JP3522709B2 - 基板サイズ変換アダプタ - Google Patents

基板サイズ変換アダプタ

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JP3522709B2
JP3522709B2 JP2001112966A JP2001112966A JP3522709B2 JP 3522709 B2 JP3522709 B2 JP 3522709B2 JP 2001112966 A JP2001112966 A JP 2001112966A JP 2001112966 A JP2001112966 A JP 2001112966A JP 3522709 B2 JP3522709 B2 JP 3522709B2
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文善 中澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の寸法のサイ
ズの基板を装着するラックに、所定の寸法よりも小さい
サイズの基板を装着させる基板サイズ変換アダプタに関
する。
【0002】
【従来の技術】図9は、ラック1の一部とラック1に装
着される所定の幅寸法L1を有する第1の基板2とを示
す斜視図である。従来の技術の電子機器装置は、複数の
矩形板状の第1の基板2を装着するラック1を有する。
第1の基板2には、フロント方向である長手方向一端部
に、板状のフロントパネル4が取付けられる。フロント
パネル4には、ラック1と連結するための挿通孔5が形
成される。
【0003】ラック1は、一対のガイドレール3a,3
bと内ねじが形成される一対のねじ孔部6a,6bとを
含んで構成される。ガイドレール3a,3bは、第1の
基板2の幅方向両側部2a,2bが嵌合可能に形成され
る。第1の基板2は、幅方向両側部2a,2bがガイド
レール3a,3bに嵌め込まれ、ガイドレール3a,3
bに支持されてラック1内に挿入される。ラック内に挿
入された第1の基板2は、第1の基板2のコネクタ8
が、ラック1の受側コネクタ9に接続される。また外ね
じが形成される2つの外ねじ部材7が、フロントパネル
4を係止して、ねじ孔部6a,6bに螺着することによ
って、第1の基板2とラック1とが着脱可能に連結され
る。
【0004】またこのような所定の幅寸法L1を有する
第1の基板2と、所定の幅寸法L1よりも小さい幅寸法
を有する第2の基板とを混在させてラック1に装着し
て、電子機器装置を構成する場合がある。図10は、ラ
ック1と所定の幅寸法L1よりも小さい幅寸法L2を有
する第2の基板10とを示す斜視図である。第2の基板
10は、ラック1に装着されて、第2の基板10に設け
られるコネクタ11がラック1に設けられる受側コネク
タ9と接続される。図11は、第2の基板10の装着動
作を示す断面図であり、図11(1)はラック装着前
の、図11(2)はラック装着後のラック1と第2の基
板10を示す断面図である。図11(1)に示すよう
に、第2の基板10は、その幅方向一側部10aが2つ
のうちの一方のガイドレール3aに嵌め込まれる。第2
の基板10は、ラック1に挿入された場合、第1の基板
2よりも幅方向寸法が小さいので、図11(2)の2点
鎖線の領域S10に示すように、第2の基板10の幅方
向他側部10bを、他方のガイドレール3bに嵌合させ
ることができない。したがって第2の基板10の幅方向
他側部10bが支持されず、第2の基板10は振動が生
じやすい。また幅方向両側部10a,10bで支持され
る場合に比べて取付強度が低下し、基板の破損の原因に
なる。
【0005】このような問題を解決するために、従来か
らいくつかの解決方法が知られている。たとえばラック
1の構造を特殊な構造にして第2の基板10の幅方向両
側部10a,10bを支持する従来の技術、および基板
サイズ変換アダプタを用いて、第2の基板10と基板サ
イズ変換アダプタとを連結した連結体を構成し、この連
結体の幅方向両側部をガイドレールに嵌合させる従来の
技術が知られている。
【0006】図12は、第2の基板10の幅方向両側部
を支持する従来の技術のラック15を示す断面図であ
る。ラック15は、第1の基板2の両側部が嵌合する一
対のガイドレール19a,19bを複数有する。また一
対のガイドレール19a,19bを結ぶ方向に延びる第
1の桟部材17と、第1の桟部材17に連結され、第1
の桟部材17から直交して延びる第2の桟部材16とが
設けられる。第2の桟部材16は、一対のガイドレール
のうちの一方19aと対向する位置に第2のガイドレー
ル18bが設けられる。第2の桟部材16と第1の桟部
材17との連結位置を調整することによって、所定の幅
寸法よりも小さい幅寸法L2を有する第2の基板10
は、第2の桟部材16の第2のガイドレール18bとラ
ック15の一方のガイドレール19aとに幅方向両側部
10a,10bが嵌まり込むことによって支持される。
【0007】図13は、従来の技術の基板サイズ変換ア
ダプタ20を示す正面図である。変換アダプタ20の外
形サイズは、ラック1に装着される基板の幅寸法L1と
同一の幅寸法を有している。基板サイズ変換アダプタ2
0は、長手方向一方をコの字型に切り欠いた凹部21に
第2の基板10が装着可能な構造になっている。凹部2
1は、2つの側部21a,21bと、側部21a,21
bを結ぶ底部21cとから成り、この凹部21の両側部
21a,21bには、レール部22a,22bがそれぞ
れ固定されている。また凹部21の底部21cには、切
り欠かれた空間に向かって第1のコネクタ24が設けら
れるとともに、切り欠かれる空間と反対の部分に、ラッ
ク1の受側コネクタ9に接続される第2のコネクタ23
および第3のコネクタ25が設けられる。第1のコネク
タ24と第2のコネクタ23とは、配線部27を介して
接続される。第2の基板10が、凹部21のレール部2
2a,22bに嵌合して第1のコネクタ24と第2の基
板10のコネクタ11とが接続される連結体を構成す
る。この連結体がラック内に挿入されて、第2のコネク
タがラックの受側コネクタ9に接続される。このように
基板サイズ変換アダプタ20は、サイズの異なる複数の
基板をラック1に装着し、第2の基板10のコネクタ1
1を基板サイズ変換アダプタ20のコネクタ24,23
および配線部27を介してラック1の受側コネクタ9に
接続する。
【0008】またさらに他の従来の技術の基板サイズ変
換アダプタが特開平8−32196号公報に開示されて
いる。この基板サイズ変換アダプタは、第2の基板と、
第2の基板に隣接する補助基板とをねじ機構を利用した
固定部材によって連結してラックに装着可能にするとと
もに、固定部材によって第2の基板を補強し、ラックの
受側コネクタに第2の基板のコネクタを直接接続する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図12に示す従来の技
術のラック15は、第2の基板10を装着するためにラ
ック15に桟部材16,17を取付ける加工が必要であ
り、さらに第2の基板10が取付けられる場所が限定さ
れるので、ラック15に汎用性を持たせることができな
いという問題があり、ラック1に装着される基板の構成
を変更する場合、再びラックを加工しなければならな
い。
【0010】図13に示す従来の技術の基板サイズ変換
アダプタ20は、第2の基板10のコネクタ11がラッ
クの受側コネクタ9に直接接続されず、基板サイズ変換
アダプタ20の第1のコネクタ24、配線部27および
第2のコネクタ23を介して接続される。したがって基
板サイズ変換アダプタ20は、第2の基板10の長手方
向寸法よりも大きく形成される。これによって基板サイ
ズ変換アダプタ20は、ラックに装着した場合、ラック
の装着領域から突出し、ラックを含む電子機器装置など
が大型化する。また一時的に試験用として第2の基板を
ラックに装着することはできても、実際に第2の基板1
0を装着した状態のラックを電子機器装置の一部として
用いることができない。また配線部27の電気的特性を
考慮すると、全体としての電気的特性が低下するという
問題がある。
【0011】また第2の基板10の幅方向両側部10
a,10bが各レールに嵌合して、ラックに装着される
場合、レールと第2の基板10の幅方向両側部10a,
10bとの間にがたが生じ、ラック1,15に装着され
た第2の基板10が振動するという問題がある。
【0012】また特開平8−32196号公報に開示の
技術の基板サイズ変換アダプタは、第2の基板が補助基
板にねじ部材によって固定される。したがって第2の基
板およびフロントパネルにねじ孔形成などの加工を行な
う必要がある。また基板サイズ変換アダプタと第2の基
板とを固定することが面倒であり、ラックに第2の基板
と基板サイズ変換アダプタが装着された状態で、第2の
基板だけを取り出すことができないという問題がある。
【0013】したがって本発明の目的は、基板とラック
とに特別な加工を施すことなく、かつラックの大型化を
防いで、基板のラックへの装着解除を容易に行なうこと
ができる基板サイズ変換アダプタを提供することであ
る。
【0014】また本発明の他の目的は、ラックに装着さ
れた基板が振動することを防止する基板サイズ変換アダ
プタを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、一対のガイドレールと受側コネクタとを有し、第1
のコネクタを有する第1の基板の幅方向両側部を、各ガ
イドレールに嵌合させかつ第1のコネクタを受側コネク
タに接続して装着するためのラックに、第1の基板の幅
寸法よりも小さい幅寸法を有しかつ幅方向一側部が一方
のガイドレールに嵌合された状態で受側コネクタに接続
可能な第2のコネクタを有する第2の基板を、装着する
ための基板サイズ変換アダプタであって、一側部が他方
のガイドレールに嵌合可能であり、他側部に第2の基板
の他側部が嵌合可能なレール部が設けられ、第2の基板
の他側部がレール部材に嵌合した状態で、基板サイズ変
換アダプタと第2の基板とを合わせた全体の幅寸法が第
1の基板の幅寸法となり、前記レール部は、第2の基板
の厚み寸法よりも大きいレール溝が形成され、レール部
には、可撓性および弾発性を有し、第2の基板が前記レ
ール溝に嵌合した状態で、第2の基板を厚み方向両側か
ら挟持する振動抑制部材が長手方向に関して部分的に設
けられることを特徴とする基板サイズ変換アダプタであ
る。
【0016】本発明に従えば、第2の基板は、第2の基
板の他側部が基板サイズ変換アダプタのレール部に嵌合
可能である。また第2の基板の他側部がレール部に嵌合
した状態で、全体の寸法が第1の基板の幅寸法となるの
で、第2の基板の一側部がガイドレールの一方に嵌合可
能である。したがって基板サイズ変換アダプタと第2の
基板を連結することによって、第2の基板の幅方向両側
部を基板サイズ変換アダプタのレール部と一方のラック
のガイドレールによって、それぞれ嵌合させて第2の基
板をラックに装着することができる。
【0017】これによって第2の基板は、第2の基板の
両側部をレール部およびガイドレールに嵌合させて、ラ
ックに装着することができ、装着のために特別な形状に
加工する必要がない。また第2の基板の幅方向両側部が
レールに嵌め込まれることによって両側部が支持される
ので、第2の基板の一端部のみで支持される場合に比べ
て、強度を向上することができる。
【0018】またラックがもともと有するガイドレール
を利用して、基板サイズ変換アダプタおよび第2の基板
とによって構成される連結体がラックに装着されること
で、第2の基板を装着するために、ラック自体を新たに
加工する必要がない。またラックから基板サイズ変換ア
ダプタを取り外すことで、第1の幅寸法を有する第1の
基板を再び装着することができ、基板構成に応じて柔軟
に第1の基板および第2の基板を装着することができ
る。
【0019】また第2の基板がラックに装着された状態
で、第2の基板をガイドレールの延びる方向一方にスラ
イドさせてラックとの装着状態を解除し、また他方にス
ライドさせることによって再び装着状態にすることがで
きる。また基板サイズ変換アダプタの装着を解除するこ
となく第2の基板の装着を解除してラックから取り外す
ことができる。
【0020】基板サイズ変換アダプタを用いることによ
って、第2のコネクタをラックの受側コネクタに直接接
続可能なので、コネクタと受側コネクタとを接続するた
めに配線部を介する必要がない。第2の基板が、振動抑
制部材によって厚み方向両側から挟持されることによっ
て、第2の基板の振動を抑制して、第2の基板の損傷を
低減することができる。またレール部と第2の基板との
がたつきを防止することができ、装着後に第2の基板が
レール部に衝突することをなくすことができる。また振
動抑制部材がレール部の全面に設けられる場合に比べ
て、第2の基板が振動抑制部材に接触する部分を小さく
することができる。
【0021】請求項2記載の本発明は、対向して設けら
れる2つのガイドレールを有し、幅方向両側部を嵌合さ
せて第1の基板を装着するためのラックに、第1の基板
の幅寸法よりも小さい幅寸法を有する第2の基板を装着
するための基板サイズ変換アダプタであって、第2の基
板の少なくとも一つの側部に嵌合可能なレール部が設け
られ、前記レール部は、第2の基板の厚み寸法よりも大
きいレール溝が形成され、レール部には、可撓性および
弾発性を有し、第2の基板が前記レール溝に嵌合した状
態で、第2の基板を厚み方向両側から挟持する振動抑制
部材が長手方向に関して部分的に設けられることを特徴
とする基板サイズ変換アダプタである。
【0022】本発明に従えば、第2の基板が、振動抑制
部材によって厚み方向両側から挟持されることによっ
て、第2の基板の振動を抑制して、第2の基板の損傷を
低減することができる。またレール部と第2の基板との
がたつきを防止することができ、これによって装着後に
第2の基板がレール部に衝突することをなくすことがで
きる。また振動抑制部材がレール部の全面に設けられる
場合に比べて、第2の基板が振動抑制部材に接触する部
分を小さくすることができる。
【0023】請求項3記載の本発明は、振動抑制部材
は、レール部の長手方向に沿って2箇所設けられること
を特徴とする。本発明に従えば、振動抑制部材がレール
部の長手方向に2箇所設けられるので、第2の基板の幅
方向に延びる軸線まわりの角変位を抑え、第2の基板が
レール部に接触することを防止することができる。
【0024】請求項4記載の本発明は、振動抑制部材の
うち、レール溝から突出する部分には、面取りがなされ
ていることを特徴とする。本発明に従えば、第2の基板
をレール溝に嵌合して、長手方向にスライド移動する場
合、第2の基板が振動抑制部材に引っ掛かかることを防
ぎ、第2の基板を円滑に移動させることができる。請求
項5記載の本発明は、幅方向一側部が一方のガイドレー
ルに嵌合される基板部と、レール部と基板部とを結合す
る結合部とをさらに含み、レール部は、結合部を介して
弾発的および可撓的に基板部に連結されることを特徴と
する。本発明に従えば、第2の基板の寸法精度が低い場
合、熱変形などによって第2の基板が変形する場合など
であっても、結合部が撓むことによって第2の基板に無
理な力がかかることを防止し、第2の基板が破損するこ
とを防いで、第2の基板をレール溝に嵌合することがで
きる。請求項6記載の本発明は、レール部は、結合部に
対して位置調整可能に連結されることを特徴とする。本
発明に従えば、レール部をラックに対して位置調整可能
とすることによって、第2の基板の保持位置を微調整し
て装着することができる。請求項7記載の本発明は、第
2の基板と着脱可能に連結され、第2の基板が連結され
た連結体としてラックに装着可能であることを特徴とす
る。本発明に従えば、基板サイズ変換アダプタにおける
ラックとの装着を解除することなく、第2の基板におけ
るラックとの装着を解除することができ、第2の基板の
みをラックから取外すことができる。また基板サイズ変
換アダプタと第2の基板とが連結された状態で、ラック
への装着および装着解除を行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本実施の一形態の基板サ
イズ変換アダプタ30と第2の基板10とラック1の一
部とを示す斜視図である。第2の基板10とラック1
は、従来と同様の構成であり、同一の構成については同
様の参照符号を付す。ラック1は、図9に示す第1の基
板、すなわち所定の幅寸法L1を有する基板2の幅方向
両側部2a,2bを2つのガイドレール3a,3bによ
って支持する。ラック1は、シャーシ100を有し、シ
ャーシ100は、装着される第1の基板2を囲み、ガイ
ドレール伸延方向一方C1に開放して形成される。
【0026】シャーシ100によって形成される内部空
間101に臨む部分に対向して2つのガイドレール3
a,3bが設けられ、内部空間101にシャーシ開放側
から、ガイドレール伸延方向他方C2に向かって、第1
の基板2が挿入される。第1の基板2の幅方向両側部2
a,2bがガイドレール100に嵌合し、ガイドレール
100をスライドして、第1の基板2のコネクタ8がラ
ック1の受側コネクタ9に接続してラックに装着され
る。したがって対向するガイドレール3a,3b間の距
離は、所定の幅寸法L1とほぼ同一に形成される。
【0027】また第1の基板2を固定するための内ねじ
が形成される2つのねじ孔部6a,6bが、シャーシ1
00に設けられる。2つのねじ孔部6a,6bは、ガイ
ドレール3a,3bよりもガイドレール伸延方向一方C
1側に配置される。
【0028】第2の基板10は、所定の幅寸法L1より
も小さい幅寸法L2を有する矩形板状の基板である。第
2の基板10は、リア方向である長手方向一方A1側の
端部にコネクタ11が設けられ、フロント方向である長
手方向他方A2側の端部に板状のフロントパネル12が
取付けられる。ラック1は、第2の基板10の幅方向一
側部10aが嵌合可能に一方のガイドレール3aが形成
される。
【0029】フロントパネル12は板状に形成され、第
2の基板10の幅方向に沿って長手方向が延び、第2の
基板10と垂直に設けられる。またフロントパネル12
の厚み方向一方面は、第2の基板10のフロント方向A
1側端面と当接する。フロントパネル12には、第2の
基板10をラック1への装着および解除を容易にするた
めの装着解除部材13が設けられる。装着解除部材13
は、たとえばラック1から第2の基板10を容易に取り
外すためのイジェクタであり、そのほかにフロントパネ
ル12を利用者が把持するつまみである。
【0030】フロントパネル12は、厚み方向に挿通す
る2つのフロントパネル挿通孔14a,14bが設けら
れる。フロントパネル挿通孔14a,14bは、長手方
向両端部、すなわちフロントパネル12が第2の基板1
0に取付けられた状態で、第2の基板10の幅方向両側
部10a,10b付近にそれぞれ設けられる。
【0031】このようなラック1、図1に示す第2の基
板10および図9に示す所定の幅寸法L1を有する第1
の基板2は、予め定める規格、たとえばバーサモジュー
ルヨーロッパ(Varsa Module Europe、略称:VME)
規格によって規格されるサイズのラック1および基板
2,10である。したがってこのVME規格によって規
定される第2の基板10,および第1の基板2が、この
VME規格によって規定されるラック1に装着される。
【0032】図9に示されるように、第1の基板2は、
2つのコネクタ8が設けられ、VME規格でダブルハイ
トVMEボードと呼ばれるVMEボードの1つである。
この2つのコネクタ8は、たとえば96pinコネクタ
である。このように第1の基板2は、VME規格によっ
て規定され、たとえば、幅方向寸法L1は233.35
mmであり、上記長手方向寸法は160mmであり、ま
た厚みは1.6mmである。
【0033】また図1に示す第2の基板10は、1つの
コネクタ11が設けられ、VME規格でシングルハイト
VMEボードと呼ばれるVMEボードの1つである。こ
の一つのコネクタ11は、たとえば96pinコネクタ
であり、ダブルハイトVMEボードの2つのコネクタ8
のうちの一方のコネクタと幅寸法同位置に配置される。
このように第2の基板10もVME規格によって規定さ
れ、たとえば、幅方向寸法L2は100mmであり、上
記長手方向寸法は160mmであり、また厚みは1.6
mmである。
【0034】ラックには、ダブルハイトVMEボードの
2つのコネクタを接続する2つの受側コネクタを有し、
シングルハイトVMEボードをこのようなラックに接続
するとき、2つのうちの一方の受側コネクタに接続され
る。
【0035】本実施の形態において、幅方向、長手方向
および厚み方向は、互いに直交し、第2の基板10、第
1の基板2および変換アダプタ30の幅方向は、基板が
レールなどによって支持される側部の縁辺が延びる方向
と直交する方向であり、言い換えると基板に取付けられ
るフロントパネルまたは取付パネルの長手方向である。
【0036】基板サイズ変換アダプタ30(以下、単に
変換アダプタ30と呼ぶ)は、基板部31、取付パネル
32、第2の基板取付部材33およびレール部材34を
含んで形成される。基板部31は、矩形板状に形成さ
れ、幅方向寸法L3がラック1のガイドレール間の寸法
L1よりも小さく形成される。また基板部31の幅方向
一側部31aが、ラック1の他方のガイドレール3bに
嵌合可能に形成される。また基板部31の幅方向他側部
31bには、レール部材34が設けられる。
【0037】レール部材34は、第2の基板10の幅方
向他側部10bが嵌合可能に形成される。またレール部
材34は、基板部31の幅方向他側部の縁辺が延びる方
向に沿って延び、変換アダプタ30がラック1に装着さ
れた状態で、ラック1のガイドレール3a,3bと同方
向に延びる。
【0038】また基板部31のリア方向である長手方向
他方B2側の端部には、矩形板状の取付パネル32が設
けられる。取付パネル32は、たとえば金属製であっ
て、基板部31の幅方向寸法L3よりも少し大きい長手
方向寸法を有し、長手方向が、基板部31の幅方向に沿
って配置される。取付パネル32が基板部31に取付け
られた状態で、基板部31の幅方向一側部31a付近と
なる長手方向一端部32aには、取付パネル32を厚み
方向に挿通する取付パネル挿通孔35が形成される。
【0039】また基板部31のリア方向B2かつ幅方向
他端面には、第2の基板取付部材33が設けられる。第
2の基板取付部材33は、第2の基板10に設けられる
フロントパネル12と連結するための内ねじが形成され
るねじ孔部33aが形成される。
【0040】変換アダプタ30は、第2の基板10の幅
方向他側部10bがレール部材34に嵌合し、第2の基
板10と変換アダプタ30を合わせた幅方向寸法(L2
とL3とを合わせた寸法)は、ラック1のガイドレール
間の寸法L1とほぼ等しくなるように形成される。詳し
くは、第2の基板10と変換アダプタ30を合わせた幅
方向寸法は、変換アダプタ30と第2の基板10とが嵌
合された状態で、第2の基板10の幅方向一側端から変
換アダプタ30の基板部31の幅方向一側端までの寸法
である。この嵌合された状態で、フロントパネル12の
長手方向他端部が第2の基板取付部材33に当接し、第
2の基板取付部材33よりもリア方向B2にフロントパ
ネル12が配置される。
【0041】また第2の基板10の幅方向他側部10b
がレール部材34に嵌合した状態で、長手方向他方側の
フロントパネル挿通孔14bは、第2の基板取付部材3
3のねじ孔部33aと同一軸上に配置され、外ねじ部材
7がフロントパネル12を係止して、第2の基板取付部
材33のねじ孔部33aに螺着し、これによって第2の
基板10と変換アダプタを30とを連結する。このよう
にして第2の基板10と変換アダプタ30とが連結され
た連結体が、ラック1に装着される。連結体は、幅方向
の寸法L1となるので、ラック1を加工することなく、
第1の基板2と同様に装着することができる。
【0042】図2は、連結体90とラック1とを示し、
図2(1)は、連結体90がラック1に挿入される前の
断面図を示し、図2(2)は、連結体90がラック1に
装着された後の断面図を示す。連結体90は、幅方向の
寸法L1がラック1に装着可能な所定の幅寸法L1とな
るので、第2の基板10の幅方向一側部10aがラック
1の一方のガイドレール3aに嵌合し、幅方向他側部で
ある基板部31の一側部31aがラック1の他方のガイ
ドレール3bに嵌合する。したがって連結体90は、幅
方向両側部10a,31aを2つのガイドレール3a,
3bによって支持される。また連結体90を構成する第
2の基板10は、ラック1の一方のガイドレール3aと
変換アダプタ31のレール部材34によって支持され
る。
【0043】このような連結体90は、ガイドレール3
a,3bに嵌合し、ラック1の開放側からガイドレール
伸延方向他方C2にスライドして、挿入され、第2の基
板10のコネクタ11がラック1の受側コネクタ9の一
部に接続されてラック1に装着される。
【0044】また連結体90がラック1に装着された状
態で、フロントパネル12に形成されるフロントパネル
挿通孔14aとラック1の一方のねじ孔部6aのねじ孔
とが同一線上に配置される。外ねじ部材7が、フロント
パネル12を係止し、一方のねじ孔部6aに螺着する。
これによってフロントパネル12とラック1とが着脱可
能に連結される。
【0045】また連結体90がラック1に装着された状
態で、取付パネル32に形成される取付パネル挿通孔3
2aとラック1の他方のねじ孔部6bのねじ孔とが同一
線上に配置される。外ねじ部材7が、取付パネル32を
係止し、他方のねじ孔部6bに螺着する。これによって
取付パネル32とラック1とが着脱可能に連結される。
【0046】図3は、レール部材34を示し、図3
(1)は、レール部材34の一部を示す正面図であり、
図3(2)は、図3(1)のS3−S3切断面線からみ
た断面図である。レール部材34は、凹部が形成される
レール部36とレール部36を基板部31に結合する2
つの結合部37とを含み、これらが基板部31の長手方
向に延びて構成される。レール部36は、長手方向に直
交する断面で見たとき、底部36bと、底部36bの両
端から屈曲して突出する2つの突出部36cと、底部3
6bから突出部36cが突出する方向と反対方向に突出
する把持部36dとを有する。この底部36bと突出部
36cとによって第2の基板の幅方向他側部10bが嵌
まり込む空間であるレール溝が形成される。
【0047】レール部36は、第2の基板10の幅方向
一側部10bが2つの突出部36cの間に嵌合可能に形
成され、2つの突出部36c間の寸法が、第2の基板1
0の厚み方向寸法よりも少し大きい寸法に形成される。
さらにレール部36は、第2の基板10が嵌合した状態
で、第2の基板10の幅方向一側部10bに当接する振
動抑制部材36aを有する。振動抑制部材36aは、ゴ
ムなどの可撓性および弾発性を有する材料から成り、2
つの振動抑制部材36aが互いに対向するように、各突
出部36cに取付けられる。振動抑制部材36aは、レ
ール部34の長手方向に沿って、部分的に1つ以上の箇
所に設けられ、たとえば図3(1)に示すレール部34
では、長手方向に沿って2箇所設けられる。
【0048】結合部37は、長手方向に直交する断面で
見たとき、コの字状に屈曲する屈曲部37aと屈曲部3
7aの一端部41から連なって延びる板状の狭持部37
bとを含んで構成され、これらが変換アダプタ30の基
板部31の長手方向に延びて構成される。狭持部37b
には、狭持部37bを厚み方向に挿通するレール部連結
孔39が形成される。
【0049】また基板部31には、レール部材34を連
結するための結合孔40が基板部31の幅方向他側部3
1bを厚み方向を挿通して形成される。2つの結合部3
7は、基板部31の幅方向に互いに対称に配置され、基
板部31の幅方向他側部31bを、狭持部37Bが協動
して狭持する。また基板部31の結合孔40とレール部
連結孔39とが同軸上に並ぶよう配置される。外ねじ部
材38が、この結合孔40と2つのレール部連結孔39
とを挿通し、螺着されることによって、2つの結合部3
7と基板部31とを連結する。
【0050】また2つの結合部37の屈曲部37aの他
端部42は、結合部37が基板部31に連結された状態
で互いに対向し、2つの他端部42の間に把持部36d
が挟み込まれる。これによってレール部36は、結合部
37を介して変換アダプタ31に結合される。
【0051】このように結合部37を介することによっ
て、レール部36は、弾発的および可撓的に基板部31
に連結することができる。また結合部37が把持部36
dを狭持することで、レール部36が固定されるので、
把持部の位置をずらすことによってレール部36の配置
を微調整することができる。また変換アダプタ30は、
振動抑制部材36a,80、把持部36d、結合孔40
およびレール部連結孔39が幅方向に一列に並んでも良
い。
【0052】図4は、図3(2)のレール部36をS4
−S4切断面線から見た断面図である。突出部36cの
レール溝43に臨む部分から、突出部36cを厚み方向
に切り欠いた第2の溝44が設けられ、第2の溝44に
ゴムなどの振動抑制部材36aが嵌め込まれ、振動抑制
部を構成する。振動抑制部は、2つの突出部36cの両
方に配置され、第2の溝44を埋めて突出部36cの厚
み方向に突出する。この振動抑制部材36aがレール部
材34に嵌合される第2の基板10を厚み方向に狭持
し、第2の基板10とレール部材34とのがたを防止
し、第2の基板10がレール部材34の突出部36cに
接触することを防止することができる。またラック1か
らの振動が第2の基板10に伝達することを低減するこ
とができる。さらにダンパ性を有する部材を用いること
によって、第2の基板10の振動を押さえることができ
る。
【0053】図5は、フロントパネル12とねじ孔部6
aとの結合部分を示す断面図である。ねじ孔部6aは、
シャーシ100に結合され、シャーシ100によって形
成される内部空間101に突出する。ねじ孔部6aは、
シャーシ開放側に開放する開放孔52を有する内ねじ空
間51を形成する。この内ねじ空間51内に、ねじ孔が
形成される内ねじ部材50が、シャーシ開放側への変位
を規制されて嵌め込まれる。また内ねじ部材50のねじ
孔の軸線は、開放側に向かって配置される。このねじ孔
の軸線と同一軸線上に、フロントパネル12のフロント
パネル挿通孔14aが位置決めされ、外ねじ部材7がフ
ロントパネル12を係止して、内ねじ部材50に螺進す
ることによって、外ねじ部材7とともにフロントパネル
12がシャーシ100に近接し、フロントパネル12と
シャーシ100とが結合される。内ねじ部材50は、内
ねじ空間51を移動することができるので、フロントパ
ネル12の精度が悪くても良好にシャーシ100に結合
することができる。
【0054】図6は、第2の基板10とフロントパネル
12と変換アダプタ30との一部を示す斜視図である。
長手方向他方側のフロントパネル挿通孔14bは、第2
の基板取付部材33のねじ孔部33aの軸線と同一と同
一軸線上に配置される。外ねじ部材7がフロントパネル
12を係止して、ねじ孔部33aに螺進することによっ
て、外ねじ部材7とともにフロントパネル12が変換ア
ダプタ30に近接し、フロントパネル12とシャーシ1
00とが結合される。図5および図6に示すように、第
2の基板10は、外ねじ部材7によってラック1に着脱
可能に取付けられ、変換アダプタ30のラック1への装
着を解除することなく、第2の基板10をラックから取
り外すことができる。
【0055】図7は、ラック1の一部と第2の基板10
と他の実施の形態の基板サイズ変換アダプタ60とを示
す斜視図である。ラック1および第2の基板10は、前
述の記載の構成と同様であり、同様の符号を付し説明を
省略する。また基板サイズ変換アダプタ60は、リア方
向B1にダミーのコネクタ61を有し、そのほかの構成
は、前述の構成と同様であり、同様の構成については、
同一の参照符号を付し、説明を省略する。
【0056】変換アダプタ60は、リア方向端部から突
出し、ラック1の受側コネクタ9の一部に接続すること
ができるダミーのコネクタ61が構成される。変換アダ
プタ60は、ラック1に装着され、ダミーのコネクタ6
1がラック1の受側コネクタ9に接続されることによっ
て、変換アダプタ60をよりしっかり固定することがで
きる。またダミーのコネクタ61以外にも変換アダプタ
60を固定するような治具を用いても良い。これらのコ
ネクタおよび治具を用いることによって、変換アダプタ
30が振動することを防止することができる。
【0057】図8は、他の実施の形態のレール部材70
の一部を示し、図8(1)は、第2の基板10がレール
部材70に嵌合した状態の側面図を示し、図8(2)
は、図8(1)のレール部材70を切断面線II−II
から見た断面図であり、図8(3)は、図8(1)のレ
ール部材70を切断面線III−IIIから見た断面図
である。レール部材70は、図4に示す前述のレール部
材34と同様に、凹部が形成されるレール部36とレー
ル部36を基板部31に結合する2つの結合部37とを
含み、これらが基板部31の長手方向に延びて構成さ
れ、振動抑制部材80の形成位置が異なる。したがって
振動抑制部材以外の構成は、同様であり、説明を省略
し、同一の参照符号を付す。
【0058】突出部36cのレール溝43に臨む部分か
ら、厚み方向に切り欠いた第2の溝44が設けられ、さ
らに底部36bのレール溝43に臨む部分から厚み方向
に切り欠いた第3の溝45が設けられる。レール部70
を長手方向に直交する断面で見たとき、第2の溝44お
よび第3の溝45によって、U字状の溝が形成される。
このU字状の溝にU字状の振動抑制部材80が嵌め込ま
れる。振動抑制部材80は、U字状の溝を埋めて、突出
部36cの厚み方向および底部36dの厚み方向に突出
して配置される。レール溝43に突出した部分は、面取
りがなされる。これによってレール溝を移動する第2の
基板10は、振動抑制部材80に引っ掛からずに円滑に
移動することができる。
【0059】具体的には、突出部36cから突出する部
分は、突出部36Cから突出するとともに、そのレール
部材長手方向両端部81が近接するように面取りがなさ
れる。また底部36bから突出する部分は、底部36B
から突出するとともに、そのレール部材長手方向両端部
82が近接するように面取りがなされる。
【0060】また各突出部36cから最も突出する振動
抑制部材部分83a,83bは、その対向する距離が第
2の基板の厚み方向寸法よりも短く形成される。第2の
基板10がこの振動抑制部材部分83a,83bの間に
挿入されると、振動抑制部材が弾発的に変形し、第2の
基板10を厚み方向両端から狭持する。同様に底部36
bから最も突出する振動抑制部材部分84に第2の基板
10が挿入されると、第2の基板10を底部厚み方向に
押し上げ、ラック1のガイドレールと協動して、第2の
基板10を幅方向両端から狭持する。
【0061】以上のように本実施の形態に従えば、従来
のラック1および第2の基板10に特別な加工を行なう
ことなく、第2の基板10を容易に装着することができ
る。これによって規格によって規定される基板およびラ
ックを用いることができる。またラック1を加工しない
ので、変換アダプタの装着を解除することで、再び所定
の幅寸法L1を有する基板をラック1に装着することが
できる。このように規格によって規定される基板を用い
て、容易に装着および解除を行なうことができ、さらに
所定の幅寸法L1を有する基板と、第2の基板10とを
柔軟に装着することができるので、修理および基板構成
の変更が容易になる。
【0062】また第2の基板10のコネクタ11とラッ
クの受側コネクタ9とが直接接続されるので、配線部を
介してコネクタ11と受側コネクタ9とを接続する場合
に比べて、電気的特性を低下することなく、第2の基板
をラックに装着することができる。具体的には、ラック
1および第2の基板10がVME規格によって規定され
る場合、第2の基板であるシングルハイトVMEボード
は、ラック1の他方のガイドレール3aに嵌め込まれ、
他方側に偏って配置される。このような装着状態におい
て、シングルハイトVMEボードのコネクタ11は、ダ
ブルハイトVMEボードのコネクタのうちの一つと同じ
位置に配置される。これによって、第2の基板のコネク
タから電子機器装置内のコネクタに直接結合することが
できる。したがって配線を介して結合する必要がなく、
配線部に使用する領域を必要とせず、ラック1から第2
の基板10が突出することがない。
【0063】また受側コネクタ9に直接接続されること
によって、第2の基板10とラック1との機械的接続力
を向上することができる。また第2の基板10の幅方向
一側部10aがラック1の一方のガイドレール3aに嵌
合し、第2の基板10の幅方向他側部10bが変換アダ
プタ30,60のレール部34に嵌合する。したがって
第2の基板10の両側部が支持されて、第2の基板10
の振動が抑制される。
【0064】さらにレール部34にゴムなどの可撓性お
よび弾発性を有する振動抑制部材36a,80を設け、
振動抑制部材36a,80が、第2の基板10を当接す
るので、さらに第2の基板10の振動が防止される。ま
たレール部34の把持部36dが結合部37によって狭
持され、結合部37が基板部31に接続される。したが
って結合部37がばね機構として働き、外部からの衝撃
を緩和して第2の基板10に伝達する。また第2の基板
10の寸法精度が低い場合および熱変形などによって、
第2の基板10が変形しても結合部37が撓むことによ
って対応し、第2の基板10に無理な力がかかることを
防止し、第2の基板10が破損することを防止すること
ができる。また把持部36dによって狭持されてレール
部34が固定されるので、レール部34が直接第2の基
板10にねじ止めなどの固定がなされる場合に比べて、
レール部34を微調整することができる。
【0065】このような変換アダプタ30を装着したラ
ック1を有する電子機器装置は、第2の基板10の取り
替えが容易で、基板の構成を容易に変更することができ
る。また電子機器装置に組み込まれた第2の基板10の
振動が防止され、振動に対して安定した電子機器装置を
提供することができる。また第2の基板10の取り外し
が容易なので、第2の基板10を取り外して、容易に修
理および取り替えを行なうことができ、他の基板を損傷
することを防止することができる。
【0066】また本実施の形態は、発明の例示に過ぎず
発明の範囲内で構成を変更することができる。たとえば
ラック1のガイドレール部3a,3bをレール部34の
構成と同様にすることによって、第2の基板10の他側
部10bのほかに一側部10aの振動を抑制し、より確
実に第2の基板10の振動を防止することができる。ま
た振動抑制部材36aを用いずに、金属から成る部材に
よって第2の基板を固定しても良い。また変換アダプタ
は、矩形板状の基板部を有しなくても良く、幅方向一側
部でラックのガイドレールに嵌合可能でかつ、幅方向他
側部にレール部が形成されればよく、基板部に変えて格
子構造が形成されても良い。
【0067】またラック1に装着される第2の基板は、
縦方向に配置されても横方向に配置されても良い。また
基板およびラックは、VME規格以外でも上述の効果を
得ることができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1および2記載の本発明によれ
ば、第2の基板は、特別な加工および部材を必要とせず
に、ラックに装着することができる。これによって市販
されている通常の基板を第2の基板として用いることが
でき、ラックに容易に装着することができる。また第2
の基板は、両側部が支持されるので、外部からの衝撃に
よって大きくゆれることが防止され、振動による基板の
損傷を低減することができる。また第2の基板が、振動
抑制部材によって厚み方向両側から挟持されることによ
って、レール部に第2の基板が直接接触することが防が
れる。これによって第2の基板の振動が抑制され、第2
の基板の損傷を低減することができる。またレール部と
第2の基板とのがたつきを防止することができ、装着後
に第2の基板がレール部に衝突することをなくすことが
できる。このようにして基板に搭載される電子機器装置
の振動による故障をなくし、電子機器の安定性を向上す
ることができる。
【0069】またラック自体に加工を行なう必要がな
く、基板の構成に応じて第1の基板および第2の基板を
柔軟に装着することができる。これによって多彩なライ
ンナップの基板構成を有する電子機器装置を構成でき、
かつ基板の構成を容易に変更することができる。
【0070】また請求項1記載の本発明によれば、第2
の基板のコネクタと電子機器装置内のバスコネクタは、
配線を介さずに、直接結合することができるので、基板
の電気的および機械的特徴を低下することなくラックに
装着することができる。たとえば配線を必要としないの
で、ノイズの影響を低減し安定的な性能を維持できる。
またコネクタ同士が接続することによって、よりしっか
りと基板をラックに結合することができる。
【0071】また請求項3記載の本発明によれば、振動
抑制部材がレール部の長手方向に2箇所設けられるの
で、第2の基板の幅方向に延びる角変位を抑え、第2の
基板がレール部に接触することを防止することができ
る。また請求項4記載の本発明によれば、第2の基板を
レール溝に嵌合して、長手方向にスライド移動する場
合、第2の基板が振動抑制部材に引っ掛かかることを防
ぎ、第2の基板を円滑に移動させることができる。また
請求項5記載の本発明によれば、第2の基板の寸法精度
が低い場合、熱変形などによって第2の基板が変形する
場合などであっても、結合部が撓むことによって第2の
基板に無理な力がかかることを防止し、第2の基板が破
損することを防いで、第2の基板をレール溝に嵌合する
ことができる。また請求項6記載の本発明によれば、レ
ール部をラックに対して位置調整可能とすることによっ
て、第2の基板の保持位置を微調整して装着することが
できる。また請求項7記載の本発明によれば、基板サイ
ズ変換アダプタにおけるラックとの装着を解除すること
なく、第2の基板におけるラックとの装着を解除するこ
とができ、第2の基板のみをラックから取外すことがで
きる。また基板サイズ変換アダプタと第2の基板とが連
結された状態で、ラックへの装着および装着解除を行う
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の一形態の基板サイズ変換アダプタ30
と第2の基板10とラック1の一部とを示す斜視図であ
る。
【図2】連結体90と、ラック1とを示し、図2(1)
は、連結体90がラック1に挿入される前の断面図を示
し、図2(2)は、連結体90がラック1に装着された
後の断面図を示す。
【図3】レール部材34を示し、図3(1)は、レール
部材34の一部を示す正面図であり、図3(2)は、図
3(1)のS3−S3切断面線からみた断面図である。
【図4】図3(2)のレール部36をS4−S4切断面
線から見た断面図である。
【図5】フロントパネル12とねじ孔部6aとの結合部
分を示す断面図である。
【図6】第2の基板10とフロントパネル12と変換ア
ダプタ30とを示す斜視図である。
【図7】ラック1の一部と第2の基板10と他の実施の
形態の基板サイズ変換アダプタ60とを示す斜視図であ
る。
【図8】他の実施の形態のレール部材70の一部を示
し、図8(1)は、第2の基板10がレール部材70に
嵌合した状態の側面図を示し、図8(2)は、図8
(1)のレール部材70を切断面線II−IIから見た
断面図であり、図8(3)は、図8(1)のレール部材
70を切断面線III−IIIから見た断面図である。
【図9】ラック1の一部とラック1に装着される所定の
幅寸法L1を有する第1の基板2とを示す斜視図であ
る。
【図10】ラック1と所定の幅寸法L1よりも小さい幅
寸法L2を有する第2の基板10とを示す斜視図であ
る。
【図11】第2の基板10の装着動作を示す断面図であ
り、図11(1)はラック装着前の、図11(2)はラ
ック装着後のラック1と第2の基板10を示す。
【図12】第2の基板10の幅方向両側部を支持する従
来の技術のラック15を示す断面図である。
【図13】従来の技術の基板サイズ変換アダプタ20を
示す正面図である。
【符号の説明】
1 ラック 3a,3b ガイドレール 6a,6b ねじ孔部 7 38 外ねじ部材 9 受側コネクタ 10 第2の基板 10a 第2の基板の幅方向一側部 10b 第2の基板の幅方向他側部 11 コネクタ 12 フロントパネル 13 装着解除部材 14a,14b フロントパネル挿通孔 30 基板サイズ変換アダプタ 31 基板部 31a 基板部の幅方向一側部 31b 基板部の幅方向他側部 32 取付パネル 33 第2の基板取付部材 33a ねじ孔部 34 レール部材 35 取付パネル挿通孔 36a 80 振動抑制部材 100 シャーシ 101 内部空間 L1 ラックに収納可能な基板の幅方向寸法 L2 第2の基板の幅方向寸法 L3 基板サイズ変換アダプタの幅方向寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−72198(JP,A) 特開 平11−121948(JP,A) 特開 平8−32196(JP,A) 実開 昭62−134290(JP,U) 実開 昭54−9362(JP,U) 実開 平4−77283(JP,U) 実開 昭63−147889(JP,U) 実開 昭62−28489(JP,U) 実開 平1−165692(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 7/14

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガイドレールと受側コネクタとを
    有し、第1のコネクタを有する第1の基板の幅方向両側
    部を、各ガイドレールに嵌合させかつ第1のコネクタを
    受側コネクタに接続して装着するためのラックに、第1
    の基板の幅寸法よりも小さい幅寸法を有しかつ幅方向一
    側部が一方のガイドレールに嵌合された状態で受側コネ
    クタに接続可能な第2のコネクタを有する第2の基板
    を、装着するための基板サイズ変換アダプタであって、 一側部が他方のガイドレールに嵌合可能であり、他側部
    に第2の基板の他側部が嵌合可能なレール部が設けら
    れ、 第2の基板の他側部がレール部材に嵌合した状態で、基
    板サイズ変換アダプタと第2の基板とを合わせた全体の
    幅寸法が第1の基板の幅寸法となり、 前記レール部は、第2の基板の厚み寸法よりも大きいレ
    ール溝が形成され、 レール部には、可撓性および弾発性を有し、第2の基板
    が前記レール溝に嵌合した状態で、第2の基板を厚み方
    向両側から挟持する振動抑制部材が長手方向に関して部
    分的に設けられることを特徴とする基板サイズ変換アダ
    プタ。
  2. 【請求項2】 対向して設けられる2つのガイドレール
    を有し、幅方向両側部を嵌合させて第1の基板を装着す
    るためのラックに、第1の基板の幅寸法よりも小さい幅
    寸法を有する第2の基板を装着するための基板サイズ変
    換アダプタであって、 第2の基板の少なくとも一つの側部に嵌合可能なレール
    部が設けられ、 前記レール部は、第2の基板の厚み寸法よりも大きいレ
    ール溝が形成され、 レール部には、可撓性および弾発性を有し、第2の基板
    が前記レール溝に嵌合した状態で、第2の基板を厚み方
    向両側から挟持する振動抑制部材が長手方向に関して部
    分的に設けられることを特徴とする基板サイズ変換アダ
    プタ。
  3. 【請求項3】 振動抑制部材は、レール部の長手方向に
    沿って2箇所設けられることを特徴とする請求項1また
    は2記載の基板サイズ変換アダプタ。
  4. 【請求項4】 振動抑制部材のうち、レール溝から突出
    する部分には、面取りがなされていることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の基板サイズ変換アダプ
    タ。
  5. 【請求項5】 幅方向一側部が一方のガイドレールに嵌
    合される基板部と、 レール部と基板部とを結合する結合部とをさらに含み、
    レール部は、結合部を介して弾発的および可撓的に基板
    部に連結されることを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載の基板サイズ変換アダプタ。
  6. 【請求項6】 レール部は、結合部に対して位置調整可
    能に連結されることを特徴とする請求項5記載の基板サ
    イズ変換アダプタ。
  7. 【請求項7】 第2の基板と着脱可能に連結され、第2
    の基板が連結された連結体としてラックに装着可能であ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の基
    板サイズ変換アダプタ。
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