JP3520718B2 - ペンタフルオロエタンの製造方法 - Google Patents

ペンタフルオロエタンの製造方法

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JP3520718B2
JP3520718B2 JP13205997A JP13205997A JP3520718B2 JP 3520718 B2 JP3520718 B2 JP 3520718B2 JP 13205997 A JP13205997 A JP 13205997A JP 13205997 A JP13205997 A JP 13205997A JP 3520718 B2 JP3520718 B2 JP 3520718B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C17/00Preparation of halogenated hydrocarbons
    • C07C17/38Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives
    • C07C17/383Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by distillation
    • C07C17/386Separation; Purification; Stabilisation; Use of additives by distillation with auxiliary compounds

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともペンタ
フルオロエタン(以下、時にはHFC−125とも呼
ぶ)およびクロロペンタフルオロエタン(以下、時には
CFC−115とも呼ぶ)を含んで成る混合物、例えば
テトラクロロエチレンのフッ素化によるペンタフルオロ
エタンの製造プロセスの反応生成物から、特定の化合物
を抽出剤(溶剤)として用いる抽出蒸留法によりペンタ
フルオロエタンを分離することを特徴とするペンタフル
オロエタンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】HFC−125は、塩素を含まない代替
フロン化合物として有用な化合物であり、冷媒、発泡
剤、噴射剤等として使用されている。このHFC−12
5の製造方法としては、テトラクロロエチレンをフッ素
化する方法が採用されている。この製造方法において、
ジクロロテトラフルオロエタン、ジクロロトリフルオロ
エタン、ヘキサフルオロエタン、CFC−115等が副
生成物として生成する。
【0003】これらの副生成物の内、CFC−115の
沸点は、−38.7℃であり、目的生成物であるHFC
−125の沸点である−48.5℃に近く、この2種類
の化合物の比揮発度が1に近い。特に、HFC−125
が95モル%以上(CFC−115が5モル%以下)を
含む混合物の場合では、比揮発度が約1.04となる。
従って、このような混合物を通常のように蒸留処理する
ことにより、高濃度のHFC−125を分離しようとす
る場合、多くの段数を有する蒸留装置が必要となり、一
般的には分離は非常に困難である。
【0004】本明細書において、比揮発度(α)とは、
少なくとも着目成分Aおよび着目成分B(成分Aの沸点
<成分Bの沸点)から本質的に成る溶液が気液平衡状態
にある場合において、液相の低沸点成分Aのモル分率を
Aとし、高沸点成分Bのモル分率をxBとし、その液相
と平衡状態にある場合の気相の低沸点成分Aのモル分率
をyAとし、高沸点成分Bのモル分率をyBとした場合、 α=(yA/xA)/(yB/xB) と定義される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように比揮発度が
1に近い系の混合物から一方の成分を分離する方法とし
て、抽出蒸留法が採用されている。HFC−125とC
FC−115の混合物を分離するための抽出蒸留法につ
いても、例えば米国特許第5,087,329号には、炭
素数1〜4のフルオロカーボンを抽出剤として使用する
抽出蒸留方法が開示されている。
【0006】しかしながら、米国特許第5,087,32
9号に開示されている方法では、その実施例1に記載の
数値に基づいて計算した場合、HFC−125とCFC
−115の比揮発度は約1.2程度であり、そのため、
例えばHFC−125/CFC−115=7/93(モ
ル%/モル%)の混合物からHFC−125/CFC−
115=99.7/0.3(モル%/モル%)までHFC
−125の濃度を蒸留により高めるには、約40段もの
多くの理論段数を必要とする。尚、この理論段数の算出
には、後述の方法を用いた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らが、抽
出蒸留法によりHFC−125およびCFC−115を
含んで成る混合物からHFC−125を更に効率良く分
離する方法について鋭意検討した結果、少なくともHF
C−125およびCFC−115を含んで成る混合物を
抽出蒸留するに際して、 一般式: R1O(CH2CH2O)n2 (式中、R1は水素または炭素数1〜4のアルキル基、
2は水素または炭素数1〜4のアルキル基であり、R1
およびR2は同じまたは相互に異なり、nは1〜3の整
数である。)により表されるエチレングリコール系化合
物から選択される少なくとも1種の化合物を抽出剤(ま
たは溶剤)として(従って、化合物単独で、または混合
物として)使用することにより効率良く、例えば、非常
に少ない理論段数の蒸留塔を用いて、HFC−125を
該混合物から分離できることが見いだされた。
【0008】従って、本発明は、少なくともHFC−1
25およびCFC−115を含んで成る混合物を抽出蒸
留して、相対的にCFC−115の濃度が低下したHF
C−125、好ましくは実質的にCFC−115を含ま
ない高濃度のHFC−125を得るに際して、上述の少
なくとも1種のエチレングリコール系化合物を抽出剤と
して使用することを特徴とする、該混合物からHFC−
125を分離する方法を提供する。
【0009】即ち、本発明は、少なくともペンタフルオ
ロエタンおよびクロロペンタフルオロエタンを主成分と
して含んで成る混合物を抽出蒸留して実質的にクロロペ
ンタフルオロエタンを含まないペンタフルオロエタンを
含んで成る混合物を得る、該混合物からペンタフルオロ
エタンを分離することによって、ペンタフルオロエタン
を製造する方法において、少なくとも1種の該エチレン
グリコール系化合物を抽出剤として使用し、抽出蒸留の
缶出物としてペンタフルオロエタンおよび抽出剤を主成
分として含んで成る混合物を得ることを特徴とする製造
方法を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本明細書において、「主成分」な
る用語は、その成分以外の成分の量が相対的に少ないこ
とを意味する。具体的には「主成分」の量は50%以上
(例えばモルまたは重量基準で50%以上)であれば十
分であり、より具体的には、60%以上、例えば80%
以上である。「主成分」は、1つの成分が単独で主成分
を構成しても、または複数の成分が一緒に主成分を構成
してもよい。例えば、ペンタフルオロエタンおよび抽出
剤の2成分が一緒に主成分を構成してよい。
【0011】また、本明細書において、「実質的に」な
る用語は、ペンタフルオロエタンが主成分の混合物、例
えばペンタフルオロエタンの濃度が90重量%以上の混
合物、好ましくは99.9重量%以上の混合物、より好
ましくは99.99重量%以上の混合物を最終的に得る
ことを意味する。
【0012】本発明の方法において、上述のように缶出
物としてペンタフルオロエタンと抽出剤とを主成分とし
て含んで成る混合物、好ましくはクロロペンタフルオロ
エタンの濃度が0.1重量%以下、より好ましくは0.0
1重量%以下の混合物を得る。この場合、缶出物中のク
ロロペンタフルオロエタンのペンタフルオロエタンに対
する割合が、元の混合物における割合より少なくとも減
少していれば、好ましくは1/10以下に減少していれ
ば、より好ましくは1/100以下に減少していれば、
抽出蒸留工程からの留出物の組成は特に限定されず、留
出物は、クロロペンタフルオロエタンを主成分として含
んで成っても、ペンタフルオロエタンを主成分として含
んで成っても、あるいはクロロペンタフルオロエタンお
よびペンタフルオロエタンを主成分として含んで成る混
合物であってもよい。
【0013】本発明の1つの態様では、少なくともペン
タフルオロエタンおよびクロロペンタフルオロエタンを
主成分として含んで成る混合物は、HFC−125およ
びCFC−115から実質的に成る2成分系混合物であ
る。
【0014】また、本発明の別の態様では、得られる抽
出蒸留の缶出物、例えば抽出剤およびペンタフルオロエ
タンを主成分として含んで成る缶出物を別の工程におい
て蒸留することにより、ペンタフルオロエタンを抽出剤
から分離し、それにより抽出剤を回収し、この抽出剤を
抽出蒸留工程に供給して再使用してよい。
【0015】本明細書において、抽出蒸留とは、当該分
野、特に化学工学分野で一般的に使用されている意味で
使用し、相互に蒸留分離することが困難な2成分系を含
んで成る混合物に第3成分を加えることにより、元のそ
の2成分系に関する比揮発度を1から相当隔たらせるこ
とにより蒸留分離を容易ならしめることを特徴とする蒸
留操作を意味する。
【0016】本発明の方法に使用できる上述のエチレン
グルコール系化合物としては、具体的には以下の化合物
を例示できる: (1)一般式:RO(CH2CH2O)H (式中、RはCH3、C25、C37(特にn−または
iso−C37)またはC49(特にn−またはter
t−C49)であり、nは1〜3の整数である。)で表
されるエチレングリコールモノアルキルエーテルまたは
ポリエチレングリコールモノアルキルエーテル; (2)一般式:RO(CHCHO)R (式中、Rは、CH、C、C(特にn−
またはiso−C)またはC(特にn−ま
たはtert−C)であり、nは1〜3の整数で
ある。)で表されるエチレングリコールジアルキルエー
テルまたはポリエチレングリコールジアルキルエーテ
ル;および (3)一般式:HO(CHCHO)H (式中、nは1〜3の整数である。)で表されるエチレ
ングリコールまたはポリエチレングリコール。
【0017】より具体的には、次のような化合物を例示
できる: (1)CHO(CHCHO)H(エチレングリコールモノメ
チルエーテル) CHO(CHCHO)H(ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル) CHO(CHCHO)H(トリエチレングリコールモノメ
チルエーテル) CHO(CHCHO)H(エチレングリコールモノエチル
エーテル) CHO(CHCHO)H(ジエチレングリコールモノエ
チルエーテル) CHO(CHCHO)H(トリエチレングリコールモノ
エチルエーテル) CHO(CHCHO)H(エチレングリコールモノプロピ
ルエーテル) CHO(CHCHO)H(ジエチレングリコールモノプ
ロピルエーテル) CHO(CHCHO)H(トリエチレングリコールモノ
プロピルエーテル) CHO(CHCHO)H(エチレングリコールモノブチル
エーテル) CHO(CHCHO)H(ジエチレングリコールモノブ
チルエーテル) CHO(CHCHO)H(トリエチレングリコールモノ
ブチルエーテル) (2)CHO(CHCHO)CH(エチレングリコールジメ
チルエーテル) CHO(CHCHO)CH(ジエチレングリコールジメチ
ルエーテル) CHO(CHCHO)CH(トリエチレングリコールジメ
チルエーテル) CHO(CHCHO)CH(エチレングリコールジエチ
ルエーテル) CHO(CHCHO)CH(ジエチレングリコールジ
エチルエーテル) CHO(CHCHO)CH(トリエチレングリコール
ジエチルエーテル) CHO(CHCHO)CH(エチレングリコールジプロ
ピルエーテル) CHO(CHCHO)CH(ジエチレングリコールジ
プロピルエーテル) CHO(CHCHO)CH(トリエチレングリコール
ジプロピルエーテル) CHO(CHCHO)CH(エチレングリコールジブチ
ルエーテル) CHO(CHCHO)CH(ジエチレングリコールジ
ブチルエーテル) CHO(CHCHO)CH(トリエチレングリコール
ジブチルエーテル) (3)HO(CHCHO)H(エチレングリコール) HO(CHCHO)H(ジエチレングリコール) HO(CHCHO)H(トリエチレングリコール)
【0018】発明者らは、HFC−125とCFC−1
15を含んで成る混合物からHFC−125を抽出蒸留
法により分離する方法について、上述の抽出剤について
種々の検討を加え、その内の幾つかの抽出剤について以
下の表1に示すようなHFC−125とCFC−115
の比揮発度の測定結果を得た:
【0019】 (表1) 抽出剤 抽出剤比率*) 比揮発度(α) (a)CH3O(CH2CH2O)H(エチレンク゛リコールモノメチルエーテル) 64 0.26 (b)CH3O(CH2CH2O)2H(シ゛エチレンク゛リコールモノメチルエーテル) 59 0.25 (c)C2H5O(CH2CH2O)2H(シ゛エチレンク゛リコールモノエチルエーテル) 62 0.26 (d)C4H9O(CH2CH2O)2H(シ゛エチレンク゛リコールモノn-フ゛チルエーテル) 67 0.38 (e)C2H5O(CH2CH2O)3H(トリエチレンク゛リコールモノエチルエーテル) 60 0.26 (f)CH3O(CH2CH2O)CH3(エチレンク゛リコールシ゛メチルエーテル) 45 0.4 (g)CH3O(CH2CH2O)2CH3(シ゛エチレンク゛リコールシ゛メチルエーテル) 32 0.43 (h)C4H9O(CH2CH2O)2C4H9(シ゛エチレンク゛リコールシ゛n-フ゛チルエーテル) 42 0.43 (i)CH3O(CH2CH2O)3CH3(トリエチレンク゛リコールシ゛メチルエーテル) 32 0.4 (j)HO(CH2CH2O)2H(シ゛エチレンク゛リコール) 69 0.40 (k)HO(CH2CH2O)3H(トリエチレンク゛リコール) 60 0.41 *)抽出剤比率=抽出剤重量/(HFC−125+CFC−115)重量 HFC−125/CFC−115=99.9/0.1(重量/重量)
【0020】上記表1の数値を得るに際しては、密閉容
器をほぼ真空まで脱気した後、HFC−125、CFC
−115、抽出剤を所定量加えて20℃にて放置し、気
液平衡状態とし、その状態の液相部組成、気相部組成を
各々ガスクロマトグラフで分析してモル分率を求め、上
述の式α=(yA/xA)/(yB/xB)により比揮発度αを
算出する測定方法を用いた。
【0021】表1の結果から明らかなように、いずれの
抽出剤についても、比揮発度は1より相当小さく、種々
の抽出剤比率でHFC−125/CFC−115混合物
に該抽出剤を加えることによりCFC−115を揮発成
分として効率的に分離できること、即ち、HFC−12
5/CFC−115混合物を抽出蒸留により分離する場
合に上記エチレングリコール系化合物を抽出剤として使
用することが好適であることが確認された。例えば、少
なくともHFC−125およびCFC−115を含んで
成る混合物からHFC−125を分離する場合、従来よ
り遥かに少ない理論段数を有する蒸留装置により実施で
きることが予想される。
【0022】尚、一般的に、HFC−125とCFC−
115との混合物を蒸留する場合、低い沸点を有するH
FC−125が抽出蒸留装置の塔頂部側に濃縮されるの
が通常であるが、比揮発度が1より小さい場合、CFC
−115が塔頂部に濃縮されることになる。
【0023】次に、例えばHFC−125/CFC−1
15(モル%/モル%)=90/10の混合物からHF
C−125/CFC−115(モル%/モル%)=9
9.9/0.1まで濃縮したHFC−125を得るために
必要な抽出蒸留塔の理論段数について、本発明の分離方
法と、米国特許第5,087,329号に開示されている
実施例とを比較してみる。
【0024】米国特許に開示された方法では、HFC−
125/CFC−115(モル%/モル%)=99.9
/0.1まで濃縮したHFC−125を塔頂留出物とし
て得るために必要な理論段数は約26段となる(尚、こ
の場合、比揮発度=1.2として計算した)。
【0025】これに対して、本発明の方法のように比揮
発度を1より小さくする抽出剤を用いる方法では、CF
C−115が低沸成分として塔頂部に濃縮されるため、
HFC−125/CFC−115(モル%/モル%)=
99.9/0.1まで濃縮したHFC−125および抽出
剤の混合物を塔底からの缶出物として、また、HFC−
125/CFC−115(モル%/モル%)=80/2
0にまでCFC−115の濃度を高めた混合物を留出物
として得ることが、約6段の理論段数で達成できること
が判った(尚、この場合、比揮発度=0.4として計算
した)。
【0026】上記の比較に使用した必要理論段数(N)
は、式: αN=(yW/xW)/(xD/yD) に基づいて算出した。尚、上式中、 α:比揮発度 xD: 塔頂留出物中のHFC−125のモル分率 xW: 缶出物(スチル)中のHFC−125のモル分
率 yD: 塔頂留出物中のCFC−115のモル分率 yW: 缶出物(スチル)中のCFC−115のモル分
率 である。
【0027】比揮発度を1より小さくする抽出剤を用い
る場合は、上述のように、抽出蒸留工程の缶出物は、抽
出剤を含んでいるので、最終的にHFC−125を単独
で得るには、HFC−125を抽出剤から分離する必要
がある。この分離は、HFC−125と抽出剤の沸点差
が大きいため、段塔または充填塔を使用する通常の蒸留
分離操作で容易に実施できる。従って、抽出蒸留操作お
よびその後の抽出剤を分離する蒸留操作を組み合わせる
ことにより、少なくともHFC−125およびCFC−
115を含んで成る混合物からHFC−125を効率的
に分離することができる。従って、この分離によって、
そのような混合物からHFC−125を製造することが
できる。
【0028】尚、分離すべき混合物がHFC−125お
よびCFC−115以外の第3成分を含む場合には、第
3成分の沸点に応じて、HFC−125および/または
CFC−115と挙動を共にする点が異なるに過ぎず、
従って、第3成分を含む場合であっても、本発明の抽出
剤を使用する抽出蒸留による分離方法を実施してHFC
−125をCFC−115から分離することができる。
【0029】更に、抽出蒸留工程における抽出剤の再使
用に関して、米国特許第5,087,329号にて開示さ
れた抽出剤を使用する場合では、CFC−115は塔底
に濃縮され、また、抽出剤も塔底より回収されるため、
抽出剤にCFC−115が多量に含まれることになり、
再使用に際して、CFC−115を十分に分離除去する
必要がある。この場合、CFC−115が僅かでも抽出
剤中に残存する場合は、結果的に抽出蒸留塔にCFC−
115を加えることになることがあるので、抽出効率が
著しく低下して蒸留に必要な理論段数が増加する場合が
ある。実際、抽出効率を著しく下げずにCFC−115
を分離するために蒸留装置に必要な理論段数は、10〜
20段程度と予測される。
【0030】一方、本発明の方法のように比揮発度を1
以下にする抽出剤を使用する方法では、例えば、抽出蒸
留工程の缶出物は実質的にCFC−115を含まず、従
って、抽出したHFC−125のみを抽出剤から分離す
るだけでよい。そのため、HFC−125が数%程度抽
出剤中に残存していても、それを抽出剤として再使用す
る場合、抽出効率には殆ど影響が出ない。従って、抽出
剤の回収のための蒸留塔に必要な理論段数は、僅か2〜
5段程度で十分である。
【0031】本発明の抽出剤を使用する抽出蒸留方法
は、一般的に使用される蒸留装置、例えば棚段塔、充填
塔などを使用して実施できる。蒸留装置の種々の条件
(例えば、操作温度、操作圧力、還流比、蒸留装置の総
段数、仕込み段の位置、抽出剤供給段の位置等)につい
ても特に限定されるものではなく、目的とする分離を達
成するために適宜選択することができる。HFC−12
5およびCFC−115は相当低い沸点を有するため、
加圧下で抽出蒸留するのが一般的に好ましく、例えば0
〜50Kg/cm2−G(ゲージ圧)程度、好ましくは
10〜30Kg/cm2−Gの操作圧力を採用できる。
また、蒸留装置の塔頂部および塔底部の温度は、操作圧
力ならびに留出物および缶出物の組成に応じて決まる。
凝縮器の温度およびリボイラーの温度を考慮して経済的
に蒸留操作するためには、塔頂部の温度は−48〜50
℃程度、塔底部の温度は20〜150℃程度とするのが
好ましい。
【0032】本発明の方法は、回分的にも、あるいは連
続的にも、場合により、間欠的に抜き出しおよび/また
は仕込みを行う半連続的にも実施できる。抽出剤は、蒸
留操作を実施している場合は、必ず蒸留系内に存在する
必要がある。
【0033】本発明の方法において、抽出蒸留に際して
供給する抽出剤(S)の、供給される分離すべき仕込み
混合物(F)(従って、HFC−125およびCFC−
115)に対する割合(S/F)は、分離の程度に影響
を与える。一般的に、この割合は、抽出蒸留処理する混
合物のHFC−125/CFC−115の組成および分
離されたHFC−125中に残存する許容CFC−11
5濃度等に応じて適宜選択できる。この際に、抽出蒸留
装置の必要理論段数をこの割合と関連させて適当に選択
してよい。
【0034】一般的には、連続的に方法を実施する場
合、この割合は、重量基準で1/5〜10/1程度、好
ましくは1〜3程度にすることにより好ましい分離が達
成される。例えば、CFC−115(1モル%)および
HFC−125(99モル%)から成る混合物を、いず
れかのエチレングリコール系化合物を用いて抽出蒸留
し、CFC−115をCFC−115の濃度が10モル
%(HFC−125が90モル%)まで高めて留去し、
0.1モル%以下のCFC−115を含むHFC−12
5(従って、HFC−125が99.9モル%以上)
を、抽出剤から分離した後に、最終的に得るには、抽出
蒸留における必要理論段数は例えば10〜30段、ま
た、抽出剤のHFC−125およびCFC−115から
成る混合物に対する重量比は例えば1〜3倍で十分であ
る。
【0035】次に、添付の図1のフローシートを参照し
て、ジエチレングリコールジtert−ブチルエーテル
を用いた場合の再使用も含めた本発明の方法を更に詳細
に説明する。
【0036】HFC−125およびCFC−115を含
んで成る混合物2(例えばHFC−125/CFC−1
15(モル/モル)=99/1)は、例えば加圧(例えば
10Kg/cm2−G)で操作される抽出蒸留装置1に
供給される。蒸留装置1としては理論段数が例えば約2
0段のものを使用し、混合物2の重量の例えば約1.5
倍の抽出剤3を蒸留装置1(例えば上から3段目の理論
段のトレイ)に供給する。このような条件下で、混合物
を例えば上から10段目の理論段のトレイに供給し、還
流比を100で操作する場合では、塔頂部より例えばH
FC−125/CFC−115(モル/モル)=90/
10の割合の混合物を留出物4として抜き出すことがで
きる。
【0037】また、塔底より、例えばHFC−125/
CFC−115(モル/モル)=99.9/0.1の割合
の抽出剤を含む混合物を缶出物5(抽出剤濃度60重量
%)として抜き出し、これを、例えば加圧(例えば25
Kg/cm2-G)で操作される蒸留装置9に供給し、塔
頂部より実質的に抽出剤およびCFC−115を含まな
いHFC−125を留出物6として得る。蒸留装置9の
塔底部からは実質的にHFC−125を含まない抽出剤
を缶出物7として回収し、これを抽出蒸留装置1に供給
して抽出剤として再使用する。再使用する抽出剤は、必
要に応じて熱交換器8により加熱または冷却した後に蒸
留装置1に供給する。
【0038】本発明の方法において、抽出剤を供給する
抽出蒸留装置のトレイの位置は、いずれの抽出剤を使用
する場合であっても、混合物を供給するトレイの位置よ
り上方に位置するのが好ましい。従って、還流を供給す
るトレイと同じトレイに抽出剤を供給してもよい。しか
しながら、場合により、混合物と同じトレイに抽出剤を
供給してもよく、あるいは、混合物を蒸留装置に供給す
る前に、予め、抽出剤と混合し、その後、蒸留装置に供
給してもよい。
【0039】具体的には、ジエチレングリコールを抽出
剤として使用する場合、より好ましくは、混合物を供給
するトレイより理論段数で3〜5段程度上方のトレイに
抽出剤を供給する。
【0040】このような装置および操作により、CFC
−115およびHFC−125を含む混合物から実質的
にCFC−115を含まないHFC−125を分離する
ことができる。
【0041】
【実施例】塔頂部に凝縮器を備えた直径100mm、理
論段数10段(実段数15段)の抽出蒸留塔を用いてH
FC−125及びCFC−115からなる混合物(HF
C−125/CFC−115(重量/重量)=99/
1)を操作圧力10Kg/cm2−Gで運転される抽出
蒸留塔により処理した。抽出剤として加えるジエチレン
グリコールモノメチルエーテルは上から理論段数3段目
のトレイに供給し蒸留すべき混合物を50℃で上から理
論段数5段目のトレイに加えた。
【0042】塔頂留出物として濃縮されたCFC−11
5(HFC−125を含む)を抜き出した。この蒸留操
作において還流比は200であった。底部よりCFC−
115が実質的に含まれていないHFC−125及びジ
エチレングリコールモノメチルエーテルの混合物を50
℃で抜き出した。
【0043】この場合の物質収支を以下の表2に示す: (表2) 総流量 HFC-125 CFC-115 CH3O(CH2CH20)2H Kg/hr 重量% 重量% 重量% INPUT 抽出剤 60 100 HFC-125/CFC-115混合物 40 99 1 OUTPUT 留出物 0.4 96 4 0.1 缶出物 99 39.99 0.01 60
【0044】蒸留装置の塔底から抜き出したHFC−1
25及びジエチレングリコールモノメチルエーテルなら
びに少量のCFC−115を含む缶出物を直径80mm
理論段数5段(実段7段)の別の蒸留塔に仕込み操作圧
力18Kg/cm2−G還流比10にて蒸留したとこ
ろ、塔頂よりHFC−125/CFC−115(重量/
重量)=99.99/0.01の留出物を、塔底より3重
量%のHFC−125を含むジエチレングリコールモノ
メチルエーテルを缶出物として得た。このジエチレング
リコールモノメチルエーテルは抽出剤として再使用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法を実施する一具体例の
フローシートを示す。
【符号の説明】
1…抽出蒸留装置、2…HFC−125およびCFC−
115を含む混合物、3…抽出剤、4…留出物、5…缶
出物、6…留出物、7…缶出物、8…熱交換器、9…H
FC−125分離蒸留装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともペンタフルオロエタンおよびク
    ロロペンタフルオロエタンを含んで成る混合物を抽出蒸
    留することにより実質的にクロロペンタフルオロエタン
    を含まないペンタフルオロエタンを得る、ペンタフルオ
    ロエタンの製造方法において、 該混合物を抽出蒸留工程に供給すること、 一般式: R1O(CH2CH2O)nR2(式中、R1は水
    素または炭素数1〜4のアルキル基、R2は水素または
    炭素数1〜4のアルキル基であって、R1およびR2は同
    じまたは相互に異なり、nは1〜3の整数である;但
    し、エチレングリコールを除く。)により表されるエチ
    レングリコール系化合物から選択される少なくとも1種
    の化合物を抽出剤として抽出蒸留工程に供給すること、
    および抽出蒸留工程の缶出物としてペンタフルオロエタ
    ンおよび抽出剤を主成分として含んで成る混合物を得る
    ことを特徴とするペンタフルオロエタンの分離工程を有
    するペンタフルオロエタンの製造方法。
  2. 【請求項2】該混合物および抽出剤を混合した後に、こ
    れを抽出蒸留工程に供給する請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】抽出蒸留工程に使用する抽出剤(S)の混合
    物に含まれるペンタフルオロエタンおよびクロロペンタ
    フルオロエタン(F)に対する重量基準の割合(S/F)は
    0.2〜10である請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】缶出物として得られる抽出剤およびペンタ
    フルオロエタンを主成分として含んで成る混合物を蒸留
    することにより、ペンタフルオロエタンを分離し、それ
    により抽出剤を主成分として含んで成る混合物を回収
    し、回収された混合物を抽出蒸留に再使用することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
  5. 【請求項5】抽出剤は、エチレングリコールモノアルキ
    ルエーテルまたはポリエチレングリコールモノアルキル
    エーテルである請求項1〜4のいずれかに記載の製造方
    法。
  6. 【請求項6】抽出剤は、エチレングリコールジアルキル
    エーテルまたはポリエチレングリコールジアルキルエー
    テルである請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】抽出剤は、ポリエチレングリコールである
    請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
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