JP3518961B2 - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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JP3518961B2
JP3518961B2 JP29594196A JP29594196A JP3518961B2 JP 3518961 B2 JP3518961 B2 JP 3518961B2 JP 29594196 A JP29594196 A JP 29594196A JP 29594196 A JP29594196 A JP 29594196A JP 3518961 B2 JP3518961 B2 JP 3518961B2
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隆雄 寺嶌
義孝 高橋
昌彦 中山
利道 萩谷
洋 秋山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,異なる基板厚に対
して互換性を持ちながら高い記録密度の記録/再生又は
消去を1台の装置で行うことが可能な光ピックアップ装
置に関する。
【0002】
【従来技術】近年,光ピックアップ装置において情報の
高密度化が強く要求され,次世代情報記録媒体は,現世
代情報記録媒体に比べトラックピッチが狭くなり(トラ
ック密度の高密度化),かつ,最短のマーク長も短く
(マークの高密度化)なっている。
【0003】一般に,情報記録媒体(以下,ディスクと
いう)は,螺旋状に設けられたトラックを有し,当該ト
ラック間に情報(以下,マークという)が記録され,ま
たトラックに種々の記録情報等が記録される構成となっ
ている。
【0004】そして,光ピックアップ装置は,対物レン
ズによりレーザ光を集光してディスク上にレーザスポッ
トを形成し,当該レーザスポットによりマークを記録
し,また記録されたマークからの反射光を受光して,当
該マークの内容を読取る再生処理が行われる。
【0005】かかる光ピックアップ装置において記録密
度を高めるには,上述したように最短のマーク長を小さ
くすると共にトラック密度を大きくすることが有効であ
り,このためにレーザスポット径を小さくして分解能を
高めることが必要となる。
【0006】そして,レーザスポット径を小さくするた
めには,対物レンズの開口数を大きくしたり,レーザ光
の波長を短くする等の対応手段がある。なお,対物レン
ズの開口数を大きくした際には,球面収差を小さくする
ためにディスクの基板厚を薄くする必要がある。
【0007】一方,情報の記録/再生等においては,記
録状態やマーク位置等を正確に知る必要があり,かかる
必要性は情報密度が高くなるほど厳しく要求されるよう
になる。即ち,レーザスポットが形成される位置精度の
要求が厳しくなり,トラッキング信号を高精度で検出す
る必要が生じる。
【0008】このような要求に対して,ディスク上に複
数のレーザスポットを形成して,それぞれのレーザスポ
ットの強度を独立に変化させることにより多くの要求を
満たすことができる光ピックアップ装置が提案されてい
る。
【0009】例えば特開昭特公平5ー72657号公報
においては,2つのレーザ源からのレーザ光を一つの対
物レンズにより集光して,第1レーザスポットにより記
録を行い,第2レーザスポットで記録状態のモニターを
行ったり,また第2レーザスポットで低感度部材を予熱
して第1レーザスポットで記録を行う等の機能を得る構
成が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記構
成においては2つのレーザ光を単一の対物レンズにより
集光するため,当該2つのレーザ光は共通の光路を通る
ようにして(以下,これを光路合成という)対物レンズ
に入射させなければならず,また各レーザ光について情
報記録媒体からの反射光を当該情報記録媒体に向うレー
ザ光と分離して(以下,光路分離という)同一の光検出
手段に導く必要があるが,これらを効率的に行うことが
困難である問題があった。
【0011】このような光路合成及び光路分離を行う手
段として偏光ビームスプリッタを利用する方法がある
が,各レーザ素子は同一位置に配設することができない
ので,各レーザ光は以下の偏光方向を持つ必要がある。
【0012】即ち,各レーザ光を偏光ビームスプリッタ
により光路合成する場合は,光路合成前の各レーザ光の
偏光方向が異なり,各レーザ光の情報記録媒体からの反
射光を同一の受光素子で検出する場合は,各レーザ光は
光路合成後に同一の偏光方向を持つ必要がある。
【0013】従って,光路合成手段と光路分離手段との
両方に偏光ビームスプリッタを利用することができず,
どちらか一方には光量損失が多いハーフミラー等を利用
する必要が生じる。
【0014】そこで,本発明は,光路合成及び光路分離
における光量損失を低減すると共に,波長や基板厚など
の規格が異なる複数種類のディスクに対して互換性を持
つ光ピックアップ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1光源と第
2光源とからそれぞれ出射され、互いに直交する偏光方
向をおのおの持つ各レーザ光が同一光路を通過するよう
に光路合成する第1の偏光ビームスプリッタからなる
路合成手段と,各レーザ光を集光して情報記録媒体にレ
ーザスポットを形成する対物レンズと,前記情報記録媒
体からの反射光を受光して電気信号に変換する検出手段
と,前記情報記録媒体からの反射光を当該情報記録媒体
に向うレーザ光から分離して前記検出手段に入射させる
第2の偏光ビームスプリッタからなる光路分離手段とを
有する光ピックアップ装置において,前記光路合成手段
と前記光路分離手段との間に配設されて,前記光路合成
手段から出射される前記各レーザ光が入射され、当該各
レーザ光の偏光方向が同一となるように、対応するレー
ザ光の偏光方向を選択的に変更した後に前記光路分離手
段へ入射させる偏光方向切換手段を有するものである。
【0016】即ち,光路合成手段と光路分離手段との間
に配設された偏光方向切換手段により,第1光源又は第
2光源から出射されるいずれかのレーザ光の偏光方向を
変えることにより,各光源からのレーザ光を,光路合成
後において相互に同一な偏光方向にして光路分離手段に
入射させ,同一の受光素子で受光可能にする。
【0017】また請求項2にかかる発明は,前記偏光方
向切換手段が,印加電圧値により配向状態を変える液晶
素子であることを特徴とする。
【0018】即ち,偏光方向切換手段として液晶素子を
用い,当該液晶素子に所定の閾値以上の電圧を印加する
と液晶素子の分子配向が解除されるので,当該液晶素子
を通過するレーザ光の偏光方向は変化しないが,液晶素
子に所定の閾値以下の電圧を印加すると,液晶素子の分
子配向は解除されないので,当該液晶素子を通過するレ
ーザ光の偏光方向が変化する。これにより,第1光源又
は第2光源からのレーザ光のいずれかのレーザ光の偏光
方向を変える。
【0019】また請求項3にかかる発明は,前記第1光
源及び第2光源が,互いに異なる波長のレーザ光を出射
することを特徴とする。
【0020】また請求項4にかかる発明は,前記情報記
録媒体の基板厚に応じて,前記第1光源及び第2光源の
いずれか一方を選択して用いることを特徴とする。
【0021】また請求項5にかかる発明は,前記第1光
源及び第2光源からの各レーザ光の波長が互いに異なる
波長に設定され,波長の短い方の前記光源は,基板厚が
薄い情報記録媒体に対して用い,波長の長い方の光源
は,基板厚の厚い情報記録媒体に対して用いることを特
徴とする。
【0022】また請求項6にかかる発明は,前記光路合
成手段と前記光路分離手段との間に,前記第1光源及び
第2光源からの各レーザ光の発散度合を変えるカップリ
ングレンズを設置したことを特徴とする。
【0023】また請求項7にかかる発明は,前記第1光
源及び第2光源のうち,第1光源に対応して前記対物レ
ンズが最適設計されて,かつ,第2光源と前記光路合成
手段との間に,当該第2光源からのレーザ光の発散度合
を調整する補正素子を配設したことを特徴とする。
【0024】また請求項8にかかる発明は,前記第1光
源と光束合成手段との間に,当該第1光源からのレーザ
光を略平行光に変換する第1カップリングレンズが設け
られると共に,前記対物レンズが前記第1光源からのレ
ーザ光に対して最適設計され,かつ,前記第2光源と前
記光路合成手段との間に前記第2光源からのレーザ光の
発散度合を変える第2カップリングレンズが設けられて
いることを特徴とする。
【0025】また請求項9にかかる発明は,前記第1光
源は,基板厚の薄い情報記録媒体に対して用いられるこ
とを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本実施の形態にかかる光ピックアッ
プ装置の概略構成を示す図で,レーザ光の光源である第
1,2レーザ素子1(1a,1b),レーザ光を略平行
光に変換する第1,2カップリングレンズ2(2a,2
b),レーザ光が入射して所定の偏光方向を持つレーザ
光を反射又は透過する光路合成手段である第1偏光ビー
ムスプリッタ3,レーザ光の偏光方向を変える偏光方向
切換手段4,レーザ光が入射して所定の偏光方向を持つ
レーザ光を透過又は反射する光路分離手段である第2偏
光ビームスプリッタ5,レーザ光の位相を45°変える
1/4波長板6,レーザ光を集光する対物レンズ7,レ
ーザ光を受光して電気信号に変換する光検出手段9,1
0を有している。
【0027】上記構成のもと,第1レーザ素子1aにお
けるレーザ光の偏光方向は,第1偏光ビームスプリッタ
3及び第2偏光ビームスプリッタ5に対しP偏光になる
ように設定されている。
【0028】第1レーザ素子1aから出射されたレーザ
光は第1カップリングレンズ2aにより発散度合が小さ
くなるように変換されて略平行光となって,第1偏光ビ
ームスプリッタ3と偏光方向切換手段4と第2偏光ビー
ムスプリッタ5とを順に通過する。
【0029】この時,第1レーザ素子1aから出射され
たレーザ光は,偏光方向切換手段4により偏光方向が変
化しない。従って,図1のA−A断面,B−B断面,C
−C断面における偏光状態は全てP偏光となっている。
【0030】そして第2偏光ビームスプリッタ5を通過
したレーザ光は,1/4波長板6を通過することにより
円偏光に変換され,対物レンズ7により集光されてディ
スク8にレーザスポットが形成される。
【0031】また,ディスク8に集光されたレーザ光
は,当該ディスク8により反射されて対物レンズ7によ
り集光され,1/4波長板6を通過することにより円偏
光から直線偏光へ変換される。この時の図1におけるD
−D断面での偏光状態はS偏光となっている。
【0032】そして,1/4波長板6を通過したレーザ
光は,第2偏光ビームスプリッタ5で反射されて,光検
出手段9,10に入射する。
【0033】一方,第2レーザ素子2はレーザ光の偏光
方向が,第1偏光ビームスプリッタ3に対しS偏光にな
るように設定されている。
【0034】これにより第2レーザ素子2から出射され
たレーザ光は,第2カップリングレンズ2bにより発散
度合が小さく変換され,第1偏光ビームスプリッタ3で
反射されて光路合成が行われて,偏光方向切換手段4を
通過することによりS偏光からP偏光になる。
【0035】そして,偏光方向切換手段4を通過した光
は,第1レーザ素子1aからのレーザ光と同様に光検出
手段9,10まで到達する。
【0036】第1レーザ素子1aからのレーザ光が通過
する場合は偏光方向を変換せず,第2レーザ素子2から
のレーザ光が通過する場合は偏光方向を変換する作用を
行う偏光方向切換手段4としては,後述するものが考え
られる。
【0037】即ち,第1偏光ビームスプリッタ3の入射
面に対し,結晶の光軸が45°傾いた1/2波長板を図
示しない駆動機構により出し入れ自在に設ける。そし
て,第2レーザ素子2を使用する場合には,光路中に1
/2波長板を挿入し,第1レーザ素子1aを使用する場
合には光路中から当該1/2波長板を抜き出すようにす
ればよい。
【0038】また他の方法として,1/2波長板を回転
自在に設け,第1偏光ビームスプリッタ3の入射面と当
該1/2波長板の結晶の光軸とが成す角を変えられるよ
うに図示しない駆動機構により駆動する。そして,第1
レーザ素子1aを使用する場合には,第1偏光ビームス
プリッタ3の入射面と当該1/2波長板の結晶の光軸と
が成す角度を0°又は90°にし,第2レーザ素子2を
使用する場合には成す角度を45°にすればよい。
【0039】さらに他の方法として,ツイストネマティ
ック型液晶素子を光路中に設け,この液晶素子に印加す
る交流電圧を,第1レーザ素子1aを使用する場合には
所定の閾値よりも高くし,第2レーザ素子2を使用する
場合には所定の閾値よりも低くするようにすればよい。
【0040】なお,当該液晶素子は透明電極が形成され
た2枚のガラス基板の間にネマティック液晶を封入した
もので,液晶分子長軸の配向方向が2枚のガラス基板間
で連続的に90°ねじれて配向している。
【0041】そして,このような液晶素子に,所定の閾
値よりも低い交流電圧を印加すると,当該液晶素子を通
過するレーザ光は偏光方向が液晶分子のねじれ配向に従
って変化して90°ねじれて出射されるようになる。
【0042】一方,液晶素子に所定の閾値よりも高い交
流電圧を印加すると,液晶分子のねじれ配向が解消する
ので,当該液晶素子を通過するレーザ光は偏光方向が変
化せずに射出されるようになる。
【0043】以上説明した偏光方向切換手段4において
は,液晶素子を用いる方法が,電気的にレーザ光の偏光
方向を変えることが可能なため,機械的動作を必要とす
る他の方法より設置スペース,動作精度,動作速度の点
で優れている。
【0044】なお図1においては,第1レーザ素子1a
と第1偏光ビームスプリッタ3との間及び第2レーザ素
子1bと第1偏光ビームスプリッタ3との間にそれぞれ
第1,第2カップリングレンズ2(2a,2b)を配設
したが,図2に示すように第1偏光ビームスプリッタ3
と偏光方向切換手段4との間に第3カップリングレンズ
2cを設けることが可能であり,かかる場合には部品点
数の削減が図られる。
【0045】また,2つの第1,第2レーザ素子1(1
a,1b)を使い分ける用途としては,使用するディス
ク8の種類に応じて使い分けるならば好適である。
【0046】例えば,第1レーザ素子1aの波長を約6
50mmとし,次世代ディスク(例えばDVD−RO
M,基板厚0.6mm)の再生用とし,第2レーザ素子
1bの波長を約780mmとし,現世代ディスク(例え
ばCD−ROM,CD−R等,基板厚1.2mm)の再
生又は記録用として用いることが可能である。
【0047】また本発明においては,単一の対物レンズ
7を用いているが,当該対物レンズ7は現行ディスクよ
り高密度の再生を必要とする次世代ディスクとの互換性
を保つために,次世代ディスクに対応して最適設計され
ていることが望ましく,この場合の対物レンズの開口数
を0.6程度にすることが好適である。
【0048】なお,上述した構成の場合には,現世代デ
ィスクに対して球面収差が発生して,現行の光ピックア
ップ装置より特性が劣化する可能性がある。
【0049】かかる不具合を解消する方法として,図3
に示すように図2において第2レーザ素子1bと第1偏
光ビームスプリッタ3との間に補正素子である補正レン
ズ14を設置する方法がある。
【0050】この図3の例では,第3カップリングレン
ズ2cは第1レーザ素子1aからのレーザ光を略平行光
に変換するように設定されており,第2レーザ素子1b
からのレーザ光が第3カップリングレンズ2cを通過し
た後に所定の発散度合になるように補正レンズ14を設
定する。
【0051】従って,対物レンズ7での集光状態が変化
して,ディスクにフォーカシングされたレーザスポット
を形成することが可能になる。
【0052】また,図4に示す構成により現世代ディス
ク使用時のスポット劣化を防止してもよい。同図におい
ては,第4,第5カップリングレンズ2d,2eは第1
レーザ素子1aと第1偏光ビームスプリッタ3との間及
び第2レーザ素子1bと第1偏光ビームスプリッタ3と
の間にそれぞれ設置される。
【0053】第4カップリングレンズ2dは,第1レー
ザ素子1aからのレーザ光を略平行光に変換するよう設
定されており,第5カップリングレンズ2eは,第2レ
ーザ素子1bからのレーザ光を所定の発散度合を持って
変換するよう設定されている。
【0054】従って,図4に示す構成では現世代ディス
クを使用した場合のレーザスポットの劣化を解消できる
と共に,部品点数は図3の例と変わらないが第2レーザ
素子1bからのレーザ光が通過する部品の数が図3の場
合よりも1点減少する利点がある。
【0055】レーザ素子12からのレーザ光が通過した
り反射したりする各光学部品には,各々の形状,設置位
置及び特性などに誤差が存在し,これらの誤差はディス
ク8上のスポットの劣化に反映される。従って,光学部
品の数が少ない方がレーザスポットの劣化を抑えるのに
有利であり,この意味から図4の構成は図3の構成より
優れている。
【0056】
【発明の効果】請求項1にかかる発明によれば,光路中
に偏光方向切換え手段を設けたので,2つの半導体レー
ザから出射されたレーザ光の偏光方向を互いに直行させ
て共通光路に導き,その後偏光方向を統一させることが
できるようになり,その結果2つのレーザ光を共通光路
に導くための光束合成手段及び情報記録媒体からの反射
光を当該情報記録媒体に向う光路から分岐させるための
光路分離手段に偏光ビームスプリッタを用いることがで
き,光束合成手段及び光束分離手段で損失する光量を減
少させることが可能になる。
【0057】請求項2にかかる発明によれば,偏光方向
切換手段として液晶素子を用いたので,光学部品を機械
的に動かすことなく,電気的に偏光方向を変えることが
できるので,動作精度,動作速度の向上及び設置スペー
スの縮小が図れ,かつ,情報記録媒体からの反射光を光
量の損失を招くことなく光路分離手段により分離するこ
とが可能になった。
【0058】請求項3にかかる発明によれば,第1光源
と第2光源とから出射されるレーザ光の波長が,異なる
波長になるようにしたので,基板厚の異なる情報記録媒
体に対しても再生,記録,消去が可能となった。
【0059】請求項4にかかる発明によれば,第1光源
と第2光源とから出射されるレーザ光の波長が,異なる
波長になるようにしたので,基板厚の異なる現世代及び
次世代の情報記録媒体に対しても光源を切換えることに
より再生,記録,消去が可能となった。
【0060】請求項5にかかる発明によれば,第1光源
及び第2光源からの各レーザ光の波長が互いに異なる波
長に設定され,波長の短い方の前記光源は,基板厚が薄
い情報記録媒体に対して用い,波長の長い方の光源は,
基板厚の厚い情報記録媒体に対して用いるようにしたの
で,現世代と次世代とで基板厚の異なるディスクに対し
て,波長の異なる2つのレーザ素子を切換えることによ
り,それぞれのディスクに適合した再生,記録,消去が
行えるようになった。
【0061】請求項6にかかる発明によれば,光路合成
手段と光路分離手段との間に,第1光源及び第2光源か
らの各レーザ光の発散度合を変えるカップリングレンズ
を設置したので,現世代と次世代とで基板厚の異なるデ
ィスクに対して,波長の異なる2つのレーザ素子を切換
えることにより,それぞれのディスクに適合した再生,
記録,消去が行えるようになった。
【0062】請求項7にかかる発明によれば,第1光源
及び第2光源のうち,第1光源に対応して前記対物レン
ズが最適設計されて,かつ,第2光源と前記光路合成手
段との間に,当該第2光源からのレーザ光の発散度合を
調整する補正素子を配設したので,別々に発散度合を変
更してから共通光路に導くのに比べ発散度合を変更する
レンズの数を削減できるようになった。
【0063】請求項8にかかる発明によれば,第1レー
ザ素子及び対物レンズを第1基板厚のディスクに対応し
たものとし,第2レーザ素子を第2基板厚のディスクに
対応したものとするとともに,第2レーザ素子からのレ
ーザ光の発散度合を補正して第1基板厚に対応した対物
レンズを第2基板厚にも対応させているので,第1基板
厚のディスクに最適な再生,記録,消去が行え,第2基
板厚のディスクにも適合した再生,記録,消去が行え
る。
【0064】請求項9にかかる発明によれば,第1光源
は,基板厚の薄い情報記録媒体に対して用いるようにし
たので,現世代と次世代とで基板厚の異なるディスクに
対して,波長の異なる2つのレーザ素子を切換えること
により,それぞれのディスクに適合した再生,記録,消
去が行えるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態の説明に適用
される光ピックアップ装置の構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる第2の実施の形態の説明に適用
される光ピックアップ装置の他の構成を示す図である。
【図3】本発明にかかる第3の実施の形態の説明に適用
される光ピックアップ装置の他の構成を示す図である。
【図4】本発明にかかる第4の実施の形態の説明に適用
される光ピックアップ装置の他の構成を示す図である。
【符号の説明】
1a 第1レーザ素子 1b 第2レーザ素子 2a,2b,2c,2d,2e カップリングレンズ 4 偏光方向切換手段 3,5 偏光ビームスプリッタ 6 1/4波長板 7 対物レンズ 9,10 光検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩谷 利道 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 秋山 洋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (72)発明者 大野 武英 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平6−259804(JP,A) 特開 平6−124477(JP,A) 特開 平6−325405(JP,A) 特開 昭59−92447(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/135

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光源と第2光源とからそれぞれ出射
    され、互いに直交する偏光方向をおのおの持つ各レーザ
    光が同一光路を通過するように光路合成する第1の偏光
    ビームスプリッタからなる光路合成手段と,各レーザ光
    を集光して情報記録媒体にレーザスポットを形成する対
    物レンズと,前記情報記録媒体からの反射光を受光して
    電気信号に変換する検出手段と,前記情報記録媒体から
    の反射光を当該情報記録媒体に向うレーザ光から分離し
    て前記検出手段に入射させる第2の偏光ビームスプリッ
    タからなる光路分離手段とを有する光ピックアップ装置
    において,前記光路合成手段と前記光路分離手段との間
    に配設されて,前記光路合成手段から出射される前記各
    レーザ光が入射され、当該各レーザ光の偏光方向が同一
    となるように、対応するレーザ光の偏光方向を選択的に
    変更した後に前記光路分離手段へ入射させる偏光方向切
    換手段を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  2. 【請求項2】 前記偏光方向切換手段が,印加電圧値に
    より配向状態を変える液晶素子であることを特徴とする
    請求項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1光源及び第2光源が,互いに異
    なる波長のレーザ光を出射することを特徴とする請求項
    1又は2記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 前記情報記録媒体の基板厚に応じて,前
    記第1光源及び第2光源のいずれか一方を選択して用い
    ることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項記載の
    光ピックアップ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1光源及び第2光源からの各レー
    ザ光の波長が互いに異なる波長に設定され,波長の短い
    方の前記光源は,基板厚が薄い情報記録媒体に対して用
    い,波長の長い方の光源は,基板厚の厚い情報記録媒体
    に対して用いることを特徴とする請求項4記載の光ピッ
    クアップ装置。
  6. 【請求項6】 前記光路合成手段と前記光路分離手段と
    の間に,前記第1光源及び第2光源からの各レーザ光の
    発散度合を変えるカップリングレンズを設置したことを
    特徴とする請求項1乃至5いづれか1項記載の光ピック
    アップ装置。
  7. 【請求項7】 前記第1光源及び第2光源のうち,第1
    光源に対応して前記対物レンズが最適設計されて,か
    つ,第2光源と前記光路合成手段との間に,当該第2光
    源からのレーザ光の発散度合を調整する補正素子を配設
    したことを特徴とする請求項1乃至6いづれか1項記載
    の光ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】 前記第1光源と光束合成手段との間に,
    当該第1光源からのレーザ光を略平行光に変換する第1
    カップリングレンズが設けられると共に,前記対物レン
    ズが前記第1光源からのレーザ光に対して最適設計さ
    れ,かつ,前記第2光源と前記光路合成手段との間に前
    記第2光源からのレーザ光の発散度合を変える第2カッ
    プリングレンズが設けられていることを特徴とする請求
    項1乃至7いづれか1項記載の光ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】 前記第1光源は,基板厚の薄い情報記録
    媒体に対して用いられることを特徴とする請求項7又は
    8記載の光ピックアップ装置。
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