JP3518317B2 - 画像表示装置におけるドットクロック自動再生装置 - Google Patents

画像表示装置におけるドットクロック自動再生装置

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JP3518317B2 JP05468498A JP5468498A JP3518317B2 JP 3518317 B2 JP3518317 B2 JP 3518317B2 JP 05468498 A JP05468498 A JP 05468498A JP 5468498 A JP5468498 A JP 5468498A JP 3518317 B2 JP3518317 B2 JP 3518317B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
やプラズマディスプレイといった固定表示画素を用いた
画像表示装置において、その画像表示装置に入力された
映像信号をA/D変換する際に必要とされるドットクロ
ックの自動再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固定表示画素を用いた画像表示装置には
コンピューター本体などから画面を表示するためにアナ
ログ映像信号と水平同期信号などが提供されるが、その
映像信号をA/D変換(アナログ−デジタル変換)する
ために必要なドットクロックは、そのコンピューター固
有のものであり、他の機器との互換性に乏しいため一般
に供給されない。従って、画像表示装置は供給される水
平同期信号などからドットクロックを再生する必要があ
る。
【0003】図15に従来の画像表示装置におけるドッ
トクロック再生装置の構成を示す。図15において、1
はA/D変換器(アナログ−デジタル変換器)、2はS
/P変換器(デジタル信号のシリアル−パラレル変換
器)、4はCPU、5は映像信号処理回路、6はPLL
回路、17は遅延回路、25はドットクロック調整手段
である。また、11は本画像表示装置に接続された画像
信号源の映像信号、12は同じく画像信号源の同期信号
に同期した水平同期信号、13は再生されたドットクロ
ック、14及び15は前記S/P変換器2から出力され
た信号である。以上のように構成された画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置について、以下その動作
を説明する。
【0004】図15において、本画像表示装置に接続さ
れた画像信号源のアナログ映像信号11を、前記画像信
号源の同期信号に同期した水平同期信号12を入力とし
たPLL回路6から発生され遅延回路17を通ったドッ
トクロック13に基づいてサンプリングされるA/D変
換器1に入力し、ディジタルデータに変換する。この
時、PLL回路6から発生され前記遅延回路17を通っ
たドットクロックは、遅延回路17を通して任意の位相
に設定される。前記A/D変換器1によりディジタルデ
ータに変換された出力信号を、前記PLL回路6から発
生されるドットクロック13に基づいて2相に変換する
S/P変換器2に入力し、映像信号処理回路5にドット
クロック周波数を1/2に落としたディジタルデータ1
4及び15を供給する。このように、S/P変換器2を
用いることにより、映像信号処理回路5の動作周波数を
下げることが可能となり、回路を安価に構成できる。図
15において、S/P変換器2は、A/D変換器1から
変換されたディジタルデータを2相に変換しているが、
4相,8相,・・・と変換しても同様な効果を得る。
【0005】前記PLL回路6から発生されるドットク
ロックは、本画像表示装置に接続された任意のドットク
ロック周波数を持つ画像信号源のアナログ映像信号11
に対し、ドットクロック周波数を一致させ、且つ、前記
映像信号11に対する位相関係に制限が持たされる。こ
の動作について、図16を用いて説明する。
【0006】図16において、(a)は、再生されたド
ットクロック13の周波数が、本画像表示装置に接続さ
れた画像信号源のドットクロック周波数と異なるときの
例を示す。図中に示すように1ドットクロック単位で白
黒の連続パターンを持つ映像信号11と、前記画像信号
源が持つ固有のドットクロック周波数と異なる周波数を
持つドットクロック13がA/D変換器1に各々入力さ
れた時、図16(a)に示すように、A/D変換器1に
よりディジタルデータに変換された出力信号は、データ
が欠落したものとなる。すなわち、正確にA/D変換さ
れないことがわかる。次に、図16(b)に、ドットク
ロック13の周波数は前記画像信号源が持つ固有のドッ
トクロック周波数と同一で、前記映像信号11に対する
位相が最適でない時の例を示す。画像信号源から発生さ
れる映像信号11が、1ドットクロック幅で黒白黒のス
テップ波形を持ち、A/D変換器1に入力される映像信
号11に対する再生されたドットクロック13の位相が
図16(b)に示すような関係にあるとき、A/D変換
器1によりディジタルデータに変換された出力信号は、
本来、 00,FF,00 とならねばならないのに対し、 00,70,10 となり、輝度が大幅に落ちたデータとなる。すなわち、
正確にA/D変換が行えないことが判る。以上のような
課題を解決させるため、再生されたドットクロック13
は、画像表示装置に接続された任意のドットクロック周
波数を持つ画像信号源の映像信号11に対し、ドットク
ロック周波数を一致させ、且つ、前記映像信号11に対
する位相関係に制限を持たし、前記A/D変換器1のA
/D変換動作を確実に行わせる必要がある。
【0007】画像表示装置で再生されるドットクロック
13が最適でなく、A/D変換器1のA/D変換が確実
に行えない場合、図15に示すようにドットクロック調
整手段25により、再生されたドットクロック13の周
波数及び位相情報をCPU4に伝達し、CPU4からP
LL回路6及び遅延回路17を制御することにより確実
に画像表示装置のA/D変換を行わせることが可能とな
る。従来、ドットクロック調整手段25としては、工場
出庫時や表示機器調整時等に調整者がリモコン等を用い
て、画像表示装置の表示画像を見ながら調整を行ってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の構成では、手動でドットクロック調整を行
うため、調整時間の増大、経年変化によるドットクロッ
ク位相の変化に対応できない等の課題を有していた。更
に、リモコン等を用い、手動でドットクロック調整を行
わせるため、調整精度のばらつきが発生するといった課
題も生じていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために、本発明の画像表示装置におけるドットクロッ
ク自動再生装置は、本画像表示装置に外部から接続され
た画像信号源に、有効映像期間内においてドットクロッ
ク単位で白黒の連続パターンを持つ映像信号を発生さ
せ、その映像信号をA/D変換器に入力し、そのA/D
変換器によりA/D変換されたディジタル出力をS/P
変換器に入力し、前記A/D変換器から出力された信号
を2相以上に分配し、そのS/P変換器のある相のMS
B(最上位ビット)を入力としたカウンタの結果をCP
Uに入力し、そのカウンタの結果に基づいて前記CPU
よりPLL回路内における分周器の分周比を設定し、前
記A/D変換器が確実にA/D変換動作可能となる前記
画像信号源のドットクロック周波数に一致した周波数を
有するドットクロックを供給する事を特徴とする。
【0010】また、前記PLL回路から発生されたドッ
トクロックを入力とした遅延回路を前記カウンタの結果
を入力とした前記CPUによりその位相を制御させる事
により、前記A/D変換器のA/D変換動作を確実に動
作可能とする最適なドットクロック位相を有するドット
クロックを供給する事も可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の画像表
示装置におけるドットクロック自動再生装置は、画像表
示装置に接続された画像信号源に、有効映像期間内にお
いてドットクロック単位で白黒の連続パターンを持つ映
像信号を発生させ、その映像信号をアナログ−ディジタ
ル変換器(以下、A/D変換器と称する)に入力し、そ
のA/D変換器のディジタル出力をシリアル−パラレル
変換器(以下、S/P変換器と称する)に入力し前記A
/D変換器から出力された信号を2以上の偶数の相に分
配し、そのS/P変換器のある相の最上位ビット(以
下、MSBと称する)を入力としカウンタの結果をCP
Uに入力し、そのカウンタの結果に基づいて前記CPU
より位相同期回路(以下、PLL回路と称する)内にお
ける分周器の分周比を設定し、前記A/D変換器及びS
/P変換器に前記PLL回路よりドットクロックを供給
可能とする事によって、前記A/D変換器におけるA/
D変換動作を確実に行わせるためのドットクロックを自
動的に発生する作用を有する。
【0012】請求項2に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、有効映像期間内において
ドットクロック単位で白黒の連続パターンを持つ映像信
号を入力としたアナログ−ディジタル変換器(以下、A
/D変換器と称する)と、前記A/D変換器のディジタ
ル出力を入力としそのディジタル出力を2以上の偶数の
に分配するシリアル−パラレル変換器(以下、S/P
変換器と称する)と、前記S/P変換器のある相の最上
位ビット(以下、MSBと称する)を入力とし画像表示
装置に接続された画像信号源の同期信号に同期した水平
同期信号をリセット信号としたカウンタと、前記カウン
タの出力を入力としたCPUと、前記CPUにより分周
器の分周比を設定され画像表示装置に接続された画像信
号源の同期信号に同期した水平同期信号を入力とし前記
A/D変換器及びS/P変換器にドットクロックを供給
する位相同期回路(以下、PLL回路と称する)とを設
けたことを特徴とし、前記A/D変換器におけるA/D
変換動作を確実に行わせるためのドットクロックを自動
的に発生する作用を有する。
【0013】請求項3に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項1に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、前記PLL回路から発生されたドットクロックの位
相を前記CPUからの制御信号により制御される遅延回
路によって、前記A/D変換器及びS/P変換器にドッ
トクロックを供給可能とする事によって、前記A/D変
換器におけるA/D変換動作を確実に行わせるためのド
ットクロックを自動的に発生する作用を有する。
【0014】請求項4に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項2に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、画像表示装置に接続された画像信号源の同期信号に
同期した水平同期信号を入力としたPLL回路と、前記
PLL回路の出力を入力とし前記CPUにより制御され
前記A/D変換器及びS/P変換器にドットクロックを
供給する遅延回路とを設けた事を特徴とし、前記A/D
変換器におけるA/D変換動作を確実に行わせるための
ドットクロックを自動的に発生する作用を有する。
【0015】請求項5に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項1に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、前記CPUにより前記PLL回路内における分周器
の分周比及び前記遅延回路に入力されたドットクロック
の位相を共に制御可能とする事によって、前記A/D変
換器におけるA/D変換動作を確実に行わせるためのド
ットクロックを自動的に発生する作用を有する。
【0016】請求項6に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項2に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、画像表示装置に接続された画像信号源の同期信号に
同期した水平同期信号を入力とし前記CPUにより制御
されるPLL回路と、前記PLL回路の出力を入力とし
前記CPUにより制御され前記A/D変換器及びS/P
変換器にドットクロックを供給する遅延回路を備えた事
を特徴とし、前記A/D変換器におけるA/D変換動作
を確実に行わせるためのドットクロックを自動的に発生
する作用を有する。
【0017】請求項7に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項3に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、前記S/P変換器のある相の最上位ビットを含む上
位数ビットを各々入力とし、その出力を前記カウンタ3
に供給するAND回路を設けることにより、前記遅延回
路から出力されるドットクロックの位相制御精度を向上
する事によって、前記A/D変換器におけるA/D変換
動作を確実に行わせるためのドットクロックを自動的に
発生する作用を有する。
【0018】請求項8に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項4に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、前記S/P変換器のある相の最上位ビットを含む上
位数ビットを各々入力としその出力を前記カウンタ3に
供給するAND回路を備えた事を特徴とし、前記A/D
変換器におけるA/D変換動作を確実に行わせるための
ドットクロックを自動的に発生する作用を有する。
【0019】請求項9に記載の画像表示装置におけるド
ットクロック自動再生装置は、請求項3に記載された画
像表示装置におけるドットクロック自動再生装置におい
て、有効映像期間内においてドットクロック単位で白黒
の連続パターンを持つ映像信号及び直流電圧を各々入力
とし前記A/D変換器にその結果を出力する加算器を設
ける事で、前記A/D変換器に入力される前記映像信号
に直流オフセット電圧を重畳する事によって、前記A/
D変換器におけるA/D変換動作を確実に行わせるため
のドットクロックを自動的に発生する作用を有する。
【0020】請求項10に記載の画像表示装置における
ドットクロック自動再生装置は、請求項4に記載された
画像表示装置におけるドットクロック自動再生装置にお
いて、有効映像期間内においてドットクロック単位で白
黒の連続パターンを持つ映像信号及び直流電圧を各々入
力とし前記A/D変換器にその結果を出力する加算器を
備えた事を特徴とし、前記A/D変換器におけるA/D
変換動作を確実に行わせるためのドットクロックを自動
的に発生する作用を有する。
【0021】請求項11に記載の画像表示装置における
ドットクロック自動再生装置は、請求項1に記載された
画像表示装置におけるドットクロック自動再生装置にお
いて、前記カウンタの出力を入力とし、そのカウンタか
ら出力されるカウンタ値の最大値を常に前記CPUに供
給する事によって、前記A/D変換器におけるA/D変
換動作を確実に行わせるためのドットクロックを自動的
に発生すると共に前記CPUの負荷を低減する作用を有
する。
【0022】請求項12に記載の画像表示装置における
ドットクロック自動再生装置は、請求項2に記載された
画像表示装置におけるドットクロック自動再生装置にお
いて、前記カウンタの出力を入力とし前記S/P変換器
のある相の最上位ビットにより駆動されその出力を前記
CPUに供給する最大値保持回路を備えた事を特徴と
し、前記A/D変換器におけるA/D変換動作を正確に
行わせるためのドットクロックを自動的に発生すると共
に前記CPUの負荷を低減する作用を有する。 (実施の形態1)以下、本発明の請求項1及び請求項2
に記載された発明の実施の形態について、図1から図3
を用いて説明する。
【0023】図1において、1はA/D変換器、2はS
/P変換器、3はカウンタ、4はCPU、5は映像信号
処理回路、6はPLL回路である。ここで、前記PLL
回路6は、位相比較器7、低域通過フィルタ(以下、L
PFと称する)8、電圧制御発振器(以下、VCOと称
する)9、分周器10とから構成される。また、11は
本画像表示装置に接続された画像信号源から発生される
有効映像期間内においてドットクロック単位で白黒の連
続パターンを持つ映像信号、12は前記画像信号源が有
する同期信号に同期した水平同期信号、13は前記A/
D変換器1及び前記S/P変換器2を駆動する再生され
たドットクロック、14及び15は前記S/P変換器2
から出力された2相に分配されたディジタルデータ、1
6は前記S/P変換器2から出力された信号15のMS
Bである。以上のように構成された画像表示装置におけ
るドットクロック自動再生装置について、以下、その動
作を説明する。
【0024】図1において、本画像表示装置に接続され
た画像信号源のアナログ映像信号11を、前記画像信号
源の同期信号に同期した水平同期信号を入力としたPL
L回路6から発生されるドットクロック13に基づいて
サンプリングされるA/D変換器1に入力し、ディジタ
ルデータに変換する。ここで、映像信号11は、本画像
表示装置に接続された画像信号源から発生される有効映
像期間内においてドットクロック単位で白黒の連続パタ
ーンを持つ映像信号である。前記A/D変換器1により
ディジタルデータに変換された出力信号は、前記PLL
回路6から発生されるドットクロック13に基づいて2
相に変換するS/P変換器2に入力され、映像信号処理
回路5にドットクロック周波数を1/2に落としたディ
ジタルデータ14及び15を供給する。このように、S
/P変換器2を用いることにより、映像信号処理回路5
の動作周波数を下げることが可能となり、回路を安価に
構成する事ができる。図15において、S/P変換器2
は、A/D変換器1から変換されたディジタルデータを
2相に変換しているが、4相,8相,・・・と変換して
も同様な効果を得ることは言うまでもない。更に、前記
S/P変換器2から2相に変換された一方のディジタル
データ15のMSB16を、前記水平同期信号12をリ
セット信号として用いたカウンタ3のクロックとして入
力し、そのカウンタ3の出力をCPU4に入力し、その
CPU4から前記PLL回路6内の分周器10の分周比
を制御することで、前記画像信号源が有する固有のドッ
トクロック周波数に一致した周波数を持つドットクロッ
ク13をPLL回路6より再生可能となる。ここで、P
LL回路6は、画像信号源の同期信号に同期した水平同
期信号を片方の入力とした位相比較器7の出力をLPF
8に入力し、そのLPF8で平滑された信号をVCO9
に入力し、このVCO9から発生されるドットクロック
13を分周器10に入力し、CPU4から設定された分
周比によって前記ドットクロック13を分周し、前記位
相比較器7の他方に入力する構成をとる。この時、水平
同期信号12の水平走査周波数をfH、VCO9から発
R>生されるドットクロック13の周波数をfo、分周器
10に設定された分周比をNとすると、この3者は、以
下のような関係にある。
【0025】fo=fH×N すなわち、ドットクロック13の周波数foは、分周器
10の分周比Nに依存されることが判る。
【0026】前記PLL回路6から発生されるドットク
ロック13が、本画像表示装置に接続された固有のドッ
トクロック周波数を持つ画像信号源のアナログ映像信号
11に対し、ドットクロック周波数を一致させる必要が
あることは、従来例の項において、図15及び図16を
用いて説明を行った。そこで、図2及び図3を用いて、
本実施の形態における動作を説明する。
【0027】図2に本画像表示装置に接続された画像信
号源が有する固有のドットクロック周波数と、本画像表
示装置で再生されたドットクロック13の周波数が一致
した時の例を示す。画像信号源から発生される映像信号
11は、有効映像期間内において、ドットクロック単位
で白黒の連続パターンを出力し、有効映像期間外におい
て無信号状態である。このような映像信号11が、A/
D変換器1に入力され、再生ドットクロック13が図2
中に示すような位相にあるとき、S/P変換器2から出
力される2相のディジタルデータ出力14及び15のM
SBは、図2に示すようになる。ここで、S/P変換器
2から出力されたディジタルデータ15のMSB16
は、あたかも本画像表示装置に入力された映像信号11
の有効映像期間を切り取ったようなパルスを出力する事
がわかる。このようなMSB16をカウンタ3に入力す
ることで、図2に示すように、カウンタ3は0,1の信
号を繰り返し出力し、この結果をCPU4に供給する。
すなわち、0,1の連続信号がカウンタ3よりCPU4
に伝達されることにより、CPU4は、PLL回路6に
ある分周器10の分周比の設定が正しいことを認識す
る。
【0028】図3に本画像表示装置に接続された画像信
号源が有する固有のドットクロック周波数と、本画像表
示装置で再生されたドットクロック13の周波数が不一
致の時の例を示す。上述図2に示したものと同様の映像
信号11が、A/D変換器1に入力され、再生ドットク
ロック13が図3中に示すような位相にあるとき、S/
P変換器2から出力される2相のディジタルデータ出力
14及び15のMSBは、図3に示すようになる。ここ
で、S/P変換器2から出力されたディジタルデータ1
5のMSB16は、図2に示したような出力波形と異な
り、1水平同期期間中に数発のパルスが出力されること
がわかる。また、S/P変換器2から出力される他方の
ディジタルデータ14のMSBにも、図2に示したよう
な出力波形と異なり、数発のパルスが1水平同期期間中
に出力されることがわかる。このようなMSB16をカ
ウンタ3に入力すると、図3に示すように、カウンタ3
は0,1,2,3,・・・の信号を繰り返し出力し、こ
の結果をCPU4に供給する。すなわち、カウンタ3よ
りカウンタ値が2以上のデータがCPU4に伝達される
ことにより、CPU4は、PLL回路6にある分周器1
0の分周比の設定が不適切であることを認識する。
【0029】以上本発明の構成により、CPU4は、カ
ウンタ3から出力されるカウンタの値が、1以下である
か否かを判断することで、容易にPLL回路6内にある
分周器10の分周比の設定値が正しいか否かを判断する
ことが可能となる。もし、設定値が正しくないと判断さ
れれば、CPU4は、分周器10の分周比を変化させ、
上述のような判定を繰り返し行うことにより、所望の結
果を得ることが可能となる。すなわち、本実施の形態に
より、A/D変換動作を確実に行わせることが可能な再
生ドットクロック13を自動的に得ることができる。
【0030】本実施の形態においては、有効映像期間内
において、白黒連続パターンをもつ映像信号11におい
て、S/P変換器2の白を出力するディジタルデータ1
5のMSB16をカウンタ3に入力させて説明を行った
が、黒を出力するディジタルデータ14のMSBをカウ
ンタ3に入力しても、CPU4の判定論理を変更するだ
けで容易に同一の効果を得ることは言うまでもない。更
に、本実施の形態においては、S/P変換されたディジ
タルデータのMSBをカウンタ3に入力して自動的に再
生ドットクロック13を得ているが、MSBではなく、
他のビットをカウンタ3入力しても同様の効果を得、ま
た、各ビットをAND回路を通してANDを取ったり、
OR回路を通してORを取って、前記カウンタ3にその
出力信号を供給しても同様の効果を得る。 (実施の形態2)次に、本発明の請求項3及び請求項4
に記載された発明の実施の形態について、図4及び図5
を用いて説明する。尚、前述した実施の形態と同じ構成
については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0031】図4において、遅延回路17は、PLL回
路6から発生されるドットクロックを入力とし、カウン
タ3から出力されたカウンタ値を入力としたCPU4に
より前記ドットクロックの位相を制御され、A/D変換
器1及びS/P変換器2にドットクロック13を供給す
る。ここで、遅延回路17は、1ドットクロック周期内
において、数ポイント(ドットクロックを分割した単
位)の位相遅延が可能な回路である。前記A/D変換器
1に供給されるドットクロック13が、本画像表示装置
に接続された固有のドットクロック周波数を持つ画像信
号源のアナログ映像信号11に対し、特定の位相関係に
ある必要があることは、従来例の項において、図15及
び図16を用いて説明を行った。そこで、図5を用い
て、本実施の形態における動作を説明する。
【0032】図5(a)にA/D変換器1に入力された
映像信号11と本画像表示装置で再生されたドットクロ
ック13が最適な位相関係にある時の例を示す。図5
(a)のような位相関係にあるとき、S/P変換器2か
ら出力されるディジタルデータ14及び15の各MSB
は、図中に示すように、常に0(黒)もしくは1(白)
となり、実施の形態1における図2に示すように、カウ
ンタ3からは、0,1の連続したカウンタ値が出力さ
れ、このカウンタ値をCPU4に伝達することで、CP
U4は、遅延回路17により制御されるドットクロック
13の位相データ設定値が正しいことを判断する。次
に、図5(b)にA/D変換器1に入力された映像信号
11と本画像表示装置で再生されたドットクロック13
が最適でない位相関係にある時の例を示す。図5(b)
のような位相関係にあるとき、S/P変換器2から出力
されるディジタルデータ14及び15の各MSBは、図
中に示すように、パルスが出力されたりされたりされな
かったりして、1水平同期期間中に数発のパルスをラン
ダムに出力する。このため、実施の形態1における図3
に示すように、カウンタ3からは、1水平期間中に連続
したカウンタ値が出力され、このカウンタ値をCPU4
に伝達することで、CPU4は、遅延回路17により制
御されるドットクロック13の位相が不適切であること
を判断する。
【0033】以上本発明の構成により、CPU4は、カ
ウンタ3から出力されるカウンタの値が、1以下である
か否かを判断することで、容易に現在A/D変換器1に
供給されているドットクロック13の位相が正しいか否
かを判断することが可能である。ドットクロック13の
位相を1ドットクロック期間内において可変させる事に
より、CPU4は、どの位相の時にA/D変換動作が正
常に行えなかったか、もしくは、正常にA/D変換動作
を行えたかを判断可能となり、A/D変換動作を確実に
行わせる再生ドットクロック13の位相を自動的に得る
ことができる。
【0034】本実施の形態においては、白黒連続パター
ンの映像信号11において、S/P変換器2の白を出力
するディジタルデータ15のMSB16をカウンタ3に
入力させて説明を行ったが、黒を出力するディジタルデ
ータ14のMSBをカウンタ3に入力しても、CPU4
の判定論理を変更するだけで容易に同一の効果を得るこ
とは言うまでもない。 (実施の形態3)次に、本発明の請求項5及び請求項6
に記載された発明の実施の形態について、図6及び図7
を用いて説明する。尚、前述した実施の形態と同じ構成
については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0035】実施の形態1に示した事例について、本画
像表示装置に接続された画像信号源が有する固有のドッ
トクロック周波数と、本画像表示装置で再生されたドッ
トクロック13の周波数が一致した時でも、実施の形態
2に示したように、A/D変換器1に入力される映像信
号11と再生ドットクロック13との位相関係が不適切
であれば、結果として、正確にA/D変換動作を行え
ず、図5(b)に示すようにカウンタ3の出力は1以下
とはならない。すなわち、再生ドットクロック13の周
波数が設定できないといった課題が発生する。
【0036】そこで、本発明では、図6に示すようにC
PU4により、PLL回路6にある分周比の設定制御の
みならず、PLL回路6から出力されるドットクロック
を遅延させる遅延回路17の遅延量の設定制御を行わせ
ることで、上記課題を容易に解決可能とした。この時の
動作を図7を用いて説明する。
【0037】図7に本発明における再生ドットクロック
13の自動再生方法をフローチャートで示す。まず、C
PU4において、本画像表示装置に接続された画像信号
源の水平及び垂直の走査周波数を判別し、接続された前
記画像信号源の大まかな解像度を判定する。これによ
り、PLL回路6内にある分周器10の分周比の可変範
囲を設定する。例えば、入力された画像信号源がSVG
Aの解像度を持つもので有れば、1200〜900(水
平走査線の分割数を表す)といったように制限を加え
る。このような設定範囲内でPLL回路6内にある分周
器10の分周比を可変し、前記画像信号源が持つ固有の
ドットクロック周波数と再生ドットクロック周波数とが
一致すれば、次にドットクロック位相変化を行い、所望
の再生ドットクロック13を得る。しかしながら、設定
範囲内でPLL回路6内にある分周器10の分周比を可
変し、前記画像信号源が持つ固有のドットクロック周波
数と再生ドットクロック周波数とが一致するポイントが
無いときは、A/D変換器1に入力されるドットクロッ
ク13の位相が不適切であると判断され、ドットクロッ
ク13の位相を変化させ、再び設定範囲内でPLL回路
6内にある分周器10の分周比を可変し、前記画像信号
源が持つ固有のドットクロック周波数と再生ドットクロ
ック周波数とが一致するポイントを見つける事ができ
る。
【0038】以上本発明の構成により、確実に前記画像
信号源が持つ固有のドットクロック周波数と再生ドット
クロック周波数とが一致するポイントを見つける事が可
能となる。再生ドットクロック周波数を確定した後にド
ットクロック13の位相を変化させ、最適な位相を検出
することにより、確実にA/D変換可能とする再生ドッ
トクロック13を得ることができる。
【0039】本実施の形態において、CPU4に本画像
表示装置に接続された画像信号源の同期信号に同期した
水平及び垂直の同期信号より、前記画像信号源の水平及
び垂直走査周波数情報を得、PLL回路6内にある分周
器10の分周比の設定値に制限を加える例を示したが、
CPU4に水平及び垂直走査周波数情報を入力させずに
PLL回路6にある分周器10の分周比を設定し、その
設定値に制限を加えなくても同様な効果を得ることは言
うまでもない。但し、分周比の設定に制限を加えない場
合、制限を加えた時に比べ、ドットクロック周波数の決
定が遅くなるといった不具合が生じる。 (実施の形態4)次に、本発明の請求項7及び請求項8
に記載された発明の実施の形態について、図8及び図9
を用いて説明する。尚、前述した実施の形態と同じ構成
については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0040】実施の形態2に示した事例において、A/
D変換器1に入力された映像信号11の波形が、図9
(a)に示すように全く歪みがない時、CPU4は図中
に示すように遅延回路17の位相を変化させることによ
り、A/D変換が正常に行えない動作ポイントA及びB
を検出し、CPU4はA及びBの中間点に再生ドットク
ロック13の駆動エッジがくるように位相制御を遅延回
路17に対して行い、図中に示すように確実にA/D変
換が行える位相を持つ再生ドットクロック13を得る。
一方、図9(b)に示すように歪みがある場合、実施の
形態2の回路に入力されたとしたら、先述と同様にCP
U4は図中に示すように遅延回路17の位相を変化させ
ることにより、A/D変換が正常に行えない動作ポイン
トA及びBを検出し、CPU4はA及びBの中間点に再
生ドットクロック13の駆動エッジがくるように位相制
御を遅延回路17に対して行う。しかしながら、映像信
号11の波形が歪んでいるため、図中に示すように再生
ドットクロック13の位相は最適値には無く、つまりラ
ッチのポイントが後ろにずれてしまい、結果としてA/
D変換が正確に行えないポイントにドットクロック13
の位相が設定されるといった課題を有する。
【0041】そこで、本発明では、図8に示すようにS
/P変換器2から出力される一方のディジタルデータ1
5の上位2ビットをAND回路18に入力し、その出力
をカウンタ3にクロックとして供給することで、上記課
題を容易に解決可能とした。この時の動作を図8及び図
9(c)を用いて説明する。
【0042】図8において、AND回路18にS/P変
換器2から出力されるディジタルデータ15の上位2ビ
ットを入力させることにより、再生ドットクロック13
の位相設定精度を図4の構成に対し向上することが可能
となる。これは、図9(c)に示すようにA/D変換器
1に入力される映像信号11に歪みがある場合、先述と
同様にCPU4は図中に示すように遅延回路17の位相
を変化させることにより、A/D変換が正常に行えない
動作ポイントA及びBを検出し、CPU4はA及びBの
中間点に再生ドットクロック13の駆動エッジがくるよ
うに位相制御を遅延回路17に対して行う。図9(b)
に示した例と比較してもわかるように、確実にA/D変
換が行える再生ドットクロック13を得るといえる。
【0043】以上本発明の構成により、A/D変換器1
に入力される映像信号11の波形に歪みがあった場合に
おいても、前記A/D変換器1に入力される再生ドット
クロック13の最適な位相を検出可能とし、確実にA/
D変換を行うができる。
【0044】本実施の形態において、S/P変換された
ディジタルデータ出力の上位2ビットをAND回路18
に入力した例を示したが、上位3ビット,4ビット,・
・・,全ビットをAND回路18に入力し、その結果を
カウンタ3に供給することにより更に再生ドットクロッ
ク13の位相設定精度を向上させることが可能となるこ
とは言うまでもない。更に、本実施の形態において、再
生ドットクロック13の位相は、A/D変換が正常に行
えない動作ポイントA及びBの中点を採用していたが、
A及びB点間で確実にA/D変換が行える位相に設定し
ても同様の効果を得る。 (実施の形態5)次に、本発明の請求項9及び請求項1
0に記載された発明の実施の形態について、図10及び
図11を用いて説明する。尚、前述した実施の形態と同
じ構成については同一の符号を用い、説明を省略する。
【0045】実施の形態2に示した事例において、A/
D変換器1に入力された映像信号11が、図11(a)
に示すように歪みがある場合、CPU4は図中に示すよ
うに遅延回路17の位相を変化させることにより、A/
D変換が正常に行えない動作ポイントA及びBを検出
し、CPU4はA及びBの中間点に再生ドットクロック
13の駆動エッジがくるように位相制御を遅延回路17
に対して行う。しかしながら、映像信号11の波形が歪
んでいるため、図中に示すように再生ドットクロック1
3の位相は最適値には無く、結果としてA/D変換が正
確に行えないポイントにドットクロック13の位相が設
定されるといった課題を有する。
【0046】そこで、本発明では、図10に示すように
本画像表示装置に接続される画像信号源から出力される
映像信号11及び直流電圧を加算器19に各々入力し、
その出力をA/D変換器1に供給することで、上記課題
を容易に解決可能とした。この時の動作を図11(b)
を用いて説明する。
【0047】図11(b)において、画像表示装置に接
続される画像信号源から出力される映像信号11及び直
流電圧を加算器19に各々入力し、その出力をA/D変
換器1に入力させることにより、再生ドットクロック1
3の位相設定精度を図4の構成に対し向上させるが可能
となる。これは、図11(b)に示すように画像信号源
からA/D変換器1に供給される映像信号11に歪みが
ある場合、先述と同様にCPU4は図中に示すように遅
延回路17の位相を変化させることにより、A/D変換
が正常に行えない動作ポイントA及びBを検出し、CP
U4はA及びBの中間点に再生ドットクロック13の駆
動エッジがくるように位相制御を遅延回路17に対して
行う。図11(a)に示した例と比較してもわかるよう
に、本実施の形態においては、直流電圧を映像信号11
に加算することで、A/D変換するMSBのレベルを等
価的に上げたことになる。これより、確実にA/D変換
が行える再生ドットクロック13を得る事がわかる。ま
た、加算器19に加算される直流電圧は、通常、画像表
示装置に映像を映出する場合、0Vを出力することで、
実動作を行う際の不具合も無くなる。
【0048】以上本発明の構成により、A/D変換器1
に入力される映像信号11の波形に歪みがあった場合に
おいても、前記A/D変換器1に入力される再生ドット
クロック13の最適な位相を検出可能とし、確実にA/
D変換を行う事ができる。
【0049】本実施の形態において、加算器19を用い
て前記A/D変換器1に入力される映像信号11に直流
電圧を重畳して、A/D変換器1でA/D変換を行う際
のMSBのレベルをシフトさせ、確実にA/D変換動作
を行う方法について示したが、前記A/D変換器1に入
力される映像信号11の電位はそのままで、A/D変換
器1内部に設定されるリファレンス電圧を移動させても
本実施の形態と同様の効果を得る。 (実施の形態6)次に、本発明の請求項11及び請求項
12に記載された発明の実施の形態について、図12か
ら図14を用いて説明する。尚、前述した実施の形態と
同じ構成については同一の符号を用い、説明を省略す
る。
【0050】実施の形態1に示した事例において、本画
像表示装置に接続された画像信号源が有する固有のドッ
トクロック周波数と画像表示装置内で再生されたドット
クロック13の周波数が等しいとき、カウンタ3からC
PU4へは、0,1の連続パターンが出力され、一方、
再生ドットクロック13の周波数が異なるとき、0から
nまでのカウンタ値が一定周期でCPU4へ供給され
る。この時、CPU4は常にカウンタ3の出力結果を読
みとらねばならず、画像表示装置に入力される信号源の
走査周波数が上がれば上がる程、前記CPU4への負担
は大きくなる。一方、CPU4の負担を軽くするため、
一定周期でカウンタ3から出力されるカウンタ値をCP
U4が検出した場合、カウンタ3からの出力信号が0か
らnまで様々な値をとるため、CPU4が誤判別をする
可能性がある。
【0051】そこで、本発明では、図12に示すよう
に、カウンタ3の出力を入力とした最大値保持回路20
によって、カウンタ3から出力されるカウンタ値の最大
値を常にCPU4に供給することで、上記課題を容易に
解決可能とした。最大値保持回路20の一回路例を図1
3に示し、その動作を図14に示す。
【0052】図13において、21はD−フリップフロ
ップ(以下、D−FFと称する)、22はセレクタ、2
3は比較器、24はD−FFである。カウンタ3の出力
をD−FF21に入力し、その出力をセレクタ22の片
方に入力すると共に、比較器23の片方に入力する。前
記セレクタ22の出力を前記セレクタ22の他方に入力
すると共に前記比較器23の他方に入力する。比較器2
3においてセレクタ22に入力される双方の入力を比較
し、常にカウンタ値が大きい方をセレクタ22から出力
するように比較器23よりセレクタ22を制御する。こ
のようにして出力されたセレクタ22の出力を、D−F
F24に入力し、S/P変換器2から出力されたディジ
タルデータ15のMSB16でラッチすることにより、
CPU4に常にカウンタ3から出力されるカウンタ値の
最大値を出力することが可能となる。この時の動作を図
14に示す。
【0053】図14(a)に再生ドットクロック13の
周波数が正常の時の最大値保持回路20の出力波形(D
−FF24出力)を示す。このとき、最大値保持回路2
0からは、常に0が出力される。一方、図14(b)に
再生ドットクロック13の周波数が前記画像信号源が有
する固有のドットクロック周波数に対し不一致の時の最
大値保持回路20の出力波形(D−FF24出力)を示
す。このようなとき、最大値保持回路20からは、常に
カウンタ3から出力されるカウンタ値の最大値が出力さ
れ、カウンタ3から出力されるカウンタ値が現在最大値
保持回路20から出力されている値より大きくなるま
で、そのカウンタ値を保持する。
【0054】以上本発明の構成により、CPU4の負担
を増大させることなく、確実にA/D変換を行う事を可
能とする再生ドットクロック13を得ることができる。
【0055】本実施の形態において、最大値保持回路2
0の一回路例を図13に示し、その回路動作を説明した
が、本最大値保持回路20には、様々な回路構成が考え
られ、カウンタ3のカウンタ値の最大値を常に出力可能
とする回路で有れば、同様な効果を得ることは言うまで
もない。また、図13の回路において、CPU4からP
LL回路6の分周比を設定する際に、D−FF21及び
比較器23のB入力に外部からリセット信号を入力し、
確実に最大値保持回路20を動作させる方法もある。ま
た、本実施の形態においては、PLL回路6の分周比を
設定する例について述べたが、再生ドットクロック13
の位相を設定する実施の形態2及び3の構成に本最大値
保持回路20を付加することによっても同様な効果を得
る。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像表示装置に
おけるドットクロック自動再生装置によれば、画像表示
装置に外部から接続された画像信号源から有効映像期間
内にドットクロック単位で白黒パターンを連続して出力
する映像信号を画像表示装置内にあるA/D変換器に入
力し、そのA/D変換器の出力をS/P変換器で2相以
上に分配し、そのS/P変換器で分配されたデータのM
SBをカウンタに入力し、そのカウンタの結果を再生ド
ットクロックの周波数を制御するCPUに入力すること
で、自動的に前記画像信号源が有する固有のドットクロ
ック周波数と本画像表示装置内で再生されるドットクロ
ックの周波数を一致させることが可能となり、従来、ド
ットクロック調整手段によって手動で再生ドットクロッ
ク周波数を調整する構成に対し、調整時間の短縮及び調
整精度の向上を可能とした。更に、前記カウンタの出力
を入力としたCPUにより画像表示装置内で再生された
ドットクロックの位相を制御させることにより、自動的
にA/D変換が確実に行える位相関係に再生ドットクロ
ックの位相を設定可能となり、経年変化等で再生ドット
クロック位相がずれた場合においても容易に再生ドット
クロックの位相を再設定可能となる。
【0057】また、A/D変換器に入力された映像信号
波形が歪んだ場合においても、本発明の構成によれば、
A/D変換が確実に行える位相関係に再生ドットクロッ
クの位相を容易に設定可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置のブロック図
【図2】本発明の実施の形態1における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置の動作説明図
【図3】本発明の実施の形態1における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置の動作説明図
【図4】本発明の実施の形態2における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置のブロック図
【図5】本発明の実施の形態2における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置の動作説明図
【図6】本発明の実施の形態3における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置のブロック図
【図7】本発明の実施の形態3における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置の動作フローチャート
【図8】本発明の実施の形態4における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置のブロック図
【図9】本発明の実施の形態4における画像表示装置に
おけるドットクロック再生装置の動作説明図
【図10】本発明の実施の形態5における画像表示装置
におけるドットクロック再生装置のブロック図
【図11】本発明の実施の形態5における画像表示装置
におけるドットクロック再生装置の動作説明図
【図12】本発明の実施の形態6における画像表示装置
におけるドットクロック再生装置のブロック図
【図13】本発明の実施の形態6における画像表示装置
におけるドットクロック再生装置内にある最大値保持回
路の一回路例を示す図
【図14】本発明の実施の形態6における画像表示装置
におけるドットクロック再生装置の動作説明図
【図15】従来における画像表示装置におけるドットク
ロック再生装置のブロック図
【図16】従来における画像表示装置におけるドットク
ロック再生装置の動作説明図
【符号の説明】
1 A/D変換器(アナログ−ディジタル変換器) 2 S/P変換器(シリアル−パラレル変換器) 3 カウンタ 4 CPU 6 PLL回路(位相同期回路) 11 画像表示装置に接続された画像信号源が有する固
有のドットクロック単位で白黒パターンを有効映像期間
内に連続して出力するドットクロック再生用映像信号 12 画像表示装置に接続された画像信号源の同期信号
に同期した水平同期信号 13 再生ドットクロック 14 S/P変換器から出力される第1相のS/P変換
出力信号 15 S/P変換器から出力される第2相のS/P変換
出力信号 16 S/P変換出力信号15のMSB(最上位ビッ
ト) 17 遅延回路 18 AND回路 19 加算器 20 最大値保持回路 21,24 D−FF(D−フリップフロップ) 22 セレクタ 23 比較器

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示装置に接続された画像信号源
    に、有効映像期間内においてドットクロック単位で白黒
    の連続パターンを持つ映像信号を発生させ、その映像信
    号をアナログ−ディジタル変換器(以下、A/D変換器
    と称する)に入力し、そのA/D変換器のディジタル出
    力をシリアル−パラレル変換器(以下、S/P変換器と
    称する)に入力し前記A/D変換器から出力された信号
    2以上の偶数の相に分配し、そのS/P変換器のある
    相の最上位ビット(以下、MSBと称する)を入力とし
    たカウンタの結果をCPUに入力し、そのカウンタの結
    果に基づいて前記CPUより位相同期回路(以下、PL
    L回路と称する)内における分周器の分周比を設定し、
    前記A/D変換器及びS/P変換器に前記PLL回路よ
    りドットクロックを供給可能とする事を特徴とする画像
    表示装置におけるドットクロック自動再生装置。
  2. 【請求項2】 有効映像期間内においてドットクロック
    単位で白黒の連続パターンを持つ映像信号を入力とした
    アナログ−ディジタル変換器(以下、A/D変換器と称
    する)と、前記A/D変換器のディジタル出力を入力と
    しそのディジタル出力を2以上の偶数の相に分配するシ
    リアル−パラレル変換器(以下、S/P変換器と称す
    る)と、前記S/P変換器のある相の最上位ビット(以
    下、MSBと称する)を入力とし画像表示装置に接続さ
    れた画像信号源の同期信号に同期した水平同期信号をリ
    セット信号として入力されたカウンタと、前記カウンタ
    の出力を入力としたCPUと、前記CPUにより分周器
    の分周比を設定され画像表示装置に接続された画像信号
    源の同期信号に同期した水平同期信号を入力とし前記A
    /D変換器及びS/P変換器にドットクロックを供給す
    る位相同期回路(以下、PLL回路と称する)とから構
    成される画像表示装置におけるドットクロック自動再生
    装置。
  3. 【請求項3】 前記PLL回路から発生されたドットク
    ロックの位相を前記CPUからの制御信号により制御さ
    れる遅延回路によって、前記A/D変換器及びS/P変
    換器にドットクロックを供給する事を特徴とする請求項
    1に記載された画像表示装置におけるドットクロック自
    動再生装置。
  4. 【請求項4】 画像表示装置に接続された画像信号源の
    同期信号に同期した水平同期信号を入力としたPLL回
    路と、前記PLL回路の出力を入力とし前記CPUによ
    り制御され前記A/D変換器及びS/P変換器にドット
    クロックを供給する遅延回路を備えた請求項2記載の画
    像表示装置におけるドットクロック自動再生装置。
  5. 【請求項5】 前記CPUにより前記PLL回路内にお
    ける分周器の分周比及び前記遅延回路に入力されたドッ
    トクロックの位相を共に制御可能とする事を特徴とする
    請求項1記載の画像表示装置におけるドットクロック自
    動再生装置。
  6. 【請求項6】 画像表示装置に接続された画像信号源の
    同期信号に同期した水平同期信号を入力とし前記CPU
    により制御されるPLL回路と、前記PLL回路の出力
    を入力とし前記CPUにより制御され前記A/D変換器
    及びS/P変換器にドットクロックを供給する遅延回路
    を備えた請求項2記載の画像表示装置におけるドットク
    ロック自動再生装置。
  7. 【請求項7】 前記S/P変換器のある相の最上位ビッ
    トを含む上位数ビットを各々入力とし、その出力を前記
    カウンタ3に供給するAND回路を設けることにより、
    前記遅延回路から出力されるドットクロックの位相制御
    精度を向上する事を特徴とする請求項3記載の画像表示
    装置におけるドットクロック自動再生装置。
  8. 【請求項8】 前記S/P変換器のある相の最上位ビッ
    トを含む上位数ビットを各々入力としその出力を前記カ
    ウンタ3に供給するAND回路を備えた請求項4記載の
    画像表示装置におけるドットクロック自動再生装置。
  9. 【請求項9】 有効映像期間内においてドットクロック
    単位で白黒の連続パターンを持つ映像信号及び直流電圧
    を各々入力とし前記A/D変換器にその結果を出力する
    加算器を設ける事で、前記A/D変換器に入力される前
    記映像信号に直流オフセット電圧を重畳する事を特徴と
    する請求項3記載の画像表示装置におけるドットクロッ
    ク自動再生装置。
  10. 【請求項10】 有効映像期間内においてドットクロッ
    ク単位で白黒の連続パターンを持つ映像信号及び直流電
    圧を各々入力とし前記A/D変換器にその結果を出力す
    る加算器を備えた請求項4記載の画像表示装置における
    ドットクロック自動再生装置。
  11. 【請求項11】 前記カウンタの出力を入力とし、その
    カウンタから出力されるカウンタ値の最大値を常に前記
    CPUに供給する事を特徴とする請求項1記載の画像表
    示装置におけるドットクロック自動再生装置。
  12. 【請求項12】 前記カウンタの出力を入力とし前記S
    /P変換器のある相の最上位ビットにより駆動されその
    出力を前記CPUに供給する最大値保持回路を備えた請
    求項2記載の画像表示装置におけるドットクロック自動
    再生装置。
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