JPH11177847A - 画像調整方法および自動画像調整装置 - Google Patents

画像調整方法および自動画像調整装置

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JPH11177847A
JPH11177847A JP9339206A JP33920697A JPH11177847A JP H11177847 A JPH11177847 A JP H11177847A JP 9339206 A JP9339206 A JP 9339206A JP 33920697 A JP33920697 A JP 33920697A JP H11177847 A JPH11177847 A JP H11177847A
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JP9339206A
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Tsutomu Muraji
努 連
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入力されるさまざまなフォーマットの映像信
号に対して、その各フォーマットに対応した最適な量子
化クロックの位相と周波数を自動的に調整することがで
きる画像調整方法および自動画像調整装置を提供する。 【解決手段】 CPU6により、演算器5で演算した隣
接する画像データの差分絶対値が最大になるように、位
相調整回路7を制御することにより、入力されるさまざ
まなフォーマットの映像信号に対して、その各フォーマ
ットに対応した最適な量子化クロックの位相を自動的に
調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、さまざまなフォー
マットの映像信号を表示する液晶表示ディスプレイ等の
データ表示ディスプレイの表示画像を調整するための画
像調整方法および自動画像調整装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、データ表示ディスプレイにさまざ
まなフォーマットの映像信号を表示する時に、良好に映
像信号を表示するための画像調整方法としては、特開平
5−35240号公報、特開平7−44125号公報、
特開平7−219486号公報などの公開特許公報に開
示されているように、映像信号の有効表示期間を比較器
によって検出し、検出した有効表示期間の映像信号をデ
ィスプレイに表示するという方法があった。
【0003】このような画像調整方法を使用した従来の
自動画像調整装置について、以下に説明する。図7は上
記の画像調整方法を使用した従来の自動画像調整装置の
構成を示すブロック図である。図7において、106は
液晶パネル、101はA/D変換器、102は映像信号
処理回路であり、ガンマ補正等の液晶パネル106に最
適な映像信号とするための信号処理を施す。103はタ
イミング発生回路であり、A/D変換器101の量子化
クロックや水平および垂直の基準信号を発生する。10
4は液晶駆動回路であり、液晶パネル106の制御信号
を発生する。105は比較回路であり、入力された映像
信号の有効表示期間を検出する。
【0004】入力された映像信号はA/D変換器101
で量子化される。また、水平同期信号であるHDおよび
垂直同期信号であるVDは、タイミング発生回路103
に入力される。A/D変換器101で量子化された映像
信号は、映像信号処理回路102と比較回路105に入
力される。
【0005】映像信号処理回路102に入力された映像
信号は、映像信号処理回路102で、液晶パネル106
での階調性が最適となるようにガンマ補正が施された後
に、液晶パネル106に入力される。通常、映像信号
は、ブランキング期間の信号レベルを0として、RGB
の輝度を正の信号レベルで表現する。
【0006】したがって、比較回路105では、信号レ
ベル0より大きい所定の基準レベルと入力された映像信
号とのレベルとを比較することで、映像信号の有効表示
期間を自動検出し、有効表示期間を示す信号を出力す
る。すなわち、比較回路105は、基準レベルの信号と
映像信号とのAND回路を主な構成要因として実現され
る。
【0007】タイミング発生回路103では、HDおよ
びVDと比較回路105より供給される有効表示期間を
示す信号とから、入力された映像信号に最適な水平同期
期間に対するクロックの分周比を設定することで、量子
化クロックを発生するとともに、水平および垂直の走査
開始点を示す水平基準信号および垂直基準信号と、有効
表示期間の開始点を示す水平開始信号と垂直開始信号と
を発生する。
【0008】タイミング発生回路103で発生した水平
基準信号、垂直基準信号、水平開始信号、垂直開始信号
と量子化クロックは液晶駆動回路104に入力され、各
信号に基づいて、液晶駆動回路104で液晶パネル10
6を駆動する液晶駆動信号を生成し、この液晶駆動信号
により、液晶パネル106に入力された映像信号の有効
表示期間を表示する。
【0009】以上のようにして、比較回路105で映像
信号の有効表示期間を自動検出することにより、画面か
けをなくして良好に映像信号を表示することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の自動画像調整装置では、以下のような問題点
を有している。その問題点について説明する。
【0011】入力される映像信号は、常に有効表示期間
がブランキングレベルより大きな信号レベルである保証
はなく、すなわち、黒表示の時などには、その信号レベ
ルがブランキングレベルに近づくため、有効表示期間の
検出誤りをおこす可能性があるという問題点を有してい
た。
【0012】また、有効表示期間を検出するための所定
の基準レベルを映像信号のブランキングレベルである0
と等しくすることは、入力される映像信号のノイズやA
/D変換器101に入力されるときのDC再生の精度な
どを考えると非常に困難で、それを解消するため基準レ
ベルを0より大きな所定のレベルに設定すると、映像信
号が基準レベルより小さなレベルになる確率が高くな
り、有効表示期間の検出誤りが発生する可能性が高くな
るという問題点を有していた。
【0013】さらに、コンピュータなどから出力される
映像信号は、文字や線が非常に多く連続性の少ない離散
的な信号であり、A/D変換器101で量子化する際
に、離散的な信号の遷移状態を量子化すると、表示画像
にボケが生じたり、量子化クロックのジッター成分によ
って表示画像にノイズが発生する。したがって、A/D
変換器101で量子化する際には、映像信号と量子化ク
ロックの位相関係を精度良く調整しなければならないと
いう問題点があった。
【0014】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、量子化クロックを生成するときの水平同期期間に
対する分周比を求めるとともに、映像信号と量子化クロ
ックの位相関係を精度良く自動調整することができ、さ
まざまなフォーマットの映像信号の有効表示領域を自動
的に精度良く検出することができる画像調整方法および
自動画像調整装置を提供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明の画像調整方法は、1フレームの入力映像信
号を所定の量子化クロックで格子状に量子化して得られ
る画像データにおいて、隣接する1組または2組以上の
画像データの絶対差分値が最大になるように、格子状に
量子化した画像データを得るための量子化クロックに対
して、その位相または周波数を調整することにより、入
力されるさまざまなフォーマットの映像信号に対して、
その各フォーマットに対応した最適な量子化クロックの
位相と周波数を検出することを可能とすることを特徴と
する。
【0016】また、本発明の自動画像調整装置は、制御
手段により、演算手段で演算した隣接する画像データの
絶対差分値が最大になるように、位相調整手段を制御す
ることにより、入力されるさまざまなフォーマットの映
像信号に対して、その各フォーマットに対応した最適な
量子化クロックの位相を自動的に調整することを特徴と
する。
【0017】また、本発明の自動画像調整装置は、制御
手段により、演算手段で演算した2組以上の隣接する画
像データの絶対差分値が最大になるように、PLLの分
周比と位相調整手段を制御することにより、入力される
さまざまなフォーマットの映像信号に対して、その各フ
ォーマットに対応した最適な量子化クロックの位相と周
波数を自動的に調整することを特徴とする。
【0018】また、本発明の自動画像調整装置は、制御
手段により、演算手段で演算した隣接する画像データの
絶対差分値が最大になるように、位相調整手段を制御す
ることにより、量子化クロックの位相を自動調整する際
の精度の向上を可能とすることを特徴とする。
【0019】以上により、量子化クロックを生成すると
きの水平同期期間に対する分周比を求めるとともに、映
像信号と量子化クロックの位相関係を精度良く自動調整
することができ、さまざまなフォーマットの映像信号の
有効表示領域を自動的に精度良く検出することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の画像調整
方法は、さまざまなフォーマットの映像信号に基づいて
画像を表示するディスプレイにおいて、その表示画像の
画質を調整するための画像調整方法であって、1フレー
ムの入力映像信号に対して所定の量子化クロックで格子
状に量子化して得られる画像データのうちで、隣接する
1組または2組以上の画像データ間の差分の絶対値が最
大になるように、前記量子化クロックの位相または周波
数を調整する方法とする。
【0021】この方法によると、入力されるさまざまな
フォーマットの映像信号に対して、その各フォーマット
に対応した最適な量子化クロックの位相と周波数を検出
することを可能とする。
【0022】請求項2記載の自動画像調整装置は、さま
ざまなフォーマットの映像信号に基づいて画像を表示す
るディスプレイにおいて、その表示画像の画質を自動的
に調整する自動画像調整装置であって、前記映像信号を
量子化して画像データを得るA/D変換手段と、前記映
像信号の同期信号から前記量子化のための量子化クロッ
クを発生するPLLと、前記PLLからの量子化クロッ
クの位相を変化させる位相調整手段と、前記A/D変換
手段で量子化されて得られた画像データのうちで、所定
の画像データに対して演算処理する演算手段と、前記演
算手段の演算結果に基づいて、前記位相調整手段による
量子化クロックの位相変化を制御する制御手段とを具備
し、前記演算手段は、隣接する画像データ間の差分の絶
対値である絶対差分値を演算するように構成し、前記制
御手段は、前記絶対差分値が最大になるように、前記位
相調整手段を制御するように構成する。
【0023】請求項3記載の自動画像調整装置は、請求
項2記載の演算手段は、隣接する画像データ間で絶対差
分値を演算するとともに、所定フレーム分の加算を行う
ように構成する。
【0024】請求項4記載の自動画像調整装置は、請求
項2記載の演算手段は、隣接する画像データ間で絶対差
分値を演算するとともに、水平方向または垂直方向に所
定数の隣接する画像データ間での絶対差分値の加算を行
うように構成する。
【0025】請求項5記載の自動画像調整装置は、請求
項2記載の制御手段は、CPUを用いて構成する。以上
の構成によると、入力されるさまざまなフォーマットの
映像信号に対して、その各フォーマットに対応した最適
な量子化クロックの位相を自動的に調整する。
【0026】請求項6記載の自動画像調整装置は、さま
ざまなフォーマットの映像信号に基づいて画像を表示す
るディスプレイにおいて、その表示画像の画質を自動的
に調整する自動画像調整装置であって、前記映像信号を
量子化して画像データを得るA/D変換手段と、前記映
像信号の同期信号から前記量子化のための量子化クロッ
クを発生し、その発生の際の分周比を可変するPLL
と、前記PLLからの量子化クロックの位相を変化させ
る位相調整手段と、前記A/D変換手段で量子化されて
得られた画像データのうちで、所定の画像データに対し
て演算処理する演算手段と、前記演算手段の演算結果に
基づいて、前記位相調整手段による量子化クロックの位
相変化を制御する制御手段とを具備し、前記演算手段
は、2組以上の隣接する画像データ間の差分の絶対値で
ある絶対差分値を演算するように構成し、前記制御手段
は、前記絶対差分値が最大になるように、前記位相調整
手段を制御するとともに前記PLLの分周比を制御する
ように構成する。
【0027】請求項7記載の自動画像調整装置は、請求
項6記載の演算手段は、連続している2組以上の隣接す
る画像データ間で絶対差分値を演算するように構成す
る。請求項8記載の自動画像調整装置は、請求項6記載
の演算手段は、隣接する画像データ間で絶対差分値を演
算するとともに、所定フレーム分の加算を行うように構
成する。
【0028】請求項9記載の自動画像調整装置は、請求
項6記載の演算手段は、隣接する画像データ間で絶対差
分値を演算するとともに、垂直方向に所定数の隣接する
画像データ間での絶対差分値の加算を行うように構成す
る。
【0029】請求項10記載の自動画像調整装置は、請
求項6記載の制御手段は、演算手段で演算した2組以上
の隣接する画像データ間での絶対差分値を加算し、その
加算値が最大となるようにPLLの分周比を制御するよ
うに構成する。
【0030】請求項11記載の自動画像調整装置は、請
求項6記載の制御手段は、CPUを用いて構成する。以
上の構成によると、入力されるさまざまなフォーマット
の映像信号に対して、その各フォーマットに対応した最
適な量子化クロックの位相と周波数を自動的に調整す
る。
【0031】請求項12記載の自動画像調整装置は、さ
まざまなフォーマットの映像信号に基づいて画像を表示
するディスプレイにおいて、その表示画像の画質を自動
的に調整する自動画像調整装置であって、前記映像信号
を量子化して画像データを得るA/D変換手段と、前記
映像信号に対してその通過帯域を制限する帯域制限フィ
ルタと、前記映像信号の同期信号から前記量子化のため
の量子化クロックを発生するPLLと、前記PLLから
の量子化クロックの位相を変化させる位相調整手段と、
前記A/D変換手段で量子化され前記帯域制限フィルタ
で通過帯域制限されて得られた画像データのうちで、所
定の画像データに対して演算処理する演算手段と、前記
演算手段の演算結果に基づいて、前記位相調整手段によ
る量子化クロックの位相変化を制御する制御手段とを具
備し、前記演算手段は、隣接する画像データ間の差分の
絶対値である絶対差分値を演算するように構成し、前記
制御手段は、前記絶対差分値が最大になるように、前記
位相調整手段を制御するように構成する。
【0032】請求項13記載の自動画像調整装置は、請
求項12記載の演算手段は、隣接する画像データ間で絶
対差分値を演算するとともに、所定フレーム分の加算を
行うように構成する。
【0033】請求項14記載の自動画像調整装置は、請
求項12記載の演算手段は、隣接する画像データ間で絶
対差分値を演算するとともに、水平方向または垂直方向
に所定数の隣接する画像データ間での絶対差分値の加算
を行うように構成する。
【0034】請求項15記載の自動画像調整装置は、請
求項12記載の制御手段は、CPUを用いて構成する。
以上の構成によると、量子化クロックの位相を自動調整
する際の精度の向上を可能とする。
【0035】以下、本発明の実施の形態を示す画像調整
方法および自動画像調整装置について、図面を参照しな
がら具体的に説明する。 (実施の形態1)本発明の画像調整方法を実現するため
の実施の形態1の自動画像調整装置について説明する。
【0036】図1は本実施の形態1の自動画像調整装置
の構成を示すブロック図である。図1において、11は
入力された映像信号に基づいて画像を表示する液晶パネ
ルで、その画像に対して水平640画素、垂直480画
素の解像度を持つ。1はA/D変換器で、映像信号を量
子化する。2は映像信号処理回路で、量子化された映像
信号に対して、ガンマ補正等、液晶パネル11に最適な
映像信号とするための信号処理を施す。3はタイミング
発生回路で、量子化クロックと水平同期信号HD、垂直
同期信号VDとから、水平および垂直の走査開始点を示
す水平基準信号と垂直基準信号を発生する。4は液晶駆
動回路で、液晶パネル11を駆動する液晶駆動信号を生
成し、液晶パネル11に入力された映像信号を表示す
る。
【0037】8はPLLで、HDを分周して前述の量子
化クロックを発生する。7は位相調整回路で、PLL8
で発生した量子化クロックの位相を調整する。5は演算
器で、A/D変換器1で量子化された画像データのうち
所定の隣接する画像データの絶対差分値を演算する。6
はCPUで、演算器5より出力される絶対差分値が最大
となるように、位相調整回路7を制御する。
【0038】以上のように構成された自動画像調整装置
について、以下に、その動作を説明する。入力される映
像信号は、コンピュータで発生されるVGAと呼ばれる
フォーマットの信号である。すなわち、水平有効表示画
素が640ドットあり、水平ブランキング期間を含めた
水平周期は800ドットに相当し、垂直有効表示画素が
480ドットあり、垂直ブランキング期間を含めた垂直
周期は525ラインに相当し、水平方向に1ドット毎に
白と黒が繰り返される縦線画像が表示される映像信号で
ある。
【0039】図2に映像信号の有効表示領域を示す。映
像信号を量子化するための量子化クロックは、水平同期
信号HDをPLL8で800分周することで得られる。
得られる量子化クロックを量子化クロックAに示す。図
2において、映像信号と量子化クロックAとの位相関係
は保証されておらず、その位相関係はPLL8に内蔵さ
れるフィルタ(図示せず)の特性等によって決まる。
【0040】コンピュータで発生される映像信号は離散
的な信号であり、図2の白、黒の領域、すなわち確定領
域のみ画像データとして有効な信号である。白から黒ま
たは黒から白に変化している領域、すなわち遷移領域
は、画像データとして誤差を含み無効である。A/D変
換器1において、量子化クロックAで8ビットに量子化
すると画像データAが得られる。
【0041】量子化クロックAは遷移領域を量子化して
しまうため、画像データAの値はa、bとなり誤差を含
み、表示画面上においてはコントラストが下がる。さら
に、量子化クロックAにわずかなジッター(時間軸方向
のゆれ)があった場合、値a、bが大きく変化する。こ
れは時間軸方向の変化が、大きな画像データの値の変化
となることを意味する。表示画面上においては、輝度値
の変化となり、S/N値が大きく下がりノイズの多い画
面となる。
【0042】そこで、画像データaとbの差分の絶対値
である絶対差分値が最大となるように、位相調整回路7
で量子化クロックAの位相を制御する。まず、演算器5
で画像データaとbの絶対差分値xを計算する。その絶
対差分値xを絶対差分値x1としてCPU6に入力し、
いったん記憶させる。制御回路10で位相調整回路7を
制御し量子化クロックAの位相を変化させる。A/D変
換器1において、位相を変化させた量子化クロックで量
子化し、演算器5で同様に絶対差分値yを計算する。
【0043】CPU6では、絶対差分値x1と絶対差分
値y1を比較器9で比較する。比較した結果が、絶対差
分値x1より絶対差分値y1が大きくなった場合、制御
回路10は先に位相調整回路7で位相を制御した方向と
順方向に制御する。また、絶対差分値x1より絶対差分
値y1が小さくなった場合、制御回路10は先に位相調
整回路7で位相を制御した方向と逆方向に制御する。こ
の作業を繰り返し、絶対差分値x1と絶対差分値y1が
等しくなるか、または絶対差分値x1と絶対差分値y1
の差が最小になった時に、最適のクロック位相が求めら
れる。
【0044】そのときの量子化クロックを量子化クロッ
クBに示し、量子化された画像データを量子化された画
像データBに示す。このようにして、最適な画像データ
cとdが求められる。
【0045】以上のようにして求められた画像データ
は、映像信号処理回路2に入力され、映像信号処理回路
2で液晶パネル11での階調性が最適となるようにガン
マ補正が施され、液晶パネル11に入力される。
【0046】タイミング発生回路3では、HDおよびV
Dと、位相調整回路7でクロック位相が最適化された量
子化クロックとから、水平および垂直の走査開始点を示
す水平基準信号および垂直基準信号を発生する。タイミ
ング発生回路3で発生した水平基準信号、垂直基準信号
は液晶駆動回路4に入力され、それらの信号を基に、液
晶駆動回路4で液晶パネル11を駆動する液晶駆動信号
を生成し、液晶パネル11に入力された映像信号を表示
する。
【0047】この実施の形態1によって、位相調整回路
7で量子化クロックを最適化することにより、コントラ
ストが高くノイズのない映像信号を表示することができ
る。また、絶対差分値を水平方向またはフレーム方向に
加算または平均することで、映像信号に重畳されている
ノイズを低減することができ、量子化クロックの位相調
整の際の精度を向上することができる。
【0048】なお、この実施の形態1では、入力される
映像信号としてVGAを例にあげ、液晶パネル11とし
て水平640画素、垂直480画素のものを例にあげて
説明したが、それに限るものではない。 (実施の形態2)本発明の画像調整方法を実現するため
の実施の形態2の自動画像調整装置について説明する。
【0049】図3は本実施の形態2の自動画像調整装置
の構成を示すブロック図である。図3において、35は
入力された映像信号を表示する液晶パネルで、水平64
0画素、垂直480画素の解像度を持つ。21はA/D
変換器で、映像信号を量子化する。22は映像信号処理
回路で、量子化された映像信号に対して、ガンマ補正
等、液晶パネル35に最適な映像信号とするための信号
処理を施す。23はタイミング発生回路で、量子化クロ
ックと水平同期信号HD、垂直同期信号VDとから、水
平および垂直の走査開始点を示す水平基準信号および垂
直基準信号を発生する。24は液晶駆動回路で、液晶パ
ネル35を駆動する液晶駆動信号を生成し、その液晶駆
動信号により液晶パネル35に入力された映像信号を表
示する。
【0050】29はPLLで、HDを基準にしたVCO
33による発振周波数を分周して量子化クロックを発生
する。34は分周器で、前記の量子化クロックを発生す
るときのHDの分周比を決定する。28は位相調整回路
で、PLL29で発生した量子化クロックの位相を調整
する。25、26は演算器で、A/D変換器21で量子
化された画像データのうち所定の隣接する画像データの
絶対差分値を演算する。27はCPUで、演算器25、
26より出力される絶対差分値が最大となるように、位
相調整回路28を制御する。
【0051】以上のように構成された自動画像調整装置
について、以下に、その動作を説明する。入力される映
像信号は、コンピュータで発生されるVGAと呼ばれる
フォーマットの信号である。すなわち、水平有効表示画
素が640ドットあり、水平ブランキング期間を含めた
水平周期は816ドットに相当し、垂直有効表示画素が
480ドットあり、垂直ブランキング期間を含めた垂直
周期は510ラインに相当し、水平方向に1ドット毎に
白と黒が繰り返される縦線画像が表示される映像信号で
ある。
【0052】図4に映像信号の有効表示領域を示す。映
像信号を量子化するための量子化クロックは、水平同期
信号HDをPLL29で800分周することで得られ
る。通常、HDの分周比は、マイコン(図示せず)によ
りHDの周波数を検出することで初期設定される。現状
のコンピュータから発生される映像信号のフォーマット
は、非常に多岐にわたり、そのHDの周波数からその代
表的なフォーマットの分周比に設定される。得られる量
子化クロックを量子化クロックCに示す。
【0053】図4において、映像信号と量子化クロック
Cとの位相関係は保証されておらず、PLL29に内蔵
されるフィルタ(図示せず)の特性等によって決まる。
コンピュータで発生される映像信号は離散的な信号であ
り、図4の白、黒の領域、すなわち確定領域のみ画像デ
ータとして有効な信号である。白から黒または黒から白
に変化している領域、すなわち遷移領域は、画像データ
として誤差を含み無効である。A/D変換器21におい
て、量子化クロックCで8ビットに量子化すると画像デ
ータCが得られる。
【0054】量子化クロックCは遷移領域を量子化して
しまうため、画像データCの値はe、f、gのようにな
り誤差を含む。表示画面上においては、コントラストが
下がったりモアレが発生したりする。さらに、量子化ク
ロックCにわずかなジッターがあった場合、値e、f、
gが大きく変化する。これは時間軸方向の変化が、大き
な画像データの値の変化となることを意味する。表示画
面上においては、輝度値の変化となり、S/N値が大き
く低下してノイズの多い画面となる。
【0055】そこで、画像データeとfの絶対差分値と
画像データfとgの絶対差分値が最大となるように、位
相調整回路28で量子化クロックCの位相を制御する。
まず、演算器25で画像データeとfの絶対差分値x2
1を計算し、演算器26で画像データfとgの絶対差分
値x22を計算する。その絶対差分値x21と絶対差分
値x22とを、CPU27に入力しいったん記憶させ
る。制御回路32で位相調整回路28を制御し量子化ク
ロックCの位相を変化させる。A/D変換器21におい
て、位相を変化させた量子化クロックで量子化し、演算
器25で同様に絶対差分値y21を演算器26で絶対差
分値y22をそれぞれ計算する。
【0056】CPU27では、絶対差分値x21と絶対
差分値x22の加算値z21と、絶対差分値y21と絶
対差分値y22の加算値z22とを、比較器30で比較
する。比較した結果が、加算値z21より加算値z22
が大きくなった場合、制御回路32は、先に位相調整回
路28で位相を制御した方向と順方向に制御する。ま
た、加算値z21より加算値z22が小さくなった場
合、制御回路32は、先に位相調整回路28で位相を制
御した方向と逆方向に制御する。この作業を繰り返し、
加算値z21と加算値z22が等しくなるか、または加
算値z21と加算値z22の差が最小になった時に、最
適のクロック位相が求められる。
【0057】そのときの量子化クロックを量子化クロッ
クDに、量子化された画像データを量子化された画像デ
ータDに示す。このようにして、画像データh、i、j
が求められる。
【0058】次に、演算器25で、隣接する画像データ
の絶対差分値を、1水平期間分順次演算する。すなわ
ち、画像データhとiの絶対差分値、画像データiとj
の絶対差分値と、順に演算していく。演算器25の演算
結果を、CPU27の内部の加算器31ですべて加算し
ていき、総加算値M21を求める。その後、制御回路3
2で分周器34の分周比を1変化させる。
【0059】ここで、上記に示した最適のクロック位相
を求める作業を繰り返し、さらに上記のようにして、分
周比を1変化させたときの総加算値M22を求め、総加
算値M21と比較する。比較した結果が、総加算値M2
1より総加算値M22が大きくなった場合、制御回路3
2は先に分周器34で分周比を変化させた方向(加算で
あれば加算、減算であれば減算)と同じ方向に変化させ
る。また、総加算値M21より総加算値M22が小さく
なった場合、制御回路32は先に分周器34で分周比を
変化させた方向と逆の方向に変化する。
【0060】上記に示すこれら一環の作業を繰り返し、
総加算値M21と総加算値M22が等しくなるか、また
は総加算値M21と総加算値M22の差が最小になった
時に、最適のクロック位相と分周比が求められる。その
ときの量子化クロックを量子化クロックEに示し、量子
化された画像データを量子化された画像データEに示
す。このようにして、最適な画像データk、l、mが求
められる。
【0061】以上のようにして求められた画像データ
は、映像信号処理回路22に入力され、映像信号処理回
路22で、液晶パネル35での階調性が最適となるよう
にガンマ補正が施され、液晶パネル35に入力される。
【0062】タイミング発生回路23では、HDおよび
VDと、PLL29で最適な分周比で分周され位相調整
回路28でクロック位相を最適化された量子化クロック
とから、水平および垂直の走査開始点を示す水平基準信
号と垂直基準信号を発生する。タイミング発生回路23
で発生した水平基準信号、垂直基準信号は液晶駆動回路
24に入力され、それらの信号に基づいて、液晶駆動回
路24で液晶パネル35を駆動する液晶駆動信号を生成
し、その液晶駆動信号により、液晶パネル35に入力さ
れた映像信号を表示する。
【0063】この実施の形態2によって、分周器34と
位相調整回路28で量子化クロックを最適化することに
より、コントラストが高くノイズのない映像信号を表示
することができる。また、絶対差分値を水平方向または
フレーム方向に加算または平均することで、映像信号に
重畳されているノイズを低減することができ、量子化ク
ロックの位相調整の精度が向上する。
【0064】なお、この実施の形態2では、入力される
映像信号としてVGAを例にあげ、液晶パネル35とし
て水平640画素、垂直480画素のものを例にあげて
説明したが、それに限るものではない。また、加算器3
1で1水平期間分すべて加算したが、それに限るもので
はない。 (実施の形態3)本発明の画像調整方法を実現するため
の実施の形態3の自動画像調整装置について説明する。
【0065】図5は本実施の形態3の自動画像調整装置
の構成を示すブロック図である。図5において、52は
入力された映像信号を表示する液晶パネルで、水平64
0画素、垂直480画素の解像度を持つ。41はA/D
変換器で、映像信号を量子化する。42は映像信号処理
回路で、量子化された映像信号に対して、ガンマ補正
等、液晶パネル52に最適な映像信号とするための信号
処理を施す。43はタイミング発生回路で、量子化クロ
ックと水平同期信号HDおよび垂直同期信号VDとか
ら、水平および垂直の走査開始点を示す水平基準信号お
よび垂直基準信号を発生する。44は液晶駆動回路で、
液晶パネル52を駆動する液晶駆動信号を生成し、その
液晶駆動信号により、液晶パネル52に入力された映像
信号を表示する。
【0066】48はPLLで、HDを分周して量子化ク
ロックを発生する。47は位相調整回路で、PLL48
で発生した量子化クロックの位相を調整する。49は低
域通過型フィルタ(LPF)で、A/D変換器41で量
子化された画像データの高域成分を除去する。45は演
算器で、A/D変換器41で量子化されLPF49で高
域成分を除去された画像データのうち所定の隣接する画
像データの絶対差分値を演算する。46はCPUで、演
算器45より出力される絶対差分値が最大となるよう
に、位相調整回路47を制御する。
【0067】以上のように構成された自動画像調整装置
について、以下に、その動作を説明する。入力される映
像信号は、コンピュータで発生されるVGAと呼ばれる
フォーマットの信号である。すなわち、水平有効表示画
素が640ドットあり、水平ブランキング期間を含めた
水平周期は800ドットに相当し、垂直有効表示画素が
480ドットあり、垂直ブランキング期間を含めた垂直
周期は525ラインに相当し、水平方向に1ドット毎に
白と黒が繰り返される縦線画像が表示される映像信号で
ある。
【0068】説明をわかりやすくするために、図6に、
A/D変換器41で量子化された画像データをD/A変
換した波形と、LPF49から出力される画像データを
D/A変換した波形とを示す。通常、入力される映像信
号には若干のノイズが重畳されており、LPF49によ
って高域のノイズ成分を除去するとともに、後述する量
子化クロックの位相制御に必要な周波数成分を抜き出
す。
【0069】図6において、映像信号を量子化するため
の量子化クロックは、水平同期信号HDをPLL48で
800分周することで得られる。得られる量子化クロッ
クを量子化クロックFに示す。映像信号と量子化クロッ
クFとの位相関係は保証されておらず、PLL48に内
蔵されるフィルタ(図示せず)の特性等によって決ま
る。
【0070】コンピュータで発生される映像信号は離散
的な信号であり、図6の白、黒の領域、すなわち確定領
域のみ画像データとして有効な信号である。白から黒ま
たは黒から白に変化している領域、すなわち遷移領域
は、画像データとして誤差を含み無効である。
【0071】A/D変換器41において、量子化クロッ
クFは遷移領域を量子化してしまうため、画像データの
値は誤差を含む。また、量子化クロックFにわずかなジ
ッターがあった場合、画像データの値が大きく変化す
る。表示画面上においては、コントラストやS/N値が
大きく低下する。
【0072】そこで、位相調整回路47で量子化クロッ
クFの位相を制御する。まず、量子化された映像信号に
対して、LPF49で高域成分を除去する。これによっ
て、映像信号に重畳されている高域ノイズを除去すると
ともに、映像信号の高調波成分を除去して基本波だけを
抜き出し、白、黒の確定領域の時間軸上の中間点で最大
振幅となるようにする。図6のA/D変換器後の画像デ
ータをD/A変換した波形と、LPF後の画像データを
D/A変換した波形とを比較すると、LPF後の画像デ
ータをD/A変換した波形は、高域ノイズが除去され
て、白、黒の確定領域の時間軸上の中間点で最大振幅と
なる様子がわかる。
【0073】A/D変換器41で量子化された画像デー
タは、LPF49で高域成分を除去された後、演算器4
5に入力される。演算器45では画像データFのnとo
の絶対差分値x3を計算する。その絶対差分値x3をC
PU46に入力し、いったん記憶させる。制御回路51
で位相調整回路47を制御し量子化クロックFの位相を
変化させる。A/D変換器41において、位相を変化さ
せた量子化クロックで量子化し、演算器45で同様に絶
対差分値y3を計算する。
【0074】CPU46では、絶対差分値x3と絶対差
分値y3とを比較器50で比較する。比較した結果が、
絶対差分値x3より絶対差分値y3が大きくなった場
合、制御回路51は、先に位相調整回路47で位相を制
御した方向と順方向に制御する。また、絶対差分値x3
より絶対差分値y3が小さくなった場合、制御回路51
は、先に位相調整回路47で位相を制御した方向と逆方
向に制御する。この作業を繰り返し、絶対差分値x3と
絶対差分値y3とが等しくなるか、または絶対差分値x
3と絶対差分値y3の差が最小になった時に、最適のク
ロック位相が求められる。
【0075】そのときの量子化クロックを量子化クロッ
クGに示し、量子化された画像データを量子化された画
像データGに示す。このようにして、最適な画像データ
pとqが求められる。
【0076】以上のようにして求められた画像データ
は、映像信号処理回路42に入力され、映像信号処理回
路42で、液晶パネル52での階調性が最適となるよう
にガンマ補正が施され、液晶パネル52に入力される。
【0077】タイミング発生回路43では、HDおよび
VDと、位相調整回路47でクロック位相が最適化され
た量子化クロックとから、水平および垂直の走査開始点
を示す水平基準信号および垂直基準信号を発生する。タ
イミング発生回路43で発生した水平基準信号、垂直基
準信号は液晶駆動回路44に入力され、液晶駆動回路4
4で液晶パネル52を駆動する液晶駆動信号を生成し、
その液晶駆動信号により、液晶パネル52に入力された
映像信号を表示する。この実施の形態3によって、位相
調整回路47で量子化クロックを最適化することによ
り、コントラストが高くノイズのない映像信号を表示す
ることができる。また、絶対差分値を水平方向またはフ
レーム方向に加算または平均することにより、映像信号
に重畳されているノイズを低減することができ、量子化
クロックの位相調整の精度を向上することができる。
【0078】なお、この実施の形態3では、入力される
映像信号としてVGAを例にあげ、液晶パネルとして水
平640画素、垂直480画素のものを例にあげて説明
したが、それに限るものではない。また、低域通過型フ
ィルタ49を帯域制限フィルタの例として説明したが、
それに限るものではない。さらに、帯域制限フィルタを
A/D変換器41の後ろに配置したが、それに限るもの
ではない。
【0079】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、1フレー
ムの入力映像信号を所定の量子化クロックで格子状に量
子化して得られる画像データにおいて、隣接する1組ま
たは2組以上の画像データの絶対差分値が最大になるよ
うに、格子状に量子化した画像データを得るための量子
化クロックに対して、その位相または周波数を調整する
ことにより、入力されるさまざまなフォーマットの映像
信号に対して、その各フォーマットに対応した最適な量
子化クロックの位相と周波数を検出することができる。
【0080】また、制御手段により、演算手段で演算し
た隣接する画像データの絶対差分値が最大になるよう
に、位相調整手段を制御することにより、入力されるさ
まざまなフォーマットの映像信号に対して、その各フォ
ーマットに対応した最適な量子化クロックの位相を自動
的に調整することができる。
【0081】また、制御手段により、演算手段で演算し
た2組以上の隣接する画像データの絶対差分値が最大に
なるように、PLLの分周比と位相調整手段を制御する
ことにより、入力されるさまざまなフォーマットの映像
信号に対して、その各フォーマットに対応した最適な量
子化クロックの位相と周波数を自動的に調整することが
できる。
【0082】また、制御手段により、演算手段で演算し
た隣接する画像データの絶対差分値が最大になるよう
に、位相調整手段を制御することにより、量子化クロッ
クの位相を自動調整する際の精度を向上することができ
る。
【0083】以上のため、量子化クロックを生成すると
きの水平同期期間に対する分周比を求めるとともに、映
像信号と量子化クロックの位相関係を精度良く自動調整
することができ、さまざまなフォーマットの映像信号の
有効表示領域を自動的に精度良く検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の自動画像調整装置の構
成を示すブロック図
【図2】同実施の形態1における動作を示すタイムチャ
ート
【図3】本発明の実施の形態2の自動画像調整装置の構
成を示すブロック図
【図4】同実施の形態2における動作を示すタイムチャ
ート
【図5】本発明の実施の形態3の自動画像調整装置の構
成を示すブロック図
【図6】同実施の形態3における動作を示すタイムチャ
ート
【図7】従来の自動画像調整装置の構成を示すブロック
【符号の説明】
1,21,41 A/D変換器 2,22,42 映像信号処理回路 3,23,43 タイミング発生回路 4,24,44 液晶駆動回路 5,25,26,45 演算器 6,27,46 CPU 7,28,47 位相調整回路 8,29,48 PLL 9,30,50 比較器 10,32,51 制御回路 11,35,52 液晶パネル 31 加算器 33 VCO 34 分周器 49 LPF

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 さまざまなフォーマットの映像信号に基
    づいて画像を表示するディスプレイにおいて、その表示
    画像の画質を調整するための画像調整方法であって、1
    フレームの入力映像信号に対して所定の量子化クロック
    で格子状に量子化して得られる画像データのうちで、隣
    接する1組または2組以上の画像データ間の差分の絶対
    値が最大になるように、前記量子化クロックの位相また
    は周波数を調整する画像調整方法。
  2. 【請求項2】 さまざまなフォーマットの映像信号に基
    づいて画像を表示するディスプレイにおいて、その表示
    画像の画質を自動的に調整する自動画像調整装置であっ
    て、前記映像信号を量子化して画像データを得るA/D
    変換手段と、前記映像信号の同期信号から前記量子化の
    ための量子化クロックを発生するPLLと、前記PLL
    からの量子化クロックの位相を変化させる位相調整手段
    と、前記A/D変換手段で量子化されて得られた画像デ
    ータのうちで、所定の画像データに対して演算処理する
    演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて、前記
    位相調整手段による量子化クロックの位相変化を制御す
    る制御手段とを具備し、前記演算手段は、隣接する画像
    データ間の差分の絶対値である絶対差分値を演算するよ
    うに構成し、前記制御手段は、前記絶対差分値が最大に
    なるように、前記位相調整手段を制御するように構成し
    た自動画像調整装置。
  3. 【請求項3】 演算手段は、隣接する画像データ間で絶
    対差分値を演算するとともに、所定フレーム分の加算を
    行うように構成した請求項2記載の自動画像調整装置。
  4. 【請求項4】 演算手段は、隣接する画像データ間で絶
    対差分値を演算するとともに、水平方向または垂直方向
    に所定数の隣接する画像データ間での絶対差分値の加算
    を行うように構成した請求項2記載の自動画像調整装
    置。
  5. 【請求項5】 制御手段は、CPUを用いて構成した請
    求項2記載の自動画像調整装置。
  6. 【請求項6】 さまざまなフォーマットの映像信号に基
    づいて画像を表示するディスプレイにおいて、その表示
    画像の画質を自動的に調整する自動画像調整装置であっ
    て、前記映像信号を量子化して画像データを得るA/D
    変換手段と、前記映像信号の同期信号から前記量子化の
    ための量子化クロックを発生し、その発生の際の分周比
    を可変するPLLと、前記PLLからの量子化クロック
    の位相を変化させる位相調整手段と、前記A/D変換手
    段で量子化されて得られた画像データのうちで、所定の
    画像データに対して演算処理する演算手段と、前記演算
    手段の演算結果に基づいて、前記位相調整手段による量
    子化クロックの位相変化を制御する制御手段とを具備
    し、前記演算手段は、2組以上の隣接する画像データ間
    の差分の絶対値である絶対差分値を演算するように構成
    し、前記制御手段は、前記絶対差分値が最大になるよう
    に、前記位相調整手段を制御するとともに前記PLLの
    分周比を制御するように構成した自動画像調整装置。
  7. 【請求項7】 演算手段は、連続している2組以上の隣
    接する画像データ間で絶対差分値を演算するように構成
    した請求項6記載の自動画像調整装置。
  8. 【請求項8】 演算手段は、隣接する画像データ間で絶
    対差分値を演算するとともに、所定フレーム分の加算を
    行うように構成した請求項6記載の自動画像調整装置。
  9. 【請求項9】 演算手段は、隣接する画像データ間で絶
    対差分値を演算するとともに、垂直方向に所定数の隣接
    する画像データ間での絶対差分値の加算を行うように構
    成した請求項6記載の自動画像調整装置。
  10. 【請求項10】 制御手段は、演算手段で演算した2組
    以上の隣接する画像データ間での絶対差分値を加算し、
    その加算値が最大となるようにPLLの分周比を制御す
    るように構成した請求項6記載の自動画像調整装置。
  11. 【請求項11】 制御手段は、CPUを用いて構成した
    請求項6記載の自動画像調整装置。
  12. 【請求項12】 さまざまなフォーマットの映像信号に
    基づいて画像を表示するディスプレイにおいて、その表
    示画像の画質を自動的に調整する自動画像調整装置であ
    って、前記映像信号を量子化して画像データを得るA/
    D変換手段と、前記映像信号に対してその通過帯域を制
    限する帯域制限フィルタと、前記映像信号の同期信号か
    ら前記量子化のための量子化クロックを発生するPLL
    と、前記PLLからの量子化クロックの位相を変化させ
    る位相調整手段と、前記A/D変換手段で量子化され前
    記帯域制限フィルタで通過帯域制限されて得られた画像
    データのうちで、所定の画像データに対して演算処理す
    る演算手段と、前記演算手段の演算結果に基づいて、前
    記位相調整手段による量子化クロックの位相変化を制御
    する制御手段とを具備し、前記演算手段は、隣接する画
    像データ間の差分の絶対値である絶対差分値を演算する
    ように構成し、前記制御手段は、前記絶対差分値が最大
    になるように、前記位相調整手段を制御するように構成
    した自動画像調整装置。
  13. 【請求項13】 演算手段は、隣接する画像データ間で
    絶対差分値を演算するとともに、所定フレーム分の加算
    を行うように構成した請求項12記載の自動画像調整装
    置。
  14. 【請求項14】 演算手段は、隣接する画像データ間で
    絶対差分値を演算するとともに、水平方向または垂直方
    向に所定数の隣接する画像データ間での絶対差分値の加
    算を行うように構成した請求項12記載の自動画像調整
    装置。
  15. 【請求項15】 制御手段は、CPUを用いて構成した
    請求項12記載の自動画像調整装置。
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