JP3524204B2 - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP3524204B2
JP3524204B2 JP08496195A JP8496195A JP3524204B2 JP 3524204 B2 JP3524204 B2 JP 3524204B2 JP 08496195 A JP08496195 A JP 08496195A JP 8496195 A JP8496195 A JP 8496195A JP 3524204 B2 JP3524204 B2 JP 3524204B2
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哲司 小川
和浩 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固視目標を移動するこ
とにより、被検眼の観察・撮影範囲を指定するようにし
た眼科装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、眼科装置において、固視目標は特
公昭60−57854号公報等に記載されているよう
に、モニタ上に映出される被検眼像と固視目標像とを観
察しながら、固視目標操作部を操作して固視目標を移動
することにより、被検眼の視線の方向を移動している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上述の従
来例では、検者が観察を行うべき目標部位に対して、勘
に頼って固視目標を移動し、どの程度移動したかをモニ
タ上で確認するという操作の繰り返しになるため、正確
さ、迅速さに欠けている。
【0004】特に、変倍機能を有する眼科装置では、撮
影倍率が変化するに伴い、同じ固視目標の移動量に対し
て被検眼像の移動量が変化するため、操作に困難が生ず
る。
【0005】本発明の目的は、固視目標の移動操作を容
易とし、撮影範囲を正確に指定することを可能にした眼
科装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る眼科装置は、被検眼の固視を行うための
固視目標と、被検眼を観察する観察手段と、該観察手段
により得られた被検眼観察像を表示する表示手段とを有
する眼科装置において、前記表示手段に表示された被検
眼観察像の任意の部位に対して位置情報を入力する位置
情報入力手段と、該位置情報手段で指定された被検眼の
部位が前記表示手段の略中央に表示されるように前記固
視目標の移動位置を演算する演算手段と、該演算手段の
演算結果に基づいて前記固視目標を移動する固視目標移
動手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上述の構成を有する眼科装置は、位置情報入力
手段により、表示手段上の被検眼観察像に対して観察・
撮影すべき部位の位置を入力すると、観察・撮影すべき
部位が表示手段の画面の略中心に表示されるように固視
目標を移動する。
【0008】
【0009】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明を眼底カメラに適応した実施例の構
成図であり、観察用赤外光源1から被検眼Eに至る光路
上には、コンデンサレンズ2、撮影用光源3、ミラー
4、リレーレンズ5、孔あきミラー6、対物レンズ7が
配列され、孔あきミラー6の背後には、光路に沿って移
動自在な合焦用レンズ8、撮影レンズ9、光路から挿脱
自在なクイックリターンミラー10、フィルムボックス
11が配列されている。クイックリターンミラー10の
反射方向には、フィールドレンズ12、ハーフミラー1
3、レンズ14、固視目標駆動部15により移動される
固視目標用光源16が配置され、ハーフミラー13の反
射方向にはテレビレンズ17、テレビカメラ18が配置
されている。テレビカメラ18の出力はテレビモニタ1
9に接続され、テレビモニタ19の表示面には圧力を感
じた部分の座標を電気信号として出力する光透過性のパ
ネル型タッチセンサ20が設けられている。タッチセン
サ20の信号出力は入力検知部21、判断処理部22、
固視目標駆動部15に順次に接続されている。
【0010】固視目標用光源16から発した可視光はレ
ンズ14を通り、ハーフミラー13を通過して、フィー
ルドレンズ12付近に結像され、クイックリターンミラ
ー10により反射され、撮影レンズ9、合焦用レンズ8
を通過し、孔あきミラー6の孔、対物レンズ7を通り被
検眼Eの眼底Erに投影され、固視目標として呈示され
る。
【0011】観察用赤外光源1を出射した光は、コンデ
ンサレンズ2により撮影用光源3の近傍に結像され、ミ
ラー4で反射され、リレーレンズ5により孔あきミラー
の孔付近に結像されると同時に、孔あきミラー6で反射
され、対物レンズ7により被検眼Eの瞳Epに結像され、
眼底Erを照射する。ここでの反射光束は同じ光路を戻
り、孔あきミラー6、合焦用レンズ8、撮影レンズ9を
通過し、クイックリターンミラー10により反射され、
フィールドレンズ12付近に結像され、ハーフミラー1
3により反射され、テレビレンズ17により眼底像Prと
してテレビカメラ18の撮像素子上に結像され、図2に
示すようにテレビモニタ19に映出され、タッチセンサ
20を介して検者に観察される。
【0012】検者はテレビモニタ19を観察しながら、
撮影レンズ9を移動して撮影倍率を調節する。検者はテ
レビモニタ19上の眼底像Prに対して、観察、撮影をす
べき部位をタッチセンサ20上から指で触れる。例え
ば、乳頭Aに指で触れると、タッチセンサ20から乳頭
Aの座標情報が電気信号として出力される。入力検知部
21は信号出力を検知し、入力された座標情報を判断処
理部22に出力する。判断処理部22において、テレビ
モニタ19の画面の中心Bを原点として、入力された乳
頭Aの座標(x、y)が求められ、乳頭Aがテレビモニ
タ19の中心に映出されるように、固視目標用光源16
の移動量(ax、ay)が求められる。
【0013】この結果に基づいて、固視目標駆動部15
を制御して固視目標用光源16を移動する。被検眼Eに
固視目標用光源16を固視させることにより、テレビモ
ニタ19には、図3に示すように乳頭A、即ちタッチセ
ンサ20に入力した部位が画面の中央に映出されるよう
になる。なお、固視目標用光源16の移動量(ax、a
y)は図示しない撮影レンズ9の位置検知部からの位置
情報を加味した撮影倍率に基づいて算出されている。
【0014】また、他の固視目標の移動方法として、観
察・撮影すべき部位がテレビテレビモニタ19の中央に
映出されるように、固視目標の呈示位置、即ち黄斑Cの
移動先をタッチセンサ20により指定するようにしても
よい。例えば、乳頭Aをテレビモニタの中央に映出させ
るには、現在固視目標が呈示されている黄斑Cを位置D
に移動すればよい。検者がタッチセンサ20上から指で
位置Dを触れると、タッチセンサ20から位置Dの座標
情報が入力検知部21を介して判断処理部22に出力さ
れる。判断処理部22において、黄斑Cに対する位置D
の相対座標(x、y)が求められ、固視目標用光源の移
動量が求められる。
【0015】上述したように判断処理部22の制御信号
に従って、固視目標駆動部15は固視目標用光源16を
移動し、固視目標として位置Dに呈示されるようにな
る。それを被検眼Eに固視させることにより黄斑Cが移
動し、図3に示すように乳頭Aがテレビモニタ19の中
央に映出されるようになる。
【0016】ここでは固視目標の移動方法として、撮影
部位を指定する方法と、固視目標の呈示位置を指定する
方法とを説明したが、これら2つの方法を任意に選択で
きるように、選択手段等を設けるようにすれば、より操
作性が優れる。
【0017】撮影スイッチを押すと、撮影用光源3が発
光すると同期して、クイックリターンミラー10が光路
から退避し、フィルムボックス11内のフィルムに、テ
レビモニタ19に映出されている範囲の眼底像Prが結像
する。
【0018】本実施例では、眼底像Prの位置情報入力手
段としてパネル型タッチセンサ20を用いたが、ライト
ペン入力検知手段を用いてライトペンで位置情報を入力
する方法や、マウス制御検知手段を用いて、マウスによ
り位置情報を入力する方法を採用することも可能であ
る。
【0019】図4は他の実施例の固視目標用光源の構成
図であり、他の部材は図1と同じ部材で構成されてい
る。固視目標用光源31はマトリックス状に配置された
複数の光源で構成されており、第1の実施例と異なり、
単一の光源自体を移動する代りに、固視目標用光源31
の点灯位置を移動するようにしている。
【0020】判断処理部22において、タッチセンサ2
0から出力された座標情報に基づいて、点灯すべき固視
目標用光源31の位置を決定し、この固視目標用光源3
1を点灯する。
【0021】例えば、点灯位置をAからDに切換えるよ
うな場合には、隣接している光源をA→B→C→Dと順
次に連続的に点灯するようにすれば、被検眼Eの視線を
円滑に移動できるという効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る眼科装
置は、表示手段上の被検眼観察像の任意の部位の位置情
報に基づいて、固視目標の位置を移動させるようにした
ため、固視目標の移動操作が容易になり、撮影範囲を精
度良く合わせることができる。また、表示手段上の被検
眼像の位置を入力するようにしたため、変倍操作のため
に撮影倍率が変化しても、容易に対応することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成図である。
【図2】固視目標を移動前の眼底像の説明図である。
【図3】固視目標を移動した後の眼底像の説明図であ
る。
【図4】他の実施例の固視目標用光源の構成図である。
【符号の説明】
1 観察用赤外光源 3 撮影用光源 11 フィルムボックス 15 固視目標駆動部 16 固視目標用光源 18 テレビカメラ 19 テレビモニタ 20 パネル型タッチセンサ 22 判断処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−170438(JP,A) 特開 平5−67208(JP,A) 特開 平4−285526(JP,A) 特開 平6−70879(JP,A) 特開 平5−168597(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 3/00 - 3/16

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の固視を行うための固視目標と、
    被検眼を観察する観察手段と、該観察手段により得られ
    た被検眼観察像を表示する表示手段とを有する眼科装置
    において、前記表示手段に表示された被検眼観察像の任
    意の部位に対して位置情報を入力する位置情報入力手段
    と、該位置情報手段で指定された被検眼の部位が前記表
    示手段の略中央に表示されるように前記固視目標の移動
    位置を演算する演算手段と、該演算手段の演算結果に基
    づいて前記固視目標を移動する固視目標移動手段とを備
    えたことを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 前記固視目標は複数個の光源を備え、前
    記固視目標移動手段による前記固視目標の移動は前記光
    源の点灯位置の切換えにより行う請求項1に記載の眼科
    装置。
  3. 【請求項3】 前記光源の点灯位置の切換えは、現在点
    灯している光源の位置と、前記演算手段により演算され
    た移動すべき位置とを結ぶ経路上の光源を順次に切換え
    点灯して前記演算された前記移動位置まで導くように
    た請求項2に記載の眼科装置。
  4. 【請求項4】 前記位置情報入力手段として、透過式パ
    ネル型タッチセンサを用いた請求項1又は2に記載の眼
    科装置。
  5. 【請求項5】 前記位置情報入力手段として、ライトペ
    ン及びライトペン入力検知手段を用いた請求項1又は2
    に記載の眼科装置。
  6. 【請求項6】 前記位置情報入力手段として、マウス、
    マウス制御検知手段を用いた請求項1又は2に記載の眼
    科装置。
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