JP2003029489A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003029489A
JP2003029489A JP2001212572A JP2001212572A JP2003029489A JP 2003029489 A JP2003029489 A JP 2003029489A JP 2001212572 A JP2001212572 A JP 2001212572A JP 2001212572 A JP2001212572 A JP 2001212572A JP 2003029489 A JP2003029489 A JP 2003029489A
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Makoto Saito
斎藤  誠
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 中抜けや色ずれのない良好な画像を得ること
ができる多色の可視像を形成する画像形成装置を提供す
る。 【解決手段】 感光ドラム1a、1b、1c、1dの各
周速度V1、V2、V3、V4に対して、転写ベルト5
の移動速度Vtの方が1〜3%程度速い速度となるよう
に制御装置14で制御を行い、更に、感光ドラム1a、
1b、1c、1dの各周速度V1、V2、V3、V4に
対して、V1<V2<V3<V4を満たすように制御装
置14で制御を行うことにより、トナーの中抜けを防止
することができ、更に、転写ベルト5の撓みを防止して
色ずれのない良好な画像を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式などによって画像形成を行う複写機、ファク
シミリ、プリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真方式の複数色又はフルカ
ラーの画像形成装置として、各色毎に応じて感光ドラム
を一列に複数配置し、各感光ドラム上に形成された各色
のトナー像を転写材上に順次重ね合わせてカラー画像を
形成する、タンデム型の画像形成装置が実用化されてい
る。
【0003】図4は、従来のタンデム型のフルカラー画
像形成装置(例えばフルカラー複写機)の一例を示す概
略構成図である。
【0004】この画像形成装置は、各感光ドラム100
a、100b、100c、100dが所定の周速度で回
転駆動され、各感光ドラム100a、100b、100
c、100dの表面を各帯電器101a、101b、1
01c、101dにより一様にそれぞれ帯電し、各露光
装置102a、102b、102c、102dにより画
像情報に応じて走査露光して、各感光ドラム100a、
100b、100c、100d上にそれぞれ静電潜像が
形成する。
【0005】そして、各静電潜像を各現像装置103
a、103b、103c、103dにより現像する。各
現像装置103a、103b、103c、103dに
は、イエロートナー、マゼンタトナー、シアントナー、
ブラックトナーがそれぞれ収容されている。感光ドラム
100a上の1色目の静電潜像は、イエロー用の現像器
103aにより現像して、イエロートナー像として可視
化される。
【0006】形成されたイエロートナー像は、無端状の
転写ベルト105と感光ドラム103aが接触する転写
部N1において、転写バイアスが印加された転写ブレー
ド107aにより、転写ベルト105上に吸着されて搬
送される用紙などの転写材Pに転写される。転写ベルト
105は、駆動ローラ106aと従動ローラ106b、
106c、106dによって張架されており、駆動ロー
ラ106aの駆動によって矢印方向に回転(移動)され
る。
【0007】転写が終了した感光ドラム100aは、そ
の表面に残存する残留トナーをクリーニング器108a
により除去した後、次の画像形成に供される。
【0008】そして、前記同様に、感光ドラム100b
に対し、帯電器101bによる帯電、露光装置102b
により画像情報に応じて走査露光を行って2色目の静電
潜像を形成し、その感光ドラム100b上の静電潜像を
マゼンタ用の現像器103bにより現像して、感光ドラ
ム100b上にマゼンタトナー像を形成する。そのマゼ
ンタトナー像は、転写ベルト105上に吸着されて搬送
される転写材P上に転写されているイエロートナー像の
上から重ねて転写される。
【0009】上記の工程を感光ドラム100c、100
dにおけるシアン、ブラックについても繰り返し、転写
ベルト105上に吸着されて搬送される転写材P上へ順
次重ね合わせて転写される。これにより、転写ベルト1
05上に吸着されて搬送される転写材P上に、イエロ
ー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を積
層したカラー画像が形成される。
【0010】4色のトナー像が転写された転写材Pは、
転写ベルト105から分離されて定着器109へ搬送さ
れ、定着器109で4色のトナー像を加熱、加圧して転
写材P表面に熱定着した後に外部に排出される。
【0011】上述した4つの感光ドラム100a、10
0b、100c、100dを有する画像形成装置におい
ては、転写時に、転写ベルト105と各感光ドラム10
0a、100b、100c、100dとが一様な接触圧
で接触するように、転写ベルト105の裏側から転写ブ
レード107a、107b、107c、107dにより
弱い圧力で押圧されるが、感光ドラム100a、100
b、100c、100dと転写ベルト105との接触圧
が大きくなるとトナー像の中心部が転写されない転写不
良、いわゆる中抜けが発生することがある。
【0012】このため、従来、各感光ドラム100a、
100b、100c、100dの回転速度と転写ベルト
105の回転速度に周速差を設けることによって、中抜
けの防止が試みられてきた(特開平10−039648
号公報等)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような多重転写による画像形成方法では、複数色のト
ナー像を形成する各感光ドラムがすべて同じ駆動速度で
回転することが前提であるが、実際の多重転写、もしく
は2次転写による画像形成方法では、感光ドラムの製造
上の誤差などの要因により、複数の感光ドラム全てが、
記録材担持体(転写ベルト)もしくは中間転写体に対し
同じ駆動速度で駆動しないおそれがある。
【0014】例えば、図4に示した画像形成装置におい
て、各感光ドラム100a、100b、100c、10
0dと転写ベルト105が転写手段としての転写ブレー
ド107a、107b、107c、107dによって圧
接されている場合には、各感光ドラム100a、100
b、100c、100dと転写ベルト105との間に摩
擦力が作用する。
【0015】一方で、転写ベルト105には駆動ローラ
106aと従動ローラ106b、106c、106dに
よって張力が作用しており、この張力が上記の摩擦力よ
りも大きい場合には転写ベルト105の駆動速度は、各
感光ドラム100a、100b、100c、100dの
駆動速度に影響を受けることはない。
【0016】しかしながら、転写ベルト105に作用し
ている張力が、各感光ドラム100a、100b、10
0c、100dと転写ベルト105との間に作用する摩
擦力に比べて同等かそれ以下である場合には、転写ベル
ト105上で、各感光ドラム100a、100b、10
0c、100dと対向している転写部で駆動速度に差が
生じることから、転写ベルト105にたわみが生じ、複
数色のトナー像を重ねる際に位置がずれて色ずれが発生
するという問題があった。
【0017】そこで本発明は、このような従来の問題点
に鑑みなされたもので、中抜けや色ずれのない良好な画
像を得ることができる多色の可視像を形成する画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、異なる色のトナー像がそれぞ
れ形成される複数の像担持体と、前記各像担持体にそれ
ぞれの転写部に当接自在であり、転写材を担持搬送して
前記各転写部に搬送する転写材担持体と、前記各像担持
体上に形成された各色のトナー像を、前記各転写部で前
記転写材上に順次重ね合わせて転写する転写手段とを備
えた画像形成装置において、前記各像担持体の各周速度
よりも前記転写材担持体の移動速度の方が速くなるよう
に制御するとともに、前記転写材担持体の前記各転写部
での移動方向に対して前記各像担持体のうちの上流側に
位置する像担持体の周速度よりも、その下流側に位置す
る像担持体の周速度の方が速くなるように制御すること
を特徴としている。
【0019】また、前記各像担持体は、一列に所定の間
隔で少なくとも3つ以上配置され、前記転写材担持体の
前記各転写部での移動方向に対して前記各像担持体のう
ちの最上流側に位置する像担持体の周速度よりも、その
下流側に位置する像担持体の周速度の方が順に速くなる
ように制御することを特徴としている。
【0020】また、請求項3記載の発明は、異なる色の
トナー像がそれぞれ形成される複数の像担持体と、前記
各像担持体にそれぞれの転写部に当接自在に移動される
中間転写体と、前記各転写部にて前記各色のトナー像を
前記中間転写体に順次重ね合わせて転写する複数の1次
転写手段と、前記中間転写体上に転写された多色画像を
転写材上に一括転写する2次転写手段とを備えた画像形
成装置において、前記各像担持体の各周速度よりも前記
中間転写体の移動速度の方が速くなるように制御すると
ともに、前記中間転写体の前記各転写部での移動方向に
対して前記各像担持体のうちの上流側に位置する像担持
体の周速度よりも、その下流側に位置する像担持体の周
速度の方が速くなるように制御することを特徴としてい
る。
【0021】また、前記各像担持体は、一列に所定の間
隔で少なくとも3つ以上配置され、前記中間転写体の前
記各転写部での移動方向に対して前記各像担持体のうち
の最上流側に位置する像担持体の周速度よりも、その下
流側に位置する像担持体の周速度の方が順に速くなるよ
うに制御することを特徴としている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。
【0023】〈実施の形態1〉図1は、本発明の実施の
形態1に係る画像形成装置(本実施の形態では、電子写
真方式のプリンタ等のフルカラー画像形成装置)を示す
概略構成図である。
【0024】この画像形成装置は、イエロー色の画像を
形成する画像形成部20Yと、マゼンタ色の画像を形成
する画像形成部20Mと、シアン色の画像を形成する画
像形成部20Cと、ブラック色の画像を形成する画像形
成部20Kの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を
備えており、これらの4つの画像形成部は一定の間隔を
おいて一列に配置されている。
【0025】各画像形成部20Y、20M、20C、2
0Kには、それぞれ像担持体としての感光ドラム1a、
1b、1c、1dが設置されている。各感光ドラム1
a、1b、1c、1dの周囲には、帯電ローラ2a、2
b、2c、2d、現像装置4a、4b、4c、4d、転
写ブレード7a、7b、7c、7d、ドラムクリーニン
グ装置(不図示)がそれぞれ設置されており、帯電ロー
ラ2a、2b、2c、2dと現像装置4a、4b、4
c、4d間の上方には露光装置3a、3b、3c、3d
がそれぞれ設置されている。
【0026】感光ドラム1a、1b、1c、1dは、本
実施の形態では負帯電の有機感光ドラムであり、アルミ
ニウム等のドラム基体上に感光体層を有しており、駆動
装置(不図示)によって矢印方向(時計方向)にそれぞ
れ所定の周速度(プロセススピード)V1、V2、V
3、V4で回転駆動される。
【0027】帯電ローラ2a、2b、2c、2dは、そ
れぞれ感光ドラム1a、1b、1c、1dに所定の圧接
力で接触し、帯電バイアス電源(不図示)から印加され
る帯電バイアスによって各感光ドラム1a、1b、1
c、1d表面を負極性の所定電位に均一に帯電する。
【0028】露光装置(LED走査装置)3a、3b、
3c、3dは、ホストコンピュータ(不図示)からそれ
ぞれ入力される画像情報の時系列電気デジタル画素信号
に対応して変調されたLED光で各感光ドラム2a、2
b、2c、2d表面を画像露光することにより、各帯電
ローラ2a、2b、2c、2dで帯電された各感光ドラ
ム1a、1b、1c、1d表面に画像情報に応じた静電
潜像を形成する。
【0029】現像装置4a、4b、4c、4dは、現像
バイアス電源(不図示)から印加される現像バイアスに
よって各感光ドラム1a、1b、1c、1d上に形成さ
れる静電潜像にトナーを付着させて、トナー像として現
像(反転現像)する。各現像装置4a、4b、4c、4
dには、それぞれイエロートナー、シアントナー、マゼ
ンタトナー、ブラックトナーが収納されている。
【0030】転写ブレード7a、7b、7c、7dは、
長方形の板状の導電性ゴムからなる基材と、この基材の
長手方向上に沿って均一に電圧を印加するために下端部
に沿って設けた導電性電極を備えている。
【0031】転写ブレード7a、7b、7c、7dの基
材の素材としては、一般にイソプレンゴム、スチレンゴ
ム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレ
ンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、クロロピレンゴ
ム、クロロスルホン化ポリエチレン、アクリルゴム、ヒ
リドンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴムなどのゴム材、
またはそれらを複合させた合成ゴム、あるいはナイロ
ン、ウレタン、ポリエステルなどの合成樹脂に、酸化ス
ズ、カーボンブラックなどの導電材を混合させたものを
用いることが可能であり、抵抗値が10〜1010Ω
・cm程度、硬度が5〜80度(JISA)程度のもの
を使用し、基材の厚さを約2mmとなるように設計した
ブレード部材を用いた。
【0032】また、転写ブレード7a、7b、7c、7
dは、各感光ドラム1a、1b、1c、1dと接触する
転写部N1、N2、N3、N4にて無端状の転写材搬送
体としての転写ベルト5を介して各感光ドラム1a、1
b、1c、1dに当接している。
【0033】転写ベルト5は、駆動ローラ6aと従動ロ
ーラ6bによって張架されており、駆動ローラ6aの回
転駆動によって矢印方向に移動速度Vtで移動(回転)
される。各感光ドラム1a、1b、1c、1dと駆動ロ
ーラ6aの回転駆動は、制御装置(CPU)14によっ
て制御される(詳細は後述する)。また、転写ベルト5
の画像形成部20Yの上流側には、用紙などの転写材P
を転写ベルト5上に静電吸着させる吸着ローラ対9が設
置されている。
【0034】転写ベルト5の従動ローラ6b近傍には、
転写ベルト5表面に付着した残トナーを除去し回収する
クリーニングローラ12とクリーニングブレード13が
設置されている。また、転写ベルト5の転写材搬送方向
の画像形成部20Kの下流側には、転写ベルト5上から
転写材Pを分離する分離帯電器10と、定着ローラ11
aと加圧ローラ11bを有する定着装置11が設置され
ている。
【0035】次に、上記した本実施の形態の画像形成装
置による画像形成動作について説明する。
【0036】画像形成動作開始信号が発せられると、所
定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部20
Y、20M、20C、20Kの各感光ドラム1a、1
b、1c、1dは、それぞれ帯電ローラ2a、2b、2
c、2dによって一様に本実施の形態では負極性に帯電
される。そして、露光装置3a、3b、3c、3dは、
ホストコンピュータ(不図示)から入力されるカラー色
分解された画像信号を光信号にそれぞれ変換し、変換さ
れた光信号であるLED光を、帯電された各感光ドラム
1a、1b、1c、1d上にそれぞれ走査露光して静電
潜像を形成する。
【0037】そして、先ず感光ドラム1a上に形成され
た静電潜像に、感光ドラム1aの帯電極性(負極性)と
同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより
イエローのトナーを付着させて、トナー像として可視像
化する。
【0038】そして、このタイミングに合わせて給紙ロ
ーラ対8によって給紙された用紙などの転写材Pが、駆
動ローラ6aの駆動によって移動される転写ベルト5表
面に吸着バイアスが印加された吸着ローラ対9によって
静電吸着されて、画像形成部20Yの転写部N1に搬送
され、転写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印
加された転写ブレード7aにより、イエローのトナー像
が転写材P上に転写される。この際、転写ブレード7a
は、転写材Pと転写ベルト5を介して感光ドラム1aに
所定の圧力で押圧されている。
【0039】イエローのトナー像が転写された転写材P
は、転写ベルト5表面に吸着されて画像形成部20M側
に移動される。そして、画像形成部20Mの転写部N2
においても、前記同様にして感光ドラム1bに形成され
たマゼンタのトナー像が、転写材P上のイエローのトナ
ー像上に重ね合わせて、転写バイアス(トナーと逆極性
(正極性))が印加された転写ブレード7bにより転写
される。
【0040】以下、同様にして転写材P上に重畳転写さ
れたイエロー、マゼンタのトナー像上に、画像形成部2
0C、20Kの感光ドラム1c、1dで形成されたシア
ン、ブラックのトナー像を、各転写部N3、N4にて転
写バイアス(トナーと逆極性(正極性))が印加された
転写ブレード7c、7dにより順次重ね合わせて、フル
カラーのトナー像を転写材P上に形成する。
【0041】そして、フルカラーのトナー像が形成され
た転写材Pは、分離帯電器10により転写ベルト5表面
から分離されて定着装置11に搬送され、定着装置11
の定着ローラ11aと加圧ローラ11b間の定着ニップ
部でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して転写材P表
面に熱定着した後に外部に排出して、一連の画像形成動
作を終了する。
【0042】なお、上記した各転写時において、感光ド
ラム1a、1b、1c、1d上に残留している転写残ト
ナーは、ドラムクリーニング装置(不図示)によって除
去されて回収される。また、転写後に転写ベルト5表面
に残った残トナー(濃度検知用トナー像など)は、クリ
ーニングローラ12とクリーニングブレード13によっ
て除去されて回収される。
【0043】そして、上述した本実施の形態の画像形成
装置では、画像形成時における感光ドラム1a、1b、
1c、1dの各周速度V1、V2、V3、V4、及び転
写ベルト5の移動速度Vtについて、制御装置14によ
って以下の2つの制御を同時に行う。
【0044】第1の制御は、各転写部N1〜N4でトナ
ーの中抜けを防止するために、感光ドラム1a、1b、
1c、1dの各周速度V1、V2、V3、V4に対し
て、転写ベルト5の移動速度Vtの方が1〜3%程度速
い速度となるように制御を行う。
【0045】また、第2の制御は、感光ドラム1a、1
b、1c、1dの各周速度V1、V2、V3、V4に対
して、V1<V2<V3<V4を満たすように制御を行
う。
【0046】以下、本発明の特徴である上記の第2の制
御について説明する。
【0047】図2(a)に示すように、画像形成部20
Yの感光ドラム1a上に現像されたイエロートナー像
は、転写ベルト5に吸着されて搬送される転写材P上に
転写部N1において転写ブレード7aによって転写され
る。そして、転写ベルト5に吸着されて搬送される転写
材Pは、次の感光ドラム1bと転写ブレード7bとの間
の転写部N2まで搬送され、感光ドラム1b上のマゼン
タトナー像が転写される。
【0048】図2(a)に示す本実施の形態において、
上記の第1の制御も行われることにより、感光ドラム1
a、1bの各周速度V1、V2に対して、転写ベルト5
の移動速度Vtの方が1〜3%程度速い速度となるよう
に制御装置14で制御を行っている。更に、上記の第2
の制御も行われることにより、感光ドラム1a、1bの
各周速度V1、V2に対して、V1<V2を満たすよう
に制御装置14で制御を行っている。
【0049】このため、転写ベルト5が転写部N1、N
1において受ける長手方向(図の左方向)に作用する力
F1、F2は、F2>F1となる。よって、転写ベルト
5は、常に移動方向(図の左方向)に対して順方向に張
力を受けることになるため、張架された転写ベルト5に
撓みが生じることはなく、色ずれのない、良好な画像を
得ることが可能である。
【0050】一方、比較のための図2(b)において
は、感光ドラム1a、1bの各周速度V1、V2に対し
て、転写ベルト5の移動速度Vtの方が1〜3%程度速
い速度となるように制御を行っているが、感光ドラム1
aの周速度V1よりも感光ドラム1bの周速度V2の方
が遅い(V1>V2)。
【0051】このため、下流側の感光ドラム1bの周速
度V2の方が遅く、上流側の転写ベルト5の移動速度V
tの方が速いために、転写ベルト5が転写部N1、N1
において受ける長手方向(図の左方向)に作用する力F
1、F2は、F1>F2となる。よって、転写ベルト5
は、移動方向(図の左方向)に対して逆方向に力を受け
ることになる。
【0052】転写ベルト5は、図1に示したように、駆
動ローラ6aと従動ローラ6bによって張架されている
ため、転写ベルト5の移動方向に張力を受けている。図
2(b)の場合は、転写ベルト5に作用する張力が長手
方向(図の左方向)に作用する力F1、F2の両方より
も小さいため、転写部N1、N2の間で張架された転写
ベルト5が撓んでしまい、転写ベルト5上に吸着されて
搬送される転写材Pの位置が意図した位置からずれ、複
数色のトナー像を重ねる際に色ずれが発生する。
【0053】なお、図2(a)では、感光ドラム1aと
1bの周速度V1、V2の関係について述べたが、感光
ドラム1bの下流側にある感光ドラム1c、1dについ
ても同様に、上流側の感光ドラムの周速度よりも下流側
の感光ドラムの周速度が順に速くなるように制御を行
う。即ち、感光ドラム1a、1b、1c、1dの各周速
度V1、V2、V3、V4に対して、V1<V2<V3
<V4を満たすように制御を行う。
【0054】このように本実施の形態では、感光ドラム
1a、1b、1c、1dの各周速度V1、V2、V3、
V4に対して、転写ベルト5の移動速度Vtの方が1〜
3%程度速い速度となるように制御を行い、更に、感光
ドラム1a、1b、1c、1dの各周速度V1、V2、
V3、V4に対して、V1<V2<V3<V4を満たす
ように制御を行うことにより、トナーの中抜けを防止す
ることができ、更に、転写ベルト5の撓みを防止して色
ずれのない良好な画像を得ることができる。
【0055】〈実施の形態2〉図3は、本発明の実施の
形態2に係る画像形成装置(本実施の形態では、電子写
真方式のプリンタ等のフルカラー画像形成装置)を示す
概略構成図である。なお、図1に示した実施の形態1の
画像形成装置と同一機能を有する部材には同一符号を付
し、重複する説明は省略する。
【0056】この画像形成装置も、イエロー色の画像を
形成する画像形成部20Yと、マゼンタ色の画像を形成
する画像形成部20Mと、シアン色の画像を形成する画
像形成部20Cと、ブラック色の画像を形成する画像形
成部20Kの4つの画像形成部(画像形成ユニット)を
備えており、これらの4つの画像形成部は一定の間隔を
おいて一列に配置されている。
【0057】各画像形成部20Y、20M、20C、2
0Kの構成及び動作は実施の形態1と同様であり、本実
施の形態ではそれらの説明は省略する。そして、本実施
の形態の画像形成装置では、各画像形成部20Y、20
M、20C、20Kの感光ドラム1a、1b、1c、1
d上に形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの各トナー像は中間転写体としての中間転写ベルト1
5上に順次重ね合わされて転写(1次転写)された後、
2次転写部Mで用紙などの転写材Pに転写(2次転写)
される構成である。
【0058】次に、上記した本実施の形態の画像形成装
置による画像形成動作について説明する。
【0059】画像形成動作開始信号が発せられると、所
定のプロセススピードで回転駆動される画像形成部20
Y、20M、20C、20Kの各感光ドラム1a、1
b、1c、1dは、それぞれ帯電ローラ2a、2b、2
c、2dによって一様に本実施の形態では負極性に帯電
される。そして、露光装置3a、3b、3c、3dは、
ホストコンピュータ(不図示)から入力されるカラー色
分解された画像信号を光信号にそれぞれ変換し、変換さ
れた光信号であるLED光を、帯電された各感光ドラム
1a、1b、1c、1d上にそれぞれ走査露光して静電
潜像を形成する。
【0060】そして、先ず感光ドラム1a上に形成され
た静電潜像に、感光ドラム1aの帯電極性(負極性)と
同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aにより
イエローのトナーを付着させて、トナー像として可視像
化する。このイエローのトナー像は、1次転写部N1に
て1次転写バイアス(トナーと逆極性の電圧)が印加さ
れた1次転写ブレード7aにより、移動(回転)してい
る中間転写ベルト15上に1次転写される。中間転写ベ
ルト15は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bと2次転
写ローラ6cによって張架されており、駆動ローラ6a
の回転駆動によって矢印方向に移動(回転)される。
【0061】イエローのトナー像が転写された中間転写
ベルト15は、駆動ローラ6aの駆動によって画像形成
部20M側に移動される。そして、画像形成部20Mに
おいても、同様にして感光ドラム1b上に形成されたマ
ゼンタのトナー像が、1次転写部N2にて1次転写バイ
アス(トナーと逆極性の電圧)が印加された1次転写ブ
レード7bにより、中間転写ベルト15上のイエローの
トナー像上に重ね合わせて転写される。
【0062】以下、同様にして中間転写ベルト15上に
重畳転写されたイエロー、マゼンタのトナー像上に、画
像形成部20C、20Kの感光ドラム1c、1dで形成
されたシアン、ブラックのトナー像を、1次転写部N
3、N4にて1次転写バイアス(トナーと逆極性の電
圧)が印加された1次転写ブレード7c、7dにより、
順次重ね合わせて転写してフルカラーのトナー像を中間
転写ベルト15上に形成する。なお、転写ブレード7
a、7b、7c、7dは、中間転写ベルト15を介して
各感光ドラム1a、1b、1c、1dに所定の圧力でそ
れぞれ押圧されている。
【0063】そして、中間転写ベルト15上のフルカラ
ーのトナー像先端が2次転写ローラ6cと2次転写対向
ローラ16との間の2次転写部Mに移動されるタイミン
グに合わせて、カセット17a又は17bから給紙され
た転写材Pを2次転写部Mに搬送して、この転写材P
に、2次転写バイアス(トナーと逆極性の電圧)が印加
された2次転写ローラ6cによりフルカラーのトナー像
が一括して転写(2次転写)される。
【0064】そして、フルカラーのトナー像が形成され
た転写材Pは定着装置11に搬送され、定着装置11の
定着ローラ11aと加圧ローラ11b間の定着ニップ部
でフルカラーのトナー像を加熱、加圧して転写材P表面
に熱定着した後に外部に排出して、一連の画像形成動作
を終了する。
【0065】なお、上記した1次転写時において、感光
ドラム1a、1b、1c、1d上に残留している転写残
トナーは、ドラムクリーニング装置(不図示)によって
除去されて回収される。また、2次転写後に中間転写ベ
ルト15表面に残った残トナーは、クリーニングブレー
ド13によって除去されて回収される。
【0066】そして、本実施の形態においても実施の形
態1と同様に、トナーの中抜けを防止するために、感光
ドラム1a、1b、1c、1dの各周速度V1、V2、
V3、V4に対して、中間転写ベルト15の移動速度V
tの方が1〜3%程度速い速度となるように制御装置
(CPU)14で制御を行い、更に、感光ドラム1a、
1b、1c、1dの各周速度V1、V2、V3、V4に
対して、V1<V2<V3<V4を満たすように制御装
置(CPU)14で制御を行う。
【0067】このように本実施の形態においても、感光
ドラム1a、1b、1c、1dの各周速度V1、V2、
V3、V4に対して、中間転写ベルト15の移動速度V
tの方が1〜3%程度速い速度となるように制御を行
い、更に、感光ドラム1a、1b、1c、1dの各周速
度V1、V2、V3、V4に対して、V1<V2<V3
<V4を満たすように制御を行うことにより、トナーの
中抜けを防止することができ、更に、中間転写ベルト1
5の撓みを防止して色ずれのない良好な画像を得ること
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、各像担持体の各周速度よりも転写材担持体の
移動速度の方が速くなるように制御するとともに、転写
材担持体の各転写部での移動方向に対して各像担持体の
うちの上流側に位置する像担持体の周速度よりも、その
下流側に位置する像担持体の周速度の方が速くなるよう
に制御することにより、トナーの中抜けや色ずれのない
良好な画像を得ることができる。
【0069】また、請求項3記載の発明によれば、各像
担持体の各周速度よりも中間転写体の移動速度の方が速
くなるように制御するとともに、中間転写体の各転写部
での移動方向に対して各像担持体のうちの上流側に位置
する像担持体の周速度よりも、その下流側に位置する像
担持体の周速度の方が速くなるように制御することによ
り、トナーの中抜けや色ずれのない良好な画像を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図2】(a)は、本実施の形態における感光ドラムの
周速度と転写ベルトの移動速度の関係を説明するための
図、(b)は、比較用の感光ドラムの周速度と転写ベル
トの移動速度の関係を説明するための図。
【図3】本発明の実施の形態2に係る画像形成装置を示
す概略構成図。
【図4】従来例における画像形成装置を示す概略構成
図。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 感光ドラム(像担持
体) 2a、2b、2c、2d 帯電ローラ 3a、3b、3c、3d 露光装置 4a、4b、4c、4d 現像装置 5 転写ベルト(転写材担持体) 6a 駆動ローラ 6c 2次転写ローラ(2次転写手段) 7a、7b、7c、7d 転写ブレード(転写手
段、1次転写手段) 11 定着装置 14 制御装置 15 中間転写ベルト(中間転写体) 20Y、20M、20C、20K 画像形成部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 EB04 ED02 ED24 EE03 2H030 AB02 AD16 BB02 BB21 BB42 BB43 BB53 2H200 FA16 FA20 GA12 GA23 GA29 GA34 GA44 GA47 GB25 HA02 HB12 JA02 JB06 JB10 JB39 JB49 JC03 JC19 LA12 PA11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる色のトナー像がそれぞれ形成され
    る複数の像担持体と、前記各像担持体にそれぞれの転写
    部に当接自在であり、転写材を担持搬送して前記各転写
    部に搬送する転写材担持体と、前記各像担持体上に形成
    された各色のトナー像を、前記各転写部で前記転写材上
    に順次重ね合わせて転写する転写手段とを備えた画像形
    成装置において、 前記各像担持体の各周速度よりも前記転写材担持体の移
    動速度の方が速くなるように制御するとともに、前記転
    写材担持体の前記各転写部での移動方向に対して前記各
    像担持体のうちの上流側に位置する像担持体の周速度よ
    りも、その下流側に位置する像担持体の周速度の方が速
    くなるように制御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記各像担持体は、一列に所定の間隔で
    少なくとも3つ以上配置され、前記転写材担持体の前記
    各転写部での移動方向に対して前記各像担持体のうちの
    最上流側に位置する像担持体の周速度よりも、その下流
    側に位置する像担持体の周速度の方が順に速くなるよう
    に制御する、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 異なる色のトナー像がそれぞれ形成され
    る複数の像担持体と、前記各像担持体にそれぞれの転写
    部に当接自在に移動される中間転写体と、前記各転写部
    にて前記各色のトナー像を前記中間転写体に順次重ね合
    わせて転写する複数の1次転写手段と、前記中間転写体
    上に転写された多色画像を転写材上に一括転写する2次
    転写手段とを備えた画像形成装置において、 前記各像担持体の各周速度よりも前記中間転写体の移動
    速度の方が速くなるように制御するとともに、前記中間
    転写体の前記各転写部での移動方向に対して前記各像担
    持体のうちの上流側に位置する像担持体の周速度より
    も、その下流側に位置する像担持体の周速度の方が速く
    なるように制御する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記各像担持体は、一列に所定の間隔で
    少なくとも3つ以上配置され、前記中間転写体の前記各
    転写部での移動方向に対して前記各像担持体のうちの最
    上流側に位置する像担持体の周速度よりも、その下流側
    に位置する像担持体の周速度の方が順に速くなるように
    制御する、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006227227A (ja) * 2005-02-17 2006-08-31 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2007148078A (ja) * 2005-11-29 2007-06-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007271859A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Kyocera Mita Corp 画像形成装置に用いられる駆動装置及び駆動方法。
US11592768B2 (en) 2021-06-18 2023-02-28 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming method

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