JP2006343255A - 3次元形状測定装置及び方法 - Google Patents

3次元形状測定装置及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被測定物の3次元形状を高精度に測定することが可能となる3次元形状測定装置及び方法の提供。
【解決手段】一対のプローブ20a,20bを、その先端同士が所定の間隔を開けて一直線状に対向するように配置し、被測定物1を、被測定物1の表面側及び裏面側がそれぞれ一対のプローブに対向するように位置させた後に、一対のプローブ20a,20bのお互いの位置関係を変更することなく、該一対のプローブ間における被測定物1の相対的な位置をスライド移動させて、一方のプローブにより被測定物1表面の3次元形状を測定し、次いで、他方のプローブにより被測定物1裏面の3次元形状を測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、レンズや鏡などの被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測定装置及び方法に関するものである。
図6に従来の非球面や自由曲面レンズ等における3次元形状及び該レンズ等の表裏面の相対位置関係を測定するための3次元形状測定装置の概略構成を示す。
図6に示すように、従来の3次元形状測定装置100は、2組のプローブ101a,101bと、この2組のプローブを夫々独立に3次元的に移動させるためのX軸方向移動機構102と、該X方向移動機構102に直交するY軸方向移動機構103と、X軸方向及びY軸方向に直交し前記2組のプローブ101a,101bが取り付けられるZ軸方向移動機構104a,104bと、プローブの被測定物表面への接触圧を一定に制御する接触圧制御装置(図示せず)とを備えている。更に、被測定物200の周囲に、3つの基準球108a、108b、108cを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、被測定物200の3次元形状を測定する場合には、2組のプローブ101a,101bを夫々独立に、被測定物200の表裏面の異なる位置に接触させて、被測定物200の表裏面の3次元形状を測定する。ここで、被測定物200表面に対するプローブ101a,101bの接触圧は、接触圧制御装置により所定の接触圧となるように制御される。また、被測定物200の表面側及び裏面側から基準球108a、108b、108cの中心位置を測定することにより、被測定物200の表面と裏面との相対的位置を算出する。
特開平11−160038号公報
しかしながら、かかる従来の3次元形状測定装置では、2組のプローブを夫々独立に移動させている為に、該プローブの移動機構が複雑となり、被測定物の3次元形状を高精度に測定することが困難であるという問題があった。また、被測定物の表面及び裏面の相対的位置関係を測定する場合には、2組のプローブの座標系を合わせる必要があり、3つの基準球を用いて中心座標を算出する事が必要となる。このため基準球製作コストの増加や、測定工数の増加という問題があった。
本発明は、上記した従来技術の課題を解決し、簡単な装置構成で被測定物の3次元形状を高精度に測定することが可能である3次元形状測定装置及び方法を提供することを目的とする。更に、被測定物の表面及び裏面の相対位置関係の算出を1つの基準球のみで行うことを可能として、測定工数の低減を図ることが可能となる3次元形状測定装置及び方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、本発明の3次元形状測定装置にあっては、被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測定装置であって、一対のプローブと、前記一対のプローブが所定の間隔を開けて一直線状に対向するように取り付けられるプローブ固定部材と、被測定物を前記一対のプローブ間で保持する被測定物保持部材と、前記プローブ固定部材に対する前記被測定物保持部材の相対的な位置をスライド移動可能とするスライド機構と、前記プローブ固定部材及び前記被測定物保持部材の少なくとも一方を、前記スライド機構のスライド移動方向に移動させる移動手段と、前記プローブ固定部材に対する前記被測定物保持部材の相対的な移動量を測定する相対位置測定手段とを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成する為に、本発明の3次元形状測定方法にあっては、被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測定方法であって、所定の間隔を開けて一直線状に対向配置された一対のプローブ間に、被測定物を、該被測定物の表面及び裏面がそれぞれ該一対のプローブに対向するように位置させた後に、前記一対のプローブのお互いの位置関係を変更することなく、前記一対のプローブ間における前記被測定物の相対的な位置をスライド移動させて、一方のプローブにより被測定物の表面の3次元形状を測定し、次いで、他方のプローブにより被測定物の裏面の3次元形状を測定することを特徴とする。
以上説明したように、本発明の3次元形状測定装置及び方法によれば、被測定物の3次元形状を高精度に測定することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<3次元形状測定装置>
図1は、第1の実施の形態に係る3次元形状測定装置10の概略構成説明図である。
本実施の形態に係る3次元形状測定装置10は、一対のプローブ20a,20bと、一対のプローブ20a,20bが所定の間隔を開けて一直線状に対向するように取り付けられるプローブ固定部材20と、被測定物1を一対のプローブ20a,20b間で保持する被測定物保持部材30と、プローブ固定部材20に対する被測定物保持部材30の相対的な位置をスライド移動可能とするスライド機構41〜43と、プローブ固定部材20及び被測定物保持部材30の少なくとも一方を、スライド機構41〜43のスライド移動方向に移動させる移動手段51(スライド機構42及び43に対応する移動手段は不図示)と、プローブ固定部材20に対する被測定物保持部材30の相対的な移動量を測定する相対位置測定手段61〜63とを備えている。
プローブ固定部材20は、矩形状の基部21と、基部21の長手方向両端からそれぞれ上方に立設されるプローブ固定部22a及び22bとを有している。そして、プローブ固定部22a及び22bの対向面側には、一対のプローブ20a,20bが、その先端同士が所定の間隔を開けて、且つ、一直線状に対向するように取り付けられている。尚、プローブ20a,20bは、プローブ固定部22a及び22bに直接固定されてもよいが、被測定物1に対する接触圧を測定する接触圧検知手段23a,23bを介して固定されることが好ましい。接触圧検知手段23a,23bとしては、特に制限はないが、例えば、ロードセルや圧力センサなどが挙げられる。更に、接触圧検知手段23a,23bに変えて、プローブ20a,20bと被測定物1との距離を測定する測距手段を別途備えていてもよい。測距手段としては、フォーカスセンサや干渉センサなどが挙げられる。
本実施の形態に係る3次元形状測定装置は、箱状の枠体部70を有している。そして、枠体部70の底板71の上面側には、スライド機構43が載置されている。スライド機構43上には、スライド機構41、42及びプローブ固定部材20が、この順に載置されている。また、枠体部70の天板72の下面側には、被測定物保持部材30が垂架固定されている。尚、枠体部70の形状としては、被測定物保持部材30に固定された被測定物1が、プローブ固定部材20に備えられた一対のプローブ20a,20b間の所定の位置に配置可能であれば、特に制限はなく、枠形状、コの字形状、底板から側板のみ上方に立設したL字形状等が挙げられる。また、被測定物保持部材30の枠体部70への取り付け位置としては、天板側、側板側など特に制限はない。
スライド機構41は、一対のプローブ20a,20bの配置方向と平行な方向をZ軸として、Z軸方向にスライド移動可能とされる。スライド機構42は、枠体部70の底板71と平行な平面内で、Z軸に直交する方向をX軸として、X軸方向にスライド移動可能とされる。スライド機構43は、X軸及びZ軸のそれぞれに直交する方向をY軸(図中、紙面上下方向)として、Y軸方向にスライド移動可能とされる。
尚、スライド機構としては、Z軸方向及びX軸方向スライド機構のみを備え、これらのスライド機構に加えて、Z軸を回転軸として、被測定物1を回転させる回転機構を備えることにより、被測定物の3次元形状を測定することも可能である。
被測定物保持部材30は、一部にレンズ等の被測定物の外周を保持する被測定物保持部が形成されている。被測定物保持部による被測定物の保持方法としては、特に制限はなく、ネジや押さえ環等を介して被測定物を保持するものや、接着や嵌合等により被測定物を被測定物保持部材30に直接固定する方法等が挙げられるが、できるだけ被測定面に撓みが発生しない方法が好ましい。
移動手段51としては、スライド機構のスライド方向への移動を可能とする構成であれば特に制限はないが、本実施の形態に係る3次元形状測定装置では、モータ51a、ボールネジ51b、及びボールネジ受け51c等から構成される。そして、モータ51aの回転運動は、ボールネジ51bの併進運動に変換されてプローブ固定部材20をZ軸方向に移動させる。
相対位置測定手段61は、スライド機構41のZ軸方向の移動量を測定可能であれば、特に制限はなく、例えば、スライド機構41の直線移動量を検出するリニアスケール、モータ51aの回転角を検出するロータリーエンコーダ等が挙げられる。本実施の形態に係る3次元形状測定装置では、リニアスケールが用いられる。そして、相対位置測定手段61により、プローブ固定部材20に対する被測定物保持部材30のZ軸方向の移動量を測定することが可能となる。尚、スライド機構42のX軸方向の移動量及びスライド機構43のY軸方向の移動量を測定する相対位置測定手段62及び63についても、相対位置測定手段61と同様の構成とすることができる。
第1の実施の形態に係る3次元形状測定装置10によれば、枠体部70の天板72から垂架される被測定物保持部材30に対して、プローブ固定部材20が、X、Y及びZ軸方向にそれぞれスライド移動可能とされる。そして、被測定物1の表裏面上において、プローブ20a,20bを3次元的に移動させる。そして、プローブ20a,20bの被測定物表裏面上における3次元的な移動量は、相対位置測定手段61〜63により被測定物保持部材30に対するプローブ固定部材20のX、Y及びZ軸方向の相対的な移動量として測定される。
図2は、第2の実施の形態に係る3次元形状測定装置11の概略構成説明図である。
本実施の形態に係る3次元形状測定装置11は、被測定物保持部材31が、スライド機構41の上面板24上に取り付けられている。また、枠状の枠体部71を有し、枠体部71の側板73、74には、プローブ固定部80a及び80bが取り付けられている。そして、プローブ固定部80a及び80bの対向面側には、一対のプローブ20a,20bが、その先端同士が所定の間隔を開けて、且つ、一直線状に対向するように取り付けられている。尚、プローブ20a,20bは、プローブ固定部80a及び80bに直接固定されていてもよいが、被測定物1に対する接触圧を測定する接触圧検知手段23a,23bを介して固定されることが好ましい。接触圧検知手段23a,23bとしては、第1の実施の形態におけるものと同様のものを選択することができる。その他の構成は、第1の実施の形態に係る3次元形状測定装置10と同様であるので、同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態に係る3次元形状測定装置11によれば、枠体部70の側板73及び74のそれぞれに固定される一対のプローブ20a,20b間で、被測定物保持部材31が、X、Y及びZ軸方向にスライド移動可能とされる。そして、プローブ20a又は20bに対して、被測定物1の表裏面を3次元的に移動させることが可能となる。そのため、プローブ20a又は20bに対する被測定物1の3次元的な移動量は、Z軸方向相対位置測定手段61、X軸方向相対位置測定手段62及びY軸方向相対位置測定手段63によりプローブ20a又は20bに対する被測定物保持部材31のX、Y及びZ軸方向の相対的な移動量として測定することが可能となる。
<3次元形状測定方法>
次に、本発明の実施の形態に係る3次元形状測定方法を説明する。
本発明の実施の形態に係る3次元形状測定方法は、所定の間隔を開けて一直線状に対向配置された一対のプローブ間に、被測定物を、被測定物の表面及び裏面がそれぞれ一対のプローブに対向するように位置させた後に、一対のプローブのお互いの位置関係を変更することなく、一対のプローブ間における被測定物の相対的な位置をスライド移動させて、一方のプローブによる被測定物の表面の3次元形状を測定し、次いで、他方のプローブによる被測定物の裏面の3次元形状を測定する。
図3において、本発明の実施の形態に係る3次元形状測定方法をフローチャートに従い説明する。
まず、被測定物が、所定の間隔を開けて一直線状に対向配置された一対のプローブ間に、該被測定物の表面1a及び裏面1bが、一対のプローブの夫々に対向するように位置させられる(ステップS1)。
被測定物は被測定物保持部材に固定されるが、被測定物表裏面の全ての形状測定が終了するまでは、被測定物を被測定物保持部材から外さずに、一対のプローブのお互いの位置関係を変更することなく、全ての形状測定を行う。尚、一対のプローブは、お互いの位置関係が厳密に一直線状に対向配置されている必要はなく、後述する相対的な位置の誤差量を算出する補正値算出手順により算出された補正値を利用することも可能である。
次に、一方のプローブの先端が、被測定物の表面1a上に一定の圧力で接するように、Z軸方向スライド機構により、一方のプローブ及び被測定物の相対位置が移動させられる。ここで、プローブ先端の被測定物表面への接触圧は、接触圧検知手段により、一定となるように調整されている。そして、一方のプローブの先端が、被測定物の表面1a上に一定の圧力で接する状態を保ちつつ、X軸方向スライド機構及びY軸方向スライド機構により、一方のプローブ及び被測定物の相対位置が移動させられる。ついで、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のプローブ及び被測定物の相対位置(X、Y、Z)を相対位置測定手段により測定する。このように、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に、一対のプローブ間における被測定物の相対的な位置を走査移動させて、被測定物の表面1aの三次元形状測定データ(Xa、Ya、Za)(a=1,2,3,・・)を点列データとして取得して、記憶手段に記憶する(ステップS2)。
ステップS2において、被測定物に対するプローブの相対的な走査移動方向としては、特に制限はないが、例えば、図4に示すように、測定開始位置からライン状に走査移動させる方法、図5に示すように、測定開始位置からスパイラル状に走査移動させる方法、またはこれらを複合した走査移動方法等が挙げられる。
次に、他方のプローブの先端が、被測定物の裏面1b上に一定の圧力で接するように、Z軸方向スライド機構により、他方のプローブ及び被測定物の相対位置が移動させられる。ついで、被測定物の表面1aと同様に、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のプローブ及び被測定物の相対位置(X、Y、Z)を相対位置測定手段により測定する。このように、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に、被測定物に対するプローブの位置を相対的に走査移動させて、被測定物の裏面1bの三次元形状測定データ(Xb、Yb、Zb)(b=1,2,3,・・)を点列データとして取得して、記憶手段に記憶する(ステップS3)。
以上ステップS1からS3により、被測定物の表面1aと裏面1bの形状測定データを同一座標系のデータとして取得することができる。
次に、同一座標系として得られた被測定物の表面1aと裏面1bの形状測定データから、被測定物の表面及び裏面の相対的位置関係を考慮した3次元形状測定方法について説明する(ステップS4)。
本発明の実施の形態に係る3次元形状測定方法において、一対のプローブのお互いの位置関係が厳密に一直線状に対向配置されていない場合には、夫々のプローブの相対的な位置の誤差量を求め、該誤差量から被測定物の表面及び裏面の相対位置関係を算出する必要がある。以下、夫々のプローブの相対的な位置の誤差量を補正する補正値の算出手順について説明する。
まず、前記ステップS1において、被測定物として、基準球を用いる。次に、前記ステップS2及びS3において、基準球の被測定面である表面1a及び裏面1bを測定した形状測定データ(XMa、YMa、ZMa)(Ma=1,2,3・・)及び(XMb、YMb、ZMb)(Mb=1,2,3・・)を得る。得られた表面1a及び裏面1bの形状測定データに対して、表面1aの球心Caと裏面1bの球心Cbの位置を算出する。
次に、球心Ca及び球心Cbの位置の誤差量を算出する。ここで、本来、被測定物の表面を測定する一方のプローブと、被測定物の裏面を測定する他方のプローブとのX、Y、及びZ軸方向の位置が一致していれば、基準球における球心Ca及び球心Cbの位置のは一致するはずである。このため、球心Ca及び球心Cbの位置の誤差量は、一方のプローブと他方のプローブとの相対的な位置の誤差量に等しくなる。即ち、基準球における球心Ca及び球心Cbの位置のZ軸方向の誤差量は、一対のプローブにおけるZ軸方向の間隔を表し、基準球における球心Ca及び球心CbのX軸及びY軸方向の位置の誤差量は、X軸及びY軸方向のプローブの相対位置の誤差量を表している。
ここで、基準球における球心Caの算出方法は、最小ニ乗法やニュートン法等の既知の方法を使用して、被測定面である基準球の設計形状データと、実際の測定データとの誤差が最小となるように測定データを座標変換して、設計形状データに対する測定データの座標変換量(A、B、C、α、β、θ)を算出する。ここで、Aは基準球面測定データのX軸方向の並進移動量、BはY軸方向の並進移動量、CはZ軸方向の並進移動量、αはX軸周りでの回転移動量、βは、Y軸周りでの回転移動量、θはZ軸周りでの回転移動量である。これらの座標変換量のうち、球面の測定データに対しては、3軸方向の並進移動量のみ独立であるため、(A、B、C)を球心Caの位置とする。また、基準球における球心Cbも同様に(A、B、C)を球心Cbの位置とする。
このように算出された、球心Caの位置(A、B、C)、及び球心Cbの位置(A´、B´、C´)から、一対のプローブの相対的な位置の誤差量(AM、BM、CM)が求められる。そして、算出された一対のプローブの相対的な位置の誤差量を補正する補正値として記憶手段に記憶される。尚、該補正値は、被測定物の形状測定前に行ってもよく、後に行ってもよい。また、被測定物の測定環境が一定であれば、複数の被測定物を測定するときでも、同一の補正値を用いることが可能である。
次に、一対のプローブの相対的な位置の誤差量を補正する補正値(AM、BM、CM)を利用して、被測定物の裏面1bの形状測定データ(Xb、Yb、Zb)を座標変換することで、一対のプローブの相対的な位置の誤差量を補正した被測定物裏面1bの形状測定データ(Xc、Yc、Zc)(c=1,2,3・・)を得ることができる。ここで、座標変換の式を以下、式1に示す。
Figure 2006343255
尚、本実施の形態に係る3次元形状測定方法では、被測定物1の表面1aを基準として、裏面1bの形状測定データの座標を補正したが、裏面1bを基準に表面1aの形状測定データの座標を補正してもよい。
ここで、ステップS2において算出された被測定物の表面1aの三次元形状測定データ(Xa、Ya、Za)(a=1,2,3,・・)と、一対のプローブの相対的な位置の誤差量を補正した被測定物裏面1bの形状測定データ(Xc、Yc、Zc)(c=1,2,3・・)とは、同一座標系のデータとして取得されてものであるため、1つの点列データ(Xp、Yp、Zp)(p=1,2,3・・)としてまとめることができる。以上の方法により、被測定物の表面及び裏面の相対位置関係を考慮した3次元形状を算出することができる。
尚、本発明の3次元形状測定装置及び方法において、被測定物の形状を測定する一対のプローブとしては、接触式のプローブを用いてもよく、非接触式のプローブを用いてもよい。
本発明の3次元形状測定装置及び方法によれば、一対のプローブのそれぞれに対して、該プローブと被測定物との相対位置移動機構や、相対位置測定手段を設ける必要がなく、3次元形状測定装置の複雑化、大型化を防止できる。また、被測定物表裏面の3次元形状測定時におけるプローブと被測定物との相対移動距離を小さくすることができるので、一対のプローブと被測定物とを相対移動させる移動機構の運動誤差を最小として、高精度な測定が可能となる。更に、被測定物の表面及び裏面の相対的位置関係を考慮した3次元形状を算出する場合において、被測定物の表面1a及び裏面1bの3次元形状測定データを同一座標系のデータとして取得することができるので、一対のプローブのお互いの位置関係が厳密に一直線状に対向配置されていない場合でも、夫々のプローブの相対的な位置の誤差量を補正する補正値を1つの基準球のみから求めることができる。このため、測定時間や処理時間を短縮することができると共に、基準球製作コストを低減することができる。
図1は、第1の実施の形態に係る3次元形状測定装置の概略構成説明図である。 図2は、第2の実施の形態に係る3次元形状測定装置の概略構成説明図である。 図3は、3次元形状測定方法の手順を示すフローチャートである。 図4は、被測定物に対するプローブの相対的な走査移動方向を示す図である。 図5は、被測定物に対するプローブの相対的な走査移動方向を示す図である。 図6は、従来の3次元形状測定装置の概略構成説明図である。
符号の説明
10、11 …3次元形状測定装置
20a,20b …プローブ
20、(80a,80b)…プローブ固定部材
30、31 …被測定物保持部材
41 …Z軸方向スライド機構
42 …X軸方向スライド機構
43 …Y軸方向スライド機構
51 …移動手段
61 …Z軸方向相対位置測定手段
62 …X軸方向相対位置測定手段
63 …Y軸方向相対位置測定手段

Claims (11)

  1. 被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測定装置であって、
    一対のプローブと、
    前記一対のプローブが所定の間隔を開けて一直線状に対向するように取り付けられるプローブ固定部材と、
    被測定物を前記一対のプローブ間で保持する被測定物保持部材と、
    前記プローブ固定部材に対する前記被測定物保持部材の相対的な位置をスライド移動可能とするスライド機構と、
    前記プローブ固定部材及び前記被測定物保持部材の少なくとも一方を、前記スライド機構のスライド移動方向に移動させる移動手段と、
    前記プローブ固定部材に対する前記被測定物保持部材の相対的な移動量を測定する相対位置測定手段とを備えることを特徴とする3次元形状測定装置。
  2. 前記一対のプローブの配置方向と平行な方向をZ軸、該Z軸に直交する方向をX軸として、前記スライド機構が、Z軸方向及びX軸方向スライド機構を備える請求項1に記載の3次元形状測定装置。
  3. 前記Z軸及びX軸のそれぞれに直交する方向をY軸として、前記スライド機構が、Y軸方向スライド機構を備える請求項2に記載の3次元形状測定装置。
  4. 前記スライド機構が、前記被測定物保持部材に対して前記プローブ固定部材を移動させてなる請求項1から3のいずれかに記載の3次元形状測定装置。
  5. 前記スライド機構が、前記プローブ固定部材に対して前記被測定物保持部材を移動させてなる請求項1から3のいずれかに記載の3次元形状測定装置。
  6. 前記スライド機構が、前記プローブ固定部材及び前記被測定物保持部材を移動させてなる請求項1から3のいずれかに記載の3次元形状測定装置。
  7. 前記移動手段が、被測定物に対する前記プローブの接触圧が一定となるように、前記プローブ固定部材及び前記被測定物保持部材の少なくとも一方を移動させる請求項1から6のいずれかに記載の3次元形状測定装置。
  8. 被測定物の3次元形状を測定する3次元形状測定方法であって、
    所定の間隔を開けて一直線状に対向配置された一対のプローブ間に、被測定物を、該被測定物の表面及び裏面がそれぞれ該一対のプローブに対向するように位置させた後に、
    前記一対のプローブのお互いの位置関係を変更することなく、前記一対のプローブ間における前記被測定物の相対的な位置をスライド移動させて、一方のプローブにより被測定物の表面の3次元形状を測定し、次いで、他方のプローブにより被測定物の裏面の3次元形状を測定することを特徴とする3次元形状測定方法。
  9. 前記一対のプローブの配置方向と平行な方向をZ軸、該Z軸に直交する方向をX軸として、前記一対のプローブ間における前記被測定物の相対的な位置を、Z軸方向及びX軸方向に移動させて被測定物の表面及び裏面の3次元形状を測定する請求項8に記載の3次元形状測定方法。
  10. 前記Z軸及びX軸のそれぞれに直交する方向をY軸として、前記一対のプローブ間における前記被測定物の相対的な位置を、Y軸方向に移動させて被測定物の表面及び裏面の3次元形状を測定する請求項9に記載の3次元形状測定方法。
  11. 前記一方のプローブを被測定物の表面に接触させて被測定物の3次元形状を測定し、次いで、前記他方のプローブを被測定物の裏面に接触させて被測定物の3次元形状を測定する請求項8から10のいずれかに記載の3次元形状測定方法。


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