JP2001022135A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001022135A
JP2001022135A JP11196927A JP19692799A JP2001022135A JP 2001022135 A JP2001022135 A JP 2001022135A JP 11196927 A JP11196927 A JP 11196927A JP 19692799 A JP19692799 A JP 19692799A JP 2001022135 A JP2001022135 A JP 2001022135A
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Akio Kosuge
明朗 小菅
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、転写材の両面に画像形成を行う場
合に画像品質が低下するという課題を解決しようとする
ものである。 【解決手段】 この発明は、転写材両面画像形成の場
合、像担持体2Y、2M、2C、2Bk上の各色の画像
を転写手段13Y、13M、13C、13Bkにより転
写材担持体7に順次に転写し、転写材担持体7に転写材
を吸着手段12により静電吸着させた後、転写材担持体
7上の転写材上に像担持体2Y、2M、2C、2Bk上
の各色の画像を転写手段13Y、13M、13C、13
Bkにより順次に形成し、この転写材の両面に形成され
た画像を同時に定着するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフルカラー複写機や
フルカラープリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フルカラー画像を形成する画像形成装置
は、各種の方式が実用化されており、イエロー(以下Y
という)、マゼンタ(以下Mという)、シアン(以下C
という)、ブラック(以下Bkという)の各色の画像を
各像担持体上にそれぞれ帯電手段、露光手段及び現像手
段で形成する4つの画像形成部を持ち、各像担持体上の
各色の画像を各転写手段により、転写材担持体に保持さ
れた転写材に順次に重ねて転写することにより、フルカ
ラー画像を形成するタンデム方式のカラー画像形成装置
や、1つの像担持体上に帯電手段、露光手段及び現像手
段で各色の画像を順次に形成してこれらの各色の画像を
転写ドラム上の転写材に重ねて転写する転写ドラム方式
のカラー画像形成装置、1つの像担持体上に帯電手段、
露光手段及び現像手段で各色の画像を順次に形成してこ
れらの各色の画像を中間転写体に重ねて転写してから中
間転写体上の画像を転写材に転写する中間転写方式のカ
ラー画像形成装置などがある。
【0003】タンデム方式のフルカラー画像形成装置
は、像担持体を1つしか持たない転写ドラム方式のカラ
ー画像形成装置や中間転写方式のカラー画像形成装置に
比べて、はるかに高速のフルカラー画像出力が可能であ
るという大きな特徴がある。しかしながら、タンデム方
式のフルカラー画像形成装置では、像担持体と同数の帯
電手段、転写手段が必要となるので、帯電手段、転写手
段としてコロナ放電方式を用いると、オゾン等の放電生
成物が大量に発生してしまい、また装置が大型でコスト
高になりやすく、小型化、低コスト化が難しい等の問題
があった。
【0004】ところが、帯電手段、転写手段として、従
来のコロナ放電方式に代って、像担持体に接触するロー
ラ、ブレード等の接触部材を用いた接触方式が実用化さ
れ、放電生成物の発生量を大幅に減少させることが可能
となった。これにより、タンデム方式のフルカラー画像
形成装置においても、帯電手段、転写手段として接触方
式を採用することにより、大量の放電生成物を発生する
ことなく画像形成を行うことが可能となってきている。
【0005】また、近年は、紙資源の有効活用などの理
由により、フルカラー画像形成装置でも転写材の両面に
画像を形成することが要望されている。従来の画像形成
装置では、転写材の両面に画像を形成するには、自動両
面トレイを使用する方式と、手差しトレイを使用する方
式がある。自動両面トレイを備えた画像形成装置では、
まず、転写材の第1面にトナー像を転写し、この転写材
の第1面上のトナー像を定着装置で定着して転写材を自
動両面トレイに一旦収納した後、自動両面トレイに収納
された転写材を反転機能で反転して再び給紙し、この転
写材の第2面にトナー像を転写してから転写材の第2面
上のトナー像を定着装置で定着して転写材を排出するこ
とで、転写材の両面画像形成を行っている。
【0006】また、自動両面トレイがない画像形成装置
では、転写材の第1面にトナー像を転写してから転写材
を排出し、この排出された転写材をユーザが手差しトレ
イにセットして転写材の第2面にトナー像の転写と定着
を行っている。しかし、自動両面トレイを備えた画像形
成装置では、自動両面トレイが必要になり、コスト高に
なってしまう。自動両面トレイでは転写材が厚紙である
場合にその搬送が困難であるという問題がある。また、
自動両面トレイがない画像形成装置では、転写材の両面
に画像を形成する場合にその画像形成枚数が多いときに
は、その操作が容易ではなかった。
【0007】自動両面トレイを備えた画像形成装置と自
動両面トレイがない画像形成装置のいずれにおいても、
第1面にトナー像を形成して定着した転写材の表面に
は、定着装置により定着オイルが付着している。この定
着オイルが付着した転写材が再供給されて転写材担持体
や像担持体に転写材から定着オイルが付着すると、濃度
ムラ等が発生して画像が劣化してしまう場合があった。
また、転写材の第1面は、定着装置を2度通過すること
になるので、転写材における定着装置を1度しか通過し
ない第2面や、片面のみに画像を形成した転写材に比べ
て高光沢になってしまう場合があった。
【0008】このような問題点を解消するために、特開
昭64−44457号公報、特開平10−232517
号公報、特開平11−30881号公報等には、転写材
の両面にトナー像を転写してからこれらのトナー像を一
括して定着する画像形成装置が記載されている。この画
像形成装置によれば、転写材を1回搬送するだけで転写
材の両面に画像を形成することができるので、自動両面
トレイを設置する必要がなく、手差しトレイに転写材を
セットする煩わしさがないだけでなく、定着オイルが転
写材から転写材担持体や像担持体に付着して画像が劣化
することも防止することができ、転写材の第1面と第2
面で光沢差が発生することもない。
【0009】特開平10−232517号公報記載の画
像形成装置は、具体的には、中間転写ベルトと搬送転写
ベルトを備えた画像形成装置において、搬送転写ベルト
上に形成した第1面のトナー像と、中間転写ベルト上に
形成した第2面のトナー像とを、中間転写ベルトと搬送
転写ベルトとの間に搬送される転写材の両面に転写し、
この転写材の両面に転写されたトナー像を同時に定着す
るものである。
【0010】特開平11−30881号公報記載の画像
形成装置は、具体的には、像担持体としての感光体上で
4色のトナー像を重ね合わせた後、搬送転写ベルト上に
転写した第1面のトナー像と、感光体上に形成した第2
面のトナー像とを感光体と搬送転写ベルトとの間に搬送
される転写材の両面に転写し、この転写材の両面に転写
されたトナー像を同時に定着し、かつ転写材を搬送転写
ベルトより分離する位置から定着位置までの転写材搬送
経路に拍車を配置したものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開昭64−
44457号公報、特開平10−232517号公報、
特開平11−30881号公報に記載されている画像形
成装置によれば、自動両面トレイ等を必要とせず、定着
オイルによる悪影響や、転写材の第1面と第2面のトナ
ー像の光沢差などが発生することがないので、低コスト
で転写材の両面にフルカラー画像を形成することができ
るが、次のような課題がある。
【0012】上記特開平10−232517号公報記載
の画像形成装置では、中間転写方式を用いているため、
高速のフルカラー画像形成には不向きである。また、上
記特開平11−30881号公報記載の画像形成装置で
は、中間転写方式に比べて高速のフルカラー画像形成が
可能であるが、感光体上で4色の画像を重ねあわせるの
で、各色毎に必要とする帯電手段として、接触方式を用
いることは困難であり、非接触のコロナ放電方式を用い
なければならず、オゾン等の放電生成物が大量に発生し
やすい。
【0013】また、上記特開平10−232517号公
報、特開平11−30881号公報に記載されている画
像形成装置では、搬送転写ベルトに転写材を吸着させる
吸着手段がないので、レジストローラが転写材を送り出
す速度と搬送転写ベルトの移動速度に差があると、転写
材が感光体に到達するまでの間に転写材と搬送転写ベル
トがずれてしまい、搬送転写ベルト上に形成されている
第1面の画像が乱れてしまう。レジストローラが転写材
を送り出す速度や搬送転写ベルトの移動速度は使用環境
等の影響を受けて微妙に変動してしまうため、この両者
を常に一定に維持することは非常に困難である。
【0014】さらに、上記特開平10−232517号
公報、特開平11−30881号公報に記載されている
画像形成装置では、いずれも、転写材を水平方向に搬送
しているため、転写材の両面に画像形成を行う場合、搬
送転写ベルトから分離された後の転写材の先端や後端が
転写材自身の重さにより垂れ下がってしまうため、転写
材の下側に形成された第1面の未定着画像が定着装置入
口のガイド板等に接触して画像品質を低下させるという
不具合が発生しやすい構成となっている。
【0015】上記特開平11−30881号公報に記載
されている画像形成装置では、そのような画像品質の低
下を防止するために、転写材を搬送転写ベルトより分離
する位置から定着位置までの転写材搬送経路に拍車を配
置しているが、長期間の使用により拍車がトナー等で汚
れてきた場合には拍車の跡が転写材に残ることがある。
【0016】本発明は、このような状況をふまえ、小型
かつ低コストで生産性が高く、長期にわたり安定して高
画質が得られるとともに、自動両面トレイ等を装備しな
くても自動的に転写材の両面に画像を形成することが可
能である画像形成装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、各色の画像がそれぞれ形成
される複数の像担持体と、表面に転写材を保持して搬送
する転写材担持体と、この転写材担持体に転写材を静電
吸着させる吸着手段と、前記複数の像担持体上に形成さ
れた各色の画像を、前記転写材担持体に保持された転写
材に順次に転写する複数の転写手段とを有する画像形成
装置において、転写材の両面に画像を形成する場合に、
前記複数の像担持体上に形成された第1面の各色の画像
を前記複数の転写手段により前記転写材担持体に順次に
転写して第1面の画像を前記転写材担持体上に形成し、
この第1面の画像が形成された前記転写材担持体に転写
材を前記吸着手段により静電吸着させた後、前記転写材
担持体に保持された転写材上に、前記複数の像担持体上
に形成された第2面の各色の画像を前記複数の転写手段
により順次に形成することで転写材の両面に画像を形成
し、この転写材の両面に形成された画像を同時に定着す
るものである。
【0018】請求項2に係る発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記吸着手段は、前記転写材担持
体を挟んで配置された一対の部材から構成され、この一
対の部材のうち前記転写材担持体の外周側に配置された
部材にはトナーの帯電極性とは逆極性の吸着バイアスを
印加し、前記転写材担持体の内周側に配置された部材は
接地するものである。
【0019】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の画像形成装置において、前記転写材担持体から転写
材を分離する分離手段を備え、この分離手段にトナーの
帯電極性とは逆極性の分離バイアスを印加するものであ
る。
【0020】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記複数の像担
持体が垂直方向に配列されているものである。
【0021】請求項5に係る発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記転写材担持
体から転写材が分離される分離位置から定着ニップまで
の転写材搬送経路長が100mm以下であるものであ
る。
【0022】請求項6に係る発明は、請求項2〜4のい
ずれかに記載の画像形成装置において、前記転写材担持
体を支持する従動ローラを有し、この従動ローラが前記
転写材担持体の内周側に配置された前記部材を兼用する
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例を示す。
この実施例は、請求高1〜6に係る発明の一実施例であ
り、フルカラー画像を形成する画像形成装置の例であ
る。この実施例は、Y、M、C、Bkの4色の画像をそ
れぞれ形成する4つの画像形成部1Y、1M、1C、1
Bkを有し、この4つの画像形成部1Y、1M、1C、
1Bkで形成された各色の画像からフルカラー画像を形
成する。
【0024】各画像形成部1Y、1M、1C、1Bk
は、それぞれ、像担持体としてのドラム状感光体2Y、
2M、2C、2Bk、帯電手段としての接触方式の帯電
装置3Y、3M、3C、3Bk、現像手段としてのY現
像装置4Y、M現像装置4M、C現像装置4C、Bk現
像装置4Bk、クリーニング装置5Y、5M、5C、5
Bk、露光手段としての光書き込み装置6Y、6M、6
C、6Bkを有する。画像形成部1Y、1M、1C、1
Bkは垂直に配列され、感光体2Y、2M、2C、2B
kが垂直に配列される。
【0025】各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkに
おいては、それぞれ、感光体2Y、2M、2C、2Bk
は、図示しない駆動源により回転駆動され、帯電装置3
Y、3M、3C、3Bkにより均一に帯電された後に、
光書き込み装置6Y、6M、6C、6Bkにてそれぞれ
Y、M、C、Bk各色の画像信号に応じて光が結像され
て露光されることにより静電潜像が形成される。この感
光体2Y、2M、2C、2Bk上のY、M、C、Bk各
色の画像信号に応じたせ静電潜像は、それぞれY現像装
置4Y、M現像装置4M、C現像装置4C、Bk現像装
置4Bkにて現像されてY、M、C、Bk各色のトナー
が付着することによりY、M、C、Bk各色のトナー像
となる。
【0026】転写体担持体としての搬送転写ベルト7
は、駆動ローラ8と従動ローラ9に張架されて転写材搬
送方向が垂直方向となるように支持され、駆動ローラ8
が図示しない駆動源により回転駆動されることで駆動ロ
ーラ8の回転に合わせて回転する。一方、装置下部の給
紙カセット10にセットされた紙、OHPシート等の転
写材は、搬送路に沿ってレジストローラ11に送られて
一旦停止し、レジストローラ11により画像形成部の動
作とタイミングを合わせて送り出された後に、吸着手段
12により搬送転写ベルト7に静電的に吸着されて搬送
転写ベルト7により搬送される。
【0027】吸着手段12は、搬送転写ベルト7の外周
側に接触させて配置されたゴムローラ、ブラシローラ等
の導電性吸着部材12aと、搬送転写ベルト7の内周側
に接触させて配置されて接地された金属製の従動ローラ
9とから構成され、吸着部材12aに図示しない吸着バ
イアス印加手段から吸着バイアスが印加されて転写材を
搬送転写ベルト7に静電的に吸着させる。吸着手段12
は、従動ローラ9が吸着部材12aに対向する対向電極
を兼用したことで、専用の対向電極を設ける必要がなく
なり、部品点数の削減と搬送転写ベルト7の周長の短縮
を図ることができ、小型化、低コスト化の両面で有効で
ある。
【0028】搬送転写ベルト7に用いる材料としては、
PET(ポリエチレンテレフタレート)、PVDF(ポ
リフッ化ビニリデン)、PI(ポリイミド)、PC(ポ
リカーボネート)等の樹脂や、これらの樹脂にカーボン
などを分散させて抵抗を調整した材料を用いることがで
きる。搬送転写ベルト7は、これらの材料のフィルムを
継ぎ合せてベルト形状としたり、これらの材料をシーム
レスベルトに成形したりして作製する。搬送転写ベルト
7は、厚さが薄すぎると強度の面で問題があり、厚すぎ
ると転写性能を得るためにより高電圧が必要となるた
め、50〜300μmが望ましい。
【0029】感光体2Y、2M、2C、2Bk上に形成
された各色のトナー像は、搬送転写ベルト7の転写材が
静電的に吸着されている面とは反対側の面に接触してい
る接触方式の転写手段13Y、13M、13C、13B
kにより搬送転写ベルト7上の転写材に順次に重ね合わ
せて転写される。転写手段13Y、13M、13C、1
3Bkは、各色毎に設けられて感光体2Y、2M、2
C、2Bkに搬送転写ベルト7を介して押圧され、図示
しない電源から転写バイアスが印加される。
【0030】搬送転写ベルト7上の転写材は、感光体2
Y、2M、2C、2Bk上の各色のトナー像が順次に重
ね合わせて転写されることでフルカラー画像が形成さ
れ、その後、分離手段14により搬送転写ベルト7から
分離される。この搬送転写ベルト7から分離された転写
材は、定着装置15の定着ニップを通過する際に定着装
置15によりフルカラー画像が溶融加圧で定着されてフ
ルカラー画像が完成し、排紙ローラ16により排出され
て装置上部の排紙部17にストックされる。ここに、定
着装置15は、例えば定着ローラ15a及び加圧ローラ
15bを有し、転写材が定着ローラ15a及び加圧ロー
ラ15bのニップ(定着ニップ)を通過する際に加熱及
び加圧により転写材上のトナー像を定着させる。
【0031】また、搬送転写ベルト7は、転写材が分離
された後に除電手段18により除電され、表面に付着し
た紙粉やトナーがクリーニング手段19により除去され
て次の画像形成に備える。感光体2Y、2M、2C、2
Bkは、トナー像が転写材に転写された後に、表面に付
着した紙粉やトナーがクリーニング装置5Y、5M、5
C、5Bkにより除去されて次の画像形成に備える。
【0032】次に、この実施例において転写材の両面に
画像を形成する両面画像形成時の動作について説明す
る。各画像形成部1Y、1M、1C、1Bkが上述と同
様に感光体2Y、2M、2C、2Bk上に第1面の各色
トナー像を形成し、この感光体2Y、2M、2C、2B
k上の第1面の各色トナー像は転写手段13Y、13
M、13C、13Bkにより搬送転写ベルト7上に順次
に重ねて転写されることにより搬送転写ベルト7上に第
1面のフルカラー画像が形成される。搬送転写ベルト7
はそのまま回転を続ける。
【0033】通常、搬送転写ベルト7に当接しているク
リーニング手段19は、搬送転写ベルト7上の第1面の
フルカラー画像が通過する際には図示しないソレノイド
等の接離手段により搬送転写ベルト7から離間され、搬
送転写ベルト7上の第1面のフルカラー画像をクリーニ
ングしない。クリーニング手段19は、搬送転写ベルト
7上の第1面のフルカラー画像が通過した後には再び接
離手段のオフで搬送転写ベルト7に当接する。
【0034】搬送転写ベルト7上の第1面のフルカラー
画像の移動とタイミングを合わせて、転写材が給紙カセ
ット10から搬送路に沿ってレジストローラ11に送ら
れるとともに、各画像形成部1Y、1M、1C、1Bk
が上述と同様に感光体2Y、2M、2C、2Bk上に第
2面の各色トナー像を形成する。
【0035】搬送転写ベルト7上の第1面のフルカラー
画像が吸着手段12による吸着部へ到達するタイミング
に合わせてレジストローラ11により転写材が送り出さ
れ、この転写材が吸着手段12により搬送転写ベルト7
に静電的に吸着されて搬送転写ベルト7により搬送され
る。この場合、吸着部材12aに吸着バイアス印加手段
から上記トナーの帯電極性とは逆極性の吸着バイアスが
印加されることで、レジストローラ11から送り出され
た転写材が吸着手段12により搬送転写ベルト7に静電
的に吸着されるとともに、搬送転写ベルト7上の第1面
のフルカラー画像が転写材の裏面に転写される。
【0036】搬送転写ベルト7上の転写材は、搬送転写
ベルト7により搬送されるに従い感光体2Y、2M、2
C、2Bk上の第2面の各色トナー像が転写手段13
Y、13M、13C、13Bkにより上面に順次に重ね
て転写されることで、第2面のフルカラー画像が形成さ
れる。ここに、吸着手段12により第1面のトナー像が
搬送転写ベルト7から転写材へ転写されるものの、その
後の第2面のトナー像が転写材に転写されることによ
り、第1面のトナー像の転写材への付着力が弱められて
しまう。
【0037】そこで、この実施例では、分離手段14は
針状電極が用いられ、分離バイアス印加手段から分離手
段14にトナーの帯電極性とは逆極性の分離バイアスが
印加されることで、転写材が分離手段14により搬送転
写ベルト7から分離されるとともに、搬送転写ベルト7
上の第1面のトナー像が転写材に転写される。また、上
記分離バイアスに交流(AC)成分を重畳することで、
転写材を搬送転写ベルト7から分離するとともに転写材
の除電を行うことができる。
【0038】搬送転写ベルト7から分離された転写材
は、定着装置15により両面のフルカラー画像が同時に
溶融加圧で定着されてフルカラー画像が完成し、排紙ロ
ーラ16により排出されて装置上部の排紙部17にスト
ックされる。転写材の両面に画像が形成されている場
合、転写材を搬送転写ベルト7より分離する分離位置か
ら定着装置15の定着ニップまでの間で転写材が他の部
材に接触してしまうと、転写材上の画像が乱れてしま
う。
【0039】そこで、この実施例では、分離位置と定着
ニップとの間隔を短く設定したことにより、転写材を自
身の剛性で支えるようにし、転写材上の画像の乱れを発
生しにくくしている。この場合、分離位置と定着ニップ
との間隔を100mm以下に設定することで、転写材を
その種類によらず安定して搬送することができる。
【0040】特に、転写材の搬送方向が水平方向である
と、搬送転写ベルトから分離された後の転写材の先端や
後端が転写材自身の重さにより垂れ下がってしまうた
め、定着装置の入口ガイド等に接触して転写材上の画像
が乱れることにより画像品質を低下させる可能性が高い
が、分離位置と定着ニップとの間隔を短く設定するこ
と、又は転写材の搬送方向を垂直方向にすること、又は
これらの両方を実施することで、搬送転写ベルトから分
離された後の転写材上の画像の乱れが発生しにくくなっ
て画像品質を低下させることがない。
【0041】転写材の片面のみ、転写材の第2面に画像
を形成する際には、感光体2Y、2M、2C、2Bk上
に目的とする画像の鏡像のトナー像を形成し、これを転
写材上に転写して正像とするが、転写材の第1面に画像
を形成する際には、搬送転写ベルト7上に目的とする画
像の鏡像のトナー像を形成しなければならない。このた
め、転写材の第1面に画像を形成する際には、画像信号
の鏡像変換を行う必要がある。この画像信号の鏡像変換
は図示しない画像処理部で行われ、その鏡像変換後の画
像信号が光書き込み装置6Y、6M、6C、6Bkに送
られる。
【0042】このように、本実施例では、タンデム方式
の画像形成装置において、1回の転写材搬送で転写材の
両面にフルカラー画像を形成することができるため、フ
ルカラー画像を高速に出力でき、自動両面トレイが不要
で手差し給紙する煩わしさもない。また、1度定着装置
を通った転写材を再供給することがないので、定着オイ
ルが画像形成部に悪影響を及ぼすこともない。
【0043】以上のように、本実施例によれば、各色の
画像がそれぞれ形成される複数の像担持体としての感光
体2Y、2M、2C、2Bkと、表面に転写材を保持し
て搬送する転写材担持体としての搬送転写ベルト7と、
この転写材担持体7に転写材を静電吸着させる吸着手段
12と、前記複数の像担持体2Y、2M、2C、2Bk
上に形成された各色の画像を、前記転写材担持体7に保
持された転写材に順次に転写する複数の転写手段13
Y、13M、13C、13Bkとを有する画像形成装置
において、転写材の両面に画像を形成する場合に、前記
複数の像担持体2Y、2M、2C、2Bk上に形成され
た第1面の各色の画像を前記複数の転写手段13Y、1
3M、13C、13Bkにより前記転写材担持体7に順
次に転写して第1面の画像を前記転写材担持体7上に形
成し、この第1面の画像が形成された前記転写材担持体
7に転写材を前記吸着手段12により静電吸着させた
後、前記転写材担持体7に保持された転写材上に、前記
複数の像担持体2Y、2M、2C、2Bk上に形成され
た第2面の各色の画像を前記複数の転写手段13Y、1
3M、13C、13Bkにより順次に形成することで転
写材の両面に画像を形成し、この転写材の両面に形成さ
れた画像を同時に定着するので、1回の転写材搬送で転
写材の両面に画像を形成してこれらの画像を同時に定着
することができ、自動両面トレイが不要で手差しで転写
材を供給する煩わしさもなく転写材の両面にフルカラー
画像を形成することができ、小型かつ低コストで生産性
が高い。また、転写材を転写材担持体に静電吸着させる
ことで転写材担持体への転写材搬送速度と転写材担持体
の移動速度に差があっても第1面の画像がずれてしまう
ことがなく、長期にわたり安定して高画質が得られる。
また、1度画像の定着を行った転写材に再度画像の形成
及び定着を行うことがなく、定着オイルが画像形成部に
悪影響を及ぼすことがない。さらに、オゾン等の放電生
成物が大量に発生しないようにすることが可能である。
【0044】また、この実施例によれば、前記吸着手段
12は、前記転写材担持体7を挟んで配置された一対の
部材12a、9から構成され、この一対の部材12a、
9のうち前記転写材担持体7の外周側に配置された部材
12aにはトナーの帯電極性とは逆極性の吸着バイアス
を印加し、前記転写材担持体7の内周側に配置された部
材9は接地するので、吸着手段により転写材担持体上の
第1面の画像を転写材に転写することができる。
【0045】また、この実施例によれば、前記転写材担
持体7から転写材を分離する分離手段14を備え、この
分離手段14にトナーの帯電極性とは逆極性の分離バイ
アスを印加するので、分離手段により転写材担持体から
転写材を分離するとともに転写材担持体上の第1面の画
像を転写材に転写することができる。
【0046】また、この実施例によれば、前記複数の像
担持体2Y、2M、2C、2Bkが垂直方向に配列され
ているので、転写材を垂直に搬送することで、分離位置
から定着ニップまでの間で転写材が他の部材に接触して
転写材上の未定着画像が乱されて画像品質が低下するの
を防止することができる。
【0047】また、この実施例によれば、前記転写材担
持体7から転写材が分離される分離位置から定着ニップ
までの転写材搬送経路長が100mm以下であるので、
転写材の搬送性が安定し、画像の乱れを防止することが
できる。
【0048】また、この実施例によれば、前記転写材担
持体7を支持する従動ローラ9を有し、この従動ローラ
9が前記転写材担持体7の内周側に配置された前記部材
を兼用するので、専用の対向電極を設ける必要がなくな
り、部品点数の削減と転写材担持体の周長の短縮を図る
ことができ、小型化、低コスト化の両面で有効である。
【0049】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えば上記実施例以外のルカラー複写機
やフルカラープリンタなどの画像形成装置に適用するこ
とができ、またシート状感光体やベルト状感光体等の像
担持体を有する画像形成装置や、Y、M、Cの3色の画
像を重ね合わせてフルカラー画像を形成する画像形成装
置に適用することができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、上記構成により、1回の転写材搬送で転写材の両面
に画像を形成してこれらの画像を同時に定着することが
でき、自動両面トレイが不要で手差しで転写材を供給す
る煩わしさもなく転写材の両面にフルカラー画像を形成
することができ、小型かつ低コストで生産性が高い。ま
た、転写材を転写材担持体に静電吸着させることで転写
材担持体への転写材搬送速度と転写材担持体の移動速度
に差があっても第1面の画像がずれてしまうことがな
く、長期にわたり安定して高画質が得られる。さらに、
1度画像の定着を行った転写材に再度画像の形成及び定
着を行うことがなく、定着オイルが画像形成部に悪影響
を及ぼすことがない。
【0051】請求項2に係る発明によれば、上記構成に
より、吸着手段により転写材担持体上の第1面の画像を
転写材に転写することができる。請求項3に係る発明に
よれば、上記構成により、分離手段により転写材担持体
から転写材を分離するとともに転写材担持体上の第1面
の画像を転写材に転写することができる。
【0052】請求項4に係る発明によれば、上記構成に
より、転写材を垂直に搬送することで、分離位置から定
着ニップまでの間で転写材が他の部材に接触して転写材
上の未定着画像が乱されて画像品質が低下するのを防止
することができる。請求項5に係る発明によれば、上記
構成により、転写材の搬送性が安定し、画像の乱れを防
止することができる。請求項6に係る発明によれば、上
記構成により、専用の対向電極を設ける必要がなくな
り、部品点数の削減と転写材担持体の周長の短縮を図る
ことができ、小型化、低コスト化の両面で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
2Y、2M、2C、2Bk 感光体 7 転写材担持体 9 従動ローラ 12 吸着手段 12a 吸着部材 13Y、13M、13C、13Bk 転写手段 14 分離手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各色の画像がそれぞれ形成される複数の像
    担持体と、表面に転写材を保持して搬送する転写材担持
    体と、この転写材担持体に転写材を静電吸着させる吸着
    手段と、前記複数の像担持体上に形成された各色の画像
    を、前記転写材担持体に保持された転写材に順次に転写
    する複数の転写手段とを有する画像形成装置において、
    転写材の両面に画像を形成する場合に、前記複数の像担
    持体上に形成された第1面の各色の画像を前記複数の転
    写手段により前記転写材担持体に順次に転写して第1面
    の画像を前記転写材担持体上に形成し、この第1面の画
    像が形成された前記転写材担持体に転写材を前記吸着手
    段により静電吸着させた後、前記転写材担持体に保持さ
    れた転写材上に、前記複数の像担持体上に形成された第
    2面の各色の画像を前記複数の転写手段により順次に形
    成することで転写材の両面に画像を形成し、この転写材
    の両面に形成された画像を同時に定着することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記吸着手段は、前記転写材担持体を挟んで配置された一
    対の部材から構成され、この一対の部材のうち前記転写
    材担持体の外周側に配置された部材にはトナーの帯電極
    性とは逆極性の吸着バイアスを印加し、前記転写材担持
    体の内周側に配置された部材は接地することを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の画像形成装置におい
    て、前記転写材担持体から転写材を分離する分離手段を
    備え、この分離手段にトナーの帯電極性とは逆極性の分
    離バイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記複数の像担持体が垂直方向に配列さ
    れていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記転写材担持体から転写材が分離され
    る分離位置から定着ニップまでの転写材搬送経路長が1
    00mm以下であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項2〜4のいずれかに記載の画像形成
    装置において、前記転写材担持体を支持する従動ローラ
    を有し、この従動ローラが前記転写材担持体の内周側に
    配置された前記部材を兼用することを特徴とする画像形
    成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100449986B1 (ko) * 2002-06-07 2004-09-24 삼성전자주식회사 전사효율 개선을 위한 보조 중간전사부를 갖는 습식전자사진방식 프린터

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100449986B1 (ko) * 2002-06-07 2004-09-24 삼성전자주식회사 전사효율 개선을 위한 보조 중간전사부를 갖는 습식전자사진방식 프린터

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