JPH0836660A - コイン識別装置 - Google Patents
コイン識別装置Info
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- JPH0836660A JPH0836660A JP17105994A JP17105994A JPH0836660A JP H0836660 A JPH0836660 A JP H0836660A JP 17105994 A JP17105994 A JP 17105994A JP 17105994 A JP17105994 A JP 17105994A JP H0836660 A JPH0836660 A JP H0836660A
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- Japan
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- coin
- discriminating
- output
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外国硬貨を国内硬貨に誤識別するという問題
点を除去すると共に、環境条件の変動に対して安定な識
別が可能なコイン識別装置を提供する。 【構成】 磁気センサ10と光学センサ20とがコイン
搬送手段に沿って配置され、穴判別部40では磁気セン
サの出力に基づきコインの穴の有無を判別し、材質判別
部50はコインが白銅貨であるか否かを判別する。ま
た、外径判別部80は光学センサの出力に基づきコイン
の外径を少なくとも2以上のグループに分類する。金種
判別部60は、穴判別部、材質判別部、外径判別部の判
別結果に基づきコインの金種を決定する。真偽判別部1
00はコイン表面の凹凸パターンから当該金種特有の光
学的パターンの特徴を抽出し、この特徴に基づきコイン
の真偽を判定する。
点を除去すると共に、環境条件の変動に対して安定な識
別が可能なコイン識別装置を提供する。 【構成】 磁気センサ10と光学センサ20とがコイン
搬送手段に沿って配置され、穴判別部40では磁気セン
サの出力に基づきコインの穴の有無を判別し、材質判別
部50はコインが白銅貨であるか否かを判別する。ま
た、外径判別部80は光学センサの出力に基づきコイン
の外径を少なくとも2以上のグループに分類する。金種
判別部60は、穴判別部、材質判別部、外径判別部の判
別結果に基づきコインの金種を決定する。真偽判別部1
00はコイン表面の凹凸パターンから当該金種特有の光
学的パターンの特徴を抽出し、この特徴に基づきコイン
の真偽を判定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動販売機やATM
等の金融自動化機器に用いられるコイン識別装置に関す
るものである。
等の金融自動化機器に用いられるコイン識別装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置では磁気センサでコ
インの材質、厚み、穴の有無の特徴をとらえ、又光学セ
ンサで外径を測定してコインの種類と真偽を識別してい
た。
インの材質、厚み、穴の有無の特徴をとらえ、又光学セ
ンサで外径を測定してコインの種類と真偽を識別してい
た。
【0003】しかし、近年では材質、外径等の類似する
外国硬貨が混入される場合があり、その際にこれらを誤
識別する可能性が高くなってきている。そこで、各セン
サの検出精度を高める提案が種々なされている。例え
ば、特開昭60ー201247には検出精度を高めた磁
気センサの構造が、また特開平3ー180992には磁
気センサを異なる周波数で交互に駆動して材質を精度良
く検出する方法が記載されている。
外国硬貨が混入される場合があり、その際にこれらを誤
識別する可能性が高くなってきている。そこで、各セン
サの検出精度を高める提案が種々なされている。例え
ば、特開昭60ー201247には検出精度を高めた磁
気センサの構造が、また特開平3ー180992には磁
気センサを異なる周波数で交互に駆動して材質を精度良
く検出する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように各センサの検出精度を高める工夫を行なっても、
材質及び外形形状(厚み、外径)が非常に似かよった外
国硬貨があり、これらを国内硬貨に誤識別するという問
題があった。
ように各センサの検出精度を高める工夫を行なっても、
材質及び外形形状(厚み、外径)が非常に似かよった外
国硬貨があり、これらを国内硬貨に誤識別するという問
題があった。
【0005】また、センサの検出精度を高めると同時
に、その正常検出範囲を小さく限定しようとすると、装
置環境条件による検出出力の変動やコインの摩耗や傷に
よる検出出力の変化によって、真貨であっても正常検出
範囲をはずれリジェクトされてしまうという問題があっ
た。
に、その正常検出範囲を小さく限定しようとすると、装
置環境条件による検出出力の変動やコインの摩耗や傷に
よる検出出力の変化によって、真貨であっても正常検出
範囲をはずれリジェクトされてしまうという問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明のコイン識別装置は、コイン搬送手段に沿って
配置される磁気センサと光学センサを有し、磁気センサ
の出力に基づいてコインの穴の有無を判別する穴判別部
と、磁気センサの出力に基づいてコインが白銅貨である
か否かを判別する材質判別部と、光学センサの出力に基
づいてコインの外径を少なくとも2つ以上のグループに
分類する外径判別部と、前記穴判別部、材質判別部、外
径判別部の判別結果に基づいてコインの金種を決定する
金種判別部と、光学センサで読み取ったコイン表面の凹
凸パターンからコインの特徴を抽出してコインの真偽を
判定する真偽判別部とを備えたことを特徴とする。
に本発明のコイン識別装置は、コイン搬送手段に沿って
配置される磁気センサと光学センサを有し、磁気センサ
の出力に基づいてコインの穴の有無を判別する穴判別部
と、磁気センサの出力に基づいてコインが白銅貨である
か否かを判別する材質判別部と、光学センサの出力に基
づいてコインの外径を少なくとも2つ以上のグループに
分類する外径判別部と、前記穴判別部、材質判別部、外
径判別部の判別結果に基づいてコインの金種を決定する
金種判別部と、光学センサで読み取ったコイン表面の凹
凸パターンからコインの特徴を抽出してコインの真偽を
判定する真偽判別部とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、本発明のコイン識別装置における前
記真偽判別部は金種判別部で決定された識別対象コイン
の種類に基づいて抽出する特徴の切り換えを行なうこと
を特徴とする。
記真偽判別部は金種判別部で決定された識別対象コイン
の種類に基づいて抽出する特徴の切り換えを行なうこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】本発明のコイン識別装置においては、コイン搬
送手段に沿って磁気センサと光学センサとが配置され、
穴判別部では磁気センサの出力に基づきコインの穴の有
無を判別し、材質判別部はコインが白銅貨であるか否か
を判別する。また、外径判別部は光学センサの出力に基
づきコインの外径を少なくとも2以上のグループに分類
する。金種判別部は、穴判別部、材質判別部、外径判別
部の判別結果に基づきコインの金種を決定する。真偽判
別部は金種の決定したコイン表面の凹凸パターンから光
学的パターンの特徴を抽出し、この特徴に基づきコイン
の真偽を判定する。従って、コインの材質や外形形状
(厚み、外径)の類似した外国硬貨が混入してもこれら
を誤識別することはなく、また、金種の判別は磁気セン
サや光学センサの出力を大まかに区分して判別する方法
であるため、環境条件の変化によるセンサ出力の変動に
対しても十分に対応することが可能である。
送手段に沿って磁気センサと光学センサとが配置され、
穴判別部では磁気センサの出力に基づきコインの穴の有
無を判別し、材質判別部はコインが白銅貨であるか否か
を判別する。また、外径判別部は光学センサの出力に基
づきコインの外径を少なくとも2以上のグループに分類
する。金種判別部は、穴判別部、材質判別部、外径判別
部の判別結果に基づきコインの金種を決定する。真偽判
別部は金種の決定したコイン表面の凹凸パターンから光
学的パターンの特徴を抽出し、この特徴に基づきコイン
の真偽を判定する。従って、コインの材質や外形形状
(厚み、外径)の類似した外国硬貨が混入してもこれら
を誤識別することはなく、また、金種の判別は磁気セン
サや光学センサの出力を大まかに区分して判別する方法
であるため、環境条件の変化によるセンサ出力の変動に
対しても十分に対応することが可能である。
【0009】また、本発明のコイン識別装置の真偽判別
部においては、金種判別部で決定されたコインの金種に
よって抽出する特徴を切り替えるようにすることによ
り、真偽判別対象のコインの特徴を的確にかつ詳細に抽
出することができ、コイン認識率の向上と処理速度の高
速化を図ることが出来る。
部においては、金種判別部で決定されたコインの金種に
よって抽出する特徴を切り替えるようにすることによ
り、真偽判別対象のコインの特徴を的確にかつ詳細に抽
出することができ、コイン認識率の向上と処理速度の高
速化を図ることが出来る。
【0010】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図であり、図2は検出センサの配置例を示す構成図
である。図2において、コイン1は図示しないコイン搬
送手段により搬送路2上を図示矢印の方向に搬送され
る。搬送路2には磁気センサ10と光学センサ20が配
置され、特に光学センサ20は搬送路2に設けた細長い
穴2aに対峙した位置に配置される。
ック図であり、図2は検出センサの配置例を示す構成図
である。図2において、コイン1は図示しないコイン搬
送手段により搬送路2上を図示矢印の方向に搬送され
る。搬送路2には磁気センサ10と光学センサ20が配
置され、特に光学センサ20は搬送路2に設けた細長い
穴2aに対峙した位置に配置される。
【0011】図3は磁気センサ10の構成を示した図で
ある。
ある。
【0012】磁気センサ10はフェライトによって構成
された円筒形コア11の中心部に同じくフェライトによ
って構成され、図示断面形状のように円柱形に上下と中
心部の4箇所に円形環状の鍔部を有する円柱コア12が
配置されており、この円柱コアの上をコイン1が搬送さ
れるようになっている。そして円柱コア12の中心部に
は1次コイル13が巻回され、その上下部位にはそれぞ
れ2次コイル14、15が巻回されている。
された円筒形コア11の中心部に同じくフェライトによ
って構成され、図示断面形状のように円柱形に上下と中
心部の4箇所に円形環状の鍔部を有する円柱コア12が
配置されており、この円柱コアの上をコイン1が搬送さ
れるようになっている。そして円柱コア12の中心部に
は1次コイル13が巻回され、その上下部位にはそれぞ
れ2次コイル14、15が巻回されている。
【0013】1次コイル13は発振器16に接続され、
2次コイル14、15は出力が通常状態では「0」とな
るように、互いに逆極性で直列に接続され、その両端か
ら出力電圧Vs(差電圧)が生じるようになっている。
即ち、一般に周知の差動トランス式の磁気センサとなっ
ている。
2次コイル14、15は出力が通常状態では「0」とな
るように、互いに逆極性で直列に接続され、その両端か
ら出力電圧Vs(差電圧)が生じるようになっている。
即ち、一般に周知の差動トランス式の磁気センサとなっ
ている。
【0014】磁気信号検出部30は、磁気センサ10の
交流出力電圧を入力して直流信号に変換するものであ
り、一般に図4に示す様に増幅器31、整流回路32、
ローパスフィルタ(LPF)33等で構成され、後述す
る処理がデジタル信号処理の場合はA/D変換器を含
み、LPF出力を多値(例えば8ビット)のデジタル信
号として出力する。
交流出力電圧を入力して直流信号に変換するものであ
り、一般に図4に示す様に増幅器31、整流回路32、
ローパスフィルタ(LPF)33等で構成され、後述す
る処理がデジタル信号処理の場合はA/D変換器を含
み、LPF出力を多値(例えば8ビット)のデジタル信
号として出力する。
【0015】図5は磁気信号検出部30の直流信号出力
例であり、横軸が時間経過を縦軸が出力レベルを示して
おり、図5(a)は穴のないコインの出力例であり、
(b)は穴のあるコインの出力例を示している。
例であり、横軸が時間経過を縦軸が出力レベルを示して
おり、図5(a)は穴のないコインの出力例であり、
(b)は穴のあるコインの出力例を示している。
【0016】穴判別部40及び材質判別部50は、磁気
信号検出部30の直流出力信号を入力する。穴判別部4
0では、入力信号を微分してそのゼロクロス回数をカウ
ントする等の公知の手段により穴の有無を判別し、その
判別結果をA因子として出力する。
信号検出部30の直流出力信号を入力する。穴判別部4
0では、入力信号を微分してそのゼロクロス回数をカウ
ントする等の公知の手段により穴の有無を判別し、その
判別結果をA因子として出力する。
【0017】このように、入力信号の微分信号を用いる
ことにより図5(a)のような穴無しコインの入力信号
を微分すると1回だけゼロクロスするのに対し、図5
(b)のような穴開きコインの入力信号を微分すると3
回ゼロクロスし、コインの穴の有無を容易に判別するこ
とが可能となる。
ことにより図5(a)のような穴無しコインの入力信号
を微分すると1回だけゼロクロスするのに対し、図5
(b)のような穴開きコインの入力信号を微分すると3
回ゼロクロスし、コインの穴の有無を容易に判別するこ
とが可能となる。
【0018】材質判別部50では公知の手段を用いて入
力信号の最大値によりコインの材質を判別し、その判別
結果をB因子として出力する。但し、本実施例の材質判
別部50は従来のように各金種毎の許容値を詳細に設定
するのではなく、入力信号の最大値が比較的小さい白銅
貨であるか否かだけを判別する。
力信号の最大値によりコインの材質を判別し、その判別
結果をB因子として出力する。但し、本実施例の材質判
別部50は従来のように各金種毎の許容値を詳細に設定
するのではなく、入力信号の最大値が比較的小さい白銅
貨であるか否かだけを判別する。
【0019】図6は現在国内で流通しているコインの種
類を示したものである。これらのコインにおける磁気信
号検出部30の直流信号出力は白銅貨の最大値に対して
白銅貨以外のコインの最大値は2〜3倍あり、材質判別
部50での白銅貨か否かの判別は従来より簡単に行なう
ことができる。
類を示したものである。これらのコインにおける磁気信
号検出部30の直流信号出力は白銅貨の最大値に対して
白銅貨以外のコインの最大値は2〜3倍あり、材質判別
部50での白銅貨か否かの判別は従来より簡単に行なう
ことができる。
【0020】金種判別部60は穴判別部40の出力(A
因子)、材質判別部50の出力(B因子)と後述する外
径判別部80の出力(C因子)とが入力され、ルックア
ップテーブル等により金種信号を出力する。
因子)、材質判別部50の出力(B因子)と後述する外
径判別部80の出力(C因子)とが入力され、ルックア
ップテーブル等により金種信号を出力する。
【0021】また光学センサ20は、図7に示すように
光源21及びセルフォックレンズ22とを1次元CCD
センサ23とから成る読み取り系がコイン搬送路2に設
けた長穴2aの中心位置を基準にしてコイン搬送路2に
垂直な面に対して各々θ°傾けた正反射型の光学系構成
となっている。
光源21及びセルフォックレンズ22とを1次元CCD
センサ23とから成る読み取り系がコイン搬送路2に設
けた長穴2aの中心位置を基準にしてコイン搬送路2に
垂直な面に対して各々θ°傾けた正反射型の光学系構成
となっている。
【0022】光学信号検出部70は光源21から照射さ
れコイン1表面で反射した光を1次元CCDセンサ23
が受光した光量に対応した線順次の電気信号(画像信
号)に変換する周知の回路であり、CCDセンサ23と
同一の基板上あるいは極めて近傍に配置される。光学信
号検出部70から出力される画像信号は、コインの移動
に伴って外径判別部80と画像メモリ90に順次入力さ
れる。
れコイン1表面で反射した光を1次元CCDセンサ23
が受光した光量に対応した線順次の電気信号(画像信
号)に変換する周知の回路であり、CCDセンサ23と
同一の基板上あるいは極めて近傍に配置される。光学信
号検出部70から出力される画像信号は、コインの移動
に伴って外径判別部80と画像メモリ90に順次入力さ
れる。
【0023】外径判別部80は光学信号検出部70から
出力される線順次の画像信号から各コインの幅を求め、
求めたコイン幅の最大値をコイン外径として予め記憶し
ておいた数値と比較し、コイン外径の大きさに対する分
別信号をC因子として出力する。
出力される線順次の画像信号から各コインの幅を求め、
求めたコイン幅の最大値をコイン外径として予め記憶し
ておいた数値と比較し、コイン外径の大きさに対する分
別信号をC因子として出力する。
【0024】図6の国内流通コインを見ると、前述のA
因子B因子だけでは金種判別できないものとして、1円
と10円及び100円と500円とが挙げられ、コイン
外径の大きさを少なくとも2種以上のグループに分別し
て全金種の判別を行なうことが必要となる。
因子B因子だけでは金種判別できないものとして、1円
と10円及び100円と500円とが挙げられ、コイン
外径の大きさを少なくとも2種以上のグループに分別し
て全金種の判別を行なうことが必要となる。
【0025】外径判別部でのコイン外径の分別方法は2
3mm以上/未満の1ビットで分別することも可能である
が、外径検出精度をあまり問題としないように21mm以
下/21〜25mm/25mm以上のように分類し、各々を
2ビットのC因子(”01”/”10”/”11”)と
して金種判別部60に出力する。
3mm以上/未満の1ビットで分別することも可能である
が、外径検出精度をあまり問題としないように21mm以
下/21〜25mm/25mm以上のように分類し、各々を
2ビットのC因子(”01”/”10”/”11”)と
して金種判別部60に出力する。
【0026】画像メモリ部90は、光学信号検出部70
から出力される画像信号を順次蓄積し、コイン1枚分の
画像信号を記憶する。
から出力される画像信号を順次蓄積し、コイン1枚分の
画像信号を記憶する。
【0027】真偽判別部100は特徴抽出部110と識
別部120とを有する。
別部120とを有する。
【0028】金種判別部60から出力される金種信号に
基づいて、特徴抽出部110では画像メモリ部90から
読み出す画像信号からコインの特徴を抽出する。識別部
120では抽出されたコイン画像の特徴と予め辞書に登
録しておいた対象コインの特徴とを比較して真偽の判別
を行ない、真偽判別結果を出力する。
基づいて、特徴抽出部110では画像メモリ部90から
読み出す画像信号からコインの特徴を抽出する。識別部
120では抽出されたコイン画像の特徴と予め辞書に登
録しておいた対象コインの特徴とを比較して真偽の判別
を行ない、真偽判別結果を出力する。
【0029】以下、動作の説明を行なう。
【0030】コイン1を搬送路2上に沿って移動させて
コイン1が磁気センサ10に接近すると、磁気センサ1
0の出力電圧Vsがコイン1の材質及びコイン1と磁気
センサ10との距離に応じて変化し、この出力電圧Vs
を磁気信号検出部30で図5のような直流信号に変換し
て穴判別部40と材質判別部50とに入力する。
コイン1が磁気センサ10に接近すると、磁気センサ1
0の出力電圧Vsがコイン1の材質及びコイン1と磁気
センサ10との距離に応じて変化し、この出力電圧Vs
を磁気信号検出部30で図5のような直流信号に変換し
て穴判別部40と材質判別部50とに入力する。
【0031】穴判別部40ではコインの穴の有無を判別
した結果をA因子とし、穴開きコインのときは”1”を
穴無しコインのときは”0”を出力する。
した結果をA因子とし、穴開きコインのときは”1”を
穴無しコインのときは”0”を出力する。
【0032】また、材料判別部50ではコイン材質が白
銅であるか否かを判別した結果をB因子信号とし、白銅
貨の時は”1”を他の材質の時は”0”を出力する。
銅であるか否かを判別した結果をB因子信号とし、白銅
貨の時は”1”を他の材質の時は”0”を出力する。
【0033】次に、コイン1が搬送路2の長穴2aにか
かるようになると、コイン1の反射光を受光する光学セ
ンサ20の受光量が変化し、光学信号検出部70で線順
次の画像信号に変換して外径判別部80と画像メモリ9
0に入力する。
かるようになると、コイン1の反射光を受光する光学セ
ンサ20の受光量が変化し、光学信号検出部70で線順
次の画像信号に変換して外径判別部80と画像メモリ9
0に入力する。
【0034】外径判別部80では、線順次の画像信号か
ら各々コインの幅を求めてその最大値をコイン外径と
し、2ビットのC因子信号として出力する。また、画像
メモリ部90では、コイン1が搬送路2の長穴にかかる
ようになってからこれを通り過ぎるまで、光信号検出部
70から出力されるコイン1枚分の線順次画像信号を記
憶する。
ら各々コインの幅を求めてその最大値をコイン外径と
し、2ビットのC因子信号として出力する。また、画像
メモリ部90では、コイン1が搬送路2の長穴にかかる
ようになってからこれを通り過ぎるまで、光信号検出部
70から出力されるコイン1枚分の線順次画像信号を記
憶する。
【0035】次に、金種判別部60が前述のA因子、B
因子、C因子の各信号に基づいて、各信号が図8に示す
いずれかの金種と一致するときはその金種信号を出力す
る。図8において、C因子のX印はC因子がいずれの値
であっても良いことを示し、穴開きコインはA因子とB
因子によって金種判別を行なう。
因子、C因子の各信号に基づいて、各信号が図8に示す
いずれかの金種と一致するときはその金種信号を出力す
る。図8において、C因子のX印はC因子がいずれの値
であっても良いことを示し、穴開きコインはA因子とB
因子によって金種判別を行なう。
【0036】また、A因子、B因子、C因子信号が図8
のいずれの金種にも一致しない時は、金種判別部60
は”000”を出力し、識別対象外のコインであるとし
て後述する真偽判別部100の処理は行なわない。
のいずれの金種にも一致しない時は、金種判別部60
は”000”を出力し、識別対象外のコインであるとし
て後述する真偽判別部100の処理は行なわない。
【0037】ところで、前述の穴判別部40、材質判別
部50、外径判別部80の処理は、コイン1の移動にと
もなってリアルタイムで行なう。従って、画像メモリ9
0にコイン1枚分の画像信号を記憶し終えた時には金種
判別部60から既に金種信号が出力されている。
部50、外径判別部80の処理は、コイン1の移動にと
もなってリアルタイムで行なう。従って、画像メモリ9
0にコイン1枚分の画像信号を記憶し終えた時には金種
判別部60から既に金種信号が出力されている。
【0038】次に、特徴抽出部110で上記金種信号に
基づいて、画像メモリ部90に記憶された画像信号から
その特徴抽出を行なう。
基づいて、画像メモリ部90に記憶された画像信号から
その特徴抽出を行なう。
【0039】特徴抽出部110での特徴抽出方法は特に
限定されることなく識別対象とするコインの種類に応じ
て適宜の処理方法を用いることが可能であるが、一例と
して国内硬貨のコイン表面に円環状に形成されている凹
凸パタンからの特徴抽出について詳述する。
限定されることなく識別対象とするコインの種類に応じ
て適宜の処理方法を用いることが可能であるが、一例と
して国内硬貨のコイン表面に円環状に形成されている凹
凸パタンからの特徴抽出について詳述する。
【0040】図9は対象コイン1として10円硬貨につ
いての断面(a)と表面パターン(b)を示す。
いての断面(a)と表面パターン(b)を示す。
【0041】コインの外周近傍には円環状に傾斜部10
1、102がコインの表裏共に形成されている。光学セ
ンサ20では、傾斜部101、102からの反射光量が
少なく、他の平坦部からの反射光量が多く検出され、光
学信号検出部70を介して画像メモリ部90に図9
(b)の画像信号を記憶する。
1、102がコインの表裏共に形成されている。光学セ
ンサ20では、傾斜部101、102からの反射光量が
少なく、他の平坦部からの反射光量が多く検出され、光
学信号検出部70を介して画像メモリ部90に図9
(b)の画像信号を記憶する。
【0042】特徴抽出部110では、上記画像信号から
コイン画像の中心点(x0、y0)の位置を求め、中心
点からの半径がd1/2及びd2/2の距離にある画素
(x、y)のデータを各々積分する。
コイン画像の中心点(x0、y0)の位置を求め、中心
点からの半径がd1/2及びd2/2の距離にある画素
(x、y)のデータを各々積分する。
【0043】国内流通硬貨では1円、5円、10円が図
9と同様にして2つの円環部を有し、50円、100
円、500円硬貨では1つの円環部を有している。
9と同様にして2つの円環部を有し、50円、100
円、500円硬貨では1つの円環部を有している。
【0044】特徴抽出部110は、各金種に対応した円
環部の半径データを格納しており、金種判別部60から
の金種信号に対応して所望半径の画素データだけを積分
する。
環部の半径データを格納しており、金種判別部60から
の金種信号に対応して所望半径の画素データだけを積分
する。
【0045】次に、識別部120において上記の所望半
径における画素データの積分結果と予め登録してある辞
書の内容とを比較して、金種判別部60で判定された金
種の真偽を識別する。
径における画素データの積分結果と予め登録してある辞
書の内容とを比較して、金種判別部60で判定された金
種の真偽を識別する。
【0046】ところで、500円硬貨については図10
に示すようにコイン外周近傍に円環状の傾斜部103と
円環状に配置した微小突起104とをコインの表裏共に
有しており、傾斜部103の径(d1)だけでなく、微
小突起104配列の外接円の径(d2、d3)にある画
素データについてもこれらの位置にある画素データを各
々積分してコインの特徴とすることもできる。この場合
は、高額コインである500円の特徴が詳細に抽出で
き、その真偽識別の認識率を向上させることができる。
に示すようにコイン外周近傍に円環状の傾斜部103と
円環状に配置した微小突起104とをコインの表裏共に
有しており、傾斜部103の径(d1)だけでなく、微
小突起104配列の外接円の径(d2、d3)にある画
素データについてもこれらの位置にある画素データを各
々積分してコインの特徴とすることもできる。この場合
は、高額コインである500円の特徴が詳細に抽出で
き、その真偽識別の認識率を向上させることができる。
【0047】本実施例の真偽判別部では、識別対象コイ
ンによって指示される半径位置の画素データを積分した
結果を特徴としたが、図9に示すように外径(d0)か
ら円環部(d1,d2)迄の距離を求めて特徴とし、予
め識別対象コインの特徴として登録してあるW1,W2
とを比較して真偽判定をすることが出来る。この場合
は、前述の中心位置検出などの処理が不要で、真偽判別
部の処理を簡易化できる。
ンによって指示される半径位置の画素データを積分した
結果を特徴としたが、図9に示すように外径(d0)か
ら円環部(d1,d2)迄の距離を求めて特徴とし、予
め識別対象コインの特徴として登録してあるW1,W2
とを比較して真偽判定をすることが出来る。この場合
は、前述の中心位置検出などの処理が不要で、真偽判別
部の処理を簡易化できる。
【0048】また図10に示す500円硬貨では、微小
突起104がコイン表裏面共に円環状に101個均等に
配置されており、d3より若干小さい半径からコイン外
径までを特徴画像として抽出し、予め登録してある画像
とマッチングすることにより真偽を判別することも出来
る。通常のパターンマッチングでは入力されるコイン画
像の向きがランダムであるため、マッチング処理に多大
の時間を要するが、上述の特徴画像は約3.6°毎の繰
り返しパターンであり、例えば0.5°毎に傾けた辞書
画像を7つ用意して、入力コイン画像と辞書画像を比較
し、最大の一致率を求めれば容易に真偽判別が出来る。
突起104がコイン表裏面共に円環状に101個均等に
配置されており、d3より若干小さい半径からコイン外
径までを特徴画像として抽出し、予め登録してある画像
とマッチングすることにより真偽を判別することも出来
る。通常のパターンマッチングでは入力されるコイン画
像の向きがランダムであるため、マッチング処理に多大
の時間を要するが、上述の特徴画像は約3.6°毎の繰
り返しパターンであり、例えば0.5°毎に傾けた辞書
画像を7つ用意して、入力コイン画像と辞書画像を比較
し、最大の一致率を求めれば容易に真偽判別が出来る。
【0049】この場合は、金種判別結果に基づいて50
0円硬貨に対しては上記のパターンマッチング処理によ
る真偽判別処理を行ない、その他の金種のコインに対し
ては前述の真偽判別処理を行なう。
0円硬貨に対しては上記のパターンマッチング処理によ
る真偽判別処理を行ない、その他の金種のコインに対し
ては前述の真偽判別処理を行なう。
【0050】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、コイン搬送手段に沿って配置される磁気センサと
光学センサを有し、磁気センサの出力に基づいてコイン
の穴の有無を判別する穴判別部と、磁気センサの出力に
基づいてコインが白銅貨であるか否かを判別する材質判
別部と、光学センサの出力に基づいてコインの外径を少
なくとも2つ以上のグループに分類する外径判別部と、
前記穴判別部、材質判別部、外径判別部の判別結果に基
づいてコインの金種を決定する金種判別部と、光学セン
サで読み取ったコイン表面の凹凸パターンからコインの
特徴を抽出してコインの真偽を判定する真偽判別部とを
備えた構成としたので、材質や外形形状(厚み、外径)
の類似した外国硬貨が混入してもこれらを誤識別するこ
とがない。また、金種判別の方法は、従来のように磁気
センサや光学センサの出力を詳細に比較するのではな
く、各センサの出力を大まかに区分して行なう方法であ
るため、環境条件等によるセンサ出力の変動などにより
リジェクトが発生することがない。
れば、コイン搬送手段に沿って配置される磁気センサと
光学センサを有し、磁気センサの出力に基づいてコイン
の穴の有無を判別する穴判別部と、磁気センサの出力に
基づいてコインが白銅貨であるか否かを判別する材質判
別部と、光学センサの出力に基づいてコインの外径を少
なくとも2つ以上のグループに分類する外径判別部と、
前記穴判別部、材質判別部、外径判別部の判別結果に基
づいてコインの金種を決定する金種判別部と、光学セン
サで読み取ったコイン表面の凹凸パターンからコインの
特徴を抽出してコインの真偽を判定する真偽判別部とを
備えた構成としたので、材質や外形形状(厚み、外径)
の類似した外国硬貨が混入してもこれらを誤識別するこ
とがない。また、金種判別の方法は、従来のように磁気
センサや光学センサの出力を詳細に比較するのではな
く、各センサの出力を大まかに区分して行なう方法であ
るため、環境条件等によるセンサ出力の変動などにより
リジェクトが発生することがない。
【0051】更に、真偽判別部における特徴抽出の際
に、金種判別結果に基づいて抽出する特徴を選択するよ
うにしたことにより、真偽判別対象コインの特徴を的確
にかつ詳細に検出でき、認識率の向上と処理速度の高速
化を図ることが出来る。
に、金種判別結果に基づいて抽出する特徴を選択するよ
うにしたことにより、真偽判別対象コインの特徴を的確
にかつ詳細に検出でき、認識率の向上と処理速度の高速
化を図ることが出来る。
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】センサの配置例を示す構成図である。
【図3】磁気センサ10の構成図である。
【図4】磁気信号検出部30の構成例を示す図である。
【図5】磁気信号検出部30の直流信号出力例を示す図
である。
である。
【図6】国内で流通しているコインの種類を示した図で
ある。
ある。
【図7】光学センサを含む光学系の構成図である。
【図8】金種判別部60から出力される金種信号の一例
を示す図である。
を示す図である。
【図9】10円硬貨の断面図と表面のパターン図であ
る。
る。
【図10】500円硬貨の表面のパターン図である。
10 磁気センサ 20 光学センサ 30 磁気信号検出部 40 穴判別部 50 材質判別部 60 金種判別部 70 光学信号検出部 80 外径判別部 90 画像メモリ部 100 真偽判別部 110 特徴抽出部 120 識別部
Claims (2)
- 【請求項1】 コイン搬送手段に沿って配置される磁気
センサと光学センサを有し、 磁気センサの出力に基づいてコインの穴の有無を判別す
る穴判別部と、 磁気センサの出力に基づいてコインが白銅貨であるか否
かを判別する材質判別部と、 光学センサの出力に基づいてコインの外径を少なくとも
2つ以上のグループに分類する外径判別部と、 前記穴判別部、材質判別部、外径判別部の判別結果に基
づいてコインの金種を決定する金種判別部と、 光学センサで読み取ったコイン表面の凹凸パターンから
コインの特徴を抽出してコインの真偽を判定する真偽判
別部とを備えたことを特徴とするコイン識別装置。 - 【請求項2】 前記真偽判別部は、金種判別部で決定さ
れた識別対象コインの種類に基づいて抽出する特徴の切
り換えを行なうことを特徴とする請求項1記載のコイン
識別装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17105994A JPH0836660A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | コイン識別装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17105994A JPH0836660A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | コイン識別装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0836660A true JPH0836660A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15916309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17105994A Pending JPH0836660A (ja) | 1994-07-22 | 1994-07-22 | コイン識別装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0836660A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0798669A2 (en) * | 1996-03-29 | 1997-10-01 | Laurel Bank Machines Co., Ltd. | Coin discriminating apparatus |
-
1994
- 1994-07-22 JP JP17105994A patent/JPH0836660A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0798669A2 (en) * | 1996-03-29 | 1997-10-01 | Laurel Bank Machines Co., Ltd. | Coin discriminating apparatus |
EP0798669A3 (en) * | 1996-03-29 | 1999-09-01 | Laurel Bank Machines Co., Ltd. | Coin discriminating apparatus |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20021224 |