JP3522629B2 - 駆動部の給脂装置 - Google Patents

駆動部の給脂装置

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JP3522629B2
JP3522629B2 JP2000057484A JP2000057484A JP3522629B2 JP 3522629 B2 JP3522629 B2 JP 3522629B2 JP 2000057484 A JP2000057484 A JP 2000057484A JP 2000057484 A JP2000057484 A JP 2000057484A JP 3522629 B2 JP3522629 B2 JP 3522629B2
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ball nut
ball
screw shaft
nut
ball screw
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/83Lubricating means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C2045/835Lubricating means for ball screws or ball nuts

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動部の給脂装
置、特に、射出成形機の駆動部の給脂装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においては、加熱シリ
ンダ内において加熱され溶融させられた樹脂を高圧で射
出して金型装置のキャビティ空間に充填(てん)し、該
キャビティ空間内において樹脂を冷却し、固化させるこ
とによって成形品を成形するようにしている。
【0003】そのために、前記金型装置は固定金型及び
可動金型から成り、型締装置によって前記可動金型を進
退させ、前記固定金型に対して接離させることにより、
型開閉、すなわち、型閉じ、型締め及び型開きを行うこ
とができるようになっている。
【0004】そして、前記型締装置に、前記可動金型を
進退させるためのトグル機構が配設され、該トグル機構
は、駆動部に配設された電動モータ、サーボモータ等を
駆動することによって作動させられる。
【0005】図2は従来の型締装置の概略図である。
【0006】図において、25は可動プラテンであり、
該可動プラテン25の前端には図示されない可動金型が
取り付けられる。前記可動プラテン25は、図示されな
い固定プラテンとトグルサポート18との間に架設され
たタイバー24に沿って進退(図における左右方向に移
動)させられる。また、前記可動プラテン25の後端
(図における左端) にはエジェクタピン送り装置16が
配設される。
【0007】そして、前記トグルサポート18と可動プ
ラテン25との間にはトグル機構22が配設され、該ト
グル機構22は、トグルサポート18側と可動プラテン
25側との間でクロスヘッド23を進退させ、それに伴
って発生させられた型締力によって型締めを行う。
【0008】そのために、前記トグル機構22は、前記
クロスヘッド23に対して揺動自在に支持されたトグル
レバー19、前記トグルサポート18に対して揺動自在
に支持されたトグルレバー20、前記可動プラテン25
に対して揺動自在に支持されたトグルアーム21から成
り、前記トグルレバー19、20間、及びトグルレバー
20とトグルアーム21との間がそれぞれリンク結合さ
れる。
【0009】また、ボールねじ軸15が、ベアリング1
5aを介して前記トグルサポート18に対して回転自在
に支持され、前記ボールねじ軸15と、前記クロスヘッ
ド23の内側に配設されたボールナット17とが螺
(ら)合させられる。なお、前記ボールねじ軸15及び
ボールナット17によってねじ軸回転型のボールねじが
構成される。
【0010】そして、前記ボールねじ軸15を回転させ
るために、前記トグルサポート18の側面に図示されな
いサーボモータが取り付けられ、該サーボモータのプー
リと、前記ボールねじ軸15の後端に取り付けられたプ
ーリ13bとの間に図示されないベルトが張設される。
【0011】したがって、前記サーボモータを駆動して
前記ボールねじ軸15を矢印A方向に回転させると、ボ
ールねじ軸15の回転運動が前記ボールナット17によ
って直線運動に変換され、前記クロスヘッド23は矢印
B方向に進退させられる。そして、前記クロスヘッド2
3を図の上半分のように前進(図における右方向に移
動)させると、トグル機構22が伸展して可動プラテン
25が前進させられ、型閉じ及び型締めが行われ、前記
クロスヘッド23を図の下半分のように後退(図におけ
る左方向に移動)させると、トグル機構22が屈曲して
可動プラテン25が後退させられ、型開きが行われる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の型締装置においては、成形を行うために可動プラテ
ン25が繰り返し進退させられるので、前記ベルトが摩
耗したり破断したりして型締装置の耐久性が低下してし
まう。したがって、ベルトを比較的短時間で交換する必
要が生じるとともに、ベルトの摩耗粉によって射出成形
機の周囲を汚してしまう。
【0013】また、ベルトを強力に張る必要があるの
で、ボールねじ軸15に偏心荷重が加わり、ボールねじ
軸15の作動効率が低くなってしまう。
【0014】そこで、ナット回転型のボールねじを利用
し、サーボモータとボールナットとを連結し、サーボモ
ータを駆動することによってボールナットを回転させ、
ボールねじ軸を進退させることによってクロスヘッドを
進退させるようにした型締装置が考えられる。
【0015】ところで、ボールねじを潤滑するために、
給脂装置が配設され、ボールナットとボールねじ軸との
間に潤滑材としてのグリースを供給するようにしてい
る。そして、ナット回転型のボールねじの場合、ボール
ナットが回転させられるので、グリースの供給源とボー
ルナットとを連結することができない。したがって、ボ
ールナットの回転が停止させられているときに、ボール
ナット側又はボールねじ軸側からグリースを供給するよ
うにしている。
【0016】ところが、連続して成形を行う場合には、
長時間にわたってボールナットが回転させられるので、
その間はグリースを供給することができない。したがっ
て、ボールねじを十分に潤滑することができない。
【0017】本発明は、前記従来の給脂装置の問題点を
解決して、ボールねじを十分に潤滑することができる駆
動部の給脂装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の駆
動部の給脂装置においては、駆動手段と、該駆動手段を
駆動することによって発生させられた回転を受けて回転
させられるボールナットと、該ボールナットと螺合させ
られるボールねじ軸と、該ボールねじ軸に固定され、進
退させられる被駆動部材と、前記ボールナットの回転に
伴って回転する回転部に対して摺(しゅう)動自在に配
設された給脂部材と、前記ボールナット、及び前記回転
部の外周面と給脂部材の内周面との間に形成された隙
(すき)間を包囲し、前記ボールねじ軸を貫通させるた
めの穴が形成されたナットカバーとを有する。
【0019】そして、該給脂部材は、前記ボールナット
に潤滑材を供給する潤滑材供給路を備える。
【0020】また、前記回転部は、前記潤滑材供給路か
ら供給された潤滑材をボールナットとボールねじ軸との
間に供給する潤滑材案内路を備える。
【0021】そして、前記回転部及び前記給脂部材の各
摺動部のうちの少なくとも一方に環状の油溝が形成され
る。
【0022】本発明の他の駆動部の給脂装置において
は、さらに、前記回転部は前記ボールナットのフランジ
部である。
【0023】本発明の更に他の駆動部の給脂装置におい
ては、さらに、前記油溝は回転部の外周面に沿って環状
に延びる。
【0024】
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。
【0026】図3は本発明の実施の形態における射出成
形機の要部概略図である。
【0027】図において、21はフレーム、36は該フ
レーム21に固定された固定プラテン、41は、該固定
プラテン36との間に所定の距離を置いて、前記フレー
ム21に対して移動自在に配設されたベースプレートと
してのトグルサポート、34は前記固定プラテン36と
トグルサポート41との間に架設されたタイバー、35
は、前記固定プラテン36と対向させて配設され、前記
タイバー34に沿って進退(図における左右方向に移
動)自在に配設された可動プラテンであり、前記固定プ
ラテン36における可動プラテン35と対向する面に図
示されない固定金型が、前記可動プラテン35における
前記固定プラテン36と対向する面に図示されない可動
金型が取り付けられる。
【0028】また、前記可動プラテン35の後端 (図に
おける左端) には、離型時に図示されないエジェクタピ
ンを突き出すためのエジェクタピン送り装置26が配設
される。該エジェクタピン送り装置26においては、エ
ジェクタ用の駆動手段としてのサーボモータ32を駆動
することによって、エジェクタロッド27をストローク
Saだけ進退させるようになっている。
【0029】そして、前記可動プラテン35とトグルサ
ポート41との間にはトグル機構22が、前記トグルサ
ポート41の後端には駆動部70が配設され、該駆動部
70における型締め用の駆動手段としてのサーボモータ
71を駆動し、被駆動部材としてのクロスヘッド38を
進退させることによって、トグル機構22を作動させる
ことができる。これに伴って、前記可動プラテン35が
前進(図における右方に移動)させられて型閉じが行わ
れるとともに、サーボモータ71による推進力にトグル
倍率を乗じた型締力が発生させられ、該型締力によって
型締めが行われる。本実施の形態においては、トグル機
構22を作動させることによって型締力を発生させるよ
うにしているが、トグル機構22を使用することなく、
サーボモータ71による推進力をそのまま型締力として
可動プラテン35に伝達することもできる。
【0030】前記トグル機構22は、前記クロスヘッド
38に対して揺動自在に支持されたトグルレバー39、
前記トグルサポート41に対して揺動自在に支持された
トグルレバー40、前記可動プラテン35に対して揺動
自在に支持されたトグルアーム33から成り、前記トグ
ルレバー39、40間、及びトグルレバー40とトグル
アーム33との間がそれぞれリンク結合される。
【0031】次に、前記駆動部70について説明する。
【0032】図1は本発明の実施の形態における型締装
置の駆動部の要部拡大図、図4は本発明の実施の形態に
おける型締装置の駆動部の断面図、図5は図1のX−X
断面図である。
【0033】図において、70は駆動部、71はサーボ
モータであり、該サーボモータ71は、モータケース7
2、該モータケース72内に配設されたロータ60及び
ステータ61から成る。前記モータケース72は、トグ
ルサポート41(図3)に取り付けられる皿状の第1フ
ランジ54、該第1フランジ54と所定の距離を置いて
配設された皿状の第2フランジ55、及び前記第1フラ
ンジ54と第2フランジ55との間に配設された筒状の
フレーム62から成る。なお、前記駆動手段としてサー
ボモータ71以外の電動モータを使用することもでき
る。
【0034】そして、中空の出力軸50が前記モータケ
ース72に対して回転自在に配設され、前記出力軸50
の後端(図4における左端)がスラストベアリング57
によって、前端(図4における右端)がスラストベアリ
ング58によってスラスト方向及びラジアル方向に回転
自在に支持される。また、前記出力軸50を回転させる
ために、前記フレーム62にステータ61が、前記出力
軸50にロータ60がそれぞれ固定され、前記ステータ
61にコイル45が配設される。なお、前記第1フラン
ジ54と第2フランジ55との間にボルト59が配設さ
れ、該ボルト59を締め付けることによって、前記ステ
ータ61を第1フランジ54及び第2フランジ55によ
って挟むことができる。
【0035】また、前記出力軸50の後端には固定用ナ
ット46が螺合され、出力軸50の前端にはボールナッ
ト51がボルト53によって固定される。したがって、
該ボルト53を締め付けることによって、スラストベア
リング57、58を前記固定用ナット46及びボールナ
ット51によって挟むことができる。
【0036】そして、前記ボールナット51と螺合さ
せ、前記出力軸50を貫通させてボールねじ軸63が配
設され、該ボールねじ軸63の前端にクロスヘッド38
がボルトb1によって固定される。また、前記クロスヘ
ッド38は、ブシュ74を介してガイドバー75に対し
て摺動自在に配設され、該ガイドバー75によって回り
止めされる。なお、前記ボールナット51及びボールね
じ軸63によって運動方向変換部としてのボールねじが
構成され、該ボールねじによって回転運動が直線運動に
変換される。そして、前記駆動部70は、クロスヘッド
38、出力軸50、ボールナット51、ボールねじ軸6
3及びサーボモータ71によって構成される。
【0037】したがって、前記コイル45に電流を供給
してサーボモータ71を駆動すると、ロータ60に回転
が発生させられ、その回転が出力軸50を介してボール
ナット51に伝達される。その結果、ボールナット51
とボールねじ軸63との螺合によって、ボールナット5
1の矢印A方向の回転運動がボールねじ軸63の矢印B
方向の直線運動に変換され、ボールねじ軸63及びクロ
スヘッド38がストロークSbだけ進退(図1及び4に
おける左右方向に移動)させられる。すなわち、前記ク
ロスヘッド38を前進(図1における右方向に移動)さ
せると、トグル機構22が伸展して可動プラテン35が
前進させられ、型閉じ及び型締めが行われ、前記クロス
ヘッド38を後退(図1における左方向に移動)させる
と、トグル機構22が屈曲して可動プラテン35が後退
させられ、型開きが行われる。
【0038】このように、本実施の形態においては、サ
ーボモータ71を駆動することによって発生させられた
回転運動を直線運動に変換し、トグル機構22を直接作
動させるようになっているので、ベルトを使用する必要
がない。
【0039】したがって、型締装置の耐久性を向上させ
ることができるとともに、射出成形機の周囲を汚すこと
がなくなる。また、フルクローズド制御を行うことがで
きるので、型締装置の制御精度を高くすることができ
る。
【0040】また、前記サーボモータ71を制御するた
めに、前記出力軸50の後端を包囲してブラケット47
が配設され、該ブラケット47に回転速度検出手段とし
てのエンコーダ48が固定され、該エンコーダ48によ
ってロータ60の回転速度を直接検出することができる
ようになっている。したがって、クロスヘッド38の位
置を正確に検出することができる。なお、ロータ60の
回転速度は図示されない制御部に送られる。
【0041】ところで、ボールねじを潤滑するために、
ボールナット51とボールねじ軸63との間に潤滑材と
してのグリースを供給する必要がある。この場合、ボー
ルナット51が回転させられるので、グリースの供給源
とボールナット51とを直接連結することができない。
【0042】そこで、前記ボールナット51の後端に回
転部としての環状のフランジ部81が形成され、該フラ
ンジ部81の円周方向における複数箇所(本実施の形態
においては、4箇所)に、径方向に延びる潤滑材案内路
としての給脂穴82が形成される。そして、前記フラン
ジ部81より径方向外方に、環状体から成る給脂部材と
しての給脂用のプレート83が、前記フランジ部81と
摺動自在に配設され、前記プレート83の円周方向にお
ける複数箇所に配設されたボルトb2によって第1フラ
ンジ54に固定される。したがって、前記ボールナット
51が回転し、フランジ部81の外周面とプレート83
の内周面とが摺動させられる。
【0043】また、前記プレート83の摺動部としての
内周面には、前記フランジ部81の外周面に沿って溝部
としての環状の油溝84が形成され、該油溝84の円周
方向における所定の位置、本実施の形態においては、上
端の位置に、潤滑材供給路としての給脂穴85が径方向
に形成される。
【0044】前記各給脂穴82の径方向内方の端部は、
ボールナット51とボールねじ軸63との間に形成され
た環状の隙間97に向けて開口させられ、各給脂穴82
の径方向外方の端部は前記油溝84に向けて開口させら
れる。また、前記給脂穴85の径方向内方の端部は前記
給溝84に向けて開口させられ、給脂穴85の径方向外
方の端部は図示されない給脂路と接続される。
【0045】なお、本実施の形態においては、フランジ
部81はボールナット51と一体に形成されているが、
ボールナットとは別に環状の回転体を形成し、該回転体
をボールナットに固定することもできる。また、本実施
の形態においては、前記フランジ部81の外周面に沿っ
て油溝84が環状に形成されるようになっているが、弧
状に形成することもできる。そして、本実施の形態にお
いては、プレート83の内周面に油溝84を形成するよ
うになっているが、前記フランジ部81の摺動部として
の外周面に油溝を形成したり、プレート83の内周面及
びフランジ部81の外周面の両方に油溝を形成したりす
ることができる。
【0046】また、前記ボールナット51、及び前記フ
ランジ部81とプレート83との間に形成された隙間を
包囲するように、ナットカバー87が配設され、ボール
ナット51とナットカバー87との間に、前記フランジ
部81の外周面とプレート83の内周面との間に形成さ
れた隙間から漏れたグリースを溜(た)めるための環状
のグリース溜め91が形成される。前記ナットカバー8
7は、筒状部88、筒状部88の前端に形成された環状
のプレート部89、及び前記筒状部88の後端に形成さ
れたフランジ部90から成る。また、前記プレート部8
9には、ボールねじ軸63を貫通させるための穴92が
形成され、グリース溜め91の内周縁とボールねじ軸6
3の外周面との間には、ボールねじ軸63が移動する際
に摩擦抵抗を生じさせないように、しかも、グリース溜
め91内のグリースが容易に漏れないように、極めてわ
ずかな隙間が形成される。なお、前記ボールナット5
1、プレート83及びナットカバー87によって給脂装
置が構成される。そして、前記ボールナット51の前端
に、ボールナット51とボールねじ軸63とをシールす
るラビリンスシール99が配設される。
【0047】したがって、図示されないグリース供給源
から給脂路を介して供給されたグリースは、給脂穴85
を介して油溝84に供給され、該油溝84内を円周方向
に移動させられる。続いて、油溝84内のグリースは、
給脂穴82を介して隙間97に供給され、該隙間97を
介してボールねじ軸63を潤滑するとともに、ボールね
じ軸63を介してボールナット51を潤滑する。
【0048】そして、前記油溝84から、フランジ部8
1の外周面とプレート83の内周面との間に形成された
隙間を介して後方(図1及び4における左方)に向けて
漏れ出したグリースは、スラストベアリング58に供給
され、スラストベアリング58を潤滑する。また、前記
油溝84から、フランジ部81の外周面とプレート83
の内周面との間に形成された隙間を介して前方(図1及
び4における右方)に向けて漏れ出したグリースは、グ
リース溜め91内を筒状部88に沿って軸方向に流れた
後、プレート部89に沿って径方向内方に流れ、ボール
ねじ軸63を潤滑するとともに、ボールねじ軸63を介
してボールナット51を潤滑する。
【0049】このように、油溝84を介してグリースを
供給することができるので、ボールナット51を回転さ
せたままで、確実に給脂を行うことができる。したがっ
て、ボールねじを十分に潤滑することができる。
【0050】また、ボールナット51、及びフランジ部
81の外周面とプレート83の内周面との間に形成され
た隙間がナットカバー87によって包囲されるので、フ
ランジ部81の外周面とプレート83の内周面との間に
形成された隙間から漏れ出したグリースをグリース溜め
91に溜めることができる。したがって、グリースを拭
き取る必要がなくなるので、型締装置の保守・管理が容
易になる。また、グリースを再び使用することができる
ので、給脂装置のコストを低くすることができる。
【0051】そして、ボールナット51のリターンチュ
ーブ96内を図示されないボールが移動させられるの
で、ボールが衝突する際に騒音が発生する。ところが、
ボールナット51がナットカバー87によって包囲さ
れ、しかも、グリース溜め91にグリースが充填されて
いるので、前記騒音が外に漏れるのを防止することがで
きる。
【0052】また、グリースが不足したとき等に、ボー
ルナット51の回転に伴ってグリースミストが発生する
が、ボールナット51がナットカバー87によって包囲
されるので、グリースミストが飛散することがない。
【0053】本実施の形態においては、型締装置の駆動
部を潤滑するための給脂装置について説明しているが、
射出装置の駆動部、エジェクタ装置の駆動部に適用する
こともできる。
【0054】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0055】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、駆動部の給脂装置においては、駆動手段と、該駆
動手段を駆動することによって発生させられた回転を受
けて回転させられるボールナットと、該ボールナットと
螺合させられるボールねじ軸と、該ボールねじ軸に固定
され、進退させられる被駆動部材と、前記ボールナット
の回転に伴って回転する回転部に対して摺動自在に配設
された給脂部材と、前記ボールナット、及び前記回転部
の外周面と給脂部材の内周面との間に形成された隙間を
包囲し、前記ボールねじ軸を貫通させるための穴が形成
されたナットカバーとを有する。
【0056】そして、該給脂部材は、前記ボールナット
に潤滑材を供給する潤滑材供給路を備える。
【0057】また、前記回転部は、前記潤滑材供給路か
ら供給された潤滑材をボールナットとボールねじ軸との
間に供給する潤滑材案内路を備える。
【0058】そして、前記回転部及び前記給脂部材の各
摺動部のうちの少なくとも一方に環状の油溝が形成され
る。
【0059】この場合、潤滑材供給路を介して油溝に供
給された潤滑材は、潤滑材案内路を介してボールナット
とボールねじ軸との間に供給される。したがって、ボー
ルナットを回転させたままで、確実に給脂を行うことが
できるので、ボールねじを十分に潤滑することができ
る。
【0060】
【0061】また、ボールナット、及び前記回転部の外
周面と給脂部材の内周面との間に形成された隙間がナッ
トカバーによって包囲されるので、前記隙間から漏れ出
した潤滑材をグリース溜めに溜めることができる。
【0062】したがって、潤滑材を拭き取る必要がなく
なるので、型締装置の保守・管理が容易になる。また、
潤滑材を再び使用することができるので、給脂装置のコ
ストを低くすることができる。
【0063】そして、ボールナットのリターンチューブ
内をボールが移動させられるので、ボールが衝突する際
に騒音が発生するが、ボールナットがナットカバーによ
って包囲され、しかも、ボールナットとナットカバーと
の間に潤滑材が充填されているので、前記騒音が外に漏
れるのを防止することができる。
【0064】また、潤滑材が不足したとき等に、ボール
ナットの回転に伴ってグリースミストが発生するが、ボ
ールナットがナットカバーによって包囲されるので、グ
リースミストが飛散することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における型締装置の駆動部
の要部拡大図である。
【図2】従来の型締装置の概略図である。
【図3】本発明の実施の形態における射出成形機の要部
概略図である。
【図4】本発明の実施の形態における型締装置の駆動部
の断面図である。
【図5】図1のX−X断面図である。
【符号の説明】
38 クロスヘッド 51 ボールナット 63 ボールねじ軸 70 駆動部 71 サーボモータ 81 フランジ部 82、85 給脂穴 83 プレート 84 油溝 87 ナットカバー

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)駆動手段と、 (b)該駆動手段を駆動することによって発生させられ
    た回転を受けて回転させられるボールナットと、 (c)該ボールナットと螺合させられるボールねじ軸
    と、 (d)該ボールねじ軸に固定され、進退させられる被駆
    動部材と、 (e)前記ボールナットの回転に伴って回転する回転部
    に対して摺動自在に配設された給脂部材と (f)前記ボールナット、及び前記回転部の外周面と給
    脂部材の内周面との間に形成された隙間を包囲し、前記
    ボールねじ軸を貫通させるための穴が形成されたナット
    カバーとを有するとともに、 (g)前記給脂部材は、前記ボールナットに潤滑材を供
    給する潤滑材供給路を備え、 (h)前記回転部は、前記潤滑材供給路から供給された
    潤滑材をボールナットとボールねじ軸との間に供給する
    潤滑材案内路を備え、 (i)前記回転部及び前記給脂部材の各摺動部のうちの
    少なくとも一方に環状の油溝が形成されることを特徴と
    する駆動部の給脂装置。
  2. 【請求項2】 前記回転部は前記ボールナットのフラン
    ジ部である請求項1に記載の駆動部の給脂装置。
  3. 【請求項3】 前記油溝は回転部の外周面に沿って環状
    に延びる請求項1に記載の駆動部の給脂装置
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