JP3522145B2 - 輸送容器用重量物搬出入ステージ及び重量物搬出入方法 - Google Patents

輸送容器用重量物搬出入ステージ及び重量物搬出入方法

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JP3522145B2
JP3522145B2 JP07105299A JP7105299A JP3522145B2 JP 3522145 B2 JP3522145 B2 JP 3522145B2 JP 07105299 A JP07105299 A JP 07105299A JP 7105299 A JP7105299 A JP 7105299A JP 3522145 B2 JP3522145 B2 JP 3522145B2
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辰彦 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輸送容器用重量物
搬出入ステージ及び輸送容器への重量物搬入方法に関す
る。更に詳しく言えば、シャーシ上に積載した輸送容器
(特にコンテナ)に搬送車等を使って重量物を搬入する
ための輸送容器用重量物搬出入ステージ、並びにシャー
シ上に積載したコンテナ等の輸送容器への重量物搬入方
法及び輸送容器からの重量物搬出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板コイル等の重量物の輸出等におい
て、その物流にドライコンテナを使用する場合には、以
下のような手順を踏む必要がある。即ち、まず、床面に
直接置いたドライコンテナの内部に、フォークリフト等
で重量物を搬入し、その後、そのコンテナをクレーン、
大型フォークリフト等のコンテナを持ち上げることので
きる機械で持ち上げてシャーシ(コンテナを積載運搬す
るための台車)上に積載し、そのシャーシをヤード・ト
ラクターでマーシャリング・ヤード(船積みされる実入
りコンテナの置場所)まで運搬する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の手順において、
シャーシ上に積載された空のドライコンテナ等の輸送容
器内に直接コイル等の重量物を搬入することができれ
ば、多くの輸送時間、人件費等の節約となる。しかし、
シャーシはサスペンションを有するため、シャーシ上の
ドライコンテナに重量物を搬入すると、重量物を一つ搬
入するごとにドライコンテナ床面の高さが下がる。従っ
て、搬入する重量物が置かれておりフォークリフト等が
走行しているコンテナ・フレート・ステーションの床面
の高さと、ドライコンテナ床面の高さとの間に段差がで
きることとなり、床面上を走行するフォークリフト等の
搬送車を使って重量物を搬入することが困難となる。
【0004】このような問題は、搬送車の車輪の直径が
小さくなるほど、また、搬送車の地上最低高が低くなる
ほど深刻な問題となる。しかし、フォークリフト等の搬
送車を使ってコンテナ内に重量物を搬入する場合は、搬
送車自体の大きさがコンテナ内に入れる程度に制限され
るため、地上最低高を大きく取ることができず、車輪の
大きさも大きくできない。なお、この搬送車の大きさの
制限に起因する問題としては、搬送車の大きさが制限さ
れる結果、搬送車により搬入できる重量物の重量が制限
されるという問題もあった。また、エア浮上式の搬送車
を使用する場合にも、段差通過時に床面と搬送車底面と
の距離が急激に変化することとなり、搬送車底面が接地
してしまう可能性がある。
【0005】本発明は、上記観点に鑑みてなされたもの
であり、搬送車等を使ってシャーシ上のコンテナ等の輸
送容器に直接重量物を搬入することが可能となる輸送容
器用重量物搬出入ステージ、並びにシャーシ上に積載し
たコンテナ等の輸送容器への重量物搬入方法及び輸送容
器からの重量物搬出方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明の輸送容器用重
量物搬出入ステージは、シャーシ及び該シャーシ上に固
定して積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉
のある側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の
隅金具の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該
輸送容器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送
容器の該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接する
ように設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送
車が待機するためのテーブルと、を有し、上記テーブル
は、該テーブル上に載置されたものの重量を独自に支え
うる支持部を備え、該支持部は、上記支持柱が上記輸送
容器の上記開口扉の側に設置された際に、上記テーブル
上面の高さを輸送容器床面の高さと一致させることがで
きるものであり、且つ、上記支持柱は、根元部に比べて
先端部の巾が広くなっている係止部材を有するものであ
り、該係止部材を、輸送容器の開口扉のある側の上面角
に取付けられた隅金具の長穴に挿入し、挿入方向を軸と
して所定の角度だけ回転させることで該係止部材の先端
を該隅金具に係止し、該係止部材を一定の高さに釣り下
げることにより該隅金具の高さの低下を防止し、シャー
シ上の輸送容器及び該輸送容器が固定されているシャー
シの高さを固定するものであることを特徴とする。第2
発明の輸送容器用重量物搬出入ステージは、シャーシ及
び該シャーシ上に固定して積載された輸送容器に対して
該輸送容器の開口扉のある側に設置され、該輸送容器の
該開口扉のある側の隅金具の位置を固定することで該シ
ャーシの高さ及び該輸送容器の高さを固定する支持柱
と、該支持柱が該輸送容器の該開口扉の側に設置された
際に該開口に隣接するように設けられ、該輸送容器内に
重量物を搬入する搬送車が待機するためのテーブルと、
を有し、上記テーブルは、該テーブル上に載置されたも
のの重量を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、
上記支持柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置され
た際に、上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さ
と一致させることができるものであり、且つ、上記支持
柱は、係止部材を有するものであり、該係止部材を、輸
送容器の開口扉のある側の下側左右の角に取付けられた
隅金具の長穴に挿入し、該係止部材を一定の高さに支持
することにより該隅金具の高さの低下を防止し、シャー
シ上の輸送容器及び該輸送容器が固定されているシャー
シの高さを固定するものであることを特徴とする
【0007】上記「重量物」は、通常、全体として円筒
状形態物又は円柱状形態物、更には、一本の棒状重量物
若しくは棒状体を束ねて得られる集合重量物等が用いら
れ、特に、この円筒状形態物としては、帯状物がコイル
状に巻かれたもの(コイル状重量物)等が好適に挙げら
れる。この帯状物の材質は特に問わず、鋼、ステンレス
鋼、アルミニウム、合成樹脂等を例として挙げることが
できる。また、このコイル状重量物の重量、幅、巻き数
等については特に問わない。この重量物は、例えば10
0kg以上とすることができ、100kg〜100to
n程度のものとすることができる。更に、100kg〜
50ton程度のものとすることが好ましく、一般的に
は1ton〜20ton程度である。これは、以下の発
明においても、同様に適用される。
【0008】上記「輸送容器」は、上記コイル状重量物
等を収容できる容器を備えるものであればよい。この輸
送容器としては、例えば、コンテナ、コンテナ様の収容
容器を備えるトラック若しくは貨車(即ち、コンテナ様
の収容容器がトラック若しくは貨車のシャシ上に固定さ
れているもの)等が挙げられる。これは、以下の発明に
おいても、同様に適用される。
【0009】上記「輸送容器の開口扉のある側に設置さ
れ」とは、輸送容器用重量物搬出入ステージが輸送容器
に直接設置されることを意味するものではない。即ち、
輸送容器用重量物搬出入ステージは、地面や床面等に設
置されるものである。そして、その設置位置が「輸送容
器に対して輸送容器の開口扉のある側」であるという意
味である。
【0010】また、「隅金具」とは、シャーシと輸送容
器の固定、船中での輸送容器同士の固定、並びにクレー
ン及びガントリクレーン等による釣り上げ等のために使
用される、輸送容器の各頂点(上下)に設置されている
金具である。そして、「高さを固定する」とは、物の高
さ方向の「位置」が一定になるように固定する、という
ことである。また、「テーブル上に載置されたものの重
量を独自に支えうる」とは、テーブル上に載置されたも
のの重量をシャーシや輸送容器によって支えるものでは
ないことを意味している。
【0011】
【0012】ここで、「係止部材」は、その先端部の厚
さが隅金具の長穴の巾(厚さ)よりも薄く、その横巾が
隅金具の長穴の巾(厚さ)よりも広いものであり、その
根元部が隅金具の長穴内で回転できる程度の太さのもの
であれば、どのようなものであってもよい。例えば、先
端部が三角形板となっているような形状であってもよい
し、ホームベース状の五角形板となっているような形状
であってもよい。また、鉤状となっているものでもよ
い。
【0013】ここで、「下側左右の角」とは、シャーシ
上に積載された輸送容器の開口に向かったときの、輸送
容器の下側の左右の角部の意である。
【0014】第発明の輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、請求項記載の輸送容器用重量物搬出入ステージ
であって、上記支持柱が、上下方向に配されるガイドレ
ールと、該ガイドレールに対してスライド可能に係止さ
れ該ガイドレールに垂直な方向に上記係止部材を出し入
れすることができるスライド部と、該スライド部を所定
の高さに支持することができるスライド部昇降手段と、
を備えるものである。
【0015】第発明の輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、請求項記載の輸送容器用重量物搬出入ステージ
であって、上記スライド部昇降手段が、上記スライド部
を下からローラー支持しているものである。
【0016】第発明の輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、請求項記載の輸送容器用重量物搬出入ステージ
であって、上記ガイドレールを少なくとも2本備え、上
記スライド部が、該ガイドレールに沿ってスライド可能
なように、該ガイドレール上のそれぞれ上下方向の少な
くとも2点で該ガイドレールに係止されているものであ
る。
【0017】なお、上記輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、例えば以下のような態様とすることができる。即
ち、可撓性を有し、少なくとも向かい合う上記テーブル
端部と上記輸送容器床面端部との隙間をまたぐように載
置される漏れ防止シートを備える輸送容器用重量物搬出
入ステージである。かかる態様の輸送容器用重量物搬出
入ステージは、テーブル端部と輸送容器床面端部との隙
間をまたぐ漏れ防止シートを備えるため、気体を噴出す
ることにより浮上する搬送車を使用する場合に、その搬
送車が噴出する気体がテーブル端部と輸送容器床面端部
との隙間から下方に漏れて搬送車の浮力が低下してしま
うことがない。また、漏れ防止シートは可撓性を有する
シートであるため、剛性のある板などで塞ぐ場合と異な
り、テーブル上面及び輸送容器床面との間に隙間ができ
にくい。従って、効果的に気体の漏れを防ぐことができ
る。そして、載置された際になだらかにテーブル上面及
び輸送容器床面を結ぶため、浮上式搬送車が噴出する気
体の流れが乱れることがなく、搬送車の姿勢が乱れるこ
とがない。
【0018】また、以下のような態様とすることもでき
る。即ち、上記漏れ防止シートを巻き取ることができる
シート巻き取りリールを備える輸送容器用重量物搬出入
ステージである。漏れ防止シートが輸送容器用重量物搬
出入ステージに固定的に設けられている場合は、輸送容
器用重量物搬出入ステージが輸送容器の側に設置される
前は、漏れ防止シートがテーブル前端から下方に垂れて
しまう。従って、ステージを輸送容器の側に設置した後
に、テーブル前端と輸送容器との間に垂れた漏れ防止シ
ートを持ち上げて、輸送容器床面に渡す等する必要があ
り煩雑である。しかし、上記輸送容器用重量物搬出入ス
テージは、シート巻き取りリールを備えるため、ステー
ジを輸送容器の側に設置する前は、漏れ防止シートをシ
ート巻き取りリールに巻き取っておき、ステージを輸送
容器の側に設置した後にテーブル上に引き出して輸送容
器床面に渡すことができる。
【0019】また、以下のような態様とすることもでき
る。即ち、上記シート巻き取りリールは、上記テーブル
の上面よりも下方に設置されており、該漏れ防止シート
は、上記テーブルに設けられたスリットを通じて又は該
テーブル後端から、該テーブル上に引き出され又はシー
ト巻き取りリールに巻き取られる輸送容器用重量物搬出
入ステージである。かかる態様の輸送容器用重量物搬出
入ステージは、シート巻き取りリールがテーブル下方に
設置され、漏れ防止シートはスリットを通じて又はテー
ブル後端から引き出され又は巻き取られるため、シート
巻き取りリールがテーブル上での重量物の搬入作業の邪
魔になることがない。
【0020】更に、以下のような態様とすることもでき
る。即ち、気体(圧縮空気)を送るための送気ホース
と、該送気ホースを巻き取るホースリールと、を備える
輸送容器用重量物搬出入ステージである。かかる態様の
輸送容器用重量物搬出入ステージは、送気ホースとホー
スリールとを備えるため、気体を噴出することにより浮
上する搬送車を使用して搬送作業を行う場合に、搬送車
に接続した送気ホースが地面の上を動きまわることがな
く、安全である。また、ホースリールを備えるため、作
業をしないときはホースを巻き取っておくことができ、
作業によって使用するホースの長さが短くなる場合(例
えば、輸送容器入り口付近に荷を搬入する場合)は、使
用しない不要な部分を巻き取っておくことができる。従
って、不要な送気ホースで作業者が足を取られたりする
ことがなく安全であり、また、不要な送気ホースが踏ま
れる等して送気が遮断される恐れが少なくなる。
【0021】第発明の輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、請求項1乃至のいずれか記載の輸送容器用重量
物搬出入ステージであって、上記テーブルが、姿勢制御
手段を備えるものである。
【0022】第発明の輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、請求項第1乃至のいずれかに記載の重量物搬出
入ステージにおいて、上記輸送容器がコンテナであるも
のである。
【0023】第8発明の重量物搬入方法は、シャーシ及
び該シャーシ上に固定して積載された輸送容器に対して
該輸送容器の開口扉のある側に設置され、該輸送容器の
該開口扉のある側の隅金具の位置を固定することで該シ
ャーシの高さ及び該輸送容器の高さを固定する支持柱
と、該支持柱が該輸送容器の該開口扉の側に設置された
際に該開口に隣接するように設けられ、該輸送容器内に
重量物を搬入する搬送車が待機するためのテーブルと、
を有し、上記テーブルは、該テーブル上に載置されたも
のの重量を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、
上記支持柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置され
た際に、上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さ
と一致させることができるものである輸送容器用重量物
搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物
を搬入する重量物搬入方法であって、まず、上記支持柱
により上記輸送容器及び上記シャーシの高さを固定し、
その後、上記テーブルの上面の高さを該輸送容器床面の
高さに一致させ、次いで、以下の工程を順次行うことを
特徴とする。 1;該テーブル上に待機させた上記搬送車上に該重量物
を載置する。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;該輸送容器内で該重量物を該搬送車から降ろす。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。 第9発明の重量物搬入方法は、請求項1乃至のいずれ
かに記載の輸送容器用重量物搬出入ステージを用いてシ
ャーシ上の輸送容器に重量物を搬入する重量物搬入方法
であって、まず、上記支持柱により上記輸送容器及び上
記シャーシの高さを固定し、その後、上記テーブルの上
面の高さを該輸送容器床面の高さに一致させ、次いで、
以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
量物搬入方法。 1;該テーブル上に待機させた上記搬送車上に該重量物
を載置する。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;該輸送容器内で該重量物を該搬送車から降ろす。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。 ここで、この「搬送車」は、床面上を重量物とともに自
ら移動することにより、重量物を輸送容器内に搬入でき
るものであれば、どのようなものでもよい。即ち、この
搬送車は、「車輪」を有するものに限られないし、圧縮
空気等の気体を噴出することにより車体を浮上させるよ
うな浮上式のものにも限定されないし、他の態様の搬送
装置、搬送車であっても良い。特にこれらのうち、浮上
式が好ましい。
【0024】第10発明の重量物搬入方法は、請求項
又は9に記載の輸送容器への重量物搬入方法であって、
上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
ことができるものである。
【0025】第11発明の重量物搬入方法は、請求項1
0に記載の輸送容器への重量物搬入方法であって、上記
搬送車は、複数の上記排気ノズルと、該複数の排気ノズ
ルにそれぞれ設けられ該排気ノズルの排気流量を調節す
るバルブと、該複数のバルブの開度を同時に制御するこ
とができる操縦かんと、を備え、該操縦かんを操作する
ことにより上記支持台の姿勢制御が可能なものである。
【0026】上記搬送車において、姿勢制御において対
応する一対の上記排気ノズルに至る配管のうち、少なく
とも一組は、連絡配管によって接続されており、該連絡
配管は流量を調節するバルブを備えているものとするこ
とができる。ここで、「姿勢制御において対応する一対
の上記排気ノズル」とは、例えば、左右対称の位置に配
された一対の排気ノズルや、前後の位置に配された一対
の排気ノズルである。即ち、搬送車の姿勢制御において
搬送車が左に傾いている場合には、左側のノズルの排気
流量が増やされ、右側のノズルの排気流量が減らされ
る。搬送車が前に傾いている場合には、前側のノズルの
排気流量が増やされ、後ろ側のノズルの排気流量が減ら
される。かかる関係にある一組のノズルが、「姿勢制御
において対応する一対の上記排気ノズル」である。そし
て、第12発明の重量物搬入方法は、上記4つの排気ノ
ズルを進行方向に向かって、右前側に配設されるものを
右前側ノズル、右後側に配設されるものを右後側ノズ
ル、左前側に配設されるものを左前側ノズル、左後側に
配設されるものを左後側ノズルとした場合、右前側ノズ
ルと右後側ノズルとの組、左前側ノズルと左後側ノズル
との組、右前側ノズルと左前側ノズルとの組、及び右後
側ノズルと左後側ノズルとの組である4組が各々連絡配
管により接続されているものである。
【0027】第13発明の重量物搬入方法は、シャーシ
及び該シャーシ上に固定して積載された輸送容器に対し
て該輸送容器の開口扉のある側に設置され、該輸送容器
の該開口扉のある側の隅金具の位置を固定することで該
シャーシの高さ及び該輸送容器の高さを固定する支持柱
と、該支持柱が該輸送容器の該開口扉の側に設置された
際に該開口に隣接するように設けられ、該輸送容器内に
重量物を搬入する搬送車が待機するためのテーブルと、
を有し、上記テーブルは、該テーブル上に載置されたも
のの重量を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、
上記支持柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置され
た際に、上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さ
と一致させることができるものである輸送容器用重量物
搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物
を搬入する重量物搬入方法であって、更に、本重量物搬
入方法は、上記重量物を積載する積載台と、該積載台を
所定の高さに支持し該積載台と床面との間に空間を設け
ている脚部と、を具備するパレットを、搬送車により搬
送することにより、パレット上に積載され且つ固定され
た上記重量物を輸送容器内に搬入するものであり、上記
パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に配置
され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量物の
円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレット
本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側が開
放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量物用
パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレット本
体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量物用
パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場合は
これを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形状の
大きさと略一致するものであり、上記搬送車は、重量物
を積載するパレットを持ち上げるための支持台と、該支
持台下面に設けられ所定の圧力で床面に向けて気体を噴
出する排気ノズルと、を備え、重量物を積載したパレッ
トを該支持台上に積載した状態で、該気体の排出により
該支持台を床面から浮上させることができるものであ
り、以下の工程を順次行うことを特徴とする。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、そして該搬送
車の上記支持台上には予め噛込部材が載置されており、
まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送車の
該支持台及び該噛込部材が位置するように、且つ上記パ
レットの上記脚部が上記搬送車の上記支持台及び該噛込
部材を跨ぐように、該重量物が載置され且つ固定された
上記パレットを該搬送車上に配置させ、その後、該搬送
車を浮上させ、上記噛み込み部材及び上記パレットを介
して上記重量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。14発明の重量物搬入方法は、請求項1乃至のいず
れかに記載の輸送容器用重量物搬出入ステージを用いて
シャーシ上の輸送容器に重量物を搬入する重量物搬入方
法であって、更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を
積載する積載台と、該積載台を所定の高さに支持し該積
載台と床面との間に空間を設けている脚部と、を具備す
るパレットを、搬送車により搬送することにより、パレ
ット上に積載され且つ固定された上記重量物を輸送容器
内に搬入するものであり、上記パレットは、パレット本
体と、該パレット本体上に配置され、且つ、上記コイル
状重量物を該コイル状重量物の円筒側面に接して支持す
る載置部とを備え、該パレット本体の下側には、下方及
び側方の少なくとも一方側が開放されている下部開放空
間を有し、該コイル状重量物用パレットの上部には該コ
イル状重量物を上記パレット本体に固定するコイル固定
具を備え、該コイル状重量物用パレットは、1の場合は
これ単独にて、2以上の場合はこれを組み合わせると、
上記輸送容器内部の平面形状の大きさと略一致するもの
であり、上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持
ち上げるための支持台と、該支持台下面に設けられ所定
の圧力で床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を
備え、重量物を積載したパレットを該支持台上に積載し
た状態で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上
させることができるものであり、以下の工程を順次行う
ことを特徴とする。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、そして該搬送
車の上記支持台上には予め噛込部材が載置されており、
まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送車の
該支持台及び該噛込部材が位置するように、且つ上記パ
レットの上記脚部が上記搬送車の上記支持台及び該噛込
部材を跨ぐように、該重量物が載置され且つ固定された
上記パレットを該搬送車上に配置させ、その後、該搬送
車を浮上させ、上記噛み込み部材及び上記パレットを介
して上記重量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。 ここで、「噛込部材」は、別体で用意するものであって
もよいし、また、搬送車が噛込部を備えており、必要に
応じてこれを支持台上に配置し又は支持台上から撤収す
るものとすることもできる。噛込部材を使用する以下の
各発明においても、同様である。
【0028】なお、上記パレットは、コイル状重量物を
積載した状態で輸送容器内に収容されるとともに、輸送
容器の平面形状に対して規格化されているものである。
即ち、このパレットは、前後左右各側には前側接触部、
後側接触部、左側接触部及び右側接触部を備え、該前後
左右各側の接触部は、当該コイル状重量物用パレットが
向きを統一して前後又は前後左右に互いに接して並べら
れた際に、隣接するコイル状重量物用パレットの向かい
合う各側において互いに2点以上で接する形状であり、
該前側接触部の先端面から該後側接触部の先端面までの
前後方向の距離は、輸送容器内部の前後方向の寸法の自
然数分の一であり、該右側接触部の先端面から該左側接
触部の先端面までの左右方向の距離は、該輸送容器内部
の左右方向の寸法の自然数分の一であるものである。以
下の各発明においても同様である。
【0029】ここで、輸送容器について「前後方向」と
は、輸送容器の奥行き方向であり、奥に向かう向きが
「前」である。また、輸送容器について「左右方向」と
は、輸送容器の奥に向かって左右の方向である。また、
パレットについて「前後」とは、パレットを定められた
向きに輸送容器内に収容するに際して輸送容器の奥行き
方向と一致する方向である。そして、「前」が奥に向か
う向きである。また、「左」及び「右」とは、パレット
を定められた向きに輸送容器内に収容するに際して、輸
送容器の奥に向かって左及び右と一致する向きである。
【0030】そして、「2点以上で接する形状」は、互
いに2箇所以上の箇所で接するような形状であってもよ
いし、面と線又は面同士で接触する形状であってもよ
い。そして、距離が「寸法の自然数分の一である」との
記載は、「実際の厳密な寸法の自然数分の一と等しい距
離」から「それよりも最大15%小さい距離」までを含
むものである。なお、パレットの寸法を、「実際の厳密
な寸法の自然数分の一と等しい距離」から「それよりも
10%小さい距離」までの値とすれば、輸送容器内での
パレット同士の隙間がより小さくなり、より安定してパ
レットを積載することができるため、より好ましい。ま
た、「自然数」には、当然1も含むものである。
【0031】第18発明の重量物搬入方法は、シャーシ
及び該シャーシ上に固定して積載された輸送容器に対し
て該輸送容器の開口扉のある側に設置され、該輸送容器
の該開口扉のある側の隅金具の位置を固定することで該
シャーシの高さ及び該輸送容器の高さを固定する支持柱
と、該支持柱が該輸送容器の該開口扉の側に設置された
際に該開口に隣接するように設けられ、該輸送容器内に
重量物を搬入する搬送車が待機するためのテーブルと、
を有し、上記テーブルは、該テーブル上に載置されたも
のの重量を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、
上記支持柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置され
た際に、上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さ
と一致させることができるものである輸送容器用重量物
搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物
を搬入する重量物搬入方法であって、更に、本重量物搬
入方法は、上記重量物を積載する積載台と、該積載台を
所定の高さに支持し該積載台と床面との間に空間を設け
ている脚部と、を具備するパレットを、搬送車により搬
送することにより、該パレット上に積載され且つ固定さ
れた上記重量物を輸送容器内に搬入するものであり、上
記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に配
置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量物
の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレッ
ト本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側が
開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量物
用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレット
本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量物
用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場合
はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形状
の大きさと略一致するものであり、上記搬送車は、重量
物を積載するパレットを持ち上げるための支持台と、該
支持台下面に設けられ所定の圧力で床面に向けて気体を
噴出する排気ノズルと、を備え、重量物を積載したパレ
ットを該支持台上に積載した状態で、該気体の排出によ
り該支持台を床面から浮上させることができるものであ
り、以下の工程を順次行うことを特徴とする。 1;上記搬送車は上記ステージの上記テーブル上にあ
り、まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送
車の該支持台が位置するように、且つ上記パレットの上
記脚部が上記搬送車の上記支持台を跨ぐように、該重量
物が載置され且つ固定された上記パレットを該搬送車上
に配置させ、その後、該搬送車の該支持台上に噛込部材
が載置され、次いで、該搬送車を浮上させ、上記噛み込
み部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち上げ
る。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる 。 第19発明の重量物搬入方法は、請求項1乃至のいず
れかに記載の輸送容器用重量物搬出入ステージを用いて
シャーシ上の輸送容器に重量物を搬入する重量物搬入方
法であって、更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を
積載する積載台と、該積載台を所定の高さに支持し該積
載台と床面との間に空間を設けている脚部と、を具備す
るパレットを、搬送車により搬送することにより、該パ
レット上に積載され且つ固定された上記重量物を輸送容
器内に搬入するものであり、上記パレットは、パレット
本体と、該パレット本体上に配置され、且つ、上記コイ
ル状重量物を該コイル状重量物の円筒側面に接して支持
する載置部とを備え、該パレット本体の下側には、下方
及び側方の少なくとも一方側が開放されている下部開放
空間を有し、該コイル状重量物用パレットの上部には該
コイル状重量物を上記パレット本体に固定するコイル固
定具を備え、該コイル状重量物用パレットは、1の場合
はこれ単独にて、2以上の場合はこれを組み合わせる
と、上記輸送容器内部の平面形状の大きさと略一致する
ものであり、上記搬送車は、重量物を積載するパレット
を持ち上げるための支持台と、該支持台下面に設けられ
所定の圧力で床面に向けて気体を噴出する排気ノズル
と、を備え、重量物を積載したパレットを該支持台上に
積載した状態で、該気体の排出により該支持台を床面か
ら浮上させることができるものであり、以下の工程を順
次行うことを特徴とする。 1;上記搬送車は上記ステージの上記テーブル上にあ
り、まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送
車の該支持台が位置するように、且つ上記パレットの上
記脚部が上記搬送車の上記支持台を跨ぐように、該重量
物が載置され且つ固定された上記パレットを該搬送車上
に配置させ、その後、該搬送車の該支持台上に噛込部材
が載置され、次いで、該搬送車を浮上させ、上記噛み込
み部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち上げ
る。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
【0032】第15発明又は第20発明の重量物搬入方
法は、各々請求項13若しくは14又は請求項18若し
くは19記載の搬入方法であって、上記載置部が、斜面
を有しており、かつ、該斜面が互いに向かい合うように
一対設けられており、上記コイル固定具が、縛り固定す
るためのバンド及び/又はコイルの両端側に設けられる
移動抑止部材であるものである。
【0033】第16発明又は第21発明の重量物搬入方
法は、各々請求項13乃至15のいずれかに、又は請求
18乃至20のいずれかに記載の搬入方法であって、
上記搬送車が、複数の上記排気ノズルと、該複数の排気
ノズルにそれぞれ設けられ該排気ノズルの排気流量を調
節するバルブと、該複数のバルブの開度を同時に制御す
ることができる操縦かんと、を備え、該操縦かんを操作
することにより上記支持台の姿勢制御が可能であり、上
記複数の排気ノズルが4つクループ分けされ該4つのグ
ループが4角形を描くように配置されているものであ
る。このような態様においては、排気ノズルの数は4個
以上であればよく、各グループ1個づつ合計4個として
もよい。かかる態様とすれば排気ノズルを4箇所、即ち
3以上有するため、3点以上の点で重量物を安定して支
持することができる。また、排気ノズルが4箇所にクル
ープ分けされて設けられているため、それらの各グルー
プのノズルの気体噴出量を制御することで、搬送車の支
持台を浮上させた状態で水平面内における2軸について
の傾き角を有効に制御することができ、支持台の姿勢制
御を有効に行うことができる。
【0034】更に、操縦かんを備える態様においては、
操縦かんによりノズルの気体噴出量を制御する場合に
は、操縦かんの2軸方向の傾き角、傾かせる時間又はそ
の圧力等により、効果的にノズルの気体噴出量を制御す
ることができる。例えば、ノズルを支持台の前後左右に
位置する四つのグループに分けて配置した場合には、左
右のノズルのグループの気体噴出量を操作することで、
支持台のロール角(前後方向の軸における左右の傾き
角)を制御することができ、前後のノズルのグループの
気体噴出量を操作することで、支持台のピッチ角(左右
方向の軸における前後の傾き角)を制御することができ
る。また、ノズルのグループの位置がそれぞれ支持台の
前後左右でない場合にも、各グループの気体噴出量の制
御を連動させることで、同様の姿勢制御が可能である。
【0035】第17発明又は第22発明の重量物搬入方
法は、各々請求項16又は請求項21記載の搬入方法で
あって、上記4つの排気ノズルを進行方向に向かって、
右前側に配設されるものを右前側ノズル、右後側に配設
されるものを右後側ノズル、左前側に配設されるものを
左前側ノズル、左後側に配設されるものを左後側ノズル
とした場合、右前側ノズルと右後側ノズルとの組、左前
側ノズルと左後側ノズルとの組、右前側ノズルと左前側
ノズルとの組、及び右後側ノズルと左後側ノズルとの組
である4組が各々連絡配管により接続されているもので
ある。尚、上記搬送車において、上記のようにこの4組
が連絡される場合に限らず、姿勢制御において対応する
一対の上記排気ノズルに至る配管のうち、少なくとも一
組が、連絡配管によって接続されており、該連絡配管は
流量を調節するバルブを備えているものとすることがで
きる。
【0036】第23発明の重量物搬入方法は、噛込部材
を用いない方法であり、シャーシ及び該シャーシ上に固
定して積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉
のある側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の
隅金具の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該
輸送容器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送
容器の該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接する
ように設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送
車が待機するためのテーブルと、を有し、上記テーブル
は、該テーブル上に載置されたものの重量を独自に支え
うる支持部を備え、該支持部は、上記支持柱が上記輸送
容器の上記開口扉の側に設置された際に、上記テーブル
上面の高さを輸送容器床面の高さと一致させることがで
きるものである輸送容器用重量物搬出入ステージを用い
てシャーシ上の輸送容器に重量物を搬入する重量物搬入
方法であって、更に、本重量物搬入方法は、上記重量物
を積載する積載台と、該積載台を所定の高さに支持し該
積載台と床面との間に空間を設けている脚部と、を具備
するパレットを、搬送車により搬送することにより、パ
レット上に積載され且つ固定された上記重量物を輸送容
器内に搬入するものであり、上記パレットは、パレット
本体と、該パレット本体上に配置され、且つ、上記コイ
ル状重量物を該コイル状重量物の円筒側面に接して支持
する載置部とを備え、該パレット本体の下側には、下方
及び側方の少なくとも一方側が開放されている下部開放
空間を有し、該コイル状重量物用パレットの上部には該
コイル状重量物を上記パレット本体に固定するコイル固
定具を備え、該コイル状重量物用パレットは、1の場合
はこれ単独にて、2以上の場合はこれを組み合わせる
と、上記輸送容器内部の平面形状の大きさと略一致する
ものであり、上記搬送車は、重量物を積載するパレット
を持ち上げるための支持台と、該支持台下面に設けられ
所定の圧力で床面に向けて気体を噴出する排気ノズル
と、を備え、重量物を積載したパレットを該支持台上に
積載した状態で、該気体の排出により該支持台を床面か
ら浮上させることができるものであり、以下の工程を順
次行うことを特徴とする。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、まず、該パレ
ットの上記積載台下部の空間に該搬送車の該支持台が位
置するように、且つ上記パレットの上記脚部が上記搬送
車の上記支持台を跨ぐように、該重量物が載置され且つ
固定された上記パレットを該搬送車上に配置させ、その
後、該搬送車を浮上させ、上記パレットを介して上記重
量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車を
後退させて、該パレットの上記積載台下方の空間から該
支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。24発明の重量物搬入方法は、噛込部材を用いない方
法であり、請求項1乃至のいずれかに記載の輸送容器
用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸送容器
に重量物を搬入する重量物搬入方法であって、更に、本
重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載台と、該
積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面との間に空
間を設けている脚部と、を具備するパレットを、搬送車
により搬送することにより、パレット上に積載され且つ
固定された上記重量物を輸送容器内に搬入するものであ
り、上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体
上に配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状
重量物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該
パレット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一
方側が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状
重量物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パ
レット本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状
重量物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上
の場合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平
面形状の大きさと略一致するものであり、上記搬送車
は、重量物を積載するパレットを持ち上げるための支持
台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で床面に向け
て気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重量物を積載
したパレットを該支持台上に積載した状態で、該気体の
排出により該支持台を床面から浮上させることができる
ものであり、以下の工程を順次行うことを特徴とする。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、まず、該パレ
ットの上記積載台下部の空間に該搬送車の該支持台が位
置するように、且つ上記パレットの上記脚部が上記搬送
車の上記支持台を跨ぐように、該重量物が載置され且つ
固定された上記パレットを該搬送車上に配置させ、その
後、該搬送車を浮上させ、上記パレットを介して上記重
量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車を
後退させて、該パレットの上記積載台下方の空間から該
支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
【0037】第25発明の輸送容器の重量物搬出方法
は、シャーシ及び該シャーシ上に固定して積載された輸
送容器に対して該輸送容器の開口扉のある側に設置さ
れ、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具の位置を固
定することで該シャーシの高さ及び該輸送容器の高さを
固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の該開口扉の
側に設置された際に該開口に隣接するように設けられ、
該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待機するため
のテーブルと、を有し、上記テーブルは、該テーブル上
に載置されたものの重量を独自に支えうる支持部を備
え、該支持部は、上記支持柱が上記輸送容器の上記開口
扉の側に設置された際に、上記テーブル上面の高さを輸
送容器床面の高さと一致させることができるものである
輸送容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の
輸送容器から重量物を搬出する重量物搬出方法であっ
て、更に、本重量物搬出方法は、上記重量物を積載する
積載台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床
面との間に空間を設けている脚部と、を具備するパレッ
トを、搬送車により搬送することにより、パレット上に
積載され且つ固定された上記重量物を輸送容器から搬出
するものであり、上記パレットは、パレット本体と、該
パレット本体上に配置され、且つ、上記コイル状重量物
を該コイル状重量物の円筒側面に接して支持する載置部
とを備え、該パレット本体の下側には、下方及び側方の
少なくとも一方側が開放されている下部開放空間を有
し、該コイル状重量物用パレットの上部には該コイル状
重量物を上記パレット本体に固定するコイル固定具を備
え、該コイル状重量物用パレットは、1の場合はこれ単
独にて、2以上の場合はこれを組み合わせると、上記輸
送容器内部の平面形状の大きさと略一致するものであ
り、上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上
げるための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧
力で床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備
え、重量物を積載したパレットを該支持台上に積載した
状態で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上さ
せることができるものであり、以下の工程を順次行うこ
とを特徴とする。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
法を広げ、次いで、該搬送車の該積載台下面と該支持台
上面との隙間に噛込部材を配置し、その後、該搬送車の
該ノズルの気体噴出量を上げて該支持台を上昇させ、上
記噛込部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち
上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。26発明の輸送容器の重量物搬出方法は、請求項1乃
のいずれかに記載の輸送容器用重量物搬出入ステー
ジを用いてシャーシ上の輸送容器から重量物を搬出する
重量物搬出方法であって、更に、本重量物搬出方法は、
上記重量物を積載する積載台と、該積載台を所定の高さ
に支持し該積載台と床面との間に空間を設けている脚部
と、を具備するパレットを、搬送車により搬送すること
により、パレット上に積載され且つ固定された上記重量
物を輸送容器から搬出するものであり、上記パレット
は、パレット本体と、該パレット本体上に配置され、且
つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量物の円筒側面
に接して支持する載置部とを備え、該パレット本体の下
側には、下方及び側方の少なくとも一方側が開放されて
いる下部開放空間を有し、該コイル状重量物用パレット
の上部には該コイル状重量物を上記パレット本体に固定
するコイル固定具を備え、該コイル状重量物用パレット
は、1の場合はこれ単独にて、2以上の場合はこれを組
み合わせると、上記輸送容器内部の平面形状の大きさと
略一致するものであり、上記搬送車は、重量物を積載す
るパレットを持ち上げるための支持台と、該支持台下面
に設けられ所定の圧力で床面に向けて気体を噴出する排
気ノズルと、を備え、重量物を積載したパレットを該支
持台上に積載した状態で、該気体の排出により該支持台
を床面から浮上させることができるものであり、以下の
工程を順次行うことを特徴とする。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
法を広げ、次いで、該搬送車の該積載台下面と該支持台
上面との隙間に噛込部材を配置し、その後、該搬送車の
該ノズルの気体噴出量を上げて該支持台を上昇させ、上
記噛込部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち
上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。
【0038】第27発明の重量物搬出方法は、請求項
5又は26に記載の搬出方法であって、上記載置部が、
斜面を有しており、かつ、該斜面が互いに向かい合うよ
うに一対設けられており、上記コイル固定具は、縛り固
定するためのバンド及び/又はコイルの両端側に設けら
れる移動抑止部材であるものである。
【0039】第28発明の重量物搬出方法は、請求項
に記載の搬出方法であって、上記搬送車が、複数の上
記排気ノズルと、該複数の排気ノズルにそれぞれ設けら
れ該排気ノズルの排気流量を調節するバルブと、該複数
のバルブの開度を同時に制御することができる操縦かん
と、を備え、該操縦かんを操作することにより上記支持
台の姿勢制御が可能であり、上記複数の排気ノズルが4
つクループ分けされ該4つのグループが4角形を描くよ
うに配置されているものである。このような態様におい
ても、前記の搬出方法の説明において記述すると同じ作
用及び効果を有する。
【0040】第29発明の重量物搬出方法は、請求項
に記載の搬出方法であって、上記4つの排気ノズルを
進行方向に向かって、右前側に配設されるものを右前側
ノズル、右後側に配設されるものを右後側ノズル、左前
側に配設されるものを左前側ノズル、左後側に配設され
るものを左後側ノズルとした場合、右前側ノズルと右後
側ノズルとの組、左前側ノズルと左後側ノズルとの組、
右前側ノズルと左前側ノズルとの組、及び右後側ノズル
と左後側ノズルとの組である4組が各々連絡配管により
接続されているものである。尚、上記搬送車において、
上記のようにこの4組が連絡される場合に限らず、姿勢
制御において対応する一対の上記排気ノズルに至る配管
のうち、少なくとも一組が、連絡配管によって接続され
ており、該連絡配管は流量を調節するバルブを備えてい
るものとすることができる。
【0041】第30発明の重量物搬出方法は、噛込部材
を用いないものであり、シャーシ及び該シャーシ上に固
定して積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉
のある側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の
隅金具の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該
輸送容器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送
容器の該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接する
ように設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送
車が待機するためのテーブルと、を有し、上記テーブル
は、該テーブル上に載置されたものの重量を独自に支え
うる支持部を備え、該支持部は、上記支持柱が上記輸送
容器の上記開口扉の側に設置された際に、上記テーブル
上面の高さを輸送容器床面の高さと一致させることがで
きるものである輸送容器用重量物搬出入ステージを用い
てシャーシ上の輸送容器から重量物を搬出する重量物搬
出方法であって、更に、本重量物搬出方法は、上記重量
物を積載する積載台と、該積載台を所定の高さに支持し
該積載台と床面との間に空間を設けている脚部と、を具
備するパレットを、搬送車により搬送することにより、
輸送容器内においてパレット上に積載され且つ固定され
た上記重量物を輸送容器から搬出するものであり、上記
パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に配置
され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量物の
円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレット
本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側が開
放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量物用
パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレット本
体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量物用
パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場合は
これを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形状の
大きさと略一致するものであり、上記搬送車は、重量物
を積載するパレットを持ち上げるための支持台と、該支
持台下面に設けられ所定の圧力で床面に向けて気体を噴
出する排気ノズルと、を備え、重量物を積載したパレッ
トを該支持台上に積載した状態で、該気体の排出により
該支持台を床面から浮上させることができるものであ
り、以下の工程を順次行うことを特徴とする。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
法を広げ、その後、該搬送車の該ノズルの気体噴出量を
上げて該支持台を上昇させ、上記パレットを介して上記
重量物を持ち上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。31発明の重量物搬出方法は、噛込部材を用いないも
のであり、請求項1乃至のいずれかに記載の輸送容器
用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸送容器
から重量物を搬出する重量物搬出方法であって、更に、
本重量物搬出方法は、上記重量物を積載する積載台と、
該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面との間に
空間を設けている脚部と、を具備するパレットを、搬送
車により搬送することにより、輸送容器内においてパレ
ット上に積載され且つ固定された上記重量物を輸送容器
から搬出するものであり、上記パレットは、パレット本
体と、該パレット本体上に配置され、且つ、上記コイル
状重量物を該コイル状重量物の円筒側面に接して支持す
る載置部とを備え、該パレット本体の下側には、下方及
び側方の少なくとも一方側が開放されている下部開放空
間を有し、該コイル状重量物用パレットの上部には該コ
イル状重量物を上記パレット本体に固定するコイル固定
具を備え、該コイル状重量物用パレットは、1の場合は
これ単独にて、2以上の場合はこれを組み合わせると、
上記輸送容器内部の平面形状の大きさと略一致するもの
であり、上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持
ち上げるための支持台と、該支持台下面に設けられ所定
の圧力で床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を
備え、重量物を積載したパレットを該支持台上に積載し
た状態で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上
させることができるものであり、以下の工程を順次行う
ことを特徴とする方法。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
法を広げ、その後、該搬送車の該ノズルの気体噴出量を
上げて該支持台を上昇させ、上記パレットを介して上記
重量物を持ち上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図57を用いて本発
明の輸送容器用重量物搬出入ステージ及びコンテナへの
重量物搬出入方法を実施例により詳細に説明する。[実
施例1]本実施例において用いた重量物搬送車、パレッ
ト、コンテナ用重量物搬出入ステージ及びこれらを用い
た搬送方法は、以下の通りである。
【0043】(1)重量物搬送車 図12〜図15に示す本実施例の搬送車1は、薄板コイ
ルCをパレットに載せて搬送する搬送車である。この搬
送車1は、パレットを積載するための支持台11と、支
持台下面に設けられた4基のエアベアリング12a〜1
2dと、支持台後部に接続されているハンドル部13
と、エア配管部14と、を備える。
【0044】支持台11は、図12及び図13に示すよ
うに、縦40mm、横80mm、厚さ3.2mm、長さ
1450mmの2本の角パイプを420mmの間隔をあ
けて5本の角パイプではしご状に接続して設けられるフ
ォーク部111を一対備える。以下、搬送車1の進行方
向にむかって右側のフォーク部111をフォーク部11
1R、左側のフォーク部111をフォーク部111Lと
呼ぶ。本搬送車においては、進行方向に対して左右一対
ある部材の符号において同様にR,Lで区別するものと
する。
【0045】このフォーク部111R,Lは互いに30
mmの間隔をあけて、縦横60mm、厚さ3.2mm、
長さ約1400mmの角パイプである基部材112に、
平面を構成するようにかつ平行に接続されている。即
ち、フォーク部111R,L及び基部材112は、略同
一の平面内において「Π」の字を描くように構成されて
いる。
【0046】そして、本実施例の搬送車1においては、
フォーク部111R,Lを構成する4本の角パイプのう
ち両外側の2本の角パイプの外側の面の先端は、中央に
向けての傾斜が設けられている。このため、後述するコ
イルの搬出方法において、パレット2下方にフォーク部
111R,Lを挿入することが容易である。
【0047】エアベアリング12a〜12dは、空気を
噴出して搬送車を床面から浮上させる装置であり、図1
4に示すように、フォーク部111R,Lの長手方向に
沿ってそれぞれ2基づつ併設されている。以下、エアベ
アリング12a〜12dを個々に区別しない場合は、エ
アベアリング12として総称する。
【0048】エアベアリング12は、図17及び図18
に示すように、基板121上に設けられた外径420m
mの略ドーナツ形の風船部122を備えており、そのド
ーナツ形の中央孔の部分には、直径約50mmの円柱形
の着地パッド123が設けられている。そして、略ドー
ナツ形の風船部122には、その中央孔寄りの部分に4
個、外周近辺に多数、均等の間隔で微小なエア噴出孔が
設けられている。風船部122がしぼんでいるときに
は、着地パッド123が基板121に対して最も突出し
ており、風船部122が膨らんでいるときには、図17
に示すように、略ドーナツ状の風船部122が基板12
1に対して最も突出する。ただし、本実施例の搬送車1
においては、構成全体としては搬送車1に設けられた脚
が着地パッド123よりも下方に突出しているため、風
船部122がしぼんでいるときには搬送車1はこの脚に
より支持されることとなり、着地パッド123により搬
送車1が支持されることはない。
【0049】このエアベアリング12は、風船部122
に圧縮空気を送り込まれて膨張し、そのエア噴出孔から
空気を吹き出すものである。そして、エアベアリング1
2は図17及び図14に示すように床面に伏せて設置さ
れるものであるため、ドーナツ形の風船部122の中央
孔側の面と着地パッド123上面と床面とにより、エア
ベアリング12下部には略円錐台状の空間が設けられ
る。その空間に向けてエア噴出孔から空気が吹き出さ
れ、その吹き出された空気は床面と風船部122との接
触部分の隙間から外周に向けて吹き出される。そのエア
噴出孔から吹き出される空気によって、エアベアリング
12は床面から浮上し、エアベアリング12が設置され
ている支持台11を床面から浮上させる。具体的には、
エアベアリング12により搬送車1と床面との間に薄い
空気の膜が形成される。この空気の膜により搬送車1と
床面との摩擦が小さくなり、搬送車1は、重量物を搬送
する場合にも小さな力で動かすことができるのである。
【0050】ハンドル部13は、図12〜図15に示す
ように、縦横60mm厚さ3.2mmの角パイプを短辺
370mm、長辺840mmのL字型に組み合わせた支
柱材131R,131Lを760mmの間隔をあけて第
一梁部材132及び第二梁部材133で接続したもので
ある。第一梁部材132は、支柱材131R,131L
の長辺の先端から100mmの位置において支柱材13
1R,131Lを接続しており、第二梁部材133は同
じく支柱材131R,131Lの長辺であるが第一梁部
材132よりも205mm短辺寄りの位置において支柱
材131R,131Lを接続している。更に、第一梁部
材132及び第二梁部材133には、各種制御装置を取
付けるための制御ボックス134が設けられている。
【0051】このハンドル部13は、図12及び図14
に示すように、水平面内に接地された支持台11に対し
てその支柱材131R,131Lの長辺が鉛直上方に向
くような姿勢で、短辺の端部において基部材112に接
続されており、基部材112を挟んでフォーク部111
R,Lの反対側に位置するように接続されている。
【0052】エア配管部14は、制御ボックス134左
側面に設置されたマニホールド141から、同じく制御
ボックス134の上面に設置されたON/OFFスイッ
チ144に伸びている。このON/OFFスイッチ14
4は、いわゆるストップバルブと一体で設けられたスイ
ッチである。そして、ON/OFFスイッチ144から
同じく制御ボックス134の上面に設置されたレギュレ
ータ142(図12、図13及び図15において図示さ
れず。)に伸び、レギュレータ142から4本に枝分か
れして、図12〜図16に示すように、エアベアリング
12a〜12dに接続されている。マニホールド141
に接続される配管から供給される圧縮空気は、レギュレ
ータ142によって流量を調整され、各エアベアリング
12a〜12dにそれぞれ供給される。
【0053】レギュレータ142の本体は、図19〜図
21に示すようになっている。このレギュレータ142
の本体は、制御ボックス134に取付けられ、その上面
の円盤142Pの中央に設けられたジョイスティック取
付部142Jにジョイスティック143を取付けられ
る。この円盤142Pは、支持ボルトにより中央を支持
されており、その支持ボルトとの接続は、図21に示す
ように、支持ボルト先端のフランジを円盤142P中央
下部に設けられた凹部空間が囲みこむような構成により
なされている。このため円盤142Pは、支持ボルトに
対して垂直な状態から自由な向きに上下20度まで傾斜
できるものである。この角度は、他の大きさであっても
よいことはもちろんである。
【0054】一方、下面に設けられた入口142IはO
N/OFFスイッチ144を介してマニホールド141
と接続されており、ここから圧縮空気が送り込まれる。
そして、側面に設けられた出口142a〜142dから
圧縮空気が排出され、それぞれエアベアリング12a〜
12dに送られる。
【0055】レギュレータ142の本体内部の圧縮空気
の通り道は、円盤142Pに接続された4つのシリンダ
142S,142S,142S,142Sにより拡大縮
小され、それにより各エアベアリング12a〜12dに
送られる圧縮空気の量が調整されるものである。即ち、
ジョイスティック143を様々な方向に傾けることで円
盤142Pが様々な方向に傾く。それにより4つのシリ
ンダ142S,142S,142S,142Sがそれぞ
れ上下して圧縮空気の通り道が拡縮され、各エアベアリ
ング12a〜12dに送られる圧縮空気の量が調整され
る。
【0056】本実施例のレギュレータ142は、従来そ
れそれ独立に圧縮空気の流量を調整していたものを、ジ
ョイスティックで一度に操作できるようにするものであ
る。そして、構造が簡易であり、動力を必要としないも
のであるため、製造コストが低く、故障も少ない。な
お、エアベアリング12a〜12dに送られる圧縮空気
の総量の調整は、円盤中央下部に設けられた調整ボルト
及び調整ナットを調整して円盤142Pの本体に対する
高さ、ひいてはシリンダ142S,142S,142
S,142Sの平均高さを調整することにより行われ
る。
【0057】ジョイスティック143は、図12、図1
4及び図15に示すように制御ボックス134上面に露
出して設けられている。そして、ジョイスティック14
3を前方に倒すことで、レギュレータ142により、支
持台11の前部に配置されているエアベアリング12
a,12cへの圧縮空気の供給量が減少され、支持台1
1の後部に配置されているエアベアリング12b,12
dへの圧縮空気の供給量が増大される。その結果、支持
台11の姿勢はより前下がりとなる。また、ジョイステ
ィック143を後方に倒すことでエアベアリング12
a,12cへの圧縮空気の供給量が増大され、エアベア
リング12b,12dへの圧縮空気の供給量が減少され
る。その結果、支持台11の姿勢はより前上がりとな
る。
【0058】同様に、ジョイスティック143を左に倒
すことでエアベアリング12a,12bへの圧縮空気の
供給量が増大され、エアベアリング12c,12dへの
圧縮空気の供給量が減少される。その結果、支持台11
の姿勢はより右上がりとなる。ジョイスティック143
を右に倒せばエアベアリング12a,12bへの圧縮空
気の供給量が減少され、エアベアリング12c,12d
への圧縮空気の供給量が増大される。その結果、支持台
11の姿勢はより右下がりとなる。
【0059】また、ON/OFFスイッチ144は、図
12及び図13に示すように、制御ボックス134の上
面にジョイスティック143に隣接して設けられてい
る。そして、ON/OFFスイッチ144をONとする
ことで、エアベアリング12a〜12dにエア配管部1
4を通じて圧縮空気が供給され、これをOFFとするこ
とで、エアベアリング12a〜12dへの圧縮空気の供
給が断たれる。従って、ON/OFFスイッチ144を
操作することで、本実施例の搬送車1の浮上/着地を制
御することができる。なお、この重量物搬送車のエア配
管部の形状は図8に示すようなものとすることもでき
る。
【0060】(2)パレット 本実施例のパレット2は、薄板のコイルの輸送において
コイルを効率的に取り扱うためのパレットである。この
パレット2は、図1〜図5に示すように、コイルを積載
するキャンバー部材24p,24qと、そのキャンバー
部材24p,24qを向かい合わせに固定している底板
21と、棒状部材であってキャンバー部材24p,24
q及び底板21を所定の高さに支持して床面との間に空
間を設けている脚部22a,22bと、脚部22a,2
2bを跨ぐように設けられ脚部22a,22bの更に両
外側において床面と接地してパレット2を安定的に支持
する補助脚部23と、脚部22a,22bをまたぐ補助
脚部23の補助腕部231p,231q上面に設けられ
る移動抑止部材ガイド25p、25qと、移動抑止部材
ガイド25p、25qをまたいで取付けられコイルCの
両端面の位置を制限する移動抑止部材26a,26b
と、を具備する。尚、重量物を載置させることとなる載
置部2mは底板(載置部本体)21と、一対のキャンバ
ー部(コイル支持部)24p,24qとからなる。
【0061】脚部22a,22bは縦横100mmで厚
さ2.3mm、長さが1450mmの角パイプであり、
図1〜図3に示すように、1200mmの間隔をあけて
平行に配置される。なお、この脚部22a,22bの長
さは、その方向についてのパレットの最大寸法となる。
そして、その寸法がコンテナBの床面の長さの略1/4
であるため、4個のパレット2を、それぞれ脚部22
a,22bの端面で互いに接するようにしてコンテナB
内において前後方向(脚部22a,22bの長手方向)
に並べれば、全体の長さはコンテナBの床面の長さと略
一致する。このため、特にコンテナB内においてパレッ
ト2のラッシング(固定)を行わなくても、コンテナB
内でパレットが前後方向にずれることがない。
【0062】そして、脚部22a,22bの上面には底
板21が設置され、その底板21の上に、図1〜図5に
示すように、一つの角が直角である五角形断面を有する
棒状部材であるキャンバー部材24p,24qが、脚部
22a,22bに垂直な方向に脚部22a,22bをま
たぐようにして、設置されている。このキャンバー部材
24p,24qの断面形状は、直角三角形の二つの鋭角
の頂点を直線で切り落としたような五角形である。以
下、この直角三角形の直角を挟む二辺のうち長い方の辺
であった辺を「長辺」といい、直角三角形の直角を挟む
二辺のうち短い方の辺であった辺を「短辺」、直角三角
形の斜辺であった辺を「斜辺」という。このキャンバー
部材24p,24qの断面は、その長辺が250mm、
短辺が173mm、長辺と向かい合う辺が50mm、短
辺と向かい合う辺が50mmであり、キャンバー部材2
4p,24qの長さは1400mmである。このキャン
バー部材24p,24qは、それぞれその五角形断面の
長辺を下にして、互いに五角形断面の斜辺が向き合うよ
うにして、設置されている。本パレット2上に積載され
るコイルCは、図25に示すように、その外周円がこの
向かい合う斜辺にそれぞれ接するようにしてキャンバー
部材24p,24q上に載置される。
【0063】このキャンバー部材24p,24qは、外
殻が鋼板で設けられており、その内部にはバンド挿通路
241が設けられている。そして、キャンバー部材24
p,24qの五角形断面の斜辺に相当する面(以下「斜
面」という。)には、図5〜図7及び図25に示すよう
に、バンド挿通路241に通じるバンド挿通孔242
a,242bが設けられている。このバンド挿通孔24
2a,242bは、キャンバー部材24p,24qのそ
れぞれの両端近辺に設けられており、その一方242a
はキャンバー部材24p,24qに沿った方向の長穴と
して設けられている。そして、キャンバー部材24p,
24qそれぞれにおいて、両端の一対のバンド挿通孔2
42a,242bの間隔は、900mmとなるように設
けられている。即ち、一対のバンド挿通孔242a,2
42bの間隔は、キャンバー部材24p,24q上に設
置されるコイルCの巾よりも狭い。
【0064】バンド挿通孔242a,242bの間隔が
コイルCの巾よりも広い場合は、図25に示すようにコ
イルCの中心孔を通ってバンド挿通孔242a,242
bを両端とするバンド挿通路241にバンドをかけた際
に、バンドは、コイルCの中心孔の内側面を上辺、バン
ド挿通路241を下辺(上辺よりも長い)とする台形を
描くこととなる。その場合にバンドの張力を上げると、
その台形の下辺にあたるキャンバー部材24p,24q
の部分は両端が持ち上げられてしまう。即ち、バンド挿
通孔242a,242bの周囲のキャンバー部材24
p,24qの表面が変形してしまう。しかし、本実施例
のパレット2においては、バンド挿通孔242a,24
2bの間隔は、コイルCの巾よりも狭いため、バンドは
コイルCの断面に沿った長方形(正確には、下辺はバン
ド挿通路241である。)を描くこととなり、かかる問
題は発生しない。
【0065】このバンド挿通孔242bにおいては、図
6に示すように、バンド挿通路241底面にガイド板設
置穴243が設けられており、バンド挿通路241底面
からバンド挿通孔242bを通じてキャンバー部材24
p又は24qの表面に通じるような斜面を形成するガイ
ド板244を、そのガイド板設置穴243に設置するこ
とができる。このガイド板244を設置することで、図
7に示すように、バンド挿通孔242b内からバンド先
端を取り出す際に、バンド先端が、ガイド板244に沿
ってキャンバー部材24p又は24qの表面に出てくる
ため、バンドによるコイルCの固定が容易となる。
【0066】一方、脚部22a,22bの上面には、図
2〜図4に示すように、キャンバー部材24p,24q
を挟み込むようにして、これらと接して平行に補助腕部
231p,231qが設置されている。脚部22a,2
2bを跨ぐようにして設けられる補助脚部23は、この
補助腕部231p,231qと、後述する補助足部材2
32a,232bにより構成される。この補助腕部23
1p,231qは、縦75mm、横45mm、厚さ3.
2mmで長さが2290mmの角パイプである。そし
て、図4に示すように、脚部22a,22bの上面、及
び向かい合うキャンバー部材24p,24qの五角形断
面の短辺に相当する外側の面に、側面が接するように設
置されている。なお、この補助腕部231p,231q
の長さは、その方向(脚部22a,22bに垂直な方
向)についてのパレットの最大寸法となる。そして、そ
の寸法がコンテナBの床面の巾と略同様であるため、特
にコンテナB内においてパレット2のラッシング(固
定)を行わなくても、コンテナB内でパレットが左右方
向にずれることがない。また、脚体部2fの下方及び前
後の側面に搬送車を挿入できる下部開放空間2sを設け
ることができ、本パレット2を搬送装置1上に容易に載
置することができる。
【0067】この補助腕部231p,231qの両端部
の下面には、図1〜図4に示すように、補助足部材23
2a,232bが設置されている。補助足部材232
a,232bは、縦100mm、横50mm、厚さ1.
6mmで長さが810mmの角パイプである。補助足部
材232a,232bは、補助腕部231p,231q
の両端部の下面において脚部22a,22bに平行に設
置されている。
【0068】一方、補助腕部231p,231qの上面
には、図1〜図4に示すように、補助腕部231p,2
31qに沿って移動抑止部材ガイド25p、25qが設
けられている。この移動抑止部材ガイド25p、25q
は、「L」の字状断面を有する厚さ4mm、長さ490
mmの鋼材であって、「L」の字の底辺を上にしてその
背をキャンバー部材24p,24qに接するようにして
設置されている。なお、移動抑止部材ガイド25p、2
5qは他の寸法、構成であってもよく、例えば、「コ」
の字断面を有する形状であってもよい。
【0069】そして、この移動抑止部材ガイド25p、
25qの上面のひさし部分(「L」の字の底辺に相当)
には、図14及び図16に示すように、長手方向の所定
の位置に切欠き251が設けられている。この切欠き2
51は、移動抑止部材ガイド25p、25qの両端近辺
に設けられており、両端の一対の間隔が900mm〜1
900mmとなるように設けられている。なお、この間
隔は他の寸法であってもよい。その切欠き251には、
「コ」の字状の部材である移動抑止部材26a,26b
がはめ込まれる。移動抑止部材26a,26bは、縦1
00mm、横50mm、厚さ1.6mmの角パイプを
「コ」の字状に構成して設けられた部材である。この移
動抑止部材26a,26bは、移動抑止部材ガイド25
p、25qの両端近辺の切欠き251,251にその
「コ」の字の両端をはめ込むようにして、移動抑止部材
ガイド25p、25qをまたぐように取付けられる。
【0070】最後に、このパレット2へのコイルCの積
載及び固定の方法について説明する。図25及び図28
に示すように、コイルCはその円筒側面をキャンバー部
材24p,24qに接するようにしてキャンバー部材2
4p,24q上に載置され、バンドにより固定される。
そのバンドは、コイルCの中心孔を通ってバンド挿通孔
242aからキャンバー部材24p,24q内部のバン
ド挿通路241に入り、これを通って逆側のバンド挿通
孔242bから再びキャンバー部材24p,24q外部
に出て、コイルCの中心孔から出ているバンドの尾部と
接続され、輪を描いてコイルCをキャンバー部材24
p,24qに固定している。なお、このバンドによる固
定は、後述する移動抑止部材26a,26bによりコイ
ルCが十分に安定して固定できるものであれば、行わな
いものとしてもよい。
【0071】また、図25及び図28に示すように、コ
イルCは、補助腕部231p,231qの下を通るバン
ドによって、コイルCの中心軸と垂直な向きに、補助腕
部231p,231qとも束ねられる。よって、コイル
Cは、まずキャンバー部材24p,24qの両斜面に前
後から挟み込まれており、前後方向に動くことはない。
また、バンドによりキャンバー部材24p,24qと固
定され、更に補助腕部231p,231qとも固定され
ているため、上下方向にも動くことはない。
【0072】そして、図28に示すように、移動抑止部
材26a,26bが、移動抑止部材ガイド25p、25
qの両端近辺の切欠き251部分において、コイルCの
両端面を挟み込むように取付けられる。よって、コイル
Cは左右方向(コイルCの軸方向)にも動くことはな
い。即ち、コイルCはパレット2上にしっかりと固定さ
れる。
【0073】(3)重量物搬出入ステージ 図22〜図24に示す本実施例の重量物搬出入ステージ
4は、シャーシ上に積載されたドライコンテナに、搬送
車を用いてスムースに重量物の搬出入を行うための装置
である。この重量物搬出入ステージ4は、ステージ本体
41と、そのステージ本体41に設置される支持柱42
と、テーブル43と、からなる。ステージ本体41は、
鋼材を箱状(前後3869mm、左右3274mm、高
さ652mm)に組み合わせて内部に梁を設けてなるも
のであり、その四隅には上下方向に設置された車輪用油
圧シリンダ411を介して移動用車輪412を有する。
ステージ本体41は、この油圧シリンダ411を下方に
伸ばすことで移動用車輪412を接地させることがで
き、この移動用車輪412により移動することが可能と
なる。また、油圧シリンダ411を縮めることで、ステ
ージ本体41の底面が直接地面に接地して大重量を支え
ることができるようになる。なお、ステージ本体41
は、移動用車輪412に代えてボールキャスター、ベア
リング等を装備することとしても、同様の作用を備える
ことができる。
【0074】この略箱状であるステージ本体41の前端
には、門形の支持柱42が設置されており、一方、ステ
ージ本体41の上面にはテーブル43が設置されてい
る。支持柱42は、ステージ本体41の前方左右の角に
垂設される左主柱421L及び右主柱421R、そし
て、その左主柱421L及び右主柱421Rを上端で結
ぶ主梁422と、を有する。この左主柱421L及び右
主柱421Rの高さは、3365mmである。この左主
柱421L、右主柱421R及び主梁422で構成され
る支持柱42の門形構造は、シャーシS上に積載された
コンテナBをそのシャーシSごと囲むことができる大き
さに設けられている。
【0075】また、図22に示すように、左主柱421
L及び右主柱421Rは、それぞれステージ本体41の
左右上辺の略中央からその先端近辺にわたって配される
左補助柱423L及び右補助柱423Rにより補助的に
支えられている。主梁422上には、図23に示すよう
に、左右一対のウォームジャッキ424L,424Rが
上下方向に設置されており、その下端にはそれぞれ係止
部材425,425が設けられている。このウォームジ
ャッキ424L,424Rの間隔は、2260mmであ
り、20フィートコンテナの開口部の左右上辺に配され
る隅金具の間隔と一致するように設けられている。この
ウォームジャッキ424L,424Rは、右主柱421
R及び主梁422に沿って配されたロッドを介して、ス
テージ本体41右前上面に設置されたエアモータ426
により駆動される。
【0076】更に、ウォームジャッキ424L,424
Rの下端に設けられた係止部材425,425は、それ
ぞれ上下方向を軸として回動可能に取付けられているも
のである。そして、主梁に沿って配されたロッドを介し
て、左主柱421Lに設置され手動で駆動されるラック
ジャッキ427により回動される。係止部材425,4
25の形状は、図3に示すように、ホームベース状の五
角形の板状体に棒状体を取付けたような略スペード形の
形状である。そして、その棒状部を上にしてウォームジ
ャッキ424L,424Rに取付けられ、棒状部を軸と
してラックジャッキ427により回動される。
【0077】一方、ステージ本体41上面に設置される
テーブル43は、幅1818mm、長さ3870mmの
板状体であり、下面四隅に配された支持ジャッキ(姿勢
制御手段)431a〜dによりステージ本体41上に支
持されている。このテーブル43は、その上面の左右の
辺に沿ってガイド432L,432Rを有している。こ
のガイド432L,432Rは、高さが95.5mm、
長さが3650mmであり、その後端の位置はテーブル
43本体の後端と一致する位置であり、前方については
テーブル43本体からはみ出して突出している。なお、
本実施例では重量物搬出入ステージ4は上記各寸法で設
けられているが、ガイド432L,432Rについて
は、20フィートコンテナの開口部からコンテナの左右
の内壁に沿って挿入できるような寸法、構成とすること
もできる。
【0078】支持ジャッキ431a,431dは、テー
ブル43の前側に配されており、連動して伸縮する。ま
た、支持ジャッキ431b,431cは、テーブル43
の後側に配されており、連動して伸縮する。これらを伸
縮させることで、テーブル43の高さを変えることがで
き、また、前後の支持ジャッキ431a,431dと支
持ジャッキ431b,431cの高さに差をつけること
で、テーブル43のピッチ角(左右方向を軸とした角
度)を調整することができる。
【0079】なお、重量物搬出入ステージ4は、ステー
ジ本体41と、左主柱421L、右主柱421R、主梁
422、テーブル43と、に分解可能なものであり、更
に、ステージ本体41を前後方向で二つに分解すること
が可能である。このため、コンテナ内に収納し、コイル
とともに輸送先に送ることができる。よって、重量物搬
送車1とともに輸送先にコンテナで送ることにより、重
量物搬出入ステージ4を有していない輸送先において
も、パレット2を使用した荷を収容したコンテナを受け
入れ、その機能を有効活用することができる。
【0080】(4)コイルのコンテナへの搬入・搬出方
法 本実施例のコイルの搬送方法は、図25〜図34に示す
ように、予めトング等でコイルCをパレット2上に載置
して、これをバンドにより固定しておき、搬送車1と重
量物搬出入ステージ4とにより、図32に示すように薄
板コイルCをパレット2ごとコンテナB内に搬入するも
のである。 (a)コンテナへのコイルの搬入方法 まず、図29に示すように、シャーシS上に積載したド
ライコンテナBの開口扉を開け、重量物搬出入ステージ
4を移動用車輪412により移動させて、図22、図2
4及び図32に示すように、その門形の支持柱42でシ
ャーシSの開口側端部を囲うようにする。そして、車輪
用油圧シリンダ411を縮めてステージ本体41を設置
させる。なお、重量物搬出入ステージを移動させる前
に、シャーシSの前部に設けてあるランディングギア
(図示せず。)を伸ばし、床面に着床させて、シャーシ
Sの前部の高さを固定しておく。但し、このランディン
グギアは、重量物を搬出入してもコンテナが傾かなけれ
ば使用しなくてもよい。
【0081】なお、その際、テーブル43上には予め樹
脂シート5及び搬送車1が積載されている。この樹脂シ
ート5は空気を通さない(通気性のない)可撓性シート
であり、その巾はパレット2の脚部22a,22bの間
隔よりも狭い巾(コンテナBの内側の巾よりも狭い)で
あり、長さは、テーブル43の前後方向の長さとコンテ
ナBの奥行きを足した寸法と略同様である。この樹脂シ
ート5は、その後端をテーブル43の後端と略一致させ
てテーブル43上に敷かれており、その上には搬送車1
が載置されている。そして、テーブル43に乗り切らな
い前方の部分は巻き取られている。
【0082】また、テーブル43を支える支持ジャッキ
431a〜dは最大まで伸ばされており、テーブル43
はコンテナBの床面の高さに対して数cm上方に位置し
ている。このため、支持柱42でシャーシSの開口側端
部を囲うようにすると、ガイド432L,432Rは、
コンテナBの床面から数十cm離れた高さでコンテナB
の開口内に挿入される(図22参照。)。
【0083】次に、係止部材425,425によりドラ
イコンテナBの開口側上面の隅金具を係止し、ウォーム
ジャッキ424L,424Rで係止部材425,425
を釣り上げて、シャーシSのサスペンションのバネが伸
び切るまで、コンテナB及びシャーシSを釣り上げる
(図22、図24及び図32参照。)。
【0084】その後、図22及び図32に示すように、
支持ジャッキ431a〜dを縮めてテーブル43上面の
高さをコンテナBの床面の高さと一致させる。その際、
ガイド432L,432RがコンテナBの開口内に挿入
されているため、これらがコンテナBの床面に接地する
ように支持ジャッキ431a〜dを縮めることで、容易
にテーブル43上面の高さを調整することができる(図
32においてガイド432L,432R省略。)。そし
て、テーブル43上面が水平となるように支持ジャッキ
431a〜dを調整する。それから、巻き上げられてい
る樹脂シート5をコンテナBに沿って伸ばし、図32に
示すように、コンテナB内に広げる。樹脂シート5の先
端は、コンテナBの最も奥まで到達するものである。
【0085】そして、テーブル43上の搬送車1の支持
台11上に棒状部材である噛込部材3を前後方向に沿っ
て4本配置する(図31参照)。この噛込部材3の高さ
は、搬送車1が重量物を積載して浮上する際の支持台1
1上面の高さと足しあわせると、パレット2のキャンバ
ー部材24p,24q下部に設けられる空間の高さより
も高くなるような寸法である。そして同時に、噛込部材
3の高さは、搬送車1が床面に接地した場合の支持台1
1上面の高さと足しあわせると、パレット2のキャンバ
ー部材24p,24q下部に設けられる空間の高さより
も低くなるような寸法でもある。
【0086】4本の噛込部材3は搬送車1のフォーク部
111R,L上からはみ出さないように配置する必要が
あるが、2本はできるだけ両外側寄りに、他の2本は中
央よりに、脚部22a,22bと平行に配置することが
望ましい。なお、噛込部材3の数は、パレット2を支持
することができるものであれば、何本でもよい。
【0087】そして、図30〜図32に示すように、ト
ング等により、パレット2上に固定した薄板コイルCを
パレット2ごと搬送車1の支持台11上に配置する。そ
の際、4本の噛込部材3は、パレット2と支持台11と
の間に位置することになる。ここで、薄板コイルCを積
載したパレット2は、パレット2のキャンバー部材24
p,24q下方の空間に搬送車1の支持台11が位置す
るように、脚部22a,22bが支持台11を跨ぐよう
にして載置される。そして、噛込部材3の上面とパレッ
ト2下面との間には隙間があり、パレット2及びコイル
Cの重量は支持台11にはかからず脚部22a,22b
により支えられている。なお、噛込部材3は、トング等
によりパレット2を搬送車1の支持台11上に配置した
後に、キャンバー部材24p,24q下部の空間(キャ
ンバー部材24p,24qと支持台11との隙間)に挿
入するものとしてもよい。
【0088】コイルは、上述したようにパレット2のキ
ャンバー部材24p,24q上に、バンドで固定されて
いる。そして、搬送車1には、図示しないエアコンプレ
ッサから圧縮空気を送り込むホースが、マニホールド1
41に接続されている。また、ON/OFFスイッチ1
44はOFFとなっており、搬送車1は接地している。
そして、以下に示す(i)〜(viii)の工程を行うこと
により、コイルを搬入する。
【0089】(i)ON/OFFスイッチ144をONと
して搬送車1を浮上させる。そして、ジョイスティック
143を用いて支持台11が水平となるように姿勢を調
整する。 (ii)搬送車1のフォーク部111R,Lを、パレット2
の脚部22a,22bの間、即ち、補助腕部231p,
231q及びキャンバー部材24p,24qの下方に挿
入する。ここで搬送車1は、フォーク部111R,Lの
先端が搬送車1とは逆の側の補助腕部231qから先に
出る程度にまで挿入する(図15参照)。
【0090】具体的には、補助腕部231pが図22〜
図24に示す搬送車1の位置決め部材15に当接するま
で搬送車1を挿入する。この位置決め部材15は、補助
腕部231pが位置決め部材15に当接する状態で、コ
イルを積載したパレット2をフォーク部111R,L上
に積載すると、コイルを積載したパレット2の重心がエ
アベアリング12a〜12dの重心位置とほぼ一致する
ように設けられている。
【0091】(iii)ON/OFFスイッチ144をOF
Fとして搬送車1を接地させる。 (iv)高さ20mm、長さ1100mmの噛込部材3を4
本、搬送車1のフォーク部111R,Lとパレット2の
補助腕部231p,231q及びキャンバー部材24
p,24qとの間に挿入する(図31参照)。4本の噛
込部材3はフォーク部111R,L上からはみ出さない
ように配置する必要があるが、2本はできるだけ両外側
寄りに、他の2本は中央寄りに、脚部22a,22bと
平行に配置することが望ましい。
【0092】ここで、噛込部材3の高さは、搬送車1が
重量物を積載して浮上する際の支持台11上面の高さと
足しあわせると、パレット2のキャンバー部材24p,
24q下部に設けられる空間の高さよりも高くなるよう
な寸法である。そして同時に、噛込部材3の高さは、搬
送車1が接地した場合の支持台11上面の高さと足しあ
わせると、パレット2のキャンバー部材24p,24q
下部に設けられる空間の高さよりも低くなるような寸法
でもある。
【0093】(v)ON/OFFスイッチ144をONと
して搬送車1を浮上させる。すると、フォーク部111
R,Lにより噛込部材3を介してパレット2の補助腕部
231p,231q及びキャンバー部材24p,24q
が持ち上げられ、パレット2が持ち上げられる。そし
て、ジョイスティック143を用いて支持台11が水平
となるように姿勢を調整する。その際、テーブル43上
及びコンテナBの床面上には樹脂シート5が敷かれてい
るため、床面上に凹凸がなくなり、かつ、テーブル43
とコンテナBとの間の隙間もなくなり、エアベアリング
12a〜12dより吹き出される圧縮空気は効果的に搬
送車1を浮上させることができる。また、ガイド432
L、432Rは(図22〜図24参照。図32において
省略。)、パレット2の脚部22a,22bよりもわず
かに広い間隔で設けられており、このガイド432L、
432Rがテーブル43上からコンテナB内に挿入され
ているため、操作者は、このガイドに沿ってパレット2
を搬入することで容易にコンテナB内にパレット2を搬
入することができる。
【0094】(vi)ハンドル部13を押してコンテナ内に
コイルを収納する(図32参照)。 (vii) 搬送車1がコンテナB内の所定の位置に達した
ら、ON/OFFスイッチ144をOFFとして搬送車
1を接地させる。その際、パレット2も脚部22a,2
2bにより接地する。パレット2は、脚部22a,22
bにより自重及びコイルCの重量を支えることとなり、
噛込部材3の上面とパレット2下面との間には隙間がで
きる。その後、図33に示すように、4本の噛込部材3
を抜き出し、再び搬送車1を浮上させる。その際には、
支持台11はパレット2下部(脚部22a,22bの
間)の空間内で上昇するに止まり、パレット2は支持台
11により持ち上げられることはない。
【0095】(viii)ON/OFFスイッチ144をON
として搬送車1を浮上させ、パレット2から後退させ、
重量物搬出入ステージ4のテーブル43上に戻す。パレ
ット2は、コンテナB内の所定の位置に載置されたまま
である。なお、パレット2は、図32に示すように、脚
部22a,22bで樹脂シート5を跨ぐようにして載置
されている。そして、上記の動作を4回繰り返して、図
32に示すように、パレット2に載せられた薄板コイル
Cを4個コンテナB内に搬入する。パレット2は、補助
腕部231p,231qがコンテナB内の巾よりも数c
m狭い長さに設けられており、脚部22a,22bがコ
ンテナB内の奥行きの1/4よりも数cm狭い長さに設
けられているため、上記のような手順でコンテナB内に
4個並べて配置することで、コンテナBの床面の大きさ
と略同様となり、特に、従来のような木材製パレットの
クギ止めによるラッシングを行わなくてもコンテナB内
でパレットが動くことがない。
【0096】最後に、コンテナB内から樹脂シート5を
抜き出し巻き取る。そして、支持柱42のウォームジャ
ッキ424L,424Rを伸ばし、コンテナB及びシャ
ーシSをシャーシSのサスペンションで重量を支えるよ
うにして、係止部材425,425の係止を解く。それ
から、搬送車1をテーブル43上に積載したまま重量物
搬出入ステージ4をシャーシS及びコンテナBから離し
て、図34に示すように、コンテナBの開口扉を閉じ
る。以上のようにして、シャーシ上のドライコンテナに
薄板コイルを搬入する。
【0097】(b)コンテナからのコイルの搬出方法 コンテナからのコイルの搬出方法については、コンテナ
Bの開口扉の開口、重量物搬出入ステージ4の設置、コ
ンテナBの釣り上げ、テーブル43の調整、樹脂シート
5のコンテナB内への配置、までは同様である。
【0098】そして、まずテーブル43上の搬送車1に
ついて、ON/OFFスイッチ144をONとしてこれ
を浮上させる。そして、ジョイスティック143を用い
て支持台11が水平となるように姿勢を調整する。その
後、搬送車1をシャーシS上のコンテナB内に進入さ
せ、フォーク部111R,Lを、パレット2の脚部22
a,22bの間、即ち、補助腕部231p,231q及
びキャンバー部材24p,24qの下方に挿入する。こ
こで搬送車1は、フォーク部111R,Lの先端が搬送
車1とは逆の側の補助腕部231qから先に出る程度に
まで挿入する。
【0099】具体的には、補助腕部231pが図12〜
図14に示す搬送車1の位置決め部材15に当接するま
で搬送車1を挿入する。この位置決め部材15は、薄板
コイルCを積載したパレット2を補助腕部231pが位
置決め部材15に当接する状態でフォーク部111R,
L上に積載すると、薄板コイルCを積載したパレット2
の重心がエアベアリング12a〜12dの重心位置とほ
ぼ一致するように設けられている。
【0100】そして、ON/OFFスイッチ144をO
FFとして搬送車1をコンテナBの床面に接地させる。
それから、前述の噛込部材3を4本、搬送車1のフォー
ク部111R,Lとパレット2の補助腕部231p,2
31q及びキャンバー部材24p,24qとの間に挿入
する(図31参照)。4本の噛込部材3の配置は前述の
通りである。
【0101】そして、ON/OFFスイッチ144をO
Nとして搬送車1を浮上させる。すると、フォーク部1
11R,Lにより噛込部材3を介してパレット2の補助
腕部231p,231q及びキャンバー部材24p,2
4qが持ち上げられ、パレット2が持ち上げられる(図
31参照)。そして、ジョイスティック143を用いて
支持台11が水平となるように姿勢を調整する。
【0102】それから、ハンドル部13を引いてコンテ
ナB内から搬送車1を後退させ、コイルCを搬出する
(図32参照)。そして、ON/OFFスイッチ144
をOFFとして搬送車1をテーブル43上に接地させ
る。その際、パレット2も脚部22a,22bにより接
地する。その後、トング等によりコイルCをパレットご
と所定の場所へ搬送する(図30参照)。以上のように
して、シャーシ上のドライコンテナから薄板コイルを搬
出する。
【0103】(5)本実施例の効果 本実施例においては、上記に示す浮上式重量物搬送車を
用いるので、4点で重量物を安定して支持することがで
きる。また、4箇所にクループ分けされて設けられてい
る各ノズルの気体噴出量を制御することで、重量物搬送
車の支持台を浮上させた状態で水平面内における2軸に
ついての傾き角を有効に制御することができ、支持台の
姿勢制御を有効に行うことができる。そして、操縦かん
によりノズルの気体噴出量を制御するので、操縦かんの
2軸方向の傾き角、傾かせる時間又はその圧力等によ
り、効果的にノズルの気体噴出量を容易に制御すること
ができる。更に、本重量物搬送車は、テーブルに姿勢制
御手段を備えるため、テーブルを水平に保つことができ
る。従って、テーブル上に搬送車等を待機させ、重量物
を載せた場合にも、テーブルの傾斜により勝手に搬送車
等が動くことがない。特に浮上式搬送車であるため、移
動の際の抵抗が少なく、容易に重量物を搬送できる。
【0104】本実施例のコイルの搬送方法によれば、側
方に入口のあるコンテナにコイルを搬入することがで
き、コイルの輸送においてドライコンテナの使用が可能
となる。従って、従来の個々のコイルを輸送していた場
合に行われていたような、疵防止のための個々のコイル
の厳重な梱包が必要がなくなる。また、ドライコンテナ
は密閉性を有するため、防錆のための厳重な梱包も不要
である。
【0105】また、本実施例の搬送方法においては、鉄
製の特殊な形状のパレットを用いているため、従来のよ
うな木材製パレットのクギ止めによるラッシングが不要
であり、そのための手間と時間を大幅に短縮できる。更
に、木材は水分を含むため密閉されたドライコンテナ内
でその水分を放出してコイルを錆びさせる恐れがある
が、本搬送方法においては木材を使用しないため、その
ような心配がない。そして、木材製のスキッド(パレッ
ト)の場合は廃棄後はゴミとするしかないが、本実施例
におけるパレットは鉄製であり、廃棄後もリサイクルが
可能である。
【0106】更に、ドライコンテナを使用することで、
海上輸送において定期便を利用することができるように
なり、少量多頻度のコイル輸送が可能になる。従って、
在来船により大量のコイルを一度に運ぶ従来の方法に比
べて、中間在庫が少なくなり、搬送に要する期間も短縮
できる。更に、上方からの荷の搬入が可能なオープント
ップコンテナ、フラットラックコンテナに比べて、ドラ
イコンテナは流通量が多く確保が容易で、しかもコスト
も安いため、物流の点から好ましい。
【0107】更に、コイル状重量物の円筒側面を支持す
る載置部が、斜面が互いに向かい合うように一対配され
ているパレットを使用するため、コイル状重量物が転が
ることがなく、コイル状重量物を安定して載せることが
できる。また、コイル状重量物の円筒側面を向かい合う
斜面が支持するため、一定範囲内で様々な外径のコイル
状重量物に対応することができる。更に、コイル状重量
物の円筒側面を向かい合う斜面が支持するため、コイル
状重量物が多少揺れ動いても最終的には重力に引かれて
一対の載置部の中央の位置近くに落ち着くこととなる。
更に、本コイル状重量物用パレットによれば、上記に示
す固定作業を省いた状態においてもコイルの荷ずれを起
こすことなく、疵つけずに輸送することができる。ま
た、固定バンド及び移動抑止部材の固定具を用いるの
で、重量物が脱落することがない。
【0108】[実施例2]本実施例において用いた重量
物搬送車、パレット、コンテナ用重量物搬出入ステージ
及びこれらを用いた搬送方法は、以下の通りである。 (1)重量物搬送車 図44〜図46に示す本実施例の搬送車1は、薄板コイ
ルCをパレットに載せて搬送する搬送車であり、実施例
1の搬送車と略同様の構成である。ただし、実施例1の
搬送車とは、一部、配管部14の構成などが異なってい
る。即ち、本実施例の搬送車1においては、レギュレー
タ142はむき出しで第二梁部材133に固定されてい
る。そして、レギュレータ142の各出口は、エアベア
リングに接続されている。
【0109】ここで、図44に示すように、右前のエア
ベアリング12aと接続されているレギュレータ142
の右前の出口を出口142aと、右後のエアベアリング
12bと接続されている右後の出口を出口142bと、
呼ぶこととし、左前のエアベアリング12cと接続され
ている左前の出口を出口142cと、左後のエアベアリ
ング12dと接続されている左後の出口を出口142d
と、呼ぶこととする。
【0110】そして、図44〜図46に示すように、右
前のエアベアリング12aとレギュレータ142の右前
の出口142aとを結ぶ配管を配管14aとし、エアベ
アリング12bと出口142bとを結ぶ配管を配管14
bとし、同様に、配管14c、配管14dを定める。実
施例1においては、これらの配管14a,14b,14
c,14dはそれぞれ独立であったが、本実施例の搬送
車1においては、図41に示すように、配管14dと配
管14b、配管14cと配管14a、配管14cと配管
14d、配管14aと配管14b、がそれぞれ接続され
ている。そして、それぞれを接続する配管14bd,1
4cd,14cd,14abは、流量調節が可能なバル
ブを有している。
【0111】本実施例の搬送車1においては、実施例1
の搬送車1と同様に、ジョイスティック143により搬
送車1の姿勢を調節することができる。しかし、例えば
搬送車1に設けてあるエアベアリングの取付間隔の距離
が、積載される重量物の重心高さの距離より狭いとエア
ーを供給して持ち上げた場合、バランスがとりずらく左
右前後に揺れることがおこりうる。この問題は、姿勢制
御を自動で行わせる場合に特に問題となり、姿勢制御の
「振動」がおこる恐れがある。この問題は、制御系の応
答が過敏であるためにおこる。
【0112】配管14ac,14bdはこの問題を解決
するものであり、左右のエアベアリングへの配管14a
と14c、14bと14d及び前後のエアベアリングへ
の配管14cと14d、14aと14bをつなぐことに
より、それらの配管の間で気体を行き来できるようにし
て流量の変化を緩和し、搬送車1の制御系の応答を鈍化
させている。その結果、姿勢制御が安定し作業者にとっ
てもより操作しやすいものとなる。これらの配管14a
c,14bd,14cd,14abに設けられたバルブ
を調整することで、姿勢制御形の応答性を調整すること
ができる。
【0113】なお、各配管14a,14b,14c,1
4dを互いにつながない場合には、図47に示すよう
に、各配管を柔軟性のあるホースとすることもできる。
かかる態様とすれば、搬送車1の製造が容易となり、ま
た、配管の交換、清掃が容易となる。
【0114】また、本実施例の搬送車1においては、図
44に示すように、位置決め部材15を左右一対有する
ため、支持台11上の決まった位置により確実にパレッ
ト2を載せることができる。そして、本実施例の搬送車
1においては、レギュレータ142の入口142Iから
右方に配管が延び、マニホールド141がハンドル部1
3の右端近辺に位置している。このため、マニホールド
に圧縮空気を供給するホースが接続された場合にも、ホ
ースが作業の邪魔になることがない。
【0115】更に、レギュレータ142から右方に延び
る配管の途中に、 ON/OFFスイッチ144がレバ
ー状に設けられている。即ち、姿勢制御を行うジョイス
ティック143とは離れた位置にON/OFFスイッチ
144が設けられているため、姿勢制御のためにジョイ
スティック143を操作している最中に誤ってON/O
FFスイッチ144に触れてしまう恐れが少ない。
【0116】(2)パレット 本実施例のコイル状重量物用パレット2は、実施例1の
パレットと略同様の構成であるが、移動抑止部材、積重
ね支持部等を備える点で異なっている。まず、本実施例
のコイル状重量物用パレット2においては、図36〜図
39に示すように、補助腕部231p,231qの先端
には、補助足部材232a,232bに代えて側端ガイ
ド233a,233bが設けられている。この側端ガイ
ド233a,233bは、図37及び図38に示すよう
に、補助腕部231p,231qの先端にその両端を接
続され、前後方向にわたされている棒状の部材である。
この側端ガイド233a,233bの外側同士の間隔
は、コンテナの内部空間の巾寸法よりも数cm短くなる
ように設けられている。このため、補助足部材232
a,232bと同様に、コンテナの内部においてコイル
状重量物用パレット2が左右方向に動くのを防ぐことが
できる。
【0117】また、図36及び図37に示すように、側
端ガイド233a,233bの前外側及び後外側の角は
落とされており、テーパ形状となっている。即ち、前後
端において巾が狭くなっているため、補助腕部231p
側を前にしてコンテナに入れる場合も、補助腕部231
q側を前にしてコンテナに入れる場合も、微妙な位置合
わせをすることなく容易にコンテナ内に入れることがで
きる。特に、本実施例では浮上式の搬送車1を使用して
いるため、ごく弱い力で側端ガイド233a,233b
の前端部がコンテナBの内壁と接触すれば、それだけで
軌道が修正され、設備をいためることなくコイル状重量
物用パレット2をコンテナ内に入れることができる。
【0118】そして、底板21の下方側角部には切欠き
231kが設けられている。この切欠きは束ねバンド6
1を通すためのものであり、束ねバンド61は、底板2
1等の角部に直接あたることがないため切れにくく、ま
た、横方向にずれにくい。
【0119】一方、本実施例のコイル状重量物用パレッ
ト2においては、コイル端固定機構が設けられている。
このコイル端固定機構は、スライドレール27と移動抑
止部材28とからなり、左右に一対設けられている。即
ち、図36、図37、図39及び図40に示すように、
底板21上のキャンバー部材24p,24qの間の位置
には、キャンバー部材24p,24qに平行な方向に一
対のスライドレール27a,27bが配されている。こ
れらスライドレール27a,27bは、互いに40cm
の間隔をあけて向かい合う位置からそれぞれ外側に向か
って上記側端ガイド233a,233bに至るまで延び
ている。
【0120】そして、このスライドレール27a,27
bには、それぞれ移動抑止部材28a,28bがスライ
ド可能に立設されている。これら移動抑止部材28a,
28bの上端は、キャンバー部材24p,24qの上端
の位置に対して低いか又は同等の高さである。尚、この
上端部は垂直に立設されていても良いし、外側に曲げら
れていてもよい。この移動抑止部材28a,28bは移
動抑止部材を貫通してスライドレール27a,27bに
向かうボルトを有している。そして、スライドレール2
7a,27bの中にブロックが収められており、そのブ
ロックの中央にボルトが入る穴が設けられている。ボル
トを廻しブロックと結合することによってブロックは上
方へ上がって行き、ブロックとスライドレールの上枠の
下面とが当たって、移動抑止部材28a,28bをスラ
イドレール27a,27bに固定することができる。
【0121】本実施例のコイル状重量物用パレット2
は、移動抑止部材28a,28bを備えているため、キ
ャンバー部材24p,24qの斜面に円筒側面を接地さ
せてコイルを置いた場合に、そのコイル端面を移動抑止
部材28a,28bで挟み込んで固定することができ
る。また、移動抑止部材28a,28bは、スライドレ
ール27a,27b上にスライド可能に設けられてお
り、ボルトで所定の位置に固定することが可能であるた
め、様々な巾のコイルに対応することができる。また、
スライドレールは、載置部に挟まれる位置から、載置部
の端部をこえる範囲にまで延びている。このため、この
一対の移動抑止部材は、載置部よりも幅の狭いコイル状
重量物にも、載置部よりも幅の広いコイル状重量物にも
対応することができ、その端面を挟み込むことができ
る。
【0122】更に、本実施例のコイル状重量物用パレッ
ト2は、図36〜図40に示すように、脚部22a,2
2b上、補助腕部231p,231qを挟む位置に、積
重ね支持部29を備える。この積重ね支持部29は柱状
の部材であり、脚部22a,22b上の補助腕部231
p,231qを挟む位置に、合計4本設けられている。
各積重ね支持部29の下端は、脚部22a,22bを貫
通して凹状に設けられた下端面を脚部22a,22bの
底面(下端面)と略一致する位置に設けており、一方、
上部は、補助支柱291によってキャンバー部材24
p,24qの前後端面と接続されている。また、この積
重ね支持部29は、下端が脚部22a,22bの下端面
と略一致する位置にあり、上端の高さがキャンバー部材
24p,24qの上端よりも数cm高い位置にある。そ
して、上端面は凸球面状に、下端面は凹球面状に設けら
れている。
【0123】本実施例のコイル状重量物用パレット2
は、この積重ね支持部29によって積み重ねることがで
きる。即ち、床面に置いたコイル状重量物用パレット2
の4本の積重ね支持部29の上端に、次のコイル状重量
物用パレット2の積重ね支持部29の下端を置くように
して、積み重ねることができる。従って、重量物を運ん
だ後は、空のパレットを多数積み重ねてコンパクトにし
て送り返すことができる。また、コイル状重量物の円筒
側面を支持する載置部が、斜面が互いに向かい合うよう
に一対配されているため、コイル状重量物が転がること
がなく、コイル状重量物を安定して載せることができ
る。また、コイル状重量物の円筒側面を向かい合う斜面
が支持するため、一定範囲内で様々な外径のコイル状重
量物に対応することができる。更に、コイル状重量物の
円筒側面を向かい合う斜面が支持するため、コイル状重
量物が多少揺れ動いても最終的には重力に引かれて一対
の載置部の中央の位置近くに落ち着くこととなる。更
に、本コイル状重量物用パレットによれば、上記に示す
固定作業を省いた状態においてもコイルの荷ずれを起こ
すことなく、疵つけずに輸送することができる。
【0124】(3)コイル状重量物用パレットへのコイ
ル状重量物の固定方法 本実施例のコイル状重量物用パレット2にコイルを固定
する場合は、まず、図51に示すように、梱包済みのコ
イルCをキャンバー部材24p,24qの斜面上に載置
する。そして、図52及び図53に示すように、束ねバ
ンド61を用いて、コイルCとコイル状重量物用パレッ
ト2が一体となるように、コイルの軸と垂直な方向に束
ねて固定する。その際、束ねバンド61は、前述の底板
21の下面角の切欠き231kを通るようにして配され
る。その後、移動抑止部材28a,28bをスライドレ
ール27a,27b上を移動させて、図53に示すよう
に、コイルCの両端面を挟むように配置し、ボルトでそ
の位置を固定する。
【0125】このようにして、図53に示すようにコイ
ル状重量物用パレット2上に載置され固定されたコイル
Cは、移動抑止部材28a,28bによってコイル状重
量物用パレット2に対して左右方向の動きが妨げられ
る。また、コイルCを前後曲面を挟み込むコイル支持部
24p、24qと束ねバンド61とによって、コイルC
がコイル状重量物用パレット2に対して前後方向にずれ
るのを防ぐことができる。よって、図54に示すよう
に、コイルCをトング等で吊り上げて、コイル状重量物
用パレット2ごと移動させることができる。
【0126】(4)重量物搬出入ステージ 図41〜図43に示す本実施例の重量物搬出入ステージ
7は、実施例1の重量物搬出入ステージ4と略同様の構
成であるが、コンテナを支持する機構などが異なってい
るものである。この重量物搬出入ステージ7は、ステー
ジ本体71と、そのステージ本体71に設置される支持
柱72と、テーブル73と、からなる。ステージ本体7
1は、実施例1の重量物搬出入ステージ4のステージ本
体41と略同様の構成であるが、図36〜図38に示す
ようにシート巻き取りリール713を備えている。
【0127】このシート巻き取りリール713は、ステ
ージ本体41上面の後寄りの位置に、左右方向を軸とし
て配置されている。そして、シート巻き取りリール71
3には、樹脂シート5が巻き付けられている。樹脂シー
ト5は、巾、長さ等前述のものと略同様の構成であり、
シート巻き取りリール713に巻き取られている状態か
ら、上方に引き出されて、後述するテーブル73のスリ
ット733を通じてテーブル73上に引き出される。
【0128】支持柱72は、ステージ本体71の前方左
右の角に垂設される左主柱721L及び右主柱721R
を有する。この左主柱721L及び右主柱721Rの高
さは1295mmであり、実施例1のようにシャーシ上
のコンテナを超えるような高さを有するものではない。
この左主柱721L及び右主柱721Rは、シャーシS
上に積載されたコンテナBを左右から挟み込むことがで
きる間隔で設けられている。
【0129】右主柱721Rには、前後一対のガイドレ
ール722R,722Rが上下方向に設けられている。
そして、図48〜図50に示すように、ガイドレール7
22R,722R上にはそれらに沿ってスライド可能な
ように、ガイドレール722R,722Rをまたぐよう
にスライド部723Rが設けられている。また、スライ
ド部723Rは、下方からスクリュージャッキ724R
にローラー支持されている。
【0130】このスライド部723Rには、内側、即ち
向かい合う左主柱721Lの方向に出し入れ可能なよう
にシリンダに接続されている係止部材725が設けられ
ている。この係止部材725は略円柱状に設けられてお
り、その先端側は角が落とされており、テーパ形状とな
っている。
【0131】一方、スライド部723Rを下方からロー
ラー支持するスクリュージャッキ724Rは、その後方
に設けられたエアモータ726と接続されており、この
エアモータ726により駆動される。このスクリュージ
ャッキ724Rによって、スライド部723Rは、ガイ
ドレール722R,722Rに沿って上下方向に移動さ
れる。また、左主柱721L側のスクリュージャッキ7
24Lは、左右方向にわたされたロッドを介してやはり
上記のスクリュージャッキ724Rの後方に設けられた
エアモータ726と接続されており、このエアモータ7
26により駆動される。
【0132】一方、ステージ本体71上面に設置される
テーブル73は、実施例1の重量物搬出入ステージ4の
テーブル43と略同様の構成であるが、後部にスリット
733を備え、更にその後方にデッキ734を備えてい
る。そして、前方にはフラップ737を備えている。ま
た、このテーブル73が備えるガイド732L,732
Rは、実施例1の重量物搬出入ステージ4の場合とは異
なり、図41〜図43に示すように、その前方がテーブ
ル73からはみ出して突出しているものではない。
【0133】スリット733は、前記樹脂シート5を通
すことができる幅数センチの細長い長方形の穴であっ
て、前記シート巻き取りリール713の上方よりもやや
前よりの位置に設けられている。シート巻き取りリール
713から引き出された樹脂シート5は、このスリット
733を通って前方に引き出され、テーブル73の上面
及びコンテナB床面に敷かれる。
【0134】デッキ734は、その上面がテーブル73
の上面と同一となるように設けられており、下部にはホ
ース巻き取りリール735を、左側面及び右側面には梯
子736を備えている。このデッキ734は、作業者が
待機するためのスペースを提供するものであり、作業者
は左右側面の梯子736を使ってデッキ734に上り下
りする。
【0135】ホース巻き取りリール735には、重量物
搬送車1に圧縮空気を送るためのホースが巻き付けられ
ており、そのホースの一端は、ホース巻き取りリール7
35に接続されている。ホース巻き取りリール735
は、また、別途エアホース接続コネクタを備えており、
圧縮空気供給源に接続されている他のエアホースがその
エアホース接続コネクタに接続される。そして、ホース
巻き取りリール735に巻き付けられている上記ホース
は、上方から引き出されて、重量物搬送車1に接続さ
れ、圧縮空気を送る(図41参照。)。
【0136】テーブル73前部には、図42に示すよう
に、テーブル73の前辺を軸として回動可能なようにフ
ラップ737が設けられている。このフラップ737は
テーブル73と略同様の巾で設けられており、当該重量
物搬出入ステージ7がコンテナに接続された場合に、テ
ーブル73からコンテナ入り口の床面にわたされる。こ
のフラップ737によってテーブル73前端とコンテナ
との間の隙間がふさがれ、上記樹脂シート5は、テーブ
ル73からコンテナ床面にいたるまで、すきまなく下方
から支えられることとなる。このため、樹脂シート5
は、重量物搬送車1などの重量をそれ自身で支える必要
がない。
【0137】(5)コイルの搬送方法並びにコイルのコ
ンテナへの搬入・搬出方法 本実施例のコイルの搬送方法は、実施例1のコイルの搬
送方法と略同様であるが、図51〜図53に示すよう
に、予めトング等でコイルCをパレット2上に載置し
て、これをバンドにより固定しておき、その後、搬送車
1と重量物搬出入ステージ7とによりコイルCをパレッ
ト2ごとコンテナ内に搬入するものである。
【0138】(a)コンテナへのコイルの搬入方法 まず、シャーシS上に積載したドライコンテナBの開口
扉を開ける。
【0139】その後、係止部材725,725によりド
ライコンテナBの開口側下部側面の隅金具を係止する。
即ち、図48に示すように、スクリュージャッキ724
L,724Rでスライド部723R,723Lをガイド
レール722R,722Lに沿って上下させ、ドライコ
ンテナBの開口側下部の隅金具と、係止部材725の上
下前後方向の位置を一致させる。
【0140】次いで、重量物搬出入ステージ7を移動さ
せて、図57及び図48〜図50に示すように、その支
持柱72の左主柱721Lと右主柱721Rでドライコ
ンテナBの開口側端部を挟む込むようにする。そして、
車輪用油圧シリンダ711を縮めてステージ本体71を
設置させる。なお、その際、ドライコンテナBの開口側
下部の隅金具と、左主柱721L、右主柱721Rの係
止部材725の前後方向の位置が一致するようにステー
ジ本体71を設置する。
【0141】また、テーブル73を支える支持ジャッキ
731a〜dは最大まで伸ばされており、テーブル73
はコンテナBの床面の高さに対して数cm上方に位置し
ている。このため、左主柱721Lと右主柱721Rで
ドライコンテナBの開口側端部を挟む込むようにする
と、フラップ737は、コンテナBの床面から数十cm
離れた高さでコンテナBの開口内に挿入される。
【0142】そして、図49に示すように、係止部材7
25をコンテナBの隅金具に向かって押し出して、隅金
具の穴に挿入する。更に、図50に示すように、スクリ
ュージャッキ724L,724Rでスライド部723
R,723Lをガイドレール722R,722Lに沿っ
て押し上げ、シャーシSのサスペンションのバネが伸び
切るまで、コンテナB及びシャーシSを釣り上げる。
【0143】その後、テーブル73の支持ジャッキ73
1a〜dを縮めてテーブル73上面の高さをコンテナB
の床面の高さと一致させる。その際、フラップ737が
コンテナBの開口内に挿入されているため、これらがコ
ンテナBの床面に接地するように支持ジャッキ731a
〜dを縮めることで、容易にテーブル73上面の高さを
調整することができる。そして、テーブル73上面が水
平となるように支持ジャッキ731a〜dを調整する。
なお、フラップ737は、テーブル73前端に回動可能
に設置されているため、テーブル73をコンテナBの床
面よりも下げてしまった場合にも、装置が破壊されるこ
とがない。
【0144】それから、シート巻き取りリール713に
巻き取られている樹脂シート(尚、シート先端はスリッ
トを通してステージ上に出ている。)5をスリット73
3を通してコンテナBに沿って伸ばし、コンテナB内に
広げる(図57において省略。)。樹脂シート5の先端
は、コンテナBの最も奥まで到達する。
【0145】一方、テーブル73上には、搬送車1が配
置されている。そして、搬送車1のマニホールド141
にはホースが接続されており、搬送車1に圧縮空気が供
給される。なお、搬送車1はこの時点ではまだ浮上して
いない。
【0146】そして、図54〜図57に示すように、テ
ーブル73上に配置された搬送車1の支持台11上に、
パレット2上に固定した薄板コイルCをパレット2ご
と、トング等により、配置する。ここで、薄板コイルC
を積載したパレット2は、パレット2のキャンバー部材
24p,24q下方の空間に搬送車1の支持台11が位
置するように、脚部22a,22bが支持台11を跨ぐ
ようにして載置される。
【0147】そして、図55及び図56に示すように、
パレット2と支持台11上面との間に、棒状部材である
噛込部材3を前後方向に沿って4本配置する。ここで、
実施例1の場合と同様、噛込部材3の上面とパレット2
下面との間には隙間があり、パレット2及びコイルCの
重量は支持台11にはかからず脚部22a,22bによ
り支えられている。
【0148】その後、図57に示すように、実施例1の
場合と同様、搬送車1によって薄板コイルCをコンテナ
B内に搬入する。なお、図55〜図57においては、図
42に示す搬送車が使用されているが、図39〜図41
に示す搬送車を使用する場合には、配管14ac,14
bd,14cd,14adに設けられたバルブにより、
搬送車の姿勢制御の応答性を調整して、薄板コイルCを
コンテナB内に搬入することができる。
【0149】最後に、コンテナB内から樹脂シート5を
抜き出しシート巻き取りリール713に巻き取る。そし
て、支持柱72のスクリュージャッキ724L,724
Rを縮め、コンテナB及びシャーシSをシャーシSのサ
スペンションで重量を支えるようにして、係止部材72
5,725を引き込みその係止を解く。それから、搬送
車1をテーブル73上に積載したまま重量物搬出入ステ
ージ7をシャーシS及びコンテナBから離して、コンテ
ナBの開口扉を閉じる。以上のようにして、シャーシ上
のドライコンテナに薄板コイルを搬入する。
【0150】(b)コンテナからのコイルの搬出方法 コンテナからのコイルの搬出方法については、実施例1
の場合と略同様である。
【0151】(6)本実施例の効果 本実施例のコイルの搬送方法によれば、実施例1の場合
と略同様の効果が得られるが、その他に以下のような効
果が得られる。即ち、コンテナ開口部下側の両隅に設け
られた隅金具を使用してシャーシ及びコンテナの位置決
めを行う態様であるため、スクリュージャッキ724
L,724R、係止部材725などの構造を、装置下部
に配置することができ、装置全体を小さくすることがで
きる。従って、装置自体をコンテナで送る場合に、コン
テナに収納しやすく好適である。
【0152】また、本実施例の重量物搬出入ステージ7
は、フラップ737を備えているため、テーブル73と
コンテナB床面との間に段差ができている場合にも、そ
れをなだらかにつなぐことができ、更に、その上に樹脂
シート5が敷かれるため、気体の噴出により浮上する搬
送車を使用する場合にも、その底面がテーブル73やコ
ンテナB床面と接触したり、姿勢が乱れたりすることが
ない。また、本実施例において使用された浮上型搬送車
は、前後左右の4つの排気ノズルの4組が接続されてい
るので、積載される重量物の左右前後の姿勢の制御を、
確実に且つ安定してできる。
【0153】尚、本発明は、上記具体的な実施例に示す
ものに限らず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種
々変更した別の実施の形態をとることができる。 (1)コンテナ重量物搬出入ステージ及びコンテナへの
重量物搬出入方法について 本ステージにおいて、例えば、支持柱は門形に限られ
ず、コンテナの上面両端の隅金具をそれぞれ釣下げる2
本の柱としてもよい。そして、テーブルを支持する支持
ジャッキはそれぞれ独立に伸縮するものとしてもよい。
そうすることで、テーブルのロール角及びピッチ角を自
由に調整することができる。
【0154】そして、テーブル43のコンテナに対する
高さの位置決めに際しては、ガイド432L,432R
によるのではなく、テーブル43の本体自体の先端部分
によって位置決めを行う態様とすることもできる。かか
る態様によれば、テーブル43本体の先端部分とコンテ
ナとが接触することとなる。このため、テーブル43の
本体とコンテナ床面との間に隙間を作ることなく、テー
ブル43とコンテナとを接続することができる。
【0155】また、シャーシ上のコンテナへの重量物の
搬入に際しては、コンテナ後部(開口側)をコンテナ前
部(開口扉側から見て奥)に比べて高くして、コンテナ
床面を傾けることとすれば、浮上式の重量物搬送車によ
る重量物の搬入に際して、傾斜によりコンテナ奥に向か
って小さい力で容易に重量物搬送車の移動を開始させる
ことができ、重量物の搬入が容易となる。そして、ステ
ージ上面についても同様に傾斜角度を持たせることとす
ればより好ましい。
【0156】上記傾斜角度は0.2度以下(0を含む。
以下同様。)が好ましい。0.2度を超えると重量物搬
送車の加速度が大きくなり、コンテナ内で人力により止
めることが困難だからである。コンテナ内の停止予定位
置よりも手前から重量物搬送車の気体の噴出量を絞って
いくことで停止させることも可能であるが、正確な位置
に停止させることが困難である。また、パレットの脚部
同士等を当接させて重量物搬送車を停止させることも可
能であるが、パレット破損の原因となる恐れがある。な
お、この傾斜角度は、安全を確保できる範囲内であれ
ば、重量物及び搬送車の重量に応じてより大きくするこ
ともできる。例えば1度以下、好ましくは0.4度以下
としてもよい。
【0157】そして同様に、シャーシ上のコンテナから
の重量物の搬出に際しては、コンテナ後部(開口側)を
コンテナ前部(開口扉側から見て奥)に比べて低くし
て、コンテナ床面を傾けることとすれば、浮上式の重量
物搬送車による重量物の搬出に際して、傾斜によりコン
テナ開口に向かって小さい力で容易に重量物搬送車の移
動を開始させることができ、重量物の搬出が容易とな
る。
【0158】また、搬送車は図8に示すようなものとす
ることができる。そして、気体の排出を制御する操縦装
置については、操縦かんに代えてトラックボール等にす
ることもできる。更には、本発明の重量物搬入方法にお
いては、車輪を有する搬送車を使用することもできる。
【0159】そして、樹脂シートは、コンテナ一つに1
枚づつ配するものしてもよい。そうすれば、パレット搬
入後にパレットの下から樹脂シートを抜き出す必要がな
いため、樹脂シートの巾をコンテナ内の巾いっぱいにな
るような巾とすることができ、より効果的に搬送車の圧
縮空気を受け止めることができる。
【0160】また、パレット上に載置する重量物は、薄
板コイルに限られるものではなく、各種の重量物とする
ことができる。例えば、厚板コイル、シート、形鋼等で
ある。この重量は、例えば100kg以上とすることが
でき、100kg〜100ton程度のものとすること
ができる。更に、100kg〜50ton程度のものと
することが好ましく、一般的には1ton〜20ton
程度である。また、本パレットに載置するコイルの柱長
は、コイル支持部の長さより長くてもよい。つまり、コ
イル左右の片端又は両端がコイル支持部からはみ出して
もよい。本パレットは、接しているコイル支持部の部分
でコイルが固定できれば十分に目的を果たすからであ
る。また、固定に支障が出ない範囲でコイルの直径や重
量を適宜変更することができる。
【0161】また、上記実施例1及び2は、所定の重量
物搬送車を用いるとともに、所定の重量物搬出入ステー
ジ及び所定のパレットを用いて、所定の重量物をコンテ
ナへ搬出入する方法を示しているが、本発明の搬送方法
はこれに限定されない。即ち、上記実施例に示す以外の
他の態様の重量物搬出入ステージ、及び/又は同様に他
の態様のパレット、及び/又は同様に他の態様の搬送車
を用いて、重量物を移動又は搬送してもよい。
【0162】(2)搬送車について 本発明のステージ上において使用する搬送車の各種態様
を示す。以下の各種の重量物搬送車は、いずれも気体の
噴出により重量物を持ち上げるものであるため、床面の
広い面積区域においてその重量を支えることができる。
よって、車輪を使う場合のように車輪と床との接地点に
荷重が集中することがない。このため、その重量によっ
て床面を破壊する可能性が低い。また、以下の重量物搬
送車は、気体の排出により支持台を浮上させ重量物の重
心直下において力を作用させて重量物を持ち上げるもの
であるため、空荷状態と重量物を載せた状態との間で全
体の重心位置が大きく変化せず、安定性に優れる。
【0163】そして、従来の搬送車のように装置の重心
から外れた位置で重量物を持ち上げる場合は、重量物を
持ち上げた際のバランスを確保するために自重を重くす
る必要があり、または、フォークリフトのように荷と逆
の側にカウンターバランスを装備する必要があったが、
本発明の重量物搬送車においては、それらの余分な重量
が不要であり、重量を支える床面を傷つける可能性がよ
り低い。また、装置自体も小さくすることができ、狭い
空間内に重量物を運ぶのにも好適である。
【0164】更に、気体により浮上させて荷の重量を支
えるものであるため、水平方向の移動に際して摩擦抵抗
が少なく、容易に重量物を移動させることができる。例
えば、10ton程度の重量物を載せた場合であって
も、人力により搬送することができる。そして、気体に
より浮上させて荷の重量を支えるものであるため、積載
する重量物の重心位置が様々に異なる場合にも、気体の
流量、方向を調整することにより、安定して荷の搬送を
行うことができる。
【0165】通常、浮上式搬送車は床面の段差を乗り越
えるのには困難を伴うが、本発明のステージにおいて
は、コンテナに重量物を積載していってもステージ上面
とコンテナ床面との間に段差ができることがない。この
ため、以下の浮上式搬送車を本ステージ上に載置してそ
の上に重量物を積載し、搬送車でコンテナ内に搬入する
こととすれば、効率的に重量物の搬入を行うことができ
る。コンテナからの重量物の搬出を行う場合についても
同様である。
【0166】(i)第1態様 第1態様の重量物搬送車は、パレットを持ち上げるため
の支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で床面
に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重量物
を積載したパレットを該支持台上に積載した状態で、該
気体の排出により該支持台を床面から浮上させることが
できることを特徴とする(図12〜図16参照)。
【0167】(ii)第2態様 第2態様の重量物搬送車は、第1態様に記載の重量物搬
送車であって、複数の上記排気ノズルと、該複数の排気
ノズルにそれぞれ設けられ該排気ノズルの排気流量を調
節するバルブと、該複数のバルブの開度を同時に制御す
ることができる操縦かんと、を備え、該操縦かんを操作
することにより上記支持台の姿勢制御が可能なものであ
る(図12〜図16及び図19〜図21参照)。
【0168】(iii)第3態様 第3態様の重量物搬送車は、第1又は第2態様の重量物
搬送車であって、上記複数の排気ノズルが4つクループ
分けされ該4つのグループが4角形を描くように配置さ
れているものである(図12〜図16参照)。第3態様
においては、排気ノズルの数は4個以上であればよく、
各グループ1個づつ合計4個としてもよい。例えば、ノ
ズルを支持台の前後左右に位置する四つのグループに分
けて配置した場合には、左右のノズルのグループの気体
噴出量を操作することで、支持台のロール角(前後方向
の軸における左右の傾き角)を制御することができ、前
後のノズルのグループの気体噴出量を操作することで、
支持台のピッチ角(左右方向の軸における前後の傾き
角)を制御することができる。また、ノズルのグループ
の位置がそれぞれ支持台の前後左右でない場合にも、各
グループの気体噴出量の制御を連動させることで、同様
の姿勢制御が可能である。また、気体の排出を制御する
操縦装置については、操縦かんに代えてトラックボール
等にすることもできる。
【0169】(3)搬送車を使用した搬送方法について (i)第1態様 第1態様の重量物の搬送方法は、重量物を積載する積載
台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
を、上記第1乃至第3のいずれかの態様の重量物搬送車
により搬送することにより、パレット上に積載された重
量物を搬送する重量物の搬送方法であって、上記重量物
搬送車の上記支持台を浮上させ、その後、上記脚部によ
り上記積載台下部に設けられる空間内に該支持台を挿入
し、次いで該重量物搬送車の排気ノズルの気体噴出量を
下げ又は0として該支持台をいったん下げて該積載台下
面と該支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、その後、
該隙間内に噛込部材を配置し、次いで該重量物搬送車の
該ノズルの気体噴出量を上げて該支持台を上昇させ、上
記パレットを持ち上げ、その後、該パレットを搬送する
ことを特徴とする重量物の搬送方法である(図25〜図
27参照)。ここで、「噛込部材」は、別体で用意する
ものであってもよいし、また、重量物搬送車が噛込部を
備えており、必要に応じてこれを支持台上に配置し又は
支持台上から撤収するものとすることができる。
【0170】(ii)第2態様 第2態様の重量物の搬送方法は、重量物を積載する積載
台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
を、上記第1乃至第3のいずれかの態様の重量物搬送車
により搬送することにより、パレット上に積載された重
量物を搬送する重量物の搬送方法である。そして、上記
重量物搬送車の上記支持台を浮上させ、その後、上記脚
部により上記積載台下部に設けられる空間内に該支持台
を挿入し、次いで該重量物搬送車の排気ノズルの気体噴
出量を下げ又は0として該支持台をいったん下げて該積
載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、そ
の後、該隙間内に噛込部材を配置し、次いで該重量物搬
送車の該ノズルの気体噴出量を上げて該支持台を上昇さ
せ、上記パレットを持ち上げ、該重量物搬送車を該重量
物を載置すべき場所に移動させ、その後、該重量物搬送
車の上記排気ノズルの気体噴出量を下げ又は0として上
記支持台をいったん下げて該パレットの上記脚部を着地
させ、該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸法
を広げ、次いで上記脚部により上記積載台下部に設けら
れる上記空間内から該支持台を退出させ、該重量物を載
置すべき場所に該重量物を載置することを特徴とする重
量物の搬送方法である(図31〜図33参照)。
【0171】また、上記実施例1及び2は、所定の重量
物搬送車を用いるとともに、所定の重量物搬出入ステー
ジを用いて、所定の重量物をコンテナへ搬出入する方法
を示しているが、本発明の搬送方法はこれに限定されな
い。即ち、上記重量物搬出入ステージを使用せずに、こ
の搬送車を用いて所定場所へ重量物を搬送(移動)させ
てもよい。また、上記実施例に示す以外の他の態様の重
量物搬出入ステージ及び/又は同様に他の態様のパレッ
トを用いて、重量物を移動又は搬送してもよい。
【0172】(4)パレットについて 本コイル状重量物用パレットは、使用される重量物を積
載されるものであればよく、実施例に示した形状だけで
はなく、任意の形状、大きさ等とすることができる。つ
まり、載置部のコイル支持部は傾斜面とするだけではな
く、積載するコイルの曲面に添った湾曲面を備えるコイ
ル支持部等とすることができる。また、パレット本体に
おいても、井桁形状の脚体部とするだけではなく、平板
形状や箱状等とすることができる。下部開放空間におい
ても、側方は2方以上開放するだけではなく、一方だけ
開放していてもよい。この時、固定バンドを用いる時
は、壁面となる側面に溝を設けたりや穴を開けるなどを
し、バンドを通過させることによってコイルを固定する
ことができる。
【0173】また、パレットの大きさについても、実施
例に示したコンテナの奥行きを4等分した形状とするだ
けではなく、例えば、2等分、3等分、5等分等の形状
とすることができる。これらの異なる大きさのパレット
を用いる場合、細いコイルはコンテナ内への積載数を増
やすことができるし、太いコイルの場合でもパレットか
らはみ出さないように積載でき、コイルの大きさに応じ
て適切なパレットを用いて無駄なくコンテナ内へ積載す
ることができる。更に、異なる大きさのパレットを組み
合わせてパレット内に収納することができる。例えば図
14に示すように、コンテナの奥行きの6分の1、6分
の2(3分の1)及び6分の3(2分の1)の大きさの
パレットを組み合わせることによって、コンテナ内に余
分な隙間を生じさせることなくコイルを積載したパレッ
トを収納させることができる。また、大きさがそれぞれ
5分の1、5分の2、5分の2等としたパレットを組み
合わせて使用することもできる。また、本パレットは実
施例に示した20フィートドライコンテナだけではな
く、大きさが異なる40フィートドライコンテナ等に対
して用いることができるし、オープントップコンテナ等
に対して用いることもできる。
【0174】更に、実施例1に係わる移動抑止部材もコ
の字型以外の任意の形状とすることができるし、任意の
配設方法とすることもできる。例えば、図13に示すよ
うに、角棒26cをピン261cで移動抑止部材ガイド
25に固定することで移動抑止部材とすることができ
る。また、移動抑止部材をボルト止め等の方法で固定す
ること等が挙げられる。また、実施例2に係わる移動抑
止部材も種々の形状、大きさ、立設高さ等とすることが
できる。バンド挿通路内の固定バンドをバンド挿通孔か
ら取り出す場合、図8及び図9に示すようなバンド取り
出し具244を設けることによって、固定バンドを容易
に取り出すことができる。このバンド取り出し具244
は平板形状であり、バンド挿通孔241内に設けられた
固定孔243に挿入固定して用いることによって、バン
ド挿通路241の端部を傾斜状とすることができ、固定
バンド62が不必要な場所へバンド挿通路241内を挿
通することを防ぐことができる。
【0175】上記バンド挿通孔の形状は、使用するバン
ドに応じて選択することができ、開口形状を長方形状、
正方形状、円形状、楕円形状等を例として挙げることが
できる。また、バンド挿通孔は、バンドをバンド挿通孔
から容易に取り出すためのバンド取出具をバンド挿通孔
又はバンド挿通路に設けることができる。これは脚体部
に対してバンドを取り出しやすいように傾斜したものな
ら特に形状や大きさを限定されない。例えば、挿通路底
面から挿通孔端部を棒部材や板部材等で接続し、ガイド
を設けるものとすることができる。また、一方のバンド
挿入孔をパレットの左右方向に長いものとすることがで
きる。このようなバンド挿入孔は、バンドを取り出しや
すくすることもできる。また、左右のバンド挿入孔間と
コイルの軸長さが一致しない場合等によって、バンド挿
入孔周辺にバンドが引っ掛かると、該周辺に負荷が掛か
るため変形することがある。上記の示す長孔のバンド挿
入孔を用いることによってこのような変形を防ぐことが
できる。
【0176】更に、本パレットは移動抑止部材でコイル
の移動を十分に妨げることができれば固定バンドによる
コイルの固定を行わなくてもよい。この時、図11に示
すように、パレットからバンド挿通路及びバンド挿通孔
を省略することができる。実施例1で設けられている補
助脚部232a、232bは、脚部で十分に全重量を支
えることができれば図11及び図12に示すように特に
なくてもよい。また、腕部の角を図11に示すようにテ
ーパを持たせることによって、コンテナ内で搬出入する
際にコンテナの壁面に引っ掛かることが少なくなる。
【0177】また、実施例2において用いられた積重ね
支持部を、実施例1に示すパレットに適用してもよい
し、底板21に設けられた切欠き231kを実施例1に
係わる底板に設けてもよい。更に、実施例1で用いた補
助腕部231p,231qの角部にテーパを設けて、実
施例2のパレットと同様に、設備をいためることを防止
してもよい。本コイル状重量物用パレットは、図10に
示すように、載置部2mと脚体部2fとを分離すること
ができる。このような分離可能なパレットは、コイルの
大きさに合わせて適切なコイル支持部を備えた載置部を
用意することで、脚体部を省略することができる。ま
た、コンテナ5の大きさに合わせた脚体部を用意するこ
とで、載置部を共通の形状及び大きさのものを使用する
ことができる。この分離可能な各々の載置部及び脚体部
の固定方法は任意に選択することができるが、例として
ネジ止め等を挙げることができる。
【0178】また、本パレットは、搬送装置で搬送する
だけではなく、従来より一般的に用いられている、クレ
ーンや大型フォークリフト等の搬送装置を用いることが
できる。これらの搬送装置を用いる場合においても、下
部開放入空間から爪等を差し込んで本パレットを支える
ことにより、パレット上のコイルに触れることなく、安
定して搬送することができる。更に、脚部の先端は、脚
部の幅より広い幅によって隣接物との支持を確実におこ
なうことができ、本パレットの移動を防止するための移
動防止板をそれぞれ設けることができる。このような脚
部の幅広の移動防止板を設けることによって、パレット
が搬送用の隙間の範囲で荷ずれした場合でも、各脚部に
設けられた各移動防止具によって本パレットの脚部が入
れ互いになって荷ずれが起きてしまうことがない。ま
た、上記実施例2に示す、底板21に設けられた切欠き
231kを、実施例1に示す底板に設けてもよい。更
に、実施例1で用いた補助腕部231p,231qの角
部にテーパを設けて、実施例2のパレットと同様に、設
備をいためることを防止してもよい。
【0179】(5)パレットの取付け構造体について 上記第1又は第2態様のコイル状重量物用パレットを用
いた以下のようなコイル状重量物用パレットの取付構造
体が考えられる。即ち、上記第1又は第2態様のコイル
状重量物用パレットと、該コイル状重量物用パレットを
収容する輸送容器と、該コイル状重量物用パレットに積
載されるコイル状重量物と、からなる輸送容器へのコイ
ル状重量物用パレットの取付構造体であって、上記コイ
ル状重量物用パレットのうちの1以上のコイル状重量物
用パレットには、上記コイル状重量物が積載されてお
り、上記輸送容器内には、上記コイル状重量物用パレッ
トが該輸送容器内部の平面形状の大きさと略一致するよ
うに配置されていることを特徴とする輸送容器へのコイ
ル状重量物用パレットの取付構造体である(図25、図
32及び図35参照)。
【0180】(6)コンテナ内におけるパレットの態様
について 本発明のステージ上において使用する搬送車によりコン
テナ内に搬送され、輸送中のコンテナ内で重量物の位置
を固定するパレットの各種態様を示す。以下の各種のパ
レットは、いずれも複数組み合わせてコンテナ床面に敷
き詰めることができるものである。このため、これらを
使用して重量物の搬送を行う場合には、コンテナ内にお
いてパレットの位置は固定され、コンテナ内において厳
重なラッシングを行う必要がない。
【0181】以下のパレットでは床面に対して開いた空
間を備えるため、その空間内に浮上式搬送車を挿入し、
挿入した搬送車の床面からの浮上の高さを変えること
で、効率的に、搬送車にパレットを積載し、搬送車でパ
レットを搬送し、パレットを下ろすことができる。した
がって、以下のパレットを上述の浮上式搬送車及び本発
明のステージと組み合わせ使用することで、シャーシ上
のコンテナ内に効率的に重量物を搬入し、また、コンテ
ナ内から効率的に重量物を搬出することができる。
【0182】(i)第1態様 第1態様のコイル状重量物用パレットは、コイル状重量
物を積載した状態で輸送容器内に収容されるコイル状重
量物用パレットであって、該コイル状重量物用パレット
は、パレット本体と、該パレット本体上に配置され、且
つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量物の円筒側面
に接して支持する載置部とを備え、該パレット本体の下
側には、下方及び側方の少なくとも一方側が開放されて
いる下部開放空間を有し、該コイル状重量物用パレット
の上部には該コイル状重量物を上記パレット本体に固定
するコイル固定具を備え、該コイル状重量物用パレット
は、1の場合はこれ単独にて、2以上の場合はこれを組
み合わせると、上記輸送容器内部の平面形状の大きさと
略一致するものであることを特徴とする(図1〜図11
参照)。
【0183】(ii)第2態様 第2態様のコイル状重量物用パレットは、第1態様のコ
イル状重量物用パレットであって、上記載置部は、コイ
ル状重量物用パレット本体から脱着可能なものである
(図8参照)。 (iii)第3態様 第3態様のコイル状重量物用パレットは、第1態様のコ
イル状重量物用パレットであって、上記コイル固定具
は、縛り固定するためのバンド又はコイルの両端側に設
けられる移動抑止部材であるものである。この移動抑止
部材として、例えば、移動抑止部材ガイドに脱着可能に
取着される長尺物(図1に示すコの字状物26a,26
b又は棒状物等)とすることができるし、図36及び図
37に示すようにスライドレールにスライド可能のよう
に配設される立設部材28a,28bとすることができ
る。このスライド可能な移動抑止部材においては、通
常、一対の載置部の間に、該斜面の下端よりも低い位置
に、該一対の載置部が向かい合う方向とは略垂直な方向
にスライドレールが配されており、該スライドレール
が、該一対の載置部に挟まれる位置から、該一対の載置
部の端部をこえる範囲にまで延びており、該スライドレ
ールには、移動抑止部材がスライド可能に一対立設され
ており、移動抑止部材が、該斜面の下端よりも高い位置
にまで至る高さであるもの等とすることができる。
【0184】(iv)第4態様 第4態様のコイル状重量物用パレットは、パレット本体
に、少なくとも4本の柱状の積重ね支持部が四角形を構
成するように配設され、上記コイル状重量物が配設され
ない場合(配設されていない場合)には、上下に他のコ
イル状重量物用パレットの積み重ねが可能とすることが
できるものである(図36〜図38参照)。この積重ね
支持部の数は通常4本であるが、これに更に追加した数
としてもよいし、その4本の配列は通常長方形又は正方
形となるものであるが、これに限定されない。そして、
他のパレットを上下に積み重ねるのが目的のため、他の
パレットも、全ての積重ね支持部が各々対応する位置に
設けられている。更に、この積重ね支持部の上面及び下
面の形状は、互いに、ずれにくいものであればよく、例
えば、(1)いずれもが平面の場合、(2)一方が凸面
(凸球面等)で他方がこの凸面に対応する凹面(凹球面
等)の場合(図36参照)、又は(3)上面は平面に係
止用凸部を備えたもので、下面はこれに対応する係止用
凹部を備えるもの等とすることができる。なお、この積
重ね支持部は、上記実施例1のパレットに適用してもよ
い。
【0185】(v)第5態様 第5態様のコイル状重量物用パレットは、上記載置部
は、斜面を有しており、かつ、該斜面が互いに向かい合
うように一対設けられており、該一対の載置部の間に
は、該斜面の下端よりも低い位置に、該一対の載置部が
向かい合う方向とは略垂直な方向にスライドレールが配
されており、該スライドレールは、該一対の載置部に挟
まれる位置から、該一対の載置部の端部をこえる範囲に
まで延びており、該スライドレールには、移動抑止部材
がスライド可能に一対立設されており、該移動抑止部材
は、該斜面の下端よりも高い位置にまで至る高さである
ものである。
【0186】(7)パレットを使用した搬送方法の態様 上記第1又は第2態様のコイル状重量物用パレットを用
いた以下のようなコイル状重量物の輸送容器への搬入方
法が考えられる。即ち、上記第1又は第2態様のコイル
状重量物用パレットに、コイル状重量物を積載し、該下
部開放空間にバンドを挿通して該コイル状重量物と該コ
イル状重量物用パレットとを該バンドにより固定し、該
一体とされたコイル状重量物とコイル状重量物用パレッ
トとの一体物を、上記輸送容器内部の平面形状の大きさ
と略一致するように該輸送容器内に配置することを特徴
とするコイル状重量物の輸送容器への搬入方法である
(図14及び図25〜図27参照)。
【0187】また、以下のようなコイル状重量物の輸送
容器への搬入方法が考えられる。即ち、上記第1又は第
2態様のコイル状重量物用パレットに、コイル状重量物
を積載し、移動抑止部材を用いて該コイル状重量物と該
コイル状重量物用パレットとを固定し、該一体とされた
コイル状重量物とコイル状重量物用パレットとの一体物
を、上記輸送容器内部の平面形状の大きさと略一致する
ように該輸送容器内に配置することを特徴とするコイル
状重量物の輸送容器への搬入方法である(図14及び図
25〜図27参照)。本発明のコンテナ用重量物搬出入
ステージは、上記のような各種の搬送車及びパレットと
組み合わせて使用することにより、好適な重量物の搬送
に寄与することができる。
【0188】
【発明の効果】本第1発明及び第2発明の輸送容器用重
量物搬出入ステージは、輸送容器の開口に隣接しその上
面の高さを輸送容器床面の高さと一致させることができ
るテーブルを有する。このため、そのテーブル上に搬送
車を待機させ、クレーン等の積載装置でその搬送車上に
重量物を積載し、その搬送車により側方に扉がある輸送
容器に重量物を搬入することで、側方に扉がある輸送容
器に対して、その輸送容器をシャーシ上に積載したまま
で、重量物を搬入することができる。また、この輸送容
器用重量物搬出入ステージは、テーブル上に載置された
ものの重量を独自に支えうる支持部を備えるため、設計
時に想定されていない荷重がシャーシ及び輸送容器にか
かることがなく、シャーシ及び輸送容器の破損の心配が
少ない。
【0189】更に、この輸送容器用重量物搬出入ステー
ジは、シャーシ及び輸送容器の高さを固定する支持柱を
有するため、重量物を搬入しても輸送容器床面の高さが
変わることがなく、テーブル上面の高さとの間で段差が
できることがない。このため、床面上を走行する搬送車
等により、テーブル上から輸送容器内に安定して重量物
を搬入することができる。そして、この輸送容器用重量
物搬出入ステージの支持柱は、隅金具の位置を固定する
ことで輸送容器及びシャーシの高さを固定するものであ
るため、既存の輸送容器及びシャーシを改造することな
く、その高さを固定するという目的を達成することがで
きる。
【0190】本第発明の輸送容器用重量物搬出入ステ
ージは、係止部材により隅金具を係止することにより、
複雑な固定手段を用いることなく容易に輸送容器及びシ
ャーシの高さを固定するという目的を達成することがで
きる。また、この輸送容器用重量物搬出入ステージは、
輸送容器の上面角に取付けられた隅金具を係止するもの
であるため、輸送容器がシャーシに取付けられる際に使
用されている可能性が低い輸送容器上面の隅金具を効果
的に使用してシャーシ及び輸送容器の高さを固定するこ
とができる。
【0191】ここで、通常、輸送容器上面の隅金具の位
置に対してステージの係止部材の位置合わせを行うため
には、輸送容器床面や輸送容器下面の隅金具の位置に対
してステージの位置合わせを行うこととすればよい。し
かし、シャーシが地面に対して傾いている場合は、輸送
容器が傾く結果、輸送容器上面の隅金具の位置は、下面
の隅金具等に対して想定される位置(輸送容器下面の隅
金具の鉛直上方)からずれることとなる。かかる場合に
は、下面の隅金具等を基準としてステージの位置合わせ
を行っても、輸送容器上面の隅金具の長穴の中心位置と
ステージの係止部材の位置とが一致せず、係止部材の隅
金具への挿入に際して、ステージの設置位置の再調整又
は係止部材の位置の調整が必要となる場合がある。
【0192】しかし、輸送容器の下側の隅金具について
はかかるシャーシの傾きに起因する位置のずれは小さ
い。そして、本第発明の輸送容器用重量物搬出入ステ
ージは、輸送容器の下側左右の角に取付けられた隅金具
に係止部材を挿入しこれを係止するものであるため、係
止部材の隅金具への挿入に際して、シャーシの傾きに起
因する位置のずれの問題が発生しにくい。また、輸送容
器の下側左右の角に取付けられた隅金具を係止する場
合、監視者が係止作業及び係止状態を容易に目視するこ
とができ、作業性が良好である。更には、ステージにお
いて支柱や梁が不要であるため、ステージ全体を小型軽
量とすることができ、製造コストも低くすることができ
る。
【0193】本第発明の輸送容器用重量物搬出入ステ
ージは、係止部材を出し入れするスライド部が上下方向
にスライド可能に設けられており、スライド部を所定の
高さに支持することができるスライド部昇降手段を備え
るため、様々な高さ位置にある輸送容器の隅金具の長穴
に係止部材を挿入し、輸送容器を適宜の高さに支持する
ことができる。
【0194】本第発明の輸送容器用重量物搬出入ステ
ージにおいては、スライド部昇降手段はスライド部を下
からローラー支持しているだけであるため、係止部材に
かかる荷重によってスライド部昇降手段に曲げモーメン
トが伝わることがない。また、スライド部は、スライド
部昇降手段によって支持され、ガイドレール上の上下方
向の少なくとも2点で該ガイドレールに係止されている
ため、係止部材に輸送容器の荷重がかかった場合にも、
安定して係止部材を支えることができ、かつ、スムース
にガイドレール上をスライドすることができる。
【0195】本第発明の輸送容器用重量物搬出入ステ
ージにおいては、スライド部が各ガイドレールで少なく
とも2点で支持され、合計4点で平面的に支持されるた
め、係止部材に輸送容器の荷重がかかった場合にも、3
次元的において安定して係止部材を支えることができ、
かつ、スムースにガイドレール上をスライドすることが
できる。
【0196】本第発明の輸送容器用重量物搬出入ステ
ージは、テーブルに姿勢制御手段を備えるため、テーブ
ルを水平に保つことができる。従って、テーブル上に搬
送車等を待機させ、重量物を載せた場合にも、テーブル
の傾斜により勝手に搬送車等が動くことがない。特に浮
上式搬送車の場合には、移動の際の抵抗が少ないため、
テーブルを水平に維持することは重要である。
【0197】本第発明の重量物搬出入ステージは、コ
ンテナに対して適用するものであるので、重量物のコン
テナへの搬入、及び重量物のコンテナからの搬出に便利
のものである。
【0198】本第8発明及び第9発明の重量物搬入方法
によれば、輸送容器をシャーシ上に積載したままで、輸
送容器内に効率的に重量物を搬入することができる。よ
って、輸送容器による重量物の輸送において、輸送容器
を床面上に降ろす必要がなく、多くの輸送時間、人件費
等の節約となる。
【0199】本第10発明の輸送容器への重量物搬入方
法においては、搬送車が、気体の噴出により重量物を持
ち上げるものであるため、床面の広い面積区域において
その重量を支えることができる。よって、車輪を使う搬
送車の場合のように車輪と床との接地点に荷重が集中す
ることがない。このため、荷及び搬送車の重量によって
輸送容器床面を破壊する可能性が低い。また、この重量
物搬入方法においては、搬送車が、気体の排出により支
持台を浮上させ重量物の重心直下において力を作用させ
て重量物を持ち上げるものであるため、空荷状態と重量
物を載せた状態との間で全体の重心位置が大きく変化し
ない。よって、安定して重量物を搬入することができ
る。
【0200】そして、従来の搬送車のように装置の重心
から外れた位置で重量物を持ち上げる場合は、重量物を
持ち上げた際のバランスを確保するために自重を重くす
る必要があり、または、フォークリフトのように荷と逆
の側にカウンターバランスを装備する必要があったが、
本発明における重量物搬送車は、それらの余分な重量が
不要であり、重量を支える輸送容器床面を傷つける可能
性がより低い。また、搬送車自体も小さくすることがで
きるため、輸送容器内に入ることができる大きさであり
ながら大重量のものを持ち上げることができ、輸送容器
への重量物搬入に好適である。
【0201】更に、本第10発明の輸送容器への重量物
搬入方法においては、搬送車が、気体により浮上させて
荷の重量を支えるものであるため、輸送容器への搬入に
際して摩擦抵抗が少なく、大重量の荷であっても小さい
力で容易に搬入することができる。例えば、10ton
程度の重量物を載せた場合であっても、人力により搬送
することができる。
【0202】本第11発明の輸送容器への重量物搬入方
法においては、搬送車は、複数の排気ノズルのそれぞれ
のバルブを同時に制御することができる操縦かんを備え
るため、人間が容易に搬送車の支持台の姿勢を制御し、
輸送容器への重量物の搬入を行うことができる。
【0203】本第12発明の輸送容器への重量物搬入方
法においては、左右前後の4つの排気ノズルの4組が各
々接続されているので、姿勢制御を行う場合に応答が過
敏になることがなく、制御系が安定であり、姿勢制御が
容易であり、しかも、積載される重量物の左右前後の姿
勢の制御を、確実に且つ安定してできる。そして、連絡
配管は流量を調節するバルブを備えているため、バルブ
を開いて流通量を増大させれば姿勢制御の応答はより鈍
くなり、バルブを絞って流通量を減少させれば応答はよ
り敏感になる。従って、姿勢制御において任意の応答性
を得ることができる。
【0204】本第13発明、第14発明、第18発明及
び第19発明の重量物搬入方法においては、積載台と床
面との間で空間を有するパレットと、噛込部材と、を用
いているため、荷積み及び荷下ろしのための複雑な又は
大規模な装置を用いることなく、この搬送車を有効に活
用して重量物の輸送容器への搬入を行うことができる。
【0205】また、本第13発明、第14発明、第18
発明、第19発明、第23発明及び第24発明において
は、規格化されたパレットを用いるので、1以上の所定
の数だけ縦横に隣接して並べた場合に、輸送容器内に隙
間なく又は小さな隙間ができるようにして配列すること
ができる。また、前後左右各側の接触部は、隣接するパ
レットの向かい合う各側において互いに2点以上で接す
る形状である。このため、外周形状を輸送容器内壁で規
定されていれば、輸送容器内に並べて配列したパレット
の配置が互いにずれることがない。従って、輸送容器内
においてパレットが安定的に配置され、輸送容器内にお
いて特にパレットの固定を行わなくても、そのままコン
テナ等の輸送容器の搬送が可能である。
【0206】更に、本第15発明及び第20発明の重量
物搬入方法においては、コイル状重量物の円筒側面を支
持する載置部が、斜面が互いに向かい合うように一対配
されているパレットを使用するため、コイル状重量物が
転がることがなく、コイル状重量物を安定して載せるこ
とができる。また、コイル状重量物の円筒側面を向かい
合う斜面が支持するため、一定範囲内で様々な外径のコ
イル状重量物に対応することができる。更に、コイル状
重量物の円筒側面を向かい合う斜面が支持するため、コ
イル状重量物が多少揺れ動いても最終的には重力に引か
れて一対の載置部の中央の位置近くに落ち着くこととな
る。更に、本搬入方法によれば、上記に示す固定作業を
省いた状態においてもコイルの荷ずれを起こすことな
く、疵つけずに輸送することができる。また、固定具を
用いるので、重量物がパレットから脱落することがな
い。
【0207】本第16発明及び第21発明の重量物搬入
方法においては、搬送車が、複数の排気ノズルのそれぞ
れのバルブを同時に制御することができる操縦かんを備
えるため、人間が容易に搬送車の支持台の姿勢を制御
し、重量物の搬入を行うことができる。また、排気ノズ
ルが4つのグループ分けされているので、重量物の姿勢
を安定なものにすることができる。本第17発明及び第
22発明の重量物搬出方法においては、左右前後の4つ
の排気ノズルの4組が各々接続されているので、姿勢制
御を行う場合に応答が過敏になることがなく、制御系が
安定であり、姿勢制御が容易であり、しかも、積載され
る重量物の左右前後の姿勢の制御を、確実に且つ安定し
てできる。そして、連絡配管は流量を調節するバルブを
備えているため、バルブを開いて流通量を増大させれば
姿勢制御の応答はより鈍くなり、バルブを絞って流通量
を減少させれば応答はより敏感になる。従って、姿勢制
御において任意の応答性を得ることができる。
【0208】本第25発明、第26発明、第30発明及
び第31発明の重量物搬出方法によれば、輸送容器をシ
ャーシ上に積載したままで、輸送容器内から効率的に重
量物を搬出することができる。よって、輸送容器による
重量物の輸送において、輸送容器を床面上に降ろす必要
がなく、多くの輸送時間、人件費等の節約となる。ま
た、使用する搬送車は、気体の噴出により重量物を持ち
上げるものであるため、その搬送車につき前記の重量物
搬入方法の場合と同様の効果を得ることができる。ま
た、使用するコイル状重量物用パレットは、前記重量物
搬入方法において用いるパレットと同様のパレットを用
いるため、そのパレットにつき前記の重量物搬入方法の
場合と略同様の効果を有する。更に、本第25発明及び
第26発明の重量物搬出方法においては、積載台と床面
との間で空間を有するパレットと、噛込部材と、を用い
ているため、荷積み及び荷下ろしのための複雑な又は大
規模な装置を用いることなく、この搬送車を有効に活用
して重量物の輸送容器からの搬出を行うことができる。
【0209】また、本第27発明の重量物搬出方法にお
いては、載置部の斜面が互いに向かい合うように一対配
されているパレットを使用するため、コイル状重量物が
転がることがなく、コイル状重量物を安定して載せるこ
とができる。また、コイル状重量物の円筒側面を向かい
合う斜面が支持するため、一定範囲内で様々な外径のコ
イル状重量物に対応することができる。更に、コイル状
重量物の円筒側面を向かい合う斜面が支持するため、コ
イル状重量物が多少揺れ動いても最終的には重力に引か
れて一対の載置部の中央の位置近くに落ち着くこととな
る。更に、本搬入方法によれば、上記に示す固定作業を
省いた状態においてもコイルの荷ずれを起こすことな
く、疵つけずに輸送することができる。また、固定具を
用いるので、重量物がパレットから脱落することがな
い。
【0210】本第28発明の重量物搬出方法において
は、人間が容易に搬送車の支持台の姿勢を制御し、輸送
容器からの重量物の搬出を行うことができる。また、排
気ノズルが4つのグループ分けされているので、重量物
の姿勢を安定なものにすることができる。本第29発明
の重量物搬出方法においては、姿勢制御を行う場合に応
答が過敏になることがなく、制御系が安定であり、姿勢
制御が容易であり、しかも、積載される重量物の左右前
後の姿勢の制御を、確実に且つ安定してできる。そし
て、姿勢制御において任意の応答性を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】重量物搬出入ステージの側面図である。
【図2】重量物搬出入ステージの平面図である。
【図3】重量物搬出入ステージの後面図である。
【図4】搬送車の斜視図である。
【図5】搬送車の平面図である。
【図6】搬送車の側面図である。
【図7】搬送車の後面図である。
【図8】他の態様の搬送車の斜視図である。
【図9】浮上している状態のエアベアリングの縦断面を
示す説明図である。
【図10】エアベアリングの裏面図である。
【図11】レギュレータの本体部分の側面図である。
【図12】レギュレータの本体部分の水平図である。
【図13】図12におけるA−A断面を右半分に、B−
B断面を左半分に示した断面図である。
【図14】コイルを積載しバンドで固定した状態のパレ
ットの斜視図である。
【図15】パレットに積載したコイルにバンドをかける
状態を示す説明図である。
【図16】パレットの平面図である。
【図17】パレットの正面図である。
【図18】パレットの側面図である。
【図19】ガイド板とガイド板設置穴の関係を示す説明
図である。
【図20】ガイド板の使用態様を示す説明図である。
【図21】コイルをトングで釣り上げた状態を示す説明
図である。
【図22】コイルをパレットに載置する状態を示す説明
図である。
【図23】シャーシ上のコンテナの開口扉を開けた状態
の説明図である。
【図24】トングによりコイルを移送している状態を示
す説明図である。
【図25】搬送車上にパレットを積載した状態を示す説
明図である。
【図26】シャーシ上のコンテナにパレットを積載して
いる状態を示す説明図である。
【図27】搬送車を接地させ噛込部材を抜き出している
状態の説明図である。
【図28】シャーシ上のコンテナの開口扉を閉じた状態
の説明図である。
【図29】実施例におけるコイル状重量物用パレットの
外観を示す説明斜視図である。
【図30】実施例におけるコイル状重量物用パレットの
載置部の詳細を説明するための部分拡大図である。
【図31】載置部と脚体部とを互いに分離可能とした異
なるコイル状重量物用パレットを示す模式図である。
【図32】異なるコイル状重量物用パレットを示す模式
図である。
【図33】異なるコイル状重量物用パレットを示す模式
図である。
【図34】異なるコイル状重量物用パレットを示す模式
図である。
【図35】異なる大きさのコイル状重量物用パレットを
組み合わせた模式図である。
【図36】重量物搬出入ステージの側面図である。
【図37】重量物搬出入ステージの平面図である。
【図38】デッキをはずした状態での重量物搬出入ステ
ージの後面図である。
【図39】搬送車の平面図である。
【図40】搬送車の側面図である。
【図41】搬送車の後面図である。
【図42】他の態様の搬送車の斜視図である。
【図43】パレットの斜視図である。
【図44】パレットの平面図である。
【図45】パレットの正面図である。
【図46】パレットの側面図である。
【図47】側端ガイドをはずした状態でのパレットの側
面図である。
【図48】係止部材によりコンテナ及びシャーシを支持
する手順を示す説明図である。
【図49】係止部材によりコンテナ及びシャーシを支持
する手順を示す説明図である。
【図50】係止部材によりコンテナ及びシャーシを支持
する手順を示す説明図である。
【図51】コイルをトングで釣り上げてパレットに置く
工程を示す説明図である。
【図52】コイルをパレットに載置しバンドをかける状
態を示す説明図である。
【図53】コイルをパレットに載置しバンドをかけた状
態を示す説明図である。
【図54】トングによりコイルを移送している状態を示
す説明図である。
【図55】搬送車上にパレットを積載し、噛込部材を挿
入する工程を示す説明図である。
【図56】搬送車上にパレットを積載した状態を示す説
明図である。
【図57】シャーシ上のコンテナにパレットを積載して
いる状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1;重量物搬送車、11;支持台、111R,L;フォ
ーク部、112;基部材、12,12a〜d;エアベア
リング、121;基板、122;風船部、123;着地
パッド、13;ハンドル部、131R,131L;支柱
材、132;第一梁部材、133;第二梁部材、13
4;制御ボックス、14,14a〜d,14ac,14
bd,14cd,14ab;エア配管部、141;マニ
ホールド、142;レギュレータ、142P;円盤、1
42J;ジョイスティック取付部、142I;入口、1
42a〜d;出口、142S;シリンダ、143;ジョ
イスティック、144;ON/OFFスイッチ、15;
位置決め部材、2,2x〜z;パレット、2m;載置
部、2f;脚体部、2s;下部開放空間、21;底板、
22a,22b;脚部、23;補助脚部、231p,2
31q;補助腕部、232a,232b;補助足部材、
233a,233b;側端ガイド、24p,24q;キ
ャンバー部材、241,241p,241q;バンド挿
通路、242a,242b;バンド挿通孔、243;ガ
イド板設置穴、244;ガイド板、245;板状支柱、
25,25p,25q;移動抑止部材ガイド、251;
切欠き、26a〜c;移動抑止部材、261c;ピン、
27;スライドレール、28;移動抑止部材、29;積
重ね支持部、291;補助支柱、3;噛込部材、4;重
量物搬出入ステージ、41;ステージ本体、411;車
輪用油圧シリンダ、412;移動用車輪、42;支持
柱、421L;左主柱、421R;右主柱、422;主
梁、423L;左補助柱、423R;右補助柱、424
L,424R;ウォームジャッキ、425;係止部材、
426;エアモータ、427;ラックジャッキ、43;
テーブル、431a〜d;支持ジャッキ、432L,4
32R;ガイド、5;樹脂シート、61;束ねバンド、
62;固定バンド、7;重量物搬出入ステージ、71;
ステージ本体、713;シート巻き取りリール、72;
支持柱、721L;左主柱、721R;右主柱、722
R,722L;ガイドレール、723R,723L;ス
ライド部、724R,724L;スクリュージャッキ、
725;係止部材、726;エアモータ、73;テーブ
ル、732L,732R;ガイド、733;スリット、
734;デッキ、735;ホース巻き取りリール、73
6;梯子、737;フラップ、C,Cx〜z;薄板コイ
ル、S;シャーシ、B;コンテナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 伸明 愛知県東海市新宝町33番の4 豊田スチ ールセンター株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−10293(JP,A) 特開 昭51−100582(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 67/02 B65D 19/44 B65G 7/06

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して積
    載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある側
    に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具の
    位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容器
    の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の該
    開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように設
    けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待機
    するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものであり、且つ、 上記支持柱は、根元部に比べて先端部の巾が広くなって
    いる係止部材を有するものであり、 該係止部材を、輸送容器の開口扉のある側の上面角に取
    付けられた隅金具の長穴に挿入し、挿入方向を軸として
    所定の角度だけ回転させることで該係止部材の先端を該
    隅金具に係止し、該係止部材を一定の高さに釣り下げる
    ことにより該隅金具の高さの低下を防止し、シャーシ上
    の輸送容器及び該輸送容器が固定されているシャーシの
    高さを固定するものであることを特徴とする輸送容器用
    重量物搬出入ステージ。
  2. 【請求項2】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して積
    載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある側
    に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具の
    位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容器
    の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の該
    開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように設
    けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待機
    するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものであり、且つ、 上記支持柱は、係止部材を有するものであり、 該係止部材を、輸送容器の開口扉のある側の下側左右の
    角に取付けられた隅金具の長穴に挿入し、該係止部材を
    一定の高さに支持することにより該隅金具の高さの低下
    を防止し、シャーシ上の輸送容器及び該輸送容器が固定
    されているシャーシの高さを固定するものであることを
    特徴とする輸送容器用重量物搬出入ステージ。
  3. 【請求項3】 上記支持柱は、上下方向に配されるガイ
    ドレールと、該ガイドレールに対してスライド可能に係
    止され該ガイドレールに垂直な方向に上記係止部材を出
    し入れすることができるスライド部と、該スライド部を
    所定の高さに支持することができるスライド部昇降手段
    と、を備える請求項記載の輸送容器用重量物搬出入ス
    テージ。
  4. 【請求項4】 上記スライド部昇降手段は、上記スライ
    ド部を下からローラー支持している、請求項記載の輸
    送容器重量物搬出入ステージ。
  5. 【請求項5】 上記ガイドレールを少なくとも2本備
    え、上記スライド部は、該ガイドレールに沿ってスライ
    ド可能なように、該ガイドレール上のそれぞれ上下方向
    の少なくとも2点で該ガイドレールに係止されている請
    求項記載の輸送容器用重量物搬出入ステージ。
  6. 【請求項6】 上記テーブルは、姿勢制御手段を備える
    請求項1乃至のいずれかに記載の輸送容器用重量物搬
    出入ステージ。
  7. 【請求項7】 上記輸送容器はコンテナである請求項1
    乃至のいずれかに記載の輸送容器用重量物搬出入ステ
    ージ。
  8. 【請求項8】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して積
    載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある側
    に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具の
    位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容器
    の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の該
    開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように設
    けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待機
    するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テー ブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものである 輸送容器用重量物搬出入ス
    テージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物を搬入す
    る重量物搬入方法であって、 まず、上記支持柱により上記輸送容器及び上記シャーシ
    の高さを固定し、その後、上記テーブルの上面の高さを
    該輸送容器床面の高さに一致させ、次いで、以下の工程
    を順次行うことを特徴とする輸送容器への重量物搬入方
    法。 1;該テーブル上に待機させた上記搬送車上に該重量物
    を載置する。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;該輸送容器内で該重量物を該搬送車から降ろす。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至のいずれかに記載の輸送
    容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸送
    容器に重量物を搬入する重量物搬入方法であって、 まず、上記支持柱により上記輸送容器及び上記シャーシ
    の高さを固定し、その後、上記テーブルの上面の高さを
    該輸送容器床面の高さに一致させ、次いで、以下の工程
    を順次行うことを特徴とする輸送容器への重量物搬入方
    法。 1;該テーブル上に待機させた上記搬送車上に該重量物
    を載置する。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;該輸送容器内で該重量物を該搬送車から降ろす。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  10. 【請求項10】 上記搬送車は、重量物を積載するパレ
    ットを持ち上げるための支持台と、該支持台下面に設け
    られ所定の圧力で床面に向けて気体を噴出する排気ノズ
    ルと、を備え、重量物を積載したパレットを該支持台上
    に積載した状態で、該気体の排出により該支持台を床面
    から浮上させることができるものである請求項8又は
    に記載の輸送容器への重量物搬入方法。
  11. 【請求項11】 上記搬送車は、複数の上記排気ノズル
    と、該複数の排気ノズルにそれぞれ設けられ該排気ノズ
    ルの排気流量を調節するバルブと、該複数のバルブの開
    度を同時に制御することができる操縦かんと、を備え、
    該操縦かんを操作することにより上記支持台の姿勢制御
    が可能なものである請求項10に記載の輸送容器への重
    量物搬入方法。
  12. 【請求項12】 上記4つの排気ノズルを進行方向に向
    かって、右前側に配設されるものを右前側ノズル、右後
    側に配設されるものを右後側ノズル、左前側に配設され
    るものを左前側ノズル、左後側に配設されるものを左後
    側ノズルとした場合、右前側ノズルと右後側ノズルとの
    組、左前側ノズルと左後側ノズルとの組、右前側ノズル
    と左前側ノズルとの組、及び右後側ノズルと左後側ノズ
    ルとの組である4組が各々連絡配管により接続されてい
    る請求項11記載の重量物搬入方法。
  13. 【請求項13】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して
    積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある
    側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具
    の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容
    器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の
    該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように
    設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待
    機するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものである 輸送容器用重量物搬出入ス
    テージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物を搬入す
    る重量物搬入方法であって、 更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、パレット上に積
    載され且つ固定された上記重量物を輸送容器内に搬入す
    るものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
    量物搬入方法。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、そして該搬送
    車の上記支持台上には予め噛込部材が載置されており、
    まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送車の
    該支持台及び該噛込部材が位置するように、且つ上記パ
    レットの上記脚部が上記搬送車の上記支持台及び該噛込
    部材を跨ぐように、該重量物が載置され且つ固定された
    上記パレットを該搬送車上に配置させ、その後、該搬送
    車を浮上させ、上記噛み込み部材及び上記パレットを介
    して上記重量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
    は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
    脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
    搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
    記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
    上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
    去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
    記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至のいずれかに記載の輸
    送容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸
    送容器に重量物を搬入する重量物搬入方法であって、 更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、パレット上に積
    載され且つ固定された上記重量物を輸送容器内に搬入す
    るものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
    量物搬入方法。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、そして該搬送
    車の上記支持台上には予め噛込部材が載置されており、
    まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送車の
    該支持台及び該噛込部材が位置するように、且つ上記パ
    レットの上記脚部が上記搬送車の上記支持台及び該噛込
    部材を跨ぐように、該重量物が載置され且つ固定された
    上記パレットを該搬送車上に配置させ、その後、該搬送
    車を浮上させ、上記噛み込み部材及び上記パレットを介
    して上記重量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
    は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
    脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
    搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
    記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
    上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
    去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
    記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  15. 【請求項15】 上記載置部は、斜面を有しており、か
    つ、該斜面が互いに向かい合うように一対設けられてお
    り、上記コイル固定具は、縛り固定するためのバンド及
    び/又はコイルの両端側に設けられる移動抑止部材であ
    る請求項13又は14に記載の重量物搬入方法。
  16. 【請求項16】 上記搬送車は、複数の上記排気ノズル
    と、該複数の排気ノズルにそれぞれ設けられ該排気ノズ
    ルの排気流量を調節するバルブと、該複数のバルブの開
    度を同時に制御することができる操縦かんと、を備え、
    該操縦かんを操作することにより上記支持台の姿勢制御
    が可能であり、上記複数の排気ノズルが4つクループ分
    けされ該4つのグループが4角形を描くように配置され
    ている請求項13乃至15のいずれかに記載の重量物搬
    入方法。
  17. 【請求項17】 上記4つの排気ノズルを進行方向に向
    かって、右前側に配設されるものを右前側ノズル、右後
    側に配設されるものを右後側ノズル、左前側に配設され
    るものを左前側ノズル、左後側に配設されるものを左後
    側ノズルとした場合、右前側ノズルと右後側ノズルとの
    組、左前側ノズルと左後側ノズルとの組、右前側ノズル
    と左前側ノズルとの組、及び右後側ノズルと左後側ノズ
    ルとの組である4組が各々連絡配管により接続されてい
    る請求項16記載の重量物搬入方法。
  18. 【請求項18】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して
    積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある
    側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具
    の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容
    器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の
    該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように
    設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待
    機するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものである 輸送容器用重量物搬出入ス
    テージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物を搬入す
    る重量物搬入方法であって、 更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、該パレット上に
    積載され且つ固定された上記重量物を輸送容器内に搬入
    するものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
    量物搬入方法。 1;上記搬送車は上記ステージの上記テーブル上にあ
    り、まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送
    車の該支持台が位置するように、且つ上記パレットの上
    記脚部が上記搬送車の上記支持台を跨ぐように、該重量
    物が載置され且つ固定された上記パレットを該搬送車上
    に配置させ、その後、該搬送車の該支持台上に噛込部材
    が載置され、次いで、該搬送車を浮上させ、上記噛み込
    み部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち上げ
    る。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
    は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
    脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
    搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
    記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
    上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
    去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
    記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至のいずれかに記載の輸
    送容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸
    送容器に重量物を搬入する重量物搬入方法であって、 更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、該パレット上に
    積載され且つ固定された上記重量物を輸送容器内に搬入
    するものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
    量物搬入方法。 1;上記搬送車は上記ステージの上記テーブル上にあ
    り、まず、該パレットの上記積載台下部の空間に該搬送
    車の該支持台が位置するように、且つ上記パレットの上
    記脚部が上記搬送車の上記支持台を跨ぐように、該重量
    物が載置され且つ固定された上記パレットを該搬送車上
    に配置させ、その後、該搬送車の該支持台上に噛込部材
    が載置され、次いで、該搬送車を浮上させ、上記噛み込
    み部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち上げ
    る。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
    は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
    脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
    搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
    記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車の
    上記支持台と上記積載台下面との間の上記噛込部材を除
    去し、次いで、該搬送車を後退させて、該パレットの上
    記積載台下方の空間から該支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  20. 【請求項20】 上記載置部は、斜面を有しており、か
    つ、該斜面が互いに向かい合うように一対設けられてお
    り、上記コイル固定具は、縛り固定するためのバンド及
    び/又はコイルの両端側に設けられる移動抑止部材であ
    る請求項18又は19に記載の重量物搬入方法。
  21. 【請求項21】 上記搬送車は、複数の上記排気ノズル
    と、該複数の排気ノズルにそれぞれ設けられ該排気ノズ
    ルの排気流量を調節するバルブと、該複数のバルブの開
    度を同時に制御することができる操縦かんと、を備え、
    該操縦かんを操作することにより上記支持台の姿勢制御
    が可能であり、上記複数の排気ノズルが4つクループ分
    けされ該4つのグループが4角形を描くように配置され
    ている請求項18乃至20のいずれかに記載の重量物搬
    入方法。
  22. 【請求項22】 上記4つの排気ノズルを進行方向に向
    かって、右前側に配設されるものを右前側ノズル、右後
    側に配設されるものを右後側ノズル、左前側に配設され
    るものを左前側ノズル、左後側に配設されるものを左後
    側ノズルとした場合、右前側ノズルと右後側ノズルとの
    組、左前側ノズルと左後側ノズルとの組、右前側ノズル
    と左前側ノズルとの組、及び右後側ノズルと左後側ノズ
    ルとの組である4組が各々連絡配管により接続されてい
    る請求項21記載の重量物搬入方法。
  23. 【請求項23】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して
    積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある
    側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具
    の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容
    器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の
    該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように
    設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待
    機するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものである 輸送容器用重量物搬出入ス
    テージを用いてシャーシ上の輸送容器に重量物を搬入す
    る重量物搬入方法であって、 更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、パレット上に積
    載され且つ固定された上記重量物を輸送容器内に搬入す
    るものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
    量物搬入方法。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、まず、該パレ
    ットの上記積載台下部の空間に該搬送車の該支持台が位
    置するように、且つ上記パレットの上記脚部が上記搬送
    車の上記支持台を跨ぐように、該重量物が載置され且つ
    固定された上記パレットを該搬送車上に配置させ、その
    後、該搬送車を浮上させ、上記パレットを介して上記重
    量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
    は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
    脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
    搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
    記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車を
    後退させて、該パレットの上記積載台下方の空間から該
    支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  24. 【請求項24】 請求項1乃至のいずれかに記載の輸
    送容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸
    送容器に重量物を搬入する重量物搬入方法であって、 更に、本重量物搬入方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、パレット上に積
    載され且つ固定された上記重量物を輸送容器内に搬入す
    るものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器への重
    量物搬入方法。 1;上記搬送車は上記テーブル上にあり、まず、該パレ
    ットの上記積載台下部の空間に該搬送車の該支持台が位
    置するように、且つ上記パレットの上記脚部が上記搬送
    車の上記支持台を跨ぐように、該重量物が載置され且つ
    固定された上記パレットを該搬送車上に配置させ、その
    後、該搬送車を浮上させ、上記パレットを介して上記重
    量物を持ち上げる。 2;該搬送車により該輸送容器内に該重量物を搬入す
    る。 3;まず、該搬送車の排気ノズルの気体噴出量を下げ又
    は0として該支持台をいったん下げて該パレットの上記
    脚部を着地させ、上記パレットの上記積載台下面と上記
    搬送車の上記支持台上面との間の隙間の寸法を広げ、上
    記重量物を上記搬送車から降ろし、その後、該搬送車を
    後退させて、該パレットの上記積載台下方の空間から該
    支持台を抜き出す。 4;該搬送車を該テーブル上に引き返させる。
  25. 【請求項25】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して
    積載された輸送容器に対して該輸送容器の開口扉のある
    側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具
    の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容
    器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の
    該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように
    設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待
    機するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものである 輸送容器用重量物搬出入ス
    テージを用いてシャーシ上の輸送容器から重量物を搬出
    する重量物搬出方法であって、 更に、本重量物搬出方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、パレット上に積
    載され且つ固定された上記重量物を輸送容器から搬出す
    るものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器からの
    重量物搬出方法。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
    内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
    搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
    ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
    ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
    法を広げ、次いで、該搬送車の該積載台下面と該支持台
    上面との隙間に噛込部材を配置し、その後、該搬送車の
    該ノズルの気体噴出量を上げて該支持台を上昇させ、上
    記噛込部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち
    上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
    量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。
  26. 【請求項26】 請求項1乃至のいずれかに記載の輸
    送容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸
    送容器から重量物を搬出する重量物搬出方法であって、 更に、本重量物搬出方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、パレット上に積
    載され且つ固定された上記重量物を輸送容器から搬出す
    るものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器からの
    重量物搬出方法。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
    内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
    搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
    ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
    ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
    法を広げ、次いで、該搬送車の該積載台下面と該支持台
    上面との隙間に噛込部材を配置し、その後、該搬送車の
    該ノズルの気体噴出量を上げて該支持台を上昇させ、上
    記噛込部材及び上記パレットを介して上記重量物を持ち
    上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
    量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。
  27. 【請求項27】 上記載置部は、斜面を有しており、か
    つ、該斜面が互いに向かい合うように一対設けられてお
    り、上記コイル固定具は、縛り固定するためのバンド及
    び/又はコイルの両端側に設けられる移動抑止部材であ
    る請求項25又は26に記載の重量物搬出方法。
  28. 【請求項28】 上記搬送車は、複数の上記排気ノズル
    と、該複数の排気ノズルにそれぞれ設けられ該排気ノズ
    ルの排気流量を調節するバルブと、該複数のバルブの開
    度を同時に制御することができる操縦かんと、を備え、
    該操縦かんを操作することにより上記支持台の姿勢制御
    が可能であり、上記複数の排気ノズルが4つクループ分
    けされ該4つのグループが4角形を描くように配置され
    ている請求項27に記載の重量物搬出方法。
  29. 【請求項29】 上記4つの排気ノズルを進行方向に向
    かって、右前側に配設されるものを右前側ノズル、右後
    側に配設されるものを右後側ノズル、左前側に配設され
    るものを左前側ノズル、左後側に配設されるものを左後
    側ノズルとした場合、右前側ノズルと右後側ノズルとの
    組、左前側ノズルと左後側ノズルとの組、右前側ノズル
    と左前側ノズルとの組、及び右後側ノズルと左後側ノズ
    ルとの組である4組が各々連絡配管により接続されてい
    る請求項28記載の重量物搬出方法。
  30. 【請求項30】 シャーシ及び該シャーシ上に固定して
    積載された輸送容器に対して 該輸送容器の開口扉のある
    側に設置され、該輸送容器の該開口扉のある側の隅金具
    の位置を固定することで該シャーシの高さ及び該輸送容
    器の高さを固定する支持柱と、該支持柱が該輸送容器の
    該開口扉の側に設置された際に該開口に隣接するように
    設けられ、該輸送容器内に重量物を搬入する搬送車が待
    機するためのテーブルと、を有し、 上記テーブルは、該テーブル上に載置されたものの重量
    を独自に支えうる支持部を備え、該支持部は、上記支持
    柱が上記輸送容器の上記開口扉の側に設置された際に、
    上記テーブル上面の高さを輸送容器床面の高さと一致さ
    せることができるものである 輸送容器用重量物搬出入ス
    テージを用いてシャーシ上の輸送容器から重量物を搬出
    する重量物搬出方法であって、 更に、本重量物搬出方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、輸送容器内にお
    いてパレット上に積載され且つ固定された上記重量物を
    輸送容器から搬出するものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器からの
    重量物搬出方法。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
    内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
    搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
    ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
    ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
    法を広げ、その後、該搬送車の該ノズルの気体噴出量を
    上げて該支持台を上昇させ、上記パレットを介して上記
    重量物を持ち上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
    量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。
  31. 【請求項31】 請求項1乃至のいずれかに記載の輸
    送容器用重量物搬出入ステージを用いてシャーシ上の輸
    送容器から重量物を搬出する重量物搬出方法であって、 更に、本重量物搬出方法は、上記重量物を積載する積載
    台と、該積載台を所定の高さに支持し該積載台と床面と
    の間に空間を設けている脚部と、を具備するパレット
    を、搬送車により搬送することにより、輸送容器内にお
    いてパレット上に積載され且つ固定された上記重量物を
    輸送容器から搬出するものであり、 上記パレットは、パレット本体と、該パレット本体上に
    配置され、且つ、上記コイル状重量物を該コイル状重量
    物の円筒側面に接して支持する載置部とを備え、該パレ
    ット本体の下側には、下方及び側方の少なくとも一方側
    が開放されている下部開放空間を有し、該コイル状重量
    物用パレットの上部には該コイル状重量物を上記パレッ
    ト本体に固定するコイル固定具を備え、該コイル状重量
    物用パレットは、1の場合はこれ単独にて、2以上の場
    合はこれを組み合わせると、上記輸送容器内部の平面形
    状の大きさと略一致するものであり、 上記搬送車は、重量物を積載するパレットを持ち上げる
    ための支持台と、該支持台下面に設けられ所定の圧力で
    床面に向けて気体を噴出する排気ノズルと、を備え、重
    量物を積載したパレットを該支持台上に積載した状態
    で、該気体の排出により該支持台を床面から浮上させる
    ことができるものであり、 以下の工程を順次行うことを特徴とする輸送容器からの
    重量物搬出方法。 1;上記テーブル上に待機させた該搬送車を該輸送容器
    内に進入させる。 2;まず、上記パレットの上記積載台下部の空間内に該
    搬送車の該支持台を挿入し、その後、該搬送車の排気ノ
    ズルの気体噴出量を下げ又は0として該支持台をいった
    ん下げて該積載台下面と該支持台上面との間の隙間の寸
    法を広げ、その後、該搬送車の該ノズルの気体噴出量を
    上げて該支持台を上昇させ、上記パレットを介して上記
    重量物を持ち上げる。 3;上記搬送車を上記テーブル上に引き返させて上記重
    量物を上記輸送容器内から搬出させる。 4;上記重量物を上記搬送車から降ろす。
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