JP2797288B2 - 多色画像形成装置 - Google Patents

多色画像形成装置

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JP2797288B2
JP2797288B2 JP7012312A JP1231295A JP2797288B2 JP 2797288 B2 JP2797288 B2 JP 2797288B2 JP 7012312 A JP7012312 A JP 7012312A JP 1231295 A JP1231295 A JP 1231295A JP 2797288 B2 JP2797288 B2 JP 2797288B2
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隆 美才治
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、無端状搬送手段によっ
て転写紙を搬送し、その搬送方向における所定のそれぞ
れの位置に配置した複数の感光体から選択的に異なる色
の画像を転写し、転写紙上に上記色選択に対応した数種
の画像形成モードの画像を得るようにした多色画像形成
装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、少なくとも1つの感光体を、少な
くとも2つの分光感度の異なる感光層を有する複合感光
体によって形成し、原稿の光像を色分解することなく感
光体上に照射してそれぞれの感光体上に極性又は電位の
異なる静電潜像をつくり、各々の潜像を2種類の現像剤
によって顕像とし、更に、転写紙に転写することによ
り、2色の転写像を得るようにした画像形成方法が知ら
れている。この場合、一方の感光体を用いた画像形成動
作による転写像の色をa色とし、他方の感光体を用いた
画像形成動作による転写像の色をb色とすれば、上記の
画像形成動作の選択・組合せによりa,b2色、a色抜
き、b色抜き、全a色、そして全b色の5つの画像形成
モードを選ぶことができる。 【0003】ところで、上記の画像形成作業において
は、絶縁性のフィルムベルトによって転写紙をそれぞれ
の感光体まで運ぶのであるが、通常は、その絶縁性フィ
ルムベルトを予備帯電することによって、転写紙をその
ベルトに吸引密着させるとともに、転写時の転写用チャ
ージャの電圧を低減して異常放電を回避するという操作
が行われている。 【0004】このようなものの例として、特開昭53−
74037号公報に開示の技術がある。この公報には、
転写紙を予備帯電されたベルトに保持させ、各転写位置
に搬送ベルトの裏側からコロナ放電を行い、転写終了
後、表面から除電用コロナ放電を行い、位置ズレがな
く、かつ、迅速にトナー像を転写重畳する技術が開示さ
れており、また、特開昭54−111830号公報に
は、絶縁性フィルムに対し、コロナ放電の前に予備的に
直接帯電を行い、かつ、この直接帯電とコロナ放電の少
なくとも一方を、転写紙に応じて制御して、転写効率の
安定化を図る技術が開示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、上記各画像形成モードを行なうことができ
る多色画像形成装置において、異なる複数の画像形成モ
ードに応じて、各々最適な転写条件を得ることができな
い。さらに、当該各画像形成モードを簡易かつ、確実に
実行することができない。 【0006】本発明は、上記課題を解決するために、
数の画像形成モードに応じて最適な転写条件を得ること
のできる簡易な実行手段を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、転写紙を搬送する無端状搬送手段と、転写
紙の搬送方向にそって配置され、異なる色の画像を担持
する複数の像担持体と、前記無端状搬送手段をはさんで
前記像担持体と対向する位置に配置され、電圧印加によ
り前記像担持体上の画像を転写紙上に静電的に転写させ
る複数の転写手段とを備え、転写紙に転写する画像色を
選択するために前記複数の像担持体に選択的に異なる色
の画像を形成し、該色選択に対応した画像色を転写紙に
転写する複数の画像形成モードを有する多色画像形成装
置において、複数の像担持体を全て用いて多色画像形成
を行なうモードが選択された場合、第1像担持体に対向
する第1転写手段への印加電圧をE1、第1像担持体の
前記転写紙搬送方向下流側に位置する第2像担持体に対
向する第2転写手段への印加電圧をE1よりも大きいE
2とし、前記第1像担持体を用いて単色画像形成を行な
うモードが選択された場合、前記第1転写手段への印加
電圧を前記E1、前記第2転写手段への印加電圧をオフ
し、前記第2像担持体を用いて色画像形成を行なうモ
ードが選択された場合、前記第1転写手段への印加電圧
をオフし、前記第2転写手段への印加電圧を前記E1に
切り換え、前記転写手段による前記無端状搬送手段の電
位変動を一定とすることとした。 【0008】 【作用】異なる複数の画像形成モードに応じた各転写手
段への印加電圧の切り換えにより複数の像担持体を使い
分ける各画像形成モードに応じて安定した転写画像を得
。 【0009】 【実施例】以下、この発明の実施例を図面を用いて説明
する。図1において、原稿台1上に載置された原稿はラ
ンプ2により照明され、第1ミラー3、第2ミラー4、
第3ミラー5、結像レンズ6を通ってハーフミラー7に
達する。光束はハーフミラー7でドラム状の第1像担持
体11(以下、第1感光体11という。)に向かう第1
光束と、同じくドラム状の第2像担持体12(以下、第
2感光体12という。)に向かう第2光束とに分割され
る。 【0010】ハーフミラー7で反射される第1光束は第
4ミラー8、第5ミラー9を経て第1感光体11、例え
ば赤用感光体に入射してこれを露光する。ハーフミラー
7を通過する第2光束は、第6ミラー10で反射して第
2感光体12、例えば黒用感光体に入射してこれを露光
する。 【0011】以下、黒と赤の2色について説明するが、
特にこの2色に限定されるものではない。赤用の第1光
束の通路には焦点補正ガラス13および絞り14が、黒
用の第2光束の通路にはフィルター15および絞り16
がそれぞれ設けられている。 【0012】第1感光体11のまわりには、一次帯電装
置17、二次帯電装置18、露光装置19、現像装置2
0、第1転写手段21(以下、第1転写チャージャ21
という。)、クリーニング装置22および電位消去用ラ
ンプ23が感光体の回転方向に順次配置されており、感
光体の光導電層の分光感度の違いを利用して赤色画像の
みの静電潜像を形成し、この潜像を現像位置20の赤色
現像剤により顕像化し、これを無端状搬送手段24(以
下、絶縁性フィルムベルト24という。)により搬送さ
れる複写紙に転写する。転写後、感光体はクリーニング
され、除電されて1サイクルを終わる。 【0013】第2感光体12のまわりにも同様に一次帯
電装置17’(黒色の場合は二次帯電装置は省略するこ
とができる。)、露光装置19’、現像装置20’(第
1感光体12に配置した現像装置20と異なる色、例え
ば黒色現像剤が収容される。)、第2転写手段21’
(以下、第2転写チャージャ21’という。)、クリー
ニング装置22’、電位消去用LED23’が配置され
第1感光体11と同様にして黒色画像を絶縁性フィルム
ベルト24により搬送される複写紙に転写する。 【0014】転写紙は給紙トレイ26から給紙ローラ2
7により送り出され、レジストローラ34、35によっ
て一旦停止された後に、所定のタイミングで絶縁性フィ
ルムベルト24に向けて再給送される。 【0015】絶縁性フィルムベルト24は、誘電体で作
られており、駆動ローラ36と従動ローラ37とに巻き
掛けられ、矯正ローラ38によりその寄りを矯正され、
ベルト位置検出器39により、その継ぎ目の通過すなわ
ちホームポジションが検出される。 【0016】絶縁性フィルムベルト24はベルト位置検
出器39により継ぎ目の通過検出直後に停止し、待機す
る。さらに、この絶縁性フィルムベルト24はレジスト
ローラ対34、35のスタートと同期してスタートし、
矯正ローラ38に対向して配置された予備帯電チャージ
ャ28によって所定の電荷を付与されて所定の電位に予
備帯電する。 【0017】この予備帯電量は、後述の理由により変更
できるようになっている。複写紙は予備帯電した絶縁性
フィルムベルト24の上に達するとそのベルトに静電吸
着され、この絶縁性フィルムベルト24は相対的な滑り
を生じることなく搬送される。 【0018】複写紙が搬送される間に第1感光体11は
転写前除電ランプ43により除電され、次いで複写紙は
第1転写チャージャ21の作用下で第1感光体11の顕
像(例えば、赤色画像)を転写され、次いで、第2転写
チャージャ21’の作用下で第2感光体12の顕像(例
えば、黒色画像)を転写される。 【0019】転写後、各感光体11、12はクリーニン
グされ、必要によって除去されて再び一次帯電からの工
程をくり返し受ける。一方、転写後、複写紙は分離チャ
ージャ29と分離爪30の作用により絶縁性フィルムベ
ルト24から分離され、定着ローラ31と加圧ローラ3
2との間を通過する間に定着され、排紙トレイ33に送
り出され、その際、放電ブラシ44に接触して帯電電荷
を放電する。 【0020】複写紙分離の後、絶縁性フィルムベルト2
4はクリーニングブレード40によりクリーニングさ
れ、付着している現像剤が除去され、対極板41に対す
る除電チャージャ42による放電により除電され、ベル
ト位置検出器39による検出により待機位置に停止す
る。 【0021】上記のように第1感光体11を用いる画像
形成動作(以下、第1複写動作という。)と第2感光体
12を用いる画像形成動作(以下、第2複写動作とい
う。)の両方により複写を行えば、複写紙上には赤・黒
の2色の複写モードによる複写像が得られる。これに対
して、第1複写動作のみを行えば黒抜き又は全赤モード
の複写像が得られ、他方、第2複写動作のみを行えば、
赤抜き又は全黒モードの複写像が得られる。 【0022】前述の通り、第1複写動作及び第2複写動
作においては、それぞれ転写チャージャ21及び21’
によって転写が行われるのであるが、一般にその際の転
写効率は、それらの転写チャージャから絶縁性フィルム
ベルト24に付与される電荷によって決定される。 【0023】絶縁性フィルムベルト24に電荷が付与さ
れるとその分だけ絶縁性フィルムベルト24の電位は上
がる。よって、転写チャージャによる転写の効率は、転
写チャージャによって転写作用を受けた後のベルトの電
位変動によって推定できる。 【0024】図2は、転写チャージャの放電後のベルト
の電位変動に対する転写効率を示している。同図からわ
かることは、転写効率が最も良いのは、ベルトの電位変
動が1300〜1500Vのときであり、それ以下では
効率が徐々に下がり、それ以上では効率が急激に下が
る。電位変動の小さいところで効率が低いのは、ベルト
の帯電不足による。そして電位変動の大きいところで効
率が低いのは、過剰帯電によるものと考えられる。 【0025】この結果から、図1の複写機において良好
な転写効率を得るためには、第1転写チャージャ21お
よび第2転写チャージャ21’の放電による絶縁性フィ
ルムベルト24の電位変動を1300〜1500Vにす
ることが望ましい。 【0026】以下、図1の複写機において予備帯電チャ
ージャ28によるベルトの帯電量を一定にし、転写チャ
ージャ21’に対する印加電圧又は電流を調節すること
により、転写チャージャ21又は21’の前・後におけ
るベルトの帯電電位の変動を調節(すなわちベルトに付
与される電荷を調節)し、これにより第1及び第2複写
動作において効率のよい転写を行うための具体例を説明
する。 【0027】まず、図3に基づいて、2色モードの場合
の転写条件を説明する。この場合には、図示のとおり、
予備チャージャ28によって絶縁性フィルムベルト24
がV1=約−500Vに帯電する。この帯電により、絶
縁性フィルムベルト24上に複写紙が静電吸着すること
になるのは前述のとおりである。 【0028】絶縁性フィルムベルト24を−500Vに
帯電させるためには、予備チャージャ28に4.5KV
程度の電圧が印加される。こうして予備帯電した絶縁性
フィルムベルト24は、吸着保持する複写紙とともに第
1転写チャージャ21まで運ばれ、電位変動が1300
Vになる程度に、すなわちチャージャ後のベルト電位が
V2=800V程度になるように放電作用を受ける。 【0029】このときに、第1感光体11から複写紙に
赤色像が転写される。V2=800V程度になるように
するためには、第1転写チャージャ21にE1=約5.
5KVの電圧が印加される。 【0030】こうして第1複写を終えた複写紙及びベル
トは、次いで、第2転写チャージャ21’まで運ばれ
る。第2転写チャージャ21’は、第1転写チャージャ
21によってV2=800Vまで引上げられたベルト電
位を基準として、これをさらに1300V程度引き上げ
るように放電を行なう。このときの印加電圧は、E2=
約6.5KVである。この放電時に第2感光体12から
複写紙に黒色像が転写される。以上のようにして、2色
モードの複写が行なわれる。 【0031】次に、第1複写動作のみが行われる全赤、
または、黒抜きモードの場合の転写条件を説明する。こ
の場合には、図4に示すように、図3に示される2色モ
ードの場合の転写条件のうち、第2複写動作が行われな
いのであるから、第2複写チャージャ21’への印加電
圧を0Vとすればよく、その他は2色モードの場合の転
写条件と全く同一でよい。その結果、絶縁性フィルムベ
ルト24上の電位は、 V1=−500V,V2=V3=800V となる。 【0032】次に、第2複写動作のみが行われる全黒、
または、赤抜きモードの場合の転写条件を説明する。図
5はその条件を示しており、図示のとおり、この場合の
予備帯電も上記と同様、V1=−500Vである。 【0033】予備帯電された絶縁性フィルムベルト24
は、複写紙を吸着保持しながら、第1転写チャージャ2
1を通過して第2転写チャージャ21’まで運ばれる。
第1複写動作は行われないので、第1転写チャージャ2
1からの電荷付与はなく、よって予備帯電V1がそのま
ま第1転写チャージャ後の電位V2として保持される。 【0034】V1=V2=−500Vに帯電した絶縁性
フィルムベルト24の電位は第2転写チャージャ21’
の放電により1300V程度上昇し、V3=800Vと
する。この場合の第2転写チャージャ21’への印加電
圧はE1=5.5KVである。この電位上昇の間に効率
の良い転写が行なわれることは第1複写動作のみが行な
われる上記の転写条件の場合(図4)と同様である。 【0035】図5中の破線は、全黒、または、赤抜きモ
ード、すなわち、第2複写作業時でありながら転写条件
として2色モード時のもの、すなわち、第2転写チャー
ジャ21’への加圧電圧を6.5KVとした場合の状態
を示すものである。 【0036】この場合には、第2転写チャージャ21’
に入る前のベルト電位が低いので、放電後のベルト電位
変動が極端に大きく、例えば、1900V程度にもなっ
てしまう。こうなると、絶縁性フィルムベルト24、お
よび、このベルト上の複写紙には過剰の電荷が付与され
るので、転写不良が生じる。これに対し、V3−V2
(V1)=1300Vにおさえた、本転写条件では、そ
のような転写不良の心配がない。 【0037】 【発明の効果】本発明によれば、異なる複数の画像形成
モードに応じて、転写手段の印加電圧を変化させること
で、当該画像形成モードに応じた最適な転写条件を実現
でき、さらに、本発明によれば、異なる複数の画像形成
モードの簡易な実行手段を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施に適する2色複写機の全体側断面
図である。 【図2】転写チャージャの放電によるベルトと電位の変
動と転写効率の関係を表わすグラフである。 【図3】2色複写モード時の帯電条件の一例を説明した
グラフである。 【図4】1色モード時の帯電条件の一例を示すグラフで
。 【図5】他の1色の複写モード時の帯電条件の一例を説
明したグラフである。 【符号の説明】 11 (像担持体としての)第1感光体 12 (像担持体としての)第2感光体 21 (転写手段としての)第1転写チャージャ 21’ (転写手段としての)第2転写チャージャ 24 (無端状搬送手段としての)絶縁性フィルムベ
ルト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−93031(JP,A) 特開 昭53−74037(JP,A) 特開 昭58−211764(JP,A) 特開 昭54−108640(JP,A) 特開 昭53−84730(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/01 117

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.転写紙を搬送する無端状搬送手段と、転写紙の搬送
    方向にそって配置され、異なる色の画像を担持する複数
    の像担持体と、前記無端状搬送手段をはさんで前記像担
    持体と対向する位置に配置され、電圧印加により前記像
    担持体上の画像を転写紙上に静電的に転写させる複数の
    転写手段とを備え、転写紙に転写する画像色を選択する
    ために前記複数の像担持体に選択的に異なる色の画像を
    形成し、該色選択に対応した画像色を転写紙に転写する
    複数の画像形成モードを有する多色画像形成装置におい
    て、 複数の像担持体を全て用いて多色画像形成を行なうモー
    ドが選択された場合、第1像担持体に対向する第1転写
    手段への印加電圧をE1、第1像担持体の前記転写紙搬
    送方向下流側に位置する第2像担持体に対向する第2転
    写手段への印加電圧をE1よりも大きいE2とし、 前記第1像担持体を用いて単色画像形成を行なうモード
    が選択された場合、前記第1転写手段への印加電圧を前
    記E1、前記第2転写手段への印加電圧をオフし、 前記第2像担持体を用いて色画像形成を行なうモード
    が選択された場合、前記第1転写手段への印加電圧をオ
    フし、前記第2転写手段への印加電圧を前記E1に切り
    換え、 前記転写手段による前記無端状搬送手段の電位変動を一
    定とすることを特徴とする多色画像形成装置。
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