JP3523683B2 - エンコーダの内挿装置 - Google Patents

エンコーダの内挿装置

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JP3523683B2 JP9342994A JP9342994A JP3523683B2 JP 3523683 B2 JP3523683 B2 JP 3523683B2 JP 9342994 A JP9342994 A JP 9342994A JP 9342994 A JP9342994 A JP 9342994A JP 3523683 B2 JP3523683 B2 JP 3523683B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエンコーダを用いて被測
定体の位置又は角度を測定する位置測定装置に係わり、
特にエンコーダから得られる位置データを内挿法にてよ
り正確に求めるエンコーダの内挿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被測定体の位置又は角度を求める位置検
出器としてのエンコーダにおいては、例えば図4に示す
ように、固定部材1に互いに離間してそれぞれ複数のス
リット1a,1bが穿設され、被測定体としての移動部
材2にも互いに離間してそれぞれ複数のスリット2a,
2bが穿設されている。そして、一方の各スリット1
a,2aを透過した光3aを受光器4aで受光して電気
信号に変換して図5に示すA相の検出信号5aを得る。
また、他方の各スリット1b,2bを透過した光3bを
受光器4bで受光して電気信号に変換して図5に示すB
相の検出信号5bを得る。
【0003】この状態で、移動部材2を固定部材1に対
して例えば矢印方向へ移動すると、各受光器4a,4b
に入射する各光3a,3bの光量が変化するので、図5
に示すように、各検出信号5a,5bはサイン波形状と
なる。
【0004】この場合、A相の検出信号5aに対し、B
相の検出信号5bが90°位相のずれたサイン波になる
ように、各スリット1a,2aと各スリット1b,2b
との位置関係が調整されている。このように、B相の検
出信号5bはA相の検出信号5aに比較して必ず90°
位相が遅れているので、A相の検出信号5aの極性とB
相の検出信号5bの極性との4種類の組合せでもって、
例えばA相の検出信号5aが現在極座標上におけるどの
象限に位置しているかの情報が、各検出信号5a,5b
の極性を比較器等で検出するのみで簡単に得られる。
【0005】そして、移動部材2の検出精度、すなわち
エンコーダの分解能を向上させるために内挿手法が提唱
されている(特開平2−38814号公報,特開平2−
186221号公報)。しかし、この提唱された内挿手
法においては、エンコーダからのA相の検出信号とB相
の検出信号に雑音等が含まれると、誤った位相角が出力
される。
【0006】このような不都合を解消するために、図6
に示すエンコーダの内挿装置が提唱されている(実開平
5−43019号公報)。図6において、図4に示すエ
ンコーダから出力された互いに90°位相が異なるA相
の検出信号5a及びB相の検出信号5bは増幅器6a,
6bで増幅され、A/D変換器7a,7bでデジタル値
に変換されて次の位相角データメモリ8のアドレス端子
の上位ビット端子及び下位ビット端子へ各アドレス値と
して入力される。
【0007】例えばROM等で構成された位相角データ
メモリ8内には、各検出信号5a,5bの各組み合わせ
毎に、被測定体(移動部材2)が極座標上におけるどの
象限に位置しているかを示す例えば3ビットで示される
各実位相角データθが記憶されている。そして、各検出
信号5a,5bに対応するアドレスが指定されると、該
当アドレス位置に記憶されている一つの実位相角データ
θが出力される。
【0008】位相角データメモリ8から出力された実位
相角データθはラッチ回路9に一旦ラッチされた後、次
のクロック信号CLKに同期して次の比較制御メモリ1
0のアドレス端子の上位ビット端子へ印加される。この
比較制御メモリ10のアドレス端子の下位ビット端子に
は、アップ/ダウンカウンタ17から例えば3ビットの
内挿用位相角データθ´が印加されている。なお、内挿
用位相角データθ´は極座標上においては360°を8
分割した場合の45°単位の各角度領域を指定する。
【0009】比較制御メモリ10内には、図7に示すよ
うに、上位アドレス端子A5 ,A4,A3 に印加される
3ビットで表現された各実位相角データθ、及び下位ア
ドレス端子A2 ,A1 ,A0 に印加される3ビットで表
現された各内挿用位相角データθ´との各組合わせ[θ
θ´]毎に、前記アップ/ダウンカウンタ17へ送出
するための2ビット(D0,1 )からなる外部出力用の
制御データDC が設定されている。前記各組合わせに対
応する外部出力用の制御データDC として、[01]の
加算(UP)、[10]の減算(DOWN),[11]
の停止の3種類が設定されている。
【0010】すなわち、内挿用位相角データθ´が実位
相角データθに等しい場合は、内挿用位相角データθ´
を変化させる必要がないので、外部出力用の制御データ
Cは[11]の停止となる。そして、極座標系内にお
いて、内挿用位相角データθ´が実位相角データθに、
より近い方から近づけるために、内挿用位相角データθ
´を増加する方がよい場合は加算[01]の外部出力用
の制御データDC が設定され、内挿用位相角データθ´
を減算する方がよい場合は減算[10]の外部出力用の
制御データDC 設定されている。
【0011】したがって、一対の位相角データθ,θ´
が印加されると、この組合わせに対応した一つの外部出
力用の制御データDC が出力される。比較制御メモリ1
0から出力された外部出力用の制御データDC はラッチ
回路11へ一旦ラッチされる。そして、次のクロック信
号CLKに同期して各ゲート回路12a,12bの一端
へ入力される。この各ゲート回路12a,12bの他端
にはクロック発振器13からクロック信号CLKが印加
されている。
【0012】[11]の外部出力用の制御データDC
各ゲート回路12a,12bで遮断されるので、制御デ
ータDC が[01]を維持している期間内はクロック信
号CLKに同期するパルス状のカウントアップ信号15
が変位カウンタ14及び前記アップ/ダウンカウンタ1
7のカウントアップクロック端子Uへ送出される。逆
に、制御データDC が[10]を維持している期間内は
クロック信号CLKに同期するパルス状のカウントダウ
ン信号15が変位カウンタ14及び前記アップ/ダウン
カウンタ17のカウントダウンクロック端子Dへ送出さ
れる。
【0013】アップ/ダウンカウンタ17は各クロック
端子U,Dに各クロック信号15.16が入力される毎
に、比較制御メモリ10へ出力している内挿用位相角デ
ータθ´の値を増減する。
【0014】よって、比較制御メモリ10,ラッチ回路
11,ゲート回路12a,12b及びアップ/ダウンカ
ウンタ17は帰還制御ループを形成し、内挿用位相角デ
ータθ´が次のクロック信号CLKにおいて実位相角デ
ータθに一致する方向へ変化する。前記変位カウンタ1
4は、入力したカウントアップ信号15及びカウントダ
ウン信号15のパルス数から被測定体の変位量や速度等
を演算する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すエンコーダの内挿装置においてもまだ改良すべき次
のような課題があった。図8は図6に示すエンコーダの
内挿装置の動作を示すタイムチャートである。例えば時
刻t0 でクロック信号CLKが立上がると、ラッチ回路
9が一つの実位相角データθn を保持し、多少遅れた時
刻t1 でアップ/ダウンカウンタ17の内挿用位相角デ
ータθ´n-2 が確立する。この内挿用位相角データθ´
n-2 が確立した後に、アクセス時間T0 経過した時刻t
2 にて、比較制御メモリ10から今回の出力制御データ
nが出力される。そして、この出力制御データDn
次のクロック信号CLKの立上がりでラッチ回路11に
ラッチされる。ラッチ回路11にラッチされた制御デー
タDn のうちD0 のデータは次のクロック信号CLKに
同期して、ゲート回路12aからカウントアップ信号1
5として出力される。
【0016】すなわち、図8のタイムチャートに示すよ
うに、比較制御メモリ10にて比較される実位相角デー
タθn は正規の1クロック前より1クロック分多い2ク
ロック前の内挿用位相角データθ´n-2 と比較されるこ
とになる。その結果、本来ならぱ、両者は一致している
のにも拘らず、まだ一致していないと見なして外部出力
用の制御データDC が出力される。その結果、制御がオ
ーバーシュート状態になり、リンギングが生じて、制御
の応答性が低下し、被測定体の実際の位置と変位カウン
タ14で得られた位置とが一致しない時間帯が発生する
懸念がある。
【0017】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、アップ/ダウンカウンタに対する制御経路
からパルス化回路を除去することによって、実位相角デ
ータと内挿用位相角データとの間の必要以上の時間遅れ
を無くして、制御応答特性を向上でき、被測定体におけ
る常に実際位置と変位カウンタで得られる内挿された測
定位置とが一致し、リアルタイム性能が大幅に向上する
エンコーダの内挿装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のエンコーダの内挿装置においては、エンコー
ダから出力される互いに90°位相が異なる一対の検出
信号に対応する各位相角データを記憶し、一対の検出信
号の入力に応じて当該一対の検出信号に対応する位相角
データを実位相角データとして出力する位相角データ記
憶手段と、第1のクロック信号を出力するクロック発振
器と、一対の検出信号を内挿するための内挿用位相角デ
ータを入力し、外部から入力される第1の制御データに
より変化する内挿用位相角データを第1のクロック信号
を反転した第2のクロック信号に同期して出力するアッ
プ/ダウンカウンタと、内挿用位相角データと実位相角
データとを比較し、この比較結果に応じた第1の制御デ
ータ及び第2の制御データを第2のクロック信号に同期
して出力する比較制御手段と、比較制御手段から出力さ
れる第2の制御データを第1のクロック信号に同期する
パルス信号に変換するパルス化回路と、パルス化回路に
より変換されたパルス信号を演算してエンコーダの位置
又は角度を求める変位カウンタとを具備し、比較制御手
段には、アップ/ダウンカウンタとパルス化回路とがそ
れぞれ接続され、アップ/ダウンカウンタへの第1の制
御データとパルス化回路への第2の制御データとを第1
のクロック信号に同期して送出するエンコーダの内挿装
置である。
【0019】
【作用】このように構成されたエンコーダの内挿装置に
よれば、エンコーダから出力される互いに90°位相が
異なる一対の検出信号に対応する位相角データを実位相
角データとして位相角データ記憶手段から出力し、この
実位相角データと一対の検出信号を内挿するための内挿
用位相角データとを比較制御手段により比較し、この比
較結果に応じた第1の制御データ及び第2の制御データ
を第1のクロック信号を反転した第2のクロック信号に
同期して出力し、このうち第1の制御データにより変化
する内挿用位相角データを第2のクロック信号に同期し
てアップ/ダウンカウンタから比較制御手段に出力し、
そして、この比較制御手段から出力される第2の制御デ
ータをパルス化回路により第1のクロック信号に同期す
るパルス信号に変換し、この変換されたパルス信号を変
位カウンタにより演算してエンコーダの位置又は角度を
求める。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面を用いて説明す
る。図1は実施例のエンコーダの内挿装置の概略構成を
示すプロック図である。図6に示す従来のエンコーダの
内挿装置と同一部分には同一符号が付してある、したが
って、重複する部分の詳細説明は省略する。
【0026】この実施例装置において、位相角データ記
憶手段としての位相角データメモリ8には、エンコーダ
からの互いに90°位相が異なる一対の検出信号5a,
5bのデジタルデータに対応する各アドレス値が入力さ
れる。そして、この位相角データメモリ8から出力され
た実位相角データθは一旦ラッチ回路9にラッチされた
のち、クロック発振器13から出力されたクロック信号
(第1のクロック信号)CLKを反転したクロック信号
(第2のクロック信号)CLKに同期して、比較制御手
段としての比較制御メモリ20のアドレス端子の上位ビ
ット端子へ印加される。この比較制御メモリ20のアド
レス端子の下位ビット端子には、アップ/ダウンカウン
タ21から3ビットの内挿用位相角データθ´が印加さ
れている。
【0027】比較制御メモリ20内には、図2に示すよ
うに、上位アドレス端子A5 ,A4,A3 に印加され3
ビットで表現された各実位相角データθ、及び下位アド
レス端子A2 ,A1 ,A0 に印加され3ビットで表現さ
れた各内挿用位相角データθ´との各組合わせ[θ θ
´]毎に、4ビット(D0 .D1 ,D2 ,D3 )からな
る制御データが設定されている。
【0028】比較制御メモリ20から出力された4ビッ
ト(D,D,D,D)の制御データはラッチ回
路22に一旦ラッチされた後に、次の第1のクロック信
号CLKに同期して、出力される。
【0029】ラッチ回路22から出力された4ビット
(D,D,D,D)の制御データのうち下位2
ビットがパルス化回路としてのゲート回路12a,12
bを介して変位カウンタ14へ送出される外部出力用の
制御データ(第2の制御データ)Dcとなる。なお、こ
の外部出力用の制御データDcは従来装置における図7
に示す比較制御メモリ10に設定された外部出力用の制
御データDcと同じである。すなわち、この外部出力用
の制御データDcには、[01]の加算(UP)、[1
0]の減算(DOWN),[11]の停止の3種類が設
定されている。
【0030】さらに、4ビット(D,D,D,D
)の制御データのうち第1の制御データ(D
)、すなわち上位の1ビット(D)からなるアッ
プ/ダウン制御データU/D、及び1ビット(D)か
らなる停止制御データとしてのイネーブルデータENABLE
が設定されている。
【0031】具体的には、アップ/ダウン制御データU
/Dは、前記外部出力用の制御データDC が[01]の
状態時に[1]となり、外部出力用の制御データDC
[10]の状態時に[0]となる。さらに、イネーブル
データENABLEは前記外部出力用の制御データDC が[1
1]の時、すなわち内挿用位相角データθ´が実位相角
データθに一致したときに[0]となり、その他のとき
は[1]となる。
【0032】[11]の外部出力用の制御データDcは
各ゲート回路12a,12bで遮断されるので、制御デ
ータDcが[01]を維持している期間内は第1のクロ
ック信号CLKに同期するパルス状のカウントアップ信
号15が変位カウンタ14へ送出される。逆に、制御デ
ータDcが[10]を維持している期間内は第1のクロ
ック信号CLKに同期するパルス状のカウントダウン信
号15が変位カウンタ14へ送出される。
【0033】前記変位カウンタ14は、入力したカウン
トアップ信号15及びカウントダウン信号15のパルス
数から内挿法を用いて被測定体の正確な変位量や速度等
を演算する。
【0034】ラッチ回路22から出力された4ビット
(D.D,D,D)の制御データのうち1ビッ
ト(D)のアップ/ダウン制御データU/D、及び1
ビット(D)のイネーブルデータENABLEはアップ/ダ
ウンカウンタ21の制御端子U/D及びイネーブル端子
Eへ印加される。また、アップ/ダウンカウンタ21の
クロック端子には第2のクロック信号CLKが印加され
ている。
【0035】このアップ/ダウンカウンタ21は、出力
される3ビットの内挿用位相角データθ´を第2のクロ
ック信号CLKに同期して加算または減算される。そし
て、制御端子U/Dに印加されているアップ/ダウン制
御データU/Dが[1]を示す期間内において内挿用位
相角データθ´は増加し、アップ/ダウン制御データU
/Dが[0]を示す期間内において内挿用位相角データ
θ´は減少する。また、イネーブル端子Eに印加されて
いるイネーブルデータENABLEが[0]を示す期間内にお
いて内挿用位相角データθ´の増減動作は強制的に停止
される。
【0036】よって、比較制御メモリ20,ラッチ回路
22,アップ/ダウンカウンタ21は帰還制御ループを
形成し、イネーブルデータENABLEが[1]を示す限り、
期内挿用位相角データθ´が次のクロック信号CLKに
おいて実位相角データθに一致する方向に変化する。
【0037】このように構成されたエンコーダの内挿装
置の動作を図3に示すタイムチャートを用いて説明す
る。例えば時刻t第1のクロック信号CLKが立下
がると、第2のクロック信号CLKが立上り、ラッチ回
路9が一つの実位相角データθを保持し、アップ/ダ
ウンカウンタ21から内挿用位相角データθ´n−1
出力される。そして、アクセス時間T経過した時刻t
にて、比較制御メモリ20から今回の4ビット(D
〜D)の制御データDが出力される。そして、この
制御データDは次の第1のクロック信号CLKの立上
がりでラッチ回路22にラッチされる。
【0038】ラッチ回路22にラッチされた4ビット
(D0 〜 D3 )の制御データDn のうちD2 ,D3
アップ/ダウン制御データU/D及びイネーブルデータ
ENABLEはアップ/ダウンカウンタ21へ印加される。
【0039】したがって、アップ/ダウン制御データU
/Dは、比較制御メモリ20からの出力タイミングから
第2のクロック信号CLKの1クロック信号分だけ遅れ
てアップ/ダウンカウンタ21へ入力される。その結
果、比較制御メモリ20において、実位相角データθは
正規の1クロック信号CLK分だけ前の内挿用位相角デ
ータθ´n−1と比較対象される。
【0040】したがって、実施例装置においては、本来
ならば両者は一致しているのにも係わらず、まだ一致し
ていないと見なして外部出力用の制御データDC が出力
される事態を未然に回避できる。その結果、制御がオー
バーシュート状態になることが防止され、リンギングが
生じることもない。
【0041】よって、従来装置に比較して、制御の応答
性が向上して、被測定体の実際の位置と変位カウンタ1
4で得られた位置とが一致しない時間帯が発生すること
が少なくなり、被測定体の位置検出のリアルタイム性能
が向上する。
【0042】さらに、実施例装置においては、実位相角
データθと内挿用位相角データθ´とから例えば4ビッ
トの制御データを得る比較制御手段として、図2に示す
ように、実位相角データθと内挿用位相角データθ´と
をそれぞれアドレス値として入力し、このアドレス値に
対応するアドレスに実位相角データθと内挿用位相角デ
ータθ´との各組合わせ毎に、対応する制御データを予
め記憶している比較制御メモリ22を採用している。よ
って、各位相各データθ,θ´入力時刻から実際に制御
データか出力されるまでの時間を大幅に短縮できる。さ
らに、回路規模が小さくなり、安価で簡単な回路構成が
可能となる。
【0043】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではない。例えばラッチ回路9,22を除去する
ことも可能である。このようにすれば、さらに、リアル
タイム性のよい内挿装置が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンコー
ダの内挿装置においては、アップ/ダウンカウンタに対
する制御データの経路から遅延要因となるパルス化回路
を除去している。したがって、実位相角データと内挿用
位相角データとの間の必要以上の時間遅れを無くして、
制御応答特性を向上でき、被測定体における常に実際位
置と変位カウンタで得られる内挿された測定位置とが一
致し、リアルタイム性能を大幅に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係わるエンコーダの内挿
装置の概略構成を示すブロック図
【図2】 同実施例装置の比較制御メモリの記憶内容を
示す図
【図3】 同実施例装置の動作を示す図
【図4】 エンコーダの測定原理を示す模式図
【図5】 エンコーダから得られる各検出信号を示す図
【図6】 従来のエンコーダの内挿装置の概略構成を示
すブロック図
【図7】 同従来装置の比較制御メモリの記憶内容を示
す図
【図8】 同従来装置の動作を示す図
【符号の説明】
5a,5b…検出信号、6a,6b…増幅器、7a,7
b…A/D変換器、8…位相角データメモリ、9…ラッ
チ回路、12a,12b…ゲート回路、13…クロック
発振器、14…変位カウンタ、20…比較制御メモリ、
21…アップ/ダウンカウンタ、22…ラッチ回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−49914(JP,A) 特開 昭61−23914(JP,A) 実開 平5−43019(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01D 5/00 - 5/62

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンコーダから出力される互いに90°
    位相が異なる一対の検出信号に対応する各位相角データ
    を記憶し、前記一対の検出信号の入力に応じて当該一対
    の検出信号に対応する前記位相角データを実位相角デー
    タとして出力する位相角データ記憶手段と、第1のクロック信号を出力するクロック発振器と、 前記一対の検出信号を内挿するための内挿用位相角デー
    タを入力し、 外部から入力される第1の制御データによ
    り変化する前記内挿用位相角データを前記第1のクロッ
    ク信号を反転した第2のクロック信号に同期して出力す
    アップ/ダウンカウンタと、前記内挿用位相角データと前記実位相角データとを比較
    し、この比較結果に応じた前記第1の制御データ及び第
    2の制御データを前記第2のクロック信号に同期して出
    力する 比較制御手段と、前記比較制御手段から出力される前記第2の制御データ
    を前記第1のクロック信号に同期するパルス信号に変換
    するパルス化回路と、 前記パルス化回路により変換された前記パルス信号を演
    算して前記エンコーダの位置又は角度を求める変位カウ
    ンタと、 を具備し、 前記比較制御手段には、前記アップ/ダウンカウンタと
    前記パルス化回路とがそれぞれ接続され、 前記アップ/ダウンカウンタへの前記第1の制御データ
    と前記パルス化回路への前記第2の制御データとを前記
    第1のクロック信号に同期して送出する、 ことを特徴とする エンコーダの内挿装置。
  2. 【請求項2】 前記比較制御手段は、前記実位相角デー
    タと前記内挿用位相角データとの組み合わせデータ毎
    に、当該組み合わせデータに対応する前記第1の制御デ
    ータ及び前記第2の制御データを予め設定されている、 ことを特徴とする請求項1記載のエンコーダの内挿装
    置。
  3. 【請求項3】 前記第1の制御データは、アップ/ダウ
    ン制御データ及び停止制御データからなり、 前記アップ/ダウンカウンタは、前記アップ/ダウン制
    御データにより前記内挿用位相角データの変化の方向を
    指定し、かつ前記停止制御データにより前記内挿用位相
    角データの変化を停止する、 ことを特徴とする請求項1記載のエンコーダの内挿装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第1の制御データは、アップ/ダウ
    ン制御データ及び停止制御データからなり、 前記比較制御手段は、前記アップ/ダウンカウンタから
    出力される前記内挿用位相角データと前記位相角データ
    記憶手段から出力される前記実位相角データとを比較
    し、 この比較の結果、前記内挿用位相角データと前記実位相
    角データとが不一致のとき、前記アップ/ダウンカウン
    タに対して前記内挿用位相角データを前記実位相角デー
    タに近付く方向に制御する前記アップ/ダウン制御デー
    タを送出し、 前記内挿用位相角データと前記実位相角データとが一致
    のとき、前記アップ/ダウンカウンタに前記停止制御デ
    ータを送出する、 ことを特徴とする請求項1記載のエンコーダの内挿装
    置。
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