JP3516825B2 - 硬貨判別装置 - Google Patents

硬貨判別装置

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JP3516825B2
JP3516825B2 JP04066297A JP4066297A JP3516825B2 JP 3516825 B2 JP3516825 B2 JP 3516825B2 JP 04066297 A JP04066297 A JP 04066297A JP 4066297 A JP4066297 A JP 4066297A JP 3516825 B2 JP3516825 B2 JP 3516825B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨判別装置に関する
ものであり、さらに詳細には、硬貨の下面のパターンを
光学的に検出して、硬貨の判別をおこなう硬貨判別装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第5,494,147号は、硬
貨の表面または裏面のパターンを光学的に検出して得た
パターンデータを、xy座標系に展開して、硬貨の径に
基づいて、硬貨の金種を仮に決定し、さらに、パターン
データを極座標系に座標変換して、仮に決定した金種の
硬貨の基準パターンと比較することによって、硬貨の金
種、真偽、外国硬貨か否かを判別する硬貨判別装置を開
示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、米国特
許第5,494,147号に開示された硬貨判別装置に
あっては、硬貨の表面あるいは裏面のパターンを光学的
に検出して得たパターンデータを、xy座標系に展開し
て、硬貨の径に基づいて、硬貨の金種を仮に決定し、仮
に決定した金種の硬貨の基準パターンと比較することに
よって、硬貨の金種、真偽、外国硬貨か否かを判別する
ものであるため、硬貨の側面に、長期の使用などによ
り、硬貨が削られて生成された金属粉などの塵埃が付着
している場合には、硬貨の金種が誤って仮に決定され、
真正な硬貨でありながら、偽貨などの受け入れ不能硬貨
と判別されるおそれがあった。したがって、本発明は、
硬貨の側面に塵埃などが付着している場合にも、硬貨の
表面または裏面のパターンを光学的に検出して、高い精
度で、硬貨を判別することのできる硬貨判別装置を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
硬貨通路内の硬貨に光を照射する照射手段と、前記硬貨
により反射された光を光学的に検出する受光手段と、光
を照射されるべき前記硬貨に対して、前記受光手段と反
対側に配置され、前記照射手段から発せられた光を散乱
させる散乱手段とを備え、前記受光手段が、前記硬貨に
より反射された光および前記散乱手段によって散乱され
た光を受光して、パターンデータを生成し、さらに、前
記受光手段が生成したパターンデータに基づいて、前記
硬貨の径を検出して、前記硬貨の金種を仮に決定し、前
記受光手段により生成された前記硬貨のパターンデータ
と、仮に決定された前記硬貨の金種の基準パターンデー
タとを比較することによって、前記硬貨を判別する硬貨
判別手段を備えた硬貨判別装置によって達成される。
【0005】本発明によれば、散乱手段により散乱さ
れ、受光手段によって受光される光の光量は、硬貨によ
り反射され、受光手段によって受光される光の光量より
も大きく、したがって、受光手段が、硬貨により反射さ
れた光および散乱手段によって散乱された光を受光し
て、生成したパターンデータのうち、散乱手段によって
散乱された光を受光して生成されたバックグラウンドに
対応するパターンデータの各画素の有する信号強度は、
硬貨により反射された光を受光して生成されたイメージ
エリアに対応するパターンデータの各画素の有する信号
強度よりも大きい。したがって、硬貨の輪郭部に対応す
る部分で、パターンデータの画素の有する信号強度は急
激に変化するので、パターンデータに基づいて、正確
に、硬貨の金種を仮に決定することができるから、硬貨
の側面に塵埃などが付着していても、誤って選択された
基準パターンデータと、硬貨のパターンデータとを比較
して、硬貨の判別を誤ることを確実に防止して、精度良
く、硬貨を判別することが可能になる。
【0006】本発明の好ましい実施態様においては、前
記照射手段が、前記硬貨に対して、前記受光手段の側に
配置され、前記散乱手段が、前記照射手段から発せられ
た光を乱反射させるように構成されている。本発明のさ
らに好ましい実施態様においては、前記照射手段が、前
記硬貨の下面に光を照射する第1の照射手段と、主とし
て、前記散乱手段の下面に光を照射する第2の照射手段
により構成されている。本発明のさらに好ましい実施態
様によれば、第2の照射手段の発光量、位置などを調整
することにより、散乱手段により乱反射され、受光手段
により受光される光の光量を調整することが可能になる
から、パターンデータ中のバックグラウンドに対応する
パターンデータを構成する画素の有する信号強度を、所
望のように、調整することができ、したがって、硬貨の
輪郭部に対応する部分におけるパターンデータの画素の
有する信号強度の変化を、所望のように、調整して、パ
ターンデータに基づいて、より正確に、硬貨の金種を仮
に決定することが可能になる。
【0007】本発明の別の好ましい実施態様において
は、前記照射手段が、前記硬貨の下面に光を照射する第
1の照射手段と、前記硬貨に対して、前記受光手段と反
対側に配置され、主として、前記散乱手段の上面に光を
照射する第2の照射手段とによって構成され、前記散乱
手段が、前記第2の照射手段から発せられた光を透過し
て、散乱させるように構成されている。本発明の別の好
ましい実施態様によれば、第2の照射手段の発光量、位
置などを調整することによって、散乱手段により乱反射
され、受光手段により受光される光の光量を調整するこ
とが可能になるから、パターンデータ中のバックグラウ
ンドに対応するパターンデータを構成する画素の有する
信号強度を、所望のように、調整することができ、した
がって、硬貨の輪郭部に対応する部分におけるパターン
データの画素の有する信号強度の変化を、所望のよう
に、調整して、パターンデータに基づいて、より正確
に、硬貨の金種を仮に決定することが可能になる。
【0008】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記照射手段が、光を発光する発光手段と、前記発
光手段から発光された光を、前記硬貨の下面に、均一に
かつ浅い角度で指向させる光指向手段を備えている。本
発明のさらに好ましい実施態様によれば、照射手段が、
光を発光する発光手段と、発光手段から発光された光
を、硬貨の下面に、均一に、かつ、浅い角度で指向させ
る光指向手段を備えているから、硬貨の下面の凹凸パタ
ーンに応じて、強度の大きく異なる光が、受光手段によ
り受光され、硬貨の下面の凹凸パターンに対応したパタ
ーンデータを精度良く生成することが可能になる。本発
明のさらに好ましい実施態様においては、前記第1の照
射手段が、光を発光する発光手段と、前記発光手段から
発光された光を、前記硬貨の下面に、均一にかつ浅い角
度で指向させる光指向手段を備えている。
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、第1の照射手段が、光を発光する発光手段と、発光
手段から発光された光を、硬貨の下面に、均一に、か
つ、浅い角度で指向させる光指向手段を備えているか
ら、硬貨の下面の凹凸パターンに応じて、強度の大きく
異なる光が、受光手段により受光され、硬貨の下面の凹
凸パターンに対応したパターンデータを精度良く生成す
ることが可能になる。
【0010】
【好ましい実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本
発明にかかる好ましい実施態様につき、詳細に説明を加
える。図1は、本発明の実施態様にかかる硬貨判別装置
の硬貨判別部分の略断面図である。図1に示されるよう
に、硬貨1は、エンドレスベルト2により、硬貨通路3
の表面に押圧されつつ、一対のガイドレール4に沿っ
て、図1においては紙面に直交する方向に、図2におい
ては矢印の方向に、硬貨通路3内を送られる。硬貨通路
3の一部は、光が透過可能なガラス、アクリル樹脂など
からなる透明部材5により形成されており、硬貨通路3
の下側に接して、硬貨通路3を支持する支持板6が設け
られている。支持板6は、光が透過可能なガラス、アク
リル樹脂などからなる透明板により形成されている。透
明部材5の下方の支持板6には、判別すべき最大径の硬
貨1よりも大きく、一対のガイドレール4の間の距離に
等しい大きさの孔7が形成されている。ここに、透明部
材5は、孔7を覆うように配置されている。
【0011】図2は、支持板6の略横断面図である。図
2に示されるように、支持板6内には、複数の発光素子
8が環状に配置されており、支持板6の側部内面および
上下内面には、アルミ箔などの反射部材9が設けられて
いる。支持板6の孔7は、研磨処理により形成されてい
る。図1に示されるように、孔7の下方には、エリアセ
ンサ10が設けられ、硬貨1により反射された光をエリ
アセンサ10に集光させる凸レンズ11が、孔7とエリ
アセンサ10との間に設けられている。環状に配置され
た複数の発光素子8から発光された光は、支持板6の側
部内面および上下内面に設けられた反射部材9により、
繰り返して、反射され、ほぼ均一な光となって、孔7に
入射する。このとき、光の入射方向は一様であり、孔7
と硬貨1とが、図1および図2に示されるような位置関
係にあるため、光は、硬貨1の下面に対して、浅い角度
で、硬貨1の下面に照射される。
【0012】硬貨1の下面に照射され、反射された光
は、凸レンズ11によって集光され、エリアセンサ10
に入射する。図1に示されるように、支持板6の孔7の
上方を搬送される硬貨1に対して、エリアセンサ10と
反対側の硬貨通路3の上方には、散乱部材12が設けら
れており、散乱部材12の孔7側の表面は、被覆を施す
などにより、光を反射して、散乱させる性質、すなわ
ち、乱反射する性質を有している。散乱部材12は、支
持板6に形成された孔7よりも大きく、複数の発光素子
8から発せられた光の大部分をその表面で散乱させるの
に十分な面積を有している。したがって、硬貨1により
反射されて、散乱部材12の表面に入射した光および複
数の発光素子8から発せられ、散乱部材12の表面に直
接、入射した光は、散乱部材12の表面で散乱され、エ
リアセンサ10によって受光される。こうして、散乱部
材12の表面で乱反射され、エリアセンサ10によって
受光された光は、パターンデータ中のバックグラウンド
に対応するパターンデータを構成することになる。ここ
に、散乱部材12とエリアセンサ10との間には、硬貨
1が存在しているため、散乱部材12の孔7側の表面で
乱反射された光が、硬貨1の下面から反射された光と混
じり合い、硬貨1の下面のパターンデータにノイズが生
成されることが防止されている。
【0013】支持板6の上流側の硬貨通路3には、硬貨
1を検出して、硬貨検出信号をエリアセンサ10に出力
する硬貨センサ(図示せず)が設けられており、エリア
センサ10は、硬貨1からの反射光のうち、硬貨1が孔
7の上方の所定の位置に位置しているときの反射光のみ
に基づき、パターンデータを生成するように構成されて
いる。図3は、本発明の実施態様にかかる硬貨判別装置
の検出、判別系のブロックダイアグラムである。図3に
示されるように、本発明の実施態様にかかる硬貨判別装
置の検出、判別系は、支持板6の上流側の硬貨通路3に
設けられ、硬貨1を検出して、硬貨検出信号をエリアセ
ンサ10に出力する硬貨センサ13と、硬貨センサ13
からの硬貨検出信号に基づいて、所定のタイミングで、
硬貨1の下面パターンを検出し、パターンデータを生成
するエリアセンサ10と、エリアセンサ10により生成
された硬貨1のパターンデータを、直交座標系、すなわ
ち、xy座標系に、展開して記憶する展開パターンデー
タメモリ20と、展開パターンデータメモリ20に展開
されて、記憶されたパターンデータに基づき、硬貨1の
金種を仮に決定し、金種信号を出力する金種決定手段2
1と、展開パターンデータメモリ20に展開されて、記
憶されたパターンデータの中心座標を求める中心座標決
定手段22と、中心座標決定手段22によって算出され
たパターンデータの中心座標に基づいて、パターンデー
タを、極座標系、すなわち、rθ座標系に、座標変換す
るパターンデータ変換手段23と、硬貨1の金種別の基
準パターンデータを記憶する基準パターンデータ記憶手
段24と、パターンデータ変換手段23によって、rθ
座標系に、座標変換された変換パターンデータと、基準
パターンデータ記憶手段24に記憶された基準パターン
データとを比較して、硬貨1の金種、真偽、外国硬貨か
否かを判別する硬貨判別手段25とを備えている。
【0014】ここに、金種決定手段21は、展開パター
ンデータメモリ20に展開され、記憶されたパターンデ
ータに基づき、硬貨1の径を算出して、硬貨1の金種を
仮に決定するように構成され、基準パターンデータ記憶
手段24は、金種毎の硬貨1の両面のパターンデータ
を、rθ座標系に展開して、記憶しており、金種決定手
段21から出力された金種信号にしたがって、対応する
金種の硬貨1の基準パターンデータを、硬貨判別手段2
5に出力可能に構成されている。図4は、展開パターン
データメモリ20に展開され、記憶されたパターンデー
タに基づいて、再生されたパターン画像の一例を示すも
のであり、パターン画像は、硬貨1自体の下面のパター
ンAと散乱部材12により乱反射され、エリアセンサ1
0によって受光された光により生成されたバックグラウ
ンドのパターンBによって構成されている。図4から、
硬貨1の下面により反射され、エリアセンサ10によっ
て受光された光の光量よりも、散乱部材12により乱反
射され、エリアセンサ10によって受光された光の光量
の方が大きいため、バックグラウンドのパターンBは白
く表示され、硬貨1自体のパターンAの輪郭部におい
て、パターン画像の濃度が大きく変化していることがわ
かる。
【0015】図5は、中心座標決定手段22によって実
行されるパターンデータの中心座標の算出方法を示す概
念図である。図5において、展開パターンデータメモリ
20には、エリアセンサ10により生成された硬貨1の
パターンデータが、xy座標系に、展開されて、記憶さ
れており、中心座標決定手段22は、展開パターンデー
タメモリ20に展開されて、記憶されたパターンデータ
のy座標がy0である境界データa1、a2のx座標x
1、x2を求めて、境界データa1、a2の中央のデー
タa0のx座標xc=(x1+x2)/2を求める。次
いで、中心座標決定手段22は、仮想的に、データa0
から、境界データa1、a2を結ぶ直線に直交する直線
を引き、この直線とパターンデータとが交わる境界デー
タb1、b2のy座標y1、y2を求めて、境界データ
b1、b2の中央のデータOのy座標yc=(y1+y
2)/2を求める。こうして得られたデータOの座標
(xc、yc)は、xy座標系に、展開された硬貨1の
パターンデータの中心座標となり、データOは、xy座
標系に、展開された硬貨1のパターンデータのデータ中
心となる。
【0016】図6は、エリアセンサ10によって生成さ
れ、展開パターンデータメモリ20に展開されて、記憶
された硬貨1のパターンデータの一例を示すものであ
り、図7は、中心座標決定手段22により算出された硬
貨1のパターンデータの中心座標(xc、yc)に基づ
いて、パターンデータ変換手段23によって、図6に示
されたパターンデータが、rθ座標系に、座標変換され
て、生成された変換パターンデータの例を示すものであ
る。図7において、縦軸は、xy座標系におけるデータ
中心Oからのの距離rであり、横軸は、データ中心Oま
わりの角度θである。こうして、パターンデータ変換手
段23により、rθ座標系に、座標変換された変換パタ
ーンデータは、硬貨判別手段25に入力される。他方、
金種決定手段21が生成した金種信号は、基準パターン
データ記憶手段24に入力され、基準パターンデータ記
憶手段24は、金種信号にしたがって、記憶しているr
θ座標系に展開された硬貨1の基準パターンデータの中
から、対応する金種の基準パターンデータを選択して、
硬貨判別手段25に出力する。
【0017】図8は、図6に示されたrθ座標系に、展
開された硬貨1の基準パターンデータの例を示すもので
あり、図7に示された変換パターンデータと対応するも
のである。図7に示された変換パターンデータは、中心
座標決定手段22により算出された硬貨1のパターンデ
ータの中心座標(xc、yc)に基づき、パターンデー
タ変換手段23により、xy座標系のパターンデータ
が、rθ座標系に、座標変換されて、得られたものであ
るから、縦座標軸、すなわち、r座標軸のゼロ点は、図
8の基準パターンデータのゼロ点と一致しているが、判
別すべき硬貨1の位置は、基準パターンデータを生成し
たときの硬貨1に対して、回転方向にオフセットしてい
るのが通常であるので、θ値が同一でも、図7の変換パ
ターンデータと、図8の基準パターンデータとは、硬貨
1の異なる部分のデータであるのが一般である。したが
って、図7の変換パターンデータと、図8の基準パター
ンデータとを、そのまま、比較しても、硬貨1の金種、
真偽などを判別することはできず、θ軸方向の変換パタ
ーンデータのゼロ点が、θ軸方向の基準パターンデータ
の横軸のゼロ点と一致するように、変換パターンデータ
を補正した上で、両者を比較することが必要である。
【0018】そこで、硬貨判別手段25は、図7に示さ
れた変換パターンデータのデータ中心から所定の距離r
0のパターンデータ値、すなわち、縦座標値が所定の値
r0に等しいパターンデータ値を360度の範囲にわた
り読み取るとともに、図8に示された基準パターンデー
タのデータ中心から所定の距離r0のパターンデータ
値、すなわち、縦座標値が所定の値r0に等しいパター
ンデータ値を360度の範囲にわたって読み取り、両者
を比較して、硬貨1の周方向のオフセットに起因した変
換パターンデータのずれを補正するように構成されてい
る。図9は、データ中心から所定の距離r0の図7に示
された変換パターンデータを360度の範囲にわたって
読み取ったパターンデータ値を示すグラフであり、図1
0は、データ中心から所定の距離r0の図8に示された
基準パターンデータを360度の範囲にわたり読み取っ
たパターンデータ値を示すグラフである。図9および図
10において、縦軸は、データ値であり、横軸は、角度
θである。
【0019】ここに、硬貨1は、一対のガイドレール4
によってガイドされつつ、硬貨通路3内を送られるの
で、硬貨1の中心は、透明部材5上の一定の位置を通過
する。しかしながら、硬貨1の位置は、基準パターンデ
ータを生成したときの硬貨1の位置に対して、回転方向
にオフセットしているのが通常であり、したがって、θ
値が同一でも、図7の変換パターンデータの値と、図8
の基準パターンデータの値とは、硬貨1の異なる部分の
データであるので、比較をおこなう前に、θ軸方向の変
換パターンデータのゼロ点が、θ軸方向の基準パターン
データのゼロ点と一致するように、変換パターンデータ
を補正することが必要である。そこで、硬貨判別手段2
5は、図9の変換パターンデータ値および基準パターン
データ値が最大となるθ値θ1およびθ2を、それぞれ
求め、θ1がθ2に等しくなるように、図7に示された
変換パターンデータを展開し直す。図11は、こうして
展開し直された変換パターンデータを示している。
【0020】硬貨判別手段25は、以上のようにして、
展開し直され、図11に示された変換パターンデータ
を、図10に示される基準パターンデータと比較し、変
換パターンデータと基準パターンデータとの一致の程度
にしたがって、硬貨1が、金種決定手段21により、仮
に決定された金種の硬貨であるか、偽貨であるか、ある
いは、外国硬貨であるかを判定する。以上のように構成
された本発明の実施態様にかかる硬貨判別装置は、以下
のようにして、硬貨の判別をおこなう。まず、硬貨1
が、硬貨通路3内を搬送され、硬貨1が支持板6上に達
すると、複数の発光素子8から、光が硬貨1の下面に照
射される。光は、硬貨1の下面により反射され、反射光
は、凸レンズ11によって収束されて、エリアセンサ1
0に入射する。複数の発光素子8は、透明な支持板6内
に設けられており、支持板6の孔7は、判別すべき硬貨
1の直下に、その周面が、判別すべき硬貨1の外側に位
置するように配置されているので、光は、硬貨1の下面
に浅い角度で、硬貨1に照射され、硬貨1の裏面の凹凸
パターンにしたがって、光は反射されて、エリアセンサ
10により受光される。
【0021】硬貨1により反射されて、散乱部材12の
孔7側の下面に入射した光および複数の発光素子8か
ら、直接に、散乱部材12の孔7側の下面に入射した光
は、散乱部材12の孔7側の下面により乱反射されて、
その多くは、エリアセンサ10に受光される。エリアセ
ンサ10は、硬貨センサ13から硬貨検出信号が入力さ
れると、受光した光の強度、すなわち、硬貨1の下面の
凹凸パターンに応じたパターンデータを生成する。ここ
に、支持板6の側部内面および上下内面には、反射部材
9が設けられており、光は、支持板6から、均一な強度
で、一様な方向に射出されて、硬貨1の下面により反射
されるので、金種が同一であれば、エリアセンサ10に
よって生成されるパターンデータは、同一のものとな
る。
【0022】また、散乱部材12の孔7側の下面により
乱反射された光は、散乱部材12とエリアセンサ10と
の間に、硬貨1が存在するため、硬貨1の下面から反射
された光と混じり合うことなく、エリアセンサ10によ
り受光される。ここに、散乱部材12の孔7側の下面に
より乱反射され、エリアセンサ10により受光された光
は、硬貨1の下面の画像以外のバックグラウンドに対応
するパターンデータを形成することになるが、散乱部材
12の孔7側の下面に入射する光は、垂直に近い角度で
入射するため、その多くがエリアセンサ10に受光され
ることになり、したがって、エリアセンサ10により生
成されるバックグラウンドに対応するパターンデータの
画素の信号強度は、硬貨1の下面のパターンデータに比
して、大きく、画像として再生されたときには、白く表
示されることになる。
【0023】エリアセンサ10によって生成されたパタ
ーンデータは、展開パターンデータメモリ20内に、x
y座標系に、展開されて記憶される。図6は、エリアセ
ンサ10により生成され、展開パターンデータメモリ2
0に展開されて、記憶された硬貨1のパターンデータの
一例を示すものである。金種決定手段21は、展開パタ
ーンデータメモリ20内に、xy座標系に、展開されて
記憶されたパターンデータに基づき、硬貨1の外径を検
出して、硬貨1の金種を仮に決定し、金種信号を生成し
て、基準パターンデータ記憶手段24に出力する。ここ
に、散乱部材12の孔7側の下面により乱反射され、エ
リアセンサ10に受光された光により生成されるバック
グラウンドに対応するパターンデータの各画素の信号強
度は、硬貨1の下面のパターンデータの各画素の信号強
度に比して、大きく、画像として再生されたときには、
白く表示されることになるので、硬貨1の下面の輪郭部
に対応する部分においては、画素の有する信号強度が急
激に変化する。したがって、硬貨1の側面に塵埃などが
付着している場合でも、金種決定手段21は、展開パタ
ーンデータメモリ20内に、xy座標系に、展開されて
記憶されたパターンデータに基づいて、硬貨1の外径を
正確に検出して、硬貨1の金種を仮に決定することが可
能になる。
【0024】他方、中心座標決定手段22は、展開パタ
ーンデータメモリ20内に、xy座標系に、展開されて
記憶されたパターンデータに基づき、硬貨1のパターン
データの中心座標(xc、yc)を算出して、パターン
データ変換手段23に出力する。パターンデータ変換手
段23は、中心座標決定手段22から入力された硬貨1
のパターンデータの中心座標(xc、yc)に基づい
て、展開パターンデータメモリ20内に、xy座標系
に、展開されて記憶されたパターンデータを、r−θ座
標系に、座標変換する。図7は、こうして、rθ座標系
に、座標変換された変換パターンデータの例を示すもの
である。他方、基準パターンデータ記憶手段24は、金
種決定手段21から入力された金種信号に基づいて、記
憶しているrθ座標系に展開された硬貨1の基準パター
ンデータの中から、対応する金種の裏面の基準パターン
データを選択して、硬貨判別手段25に出力する。図8
は、基準パターンデータ記憶手段24から、硬貨判別手
段25に出力された基準パターンデータの例を示すもの
である。
【0025】硬貨1を、回転方向において、所定の位置
に位置させて、エリアセンサ10によりパターンデータ
を生成することはできず、硬貨1は、基準パターンデー
タを生成したときの硬貨1の位置に対して、通常、回転
方向にオフセットしているので、図7および図8から明
らかなように、変換パターンデータは、基準パターンデ
ータに対して、通常、横軸、すなわち、θ軸方向に、オ
フセットしている。したがって、変換パターンデータ
を、基準パターンデータと比較することにより、硬貨1
の判別をするためには、硬貨1の回転方向のオフセット
に起因する変換パターンデータのθ軸方向のずれを補正
することが必要となる。そこで、硬貨判別手段25は、
図7に示された変換パターンデータの縦座標値が、所定
値r0に等しいパターンデータ値を360度の範囲にわ
たり読み取るとともに、図8に示された基準パターンデ
ータの縦座標値が、所定値r0に等しいパターンデータ
値を360度の範囲にわたって読み取る。
【0026】図9および図10は、それぞれ、こうして
読み取られた縦座標値がr0の変換パターンデータおよ
び基準パターンデータのデータ値をプロットして得たグ
ラフである。硬貨判別手段25は、さらに、変換パター
ンデータ値および基準パターンデータ値が最大値となる
θの値を、それぞれ求める。こうして求められたθの値
は、図9においては、θ1であり、図10においては、
θ2である。こうして、θ1およびθ2が求められる
と、硬貨判別手段25は、θ1がθ2に等しくなるよう
に、変換パターンデータを展開し直す。図11は、硬貨
判別手段25により、展開し直された変換パターンデー
タの例を示すものである。このように、展開し直された
変換パターンデータは、硬貨1の回転方向のオフセット
に起因するずれが補正されているので、基準パターンデ
ータとパターンマッチングすることによって、硬貨1
が、金種決定手段21により仮に決定された金種と等し
い金種の硬貨か、偽貨か、あるいは、外国硬貨かを判別
することが可能になる。
【0027】しかしながら、硬貨1を、つねに、一方の
面が上を向くように、搬送することはできないから、硬
貨1が、その裏面が上を向くように、搬送されている場
合には、展開し直された変換パターンデータは、金種決
定手段21により、仮に決定された金種の裏面の基準パ
ターンデータとは一致しない。したがって、展開し直さ
れた変換パターンデータが、金種決定手段21から入力
された金種信号にしたがって、選択した金種の裏面の基
準パターンデータと一致しないからといって、偽貨ある
いは外国硬貨と判別するときは、硬貨の判別精度を低下
させることになる。そこで、本実施態様においては、ま
ず、変換パターンデータを、金種決定手段21により、
仮に決定された金種の裏面の基準パターンデータと比較
し、一致しないときは、同様な方法により、変換パター
ンデータを、その金種の表面の基準パターンデータと比
較して、硬貨1が、金種決定手段21により仮に決定さ
れた金種と等しい金種の硬貨か、偽貨か、あるいは、外
国硬貨かを判別するようにしている。
【0028】本実施態様によれば、パターン画像中のバ
ックグラウンドに対応するパターンデータが、散乱部材
12によって反射され、散乱された光、すなわち、乱反
射された光をエリアセンサ10によって受光して生成さ
れ、展開パターンデータメモリ20に、xy座標系に、
展開されて、記憶される。このパターンデータの各画素
の信号強度は大きいので、硬貨1の下面の輪郭部に対応
するデータ領域において、パターンデータの画素の有す
る信号強度は急激に変化することになる。したがって、
硬貨1の側面に塵埃などが付着している場合にも、金種
決定手段21は、展開パターンデータメモリ20に、x
y座標系に、展開されて、記憶されている硬貨1のパタ
ーンデータに基づき、硬貨1の外径を正しく検出して、
硬貨1の金種を仮に決定することができるから、硬貨1
の側面に塵埃などが付着しているため、金種決定手段2
1が、誤って、硬貨1の金種を仮に決定し、硬貨判別手
段25が、誤った基準パターンデータと、硬貨1の下面
のパターンデータとを比較して、硬貨1の判別を誤るこ
とを確実に防止することが可能になる。
【0029】図12は、本発明の別の実施態様にかかる
硬貨判別装置の硬貨判別部分の略斜視図である。図12
に示されるように、本実施態様にかかる硬貨判別装置
は、支持板6内に配置された複数の発光素子8に加え
て、硬貨通路3のガイドレール4上に、硬貨通路3に沿
って、配置され、専ら、散乱部材12に光を照射する発
光素子30を備えている。その他の構成は、図1ないし
図11に示された実施態様と全く同様である。発光素子
30は、それから発せられた光が、直接に、エリアセン
サ10に入射しないような位置に設けられている。本実
施態様によれば、複数の発光素子8に加えて、専ら、散
乱部材12に、光を照射する発光部材30を備えている
ので、散乱部材12の孔7側の表面で乱反射され、エリ
アセンサ10により受光される光の光量を増大させるこ
とができ、したがって、パターン画像中のバックグラウ
ンドに対応するパターンデータの画素の有する信号強度
をより大きくして、硬貨1の下面の輪郭部に対応するデ
ータ領域おける画素の信号強度変化をより一層大きくす
ることができるので、硬貨1の側面に塵埃などが付着し
ている場合でも、硬貨1の外径に基づいて、金種決定手
段21により、精度良く、硬貨1の金種を仮に決定する
ことが可能となる。
【0030】図13は、本発明の他の実施態様にかかる
硬貨判別装置の硬貨判別部分の略斜視図である。図13
に示されるように、本実施態様にかかる硬貨判別装置
は、その孔7側の表面で光を乱反射する散乱部材12に
代えて、光を透過して、散乱させる散乱部材40と、散
乱部材40の上方に配置され、散乱部材40の上面に光
を照射する発光素子50を備えている。その他の構成
は、図1ないし図11に示された実施態様と全く同様で
ある。本実施態様によれば、複数の発光素子8に加え
て、専ら、散乱部材40に、エリアセンサ10とは反対
側から、光を照射する発光部材50を備えており、エリ
アセンサ10は、散乱部材40を透過して、散乱された
光を受光するので、発光素子50の光量を調整すること
により、散乱部材40によって散乱されて、エリアセン
サ10により受光される光の光量を増大させることがで
き、したがって、パターン画像中のバックグラウンドに
対応するパターンデータの画素の有する信号強度をさら
に大きくして、硬貨1の下面の輪郭部に対応するデータ
領域における画素の信号強度変化をさらに一層大きくす
ることができるので、硬貨1の側面に塵埃などが付着し
ていても、硬貨1の外径に基づいて、金種決定手段21
によって、精度良く、硬貨1の金種を仮に決定すること
が可能となる。さらには、発光部材50は、エリアセン
サ10に対して、散乱部材40の反対側に設けられ、エ
リアセンサ10は、散乱部材40を透過して、散乱され
た光を受光するように構成されているので、発光素子5
0を配置する上での自由度が増大するだけでなく、散乱
部材40を透過して、散乱された所望の光量の光を、エ
リアセンサ10に受光させることができ、したがって、
硬貨1の輪郭部に対応するデータ領域における画素の信
号強度変化を所望のように調整することが可能になるか
ら、金種決定手段21により、硬貨1の外径に基づい
て、より精度良く、硬貨1の金種を仮に決定することが
可能となる。
【0031】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることがいうまでもない。たとえば、前
記実施態様においては、縦座標値がr0に等しい変換パ
ターンデータおよび基準パターンデータのデータ値が最
大になるときのθの値θ1およびθ2を求めて、θ1が
θ2に等しくなるように、変換パターンデータを展開し
直すことによって、硬貨1の回転方向のオフセットに起
因する変換パターンデータのずれを補正しているが、硬
貨1の種類によっては、基準パターンデータの縦座標値
が所定値r0に等しいデータ値が、最大値とこれに近い
複数の値を有していることがあり、そのような場合に
は、検出誤差により、硬貨判別手段25が、変換パター
ンデータの最大値ではないデータ値を最大値と判定し、
変換パターンデータを展開し直しても、硬貨1の回転方
向のオフセットに起因する変換パターンデータのθ方向
のずれを補正することができず、硬貨を正しく判別でき
ない場合がおこり得る。このような誤判別を防止するた
めに、変換パターンデータの縦座標値が所定値r0に等
しいデータ値が大きい順に、それぞれのデータ値に基づ
いて、No回(Noは2以上の整数で、実験により定め
られる。)、変換パターンデータを展開し直して、硬貨
1の判別をおこなうようにしてもよい。
【0032】また、前記実施態様において、縦座標値が
所定値r0に等しい変換パターンデータおよび基準パタ
ーンデータのデータ値が最大になるときのθの値θ1お
よびθ2を求める代わりに、縦座標値が所定値r0に等
しい変換パターンデータのデータ値と基準パターンデー
タのデータ値との差の2乗を、θの値が0から360度
の範囲にわたって、積分して、積分値を求め、図9に示
される変換パターンデータのデータ値のグラフをθ軸方
向に、平行移動させて、求めた積分値が最小となったと
きに、硬貨1の回転方向のオフセットに起因する変換パ
ターンデータのずれが補正されたと判定して、変換パタ
ーンデータを展開し直し、基準パターンデータと比較す
ることにより、硬貨1の判別をおこなうようにしてもよ
く、さらには、縦座標値が所定値r0に等しい変換パタ
ーンデータのデータ値と基準パターンデータのデータ値
の差の積分値を求め、図9に示される変換パターンデー
タのデータ値のグラフをθ軸方向に、平行移動させて、
求めた積分値が最小となったときに、硬貨1の回転方向
のオフセットに起因する変換パターンデータのずれが補
正されたと判定し、変換パターンデータを展開し直し、
基準パターンデータと比較することにより、硬貨1の判
別をおこなうようにしてもよい。
【0033】さらに、前記実施態様においては、硬貨1
の下面により反射した光を検出するセンサとして、エリ
アセンサ10を用いているが、ラインセンサなど、その
他のセンサを用いることもできる。また、前記実施態様
においては、発光素子8、30、50はつねに光を発光
しており、硬貨センサ13が、硬貨1を検出し、硬貨検
出信号をエリアセンサ10に出力して、エリアセンサ1
0が、所定のタイミングで、硬貨1が孔7上に位置して
いるときの硬貨1の反射光を受光して、パターンデータ
を生成するように構成されているが、硬貨センサ13
が、硬貨1を検出したとき、硬貨検出信号を、発光素子
8、30、50を制御する手段に出力して、所定のタイ
ミングで、発光素子8、30、50から光を発光させ、
エリアセンサ10に受光させるようにしてもよい。
【0034】さらに、前記実施態様においては、反射部
材9を、透明な支持板6の側部内面および上下内面に設
けているが、発光素子8の性質に応じて、反射部材9を
異なった部分に設けることもできる。また、前記実施態
様においては、各硬貨判別装置は、それぞれ、単一の散
乱部材12、40を備えているが、エリアセンサ10に
対して、硬貨の裏側に、散乱部材を設ける必要は必ずし
もないので、図1ないし図11および図12に示された
実施態様においては、ガイドレール4に沿って、一対の
散乱部材を設け、発光素子8、30から発せられた大部
分の光を、エリアセンサ10に向けて、乱反射し、ま
た、図13に示された実施態様においては、ガイドレー
ル4に沿って、一対の散乱部材を設け、発光素子50か
ら発せられた光を透過して、エリアセンサ10に向け
て、散乱させるようにしてもよい。
【0035】さらに、前記実施態様においては、まず、
変換パターンデータを、金種決定手段21により、仮に
決定された金種の裏面の基準パターンデータと比較し、
一致しないときは、同様な方法により、変換パターンデ
ータを、その金種の表面の基準パターンデータと比較し
て、硬貨1が、金種決定手段21により仮に決定された
金種と等しい金種の硬貨か、偽貨か、あるいは、外国硬
貨かを判別するようにしているが、まず、変換パターン
データを、金種決定手段21によって、仮に決定された
金種の表面の基準パターンデータと比較し、一致しない
ときは、同様な方法により、変換パターンデータを、そ
の金種の裏面の基準パターンデータと比較して、硬貨1
が、金種決定手段21により仮に決定された金種と等し
い金種の硬貨か、偽貨か、あるいは、外国硬貨かを判別
するようにしてもよい。また、本明細書において、手段
とは、必ずしも物理的手段を意味するものではなく、各
手段の機能が、ソフトウエアによって実現される場合も
包含する。さらに、一つの手段の機能が二以上の物理的
手段により実現されても、二以上の手段の機能が一つの
物理的手段により実現されてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、硬貨の側面に塵埃など
が付着している場合にも、硬貨の表面または裏面のパタ
ーンを光学的に検出して、高精度に、硬貨を判別するこ
とのできる硬貨判別装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施態様にかかる硬貨判別装
置の硬貨判別部分の略断面図である。
【図2】図2は、支持板の略横断面図である。
【図3】図3は、本発明の実施態様にかかる硬貨判別装
置の検出、判別系のブロックダイアグラムである。
【図4】図4は、展開パターンデータメモリに展開さ
れ、記憶されたパターンデータに基づいて、再生された
パターン画像の一例を示す図面である。
【図5】図5は、中心座標決定手段によって実行される
パターンデータの中心座標の算出方法を示す概念図であ
る。
【図6】図6は、エリアセンサによって生成され、展開
パターンデータメモリに展開されて、記憶された硬貨の
パターンデータの一例を示す図面である。
【図7】図7は、パターンデータ変換手段により、図6
に示されたパターンデータが、rθ座標系に、座標変換
されて、生成された変換パターンデータの例を示す図面
である。
【図8】図8は、パターンデータ変換手段により、図6
に示された硬貨の裏面の基準パターンデータの例を示す
図面である。
【図9】図9は、データ中心から所定の距離r0の図7
に示された変換パターンデータを360度の範囲にわた
り読み取ったパターンデータ値を示すグラフである。
【図10】図10は、データ中心から所定の距離r0の
図8に示された基準パターンデータを360度の範囲に
わたり読み取ったパターンデータ値を示すグラフであ
る。
【図11】図11は、展開し直された変換パターンデー
タを示すグラフである。
【図12】図12は、本発明の別の実施態様にかかる硬
貨判別装置の硬貨判別部分の略斜視図である。
【図13】図13は、本発明の他の実施態様にかかる硬
貨判別装置の硬貨判別部分の略斜視図である。
【符号の説明】
1 硬貨 2 エンドレスベルト 3 硬貨通路 4 ガイドレール 5 透明部材 6 支持板 7 孔 8 発光素子 9 反射部材 10 エリアセンサ 11 凸レンズ 12 散乱部材 13 硬貨センサ 20 展開パターンデータメモリ 21 金種決定手段 22 中心座標決定手段 23 パターンデータ変換手段 24 基準パターンデータ記憶手段 25 硬貨判別手段 30 発光素子 40 散乱部材 50 発光素子
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−110875(JP,A) 特開 平8−36660(JP,A) 特開 平5−46840(JP,A) 特開 平7−210720(JP,A) 特開 平7−85334(JP,A) 特表 平8−504985(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 5/00 - 5/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨通路内の硬貨に光を照射する照射手
    段と、前記硬貨により反射された光を光学的に検出する
    受光手段と、光を照射されるべき前記硬貨に対して、前
    記受光手段と反対側に配置され、前記照射手段から発せ
    られた光を散乱させる散乱手段とを備え、前記受光手段
    が、前記硬貨により反射された光および前記散乱手段に
    よって散乱された光を受光して、パターンデータを生成
    し、さらに、前記受光手段が生成したパターンデータに
    基づいて、前記硬貨の径を検出して、前記硬貨の金種を
    仮に決定し、前記受光手段により生成された前記硬貨の
    パターンデータと、仮に決定された前記硬貨の金種の基
    準パターンデータとを比較することによって、前記硬貨
    を判別する硬貨判別手段を備えたことを特徴とする硬貨
    判別装置。
  2. 【請求項2】 前記照射手段が、前記硬貨に対して、前
    記受光手段の側に配置され、前記散乱手段が、前記照射
    手段から発せられた光を乱反射させるように構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の硬貨判別装置。
  3. 【請求項3】 前記照射手段が、前記硬貨の下面に光を
    照射する第1の照射手段と、主として、前記散乱手段の
    下面に光を照射する第2の照射手段により構成されたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の硬貨判別装置。
  4. 【請求項4】 前記照射手段が、前記硬貨の下面に光を
    照射する第1の照射手段と、前記硬貨に対して、前記受
    光手段と反対側に配置され、主として、前記散乱手段の
    上面に光を照射する第2の照射手段とによって構成さ
    れ、前記散乱手段が、前記第2の照射手段から発せられ
    た光を透過して、散乱させるように構成されたことを特
    徴とする請求項1に記載の硬貨判別装置。
  5. 【請求項5】 前記照射手段が、光を発光する発光手段
    と、前記発光手段から発光された光を、前記硬貨の下面
    に、均一にかつ浅い角度で指向させる光指向手段を備え
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨
    判別装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の照射手段が、光を発光する発
    光手段と、前記発光手段から発光された光を、前記硬貨
    の下面に、均一にかつ浅い角度で指向させる光指向手段
    を備えていることを特徴とする請求項3または4に記載
    の硬貨判別装置。
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