JP3521820B2 - 洗浄装置、配管の洗浄方法、冷凍空調装置とその取替え方法 - Google Patents

洗浄装置、配管の洗浄方法、冷凍空調装置とその取替え方法

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JP3521820B2
JP3521820B2 JP32532299A JP32532299A JP3521820B2 JP 3521820 B2 JP3521820 B2 JP 3521820B2 JP 32532299 A JP32532299 A JP 32532299A JP 32532299 A JP32532299 A JP 32532299A JP 3521820 B2 JP3521820 B2 JP 3521820B2
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/18Refrigerant conversion

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、配管の洗浄方法
に関するものであり、特に冷凍空調装置において使用す
る冷媒を交換すると同時に冷凍機油も交換する場合の配
管に残留する冷凍機油の洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に用いられているセパレー
ト形の冷凍空調装置を図6に示す。図6において、14
は熱源機であり、圧縮機1、四方弁3,熱源側熱交換器
10、第1の操作弁13a、第2の操作弁13b、アキ
ュムレータ11を内蔵している。15は室内機であり、
流量調整器17(あるいは流量制御弁)、及び利用側熱
交換器18を備えている。熱源機14と室内機15は離
れた場所に設置され、第1の接続配管5、第2の接続配
管7により接続されて、冷凍サイクルを形成する。
【0003】第1の接続配管5の一端は四方弁3と第1
の操作弁13aを介して接続され、第1の接続配管5の
他の一端は利用側熱交換器18と接続されている。第2
の接続配管7の一端は熱源側熱交換器10と第2の操作
弁13bを介して接続され、第2の接続配管7の他の一
端は流量調整器17と接続されている。また、アキュム
レータ11のU字管状の流出配管の下部には返油穴11
aが設けられている。
【0004】この冷凍空調装置の冷媒の流れを図6にて
説明する。図中、実線矢印が冷房運転の流れを、波線矢
印が暖房運転の流れを示す。まず、冷房運転の流れを説
明する。圧縮機1で圧縮された高温高圧のガス冷媒は四
方弁3を経て、熱源側熱交換器10へと流入し、ここで
空気・水など熱源媒体と熱交換して凝縮液化する。凝縮
液化した冷媒は第2の操作弁13b、第2の接続配管7
を経て流量調整器17へ流入し、ここで低圧まで減圧さ
れて低圧気液二相状態となり、利用側熱交換器18で空
気などの利用側媒体と熱交換器して蒸発・ガス化する。
蒸発ガス化した冷媒は第1の接続配管5、第1の操作弁
13a、四方弁3、アキュムレータ11を経て圧縮機1
へ戻る。
【0005】次に暖房運転の流れを説明する。圧縮機1
で圧縮された高温高圧のガス冷媒は四方弁3,第1の操
作弁13a、第1の接続配管5を経て、利用側熱交換器
18へと流入し、ここで空気など利用側媒体と熱交換し
て凝縮液化する。凝縮液化した冷媒は流量調整器17へ
と流入し、ここで低圧まで減圧されて低圧気液二相状態
となり、第2の接続配管7、第2の操作弁13bを経
て、熱源側熱交換器10で空気・水などの熱源媒体と熱
交換して蒸発・ガス化する。蒸発・ガス化した冷媒は四
方弁3、アキュムレータ11を経て圧縮機1へ戻る。
【0006】従来、このような冷凍空調装置の多くには
CFC(クロロフルオロカーボン)系冷媒やHCFC
(ハイドロクロロフルオロカーボン)系冷媒が用いられ
てきたが、これらの分子に含まれる塩素が成層圏でオゾ
ン層を破壊するため、CFC系冷媒は既に全廃され、H
CFC系冷媒も生産規制が開始されている。
【0007】これらに替わって、分子に塩素を含まない
HFC(ハイドロフルオロカーボン)系冷媒を使用する
冷凍空調装置が実用化されている。CFC系冷媒やHC
FC系冷媒を用いた冷凍空調装置が老朽化した場合、こ
れらの冷媒は全廃・生産規制されているため、HFC系
冷媒を用いた冷凍空調装置等に入れ替える必要がある。
【0008】冷凍空調装置が熱源機14と室内機15お
よびこれらを接続する接続配管5と7で構成されるセパ
レート型であった場合、熱源機14と室内機15は、H
FC系冷媒で使用する冷凍機油・有機材料・熱交換器が
HCFC系冷媒やCFC系冷媒のそれらとは異なるた
め、HFC系冷媒専用のものと交換する必要がある。さ
らに元々CFC系冷媒やHCFC系冷媒用の熱源機14
と室内機15は老朽化しているため交換する必要がある
ものであり、交換も比較的容易である。
【0009】一方、接続配管5、7については、配管長
が長い場合や、パイプシャフトあるいは天井裏など建物
に埋設されている場合、新規配管に交換することは困難
で、しかも老朽化しにくいため、CFC系冷媒やHCF
C系冷媒を用いた冷凍サイクル装置で使用していた接続
配管5、7をそのまま使用できれば、配管工事が簡略化
できる。
【0010】しかし、CFC系冷媒やHCFC系冷媒を
用いた冷凍空調装置で使用していた接続配管5、7に
は、CFC系冷媒やHCFC系冷媒を用いた冷凍空調装
置の冷凍機油である鉱油が残留している。
【0011】図7は、鉱油混入時のHFC系冷媒用冷凍
機油とHFC系冷媒(R407C)との溶解性を示す臨
界溶解度曲線を示す図で、横軸は油量(wt%)、縦軸
は温度(℃)を示す。冷凍機油は冷媒と混在している場
合、冷媒に溶解して相溶する状態と溶解せず分離する状
態とがあり、相溶と分離の境界点は温度に依存してい
る。相溶する範囲は下限温度と上限温度に挟まれた温度
域にあり、その溶解特性が図7の臨界溶解度曲線にて表
されている。HFC系冷媒を用いた冷凍空調装置の冷凍
機油(エステル油やエーテル油などの合成油)に鉱油が
混入し、その鉱油量が増加するにつれて相溶する温度範
囲が狭くなる。そして一定量以上混入すると、図7に示
すように、HFC系冷媒との相容性が失われ、アキュム
レータ11に液冷媒が貯まっている場合にHFC系冷媒
用冷凍機油が液冷媒の上層に分離・浮遊するため、アキ
ュムレータ11の下部にある返油穴11aから圧縮機へ
冷凍機油が戻らず圧縮機の摺動部が焼き付く恐れがあ
る。また、従来のCFC系冷媒では、潤滑油に鉱油が用
いられていたのに対し、HFC系冷媒では潤滑油に合成
油が用いられているので、鉱油が既設冷媒配管に残存し
ていると、新設の冷媒回路において、異物(コンタミネ
ーション)が生じ、絞り機構を閉塞したり、圧縮機を損
傷するという問題がある。
【0012】このため、従来はCFC系冷媒やHCFC
系冷媒を用いた冷凍空調装置で使用していた接続配管
5、7を、洗浄装置を用いて鉱油を溶解する専用の洗浄
液(HCFC141bやHCFC225)で配管中に残
存する鉱油を洗浄することが行われている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の洗浄
方法では以下に示すような問題があった。第1に使用す
る洗浄液がHCFC系冷媒であり、オゾン破壊係数が0
でないため、冷凍空調装置の冷媒をHCFC系冷媒から
HFC系冷媒へと代替することと矛盾する。特に、HC
FC141bはオゾン破壊係数が0.11と大きく、こ
の冷媒を使用して配管を洗浄することは問題である。
【0014】第2に、使用する洗浄液は可燃性・毒性が
完全に安全なものではないことがあげられる。HCFC
141bは可燃性で、低毒性であり、また、HCFC2
25は不燃性だが、低毒性である。
【0015】第3に洗浄液の沸点が高いため(HCFC
141bは32℃、HCFC225は51〜56℃)洗
浄後の洗浄液が蒸発しにくく配管に付着したままで、こ
れらを回収するためには窒素ガスで洗浄液をブローして
洗浄するなど、回収行程に時間を要する。
【0016】また前記のような環境上の問題のない、ま
たは回収しやすい洗浄液を用いて洗浄を行おうとして
も、このような洗浄液で鉱油に溶解性のあるものはほと
んど存在しないため、洗浄が速やかに行われないという
問題があった。
【0017】この発明は、このような問題点を解消する
ためになされたものであり、配管の洗浄を迅速にかつ環
境に支障なく行える洗浄装置および洗浄方法を得るとと
もに、冷凍空調装置において使用する冷媒を交換するた
めに装置の更新を行うときに配管の洗浄を行い、洗浄し
た既設配管を用いることで配管の再設置工事を簡略化す
る冷凍空調装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】 本発明の請求項1に関
わる配管の洗浄方法は、被洗浄物である冷凍機油に対し
て非相溶性または弱相溶性の洗浄冷媒を搬送手段により
吐出して冷媒回路内に循環流を生成し、洗浄冷媒を気液
二相混合流へ状態変化させてから、冷凍機油が付着した
配管を気液二相混合流で洗浄するものである。
【0019】本発明の請求項2に関わる配管の洗浄方法
は、請求項1に記載の配管の洗浄方法において、洗浄冷
媒が液体状態で被洗浄物である冷凍機油より密度が大き
く、かつ気体状態で被洗浄物である冷凍機油より密度が
小さいものである。
【0020】本発明の請求項3に関わる配管の洗浄方法
は、請求項1または請求項2に記載の配管の洗浄方法に
おいて、洗浄冷媒の気液二相混合流の流動様式が、環状
流もしくは波状流である。
【0021】本発明の請求項4に関わる洗浄装置は、搬
送手段の吐出側に接続され、洗浄冷媒を熱交換して気液
二相混合流を生成する高低圧熱交換器と、気液二相混合
流が被洗浄物の付着した配管を通過して、再び高低圧熱
交換器へ流入する前に減圧する減圧装置とを備え、気液
二相混合流で配管を洗浄するものである。
【0022】本発明の請求項5に関わる洗浄装置は、請
求項4に記載の洗浄装置において、洗浄冷媒を循環流出
させる搬送手段と、搬送手段の吸入側に接続され、高低
圧熱交換器から流出する洗浄冷媒を冷却する熱源側熱交
換器とを備え、熱源側熱交換器を高低圧熱交換器に接続
して回路を構成するものである。
【0023】本発明の請求項6に関わる洗浄装置は、請
求項4または請求項5に記載の洗浄装置において、被洗
浄物が付着した配管を通過した洗浄冷媒から被洗浄物を
除去する分離装置を配管と搬送手段との間に設けたもの
である。
【0024】本発明の請求項7に関わる洗浄装置は、請
求項4乃至請求項6のいずれかに記載の洗浄装置におい
て、被洗浄物は塩素分を含むハイドロクロロフルオロカ
ーボン(HCFC)系冷媒またはクロロフルオロカーボ
ン(CFC)系冷媒を使用する冷凍機油に用いる鉱油で
あり、洗浄冷媒として、塩素分を含まないハイドロフル
オロカーボン(HFC)系冷媒またはハイドロカーボン
(HC)系冷媒または自然冷媒を用いるものである。
【0025】本発明の請求項8に関わる洗浄装置は、請
求項4乃至請求項7のいずれかに記載の洗浄装置におい
て、HFC系冷媒としてR407Cを使用するものであ
る。
【0026】本発明の請求項9に関わる洗浄装置は、請
求項4乃至請求項7のいずれかに記載の洗浄装置におい
て、HC系冷媒としてイソブタン系またはプロパン系を
使用するものである。
【0027】本発明の請求項10に関わる冷凍空調装置
は、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の洗浄装置
で洗浄された配管を、圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装
置、利用側熱交換器を接続した冷凍サイクルの熱源機と
室内機とを接続する配管としたものである。
【0028】本発明の請求項11に関わる洗浄装置は、
洗浄冷媒の循環流量を可変させる搬送手段の回転数を調
整し、または減圧装置の開度を調整する制御手段を備
え、洗浄冷媒の気液二相混合流の流動様式を環状流もし
くは波状流として、配管内を洗浄するものである。
【0029】本発明の請求項12に関わる冷凍空調装置
の取替え方法は、塩素分を含む冷媒を使用した冷凍空調
装置を熱源機側と利用機側および接続配管に切り離し、
その間に高低圧熱交換器と減圧装置で構成される洗浄装
置を接続するステップと、熱源機側に塩素分を含まない
冷媒を置換封入するステップと、冷媒を高低圧熱交換器
で気液二相混合流に生成してから利用機側および接続配
管へ導き洗浄するステップとを備えたものである。
【0030】本発明の請求項13に関わる冷凍空調装置
の取替え方法は、請求項12に記載の冷凍空調装置の取
替え方法において、利用機側および接続配管は冷媒回路
を全開にするとともに、強制した熱交換を行わないもの
である。
【0031】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下本発明の実施
の形態1を図に基づいて説明する。図1は実施の形態1
による洗浄装置の冷媒回路図である。図において、1は
圧縮機、2は油分離器、3は四方弁、4は高低圧熱交換
器、19、20は冷凍空調装置の熱源機と室内機を接続
する既設配管であり、洗浄を行う配管、6は既設配管1
9、20の一端を接続するバイパス管、8は減圧装置、
9は被洗浄物の分離装置、10は熱源側熱交換器、11
はアキュムレータである。12は洗浄装置であり、洗浄
装置12は圧縮機1、油分離器2、四方弁3、高低圧熱
交換器4、減圧装置8、分離装置9、熱源側熱交換器1
0、アキュムレータ11で構成され、既設配管19、2
0のバイパス管6が接続されなかったもう一端に操作弁
13a、13bを介して接続される。21は洗浄冷媒の
循環流量や流動状態を制御するために、圧縮機1の回転
数を変化させる運転回転数を調整したり、または減圧装
置8の開度調整を行う制御手段である。
【0032】この発明では、図1に示すように冷凍サイ
クルが構成されており、冷凍サイクルを循環する冷媒と
してHFC系混合冷媒であるR407Cが用いられる。
R407Cは、R32/R125/R134aが23/
25/52wt%の割合で混合した非共沸混合冷媒であ
り、冷凍機油としてはこの冷媒と相溶性を有するエステ
ル油が使用される。また既設配管19、20はHCFC
系冷媒を用いた冷凍空調装置が過去に接続されており、
この既設配管にはHCFC系冷媒用の冷凍機油である鉱
油が残存している。R407Cに対する鉱油の溶解度は
1%以下であり、鉱油とはほとんど溶解性がない。
【0033】次に本発明の洗浄手順について説明する。
既設配管19、20に接続されている交換の必要な空調
装置、利用側熱交換器を取り外し、図1のように既設配
管19、20に洗浄装置12、バイパス管6を接続す
る。接続後冷凍サイクル全体を真空引きした後、R40
7Cを適量充填する。その後圧縮機1を運転し、四方弁
の流れ方向を図1の実線方向に設定する。このときの冷
凍サイクルの運転状況は以下のようになる。圧縮機1か
ら吐出された高温高圧のガス冷媒はまず油分離器2を通
過する。この段階でガス冷媒と一緒に圧縮機1から吐出
された冷凍機油は油分離器2で分離され圧縮機1吸入側
に戻される。高温高圧のガス冷媒はその後四方弁3を通
過し、高低圧熱交換器4によってガスが一部冷却され液
となり、高圧の気液二相冷媒になる。この高圧の気液二
相冷媒は既設配管19、バイパス管6、既設配管20を
通過した後、減圧装置8によって低圧の気液二相冷媒に
減圧される。この後高低圧熱交換器4で加熱され低圧の
ガスになる。次に分離装置9を通過し、この際、既設配
管19、20内で洗浄された鉱油が分離され、鉱油は分
離装置9に保持される。低圧の冷媒ガスは圧縮機1の吐
出温度が高くなりすぎないよう熱源側熱交換器10で温
度を下げられた後、四方弁3、アキュムレータ11を経
て圧縮機1に吸入される。
【0034】このように冷凍サイクルを運転させること
で既設配管に気液二相混合流、すなわちガスと液の混合
された冷媒を流すことが可能となる。ここで、既設配管
に気液二相冷媒を流して洗浄を行う理由について説明す
る。図2は本発明に関して、洗浄する際の冷媒の状態毎
に鉱油の洗浄特性を示したグラフであり、横軸は洗浄時
間、縦軸は洗浄後配管に残留する鉱油量を表している。
図2にあるように鉱油の洗浄を行う場合、ガス単相、液
単相、気液二相(ガス液混合)の3つの状態のなかでは
気液二相で洗浄を行ったときの洗浄特性が優れているこ
とがわかる。従来の洗浄ではHCFC225などの洗浄
液を液として配管に流し、洗浄液が鉱油を溶解すること
で洗浄を行っていた。R407Cを流して洗浄を行った
場合、従来と同様に配管に液として流して洗浄を行う
と、溶解性がほとんどないので、鉱油をR407Cとの
せん断力で引っ張って移動させて洗浄することになる。
この場合、鉱油の移動速度は冷媒液の流速に比べて著し
く遅く、洗浄を行うのに時間がかかり実用的でない。ま
た配管にR407Cをガスとして流す方法もあるが、こ
の場合も同様に鉱油をR407Cとのせん断力で引っ張
って移動させて洗浄することになり、鉱油の移動速度が
遅く洗浄を行うのに時間がかかり実用的でない。一方、
気液二相混合流で洗浄する場合、二相流は気液が混合し
て流れるため流れの乱れ具合が液単相、ガス単相を流す
場合よりも大きくなる。そのため気液二相冷媒中の液冷
媒の乱れが配管壁面付近で大きくなり、壁面に付着して
いる鉱油を壁面から引き剥がす作用を行う。壁面から引
き剥がされた鉱油は冷媒中を移動するので、移動速度は
冷媒と同じとなる。従ってR407Cとのせん断力で引
っ張って移動させて洗浄することに比べ高速で冷媒を移
動させることが可能となり、鉱油の洗浄が速やかに短時
間で行われる。なお、鉱油の洗浄特性は、配管から鉱油
を引き剥がす能力に依存する。鉱油を引き剥がす能力は
気液二相流の乱れ具合によって決定され、二相流の乱れ
具合は、二相流中の液、ガスの割合、および二相流の流
速によって決定される。従ってこれらの二相流を流す条
件としては、配管中の鉱油をどれぐらいの時間で、どの
量まで洗浄するかで決定される。
【0035】配管の洗浄終了後は、圧縮機の運転を停止
し、四方弁の流れ方向を図1の点線方向に設定し、第2
の操作弁13bを閉じる。その後再度圧縮機の運転を行
うと、第2の操作弁13bが閉じられているので、圧縮
機1から吐出された冷媒は熱源側熱交換器10や分離装
置9などに追い込まれて蓄積され、一方既設配管19,
20やバイパス管6内の冷媒はアキュムレータ11ヘ引
き出され、所謂ポンプダウン運転を行うことで、既設配
管19、20中に残存するR407Cを回収する。R4
07Cの沸点は−43℃と低いため、このポンプダウン
運転を行うことで容易に蒸発ガス化するため、洗浄液と
してのR407Cの回収も容易に行うことができる。ポ
ンプダウン運転終了後は第1の操作弁13aを閉じ、R
407Cの回収を終了する。
【0036】R407C回収後は既設配管から洗浄装置
12、バイパス管6を取り外し、新規に交換後設置され
る熱源機14、室内機15を取り付け、既設配管の洗浄
および冷凍空調装置の交換を完了する。このように行う
ことで、配管の再設置を行うことなく簡単に冷凍空調装
置の入れ替えが可能となる。また洗浄装置では洗浄冷媒
を回路ヘ搬送する手段としては圧縮機に限るものではな
く、液ポンプでもよく、洗浄冷媒の特性に合わせて選択
できる。
【0037】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2を示す図で、洗浄装置の冷媒回路図である。図におい
て、前述の図1と同符号は相当部分を示し、熱源機14
は、圧縮機1、油分離器2、四方弁3、熱源側熱交換器
10、アキュムレータ11で構成され、鉱油回収装置1
6は高低圧熱交換器4、減圧装置8、分離装置9で構成
される。また13a、13bは鉱油回収装置16と既設
配管19、20を接続する操作弁、13c、13d、1
3e、13fは熱源機14と鉱油回収装置16を接続す
る接続弁である。図1に示す洗浄装置12の代わりに、
交換後設置される熱源機14と鉱油回収装置16を組み
合わせて洗浄を行うものである。図3で構成される冷凍
サイクルは図1と同じ構成となり、上述の実施の形態1
と同様の効果を奏するものであり、洗浄も同様に行うこ
とが可能となる。洗浄完了後は鉱油回収装置16、およ
びバイパス管6を取り外し、既設配管19、20と熱源
機14、室内機15を接続することで、配管の洗浄およ
び冷凍空調装置の交換を完了する。
【0038】また、室内機15に設けられた図6に示す
ような流量調整器17の冷媒回路を開閉する装置を全開
とし、さらに熱交換用送風機への通電を遮断すれば、既
設配管と直列に接続して同時に冷媒回路洗浄が可能とな
る。
【0039】なお既設配管19、20に洗浄冷媒を気液
二相混合流で供給できるような構成であれば前記のよう
な構成に限定されることなく配管の洗浄を行うことが可
能となる。
【0040】配管を洗浄する洗浄冷媒としてはR407
Cに限るものではなく、他のHFC系の単一冷媒や混合
冷媒でもよく、例えばR32(微燃性・無毒)、R12
5(不燃性・無毒)、R134a(不燃性・無毒)、R
410A(不燃性・無毒)、R404A(不燃性・無
毒)で洗浄を行ってもよい。またプロパンやブタンなど
のHC系冷媒およびその混合冷媒、アンモニア、炭酸ガ
ス、水などの自然冷媒を用いてもよい。また二相流とし
ては、同一洗浄液のガス化されたものと洗浄液との組み
合わせに限らず、別種のガスと液を組み合わせてもよ
い。例えば、空気と水を混合した二相流で洗浄を行って
もよい。
【0041】実施の形態3.以下本発明の実施の形態3
について説明する。本発明の実施の形態3では、図1の
ように洗浄を行い、洗浄冷媒としてR407Cのガス、
液を混合した気液二相混合流を用い、配管中に残留する
鉱油を洗浄する。このとき洗浄冷媒として用いるR40
7Cの既設配管入口での圧力が15kgf/cm2ab
sになるように洗浄条件を設定する。このときR407
Cの液の密度は1100kg/m3、R407Cのガス
の密度は66kg/m3となる。鉱油の密度は900k
g/m3であり、R407Cの液の密度は鉱油の密度よ
り大きくなる。
【0042】ここで、配管の内部流れのような管内流で
は、一般に管中心部の速度が速く、管壁に近づくほど速
度が遅くなる流速分布をとる。このとき密度の大きいも
のと小さいものが混在して流れる場合の運動エネルギを
考える。密度の大きいものが管中心部を流れ密度が小さ
いものが管壁に近いところを流れた場合と、逆に密度の
小さいものが管中心部を流れ密度が大きいものが管壁に
近いところを流れた場合を比較すると、密度の大きいも
のが管中心部を流れ、密度が小さいものが管壁に近いと
ころを流れる場合の方が、密度の大きいものの流速が早
いため、運動エネルギが大きくなる。一般に流体は流体
の持つエネルギが減少するように流れるため、密度の大
きいものと小さいものが混在して流れる場合、運動エネ
ルギが小さくなるよう、密度の小さいものが管中心部を
流れ密度が大きいものが管壁に近いところを流れる。
【0043】気液二相混合流で洗浄を行う場合、前述し
たように液によって壁面に付着している鉱油を引き剥が
し移動させる。この後、もし、液の密度が鉱油に比べて
軽いのであれば鉱油が壁面近くを流れやすくなり、再付
着を起こしやすくなる。再付着すると鉱油の移動はせん
断力による移動となるため移動速度が遅くなり洗浄に時
間を要するようになる。
【0044】ところが、実施の形態3のように洗浄液と
してR407Cを用い、R407Cの液の密度が鉱油の
密度より大きくなるように洗浄条件を設定すると、液に
よって鉱油を引き剥がした後、鉱油は液を介して壁面か
ら離れた管中心よりの位置で流れるため、壁面に再付着
しなくなる。従って、鉱油は洗浄液と同じ速度で移動す
るようになり、速やかに洗浄が可能となる。
【0045】ここで、図4は気液二相混合流の流動様式
を表した図である。図4において、(a)は液相流量が
小の場合で、成層流や波状流そして環状流などと呼ばれ
る気液二相の偏流が大きい流動状態であり、一方(c)
は液相流量が大の場合で、気泡流や環状噴霧流と呼ばれ
る気液二相が混合、攪拌された流動状態である。配管が
水平管である場合には二相流の流れとして図4の中に示
すようにガスが管上部、液が管下部を流れる波状流と呼
ばれる流動状態となる場合がある。このとき仮に鉱油の
密度がR407Cのガス密度より小さいと、引き剥がさ
れた鉱油が重力の影響で上部に浮き、管上部に再付着し
てしまい、洗浄速度が遅くなる。R407Cのガス密度
は鉱油より小さため、波状流のような流れであっても引
き剥がされた鉱油は重力の影響で気相と液相の間で移動
するため、鉱油の移動速度は洗浄物と同じ速度となり、
速やかに洗浄が可能となる。
【0046】実施の形態4.以下本発明の実施の形態4
について説明する。本発明の実施の形態4では、図1の
ように洗浄を行い、洗浄冷媒としてR407Cのガス、
液を混合した気液二相混合流を用い、配管中に残留する
鉱油を洗浄する。
【0047】管内を流れる気液二相流は図4に示すよう
な形で分類できる。実施の形態4ではこのなかでも波状
流(成層流)、環状流で表される流動状態になるように
洗浄を行う。波状流(成層流)で洗浄を行うと、前述し
たように、鉱油を壁面から引き剥がした後、鉱油は重力
の影響で気相と液相の間で移動するため、鉱油の移動速
度は洗浄物と同じ速度となり、速やかに洗浄が可能とな
る。また環状流で流したときは、液とガスと鉱油の密
度、および流体の運動エネルギの関係より壁面から引き
剥がされた鉱油は液とガスの間を流れる。従って鉱油の
移動速度は洗浄冷媒と同じ速度となり、速やかに洗浄が
可能となる。また環状噴霧流でも環状流と同様な効果が
得られるので、環状噴霧流で洗浄を行っても良い。一
方、それ以外の流動様式、特に気泡流では二相流の中の
ガスの割合が低いため、波状流、環状流に比べ、流れの
乱れ具合が低くなる。従って壁面に付着した鉱油を引き
剥がす能力が波状流、環状流に比べ低下してしまう。ま
た水平配管の場合、気泡流では、鉱油の密度より洗浄液
の密度が大きいため重力の影響により鉱油が配管上部を
流れてしまう。この場合、配管から引き剥がされた鉱油
が配管上部に再付着しやすくなり結果的に洗浄に時間が
かかり、洗浄には不適当となる。
【0048】二相流の流動様式がどのようになるかはR
407Cの流速や液ガスの割合などの洗浄条件で決定さ
れる。図5は気液二相流の流動様式を表したベーカー
(Baker)線図と呼ばれるものである。図5の縦
軸、横軸はそれぞれ冷媒の流動状態を表す値であり、縦
軸は冷媒の質量流量の大きさを示し上に行くほどその値
は大きくなる。また、横軸は冷媒のガス質量流量と液質
量流量の比、即ち乾き度を示し、右に行くほど乾き度は
小さくなり液リッチの状態になる。この線図から環状
流、波状流(成層流)で流動させる条件が明らかにな
り、洗浄条件を決定できる。例えば本発明のR407C
の場合では、流速にあたる質量流量が100〜300
[kg/m2・s]、液ガスの割合、つまり乾き度(=
ガスの質量流量/(ガスの質量流量+液の質量流量))
が0.2以上の条件となるように、搬送手段である圧縮
機の回転数を変化させる運転周波数制御または減圧装置
の開度調整制御を行う。またベーカー線図以外にも、例
えばMandhane線図等いくつか流動様式を表した
線図があり、その線図に基づいて洗浄条件を決定しても
よい。
【0049】また、気液二相流を用いた配管付着物の剥
離効果による除去では、液送ポンプと圧縮空気を使って
洗浄液と空気とを交互に、所定の間隔で配管へ圧入する
ウオータープラグ法による洗浄があるが、これに比べて
本発明による、圧縮機による循環冷媒を状態変化させ
て、配管を流れる気液二相流を環状流もしくは波状流の
流動状態とするので、装置が簡単にできる。
【0050】
【発明の効果】本発明の請求項1に関わる配管の洗浄方
法は、被洗浄物である冷凍機油に対して非相溶性または
弱相溶性の洗浄冷媒を搬送手段により吐出して冷媒回路
内に循環流を生成し、洗浄冷媒を気液二相混合流へ状態
変化させてから、冷凍機油が付着した配管を気液二相混
合流で洗浄するので、環境に問題のある洗浄液を用いな
くても既設配管の洗浄を速やかに実施することができ
る。
【0051】本発明の請求項2に関わる配管の洗浄方法
は、請求項1に記載の配管の洗浄方法において、洗浄冷
媒が液体状態で被洗浄物である冷凍機油より密度が大き
く、かつ気体状態で被洗浄物である冷凍機油より密度が
小さいものを使用するので、被洗浄物を剥離した後の再
付着を防止し、また洗浄液冷媒と同じ速度で移動させて
短時間で洗浄が可能となる。
【0052】本発明の請求項3に関わる配管の洗浄方法
は、請求項1または請求項2に記載の配管の洗浄方法に
おいて、洗浄冷媒の気液二相混合流の流動様式が、環状
流もしくは波状流であるので、速やかに既設配管の洗浄
を実施することができる。
【0053】本発明の請求項4に関わる洗浄装置は、搬
送手段の吐出側に接続され、洗浄冷媒を熱交換して気液
二相混合流を生成する高低圧熱交換器と、気液二相混合
流が被洗浄物の付着した配管を通過して、再び高低圧熱
交換器へ流入する前に減圧する減圧装置とを備え、気液
二相混合流で配管を洗浄するので、環境に問題のある洗
浄液を用いなくても既設配管の洗浄を速やかに実施する
ことができる。
【0054】本発明の請求項5に関わる洗浄装置は、請
求項4に記載の洗浄装置において、洗浄冷媒を循環流出
させる搬送手段と、搬送手段の吸入側に接続され、高低
圧熱交換器から流出する洗浄冷媒を冷却する熱源側熱交
換器とを備え、熱源側熱交換器を高低圧熱交換器に接続
して回路を構成するので、再設置利用後の使用冷媒に限
定することなく、環境上の問題のない他の洗浄冷媒を用
いて既設配管の洗浄を速やかに実施することができる。
【0055】本発明の請求項6に関わる洗浄装置は、請
求項4または請求項5に記載の洗浄装置において、被洗
浄物が付着した配管を通過した洗浄冷媒から被洗浄物を
除去する分離装置を配管と搬送手段との間に設けたの
で、被洗浄物を効率よく捕集でき、被洗浄物による冷媒
回路の目詰まりや搬送手段の摺動部焼き付き故障を防ぐ
ことができる。
【0056】本発明の請求項7に関わる洗浄装置は、請
求項4乃至請求項6のいずれかに記載の洗浄装置におい
て、被洗浄装置は塩素分を含むハイドロクロロフルオロ
カーボン(HCFC)系冷媒またはクロロフルオロカー
ボン(CFC)系冷媒を使用する冷凍機油に用いる鉱油
であり、洗浄冷媒として、塩素分を含まないハイドロフ
ルオロカーボン(HFC)系冷媒またはハイドロカーボ
ン(HC)系冷媒または自然冷媒を用いるので、環境に
問題のある洗浄液を用いなくても既設配管の洗浄を速や
かに実施することができる。
【0057】本発明の請求項8に関わる洗浄装置は、請
求項4乃至請求項7のいずれかに記載の洗浄装置におい
て、HFC系冷媒としてR407Cを使用するので、環
境に問題のある洗浄液を用いなくても既設配管の洗浄を
速やかに実施することができる。
【0058】本発明の請求項9に関わる洗浄装置は、請
求項4乃至請求項7のいずれかに記載の洗浄装置におい
て、HC系冷媒としてイソブタン系またはプロパン系を
使用するので、環境に問題のある洗浄液を用いなくても
既設配管の洗浄を速やかに実施することができる。
【0059】本発明の請求項10に関わる冷凍空調装置
は、請求項4乃至請求項6のいずれかに記載の洗浄装置
で洗浄された配管を、圧縮機、熱源側熱交換器、減圧装
置、利用側熱交換器を接続した冷凍サイクルの熱源機と
室内機とを接続する配管としたので、冷凍空調装置にお
ける使用冷媒を交換するために装置の更新を行う場合、
配管の再設置工事を簡略化することができる。
【0060】本発明の請求項11に関わる洗浄装置は、
洗浄冷媒の循環流量を可変させる搬送手段の回転数を調
整し、または減圧装置の開度を調整する制御手段を備
え、洗浄冷媒の気液二相混合流の流動様式を環状流もし
くは波状流として、配管内を洗浄するので、速やかに既
設配管の洗浄を実施することができる。
【0061】本発明の請求項12に関わる冷凍空調装置
の取替え方法は、塩素分を含む冷媒を使用した冷凍空調
装置を熱源機側と利用機側および接続配管に切り離し、
その間に高低圧熱交換器と減圧装置で構成される洗浄装
置を接続するステップと、熱源機側に塩素分を含まない
冷媒を置換封入するステップと、冷媒を高低圧熱交換器
で気液二相混合流に生成してから利用機側および接続配
管へ導き洗浄するステップとを備えたので、環境に問題
のある洗浄液を用いなくても既設の冷凍空調装置の洗浄
を効率良く速やかに実施でき、省工事性が得られる。
【0062】本発明の請求項13に関わる冷凍空調装置
の取替え方法は、請求項12に記載の冷凍空調装置の取
替え方法において、利用機側および接続配管は冷媒回路
を全開にするとともに、強制した熱交換を行わないの
で、環境に問題のある洗浄液を用いなくても既設配管と
ともに室内機側も短時間で洗浄ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1を示す洗浄装置の冷媒
回路図である。
【図2】 図1の洗浄装置による配管残油量と洗浄時間
の関係を示すゲラフである。
【図3】 本発明の実施の形態2を示す洗浄装置の冷媒
回路図である。
【図4】 実施の形態3、4に係る、気液二相流の流動
様式を表した説明図である。
【図5】 本発明の実施の形態4に係る、既設配管にお
いて、気液二相冷媒の流動状態を表した特性図である。
【図6】 従来の冷凍空調装置の冷媒回路図である。
【図7】 従来の冷凍機油(鉱油)混入時のHFC用冷
凍機油とHFC冷媒との溶解性を示す臨界溶解度曲線の
関係線図である。
【符号の説明】
1 圧縮機、2 油分離器、3 四方弁、4 高低圧熱
交換器、5 第1の接続配管、6 バイパス管、7 第
2の接続配管、8 減圧装置、9 分離装置、10 熱
源側熱交換器、11 アキュムレータ、12 洗浄装
置、13a 第1の操作弁、13b 第2の操作弁、1
3c、13d、13e、13f 接続弁、14 熱源
機、15 室内機、16 鉱油回収装置、17 流量調
整器、18利用側熱交換器、19、20 既設配管、2
1 制御手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 直樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 井上 誠司 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−86907(JP,A) 特開 平11−182991(JP,A) 特開 平4−265370(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 47/00 B08B 9/027 F25B 45/00

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被洗浄物である冷凍機油に対して非相溶
    性または弱相溶性の洗浄冷媒を搬送手段により吐出して
    冷媒回路内に循環流を生成し、前記洗浄冷媒を気液二相
    混合流へ状態変化させてから、前記冷凍機油が付着した
    配管を前記気液二相混合流で洗浄することを特徴とする
    配管の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 洗浄冷媒が液体状態において被洗浄物
    ある冷凍機油より密度が大きく、かつ気体状態において
    被洗浄物である冷凍機油より密度が小さいことを特徴と
    する請求項1に記載の配管の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 洗浄冷媒の気液二相混合流の流動様式
    が、環状流もしくは波上流であることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の配管の洗浄方法。
  4. 【請求項4】 搬送手段の吐出側に接続され、洗浄冷媒
    を熱交換して気液二相混合流を生成する高低圧熱交換器
    と、前記気液二相混合流が被洗浄物の付着した配管を通
    過して、再び前記高低圧熱交換器へ流入する前に減圧す
    る減圧装置とを備え、前記気液二相混合流で前記配管を
    洗浄することを特徴とする洗浄装置。
  5. 【請求項5】 洗浄冷媒を循環流出させる搬送手段と、
    前記搬送手段の吸入側に接続され、高低圧熱交換器から
    流出する洗浄冷媒を冷却する熱源側熱交換器とを備え、
    前記熱源側熱交換器を前記高低圧熱交換器に接続して回
    路を構成することを特徴とする請求項4に記載の洗浄装
    置。
  6. 【請求項6】 被洗浄物が付着した配管を通過した洗浄
    冷媒から被洗浄物を除去する分離装置を前記配管と搬送
    手段との間に設けたことを特徴とする請求項4または請
    求項5に記載の洗浄装置。
  7. 【請求項7】 被洗浄物は塩素分を含むハイドロクロロ
    フルオロカーボン(HCFC)系冷媒またはクロロフル
    オロカーボン(CFC)系冷媒を使用する冷凍機油に用
    いる鉱油であり、前記洗浄冷媒として、塩素分を含まな
    いハイドロフルオロカーボン(HFC)系冷媒またはハ
    イドロカーボン(HC)系冷媒または自然冷媒を用いる
    ことを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記
    載の洗浄装置。
  8. 【請求項8】 HFC系冷媒として、R407Cを使用
    することを特徴とする請求項4乃至請求項7のいずれか
    に記載の洗浄装置。
  9. 【請求項9】 HC系冷媒として、イソブタン系または
    プロパン系を使用することを特徴とする請求項4乃至請
    求項7のいずれかに記載の洗浄装置。
  10. 【請求項10】 請求項4乃至請求項6のいずれかに記
    載の洗浄装置で洗浄された配管を、圧縮機、熱源側熱交
    換器、減圧装置、利用側熱交換器を接続した冷凍サイク
    ルの熱源機と室内機とを接続する配管としたことを特徴
    とする冷凍空調装置。
  11. 【請求項11】 洗浄冷媒の循環流量を可変させる搬送
    手段の回転数を調整し、または減圧装置の開度を調整す
    る制御手段を備え、前記洗浄冷媒の気液二相混合流の流
    動様式を環状流もしくは波状流として、配管内を洗浄す
    ことを特徴とする洗浄装置。
  12. 【請求項12】 塩素分を含む冷媒を使用した冷凍空調
    装置を熱源機側と利用機側および接続配管に切り離し、
    その間に高低圧熱交換器と減圧装置で構成される洗浄装
    置を接続するステップと、前記熱源機側に塩素分を含ま
    ない冷媒を置換封入するステップと、前記冷媒を高低圧
    熱交換器で気液二相混合流に生成させてから利用機側お
    よび接続配管へ導き洗浄するステップと、を備えたこと
    を特徴とする冷凍空調装置の取替え方法。
  13. 【請求項13】 利用機側および接続配管は冷媒回路を
    全開にするとともに、強制した熱交換を行わないことを
    特徴とする請求項12に記載の冷凍空調装置の取替え方
    法。
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