JP3524062B2 - ヒドラジンの調製方法 - Google Patents

ヒドラジンの調製方法

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JP3524062B2 JP2000575830A JP2000575830A JP3524062B2 JP 3524062 B2 JP3524062 B2 JP 3524062B2 JP 2000575830 A JP2000575830 A JP 2000575830A JP 2000575830 A JP2000575830 A JP 2000575830A JP 3524062 B2 JP3524062 B2 JP 3524062B2
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    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明の主題は、アジンの調製プロセス、
及びその調製プロセスを用いるヒドラジンの調製プロセ
スに関するものである。
【0002】アンモニアと過酸化水素からヒドラジンを
合成する方法がUllmann’s Encyclop
edia of Industrial Chemis
try(1989)、Vol.A 13、頁182−1
83に記載されている。
【0003】第一段階では、次の反応(I)に従ってア
ジンを形成するため、アンモニア、過酸化水素、及びカ
ルボニル基を持つ反応物を反応器内で反応させる:
【0004】
【化1】
【0005】この反応図式中、同一または異なるもので
あるR及びRは、R及びRのうちの少なくとも
一方が水素原子以外であることを条件として、水素原
子、あるいは、C−Cアルキル基を表し、でなけれ
ば、RとRは、それらが結合される炭素原子と一緒
になってC−Cシクロアルキル基を形成する。
【0006】この反応は、必ず、作用液と呼ばれる組成
物に含まれる一つの触媒(または活性化物質)もしくは
複数の触媒の混合物の存在下において実施される。反応
が終了すると、その作用液からアジンが分離される。次
いで、その作用液は、再生された後、段階(I)の反応
器へ再循環される。
【0007】第二段階では、次の反応(II)に従って
アジンがヒドラジンに加水分解される:
【0008】
【化2】
【0009】カルボニル基を持つ反応物は回収され、段
階(I)の反応器へ再循環される。
【0010】このようなプロセスは、米国特許第3,9
72,878号及び米国特許第3,972,876号に
詳細に開示されている。
【0011】従って、「作用液」という用語は、アンモ
ニア、過酸化水素、及びカルボニル基を持つ反応物から
なる混合物をアジンへ転化することができる一つの触媒
または複数の触媒の混合物を含有する何らかの水溶液ま
たは懸濁液を意味するものと理解される。
【0012】このような作用液は、特許公報EP 39
9,866号、EP 487,160号、及びEP 7
0,155号に開示されている。それらの作用液は、例
えば、アセトアミド及び酢酸アンモニウムの水溶液から
なっている。酢酸アンモニウムは、反応器内で、詳細に
は酢酸とアンモニアの反応により形成される。また、作
用液は、カコジル酸及びカコジル酸アンモニウムの水溶
液からなっていてもよい。
【0013】出願公報EP 0,518,728号は、
作用液、より一般的にはアジンを合成するための反応器
へ入るあらゆるストリームがCOを含まない、アジン
の合成プロセスを開示している。この出願公報によれ
ば、合成プロセス中におけるCOの存在は、一般的
に、過酸化水素とそのプロセスの特定の段階において生
成される様々な有機不純物との望ましくない反応により
もたらされる。このようにして形成されたCOは、順
次、過酸化水素と反応し、この反応がHの過剰な
消費を招き、そして、アジン中間体の収量の低下、延い
てはヒドラジンの収量の低下をもたらす。
【0014】出願公報EP 0,518,728号は、
この不利益を克服するための中間体アジンの調製プロセ
スを開示しており、そのプロセスでは: (a)アンモニア、過酸化水素、及びカルボニル基を
反応物を反応器内で作用液と接触させ、次いで (b)そのようにして形成されたアジンをその作用液か
ら分離し、次いで (c)COと殆どの水(段階(a)の反応中に形成さ
れたもの、または過酸化水素の希釈に用いた水からの寄
与分)が本明細書の以降の部分でC1と呼ばれる水性の
ストリームの形態で取り除かれるように、その作用液を
少なくとも130℃の温度にもたらすことにより再生し
(従って、そのストリームC1は、溶解された状態で、
CO(本質的に炭酸塩の形態で存在する)に加え、段
階(a)で使用された特定の量のアンモニアとカルボニ
ル基を持つ反応物とを含有している)、次いで (d)段階(c)により再生された作用液を段階(a)
の反応器へ再循環する。
【0015】ストリームC1は、特定の量のアンモニア
とカルボニル基を持つ反応物を含んでいる。しかし、そ
のストリームC1は、特にはかなりの量のCOが存在
しているため、アジンを合成するための反応器へ直接再
循環させることができない。それ故、出願公報EP
0,518,728号は、そのプロセスで使用し得るか
なりの量の反応物を節約するため、このストリームC1
を処理してそこからCOを除去し、これにより、アン
モニアとカルボニル基を持つ反応物を再循環できるよう
にして、アジンを合成するための反応器における必要物
の一部と為すことにより該プロセスの段階(d)を補完
することを勧めている。図1/3は、このプロセスを実
行するのに適した装置を表している。この図について
は、本明細書の以降の適当な部分で詳しく説明する。
【0016】出願公報EP 0,518,728号に
は、段階(d)における先述の除去等、COを除去す
るのに適したストリームC1を処理するためのプロセス
も開示されている。
【0017】このプロセスによれば、ストリームC1は
先ず初めにストリッピング塔で処理され、その上部のス
トリームが凝縮器で冷却される。NHは気体状で収集
され、そして、得られた液相は、沈降タンクで、カルボ
ニル基を持つ反応物を豊富に含んだ有機相と水性相とに
分離される。
【0018】このようにして得られたNHと有機相
は、アジンを合成するための反応器へ再循環される。
【0019】ストリームC1に存在していたすべてのC
を含むその水性相は、第二の蒸留塔へ送られ: ・その塔の上部で、COを含有せず、特定の量のアン
モニアとカルボニル基を持つ反応物とを含んだ水性のス
トリームが収集され(従って、この水性のストリーム
は、アジンを合成するための反応器へ再循環される); ・その塔の底部で、C1に存在していた実質的にすべて
のCOと、その他に少量のアンモニアとカルボニル基
持つ反応物をも含む水性のストリーム(本明細書の以
降の部分でC2と呼ばれる)が収集される。
【0020】図2/3は、EP 518,728号の教
示によるストリームC1を処理するための装置の残りの
部分を表している。
【0021】そのプロセスを実践する実際の条件下で
は、ストリームC2は、一般的に、重量で0.1%から
20%までのCO(溶解した状態の炭酸塩の形態で存
在する)と、1%から15%までのNH、及び0.1
%から10%までのカルボニル基を持つ反応物を含んで
いる。
【0022】本明細書では、別に指示のない限り、成分
に対して表記されている百分率は重量百分率である。
【0023】出願公報EP 0,518,728号は、
ストリームC2に加えられるべき処理に関する教示を何
も与えていない。この出願公報によれば、ストリームC
2はCOを含んでいるため、このストリームC2をア
ジンを合成するための反応器へ再循環させることはでき
ない。
【0024】灰化等の既知の技術により、そのようなス
トリームC2の除去を想定することができよう。しか
し、このような除去方法は、NHの燃焼の結果として
生じるNOまたはNO型の化合物からなる混合物の大
気への放出を必ずや伴うであろう。実際問題として、そ
のような化合物の大気への排出はできるだけ制限するの
が望ましい。その上、このような除去方法は、そのプロ
セスで使用し得る少量の反応物、即ち、アンモニアとカ
ルボニル基を持つ反応物の損失をも伴わざるを得ないで
あろう。そのような損失は、経済的な観点から見た場
合、そのプロセスにとってマイナスである。
【0025】出願公報EP 0,518,728号は、
COを炭酸ナトリウム水溶液の形態で保持し、そし
て、アンモニア、カルボニル基を持つ反応物、及び水蒸
気を気体の形態に留めるため、水酸化ナトリウム溶液で
洗浄することによりCOを除去する方法を示唆してい
る。
【0026】驚くべきことに、今や、特許公報EP
0,518,728号の教示とは対照的に、ストリーム
C2の処理において酸の使用を包含する、アジンを調製
するための新規なプロセスが発見された。
【0027】従って、本発明の一つの目的は、環境への
排液の放出が低減される、アジンの調製プロセスを提供
することである。
【0028】本発明の別の目的は、反応に有用な反応物
の損失が低減される、アジンの調製プロセスを提供する
ことである。
【0029】これらの目的は、すべてまたは部分的に、
本発明の主題であるアジンの調製プロセスにより達成さ
れ、そのプロセスを以下に説明する。
【0030】それ故、本発明の主題は、第一に、アジン
の調製プロセスであって、該プロセスが: (i)連続的に: (a)反応器内において、アンモニア、過酸化水素、及
びカルボニル基を持つ反応物を作用液と接触させる段
階; (b)そのようにして形成されたアジンをその作用液か
ら分離する段階; (c)COと殆どの水(段階(a)の反応中に形成さ
れたもの、または過酸化水素の希釈に用いた水からの寄
与分)が水性のストリームC1の形態で取り除かれるよ
うに、その作用液を少なくとも130℃の温度にもたら
すことにより再生する段階(従って、そのストリームC
1は、溶解された状態で、CO(本質的に炭酸塩の形
態で存在する)に加え、段階(a)で使用された特定の
量のアンモニアとカルボニル基を持つ反応物とを含有し
ている); (d)段階(c)により再生されたその作用液を段階
(a)の反応器へ再循環させる段階;及び (ii)連続的に: (a)該ストリームC1をストリッピング塔で処理する
段階; (b)NHを気体の状態で分離しながら、その上部の
ストリームを凝縮する段階; (c)その凝縮の結果として生じた液相を、カルボニル
基を持つ反応物を豊富に含んだ有機相と、C1に存在し
ていたすべてのCOを含む水性相とに分離する段階; (d)該水性相を蒸留塔へ送り、そこから、COを含
まない水性のストリームをその塔の上部で収集し、そし
て、C1に存在していた実質的にすべてのCOを含む
水性のストリームC2をその塔の底部で収集する段階;
を包含し: −そのストリームC2の少なくとも一部を、該ストリー
ムのpHが6.4未満のpH値、好適には6未満のpH
値になるように、ある量の酸で処理し;次いで −そのようにして処理された該一部(ストリームC3と
呼ぶ)を段階(i)(a)の該反応器へ再循環させる;
ことを特徴とするものである。
【0031】このプロセスを用いることにより、ストリ
ームC1に存在していた殆どの量のNHとカルボニル
基を持つ反応物を回収することができ、アジンを合成す
るための反応器内においてそれらを再使用することが可
能になるという点で、このプロセスは特に有利である。
これはかなりの節約につながる。その上、EP 0,5
18,728号で示唆された水酸化ナトリウム溶液での
処理とは対照的に、単なる脱気によりCOが除去され
るこのプロセスにより、液体または固体の環境への放出
に関わるあらゆる問題を回避することが可能になる。
【0032】その酸を用いる処理は、通常、20℃から
70℃の範囲の温度、好適には40℃から60℃の範囲
の温度で、且つ、0.5バールから4バールの範囲の絶
対圧力、好適には0.5バールから2バールの範囲の絶
対圧力で実施される。
【0033】用いられるその水性のストリームC2は、
通常、0.1%から20%の範囲、好適には0.5%か
ら5%の範囲のCO含量と、1%から15%の範囲、
好適には1%から6%の範囲のNH含量、及び0.1
%から10%の範囲、好適には0.1%から5%の範囲
のカルボニル基を持つ反応物含量を有している。また、
その水性のストリームC2のpHは、通常、8から12
の範囲である。
【0034】ストリームC2全体をその酸を用いる処理
にかけるのが好ましい。
【0035】また、カルボニル基を持つ反応物としてメ
チルエチルケトンを選び、本発明によるプロセスを用い
ることも好ましい。この場合、対応するアジンは水溶液
に不溶性となり、これにより、段階(i)(b)の作用
液からのアジンの分離が容易化される。
【0036】水性のストリームC2の処理に使用される
酸は、有利にはpK値が6.3未満、好適には5未満
の酸である。
【0037】本発明によるプロセスの好適な代替的態様
によれば、使用される作用液は、アセトアミド及び酢酸
の水溶液からなっている。この場合、pK値が6.3
未満の酸として、ストリームC2の処理に酢酸を使用す
るのが好ましい。
【0038】本発明によるプロセスの別の好適な代替的
態様によれば、使用される作用液は、カコジル酸及びカ
コジル酸アンモニウムの水溶液からなっている。この場
合には、pK値が6.3未満の酸として、ストリーム
C2の処理にカコジル酸を使用するのが好適であろう。
【0039】どのケースにおいても、ストリームC2の
中和による処理は、その溶液の循環及び処理により生じ
る損失を補償するために作用液再生用の回路に導入され
る酸のストリームを使用することにより、非常に簡単
で、且つ、より特別に好適な方法で実施することができ
る。従って、そのプロセスで既に使用された反応物を用
いて実施されるストリームC2の処理は、経済的な観点
において、非常に有利である。
【0040】本発明の別の主題は、以上で説明されたア
ジンの調製プロセスを包含するヒドラジンの調製プロセ
スであり、ここでは、該プロセスの段階(i)(b)に
従って作用液から分離されたアジンがヒドラジンへ加水
分解され、そして、カルボニル基を持つ反応物は、回収
されて、アジンを合成するための反応器へ再循環され
る。
【0041】(図面の詳細な説明) 図1/3: 図1/3は、EP 518,728号に記載されている
プロセスに従ってアンモニアと過酸化水素からヒドラジ
ンを合成するための装置を表している。
【0042】アジンは反応器「20」内で合成される。
「1」は、カルボニル基を持つ反応物の供給を表してお
り、加水分解反応器「50」から回ってくる再循環と、
任意の補給「3」からなっている。「4」はNHの供
給を表しており、「12」は過酸化水素の供給を表して
おり、そして、「5」は作用液の再循環を表している。
合成生成物はパイプ「6」を通じて分離器「30」へ運
ばれ、ここで、「7」で示されている粗アジンと、
「8」で示されている作用液が生成される。この作用液
は、アンモニア、少量のケトン、反応により形成された
水、及び、安全上の理由から、過酸化水素は水中におけ
る濃度が高々70重量%の濃度で使用されるため、その
過酸化水素からの寄与分である水も含んでいる。
【0043】分離器「30」は、アジンが作用液及び反
応水に不溶性である場合、単なる沈降タンクであってよ
い;そうでない場合には、蒸留塔が使用される。作用液
の役割は、アジンの合成を触媒することと、反応水及び
過酸化水素からの寄与分の水をパイプ「8」を通じて装
置「40」へ運ぶことである。
【0044】その作用液は、装置「40」内において、
少なくとも130℃の温度、好適には150℃から25
0℃の範囲の温度にもたらされる。以下のもの: ・炭酸アンモニウムの形態におけるCO; ・反応により形成された水、及び、過酸化水素からの寄
与分である水; ・アンモニア; ・カルボニル基を持つ反応物; を含んだストリームC1が「10」で回収される。
【0045】アセトアミドと酢酸を含む再生された作用
液は「5」で回収され、反応器「20」へ戻される。
【0046】ストリーム「10」(ストリームC1)は
処理装置「60」へ運ばれる。
【0047】この装置「60」の出口部で以下のものが
得られる: ・気体状のNHのストリーム(図2/3のストリーム
「103」)、MEKを豊富に含んだストリーム(図2
/3のストリーム「104」)、及び少量のNHとM
EKを含んだ水性のストリーム(図2/3のストリーム
「108」)の組み合わせに相当するストリーム「1
3」(このストリーム「13」は反応器「20」へ再循
環される); ・水のストリーム「14」; ・ストリーム「10」に存在していたCOと少量のN
及びMEKを含むストリーム「15」。
【0048】作用液の循環及び処理により生じる損失を
補償するため、酢酸を導入するためのストリーム「1
6」が設けられている。
【0049】アジンは「50」でヒドラジンへ加水分解
され、そのようにして得られたヒドラジンは「11」で
引き出され、そして、ケトンは「2」で反応器「20」
へ再循環される。
【0050】図2/3: 図2/3は、図1/3の装置「60」で行われる処理の
内訳を表している。この処理は、図1/3と図2/3の
ストリーム「10」に相当するストリームC1を処理す
るためのEP 518,728号の教示による装置に従
ったものである。
【0051】以上で定義された通りのストリームC1
は、リボイラーを備えたストリッピング塔「601」の
上部に到達する。「10」中のCOは炭酸アンモニウ
ムの形態を為している。その塔の底部で水のストリーム
「14」が回収され、そして、ストリーム「102」は
上部で回収されて、凝縮器「602」で30℃から50
℃の範囲の温度に冷却される。NHの一部は凝縮せ
ず、ストリーム「103」を介して、アジンを合成する
ための反応器へ再循環される。その液相はタンク「60
3」に流入する。
【0052】カルボニル基を持つ反応物の溶解度によっ
ては、この反応物を豊富に含んだ有機相を得ることがで
きる。これは、特に、メチルエチルケトンの場合に当て
はまる。この有機相は、ストリーム「104」を介し
て、アジンを合成するための反応器へ再循環される。
「603」中に存在する水性相は、ストリームC1(添
付図面のストリーム「10」)中に存在していたすべて
のCO(炭酸アンモニウムの形態)を含んでいる。こ
の水性相の一部「105」は還流として塔「601」へ
運ばれ、そして、ストリーム「106」は塔「604」
内において低圧下でフラッシングされる。
【0053】塔「604」の底部の温度は、リボイラー
により20℃から45℃の範囲に維持され、そして、そ
の圧力は、真空ポンプまたは何らかの同等の装置によ
り、8×10Pa(60mmHg)から12×10
Pa(90mmHg)までの範囲の絶対圧力に維持され
る。上部のストリーム「108」は、アンモニアとカル
ボニル基を持つ反応物、及び水を含んでいる。このスト
リームはCOを含んでおらず、従って、アジンを合成
するための反応器へ再循環される。
【0054】ストリームC2は、塔「604」の底部で
得られたストリーム「15」であり、このストリーム
は、ストリームC1に存在していたすべてのCO(炭
酸アンモニウムの形態)だけでなく、水、及び少量のN
並びにカルボニル基を持つ反応物を含んでいる。
【0055】図3/3: この図は、本発明によるプロセスの実施態様を示してい
る。この図の処理装置「60」は、図2/3に表されて
いるものと同じものである。以下では図1/3との相異
点についてのみ説明する。
【0056】塔「604」の底部から結果として生じた
ストリーム「15」(ストリームC2)は、45℃に維
持された攪拌状態の反応器「70」へ供給され、そし
て、この反応器へは、作用液の循環及び処理により生じ
た損失を補償するために導入される酢酸のストリーム
「16」も導入される。
【0057】ストリーム「17」は脱気により除去され
たCOのストリームを表しており、ストリーム「1
8」は、もはや実質的にCOを含まず、そして、少量
のNH(酢酸アンモニウムの形態)とMEKを含有す
る水性のストリームC3を表している。
【0058】以下の実施例は、単に本発明を例証する目
的で与えられたものであり、決して本発明の範囲を制限
するものと解釈すべきではない。
【0059】実施例: 図2及び図3に従って、アセトアミドと酢酸アンモニウ
ムを含む作用液の存在下におけるメチルエチルケトン
(MEK)、アンモニア、及び過酸化水素の反応によ
り、アジンを合成する。
【0060】350kg/hの流量で、以下の化合物を
含むストリーム「15」(ストリームC2)が得られ
る: CO:1.42%(炭酸塩のモル当量で表した数値) NH:4% MEK:1.5% このストリームのpHは10.4である。
【0061】この装置への75%酢酸の導入に相当する
ストリーム「16」の流量は150kg/hである。ス
トリーム「15」全体を、45℃の温度に維持された酸
性化反応器内へ導入する。
【0062】その酸性化反応器の出口部から、500k
g/hの流量で、pHが5.5であり、そして、CO
含量が0.6%に低減されたストリーム「18」(スト
リームC3)が得られ、このストリームは: 酢酸アンモニウム:12% 酢酸:13% MEK:1% を含んでいる。
【0063】このストリーム「18」は、作用液再生用
回路のストリーム「8」への導入により、アジンを合成
するための反応器「20」へ戻される。 [図面の簡単な説明]
【図1】図1は、EP 518,728号に記載されて
いるプロセスに従ってアンモニアと過酸化水素からヒド
ラジンを合成するための装置を表している。
【図2】図2は、図1の装置「60」で行われる処理の
内訳を表している。この処理は、図1と図2のストリー
ム「10」に相当するストリームC1を処理するための
EP 518,728号の教示による装置に従ったもの
である。
【図3】図3は、本発明によるプロセスの実施態様を示
している。この図の処理装置「60」は、図2に表され
ているものと同じものである。
フロントページの続き (72)発明者 リカール,ジヤン−フイリツプ フランス国、エフ−64000・ポー、ドメ ーヌ・トレスポワ、アブニユ・ドウ・ ラ・フオンテーヌ・トレスポワ(番地な し) (56)参考文献 特開 平6−263709(JP,A) 特開 平2−311448(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C01B 21/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アジンを調製するためのプロセスであっ
    て、該プロセスが: (i)連続的に: (a)反応器内において、アンモニア、過酸化水素、及
    びカルボニル基を持つ反応物を作用液と接触させる段
    階; (b)そのようにして形成されたアジンを該作用液から
    分離する段階; (c)COと殆どの水が水性のストリームC1の形態
    で取り除かれるように、該作用液を少なくとも130℃
    の温度にもたらすことにより再生する段階; (d)段階(c)により再生された該作用液を段階
    (a)の反応器へ再循環させる段階;及び (ii)連続的に: (a)該ストリームC1をストリッピング塔で処理する
    段階; (b)NHを気体の状態で分離しながら、その上部の
    ストリームを凝縮する段階; (c)該凝縮の結果として生じた液相を、カルボニル基
    持つ反応物を豊富に含んだ有機相と、C1に存在して
    いたすべてのCOを含む水性相とに分離する段階; (d)該水性相を蒸留塔へ送り、そこから、COを含
    まない水性のストリームをその塔の上部で収集し、そし
    て、C1に存在していた実質的にすべてのCOを含む
    水性のストリームC2をその塔の底部で収集する段階; を包含し: −そのストリームC2の少なくとも一部を、該ストリー
    ムのpHが6.4未満のpH値になるように、ある量の
    酸で処理し;次いで −そのようにして処理された該一部(ストリームC3と
    記す)を段階(i)(a)の該反応器へ再循環させる; ことを特徴とするアジンの調製プロセス。
  2. 【請求項2】 該酸を用いる処理が、20℃から70℃
    までの範囲の温度で、且つ、0.5バールから4バール
    までの範囲の絶対圧力で実施されることを特徴とする、
    請求項1に記載のプロセス。
  3. 【請求項3】 該水性のストリームC2が、0.1%か
    ら20%までの範囲のCO含量、1%から15%まで
    の範囲のNH含量、及び0.1%から10%までの範
    囲のカルボニル基を持つ反応物含量を有していることを
    特徴とする、請求項1及び2のいずれかに記載のプロセ
    ス。
  4. 【請求項4】 該ストリームC2全体を該酸を用いる処
    理にかけることを特徴とする、請求項1から3までのい
    ずれか一項に記載のプロセス。
  5. 【請求項5】 カルボニル基を持つ該反応物がメチルエ
    チルケトンであることを特徴とする、請求項1から4ま
    でのいずれか一項に記載のプロセス。
  6. 【請求項6】 該ストリームC2の処理に用いられる該
    酸が、6.3未満のpK値を有する酸であることを特
    徴とする、請求項1から5までのいずれか一項に記載の
    プロセス。
  7. 【請求項7】 用いられる該作用液がアセトアミド及び
    酢酸の水溶液を含んでおり、そして、該ストリームC2
    の処理に酢酸が使用されることを特徴とする、請求項1
    から6までのいずれか一項に記載のプロセス。
  8. 【請求項8】 用いられる該作用液がカコジル酸及びカ
    コジル酸アンモニウムの水溶液を含んでおり、そして、
    該ストリームC2の処理にカコジル酸が使用されること
    を特徴とする、請求項1から6までのいずれか一項に記
    載のプロセス。
  9. 【請求項9】 該ストリームC2の処理が、該作用液再
    生用回路内に導入される酢酸またはカコジル酸のストリ
    ームを用いて実施されることを特徴とする、請求項7及
    び8のいずれかに記載のプロセス。
  10. 【請求項10】 請求項1から9までのいずれか一項で
    定義された通りのアジンの調製プロセスを包含するヒド
    ラジンを調製するためのプロセスであって、該段階
    (i)(b)に従って該作用液から分離されたアジンが
    ヒドラジンへ加水分解され、そして、カルボニル基を
    該反応物が回収されて、アジンを合成するための該反
    応器へ再循環されることを特徴とするヒドラジンの調製
    プロセス。
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