JP2827912B2 - ペンタフルオロエタンの製造方法 - Google Patents

ペンタフルオロエタンの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくともペンタフル
オロエタン(以下、HFC−125とも呼ぶ)およびク
ロロペンタフルオロエタン(以下、CFC−115とも
呼ぶ)を含んで成る混合物、例えばテトラクロロエチレ
ンのフッ素化によるペンタフルオロエタンの製造プロセ
スの反応生成物から、特定の化合物を抽出剤(溶剤)と
して用いる抽出蒸留法によりペンタフルオロエタンを分
離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】HFC−125は、塩素を含まない代替
フロン化合物として有用な化合物であり、冷媒、発泡
剤、噴射剤等として使用されている。このHFC−12
5の製造方法としては、テトラクロロエチレンをフッ素
化する方法が採用されている。この製造方法において、
ジクロロテトラフルオロエタン、ジクロロトリフルオロ
エタン、ヘキサフルオロエタン、CFC−115等が副
生成物として生成する。
【0003】これらの副生成物の内、CFC−115の
沸点は、−38.7℃であり、目的生成物であるHFC
−125の沸点である−48.5℃に相当近く、また、
この2種類の化合物の比揮発度が1に近く、特に、HF
C−125が95モル%以上(CFC−115が5モル
%以下)を含む混合物の場合では、比揮発度が約1.0
4となる。従って、このような混合物を通常のように蒸
留処理することにより、高濃度のHFC−125を分離
しようとする場合、多くの段数を有する蒸留装置が必要
となり、一般的には分離は非常に困難である。
【0004】本明細書において、比揮発度(α)とは、
少なくとも着目成分Aおよび着目成分B(成分Aの沸点
<成分Bの沸点)を含んで成る溶液が気液平衡状態にあ
る場合において、液相の低沸点成分Aのモル分率をxA
とし、高沸点成分Bのモル分率をxBとし、その液相と
平衡状態にある場合の気相の低沸点成分Aのモル分率を
Aとし、高沸点成分Bのモル分率をyBとした場合、 α=(yA/xA)/(yB/xB) と定義される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように比揮発度が
1に近い系の混合物から一方の成分を分離する方法とし
て、抽出蒸留法が採用されている。HFC−125とC
FC−115の混合物を分離するための抽出蒸留法につ
いても、例えば米国特許第5,087,329号には、炭
素数1〜4のフルオロカーボンを抽出剤として使用する
抽出蒸留方法が開示されている。
【0006】しかしながら、米国特許第5,087,32
9号に開示されている方法では、その実施例1に記載の
数値に基づいて計算した場合、HFC−125とCFC
−115の比揮発度は約1.2程度であり、そのため、
例えばHFC−125/CFC−115=7/93(モ
ル%/モル%)の混合物からHFC−125/CFC−
115=99.7/0.3(モル%/モル%)までHFC
−125の濃度を蒸留により高めるには、約40段の理
論段数を必要とする。尚、この理論段数の算出には、後
述の方法を用いた。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、発明者らは、抽
出蒸留法によりHFC−125およびCFC−115を
含んで成る混合物からHFC−125を更に効率良く分
離する方法について鋭意検討した結果、少なくともHF
C−125およびCFC−115を含んで成る混合物か
ら抽出蒸留するに際して、炭素数1〜4のアルコール
類、炭素数3〜7のケトン類、炭素数2〜6のエーテル
類およびニトロメタンから選択される少なくとも1種の
化合物、または炭素数3〜8の炭化水素、トリクロロエ
チレンおよび四塩化炭素から選択される少なくとも1種
の化合物を抽出剤(または溶剤)として(従って、化合
物単独で、または混合物として)使用することにより効
率良く、例えば、非常に少ない理論段数の蒸留塔を用い
て、HFC−125を分離できることを見いだした。
【0008】従って、本発明は、少なくともHFC−1
25およびCFC−115を含んで成る混合物を抽出蒸
留して、相対的にCFC−115の濃度が低下したHF
C−125、好ましくは実質的にCFC−115を含ま
ない高濃度のHFC−125を得るに際して、炭素数1
〜4のアルコール類、炭素数3〜7のケトン類、炭素数
2〜6のエーテル類およびニトロメタンから選択される
少なくとも1種の化合物、または炭素数3〜8の炭化水
素、トリクロロエチレンおよび四塩化炭素から選択され
る少なくとも1種の化合物を抽出剤として使用すること
を特徴とする、該混合物からHFC−125を分離する
方法を提供する。
【0009】即ち、本発明は、少なくともペンタフルオ
ロエタンおよびクロロペンタフルオロエタンを主成分と
して含んで成る混合物を抽出蒸留して実質的にクロロペ
ンタフルオロエタンを含まないペンタフルオロエタンを
主成分として含んで成る混合物を得る、ペンタフルオロ
エタンを混合物から分離することにより、ペンタフルオ
ロエタンを製造する方法において、炭素数1〜4のアル
コール類、炭素数3〜7のケトン類、炭素数2〜6のエ
ーテル類およびニトロメタンから選択される少なくとも
1種の化合物、または炭素数3〜8の炭化水素、トリク
ロロエチレンおよび四塩化炭素から選択される少なくと
も1種の化合物を抽出剤として使用し、炭素数1〜4の
アルコール類、炭素数3〜7のケトン類、炭素数2〜6
のエーテル類およびニトロメタンから選択される少なく
とも1種の化合物を抽出剤として使用する場合は、缶出
物としてペンタフルオロエタンと抽出剤を主成分として
含んで成る混合物を得、あるいは炭素数3〜8の炭化水
素、トリクロロエチレンおよび四塩化炭素から選択され
る少なくとも1種の化合物を抽出剤として使用する場合
は、留出物としてペンタフルオロエタンを主成分として
含んで成る混合物を得ることを特徴とする分離方法を提
供する。
【0010】本明細書において、「主成分」なる用語
は、その成分以外の成分の量が相対的に少ないことを意
味する。具体的には「主成分」の量は50%以上であれ
ば十分であり、具体的には、60%以上、例えば80%
以上である。また、本明細書において、「実質的に」な
る用語は、ペンタフルオロエタンが主成分の混合物、例
えばペンタフルオロエタンの濃度が90重量%以上の混
合物、好ましくは99.9重量%以上の混合物、より好
ましくは99.99重量%以上の混合物を最終的に得る
ことを意味する。
【0011】本発明の方法において、炭素数1〜4のア
ルコール類、炭素3〜7のケトン類、炭素2〜6のエー
テル類およびニトロメタンから選択される少なくとも1
種の化合物を抽出剤として使用する場合は、上述のよう
に缶出物としてペンタフルオロエタンと抽出剤を主成分
として含んで成る混合物、好ましくはクロロペンタフル
オロエタンの濃度が0.1重量%以下、より好ましくは
0.01重量%以下の混合物を得る。この場合、缶出物
中のクロロペンタフルオロエタンのペンタフルオロエタ
ンに対する割合が、元の混合物における割合より少なく
とも減少していれば、好ましくは1/10以下に減少し
ていれば、より好ましくは1/100以下に減少してい
れば、抽出蒸留工程からの留出物の組成は特に限定され
ず、留出物は、クロロペンタフルオロエタンを主成分と
して含んで成っても、ペンタフルオロエタンを主成分と
して含んで成っても、あるいはクロロペンタフルオロエ
タンおよびペンタフルオロエタンを主成分として含んで
成る混合物であってもよい。
【0012】本発明の方法において、炭素数3〜8の炭
化水素、トリクロロエチレンおよび四塩化炭素から選択
される少なくとも1種の化合物を抽出剤として使用する
場合は、上述のように留出物としてペンタフルオロエタ
ンを主成分として含んで成る、好ましくはペンタフルオ
ロエタンの濃度が99.9重量%以上の混合物を得る。
この場合、留出物中のペンタフルオロエタンのクロロペ
ンタフルオロエタンに対する割合が、元の混合物の割合
より少なくとも増加していれば、好ましくは10倍以上
に増加していれば、より好ましくは100倍以上に増加
していれば、缶出物の組成は特に限定されず、クロロペ
ンタフルオロエタンおよび抽出剤を主成分として含んで
成っても、クロロペンタフルオロエタン、ペンタフルオ
ロエタンおよび抽出剤を主成分として含んで成る混合物
であってもよい。
【0013】本発明の1つの態様では、混合物は、実質
的にHFC−125およびCFC−115から成る2成
分系である。また、本発明の別の態様では、得られる缶
出物、例えば抽出剤およびペンタフルオロエタンを主成
分として含んで成る缶出物、またはクロロペンタフルオ
エタンおよび抽出剤を主成分として含んで成る缶出物を
蒸留することにより、ペンタフルオロエタンまたはクロ
ロペンタフルオロエタンを抽出剤から分離し、それによ
り抽出剤を回収し、この抽出剤を抽出蒸留工程に供給し
て再使用してよい。
【0014】本明細書において、抽出蒸留とは、当該分
野、特に化学工学分野で一般的に使用されている意味で
使用し、蒸留分離が困難な2成系分混合物に第3成分を
加えることにより、元の2成分系における比揮発度を1
から相当隔たらせることにより蒸留分離を容易ならしめ
ることを特徴とする蒸留操作を意味する。
【0015】本発明において、炭素数1〜4のアルコー
ル類とは、主鎖となる炭素の数が1〜4で少なくとも1
以上のヒドロキシル基を有する化合物を意味し、例えば
炭素数1〜4の脂肪族アルコールのようなアルコール類
であり、具体的には、メタノール、エタノール、ブタノ
ール、プロパノール、ペンタフルオロプロパノール(C
25CH2OH)、テトラフルオロプロパノール(HC
2CF2CH2OH)、エチレングリコール、プロパン
ジオール、トリフルオロエタノールを挙げることができ
る。また、本発明において、炭素数3〜7のケトン類と
は、一般式R1−CO−R2(R1およびR2は、同じまた
は相互に異なる脂肪族炭化水素基)で表されるようなケ
トン類であり、具体的には、アセトン、ジエチルケト
ン、メチルエチルケトンを挙げることができる。本発明
において、炭素数2〜6のエーテル類とは、一般式R1
−O−R2(R1およびR2は、同じまたは相互に異なる
脂肪族炭化水素基)で表されるエーテル類であり、具体
的にはジエチルエーテル、ジメチルエーテル、メチルエ
チルエーテル、ジプロピルエーテル等を挙げることがで
きる。更に、本発明において、炭素数3〜8の炭化水素
とは、環状炭化水素および鎖状炭化水素の双方を含み、
環状炭化水素とは、少なくとも1つ以上の環状構造を有
する炭化水素を意味し、具体的には、環状飽和炭化水素
としては、シクロヘキサン、シクロペンタン、シクロプ
ロパン、シクロブタンのような環状飽和炭化水素を挙げ
ることができ、また、環状不飽和炭化水素としては、ベ
ンゼンのような芳香族炭化水素を挙げることができる。
また、鎖状炭化水素としては、飽和および不飽和炭化水
素の双方を含み、具体的にはノルマルオクタン、ノルマ
ルヘキセンなどを挙げることができる。これらの混合物
として、特に石油エーテルおよび石油ベンジンを使用す
るのが特に好ましい場合がある。
【0016】発明者らは、HFC−125とCFC−1
15を含んで成る混合物からHFC−125を抽出蒸留
法により分離する方法について、上述の抽出剤について
種々の検討を加え、その内の幾つかの抽出剤については
以下の表1に示すようなHFC−125とCFC−11
5の比揮発度の測定結果を得た:
【0017】 表 1 抽出剤 抽出剤比率*) 比揮発度(α) (1)ジクロロトリフロオロエタン**) 0.85 1.2 (2)ジクロロペンタフルオロプロパン 0.67 1.2 (3)テトラクロロエチレン 1.33 1.2 (4)ジクロロメタン 2.12 0.9 (5)メタノール 1.60 0.4 (6)エタノール 1.5 0.5 (7)プロパノール 1.2 0.76 (8)ブタノール 1.4 0.86 (9)ペンタフルオロプロパノール 1.2 0.88 (10)テトラフロオプロパノール 1.6 0.65 (11)アセトン 0.5 0.4 (12)シクロヘキサン 1.6 1.7 (13)シクロペンタン 1.5 1.9 (14)トリクロロエチレン 2.0 1.4 (15)四塩化炭素 1.6 1.5 (16)ノルマルオクタン 1.4 1.8 (17)石油ベンジン 4.7 2.1 (18)石油エーテル 4.0 2.1 (19)ジエチルエーテル 1.4 0.7 (20)ニトロメタン 1.4 0.4 *)抽出剤比率=抽出剤重量/(HFC−125+CFC−115)重量 **)米国特許第5,087,329号に開示の抽出剤
【0018】上記表1の数値を得るに際しては、密閉容
器をほぼ真空まで脱気した後、HFC−125、CFC
−115、抽出剤を所定量加えて20℃にて放置し、気
液平衡状態とし、その状態の液相部組成、気相部組成を
各々ガスフロマトグラフで分析してモル分率を求め、上
述の式α=(yA/xA)/(yB/xB)により比揮発度
αを算出する測定方法を用いた。
【0019】表1の結果から明らかなように、表1の
(5)〜(11)ならびに(19)および(20)の化
合物に代表される炭素数1〜4のアルコール類、炭素数
3〜7のケトン類、炭素数2〜6のエーテル類およびニ
トロメタンを抽出剤として使用する場合、比揮発度が1
より相当小さくなる。また、表1の(12)〜(18)
の化合物に代表される炭素数3〜8の炭化水素、トリク
ロロエチレンおよび四塩化炭素を抽出剤として使用する
場合、比揮発度が1より相当大きくなる。従って、表1
の(5)〜(20)の化合物を抽出剤として使用して抽
出蒸留することによって、少なくともHFC−125お
よびCFC−115を含んで成る混合物からHFC−1
25を分離する場合、従来より遥かに少ない理論段数を
有する蒸留装置により実施できることが予想される。
【0020】尚、一般的に、HFC−125とCFC−
115との混合物を蒸留する場合、低い沸点を有するH
FC−125が抽出蒸留装置の塔頂部側に濃縮されるの
が通常であるが、比揮発度が1より小さい場合、例えば
(5)〜(11)ならびに(19)および(20)の化
合物の1種またはそれ以上を抽出剤として使用する場
合、CFC−115が塔頂部に濃縮されることになる。
ところが、表1の(12)〜(18)の1種またはそれ
以上を抽出剤として使用する場合は、比揮発度が逆に1
より大きくなるので、通常通り、HFC−125が抽出
蒸留装置の塔頂部側に濃縮されることになる。更に、発
明者らは、メタノールを抽出剤として使用してHFC−
125およびCFC−115から成る混合物を抽出蒸留
する場合、HFC−125/CFC−115の混合物組
成および抽出剤比率が比揮発度に与える影響について、
表1の場合と同様の測定方法を用いた比揮発度の測定に
よって、より詳細に検討し、以下の表2の結果を得た:
【0021】 表 2 (メタノールを抽出剤として使用する場合) HFC−125/CFC−115重量比 抽出剤比率*) 比揮発度 99.98/0.017 1.5 0.47 99.84/0.164 2.1 0.48 97.8/2.2 3.0 0.26 97.8/2.2 1.6 0.39 97.8/2.2 0.8 0.57 97.8/2.2 0.2 0.77 80.9/19.1 1.2 0.48 38.3/61.7 1.2 0.48 *)抽出剤比率=メタノール重量/(HFC-125+CFC-115)重量
【0022】表2の結果から、αは、いずれの場合も1
より相当小さく、種々の抽出剤比率でHFC−125/
CFC−115混合物にメタノールを加えることによ
り、揮発成分としてCFC−115を効率的に分離でき
ること、即ち、HFC−125/CFC−115混合物
を抽出蒸留により分離する場合に、メタノールを抽出剤
として使用することが好適であることが確認された。
【0023】次に、例えばHFC−125/CFC−1
15(モル%/モル%)=90/10の混合物からHF
C−125/CFC−115(モル%/モル%)=9
9.9/0.1まで濃縮したHFC−125を得るために
必要な抽出蒸留塔の理論段数について、本発明の分離方
法と、米国特許第5,087,329号に開示されている
実施例とを比較してみる。米国特許に開示された方法で
は、HFC−125/CFC−115(モル%/モル
%)=99.9/0.1まで濃縮したHFC−125を塔
頂留出物として得るために必要な理論段数は約26段と
なる(尚、この場合、比揮発度=1.2として計算し
た)。これに対して、本発明の方法において抽出剤(1
2)〜(18)のように比揮発度を1より大きくする抽
出剤を用いる場合は、必要理論段数は約8段となる
(尚、この場合、比揮発度1.9として計算した)。
【0024】また、本発明の方法において、抽出剤
(5)〜(11)ならびに(19)および(20)のよ
うに比揮発度を1より小さくする抽出剤を用いる方法で
は、CFC−115が低沸成分として塔頂部に濃縮され
るため、HFC−125/CFC−115(モル%/モ
ル%)=99.9/0.1まで濃縮したHFC−125お
よび抽出剤の混合物を塔底からの缶出物として、また、
HFC−125/CFC−115(モル%/モル%)=
80/20にまでCFC−115の濃度を高めた混合物
を留出物として得ることが、約6段の理論段数で達成で
きることが判った(尚、この場合、比揮発度=0.4と
して計算した)。
【0025】上記の比較に使用した必要理論段数(N)
は、式 αN=(yW/xW)/(xD/yD) に基づいて算出した。尚、上式中、 α:比揮発度 xD: 塔頂留出物中のHFC−125のモル分率 xW: 缶出物(スチル)中のHFC−125のモル分
率 yD: 塔頂留出物中のCFC−115のモル分率 yW: 缶出物(スチル)中のCFC−115のモル分
率 である。
【0026】比揮発度を1より小さくする抽出剤を用い
る場合は、上述のように、抽出蒸留工程の缶出物は、抽
出剤を含んでいるので、最終的にHFC−125を単独
で得るには、HFC−125を抽出剤から分離する必要
がある。この分離は、HFC−125と抽出剤の沸点差
が大きいため、段塔または充填塔を使用する通常の蒸留
分離操作で容易に実施できる。従って、抽出蒸留操作お
よびその後の抽出剤を分離する蒸留操作を組み合わせる
ことにより、少なくともHFC−125およびCFC−
115を含んで成る混合物からHFC−125を効率的
に分離することができる。
【0027】比揮発度を1より大きくする抽出剤を用い
る場合も、上述のように、抽出蒸留工程の缶出物は、抽
出剤を含んでいる。この場合、目的とするHFC−12
5は、抽出蒸留工程の留出物として得られており、缶出
物をどのように処理してもよいが、通常、抽出剤を缶出
物から例えば蒸留により回収して、抽出蒸留工程で再使
用するのが好ましい。
【0028】尚、分離すべき混合物がHFC−125お
よびCFC−115以外の第3成分を含む場合には、第
3成分の沸点に応じて、HFC−125および/または
CFC−115と挙動を共にする点が異なるに過ぎず、
第3成分を含む場合であっても、本発明の抽出剤を使用
する抽出蒸留による分離方法を実施してHFC−125
をCFC−115から分離することができる。
【0029】更に、抽出蒸留工程における抽出剤の再使
用に関して、米国特許第5,087,329号にて開示さ
れた抽出剤を使用する場合では、CFC−115は塔底
に濃縮され、又抽出剤も塔底より回収されるため、抽出
剤にCFC−115が多量に含まれることになり、再使
用に際して、CFC−115を十分に分離除去する必要
がある。この場合、CFC−115が僅かでも抽出剤中
に残存する場合は、結果的に抽出蒸留塔にCFC−11
5を加えることになることがあるので、抽出効率が著し
く低下して蒸留に必要な理論段数が増加する場合があ
る。実際、抽出効率を著しく下げずにCFC−115を
分離するために蒸留装置に必要な理論段数は、10〜2
0段程度と予測される。この点に関しては、本発明の方
法において環状炭化水素を抽出剤として使用する場合
も、同様である。
【0030】一方、本発明の方法において抽出剤(5)
〜(11)ならびに(19)および(20)のように比
揮発度を1以下にする抽出剤を使用する方法では、例え
ば、抽出蒸留工程の缶出物は実質的にCFC−115を
含まず、従って、抽出したHFC−125のみを抽出剤
から分離するだけでよい。そのため、HFC−125が
数%程度抽出剤中に残存していても、それを抽出剤とし
て再使用する場合、抽出効率には殆ど影響が出ない。従
って、抽出剤の回収のための蒸留塔に必要な理論段数
は、僅か2〜5段程度で十分である。この意味におい
て、本発明の方法において、炭素数1〜4のアルコール
類、炭素数3〜7のケトン類、炭素数2〜6のエーテル
類およびニトロメタンから選択される少なくとも1種を
抽出剤として使用するのがより好ましい。
【0031】本発明の抽出剤を使用する抽出蒸留方法
は、一般的に使用される蒸留装置、例えば棚段塔、充填
塔などを使用して実施できる。蒸留装置の種々の条件
(例えば、操作温度、操作圧力、還流比、蒸留装置の総
段数、仕込み段の位置、抽出剤供給段の位置等)につい
ても特に限定されるものではなく、目的とする分離を達
成するために適宜選択することができる。HFC−12
5およびCFC−115は相当低い沸点を有するため、
加圧下で抽出蒸留するのが一般的に好ましく、例えば0
〜30Kg/cm2-G(ゲージ圧)程度、好ましくは10〜2
0Kg/cm2-Gの操作圧力を採用できる。また、蒸留装置の
塔頂部および塔底部の温度は、操作圧力ならびに留出物
および缶出物の組成に応じて決まる。凝縮器の温度およ
びリボイラーの温度を考慮して経済的に蒸留操作するた
めには、塔頂部の温度は−40〜50℃程度、塔底部の
温度は−20〜70℃程度とするのが好ましい。
【0032】本発明の方法は、回分的にも、あるいは連
続的にも、場合により、間欠的に抜き出しおよび/また
は仕込みを行う半連続的にも実施できるが、抽出剤につ
いては、蒸留装置に連続的に供給する必要がある。
【0033】本発明の方法において、抽出蒸留に際して
供給する抽出剤(S)の、供給される分離すべき仕込み
混合物(F)(従って、HFC−125およびCFC−
115)に対する割合(S/F)は、分離の程度に影響
を与える。一般的に、この割合は、抽出蒸留処理する混
合物のHFC−125/CFC−115の組成および分
離されたHFC−125中に残存する許容CFC−11
5濃度等に応じて適宜選択できる。この際に、抽出蒸留
装置の必要理論段数をこの割合と関連させて適当に選択
してよい。
【0034】一般的には、この割合は、重量基準で0.
1〜20程度、好ましくは1〜10程度にすることによ
り好ましい分離が達成される。例えば、CFC−115
(1モル%)およびHFC−125(99モル%)から
成る混合物を、抽出剤(5)〜(11)ならびに(1
9)および(20)から選択されるものを用いて抽出蒸
留し、CFC−115をCFC−115の濃度が10モ
ル%(HFC−125が90モル%)まで高めて留去
し、0.1モル%以下のCFC−115を含むHFC−
125(従って、HFC−125が99.9モル%以
上)を、抽出剤から分離した後に、最終的に得るには、
抽出蒸留における必要理論段数は例えば5〜30段、ま
た、抽出剤のHFC−125およびCFC−115から
成る混合物に対する重量比は例えば1〜10倍で十分で
ある。
【0035】次に、添付の図1のフローシートを参照し
て、抽出剤としてHFC−125とCFC−115の比
揮発度を1以下にする抽出剤を用いる場合の例として、
メタノールを用いた場合の再使用も含めた本発明の方法
を更に詳細に説明する。HFC−125およびCFC−
115を含んで成る混合物2(例えばHFC−125/
CFC−115(モル%/モル%)=90/10)は、
例えば加圧(例えば15Kg/cm2-G)で操作される抽出蒸
留装置1に供給される。蒸留装置1としては理論段数が
例えば約10段のものを使用し、混合物2の重量の例え
ば約5倍のメタノール3を蒸留装置1(例えば上から1
段目の理論段のトレイ)に供給する。このような条件下
で、混合物を例えば上から5段目の理論段のトレイに供
給し、還流比を10で操作する場合では、塔頂部より例
えばHFC−125/CFC−115(モル%/モル
%)=10/90の割合の混合物を留出物4として抜き
出すことができる。
【0036】また、塔底より、例えばHFC−125/
CFC−115(モル%/モル%)=99.9/0.1の
割合のメタノールを含む混合物を缶出物5(メタノール
濃度85%)として抜き出し、これを、例えば加圧(例
えば12Kg/cm2-G)で操作される蒸留装置9に供給し、
塔頂部より実質的にメタノールおよびCFC−115を
含まないHFC−125を留出物6として得る。蒸留装
置9の塔底部からは実質的にHFC−125を含まない
メタノールを缶出物7として回収し、これを抽出蒸留装
置1に供給して抽出剤として再使用する。再使用するメ
タノールは、必要に応じて熱交換器8により加熱または
冷却した後に蒸留装置1に供給する。
【0037】本発明の方法において、抽出剤を供給する
抽出蒸留装置のトレイの位置は、いずれの抽出剤を使用
する場合であっても、混合物を供給するトレイの位置よ
り上方に位置するのが好ましい。従って、還流を供給す
るトレイと同じトレイに抽出剤を供給してもよい。しか
しながら、場合により、混合物と同じトレイに抽出剤を
供給してもよく、あるいは、混合物を蒸留装置に供給す
る前に、予め、抽出剤と混合し、その後、蒸留装置に供
給してもよい。具体的には、メタノールを抽出剤として
使用する場合、より好ましくは、混合物を供給するトレ
イより理論段数で3〜5段程度上方のトレイにメタノー
ルを供給する。このような装置および操作により、CF
C−115およびHFC−125を含む混合物から実質
的にCFC−115を含まないHFC−125を分離す
ることができる。
【0038】次に抽出剤(12)〜(18)のように、
HFC−125とCFC−115の比揮発度を1より大
きくする抽出剤を用いる場合の例としてシクロペンタン
を用いた場合の再使用も含めた本発明の方法を、図2の
フローシートを参照して更に詳細に説明する。HFC−
125およびCFC−115を含んで成る混合物12
(例えばHFC−125/CFC−115(モル%/モ
ル%)=90/10)は例えば加圧(例えば15Kg/cm2
-G)で操作される抽出蒸留装置11に供給される。蒸留
装置11としては理論段数が例えば約20段のものを使
用し、混合物12の重量の例えば約3倍のシクロペンタ
ン13を蒸留装置11(例えば上から5段目の理想段の
トレイ)に供給する。このような条件下で、混合物12
を例えば上から13段目の理想段のトレイに供給し、還
流比10で操作する場合では、塔頂部より例えばHFC
−125/CFC−115(モル%/モル%)=99.
9/0.1の割合の混合物を留出物14として抜き出す
ことができる。
【0039】また、蒸留装置11の塔底より、例えばH
FC−125/CFC−115(モル%/モル%)の割
合が10/90であるシクロペンタンを含んで成る混合
物を缶出物15(シクロペンタン濃度70%)として抜
き出し、これを加圧下例えば12Kg/cm2-Gで操作される
蒸留装置19に供給し塔頂部より実質的にシクロペンタ
ンを含まないHFC−125/CFC−115(モル%
/モル%)=10/90の割合の混合物を留出物16と
して抜き出すことができる。蒸留装置19の塔底部から
は実質的にHFC−125およびCFC−115を含ま
ないシクロペンタンを缶出物17として回収し、これを
抽出蒸留装置11に供給して抽出剤として再使用する。
再使用するシクロペンタンは、必要に応じて熱交換器1
8により加熱または冷却後に蒸留装置11に供給する。
シクロペンタンを供給する抽出蒸留装置11のトレイの
位置は、上述のように混合物12を供給するトレイの位
置より上方に位置するのが好ましく、より好ましくは混
合物を供給するトレイより理論段数で7〜10程度上に
位置する。このような装置および操作により、CFC−
115およびHFC−125を含む混合物から実質的に
CFC−115を含まないHFC−125を分離するこ
とができる。
【0040】
【実施例】塔頂部に凝縮器を備えた直径100mm、理論
段数10段(実段数15段)の抽出蒸留塔を用いてHF
C−125およびCFC−115からなる混合物(HF
C−125/CFC−115(重量/重量)=99/
1)を操作圧力約7Kg/cm2-G(塔頂)で運転される抽出
蒸留塔により処理した。抽出剤として加えるメタノール
は、上から2段目のトレイに供給し、蒸留すべき混合物
を38℃で上から5段目のトレイに加えた。
【0041】塔頂留出物として濃縮されたCFC−11
5(HFC−125を含む)を抜き出した。この蒸留操
作において還流比は、200であった。底部よりCFC
−115が実質的に含まれていないHFC−125およ
びメタノールの混合物を45℃にて抜き出した。この場
合の物質収支を以下の表3に示す:
【0042】 表 3 総流量 HFC-125 CFC-115 メタノール (Kg/hr) (重量%) (重量%) (重量%) (input) 抽出剤(メタノール) 50 100 HFC-125/CFC-115混合物 10 99 1 (output) 留出物 1 89 9.9 1.1 缶出物 59 14.9 0.01 85
【0043】蒸留装置の塔底から抜き出したHFC−1
25およびメタノールならびに少量のCFC−115を
含む缶出物を直径80mm、理論段数5段(実段数7段)
の別の蒸留装置に仕込み、操作圧力5Kg/cm2-G、還流比
10にて蒸留したところ、塔頂よりHFC−125/C
FC−115(重量/重量)=99.9/0.1の留出物
を、塔底より1重量%のHFC−125を含むメタノー
ルを缶出物として得た。また、缶出物中のCFC−11
5は、0.01%以下であった。このメタノールは、抽
出蒸留の抽出剤として再使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法を実施する分離方法の
一具体例のフローシートを示す。
【図2】 図2は、本発明の方法を実施する分離方法の
もう1つの具体例のフローシートを示す。
【符号の説明】
1…抽出蒸留装置、2…HFC−125およびCFC−
115を含む混合物、3…抽出剤、4…留出物、5…缶
出物、6…留出物、7…缶出物、8…熱交換器、9…H
FC−125分離蒸留装置、11…抽出蒸留装置、12
…HFC−125およびCFC−115を含む混合物、
13…抽出剤、14…留出物、15…缶出物、16…留
出物、17…缶出物、18…熱交換器、19…抽出剤回
収蒸留装置。

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともペンタフルオロエタンおよび
    クロロペンタフルオロエタンを含んで成る混合物を抽出
    蒸留する工程により実質的にクロロペンタフルオロエタ
    ンを含まないペンタフルオロエタンを得る、ペンタフル
    オロエタンの製造方法において、 該混合物を抽出蒸留工程に供給すること、 炭素数1〜4のアルコール類、炭素数3〜7のケトン
    類、炭素数2〜6のエーテル類およびニトロメタンから
    選択される少なくとも1種の化合物または炭素数3〜8
    の炭化水素、トリクロロエチレンおよび四塩化炭素から
    選択される少なくとも1種の化合物を抽出剤として抽出
    蒸留工程に供給すること、ならびに抽出蒸留工程の缶出
    物としてペンタフルオロエタンおよび抽出剤を主成分と
    して含んで成る混合物を得るか、または抽出蒸留工程の
    留出物としてペンタフルオロエタンを主成分として含ん
    で成る混合物を得ることを特徴とする分離工程を有する
    ペンタフルオロエタンの製造方法。
  2. 【請求項2】 該混合物および抽出剤を混合した後に、
    これを抽出蒸留工程に供給する請求項1記載の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 抽出蒸留工程に使用する抽出剤(S)の
    混合物に含まれるペンタフルオロエタンおよびクロロペ
    ンタフルオロエタン(F)に対する重量基準の割合(S
    /F)は0.1〜10である請求項1または2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 缶出物として得られる抽出剤およびペン
    タフルオロエタンを主成分として含んで成る混合物を蒸
    留することにより、ペンタフルオロエタンを分離し、そ
    れにより抽出剤を主成分として含んで成る混合物を回収
    し、回収された混合物を抽出蒸留に再使用することを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに載の製造方法。
  5. 【請求項5】 抽出蒸留工程の留出物としてペンタフル
    オロエタンを主成分として含んで成る混合物を得ると共
    に、缶出物として抽出剤およびクロロペンタフルオロエ
    タンならびに場合によりペンタフルオロエタンを主成分
    として含んで成る混合物を得、この混合物を蒸留するこ
    とにより、クロロペンタフルオロエタンおよび場合によ
    りペンタフルオロエタンを分離し、それにより抽出剤を
    主成分として含んで成る混合物を回収し、回収された混
    合物を抽出蒸留に再使用することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 抽出剤は、ペンタフルオロエタンとクロ
    ロペンタフルオロエタンの比揮発度(α)を1以下にす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 抽出剤は、メタノールである請求項1〜
    4ならびに請求項6のいずれかに記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 抽出剤は、アセトンである請求項1〜4
    ならびに請求項6のいずれかに記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 抽出剤は、シクロペンタンである請求項
    1〜3ならびに請求項5のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 抽出剤は、ジエチルエーテルである請
    求項1〜4ならびに請求項6のいずれかに記載の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 抽出剤は、ニトロメタンである請求項
    1〜4ならびに請求項6のいずれかに記載の製造方法。
  12. 【請求項12】 抽出剤は、ノルマルオクタンである請
    求項1〜3ならびに請求項5のいずれかに記載の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 抽出剤は、石油ベンジンである請求項
    1〜3ならびに請求項5のいずれかに記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 抽出剤は、石油エーテルである請求項
    1〜3ならびに請求項5のいずれかに記載の製造方法。
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