JP3517613B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3517613B2
JP3517613B2 JP24658999A JP24658999A JP3517613B2 JP 3517613 B2 JP3517613 B2 JP 3517613B2 JP 24658999 A JP24658999 A JP 24658999A JP 24658999 A JP24658999 A JP 24658999A JP 3517613 B2 JP3517613 B2 JP 3517613B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
transfer
toner
photosensitive drum
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24658999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000147857A (ja
Inventor
雅博 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP24658999A priority Critical patent/JP3517613B2/ja
Publication of JP2000147857A publication Critical patent/JP2000147857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3517613B2 publication Critical patent/JP3517613B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中間転写体を利用
した、複写機、レーザビームプリンタ等の画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に示す4色フルカラーの画像形成装
置(例えば、複写機、レーザビームプリンタ)は、第1
の像担持体としての感光ドラム1の外に、第2の像担持
体として中間転写体5を使用している。中間転写体5を
使用した画像形成装置は、複数色のトナー像を重ねて形
成するカラー画像の色ずれが少ないことが知られてい
る。
【0003】同図に示す画像形成装置は、矢印R1方向
に回転する感光ドラム(第1の像担持体)1表面を帯電
ローラ2によって所定の極性、所定の電位に均一に帯電
し、帯電後の感光ドラム1表面に、露光装置3によりイ
エローに対応するレーザビームLの走査露光を行って静
電潜像を形成する。この静電潜像は、現像装置4のイエ
ローの現像器4aによってイエローのトナーが付着され
てトナー像として現像される。イエローのトナー像は、
矢印R5方向に回転する中間転写体5表面に、一次転写
ニップT1 を介して一次転写される。一次転写後の感光
ドラム1は、中間転写体5に転写されないで表面に残っ
たトナー(一次転写残トナー)がクリーニング装置7a
によって除去される。
【0004】上述と同様の画像形成プロセスが、イエロ
ー以外の他の3色、すなわち、マゼンタ、シアン、ブラ
ックについても繰り返されて、中間転写体5上に4色の
トナー像が重ねられてカラー画像が形成される。
【0005】このカラー画像は、二次転写バイアス印加
電源10bが印加された転写ローラ8によって、二次転
写ニップT2 を介して転写材(第3の像担持体)P上に
一括して二次転写される。二次転写後の転写材Pは、定
着装置9に搬送され、ここで加熱加圧されて表面にカラ
ー画像が定着される。一方、トナー像転写後の中間転写
体5は、転写材Pに転写されないで表面に残ったトナー
(二次転写残トナー)が、中間転写体クリーニング装置
7bによって除去される。
【0006】なお、図6中の、4b、4c、4dは、こ
の順に、マゼンタ、シアン、ブラックの現像器であり、
また、10aは、二次転写バイアス印加電源10bを制
御する制御装置である。
【0007】上述の画像形成装置は、感光ドラム1から
中間転写体5へのトナー像の一次転写を4回繰り返して
中間転写体5上で4色のトナー像を重ね、これらトナー
像(カラー画像)を転写材P上に一括して二次転写する
ものであり、多重転写方式の画像形成装置といわれてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
多重転写方式の画像形成装置においては、中間転写体5
上にトナー像を重ね合わせて転写を繰り返すために、す
でに中間転写体5上に転写されているトナー像が次の色
の転写工程時に、感光ドラム1上へ再び転写されてしま
う、再転写と呼ばれる現象が起こることがある。この再
転写現象が発生すると画像濃度が低下して画像不良が発
生する。
【0009】再転写現象は次のような条件下においてよ
り顕著に発生する。 ・感光ドラム1から中間転写体5へのトナー像の転写後
の一次転写の回数が多いほど発生しやすい。上述の従来
例においてはイエロートナー像が第1色目であるのでイ
エロートナー像の再転写が激しい。 ・反転現像方式を用い、再転写現象が発生するときの感
光ドラム1上にトナーが存在しないとき、すなわち、白
地部において発生しやすい。 ・高湿環境下において発生しやすい。 ・中間転写体5の抵抗値が低い程、発生しやすい。
【0010】なお、上述では、感光ドラム(第1の像担
持体)上に形成したトナー像を一旦、中間転写体(第2
の像担持体)上に転写した後、転写材(第3の像担持
体)上に転写する方式の画像形成装置について説明した
が、同様の問題点は、中間転写体を有しない画像形成装
置、すなわち、感光ドラム(第1の像担持体)上に形成
したトナー像を、転写ドラムや搬送ベルト(転写ベル
ト)表面に担持された第2の像担持体としての転写材に
直接、転写する方式の画像形成装置にもある。
【0011】本発明は、上述事情に鑑みなされたもので
あり、第1の像担持体上に順次に形成したトナー像を第
2の像担持体上に順次に転写してトナー像を重ね合わせ
てカラー画像を形成する画像形成装置において、再転写
現象の発生による転写不良を防止して高品質なカラー画
像を得ることのできる画像形成装置を提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、帯電された第1の像担持体の表
を露光して静電潜像を形成する潜像形成工程と、露光
によって形成された静電潜像をトナー像として反転現像
する現像工程と、前記トナー像を前記第1の像担持体か
ら第2の像担持体に転写する転写工程と、を複数色のト
ナーについて繰り返して前記第2の像担持体表面に複数
色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する画
形成装置において、前記第1の像担持体の膜厚を検知す
る膜厚検知手段と、画像形成装置本体内の温湿度を検知
する温度湿度検知手段と、前記膜厚検知手段が検知する
前記第1の像担持体の膜厚が所定値よりも小さくなり、
かつ、前記温度湿度検知手段が検知する湿度が所定値よ
りも大きくなったときに、前記第1の像担持体における
未露光部の表面電位の絶対値を小さくするように、露光
前の帯電時に前記第1の像担持体の帯電を制御する制御
手段と、を備える、ことを特徴とする。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の画像形成装
置において、それぞれ色の異なるトナー像を形成する複
数の前記第1の像担持体を備え、それぞれの第1の像担
持体上に形成された各色のトナー像を前記第2の像担持
体上に順次に転写する、ことを特徴とする。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の画像
形成装置において、前記第2の像担持体が中間転写体で
あり、該中間転写体上に形成された前記カラー画像をさ
らに第3の像担持体としての転写材に転写する、ことを
特徴とする。
【0015】請求項4の発明は、請求項1又は2の画像
形成装置において、前記第2の像担持体が転写材であ
る、ことを特徴とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項の発明は、請求項1、2、3、
は4の画像形成装置において、それぞれ異なるトリボを
有する前記複数色のトナーを使用するとともに、前記複
数色のトナー像の現像及び前記第2の像担持体に対する
転写の順について、前記トリボの絶対値が最大である色
のトナーを最初に行い、前記制御手段は、複数色のトナ
ー像の形成における最初の色の形成時には、前記第1の
像担持体における未露光部の表面電位の絶対値を小さく
する制御を行わない、ことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0021】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。なお、同図に示す画像形成装
置は、4色フルカラーのレーザビームプリンタであり、
同図は、その概略構成を示す縦断面図である。
【0022】同図に示す画像形成装置は、第1の像担持
体としてドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラ
ム」という。)1を備えている。感光ドラム1は、駆動
手段(不図示)によって矢印R1方向に回転駆動され
る。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿ってほ
ぼ順に、帯電ローラ2、露光装置3、複数の現像器4
a、4b、4c、4dを有する現像装置4、第2の像担
持体としての中間転写体5、クリーニング装置7a等が
配設されており、また、中間転写体5の周囲には、その
クリーナ7b、転写ローラ8等が配置されている。さら
に、転写材Pの搬送方向に沿っての転写ローラ8の下流
側には、定着装置9が配設されている。
【0023】上述の中間転写体5及び転写ローラ8に
は、制御装置10aによって制御される、転写バイアス
印加電源10bが接続されている。中間転写体5として
は二次転写時における転写特性等を考慮して抵抗値が1
8 Ω以下程度のものが用いられることが多い。
【0024】カラー画像を形成するには、まず、感光ド
ラム1を矢印R1方向に所定の周速度(プロセススピー
ド)をもって回転駆動する。その感光ドラム1の表面を
帯電ローラ2により所定の極性、所定の電位に均一に一
次帯電し、露光装置3によりレーザビームLを走査露光
して、感光ドラム1上に第1色目(イエロー)の静電潜
像を形成し、その静電潜像を現像装置4により現像す
る。
【0025】現像装置4は、イエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックの各色のトナーをそれぞれ収納した第1、
第2、第3、第4の現像器4a、4b、4c、4dを一
体的に備えており、感光ドラム1上の静電潜像の現像に
供される現像器が、感光ドラム1に当接され、それ以外
の現像器は、感光ドラム1から離間されている。第1の
静電潜像は、第1の現像器4aによりイエローのトナー
が付着され、イエロートナー像として現像(可視化)さ
れる。
【0026】上述のようにデジタル方式で静電潜像を形
成する場合、いわゆる反転現像方式と呼ばれる現像方式
が最近では多く採用されている。この反転現像方式とい
うのは、例えば上述の一次帯電時にマイナス極性で感光
ドラム1表面を帯電した後、画像部を露光してその部分
の帯電電荷を減少させ、この露光部に一次帯電された極
性と同極性に帯電されたトナーを現像するというもので
ある。
【0027】得られたイエロートナー像は、感光ドラム
1と中間転写体5とが接触して構成された一次転写ニッ
プT1 において、中間転写体5に転写バイアス印加電源
10bによりトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印加す
ることにより、中間転写体5の表面に静電的に一次転写
される。一次転写が終了した感光ドラム1は、その表面
に若干残存するトナー(一次転写残トナー)がクリーニ
ング装置7aにより除去された後、次の色の画像形成に
供される。
【0028】同様に、感光ドラム1に対し、帯電ローラ
2による一次帯電、露光装置3によるレーザビームLの
露光を行なって第2色目の静電潜像を形成し、その潜像
を第2の現像器4bにより現像して、感光ドラム1上に
マゼンタのトナー像を形成する。そのマゼンタトナー像
は、一次転写ニップT1 にて、中間転写体5上にイエロ
ートナー像の上から重ねるようにして一次転写される。
【0029】上述と同様の一連の画像形成プロセスを、
残りのシアン、ブラックについても繰り返し、第3の現
像器4cの現像で得られたシアントナー像、及び第4の
現像器4dの現像で得られたブラックトナー像が、中間
転写体5の表面へ順次に重ね合わせて一次転写される。
これにより、中間転写体5の表面に、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色のトナー像を積層したカラ
ー画像が形成される。
【0030】その後、矢印K8方向に移動可能で離間状
態にあった転写ローラ8が、中間転写体5の表面に当接
されて二次転写ニップT2 を構成し、転写バイアス印加
電源10bから転写ローラ8にトナーの帯電極性と逆極
性の電圧を印加することにより、二次転写ニップT2
おいて、ここに所定のタイミングで搬送されてきた第3
の像担持体としての転写材Pの表面に、中間転写体5上
の4色のトナー像(カラー画像)が一括で二次転写され
る。
【0031】4色のトナー像が転写された転写材Pは、
中間転写体5から定着装置9へ搬送され、ここで、ヒー
タを有する定着ローラ9a、これに圧着された加圧ロー
ラ9bにより、加熱加圧され、表面に4色トナー像(カ
ラー画像)が定着されて永久画像とされ、その後、画像
形成装置本体外部に排出されて、画像形成が完了する。
なお、二次転写が終了した中間転写体5は、その表面に
若干量残存するトナー(二次転写残トナー)を、所定の
タイミングで中間転写体5に対して動作状態となる中間
転写体クリーニング装置7bにより除去されて、次の画
像形成に備えられる。
【0032】ここで、前述の問題、すなわち再転写現象
の発生メカニズムについて本出願人らの研究結果につい
て説明する。
【0033】まず、図2において、高温高湿環境(温度
30℃、相対湿度80%)下における感光ドラム1の白
地部(暗部)に相当する電位Vd がVd =−600V
(反転現像方式を用いているので黒地部(明部)に相当
する電位Vl はほぼ−200Vになっている。)、一次
転写ニップT1 における転写電圧VtrがVtr=+300
Vとしたときの、感光ドラム1の膜厚と再転写現象の発
生量との関係を示す。図2において感光ドラム1として
はOPC(有機光半導体)感光体を用いている。ここで
「膜厚」とは、感光ドラム1の基体であるアルミニウム
等の芯金上に形成された感光特性を発揮するための有機
物層の膜厚、中でも電荷輸送層と呼ばれ、通常、感光ド
ラム1の最外層に形成される層の膜厚のことをさしてい
る。この通常、感光ドラム1の最外層に形成される電荷
輸送層は、感光ドラム1を使用していくと、清掃部材で
あるクリーニング装置7aのクリーニングブレード等の
摺擦によって徐々に削られてその膜厚が薄くなってい
く。図2において、感光ドラム1の膜厚は初期に24μ
mあったものが、50K枚(50000枚)の画像形成
終了後には12μmになってしまったものについての結
果を示している。
【0034】また、再転写現象の発生量と呼んでいるも
のは、再転写するトナーの量と相関の大きい再転写時に
一次転写ニップT1 で流れる転写電流(以下「再転写電
流」という。)のことをさしている。本出願人らの研究
によって、この再転写電流が5μAを超えるあたり(図
2中に点線で図示。)から再転写トナーが実使用上問題
となるレベルにまで増加してしまい画像不良となること
が判明している。
【0035】さて、図2からわかるように、感光ドラム
1の膜厚が薄くなるに従い再転写現象の発生量が増えて
いっている。すなわち、感光ドラムのVd =−600
V、一次転写電圧Vtr=+300Vの条件下では、40
K枚(40000枚)程度の画像形成が終了した頃(感
光ドラム1の膜厚が初期の60%を下回ったあたり)か
ら画像不良が発生することがわかる。
【0036】次に、図3に前述した50K枚の画像形成
を行った後の感光ドラム1を用い、一次転写電圧Vtr=
+300Vを用いたときの感光ドラム1のVd と、再転
写現象の発生量との関係を示す。図3からわかるよう
に、感光ドラム1のVd の絶対値を大きくすると再転写
現象の発生量が増えていっている。このように反転現像
方式を用いると、正規現像方式と比べ転写バイアスと感
光ドラム1の白地部電位の差が大きくなり一次転写ニッ
プT1 内で異常放電が極めて発生しやすくなる。そして
この異常放電によりトナーが逆帯電されて再転写現象が
発生しているものと考えられる。
【0037】ところで、この異常放電現象の発生量と再
転写現象の発生には正の相関があり、異常放電現象は感
光ドラム1の膜厚が薄くなっていったり、感光ドラム1
の白地部の電位の絶対値が大きくなってきたりすると、
より多く発生するようになることがわかった。
【0038】ここで、感光ドラム1の膜厚t(m)と表
面電位Vd (V)との間には感光ドラム1の単位面積当
たりの電荷量をσs (Q/m2 )、感光ドラム1の電荷
輸送層の比誘電率をεd 、真空の誘電率をε0 とする
と、これらの間に、 σs =ε0 ・εd ・Vd /t ……(1) という関係があるので、感光ドラム1の膜厚が薄くなる
のと、Vd の絶対値が大きくなるとともにσs 大きくな
ることとなる。
【0039】つまり、以上をまとめると、感光ドラム1
上に存在する電荷の量が多いほど再転写現象は発生しや
すくなるということが導き出される。
【0040】また、ここまでの研究結果から再転写現象
が画像形成装置の実使用上問題となるレベルまでになる
のは、ある閾値(本実施の形態に示している系では再転
写電流値がほぼ5μA)が存在するということもいえ
る。
【0041】したがって、感光ドラム1の使用により最
外層の電荷輸送層の膜厚tが薄くなってきたときには、
感光ドラム1のVd の絶対値が所定量以下になるように
制御し、感光ドラム1上の電荷量σs が所定量(再転写
現象が発生しないレベル)以下となるようにすることで
再転写現象の発生を軽減、防止することが可能となる。
【0042】以下に、上述のような再転写現像の発生メ
カニズムを考慮に入れた上述の問題点に対応する具体的
実施例について説明する。
【0043】図1に示す画像形成装置において、中間転
写体5は、図6に示す従来例のものと同程度の抵抗値で
あるほぼ107 Ωの電気抵抗を有するものを用いた。
【0044】また、図1に示す本実施の形態の画像形成
装置では、図6に示す従来の画像形成装置に加えて、次
のような部材を設けている。その部材とは、感光ドラム
1の膜厚を検出するために、帯電ローラ2に印加する帯
電バイアスの電圧値と電流値をそれぞれ検出する回路
(膜厚検知手段)19と、画像形成装置内の相対湿度を
検出する温湿度センサ(温度湿度検知手段)20と、こ
れら2つの検出結果を判断し帯電ローラ2に印加する帯
電バイアスを制御する状態判別回路(制御手段)21で
ある。なお、図1中の22は、帯電バイアス印加電源を
示しており、同様のものは、図6の従来の画像形成装置
にも設けているが、その図示は省略している。
【0045】さて、このような構成にて帯電ローラ2に
印加する帯電バイアスの電圧値と電流値から感光ドラム
1の容量を堆定し、この容量から膜厚を推定し、この膜
厚推定結果と温湿度センサ20による検出結果とから膜
厚が所定値以下(本実施の形態においては初期の膜厚の
60%以下)で、かつ画像形成装置内の相対湿度が所定
値以上(本実施の形態においては70%)になったとい
うことが状態判別回路21にて判断されると、感光ドラ
ム1のVd を初期設定値であるVd =−600Vから再
転写現象対策値であるVd =−400Vに切り替えるよ
う制御するようにした。
【0046】このような制御を行うことで、前述したよ
うなメカニズムで発生する再転写現象を軽減することが
可能となり画像不良の発生を防止できるようになった。
【0047】また、本実施の形態においては中間転写体
5としてその抵抗値が107 Ω程度のものについての効
果を示したが、抵抗値がもっと大きく1013Ω程度のも
のまで同様の効果が発揮されることも判明している。た
だし、中間転写体5の抵抗が大きくなるに従い、再転写
現象の発生レベルが少なくなるので、本発明による効果
も低減する。抵抗の低い中間転写体5ほど再転写現象が
発生しやすいのは上述のメカニズム説明のところでもし
たように、再転写現象は一次転写ニップT1 での異常放
電に原因があるので、中間転写体5の抵抗が低い方がこ
の異常放電が発生しやすいためと考えられる。一方、中
間転写体5の抵抗としては二次転写時の転写特性を考慮
するとあまり大きなものは好ましくなく、1013Ω程度
のものまでを用いるのが好ましい。より好ましくは10
7 〜1010Ωの抵抗値のものである。
【0048】さらに、本実施の形態においては感光ドラ
ム1の膜厚を検出する方法として帯電ローラ2に印加す
る帯電バイアスから堆定する方法を示したが、帯電ロー
ラ2ヘの帯電バイアス印加時間を積算できるような構成
としておき、この積算印加時間から膜厚を堆定する方法
や、直接的に膜厚を測定できる膜厚検知手段を設けるよ
うな構成としても同様の効果が得られることはいうまで
もない。
【0049】また、本実施の形態においては画像形成装
置内の相対湿度を検出して、この検出結果に基づいて制
御を行うような構成としたが、相対湿度に加えて温度も
検出しこれらから絶対水分量を求め、この絶対水分量の
基づいて制御を行うように構成するとさらに好ましい結
果が得られることも、本出願人らの研究により判明して
いる。
【0050】〈実施の形態2〉上述の実施の形態1にお
いては、感光ドラム1の膜厚が所定値以下でかつ画像形
成装置内の相対湿度が所定値以上になったということが
状態判別回路21にて判断されると、感光ドラム1のV
d を全色の画像形成時において初期設定値であるVd =
−600Vから再転写現象対策値であるVd =−400
Vに切り替えるよう制御するようにしたが、再転写現象
が発生するメカニズムからすれば、中間転写体5に最初
に転写される色の感光ドラム1への画像形成時にはVd
の絶対値を前述の実施の形態1のようにする必要は必ず
しもない。
【0051】また、本発明の利用分野であるカラー画像
形成装置では当然のことながら複数色の現像剤を用いる
こととなるが、複数色の現像剤間でその単位重量当たり
の電荷量である「トリボ」と呼ぶ物理量が等しいとは限
らない。このトリボという物理量の絶対値が大きいと同
じ量のトナー粒子を現像するのに必要とする現像コント
ラスト電位はより大きなものが必要になることは、当業
者にとっては周知の事実である。つまり、トリボの絶対
値が大きいと、十分な画像濃度を得るためには現像コン
トラスト電位も大きなものが必要となる。
【0052】そこで、本実施の形態においては前述の実
施の形態1にて示したような中間転写体5を用いた画像
形成装置において、さらに、トリボの異なる複数の現像
剤を用いるときに、最もトリボの絶対値が大きいものを
第1色目に画像形成するようにするとともに、第1色目
の潜像形成時にはVd を変えないような構成としたこと
を特徴とする。
【0053】このような構成とすることで、再転写現象
が発生するような状況となり、前述の実施の形態1に示
したような再転写対策モード(再転写対策が必要なモー
ド)に入っても、トリボの大きい現像剤を現像するとき
に、Vd の絶対値を他の色のように小さくしないので、
十分な現像コントラストが得られるようになり、トリボ
の大きい現像剤が含まれるような場合においても再転写
現象の発生を防止しつつ、十分な画像濃度も得られるよ
うになった。
【0054】〈実施の形態3〉図4に、実施の形態3の
画像形成装置を示す。本発明は、同図に示すような画像
形成装置に対しても適用可能である。本実施の形態にお
いては、第1の像担持体として複数(同図では4個)の
感光ドラム31を備え、また、第2の像担持体として、
中間転写ベルト(中間転写体)35を備えている。
【0055】同図に示す画像形成装置は、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックのそれぞれの画像形成ユニッ
トY、M、C、Bkをそれぞれ独立に有しており、4色
フルカラー画像を出力することができる。本実施の形態
においては、現像方法として2成分接触現像を用い、現
像剤として磁性キャリヤに対して重合法で生成したトナ
ーを混合したものを用いた。本実施の形態の特徴として
は、それぞれの画像形成ユニットY、M、C、Bkにお
いて、現像装置34Y、34M、34C、34Bkがク
リーニング装置を兼ねているため、クリーニング装置が
省略されている点があげられる。また、それぞれの画像
形成ユニットY、M、C、Bkにおいて形成されたトナ
ー像は、第2の像担持体としての中間転写ベルト(中間
転写体)35上に一次転写ローラ(第1の転写手段)3
6により順次に多重転写(一次転写)された後に、転写
材Pに二次転写ローラ(第2の転写手段)38により一
括で二次転写されることにより4色フルカラー画像が形
成される。
【0056】以下本実施の形態について詳述する。ま
ず、原稿台23上に原稿Dを、その複写すべき原稿画像
のある面を下向きにしてセットする。次にコピーボタン
を押すことにより複写が開始される。原稿画像の読み込
みは、スキャナユニット24により行い、読み込まれた
レッド、グリーン、ブルーの色画像情報を、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックに色分解しそれぞれの信号
に変換されてプリンタ部へと送る。
【0057】プリンタ部には、4色フルカラーに対応す
る4個の画像形成ユニット、すなわち、イエロー用、マ
ゼンタ用、シアン用、ブラック用の画像形成ユニット
Y、M、C、Bkが設置されている。それぞれの画像形
成ユニットには、第1の像担持体である感光ドラム31
と、この感光ドラム1を均一に帯電するための帯電ロー
ラ32と、感光ドラム31上に静電潜像を形成するため
の像露光系としてLED固体スキャナ(露光装置)33
と、形成された静電潜像をトナー粒子で現像する現像器
34Y、34M、34C、34Bkと、トナー像を中間
転写ベルト35上に静電的に転写する第1の転写手段と
しての一次転写ローラ36が配置されている。
【0058】プリンタ部にイエローの画像信号が送られ
ると、イエローの画像形成ユニットYにおいて、あらか
じめ帯電ローラ32により帯電された感光ドラム31表
面にLED固体スキャナ33よりイエローの画像信号に
対応した光信号を照射することにより静電潜像を形成す
る。この静電潜像をイエロートナーを収容した現像器3
4Yによって現像し、感光ドラム31上にイエロートナ
ー像を形成する。このイエロートナー像は、一次転写ロ
ーラ36によって中間転写ベルト35上に一次転写され
る。この動作と同時にマゼンタの画像形成ユニットMに
おいてはマゼンタの画像信号に対応した光信号を照射す
ることにより静電潜像が形成され、この静電潜像をマゼ
ンタトナーを収容した現像器34Mによって現像し感光
ドラム31上にマゼンタのトナー像が形成される。この
ようにして形成されたマゼンタトナー像は、すでにイエ
ロートナー像が形成されている中間転写ベルト35上に
同様にして重ね合わせるように一次転写される。さら
に、同様の工程を、シアン、ブラックについて行うこと
により、中間転写ベルト35上に4色のトナー像が重ね
られてカラー画像を形成する。
【0059】一方、転写材Pは、給紙カセット40又は
給紙カセット41からピックアップローラ42又はピッ
クアップローラ43により取り出され、搬送ローラ対4
4で搬送され、レジストローラ対45により、中間転写
ベルト35上に形成されたカラー画像と同期を取って二
次転写ニップT2 に送り込まれる。この二次転写ニップ
2 は、中間転写ベルト35に二次転写ローラ38を当
接させることで構成されている。二次転写ニップT2
送り込まれた転写材Pは、中間転写ベルト35上の4色
のトナー像(カラー画像)が一括で二次転写された後、
このカラー画像が定着装置39で定着され、その後、排
紙トレイ46上に排出される。トナー像転写後の中間転
写ベルト35は、転写材Pに転写されないで表面に残っ
たトナー(二次転写残トナー)が中間転写体クリーニン
グ装置37によって除去される。
【0060】本実施の形態においても前述の実施の形態
1と同様に、画像形成装置本体M内に温度及び湿度を測
定可能な温湿度センサ20を設けた。また、感光ドラム
31の膜厚を検知する膜厚検知手段(図4には不図示、
図1参照)を設けた。この膜厚検知手段は、第2色目の
マゼンタの画像形成ユニットM以降の感光ドラム31に
対して設けておけば十分な効果を有することは、前述の
実施の形態2で説明したものと同じ理由である。
【0061】さて、このような構成にて温湿度センサ2
0の検知結果と各感光ドラム31毎の膜厚検知結果に基
づき、再転写現象が顕著に発生する可能性がありと判断
された画像形成ユニットについてはVd の絶対値を小さ
くするよう制御した。このように制御することにより本
実施の形態においても前述の実施の形態1と同様に再転
写現象の発生を防止できるようになり、良好な画像形成
ができるようになった。
【0062】〈実施の形態4〉図5に、本実施の形態4
を示す。本実施の形態においては、第1の像担持体とし
て複数(同図では4個)の感光ドラムを備え、また、第
2の像担持体としては、転写材がこれに相当する。本画
像形成装置においては、4個の画像形成ステーション
(ユニット)にて形成された感光ドラム上のトナー像
が、感光ドラムに隣接して移動通過する搬送手段として
の搬送ベルト(転写ベルト)上に担持された転写材に順
次に転写されるように構成されている。
【0063】このような画像形成装置の構成としては、
マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの各色のトナー
像を形成する各画像形成ステーションPa、Pb、P
c、Pdに、それぞれ感光ドラム101a、101b、
101c、101dが配置されており、各感光ドラムは
同図中の時計回りに回転する。さらに各感光ドラム10
1a、101b、101c、101dの周囲には、帯電
器112a、112b、112c、112d、現像装置
102a、102b、102c、102d、クリーナ1
04a、104b、104c、104dが上述の感光ド
ラムの回転方向に沿って順に配置されており、各感光ド
ラムの下方には、転写部103が配設されている。転写
部103は、各画像形成ステーションに共通の転写材搬
送手段たる搬送ベルト131、及び転写帯電器103
a、103b、103c、103dを有している。
【0064】以上のような画像形成装置において、給紙
カセット(不図示)から供給された転写材Pは、搬送ベ
ルト131上に担持されて各画像形成ステーションに搬
送され、上述の感光ドラム上に形成された各色のトナー
像が順次に転写される。この転写工程が終了すると、上
述の転写材Pは、搬送ベルト131から分離されて、搬
送ベルト(不図示)により定着装置(不図示)に搬送さ
れ、ここで加熱、加圧されて表面にトナー像が溶融固着
されて定着され、転写材P上に4色フルカラーのカラー
画像が形成される。
【0065】本発明は、前述の実施の形態1〜3に示す
画像形成装置、すなわち、第1の像担持体としての感光
ドラム上に順次に形成したトナー像を、第2の像担持体
としての中間転写体上に順次に転写(一次転写)して中
間転写体上で複数色のトナー像を重ねた後、第3の像担
持体としての転写材上に一括して転写(二次転写)する
方式の画像形成装置に対してはもちろん、その他に、上
述の実施の形態4に示す画像形成装置、すなわち、第1
の像担持体としての感光ドラム上に順次に形成したトナ
ー像を、第2の像担持体としての転写材上に直接的に順
次に転写する方式の画像形成装置に対しても適用するこ
とができる。
【0066】〈実施の形態5〉図7に、本実施の形態5
を示す。本画像形成装置は、上述の実施の形態4と同
様、4個の画像形成ステーション(ユニット)にて形成
された感光ドラム上のトナー像が、感光ドラムに隣接し
て移動通過する搬送手段としての搬送ベルト(転写ベル
ト)上に担持された転写材に順次に転写されるように構
成されている。
【0067】同図に示す画像形成装置は、一対のローラ
207a、207b間に懸架されて駆動手段(不図示)
により矢印R7方向に走行(駆動)される搬送ベルト2
07を備えており、この搬送ベルト207の上方には、
4個の画像形成ステーションPa、Pb、Pc、Pdが
配設されている。各画像形成ステーションは同様に構成
されているので、以下では第1色目の画像形成ステーシ
ョンPaを例に概略構成を説明する。
【0068】画像形成ステーションPaは、像担持体と
してドラム形の電子写真感光体(感光ドラム)201a
を有している。感光ドラム201aは、搬送ベルト20
7に近接配置されており、駆動手段(不図示)によって
矢印R7方向に所定のプロセススピード(周速度)で回
転駆動される。感光ドラム1aの周囲には、その回転方
向(矢印R1方向)に沿ってほば順に帯電ローラ202
a、露光装置203a、現像器204a、転写帯電器2
05a、クリーニング装置206a等が配設されてい
る。また、転写材Pの搬送方向に沿って搬送ベルト20
7の下流側には定着装置7が配設されている。
【0069】上述の転写帯電器205aには、制御装置
209によって制御される転写バイアス印加電源210
が接続されている。
【0070】上述の搬送ベルト207としては種々の材
質のものを使用することができる。本実施の形態では、
ポリカーボネート樹脂を基本材料とし、厚みについては
ほぼ100μm、後述の理由で抵抗調整を行う必要があ
り、抵抗調整材を混ぜたものを用いた。基本樹脂材料と
してはポリカーボネートに限定されるものではなく、他
の樹脂材料、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹
脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリフッ化ビニリ
デン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂等や、他の
ゴム材料等も好適に用いることができる。また、転写材
Pをその表面にしっかりと静電吸着することや、色重ね
時の転写性や転写バイアス印加電源からの出力電圧値が
大きくなりすぎないようにする等を考慮して、体積抵抗
率が1010〜1010Ω・cm程度のものが用いられること
が多い。
【0071】カラー画像を形成するには、まず、感光ド
ラム201aを矢印R1方向に所定のプロセススピード
をもって回転駆動する。その感光ドラム201aの表面
を帯電ローラ202aにより所ムの極性、所定の電位に
均一に一次帯電し、露光装置16aによりレーザビーム
Lを走査露光して、感光ドラム201a上に第1色目
(イエロー)の静電潜像を形成し、その静電潜像を現像
装置204aにより現像する。
【0072】上述のようにデジタル方式で静電潜像を形
成する場合、いわゆる反転現像方式と呼ばれる現像方式
が最近では多く採用されている。この反転現像方式は、
例えば上述の一次帯電時にマイナス極性で感光ドラム2
01a表面を帯電した後、画像部を露光してその部分の
帯電電荷を減少させ、この露光部に一次帯電された極性
と同極性に帯電されたトナーで現像するものである。
【0073】上述のイエロートナー像は、感光ドラム2
01aの回転に伴い、転写帯電器205aのあるた転写
部位にいたる。これにタイミングを合わせて搬走路21
1を介して転写材Pが搬送ベルト207上に供給され、
搬送ベルト207表面に担持されて転写部位に搬送され
る。そして、制御装置209によって制御される転写バ
イアス印加電源210からの転写バイアスが転写帯電器
205aに印加されて、感光ドラム201a上のイエロ
ートナー像が転写材P上に転写される。
【0074】その後、感光ドラム201aは、その上に
残った残留トナーをクリーニング装置206aのクリー
ニングウェッブにより除去され、次の画像形成工程に入
りうる状態になる。一方、イエロートナー像が転写され
た転写材Pは、搬送ベルト207による搬送で次の第2
色目の画像形成ステーションPbに進行する。
【0075】第2色目の画像形成ステーションPbは、
第1色目の画像形成ステーションPaと同様な構成にな
っており、上記と同様にして、感光ドラム201b上へ
の潜像形成、マゼンタトナーによる潜像の現像が行なわ
れ、得られたマゼンタトナー像がその転写部で転写帯電
器205bによって転写材P上に、イエロートナー像に
重ね合わせて転写される。同様に、画像形成ステーショ
ンPc、Pdにおいて、感光ドラム201c、201d
上にそれぞれシアントナー像およびブラックトナー像が
形成され、転写帯電器205c、205dによって転写
材P上に順次重ね合わせて転写されて、転写材P上に4
色のトナー像を重ね合わせたカラー画像が得られる。
【0076】4色のトナー像が転写された転写材Pは、
分離除電器212で除電して搬送ベルト207から分離
され、一対の定着ローラ208aおよび加圧ローラ20
8bを備えた定着装置208に送られ、通常、所定温度
に加熱されている定着ローラ208a、加圧ローラ20
8bのニップ部で加圧・加熱されて定着される。これに
より転写材Pは、各色のトナー像の混色および転写材P
ヘの固定が行なわれて、フルカラーの永久像とされた
後、画像形成装置本体Mの外部に排出される。
【0077】上述の定着ローラ7aおよび加圧ローラ7
bは、トナー像の定着によりトナーが付着したときは、
それらのトナーをそれぞれのクリーニングウエブ213
a、213bによって拭い取るようにしている。一方、
搬送ベルト207は転写材Pの分離後、内側除電器21
4a、外側除電器214bにより転写時に受けた帯電電
荷が除電され、さらに進行方向下流側に設けられたクリ
ーニングウェブ215とバックアップローラ216とに
より、その表面に付着したカブリトナーや飛散トナーや
紙粉等のゴミその他が除去され、次の画像形成に備えて
表面が清浄にされる。
【0078】ここで、前述の問題、すなわち再転写現象
の発生メカニズムについて本出願人らの研究結果につい
て説明する。なお、以下で説明する図8、図9について
は、それぞれ前述の図2、図3と同じ図であるが、実施
の形態が異なり、かつ電位Vd 、電位Vl 、転写電圧V
trが異なるので、これら図8、図9は再度説明する。
【0079】まず、図8において、高温高湿環境(温度
30℃、相対湿度80%)下における感光ドラム1の白
地部(暗部)に相当する電位Vd がVd =−700V
(反転現像方式を用いているので黒地部(明部)に相当
する電位Vl はほぼ−250Vになっている。)、一次
転写ニップT1 における転写電圧VtrがVtr=+200
0Vとしたときの、感光ドラム201aの膜厚と再転写
現象の発生量との関係を示す。図8において感光ドラム
201aとしてはOPC(有機光半導体)感光体を用い
ている。ここで「膜厚」とは、感光ドラム201aの基
体であるアルミニウム等の芯金上に形成された感光特性
を発揮するための有機物層の膜厚、中でも電荷輸送層と
呼ばれ、通常、感光ドラム201aの最外層に形成され
る層の膜厚のことをさしている。この通常、感光ドラム
201aの最外層に形成される電荷輸送層は、感光ドラ
ム201aを使用していくと、清掃部材であるクリーニ
ング装置206aのクリーニングウェブ等の摺擦によっ
て徐々に削られてその膜厚が薄くなっていく。図8にお
いて、感光ドラム201aの膜厚は初期に24μmあっ
たものが、50K枚(50000枚)の画像形成終了後
には12μmになってしまったものについての結果を示
している。
【0080】また、再転写現象の発生量と呼んでいるも
のは、再転写するトナーの量と相関の大きい再転写時に
転写ニップで流れる転写電流(以下「再転写電流」とい
う。)のことをさしている。本出願人らの研究によっ
て、この再転写電流が5μAを超えるあたり(図8中に
点線で図示。)から再転写トナーが実使用上問題となる
レベルにまで増加してしまい画像不良となることが判明
している。
【0081】さて、図8からわかるように、感光ドラム
201aの膜厚が薄くなるに従い再転写現象の発生量が
増えていっている。すなわち、感光ドラムのVd =−7
00V、一次転写電圧Vtr=+2000Vの条件下で
は、40K枚(40000枚)程度の画像形成が終了し
た頃(感光ドラム201aの膜厚が初期の60%を下回
ったあたり)から画像不良が発生することがわかる。
【0082】次に、図9に前述した50K枚の画像形成
を行った後の感光ドラム201aを用い、一次転写電圧
Vtr=+2000Vを用いたときの感光ドラム201a
のVd と、再転写現象の発生量との関係を示す。図9か
らわかるように、感光ドラム201aのVd の絶対値を
大きくすると再転写現象の発生量が増えていっている。
このように反転現像方式を用いると、正規現像方式と比
べ転写バイアスと感光ドラム201aの白地部電位の差
が大きくなり転写ニップ内で異常放電が極めて発生しや
すくなる。そしてこの異常放電によりトナーが逆帯電さ
れて再転写現象が発生しているものと考えられる。
【0083】ところで、この異常放電現象の発生量と再
転写現象の発生には正の相関があり、異常放電現象は感
光ドラム201aの膜厚が薄くなっていったり、感光ド
ラム201aの白地部の電位の絶対値が大きくなってき
たりすると、より多く発生するようになることがわかっ
た。
【0084】ここで、感光ドラム201aの膜厚t
(m)と表面電位Vd (V)との間には感光ドラム20
1aの単位面積当たりの電荷量をσs (Q/m2 )、感
光ドラム201aの電荷輸送層の比誘電率をεd 、真空
の誘電率をε0 とすると、これらの間に、 σs =ε0 ・εd ・Vd /t ……(2) という関係があるので、感光ドラム201aの膜厚が薄
くなるのと、Vd の絶対値が大きくなるのとは、いずれ
もσs が大きくなることとなる。
【0085】つまり、以上をまとめると、感光ドラム2
01a上に存在する電荷の量が多いほど再転写現象は発
生しやすくなるということが導き出される。
【0086】また、ここまでの研究結果から再転写現象
が画像形成装置の実使用上問題となるレベルまでになる
のは、ある閾値(本実施の形態に示している系では再転
写電流値がほぼ5μA)が存在するということもいえ
る。
【0087】したがって、感光ドラム201aの使用に
より最外層の電荷輸送層の膜厚tが薄くなってきたとき
には、感光ドラム201aのVd の絶対値が所定量以下
になるように制御し、感光ドラム201a上の電荷量σ
s が所定量(再転写現象が発生しないレベル)以下とな
るようにすることで再転写現象の発生を軽減、防止する
ことが可能となる。
【0088】以下に、上述のような再転写現像の発生メ
カニズムを考慮に入れた上述の問題点に対応する具体的
実施例について説明する。
【0089】図7に示す画像形成装置において、搬送ベ
ルト207は、従来のものと同程度の抵抗値であるほぼ
107 Ω・cmの電気抵抗を有するものを用いた。
【0090】また、図7に示す本実施の形態の画像形成
装置では、図10に示すように、従来の画像形成装置に
加えて、次のような部材を設けている。その部材とは、
感光ドラム201aの膜厚を検出するために、帯電ロー
ラ2に印加する帯電バイアスの電圧値と電流値をそれぞ
れ検出する回路(膜厚検知手段)220と、画像形成装
置内の相対湿度を検出する温湿度センサ(温度湿度検知
手段)221と、これら2つの検出結果を判断し帯電ロ
ーラ202aに印加する帯電バイアスを制御する状態判
別回路(制御手段)222である。なお、図1中の22
3は、帯電バイアス印加電源を示している。
【0091】さて、このような構成にて帯電ローラ20
2aに印加する帯電バイアスの電圧値と電流値から感光
ドラム201aの容量を堆定し、この容量から膜厚を推
定し、この膜厚推定結果と温湿度センサ221による検
出結果とから膜厚が所定値以下(本実施の形態において
は初期の膜厚の60%以下)で、かつ画像形成装置内の
相対湿度が所定値以上(本実施の形態においては70
%)になったということが状態判別回路222にて判断
されると、感光ドラム201aのVd を初期設定値であ
るVd =−700Vから再転写現象対策値であるVd =
−500Vに切り替えるよう制御するようにした。
【0092】このような制御を行うことで、前述したよ
うなメカニズムで発生する再転写現象を軽減することが
可能となり画像不良の発生を防止できるようになった。
【0093】また、本実施の形態においては搬送ベルト
207としてその体積抵抗率が1011Ω・cm程度のもの
についての効果を示したが、体積抵抗率がもっと大きく
1013Ω・cm程度のものまで同様の効果が発揮されるこ
とも判明している。ただし、搬送ベルト207の体積抵
抗率が大きくなるに従い、再転写現象の発生レベルが少
なくなるので、本発明による効果も低減する。抵抗の低
い搬送ベルト207ほど再転写現象が発生しやすいのは
上述のメカニズム説明のところでもしたように、再転写
現象は転写ニップでの異常放電に原因があるので、搬送
ベルト207の体積抵抗率が低い方がこの異常放電が発
生しやすいためと考えられる。
【0094】さらに、本実施の形態においては感光ドラ
ム201aの膜厚を検出する方法として帯電ローラ20
2aに印加する帯電バイアスから堆定する方法を示した
が、帯電ローラ202aヘの帯電バイアス印加時間を積
算できるような構成としておき、この積算印加時間から
膜厚を堆定する方法や、直接的に膜厚を測定できる膜厚
検知手段を設けるような構成としても同様の効果が得ら
れることはいうまでもない。
【0095】また、本実施の形態においては画像形成装
置内の相対湿度を検出して、この検出結果に基づいて制
御を行うような構成としたが、相対湿度に加えて温度も
検出しこれらから絶対水分量を求め、この絶対水分量の
基づいて制御を行うように構成するとさらに好ましい結
果が得られることも、本出願人らの研究により判明して
いる。
【0096】〈実施の形態6〉上述の実施の形態1にお
いては、感光ドラム201aの膜厚が所定値以下でかつ
画像形成装置内の相対湿度が所定値以上になったという
ことが状態判別回路222にて判断されると、感光ドラ
ム201aのVd を全色の画像形成時において初期設定
値であるVd =−700Vから再転写現象対策値である
Vd =−500Vに切り替えるよう制御するようにした
が、再転写現象が発生するメカニズムからすれば、搬送
ベルト207上の転写材Pに最初に転写される色の感光
ドラム201aへの画像形成時にはVd の絶対値を前述
の実施の形態5のようにする必要は必ずしもない。
【0097】また、本発明の利用分野であるカラー画像
形成装置では当然のことながら複数色の現像剤を用いる
こととなるが、複数色の現像剤間でその単位重量当たり
の電荷量である「トリボ」と呼ぶ物理量が等しいとは限
らない。このトリボという物理量の絶対値が大きいと同
じ量のトナー粒子を現像するのに必要とする現像コント
ラスト電位はより大きなものが必要になることは、当業
者にとっては周知の事実である。つまり、トリボの絶対
値が大きいと、十分な画像濃度を得るためには現像コン
トラスト電位も大きなものが必要となる。
【0098】そこで、本実施の形態においては前述の実
施の形態5にて示したような搬送ベルト207を用いた
画像形成装置において、さらに、トリボの異なる複数の
現像剤を用いるときに、最もトリボの絶対値が大きいも
のを第1色目に画像形成するようにするとともに、第1
色目の潜像形成時にはVd を変えないような構成とした
ことを特徴とする。
【0099】このような構成とすることで、再転写現象
が発生するような状況となり、前述の実施の形態5に示
したような再転写対策モード(再転写対策が必要なモー
ド)に入っても、トリボの大きい現像剤を現像するとき
に、Vd の絶対値を他の色のように小さくしないので、
十分な現像コントラストが得られるようになり、トリボ
の大きい現像剤が含まれるような場合においても再転写
現象の発生を防止しつつ、十分な画像濃度も得られるよ
うになった。
【0100】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
第1の像担持体上に順次に形成したトナー像を第2の像
担持体上に順次に転写してトナー像を重ね合わせてカラ
ー画像を形成する画像形成装置において、膜厚検知手段
が検知する第1の像担持体の膜厚と、温度湿度検知手段
が検知する湿度との検知結果に基づいて制御手段によっ
て第1の像担持体に形成される静電潜像の形成条件を変
更することにより、例えば、第1の像担持体の膜厚が所
定値よりも小さくなったり、湿度が所定値よりも大きく
なったときに、静電潜像の形成条件として、第1の像担
持体における白地部電位の絶対値を小さくすることがで
きるので、第1の像担持体の耐久時や高湿環境下におい
て、トナーが第2の像担持体から第1の像担持体に再転
写される現象(再転写現象)を防止し、再転写現象によ
る画像不良の発生を防止することができる。
【0101】したがって、再転写現象の発生による転写
不良を防止して高品質なカラー画像を得ることのできる
画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図2】高湿環境下における感光ドラムの膜厚と再転写
量との関係を示す図。
【図3】高湿環境下における感光ドラムの白地部電位と
再転写量との関係を示す図。
【図4】実施の形態3の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図5】実施の形態4の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図6】従来の画像形成装置の概略構成を示す縦断面
図。
【図7】実施の形態5の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図8】高湿環境下における感光ドラムの膜厚と再転写
量との関係を示す図。
【図9】高湿環境下における感光ドラムの白地部電位と
再転写量との関係を示す図。
【図10】実施の形態5におけるイエローの画像形成ス
テーションの概略構成を示す図。
【符号の説明】
1、31、101a、201a第1の像担持体(感光ド
ラム) 2、32、202a帯電ローラ 3、33、203a露光装置 4 現像装置 4a、34Y、204aイエローの現像器 4b、34Mマゼンタの現像器 4c、34Cシアンの現像器 4d、34Bkブラックの現像器 5、35 第2の像担持体(中間転写体) 8 転写ローラ 19、220膜厚検知手段 20、221温度湿度検知手段(温湿度センサ) 21、222制御手段(状態判別回路) 22、223帯電バイアス印加電源 36 一次転写ローラ 38 二次転写ローラ P 第2の像担持体、第3の像担持体(転写
材) T1 一次転写ニップ T2 二次転写ニップ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−146311(JP,A) 特開 平10−111590(JP,A) 特開 平7−261580(JP,A) 特開 平10−207168(JP,A) 特開 平8−146677(JP,A) 特開 平10−207193(JP,A) 特開 平8−106197(JP,A) 特開 平9−44039(JP,A) 特開 平8−338828(JP,A) 特開 平10−133545(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/01 - 15/01 117 G03G 15/00 303 G03G 21/00 370

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電された第1の像担持体の表面を露光
    して静電潜像を形成する潜像形成工程と、露光によって
    形成された静電潜像をトナー像として反転現像する現像
    工程と、前記トナー像を前記第1の像担持体から第2の
    像担持体に転写する転写工程と、を複数色のトナーにつ
    いて繰り返して前記第2の像担持体表面に複数色のトナ
    ー像を重ね合わせてカラー画像を形成する画像形成装置
    において、 前記第1の像担持体の膜厚を検知する膜厚検知手段と、 画像形成装置本体内の温湿度を検知する温度湿度検知手
    段と、 前記膜厚検知手段が検知する前記第1の像担持体の膜厚
    が所定値よりも小さくなり、かつ、前記温度湿度検知手
    段が検知する湿度が所定値よりも大きくなったときに、
    前記第1の像担持体における未露光部の表面電位の絶対
    値を小さくするように、露光前の帯電時に前記第1の像
    担持体の帯電を制御する制御手段と、を備える、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 それぞれ色の異なるトナー像を形成する
    複数の前記第1の像担持体を備え、それぞれの第1の像
    担持体上に形成された各色のトナー像を前記第2の像担
    持体上に順次に転写する、 ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の像担持体が中間転写体であ
    り、該中間転写体上に形成された前記カラー画像をさら
    に第3の像担持体としての転写材に転写する、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 前記第2の像担持体が転写材である、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 それぞれ異なるトリボを有する前記複数
    色のトナーを使用するとともに、 前記複数色のトナー像の現像及び前記第2の像担持体に
    対する転写の順について、前記トリボの絶対値が最大で
    ある色のトナーを最初に行い、 前記制御手段は、複数色のトナー像の形成における最初
    の色の形成時には、前記第1の像担持体における未露光
    部の表面電位の絶対値を小さくする制御を行わない、 ことを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の画
    像形成装置。
JP24658999A 1998-08-31 1999-08-31 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3517613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24658999A JP3517613B2 (ja) 1998-08-31 1999-08-31 画像形成装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-246349 1998-08-31
JP24634998 1998-08-31
JP24658999A JP3517613B2 (ja) 1998-08-31 1999-08-31 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000147857A JP2000147857A (ja) 2000-05-26
JP3517613B2 true JP3517613B2 (ja) 2004-04-12

Family

ID=26537688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24658999A Expired - Fee Related JP3517613B2 (ja) 1998-08-31 1999-08-31 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3517613B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000147857A (ja) 2000-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3619140B2 (ja) 画像形成装置
JPH10274892A (ja) 画像形成装置
US6421508B2 (en) System for preventing retransfer of a toner image between an intermediate transfer member and an image bearing member
JP2001290328A (ja) 画像形成装置
JP4292753B2 (ja) 画像形成装置
JP4731700B2 (ja) 画像形成装置
JP3517613B2 (ja) 画像形成装置
JP3337731B2 (ja) 画像形成装置
JP2001215809A (ja) ベルト搬送装置、及び、画像形成装置
JP2815151B2 (ja) 画像形成装置
JP3576895B2 (ja) 画像形成装置
JP2003029489A (ja) 画像形成装置
JP2001194921A (ja) ベルト装置及び画像形成装置
JP2982267B2 (ja) 画像形成装置
JPH10274891A (ja) 画像形成装置
JP2000267378A (ja) 画像形成装置
JP2914531B2 (ja) 多色画像形成装置
JP2002258626A (ja) 画像形成装置
JP2797288B2 (ja) 多色画像形成装置
JP2002214996A (ja) 画像形成装置
JP2949837B2 (ja) 画像形成装置
JP3675151B2 (ja) 両面画像形成装置
JP4185668B2 (ja) 画像形成装置
JP3796041B2 (ja) 画像形成装置
JP2001166601A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040126

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080130

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090130

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100130

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110130

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120130

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130130

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140130

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees