスケールなどにより測長す
る。
【0018】架台6上に配設された割り出し装置7は、
先端に測定治具2が装着された回転軸7aとこの回転軸
7aを回転駆動しかつその回転割り出し角度を検出する
ように構成されたエンコーダ付きモータ7cを具備し、
また、回転軸7aは、エアーベアリング7b(図2およ
び図3参照)で支持されており、エンコーダ付きモータ
7cを駆動することによって、回転軸7aおよびその先
端に装着された測定治具2の回転および割り出しを精度
良く行なうことができ、その結果、測定治具2に搭載さ
れる測定対象物をその各測定面がプローブ1に対向する
ように精度良く割り出し位置決めすることができる。8
は、Xスライド4、Yスライド5およびZスライド3の
X、Y、Z軸の各駆動を行なうドライバーや割り出し装
置7の駆動ドライバー、およびX、Y、Z軸の各スライ
ドの移動量を測長するレーザ測長データや回転割り出し
量を測定するエンコーダの出力データを取り込む電気系
等が搭載された電装ラックであり、9は、電装ラック8
のX、Y、Z軸の各駆動用のドライバーや割り出し装置
7の駆動ドライバー等に対して駆動量や駆動方法を指令
するための制御用コンピュータであり、10は、マンマ
シンインターフェイスを備えたコンピュータであり、測
定のために必要な設計値や測定手順の設定等を行なう機
能や測定結果をモニターに表示したり記憶装置に記録し
たりする機能を備えている。
【0019】測定対象物を保持する測定対象物保持具で
ある測定治具2は、図2および図3に図示するように、
測定対象物としての測定ワーク15を測定しようとする
各面をプローブ1に対向するように上方に向けて保持す
ることができるような矩形状枠体に構成され、割り出し
装置7の回転軸7aの先端部に装着されている。そし
て、割り出し装置7は、前述したように、エンコーダ付
きモータ7cによりエアーベアリング7bに支持された
回転軸7aを回転駆動し、その回転割り出し角度を検出
して所定の回転割り出し角度に回転軸7aを位置決めす
る。したがって、割り出し装置7が制御用コンピュータ
9から駆動ドライバーへ送信される割り出し指令に応じ
て駆動されると、測定治具2は、回転軸7aを介して回
転され、エンコーダ付きモータ7cのエンコーダにより
順次その回転角度を読み取り、所定の回転割り出し角度
に達すると回転駆動が停止され、測定治具2に搭載され
る測定ワーク15の測定面をプローブ1に対向するよう
に割り出し位置決めされる。
【0020】また、測定治具2には少なくとも3個以上
の基準球としての真球が取り付けられ、図2および図3
においては、3個の基準球(真球)11a、11bおよ
び11cが、測定治具2の矩形状枠体の回転軸7aに装
着された辺を除く3辺にそれぞれ支持体12a、12b
および12cを介して取り付けられている。これらの少
なくとも3個の基準球(真球)11a、11b、11c
は、後述するように、プローブ1により各基準球の表面
形状を測定することにより各基準球の中心座標を求めて
それらの中心座標が作る仮想平面を算出し、この仮想平
面を基準平面とすることにより、測定ワーク15の各測
定表面の相対位置を測定することができるようにするも
のである。
【0021】次に、以上のように構成された本発明の三
次元形状測定装置について、図4に図示する測定フロー
にしたがって説明する。なお、本実施例における測定ワ
ーク15は、表面と裏面の2面の形状を測定する光学素
子を例にとって説明する。
【0022】図1のコンピュータ10で測定を選択する
と制御用コンピュータ9により図4に図示する測定フロ
ーが開始する。ステップS01(設計データ読み込み)
において、制御用コンピュータ9に予め記憶されている
測定ワーク15の設計値ならびに測定範囲等の測定条件
データを読み込む。また、設計データや測定条件データ
が予め記憶されていない場合にはコンピュータ10によ
ってキーボード等から種々のデータを入力することも可
能である。ステップS02(割り出し駆動)では、測定
条件データが制御用コンピュータ9からコンピュータ1
0へ送られ、さらに、制御用コンピュータ9から電装ラ
ック8の割り出し装置7の駆動ドライバーへ測定ワーク
15の第1面を割り出すべく指令が送られる。これによ
り、割り出し装置7が回転駆動を始める。ステップS0
3(割り出しOK?)において、割り出し装置7のエン
コーダにより回転データを読み取り、割り出し回転角度
が前記指令値になったか否かを判断し、まだ指令値に達
していない場合にはステップS02へ戻り割り出し装置
7の回転駆動を継続する。そして、割り出し回転角度が
前記指令値になると、測定治具2に搭載されている測定
ワーク15の第1面が前記指令とおりの方向(すなわ
ち、プローブ1に対向する方向)に向き、測定可能の状
態となる。
【0023】次に、ステップS04(基準球測定)で、
3個の基準球11a、11bおよび11cの中心座標を
計測する。すなわち、先ず、Xスライド4およびYスラ
イド5を駆動してプローブ1を予め設定されている基準
球11aの中心位置へ位置決めし、そして、Zスライド
3を駆動してプローブ1を基準球11aの表面に接触さ
せる。なお、プローブ1を最初に位置決めする基準球1
1aに対する位置は、プローブ1が基準球11aを測定
できれば良いので、正確に基準球11aの中心位置とす
る必要はなく、通常は、設計図面から読みとった座標位
置で十分である。その後、プローブ1が基準球11aの
表面に接触した状態でXスライド4およびYスライド5
を駆動させて、Zスライド3、Xスライド4およびYス
ライド5の各測長データを取り込み、これらの測長デー
タから基準球11aの表面形状が計測される。基準球1
1aの形状測定が終わると、同様に基準球11bおよび
11cの表面形状の測定を順次行なう。そして、これら
の各基準球11a、11b、11cの形状測定データか
ら各基準球の正確な中心位置を算出して、記憶される。
【0024】次に、ステップS05(ワーク第1面測
定)において、測定ワーク15の第1面の形状測定を行
なう。すなわち、先ず、Xスライド4およびYスライド
5を駆動してプローブ1を測定ワーク15の予め設定さ
れている測定開始点へ位置決めし、そして、Zスライド
3を駆動してプローブ1を測定ワーク15の表面に接触
させる。その後、予め測定条件データとして制御用コン
ピュータ9から送られているデータにしたがって、Xス
ライド4およびYスライド5を駆動させ、Zスライド
3、Xスライド4およびYスライド5の各測長データを
取り込む。これにより、これらの測長データから測定ワ
ーク15の第1面の三次元形状が計測される。ステップ
S05(ワーク第1面測定)が終わると、ステップS0
6(計算処理)において座標変換処理演算が行なわれ、
測定ワーク15の第1面の形状が3個の基準球11a、
11bおよび11cの中心3点を通る基準平面上の基準
球11aの中心を基準として算出される。
【0025】その後、ステップS07(割り出し駆動)
で測定ワーク15の第2面を測定しうるように割り出し
駆動が行なわれる。制御用コンピュータ9から電装ラッ
ク8の割り出し装置7の駆動ドライバーへ測定ワーク1
5の第2面を割り出すべく指令が送られ、この指令に応
じて、割り出し装置7が回転して測定ワーク15を測定
治具2とともに回転させる。ステップS08(割り出し
OK?)において、ステップS03と同様に、割り出し
装置7のエンコーダからのデータによりその回転角度が
測定ワーク15の第2面を測定するための指令値に一致
したか否かを判断する。まだその指令値に達していない
場合にはステップS07へ戻り回転駆動を継続する。そ
して、割り出し回転角度が前記指令値に一致すると、測
定治具2に搭載されている測定ワーク15の第2面が前
記指令とおりの方向(すなわち、プローブ1に対向する
方向)に向き、測定可能の状態となる。本実施例におい
ては測定ワーク15は表裏2面を持つ光学素子であるの
で、180度回転の割り出し駆動が行なわれる。
【0026】次に、ステップS09(ワーク第2面測
定)では、前述したステップS05(ワーク第1面測
定)と同様に、測定ワーク15の第2面の形状測定を行
ない、さらに、ステップS10(計算処理)において、
ステップS04(基準球測定)で測定した第1面に対す
る基準球座標位置と第2面を割り出したときの割り出し
回転角度によって計算した基準座標から、前述したステ
ップS06(計算処理)と同様に、測定ワーク15の第
2面の形状が前記基準球を基準として算出される。ま
た、測定ワーク15の第1面の三次元形状と第2面の三
次元形状は、同じ基準球11a、11b、11cの中心
座標が作る平面でかつ同じ基準球11の中心を基準とし
ているので、測定ワーク15の第1面と第2面の位置関
係も算出することができる。
【0027】ステップS10(計算処理)が終わると、
ステップ11(結果出力)にて測定および算出の結果が
コンピュータ10を介してモニターあるいはプリンター
等の出力機器(図示しない)で出力され、さらに、ステ
ップS12(測定データ記憶)では測定および算出の結
果が制御用コンピュータ9あるいはコンピュータ10に
内蔵の記憶装置あるいは外部の記憶装置(図示しない)
に記憶され、測定ワーク15の表裏2面の形状測定が完
了する。
【0028】以上のように、本実施例における割り出し
装置7において、その回転軸7aをエアーベアリング7
bで支持するとともにエンコーダ付きモータ7cで駆動
することにより、所定の回転割り出し角度に精度良く割
り出し位置決めすることができ、複数の面から構成され
る測定ワークの各面の三次元形状の測定を高精度に行な
うことを可能とし、また、回転軸7aをエアーベアリン
グ7bで支持する構成とすることによって、可動部の偏
心誤差をなくすことができ、回転精度を向上させ、複数
の面から構成される測定ワークの各面の相対位置誤差の
測定を極めて精度良く行なうことが可能となる。
【0029】また、本実施例においては、測定ワーク1
5として表裏2面を持つ光学素子について説明したけれ
ども、3面以上の面から構成されるプリズム等の光学素
子の場合でも同様に各面を割り出し装置において適切に
割り出しそして各面を精度良く測定できることはいうま
でもない。また、測定面形状によっては基準となる位置
で割り出すよりも測定面を傾けた方が測定プローブに対
する測定面の傾斜が緩くなる場合には測定条件において
最適となる割り出し角度を適宜選ぶことも可能である。
さらに、本実施例においては、割り出し装置はX軸回り
に回転する割り出しを行なう機構としているけれども、
その他の割り出し機構あるいは傾斜機構を設けることに
より、さらにY軸回りの回転により割り出しを行なう機
構を追加することも可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
測定対象物の三次元形状を接触または非接触プローブに
て走査することにより測定する三次元形状測定装置に測
定対象物の割り出しを行なう手段を備えることによっ
て、2面以上の複数の面から構成される光学素子等の測
定対象物の各面の三次元形状を測定する際に、測定プロ
ーブに対して測定面を適切に設置する際の段取りが簡略
化され時間も短縮でき、さらに、段取りのために熟練を
要する作業も必要でなくなる。
【0031】また、測定対象物保持具に配置した少なく
とも3個以上の基準球としての球体を用いて、これらの
球体の形状を測定することにより球体の中心点を求め、
それらの中心点を通る仮想平面を基準平面とし、該基準
平面から2面以上の複数の面から構成される光学素子等
の測定対象物の各面の相対位置を測定することができ、
この場合においても、測定操作が簡略化され、測定時間
を短縮することができる。
【0032】さらに、測定対象物の割り出しを行なう手
段において、その回転軸をエアーベアリングで支持する
構成とすることにより、可動部の偏心誤差をなくすこと
ができ回転精度を向上させることができ、また、回転軸
の回転角度を検出するエンコーダを付設することによ
り、所定の回転割り出し角度に精度良く割り出し位置決
めすることが可能となり、2面以上の複数の面から構成
される光学素子等の測定対象物の各面の三次元形状の測
定を高精度に行なうことができるとともに、各面の相対
位置誤差の測定を極めて精度良く行なうことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の三次元形状測定装置の全体構成の概略
図である。
【図2】本発明の三次元形状測定装置における割り出し
装置および測定治具の部分を拡大して示す模式的な斜視
図である。
【図3】本発明の三次元形状測定装置における割り出し
装置および測定治具の部分を測定対象物を測定している
状態で示す模式的な斜視図である。
【図4】本発明の三次元形状測定装置の測定フロー図で
ある。
【図5】従来の三次元形状測定装置の概略図である。
【符号の説明】
1 プローブ 2 測定治具 3 Zスライド 4 Xスライド 5 Yスライド 7 割り出し装置 7a 回転軸 7b エアーベアリング 7c エンコーダ付きモータ 8 電装ラック 9 制御用コンピュータ 10 コンピュータ 11a、11b… 基準球(真球) 15 測定ワーク(測定対象物)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物の三次元形状を接触または非
    接触プローブで走査することによって測定対象物の形状
    を測定する三次元形状測定装置において、前記測定対象
    物を保持する測定対象物保持具に、前記測定対象物の回
    転割り出しを行なう手段と、前記測定対象物の相対位置
    を測定するための少なくとも3個以上の球体とが配置さ
    れ、前記回転割り出しを行なう手段の回転軸エアーベ
    アリングにより支持されていることを特徴とする三次元
    形状測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定対象物の回転割り出しを行なう
    手段は、エアーベアリングにより支持される回転軸に取
    り付けられた測定対象物保持具と、該測定対象物保持具
    を割り出し駆動する装置とを有し、該割り出し駆動する
    装置に前記回転軸の回転角度を検出するエンコーダを付
    設したことを特徴とする請求項1記載の三次元形状測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記測定対象物の回転割り出しを行なう
    手段を複数備えていることを特徴とする請求項1または
    記載の三次元形状測定装置。
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