JP3516520B2 - ディジタル信号再生装置および誤り訂正復号方法 - Google Patents

ディジタル信号再生装置および誤り訂正復号方法

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伝送、あるいは記録デ
ィジタルデータを伝送、あるいは記録方向、および垂直
方向の2次元に配置し、上記2次元に配置されたディジ
タルデータを複数集めデータブロックを構成し、上記集
められたデータブロックの深さ方向を含む第3の方向に
第3の誤り訂正符号を付加した後に、上記第3の誤り訂
正符号を含む上記ディジタルデータに伝送、あるいは記
録方向、および垂直方向に第1、および第2の誤り訂正
符号を付加し伝送、あるいは記録した上記ディジタルデ
ータを再生するディジタルビデオテープレコーダ(以
下、ディジタルVTRと記す。)、ディジタルディスク
プレーヤ等のディジタル信号再生装置、および上記要領
で符号化されたデータを受信するディジタルデータ受信
装置の特に上記誤り訂正の復号装置、および誤り訂正復
号方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図23は従来の一般的な家庭用ディジタ
ルVTRのトラックパターン図である。図において、磁
気テープには斜めトラックが形成されており、一つのト
ラックはディジタル映像信号を記録する映像エリアと、
ディジタルオーディオ信号を記録するオーディオエリア
の二つのエリアに分割されている。
【0003】このような家庭用ディジタルVTRに映像
およびオーディオ信号を記録するには二つの方法があ
る。一つは、アナログ映像信号とオーディオ信号を入力
として、映像信号やオーディオ信号に高能率符号化を施
してデータレートを削減して記録する、いわゆるベース
バンド記録方式である。もう一つは、ディジタル伝送さ
れたビットストリームを記録する、いわゆるトランスペ
アレント記録方式である。
【0004】アメリカ合衆国で審議されているATV
(Advanced Television)信号、あ
るいは欧州で検討されているDVB(Digital
Video Broadcasting)信号を記録す
るには、後者のトランスペアレント記録方式が適してい
る。その理由は、ATV信号、あるいはDVB信号は既
にディジタル圧縮された信号であり、高能率符号化器や
復号化器が不要であることや、そのまま記録するので画
質の劣化がないことなどである。一方、短所としては、
再生時に発生する誤りに対して非常に敏感であること、
および高速再生や、スチル、スローなどの特殊再生時の
画質である。特に、再生時に誤りが発生すると数フレー
ムにわたり誤りが伝搬し再生画質が劣化する。また、高
速再生時に回転ヘッドがビットストリームを斜めトラッ
クにそのまま記録しただけでは、高速再生時はほとんど
画像を再生することができない。
【0005】また、家庭用ディジタルVTRのプロトタ
イプの基本仕様として、SD(Standard De
finition)モード時、ディジタル映像信号の記
録レートを25Mbpsとして、フィールド周波数が6
0Hzの場合、映像の1フレームを10トラックの映像
エリアに記録するものがある。ここで、上記ATV信号
のデータレートを17〜18Mbpsとすると、このS
DモードでATV信号のトランスペアレント記録が可能
になる。
【0006】以下、上記家庭用ディジタルVTRのプロ
トタイプの基本仕様であるSD仕様(以下、SD規格と
記す。)の記録フォーマットについて説明する。SD規
格では上述のようにフィールド周波数が60Hzの場
合、1フレームの映像信号を10本のトラック記録す
る。なお、フィールド周波数が50Hzの場合(PA
L、SECAM圏)、1フレームの映像信号を12本の
トラック記録する。図24はSD規格の1トラック内の
記録フォーマットを示す図である。図に示すように、S
D規格ではビデオエリアは、映像データを記録するエリ
アとして135シンクブロック、VAUXデータを記録
するエリアとして3シンクブロック、および垂直方向に
誤り訂正符号を記録するエリアとして11シンクブロッ
クの計149シンクブロックで構成されている。なお、
ビデオエリアの左側に記した数字は1トラック内のシン
クブロックアドレスを示す。すなわち、VAUXデータ
は19、20、および156シンクブロックアドレスに
記録される。また、映像データは21〜155シンクブ
ロックアドレスに記録される。
【0007】次に、上記SD規格において、映像デー
タ、およびオーディオデータに付加する誤り訂正符号の
構成を図25に示す。SD規格では映像データの誤り訂
正符号として記録方向に(85,77,9)のリードソ
ロモン符号(以下、C1検査符号と記す。)を、垂直方
向に(149,138,12)のリードソロモン符号
(以下、C2検査符号と記す。)を用いている。また、
オーディオデータの誤り訂正符号として記録方向に映像
信号と同様の(85,77,9)のリードソロモン符号
(C1検査符号)を、垂直方向に(14,9,6)のリ
ードソロモン符号(以下、C3検査符号と記す。)を用
いている。また、1シンクブロックの構成を図26に示
す。図26に示すように1シンクブロックは90バイト
で構成されており、その内先頭の5バイトはシンクパタ
ーンとID信号が記録されており、また後ろの8バイト
には誤り訂正符号(C1検出符号)が記録される。
【0008】以下、上述のようなATV信号を上記SD
規格で定められたトラックフォーマットに基づき磁気テ
ープ上にトランスペアレント記録するディジタルVTR
の方式として、1993年10月26日から28日にカ
ナダ国オタワ市で開催された“Internation
al Workshop on HDTV’93”にお
ける技術発表に、“A Recording Meth
od of ATVdata on a Consum
er Digital VCR”がある。以下、この内
容を従来例として述べる。上述のように、ATV信号の
データレートを17〜18Mbps程度であるので、上
記SD規格のディジタルVTRで上記ATV信号のトラ
ンスペアレント記録が可能となる。
【0009】また、上記ATV信号、およびDVB信号
のビットストリームはMPEG2のビットストリームに
準拠している。すなわち、映像データはフレーム、ある
いはフィールド内で符号化の行われるイントラ符号化
と、フレーム、あるいはフィールド間で符号化の行われ
るインター符号化(動き補償予測)により符号化が施さ
れ伝送されてくる。従って、上記MPEG2をベースと
する圧縮の施されたデータを再生する際、再生信号中に
誤りが発生すると、次の上記イントラ符号化されたデー
タが再生されるまで誤りが数フレームにわたり伝搬す
る。これは、イントラ符号化されたデータのみが他のフ
レームを参照せずに独立に復号できるために生じる。
【0010】以下、上記技術発表において発表されたデ
ィジタルVTRについて説明する。上記技術発表は、上
記ATV信号を記録する際、上記問題点の1つである高
速再生を実現するための磁気テープ上の記録フォーマッ
トに関するものである。以下、簡単に概要を説明する。
図27は従来のディジタルVTRの通常再生時と高速再
生時における回転ヘッドのヘッド走査軌跡を示す図であ
る。図において、隣接したトラックは異なるアジマス角
度を持つ回転ヘッドにより交互に斜め記録されている。
通常再生時は、テープ送り速度が記録時と同じであるの
で、回転ヘッドは記録トラックに沿って、図27(a)
のようにトレースすることができる。しかし、高速再生
時はテープ速度が異なるため、いくつかのトラックを横
切ってトレースし、各同一アジマストラックの断片のみ
を再生することができる。図27(b)では5倍速の早
送りの場合を示す。例えば、MPEG2のビットストリ
ームが順番に各トラックに記録されているとすれば、高
速再生時の再生データは間欠的に再生される再生信号よ
りイントラ符号化されたデータを分離しこのイントラ符
号化されたデータのみで画像を再構成することになる。
このとき、スクリーン上では、再生される画面上のエリ
アは連続ではなく、また、ブロックの断片がスクリーン
に広がることになる。さらに、ビットストリームは可変
長符号化されているので、スクリーンのすべてが周期的
に更新される保証はなく、ある一部が長い時間更新され
ないこともある。結果として、高速再生時の画質は十分
とは言えず、家庭用ディジタルVTRでは受け入れられ
ないことになる。
【0011】図28は高速再生が可能な従来のディジタ
ルVTRのブロック図である。ここでは、各トラックの
映像エリアを、すべてのATV信号のビットストリーム
を記録するメインエリアと、高速再生時に画像を構成す
る際に用いるビットストリームの重要な部分(HPデー
タ)を記録する複写エリアとに分ける。高速再生時は、
イントラ符号化ブロックのみが有効であるので、複写エ
リアにこれを記録するが、さらにデータを削減するため
に、すべてのイントラ符号化ブロックから低域周波数成
分を抜き出して、HPデータとして記録する。図28に
おいて、1はビットストリームの入力端子、2はビット
ストリームの出力端子、3はHPデータの出力端子、4
は可変長復号器、5はカウンタ、6はデータ抜き取り回
路、7はEOB(End of Block)付加回路
である。
【0012】MPEG2のビットストリームは入力端子
1から入力され、出力端子2からそのまま出力されて、
メインエリアに順次記録される。一方、入力端子1から
のビットストリームは可変長復号化器4にも入力され、
MPEG2のビットストリームのシンタックスが解析さ
れ、イントラ画像を検出し、カウンタ5にてタイミング
を発生し、データ抜き取り回路6でイントラ画像のすべ
てのブロックの低域周波数成分を抜き出し、さらに、E
OB付加回路7でEOBを付加して、HPデータを構成
し、複写エリアに記録する。
【0013】図29は従来のディジタルVTRの通常再
生時と高速再生時の概要を示す図である。通常再生時は
メインエリアに記録されているすべてのビットストリー
ムが再生され、ディジタルVTRの外にあるMPEG2
復号器に送られる。HPデータは捨てられる。一方、高
速再生時は、複写エリアのHPデータのみが集められて
復号器に送られ、メインエリアのビットストリームは捨
てられる。
【0014】次に、メインエリアと複写エリアの1トラ
ック上の配置について述べる。図30は一般的な高速再
生時の回転ヘッド走査軌跡図である。テープ速度が整数
倍速で、位相ロック制御されておれば、ヘッドスキャン
ニングは同じアジマストラックに同期する。従って、再
生されるデータの位置は固定される。図30において、
再生信号の出力レベルが−6dBより大きい部分が再生
されると仮定すると、一つのヘッドにより網掛けした領
域が再生されることになる。図30では9倍速の例を示
しており、9倍速ではこの網掛け領域の信号読みだしが
保証される。従って、HPデータをこのエリアに記録す
れば良い。しかし、他の倍速では、信号読みだしは保証
されず、いくつかのテープ速度で読み出せるようこの領
域を選ぶ必要がある。
【0015】図31は従来の複数の高速再生速度時のオ
ーバラップのエリアを説明する図であり、ヘッドが同一
アジマストラックに同期する3つのテープ速度のスキャ
ン領域の例を示す。各テープ速度でスキャンされる領域
には、いくつかの重複領域がある。これらの領域から複
写エリアを選択し、異なるテープ速度でのHPデータの
読みだしを保証する。図31では、4倍、9倍、17倍
の早送りの場合を示しているが、これらのスキャン領域
は、−2倍、−7倍、−15倍の早送りの場合と同じに
なる。
【0016】いくつかのテープ速度で、全く同じ領域を
ヘッドがトレースするのは不可能である。それは、テー
プ速度によりヘッドが横切るトラック数が異なるからで
ある。さらに、どの同一アジマストラックからもトレー
スできる必要がある。図32は従来のディジタルVTR
における5倍速と9倍速の回転ヘッド走査軌跡図であ
る。図では、5倍速と9倍速の重複領域から領域1、
2、3が選択されている。同じHPデータを9トラック
に繰り返し記録することにより、HPデータは5倍速、
9倍速どちらでも読み出せる。
【0017】図33は従来のディジタルVTRにおける
5倍速再生時の2つの回転ヘッド走査軌跡図である。図
からわかるように、テープ速度と同じトラック数に同じ
HPデータを繰り返し記録することにより、HPデータ
は、同一アジマストラックに同期したヘッドにより、読
み出すことができる。したがって、高速再生の最大のテ
ープ速度と同じトラック数に、HPデータの複製を繰り
返すことにより、複製HPデータは、いくつかのテープ
速度で、正方向、逆方向のどちらでも、読み出しを保証
することができる。
【0018】図34は、従来のディジタルVTRにおけ
るトラック配置図であり、メインエリアと複写エリアの
例を示す。家庭用ディジタルVTRでは、各トラックの
映像エリアは135のシンクブロックから構成されてお
り、メインエリアは97シンクブロック、複写エリアは
32シンクブロックとした。この複写エリアは、図31
で示した、4、9、17倍速に対応する重複領域を選ん
でいる。この場合、メインエリアのデータレートは約1
7.46Mbps、複写エリアは17回同じデータが記
録されるので、約338.8kbpsとなる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の家庭用ディジタ
ルVTRは以上のように構成されているため、上記複写
エリアに特殊再生用データを何回も重複して記録してい
るために、特殊再生用データの記録レートが著しく低
く、特にスロー再生、あるいは高速再生においては再生
画質が十分に得られないという問題点を有していた。た
とえば、イントラフレームが2枚/秒とすると、ATV
信号のイントラ符号化のみのデータ量は約3Mbps程
度と予測されるが、従来例では約340Kbpsしか記
録することができず再生画質は非常に劣化する。
【0020】また上述のように、ATV信号、あるいは
DVB信号は動き補償予測をベースとした圧縮方式を用
いてデータ圧縮を行っている。圧縮データは、再生され
たデータのみを用いて画像を復元することができるイン
トラデータ(フィールド、あるいはフレーム内符号
化)、および参照フィールド(あるいはフレーム)デー
タと再生データを用いて画像を復元するインターデータ
(フィールド、あるいはフレーム間符号化)で構成され
ている。従って、再生データ中に誤りが発生した場合、
ATV信号では誤りが複数のフィールド、あるいはフレ
ームにまで伝搬してしまい視覚上非常に見苦しい。ま
た、上記SD規格のディジタルVTRをコンピュータ等
のデータ、あるいはプログラムなどを記憶する蓄積メデ
ィアとして使用する場合、テープ上の傷、あるいは磁気
テープ上に付着しているゴミ等で発生するドロップアウ
トなどで再生されなかったデータについて、それを復元
(誤り訂正)するためにさらに強力な誤り訂正符号を付
加することが望まれる。
【0021】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたもので、特に通常再生時に発生する誤り
を訂正する誤り訂正能力を向上させ再生画質を改善する
ことができるディジタル信号再生装置および誤り訂正復
号方法を提供することを目的とする。
【0022】
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明 の請求項に係る
ディジタル信号再生装置は、磁気テープ上に斜めに形成
されたトラック上の予め定められたエリアに記録する記
録データを記録方向、および垂直方向の2次元に配置
し、上記2次元に配置された記録データを複数集めデー
タブロックを構成し、上記集められたデータブロックの
深さ方向を含む第3の方向に第3の誤り訂正符号を付加
した後に、上記第3の誤り訂正符号を含む上記記録デー
タに記録方向、および垂直方向に第1、および第2の誤
り訂正符号を付加し記録された磁気テープを再生するデ
ィジタル信号再生装置にあって、上記第1の誤り訂正符
号を用いて再生データに誤り訂正を施す第1の誤り訂正
復号手段と、再生時に再生信号中に発生したバースト誤
りを検出するバースト誤り検出手段と、上記第2の誤り
訂正符号を用いて再生データに誤り訂正を施す第2の誤
り訂正復号手段と、上記第3の誤り訂正符号を用いて再
生データに誤り訂正を施す第3の誤り訂正復号手段を有
し、バースト誤り検出手段によりバースト誤りが検出さ
れた上記データブロックに第2の誤り訂正符号で誤り訂
正を施す際は、少なくとも第2の誤り訂正復号手段での
誤り検出能力を上げ見逃し誤りの発生を抑えるよう第2
の誤り訂正復号手段での誤り訂正復号アルゴリズムを制
御すると共に、第3の誤り訂正復号手段による誤り訂正
復号アルゴリズムをバースト誤りが検出されなかった場
のアルゴリズムとは異なるように制御するように構成
する。
【0024】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置は、上記バースト誤り検出手段が、上記第
1の誤り訂正符号により検出された誤り検出フラグの連
続性によりバースト誤りの発生の検出を行うように構成
するものである。
【0025】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置は、上記バースト誤り検出手段が、通常再
生時、ヘッドより出力される再生信号の出力レベルを所
定のレベルと比較し、予め定められた時間以上連続して
再生信号の出力レベルが上記所定レベル以下の場合バー
スト誤りを検出するように構成するものである。
【0026】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置は、上記バースト誤り検出手段においてバ
ースト誤りが検出された際は第2の誤り訂正符号による
誤り訂正復号動作を行わないように構成するものであ
る。
【0027】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置は、上記バースト誤り検出手段においてバ
ースト誤りが検出された際は第3の誤り訂正符号復号手
段では、上記バースト誤りが検出された平面に属するデ
ータに関しては第1の誤り訂正符号により検出された誤
り検出フラグを用いて誤り訂正を行うように制御するよ
うに構成するものである。
【0028】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置は、上記第3の誤り訂正符号復号手段にお
いて誤り訂正を行う際、上記バースト誤り検出手段でバ
ースト誤りが検出された場合の最大イレージャ訂正数を
バースト誤りが検出されなかった場合最大イレージャ
訂正数より大きくするよう上記第3の誤り訂正手段の誤
り訂正復号アルゴリズムを制御するように構成するもの
である。
【0029】
【0030】また、本発明の請求項に係る誤り訂正復
号方法は、伝送、あるいは記録ディジタルデータを伝
送、あるいは記録方向、および垂直方向の2次元に配置
し、上記2次元に配置されたディジタルデータを複数集
めデータブロックを構成し、上記集められたデータブロ
ックの深さ方向を含む第3の方向に第3の誤り訂正符号
を付加した後に、上記第3の誤り訂正符号を含む上記デ
ィジタルデータに伝送、あるいは記録方向、および垂直
方向に第1、および第2の誤り訂正符号を付加し伝送、
あるいは記録し、受信、あるいは再生された上記ディジ
タルデータを上記第1〜第3の誤り訂正符号を用いて誤
り訂正復号を行う誤り訂正復号方法にあって、上記受
信、あるいは再生ディジタルデータ中に発生したバース
ト誤りを検出するステップ、上記第1の誤り訂正符号を
用いて受信、あるいは再生ディジタルデータに誤り訂正
を施す第1の誤り訂正ステップ、上記第2の誤り訂正符
号を用いて受信、あるいは再生ディジタルデータに誤り
訂正を施す第2の誤り訂正ステップ、上記第3の誤り訂
正符号を用いて受信、あるいは再生ディジタルデータに
誤り訂正を施す第3の誤り訂正ステップを有し、バース
ト誤りを検出するステップでバースト誤りが検出された
上記データブロックに第2の誤り訂正ステップで誤り訂
正を施す場合は、少なくとも第2の誤り訂正符号での誤
り検出能力を上げ見逃し誤りの発生を抑えるように第2
の誤り訂正ステップでの誤り訂正復号アルゴリズムを制
御すると共に、第3の誤り訂正ステップによる誤り訂正
復号アルゴリズムをバースト誤りが検出されなかった場
のアルゴリズムとは異なるように制御するものであ
る。
【0031】また、本発明の請求項に係る誤り訂正復
号方法は、上記バースト誤りを検出するステップが、上
記第1の誤り訂正ステップで検出された誤り検出フラグ
の連続性によりバースト誤りの発生の検出を行うように
する制御するように構成するものである。
【0032】また、本発明の請求項に係る誤り訂正復
号方法は、上記バースト誤りを検出するステップにおい
てバースト誤りが検出された際は第2の誤り訂正ステッ
プで誤り訂正復号動作を行わないように制御するように
構成するものである。
【0033】また、本発明の請求項10に係る誤り訂正
復号方法は、上記バースト誤りを検出するステップにお
いてバースト誤りが検出された際は第3の誤り訂正ステ
ップにおいて、上記バースト誤りが検出された平面に属
する上記ディジタルデータに関しては第1の誤り訂正ス
テップで検出された誤り検出フラグを用いて誤り訂正を
行うように制御するように構成するものである。
【0034】また、本発明の請求項11に係る誤り訂正
復号方法は、上記第3の誤り訂正ステップにおいて、上
記バースト誤りを検出するステップでバースト誤りが検
出された場合の最大イレージャ訂正数をバースト誤りが
検出されなかった場合最大イレージャ訂正数より大き
くするよう上記第3の誤り訂正ステップのアルゴリズム
制御するように構成するものである。
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【作用】本 発明の請求項に係るディジタル信号再生装
置においては、磁気テープ上に斜めに形成されたトラッ
ク上の予め定められたエリアに記録する記録データを記
録方向、および垂直方向の2次元に配置し、上記2次元
に配置された記録データを複数集めデータブロックを構
成し、上記集められたデータブロックの深さ方向を含む
第3の方向に第3の誤り訂正符号を付加した後に、上記
第3の誤り訂正符号を含む上記記録データに記録方向、
および垂直方向に第1、および第2の誤り訂正符号を付
加し記録された磁気テープを再生するディジタル信号再
生装置にあって、再生時、再生データ中に発生した誤り
をまず始め第1の誤り訂正手段において上記第1の誤り
訂正符号を用いて誤り訂正、あるいは誤り検出を行う。
【0039】一方、バースト誤り検出手段では再生信号
中に発生したバースト誤りの検出を行う。上記第1の誤
り訂正手段で誤り訂正、あるいは誤り検出された再生デ
ータは第2の誤り訂正手段において上記第2の誤り訂正
符号を用いて第1の誤り訂正手段で検出された誤りに誤
り訂正を施す。(なお、第1の誤り訂正手段において見
逃した誤りについても第2の誤り訂正手段において誤り
訂正を施す。)
【0040】上記第2の誤り訂正手段で誤り訂正、ある
いは誤り検出された再生データは第3の誤り訂正手段に
おいて上記第3の誤り訂正符号を用いて第1、あるいは
第2の誤り訂正手段で検出された誤りに誤り訂正を施
す。(なお、第1、あるいは第2の誤り訂正手段におい
て見逃した誤りについても第3の誤り訂正手段において
誤り訂正を施す。)その際、上記バースト誤り検出手段
によりバースト誤りが検出された上記データブロックに
第2の誤り訂正符号で誤り訂正を施す際は、少なくとも
第2の誤り訂正復号手段での誤り検出能力を上げ見逃し
誤りの発生を抑えるよう第2の誤り訂正復号手段での誤
り訂正復号アルゴリズムを制御すると共に、第3の誤り
訂正復号手段による誤り訂正復号アルゴリズムをバース
ト誤りが検出されなかった場合のアルゴリズムとは異な
るように再生データに誤り訂正、および誤り検出を行
う。
【0041】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置においては、上記バースト誤り検出手段で
バースト誤りを検出する際、上記第1の誤り訂正符号に
より検出された誤り検出フラグの連続性によりバースト
誤りの発生を検出する。
【0042】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置においては、上記バースト誤り検出手段を
検出する際、通常再生時、ヘッドより出力される再生信
号の出力レベルを所定のレベルと比較し、予め定められ
た時間以上連続して再生信号の出力レベルが上記所定レ
ベル以下の場合バースト誤りを検出する。
【0043】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置においては、上記バースト誤り検出手段に
おいてバースト誤りが検出された際は上記第2の誤り訂
正手段で第2の誤り訂正符号による誤り訂正復号動作を
行わない。
【0044】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置においては、上記バースト誤り検出手段に
おいてバースト誤りが検出された際は第3の誤り訂正符
号復号手段で上記第3の誤り訂正符号を用いて誤り訂正
を行う際、上記バースト誤りが検出された平面に属する
データに関しては第1の誤り訂正符号により検出された
誤り検出フラグを用いて、誤り訂正を行うように制御す
る。
【0045】また、本発明の請求項に係るディジタル
信号再生装置においては、上記第3の誤り訂正を行う
際、上記バースト誤り検出手段でバースト誤りが検出さ
れた場合の最大イレージャ訂正数をバースト誤りが検出
されなかった場合最大イレージャ訂正数り大きくする
よう上記第3の誤り訂正手段の誤り訂正復号アルゴリズ
ムを制御する。
【0046】
【0047】また、本発明の請求項に係る誤り訂正復
号方法においては、伝送、あるいは記録ディジタルデー
タを伝送、あるいは記録方向、および垂直方向の2次元
に配置し、上記2次元に配置された上記ディジタルデー
タを複数集めデータブロックを構成し、上記集められた
データブロックの深さ方向を含む第3の方向に第3の誤
り訂正符号を付加した後に、上記第3の誤り訂正符号を
含む上記ディジタルデータに伝送、あるいは記録方向、
および垂直方向に第1、および第2の誤り訂正符号を付
加し伝送、あるいは記録し、受信、あるいは再生された
上記ディジタルデータを上記第1〜第3の誤り訂正符号
を用いて誤り訂正復号を行う誤り訂正復号方法にあっ
て、上記受信、あるいは再生ディジタルデータ中に発生
したバースト誤りを検出するステップ、上記第1の誤り
訂正符号を用いて上記受信、あるいは再生ディジタルデ
ータに誤り訂正を施す第1の誤り訂正ステップ、上記第
2の誤り訂正符号を用いて上記受信、あるいは再生ディ
ジタルデータに誤り訂正を施す第2の誤り訂正ステップ
を有し、上記第3の誤り訂正符号を用いて上記受信、あ
るいは再生ディジタルデータに誤り訂正を施す第3の誤
り訂正ステップにおいて上記ディジタルデータに誤り訂
正を施す際に、上記バースト誤りを検出するステップで
バースト誤りが検出された上記データブロックに第2の
誤り訂正ステップで誤り訂正を施す場合は、少なくとも
第2の誤り訂正符号での誤り検出能力を上げ見逃し誤り
の発生を抑えるように第2の誤り訂正ステップでの誤り
訂正復号アルゴリズムを制御すると共に、第3の誤り訂
正ステップによる復号アルゴリズムをバースト誤りが検
出されなかった場合のアルゴリズムとは異なるように制
御し、このような異なるアルゴリズムを用いて上記ディ
ジタルデータに誤り訂正を施す。
【0048】また、本発明の請求項に係る誤り訂正復
号方法においては、上記バースト誤りを検出するステッ
プにおいて受信、あるいは再生ディジタルデータ中に発
生したバースト誤りを検出する際、上記第1の誤り訂正
ステップで検出された誤り検出フラグの連続数をカウン
トし所定数以上誤り検出フラグが連続して検出された場
合バースト誤りの発生を検出するようにする制御する。
【0049】また、本発明の請求項に係る誤り訂正復
号方法においては、上記バースト誤りを検出するステッ
プにおいてバースト誤りが検出された際は第2の誤り訂
正ステップでは上記第2の誤り訂正符号を用いた誤り訂
正復号動作を行わないように制御する。
【0050】また、本発明の請求項10に係る誤り訂正
復号方法においては、上記バースト誤りを検出するステ
ップにおいてバースト誤りが検出された際は第3の誤り
訂正ステップにおいて、受信、あるいは再生ディジタル
データに誤り訂正を施す際、上記バースト誤りが検出さ
れた平面に属するデータに関しては第1の誤り訂正ステ
ップで検出された誤り検出フラグを用いバースト誤りの
検出されなかった平面に属するディジタルデータに関し
ては第2の誤り訂正ステップで検出された誤り検出フラ
グを用いて誤り訂正を行うように制御する。
【0051】また、本発明の請求項11に係る誤り訂正
復号方法においては、上記第3の誤り訂正ステップにお
いて、上記データブロック内に上記バースト誤りを検出
するステップでバースト誤りが検出された場合の最大イ
レージャ訂正数をバースト誤りが検出されなかった場合
の最大イレージャ数よりも大きくするように上記第3の
誤り訂正ステップの誤り訂正復号アルゴリズムを制御す
る。
【0052】
【実施例】実施例1. 図1は本発明の実施例1におけるディジタルVTRの記
録系のブロック構成図である。図において、1はトラン
スポートパケットの入力端子である。10はトランスポ
ートパケット中のトランスポートヘッダを検出するとと
もに、ビットストリーム中に含まれるシーケンスヘッダ
やピクチャヘッダ等のヘッダを検出し、フレーム、ある
いはフィールド内符号化データを分離するヘッダ解析回
路、11は入力されたトランスポートパケットを1ビッ
トのビットストリームのデータにパラレル/シリアル変
換するパラレル/シリアル回路(以降、P/S変換回路
と記す。)、12は、上記ヘッダ解析回路10で検出さ
れたヘッダ情報をもとにフレーム、あるいはフィールド
内符号化された画像(以下、イントラ画像と記す。)の
ビットストリームデータを分離し、4倍速、および18
倍速用の特殊再生用データを生成する特殊再生用データ
生成回路である。
【0053】13は入力端子1より入力されるトランス
ポートパケットを一旦メモリ内に記憶するとともに、デ
ータを出力する際図5(b)に示すシンクブロックフォ
ーマット(詳細は後述する。)に変換する第1のメモ
リ、14は特殊再生用データ生成回路12より出力され
る4倍速再生用のデータを用いて4倍速用の特殊再生用
トランスポートパケットを生成する4倍速用データ生成
回路、15は特殊再生用データ生成回路12より出力さ
れる18倍速再生用のデータを用いて18倍速用の特殊
再生用トランスポートパケットを生成する18倍速用デ
ータ生成回路である。
【0054】16はトランスポートパケットの形で入力
された4倍速再生用データを一旦メモリ内に記憶すると
ともに、データを出力する際シンクブロックフォーマッ
トに変換する(図5参照。詳細は後述する。)第2のメ
モリ、17はトランスポートパケットの形で入力される
18倍速再生用データを一旦メモリ内に記憶するととも
に、データを出力する際シンクブロックフォーマットに
変換する(図5参照。詳細は後述する。)第3のメモリ
である。
【0055】18は、第1のメモリ13より出力される
入力トランスポートパケット、および第2のメモリ1
6、および第3のメモリ17より出力される各特殊再生
用データを予め定められたシンクブロックの順番に並べ
変えるデータ合成回路(なお、上記各種データは、上記
第1のメモリ13、第2のメモリ16、および第3のメ
モリ17において図5(b)に示すシンクブロックフォ
ーマットに変換されデータ合成回路18へ入力され
る。)、19は第4のメモリ、20は第4のメモリ19
に記憶された記録データ(以降、記録データ、あるいは
記録ディジタルデータと記す。)に付加する誤り訂正符
号(以降、C4検査符号と記す。)を生成する第1の誤
り訂正符号回路、21は第1の誤り訂正符号回路20で
誤り訂正符号の付加された記録データを記憶する第5の
メモリ、22は第5のメモリ21に記憶された記録デー
タにSD規格で定義される水平方向(C1検査符号)、
および垂直方向(C2検査符号)の誤り訂正検査符号を
付加する第2の誤り訂正符号回路である。
【0056】23は第5のメモリ21より出力される誤
り訂正検査符号の付加された記録データにディジタル変
調を施すディジタル変調回路である。なお、図26に示
すID情報、およびシンク情報の付加は、上記ディジタ
ル変調回路23の入力時点で各シンクブロックのデータ
に付加される。24は記録アンプ、25は回転ドラム、
26aはAトラックのデータを記録再生する回転ヘッ
ド、26bはBトラックのデータを記録再生する回転ヘ
ッド、27は磁気テープである。
【0057】図2は本発明の実施例1における特殊再生
用データ生成回路のブロック構成図である。なお、図に
おいて、従来例と同一符号を記したものは、構成、およ
び動作が同一である。35はフレーム、あるいはフィー
ルド内符号化されたイントラ画像のビットストリームを
入力する入力端子、36a、および36bは4倍速再生
用データ、および18倍速再生用データの出力端子であ
る。4は入力されたイントラ画像に可変長復号を施す可
変長復号器、5はカウンタ、6a、および6bは入力さ
れたイントラデータのビットストリームより4倍速再生
用データ、および18倍速再生用データを抜き取るデー
タ抜き取り回路、7a、および7bは各DCTブロック
の終わりにEOB(End Of Block)コード
を付加するEOB付加回路である。
【0058】図3は本発明の実施例1における4倍速用
データ生成回路のブロック構成図である。なお、4倍速
用データ生成回路14、および18倍速用データ生成回
路15の回路構成は同一であるので本実施例1では18
倍速用データ生成回路15の詳細な説明は省略する。図
において、40はヘッダ解析回路10より出力されるト
ランスポートヘッダ、シーケンスヘッダ、ピクチャヘッ
ダ等のヘッダ情報、および量子化テーブル等の付加情報
の入力端子、41は特殊再生用データ生成回路12より
出力される4倍速再生用データの入力端子、42は入力
端子40より入力されるトランスポートヘッダに修正を
加え出力するトランスポートヘッダ修正回路、43は特
殊再生用データ生成回路12より出力される4倍速再生
用データにヘッダ解析回路10で検出されたシーケンス
ヘッダ、ピクチャヘッダ等のヘッダ情報、および4倍速
再生用データを復号する際に必要となる付加情報(量子
化テーブル情報など)を付加するヘッダ付加回路、44
はヘッダ付加回路43より出力されるビットストリーム
データにシリアル/パラレル変換を施し1バイトが8ビ
ットのデータを生成するとともに、データを184バイ
ト集めトランスポートパケットのデータ部分を構成する
パケット化回路、45はパケット化回路44より出力さ
れるトランスポートパケットのデータにトランスポート
ヘッダ修正回路42より出力されるトランスポートヘッ
ダを付加するトランスポートヘッダ付加回路である。
【0059】図4は本発明の実施例1における第1の誤
り訂正符号回路のブロック構成図である。図において、
50はデータ合成回路18より出力される制御信号の入
力端子、51はシャフリングアドレス発生回路56より
出力されるメモリアドレスの出力端子、52は第4のメ
モリ19へのデータの書き込み、および読みだし制御信
号の出力端子、53は第4のメモリ19より読みだされ
たデータの入力端子、54は第4のメモリ19へのデー
タ(C4検査符号)の出力端子、55は第2の誤り訂正
符号回路22への制御信号の出力端子である。56は誤
り訂正符号化制御回路58より出力されるアドレス情報
をもとにシャフリングアドレスを生成するシャフリング
アドレス発生回路、57は第4のメモリ19より出力さ
れるデータより第4の誤り訂正検査符号(C4検査符
号)を生成する誤り訂正検査符号生成回路、58は第1
の誤り訂正符号回路20を制御する誤り訂正符号化制御
回路である。59は、第2の誤り訂正符号回路22より
出力される符号化データ要求信号の入力端子である。
【0060】図5は本発明の実施例1におけるシンクブ
ロックフォーマットを示し、図5(a)は入力ビットス
トリーム(あるいはデータ)に含まれるトランスポート
パケット図、図5(b)は磁気テープ27上に記録され
る記録シンクブロック図である。入力端子1より入力さ
れるビットストリームには、ディジタル映像信号、ディ
ジタルオーディオ信号、さらには映像信号、およびオー
ディオ信号に関するディジタルデータが含まれており、
それらは図5(a)に示すトランスポートパケットに区
切られて伝送されてくる。パケットは、4バイトのヘッ
ダ部と184バイトのデータ部とから構成されている。
【0061】本実施例1では、ビットストリームをトラ
ンスポートパケット単位に検出し、検出された2つのト
ランスポートパケットを図5(b)に示すように5シン
クブロックの記録データブロック(シンクブロックフォ
ーマット)に変換し記録する。図において、H1は第1
のヘッダ、H2は第2のヘッダである。H1には5シン
クブロック(1シンクブロック内の詳細は図26を参
照)の何番目のシンクかを示す識別データなどが記録さ
れる。H2には映像データかオーディオデータか等の識
別データなどの情報が記録される。
【0062】図6は高速再生時に各高速再生速度におい
て1トラックより再生できるシンクブロック数を示す図
である。なお、図中の各値は10μm(なお、SD規格
におけるトラックピッチは10μmとなっている。)の
回転ヘッドを用いて特殊再生を行った際に各再生速度に
おいて1本のトラックより再生できるシンクブロック数
を示したものである。なお、計算は1トラック(180
度相当)のシンクブロック数を186シンクブロックと
し、従来例と同様に再生信号の出力レベルが−6dBよ
り大きい部分が得られるものと仮定して算出した。
【0063】図7は本発明の実施例1における特殊再生
用データ記録エリアの配置を含む4トラック周期のトラ
ックパターンを示す図である。図に示すように、各トラ
ック上のビットストリーム(以下、通常再生用データと
記す。)の記録エリア、および特殊再生用データ、およ
び第4の誤り訂正符号(C4検査符号)の記録エリアは
4トラックを周期として繰り返すものとする。以降、こ
の4本のトラックをトラックフォーマットと記す。図8
には図7に示す4トラック周期のデータ(1トラックフ
ォーマットのデータ)の磁気テープ27上での配置を示
した。
【0064】次に、図6〜図8を用いて本実施例1の記
録フォーマットを説明する。なお、以下の説明では回転
ヘッド26aで記録したトラックをAトラック、回転ヘ
ッド26bで記録したトラックをBトラックを記す。図
7において、T1はAチャンネルの回転ヘッド26aに
よって記録された第1のトラック、T2はBチャンネル
の回転ヘッド26bによって記録された第2のトラッ
ク、T3はAチャンネルの回転ヘッド26aによって記
録された第3のトラック、T4はBチャンネルの回転ヘ
ッド26bによって記録された第4のトラックを示す。
本実施例1では上述のように第1のトラックから第4の
トラックの4本のトラックを1トラックフォーマットと
して磁気テープ上にデータを記録する。図中トラックの
下側に記したf0、f1、f2は再生時にトラッキング
制御を行うための基準信号として各トラックに記録され
るパイロット信号の種類を示している。なお、本実施例
1ではビデオエリア中のC2検査符号記録エリア、およ
びVAUXデータ記録エリアを除く135シンクブロッ
クのビデオエリアに通常再生用データ、特殊再生用デー
タ、およびC4検査符号を記録するものとする。
【0065】図7において、A0〜A4は18倍速再生
用データ記録エリアの磁気テープ27上での配置を示
す。各18倍速再生用データ記録エリア(A0〜A4)
は5シンクブロックの幅で構成されている。また、18
倍速再生用データ記録エリアは図に示すように各Aトラ
ック上(T1、およびT3)に5箇所のエリアが設けら
れている。なお、図中同一符号を記したエリアには同一
のデータが記録される。
【0066】同様に、図においてB0は4倍速再生用デ
ータ記録エリアの磁気テープ27上での配置を示す。4
倍速再生用データ記録エリアは25シンクブロックの幅
で構成されている。また、4倍速再生用データ記録エリ
アは図に示すようにT2トラック上に1箇所設けられて
いる。また、図においてC0〜C3は後述するC4検査
符号の記録エリアの磁気テープ27上での配置を示す。
上記C4検査符号の記録エリアは10シンクブロックの
幅で各トラック上に設けられている。
【0067】なお、各データ記録エリアに割り当てたシ
ンクブロック数は、図6に示すデータに基づいて決定し
た。すなわち、図6より、4倍速再生時には1トラック
より62シンクブロックが収得可能であり、18倍速再
生時には1トラックより10.9シンクブロックが収得
可能である。これに基づいて構成した各特殊再生速度に
対応する磁気テープ27上のデータ配置を図7に示し
た。図7に示した1トラックフォーマットを繰り返し記
録することで磁気テープ27上にデータを記録する。
【0068】図8に実施例1の記録フォーマットを示
す。実施例1では、B0エリアの情報を用いて4倍速の
高速再生を行い、A0〜A4エリアの情報を用いて18
倍速の高速再生を行う。その際、図8に示すようにB0
エリアに関しては同一の特殊再生用データを2トラック
フォーマット繰り返し記録し、A0〜A4のエリアに関
しては9トラックフォーマット繰り返し記録する。従っ
て、B0エリアのデータに関しては図8に示すように8
トラックを周期として同一データが2度繰り返し記録さ
れ、A0〜A4エリアに関しては36トラックを周期と
して同一データが18回繰り返し記録される。なお、図
8中同一ハッチを施したA0〜A4、およびB0エリア
には同一の特殊再生用データが記録される。
【0069】次に、本発明の1つの中心になる誤り訂正
符号の記録方法について説明する。従来例でも述べたよ
うに、ATV信号(あるいはDVB信号等)は動き補償
予測をベースとした圧縮方式を用いてデータ圧縮を行っ
ている。従って、通常再生時、再生データ中に誤りが発
生した場合、ATV信号では上記誤りが複数のフィール
ド、あるいはフレームにまで伝搬してしまい視覚上非常
に見苦しいという問題点があった。また、上記SD規格
のディジタルVTRをコンピュータ等のデータ、あるい
はプログラムなどを記憶する蓄積メディアとして使用す
る場合、磁気テープ27上の傷、あるいは磁気テープ2
7上に付着しているゴミ等で発生するドロップアウトな
どで再生されなかったデータについて、それを復元する
ためにさらに強力な誤り訂正符号を付加することが望ま
れるという課題もあった。
【0070】以下、誤り訂正符号記録エリアに記録する
C4検査符号の生成方法について説明する。本実施例1
では、10トラックのデータを集め、集めたデータにイ
ンターリーブを施しC4検査符号を生成する。以降、C
4検査符号を生成する際に構成される上記10トラック
のデータを集め構成されたブロックをデータブロックと
記す。C4検査符号としては(138、128、11)
リードソロモン符号を用いる。図9にインターリーブを
施すために構成した10トラックのデータブロックを示
す。なお、図中v方向(垂直方向)に記したシンクブロ
ックナンバーは、図24に示すビデオエリアの先頭(シ
ンクブロックアドレス19)のVAUXデータのシンク
ブロックを0としてビデオデータエリア内の各シンクブ
ロックに順番につけたものである。同様にu方向(水平
方向)に記したデータナンバーは、図5(b)に示すシ
ンクブロックフォーマット中のH1ヘッダを除く記録デ
ータに付けたものである。本実施例1では、図9に示す
ようにC4検査符号はビデオエリアに記録されるID、
シンクデータ、C1検査符号、C2検査符号、および図
5(b)に示すH1ヘッダ部分以外の記録データに対し
て生成されるものとする。なお、構成はこれに限るもの
ではない。
【0071】図10は従来のC4検査符号のインターリ
ーブ動作を説明するための図である。ここで、C4検査
符号を構成する際のデータブロック内のトラックナンバ
ーをTn(0≦Tn≦9)、上記トラック内のシンクブ
ロックナンバーをSBn(0≦SBn≦137)、シン
クブロック内のデータナンバーがDn(0≦Dn≦7
5)であるデータをD[Dn,SBn,Tn]で定義し
た場合、図10に示すデータインターリーブの場合は、 (D[0,0,0] ,D[1,1,1] ,D[2,
2,2],・・・,D[(j mod 76) ,j
,(j mod 10)],・・・,D[50,12
6,6] , D[51,127,7],・・・,,D
[60,136,6],D[61,137,7]) となる。ここでD[0,0,0]〜D[50,126,
6]、およびD[61,137,7]の128バイトは
情報シンボル、D[51,127,7]〜D[60,1
36,6]までの10バイトはC4検査符号となる。図
10には上記インターリーブ動作を図式的に表した。イ
ンターリーブは1点鎖線の方向に上記138シンクブロ
ックのデータ(シンボル)に対して施される。点線はト
ラック内でのインターリーブ方向を示す。なお、C4検
査符号は図24に示すビデオエリアの146〜155の
シンクブロックに記録される。
【0072】この動作を各トラックの先頭のシンクブロ
ック内の全てのデータに行う。すなわち、kトラック目
の先頭よりi番目のデータ(データナンバーがiである
データ)を先頭として上記C4検査符号の生成を行う際
は、 (D[i,0,k], D[(i+1 mod 7
6),1,(k+1 mod 10)],・・・,D
[(i+j mod 76),j,(k+jmod 1
0)],・・・,D[(i+127 mod 76),
127,(k+127 mod 10)],D[(i+
128 mod 76),128,(k+128 mo
d 10)],・・・,D[(i+137 mod 7
6),137,(k+137 mod 10)]) となり、1トラック当りiを0〜75まで変化させ、こ
れを10トラック(kを0〜9まで変化させる。)に施
すことによりC4検査符号を生成する。なお、図10
中、あるいは上式中の(X mod Y)あるいは(X
mod. Y)は整数Xを整数Yで除算した時の余り
をあらわす。なお、上記インターリーブが施され生成さ
れたC4検査符号は、図7に示す所定のエリアに記録さ
れる。
【0073】次に、上記従来のC4検査符号の持つバー
スト誤り訂正能力について説明する。図10に示すよう
に各トラックには10トラックの深さのデータインター
リーブが施され符号化されている。また、C4検査符号
は最小距離が11の符号であるので最大10個の消失ま
で誤りを訂正することができる。従来のインターリーブ
では例えば、図10に示すトラックナンバー0のトラッ
ク上のインターリーブデータの距離に注目すると、特に
D[70,70,0]と次のシンボルD[4,80,
0]の間の距離が狭くなっている。他のシンボル間の距
離は10シンクブロック+10シンボルとなっているの
に対して、上記期間は9シンクブロック+10シンボル
(なお、実際はC1検査符号、シンク・ID情報など8
+5+1シンボルを加える。)となり、シンボル間の距
離が1シンクブロック程度短くなっている。
【0074】よって、通常再生時に例えばドロップアウ
トにより1トラック内に長いバースト誤りが発生した場
合、バースト誤りの発生位置によりC4検査符号の誤り
訂正能力が若干異なる。上述のように、シンボル間の距
離の短い部分、すなわち上記D[70,70,0]と次
のシンボルD[4,80,0]にまたがりバースト誤り
が発生した場合は、上述のように1シンクブロック程度
シンボル間の距離が短いのでその分バースト誤り訂正長
が短くなる(具体的には1シンクブロック程度短くな
る。)一般に、C4検査符号による誤り訂正は、C2検
査符号による誤り訂正時(以降、C2復号と記す。)に
検出された誤り検出フラグをもとに消失訂正を行う。そ
の際、C2復号時に検出された誤りが所定数以上の場合
は上記誤り検出フラグを無視してC4検査符号による誤
り訂正(以降、C4復号と記す。)を行う。
【0075】特に、C2復号時に検出された誤りが所定
数以上の場合、C4復号時にはC2復号時に検出した誤
り検出フラグを無視してC4復号を行う。この場合、バ
ースト誤り訂正能力は消失訂正を行わないため約半分程
度になる。この際、従来のインターリーブ方式では1本
のトラック内でバースト誤りが発生した場合、バースト
誤りの発生位置、および符号語の先頭位置によりバース
ト誤りの訂正能力(最大バースト誤り訂正長)は1シン
クブロック程度異なることになる。また、C4検査符号
による誤り訂正の際に消失訂正を行わないような復号ア
ルゴリズムの場合についても同様のことが生じる。(な
お、復号アルゴリズムの詳細については再生系の動作で
詳しく述べる。)
【0076】次に、本発明の実施例1におけるインター
リーブ方式を図11を用いて説明する。なお、上記従来
例と同様にC4検査符号を構成する際のデータブロック
内のトラックナンバーをTn(0≦Tn≦9)、上記ト
ラック内のシンクブロックナンバーをSBn(0≦SB
n≦137)、シンクブロック内のデータナンバーをD
n(0≦Dn≦75)とするデータをD[Dn,SB
n,Tn]と定義した場合、 (D[0,0,0] ,D[0,1,1] ,D[0,
2,2],・・・,D[5×INT[j/10] mo
d 76,j,(j mod 10)],・・・,D
[60,126,6],D[60,127,7],・・
・,D[65,136,6],D[65,137,
7]) となる。ここでD[0,0,0]〜D[60,126,
6]、およびD[65,137,7]の128バイトは
情報シンボル、D[60,127,7]〜D[65,1
36,6]までの10バイトはC4検査符号となる。な
お、上式中に記したINT[X]は実数Xの整数部分を
示す。図11には上記インターリーブ動作を図式的に表
した。インターリーブは矢印の方向に上記138シンク
ブロックのデータ(シンボル)に対して施される。な
お、上記C4検査符号は上記従来例と同一のエリアに記
録される。
【0077】この動作を各トラックの先頭のシンクブロ
ック内の全てのデータに行う。すなわち、kトラック目
の先頭のシンクブロックよりi番目のデータを先頭とし
て上記C4検査符号の生成を行う際は、 (D[i,0,k],D[(i,1,(k+1 mod
10)],・・・,D[(i+5×INT[j/1
0]) mod 76,j, (k+jmod 1
0)],・・・,D[(i+60 mod 76),1
27,(k+127 mod 10)],D[(i+6
0 mod 76),128,(k+128 mod
10)],・・・,D[(i+65 mod76),
37,(k+137 mod 10)]) となり、1トラック当りiを0〜75まで変化させ、こ
れを10トラック(kを0〜9まで変化させる。)に施
すことによりインターリーブを実行しC4検査符号を生
成する。なお、上式中の(X mod Y)は整数Xを
整数Yで除算した時の余りをあらわす。また、上式中に
記したINT[X]は実数Xの整数部分を示す。なお、
上記インターリーブが施されC4検査符号が生成された
データは、図7に示す所定のエリアに記録される。
【0078】次に、上記実施例1のC4検査符号の持つ
バースト誤り訂正能力について説明する。図11に示す
ように各トラックには10トラックの深さのデータイン
ターリーブが施され符号化されている。また、C4検査
符号は最小距離が11の符号であるので最大10個の消
失まで誤りを訂正することができる。本実施例1では従
来のインターリーブの場合と異なり、図11に示すトラ
ックナンバー0のトラック上のインターリーブデータの
距離に注目すると、全て10シンクブロック+5シンボ
ルと等間隔にシンボルを配置することができ、通常再生
時にどの位置に長いドロップアウトが発生した場合(1
トラック内に長いバースト誤りが発生した場合)でも、
バースト誤りの発生位置に係わらずC4検査符号による
誤り訂正能力を均一にすることができる。
【0079】また、C4検査符号は図11に示すように
138シンクブロックのデータブロックに対して10ト
ラックの深さのデータインターリーブを施し符号語を生
成する。また、C4検査符号は最小距離が11の符号で
あるので最大10個の消失まで誤りを訂正することがで
きる。従って、他のトラックで誤りが検出されなかった
と仮定すると最大のバースト誤り訂正能力は10×10
=100シンクブロックとなる。よって、通常再生時に
例えばドロップアウトにより1トラック内の100シン
クブロックのデータが再生されなかった場合でもC4検
査符号によりデータを復元することができる。
【0080】SD規格のディジタルVTRでは、フレー
ム周波数が30Hzの場合、1フレームのディジタル映
像信号を10本のトラックに記録する。その際、上記1
フレームのデータを記録する10トラックの先頭より順
番にトラックナンバーをID信号中に付加する。具体的
には、上記AトラックとBトラックのペアーには同一の
番号が付加されるので0番〜4番までのトラックナンバ
ーが付加される。米国では周知のようにフレーム周波数
は30HzであるのでSD規格のディジタルVTRでは
上述の要領でトラックナンバーが付加される。よって、
本実施例1ではインターリーブを10トラック単位で施
すことにより、新たに付加情報を付加することなくデー
タにC4検査符号を生成した上記10トラックのデータ
ブロックを識別することができる。本実施例1では、説
明は省略するが、欧州などのPAL/SECAM圏では
フレーム周波数が25Hzであるので1フレームのデー
タは12トラックに記録され、トラックナンバーも0番
〜5番が付加されることになる。よって、上記インター
リーブも12トラック単位で施しても良いことはいうま
でもない。
【0081】以下、本発明の一般式を以下に示す。ここ
で、図11に示すu方向のデータ数をn1、w方向の有
効サンプル数をn3、およびC4検査符号の情報シンボ
ル数をk2、C4検査符号の最小距離をd3とした場
合、符号語V(Z)は以下の多項式で表現される。
【0082】
【数1】
【0083】ここで、上記αはインターリーブの長さを
決定するパラメータで上記条件を満たすように決定す
る。なお、αを決定する際は、1つの符号語内で同一の
C2検査符号で検出された誤り検出フラグを使用しない
ように決定すると、非常に効率のよい符号語を生成する
ことができる。なお、上式中の(X mod Y)は整
数Xを整数Yで除算した時の余りをあらわす。また、上
式中に記したINT[X]は実数Xの整数部分を示す。
【0084】次に図1〜図11を用いて記録系の動作に
ついて説明する。入力端子1から入力されたトランスポ
ートパケットは、ヘッダ解析回路10、および第1のメ
モリ13へ入力される。ヘッダ解析回路10ではまずは
じめ、入力されたトランスポートパケットからトランス
ポートヘッダを検出する。そして、検出したトランスポ
ートヘッダを解析し上記トランスポートストリームより
Program Association Table
(PAT)、およびProgram MapTable
(PMT)を分離しディジタルVTRに記録する番組の
PIDを検出する。
【0085】ヘッダ解析回路10では上記検出されたP
IDをもとに記録する番組のビデオデータを伝送するト
ランスポートパケットを分離する。なお、上記分離され
たトランスポートパケットの情報は第1のメモリ13へ
入力される。そして、ヘッダ解析回路10では分離され
た上記トランスポートパケット内のデータを解析しシー
ケンスヘッダ、ピクチャヘッダ、スライスヘッダ等のヘ
ッダ情報を分離し、分離した上記ヘッダ情報をもとにト
ランスポートパケットよりイントラ画像データを分離す
る。なお、その際イントラ画像(以降、イントラ画像、
あるいはイントラ画像データと記す。)に付加されてい
る上記各種ヘッダ情報、およびヘッダ情報に付加されて
いる付加情報も分離する。
【0086】ここで、シーケンスヘッダとは、ビデオ信
号のビットストリーム中に設けられたヘッダ情報でMP
EG1とMPEG2の識別情報、画像のアスペクト比、
画像の伝送レート情報などが付加されている。また、ピ
クチャヘッダとは、各フレーム、あるいはフィールドの
先頭に付加されているヘッダで各フレーム、あるいはフ
ィールドの先頭を指し示すとともに、符号化モードなど
のモード信号、量子化テーブルなどが付加されている。
また、MPEG2では、1フレームのデータを伝送する
際、1フレーム(フィールド)の画面を複数のスライス
に区切って伝送する。スライスヘッダはその先頭を指し
示す。(各ヘッダについての詳細はMPEG2のドラフ
トを参照)
【0087】ヘッダ解析回路10で分離された上記ヘッ
ダ情報、およびそれに付随する付加情報(例えば、量子
化テーブル情報など)は、P/S変換回路11、第1の
メモリ13、特殊再生用データ生成回路12、4倍速用
データ生成回路14、および18倍速用データ生成回路
15へ出力される。また、ヘッダ解析回路10で分離さ
れたイントラ画像データはP/S変換回路11へ出力さ
れる。
【0088】ヘッダ解析回路10で検出されたイントラ
画像データ(以下、イントラフレームの画像データと記
す。なお、以下の説明では1フレームを単位として符号
化されたデータを記録する場合について説明する。)は
P/S変換回路11でP/S変換が施され1ビットのビ
ットストリームデータに変換される。1ビットのシリア
ルデータに変換された上記イントラフレームのビットス
トリームデータは特殊再生用データ生成回路12へ入力
される。図2を用いて特殊再生用データ生成回路12の
動作を説明する。MPEG2による画像圧縮は8ライン
×8画素のブロック(以下、DCTブロックと記す。)
に離散コサイン変換(以下、DCTと記す。)を施し、
DCTの施されたデータに(以下、DCT係数と記
す。)量子化を施した後にジグザグスキャニングという
スキャニング順序でパワースペクトラムの集中する低域
成分より順次DCT係数を読みだし、係数0をランとす
るランレングス符号化(ランレングスデータと係数デー
タに分離する。)を施す。そして、上記ランレングス符
号化の施されたデータに2次元の可変長符号化を施し伝
送レートを削減する。
【0089】入力端子35を介して入力されたイントラ
画像のシリアルデータは可変長復号器4、データ抜き取
り回路6a、およびデータ抜き取り回路6bに入力され
る。可変長復号器4では、入力されたビットストリーム
に可変長復号を施す。本実施例1では、可変長復号の際
に入力ビットストリームを完全に復号するのではなく、
可変長符号語の上記ランレングス長、および可変長符号
語の符号長のみ検出し出力することにより回路規模の削
減を図っている。(なお、完全に可変長復号を行っても
良いことは言うまでもない。)カウンタ5では、上記ラ
ンレングス長をもとに復号された1DCTブロック内の
DCT係数の数をカウントし、データ抜き取り回路6
a、およびデータ抜き取り回路6bにカウント結果を出
力する。
【0090】データ抜き取り回路6aでは、予め設定さ
れた4倍速再生用データ(なお、本実施例1ではB0エ
リアに記録する信号を以下4倍速再生用データと記す。
同様に、A0〜A4エリア記録する信号を以下18倍速
再生用データと記す。)の符号量制御情報(伝送するD
CT係数の個数)、およびカウンタ5より出力される上
記カウント結果をもとに伝送する4倍速再生用データの
可変長符号語を抜きとる。具体的なデータの抜き取り方
法としては、上記カウンタ5より出力される復号された
DCT係数の数を上記符号量制御情報と比較し、上記符
号量制御情報を越える前までの可変長符号語を伝送する
ように制御する。なお、可変長符号語の切れ目は可変長
復号器4より出力される符号長情報によって検出する。
【0091】データ抜き取り回路6bも同様に上記18
倍速再生用データの符号量制御情報、カウンタ5、およ
び可変長復号器4より出力される情報をもとに18倍速
再生用データの可変長符号語を抜き取る。それぞれ抜き
取られたデータはEOB付加回路7a、および7bで各
DCTブロックの終わりにEOBコードが付加され、そ
れぞれ出力端子37a、および37bを介して出力され
る。なお、各DCTブロックの先頭に関しては、可変長
復号器4で検出され、カウンタ5、およびデータ抜き取
り回路6a、および6bに出力される。
【0092】この時データを抜き取るDCT係数の数は
各倍速数で同一でもかまわないし、異なっていてもかま
わない。抜き取るDCT係数の数が異なるということ
は、特殊再生用トランスポートパケット内に記録される
DCTブロックの個数が異なることを意味する。特殊再
生用データを記録することができるエリアは上述のよう
に限られている。よって、各特殊再生速度に対する、該
特殊再生用データ記録エリアが同一シンクブロック数で
有れば、1DCTブロック内のDCT係数の記録数を多
くすると記録する特殊再生用データ記録エリアが多く必
要となり、高速再生時の高速再生画像データの更新周期
(以降、リフレッシュと記す。)が長くなる。なお、再
生画質はDCT係数を多く伝送する分良くなる。反対
に、1DCTブロック内のDCT係数の記録数を少なく
すると特殊再生用データの1フレーム当りのデータ量が
少なくなり、特殊再生用データ記録エリアが少なくてす
むので高速再生画像のリフレッシュが短くなる。なお、
再生画質は記録するDCT係数が少ないので悪くなる。
このリフレッシュと画質のトレードオフで各倍速数にお
けるデータの抜き取り量を決定すれば良い。
【0093】特殊再生用データ生成回路12より出力さ
れた4倍速再生用データ、および18倍速再生用データ
はそれぞれ4倍速用データ生成回路14、および18倍
速用データ生成回路15へ入力される。続く処理は各再
生速度(4倍速、および18倍速)において同様である
ので、ここでは4倍速再生用データの生成方法について
述べる。以下、図3を用いて4倍速用データ生成回路1
4の動作を説明する。4倍速用データ生成回路14で
は、ヘッダ解析回路10より入力されるトランスポート
ヘッダ情報、および各種ヘッダ情報(付加情報を含
む。)、および特殊再生用データ生成回路12より出力
される4倍速再生用データを用いて4倍速再生用のトラ
ンスポートパケットを生成する。
【0094】入力端子40を介して入力されたトランス
ポートヘッダ情報はトランスポートヘッダ修正回路42
でトランスポートヘッダに修正が加えられる。具体的に
は、ヘッダ解析回路10より出力されるイントラ情報に
基づき、イントラ画像を伝送してきたトランスポートパ
ケットのトランスポートヘッダ中のトランスポートパケ
ットの連続性を指し示すヘッダ情報を書き換える。一
方、ヘッダ付加回路43では、入力端子41を介して入
力された特殊再生用データ生成回路12より出力される
特殊再生用ビットストリームに、ヘッダ解析回路10で
検出されたシーケンスヘッダ、ピクチャヘッダ、スライ
スヘッダ等のヘッダ情報、および各ヘッダの中から特殊
再生用データを復号する際に必要となる情報を付加す
る。(符号化モードフラグ、あるいは量子化テーブル情
報など。)
【0095】ヘッダ情報の付加された特殊再生用データ
はパケット化回路44で、シリアル/パラレル変換が施
され1バイトが8ビットのデータに変換される。シリア
ル/パラレル変換の施された8ビットのデータは184
バイトずつに区切られトランスポートパケットのデータ
部分が構成される。なお、シリアル/パラレル変換の際
に各ヘッダ情報がMPEG2で規定されているように4
バイトで構成されるように各ヘッダ情報の前に“0”デ
ータが挿入される。(各ヘッダ情報は32ビットで構成
されており、トランスポートパケットを生成する際4バ
イトで構成する必要がある。)具体的にはヘッダ情報が
5バイトにまたがるような場合には、ヘッダ情報の前に
“0”情報を付加することによりにヘッダ情報が4バイ
トで構成されるように制御する。パケット化回路44で
構成された184バイトのトランスポートパケットのデ
ータは、トランスポートヘッダ付加回路45でトランス
ポートヘッダ修正回路42より出力されるトランスポー
トヘッダ情報が付加され出力される。なお、上記トラン
スポートヘッダ修正回路42からのヘッダ情報の読みだ
しはパケット化回路44より出力されるタイミング信号
に基づき出力される。4倍速用データ生成回路14で生
成された4倍速再生用データはトランスポートパケット
の形で第2のメモリ16へ出力される。
【0096】上述では、4倍速再生用データのトランス
ポートパケット化について述べたが、18倍速再生用デ
ータも同様の処理が施される。特殊再生用データ生成回
路12から出力された18倍速再生用データは18倍速
用データ生成回路15に入力される。18倍用データ生
成回路15では、ヘッダ付加回路43で、ヘッダ解析回
路10より出力されるヘッダ情報に基づき各ヘッダ、お
よび付加情報が付加された後に、パケット化回路44で
上記要領でシリアル/パラレル変換が施されトランスポ
ートパケットのデータ部分が構成され、トランスポート
ヘッダ付加回路45でトランスポートヘッダ修正回路4
2より出力される修正トランスポートヘッダが付加さ
れ、トランスポートパケットの形で第3のメモリ17に
出力される。
【0097】4倍速用データ生成回路14、および18
倍用データ生成回路15より出力された各々の特殊再生
用トランスポートパケットデータは、第2のメモリ1
6、および第3のメモリ17へ入力される。第2、およ
び第3のメモリ16、および17では入力されたデータ
をトランスポートパケットの形でメモリ内の記憶領域に
記憶し、1フレーム(フィールド)の特殊再生用データ
を構成する。
【0098】第2のメモリ16、および第3のメモリ1
7で構成された1フレームの特殊再生用データはデータ
合成回路18より出力されるデータ要求信号に基づき、
2つの上記特殊再生用トランスポートパケットごとにメ
モリより読みだされ、図5(b)に示すように5シンク
ブロックのデータに変換されデータ合成回路18へ出力
される。その際、図5(b)に示すH1、およびH2ヘ
ッダ情報が付加されるものとする。
【0099】一方、入力端子1を介して入力されたトラ
ンスポートパケットは第1のメモリ13へ入力され記憶
される。第1のメモリ13はデータ合成回路18より出
力される制御信号(データ要求信号)に基づき入力され
たデータを読みだす。その際、トランスポートパケット
単位で入力されたデータは2トランスポートパケットを
単位として、図5(b)に示すように5シンクブロック
のデータに変換して出力される。なお、特殊再生用デー
タの場合と同様に第1のメモリ13より上記シンクブロ
ックのデータを出力する際に上記H1、およびH2ヘッ
ダ情報を付加するものとする。
【0100】データ合成回路18では、第1のメモリ1
3、第2のメモリ16、および第3のメモリ17より出
力されるデータを用いて記録フォーマットを生成する。
以下、記録フォーマット生成動作について説明する。デ
ータ合成回路18では、まずはじめ図示していないサー
ボ系(テープ走行制御系、および回転ドラム制御系)の
基準信号に基づき各トラックの記録フォーマットを生成
する。具体的には、上記基準信号が入力されるとデータ
合成回路18では内部に設けられたトラックナンバー検
出用カウンター情報により次に生成するトラックのトラ
ックナンバーを検出するとともに、1トラックフォーマ
ット内のトラックの識別用カウンター情報によりT1〜
T4のトラックの検出を行う。上記検出が終了すると各
カウンターのカウント値を1つ増加させる。
【0101】データ合成回路18では上記T1〜T4の
識別結果に基づき記録する特殊再生用データの種類、お
よびエリアをセットする。その際、各速度の特殊再生用
データの繰り返し回数を確認する。そして、所定回数繰
り返されていた場合は対応する特殊再生用データが記憶
されているメモリより次の特殊再生用データを読み出す
ようにデータ要求信号を出力する。
【0102】具体的には、18倍速再生用データが18
回繰り返し記録されていた場合は、第3のメモリ17に
次の特殊再生用データを25シンクブロック分出力する
ようにデータ要求信号を出力する。第3のメモリ17よ
り読みだされた上記25シンクブロックの18倍速再生
用データデータ合成回路18内に設けられている18
倍速再生用データ記憶メモリ内に一旦記憶される。その
際、18倍速再生用データの繰り返し回数は0にセット
される。同様に4倍速再生用データが2回繰り返し記録
されていた場合は、第2のメモリ16に次の特殊再生用
データを25シンクブロック分出力するようにデータ要
求信号を出力する。第2のメモリ16より読みだされた
上記25シンクブロックの4倍速再生用データをデータ
合成回路18内に設けられている4倍速再生用データ記
憶メモリ内に一旦記憶される。その際、4倍速再生用デ
ータの繰り返し回数は0にセットされる。なお、繰り返
し回数が所定回数以下の場合はデータ合成回路18内に
記憶されている上記各速度に対する特殊再生用データを
用いて記録データを生成する。その際、上記特殊再生用
データの繰り返し回数は1つカウントアップされる。
【0103】上記特殊再生用データの繰り返し回数の確
認が終了するとトラック識別信号を用いて1トラック内
のデータ配置をセットする。そして、1トラック内のデ
ータ配置がセットされると1シンクブロックを単位とし
て第1のメモリ13、および上記データ合成回路18内
に設けられた各速度に対する特殊再生用データが読みだ
され、1トラック分の記録データが生成され、第4のメ
モリ19へ出力される。
【0104】データ合成回路18で生成された1トラッ
ク分の記録データは第4のメモリ19へ一旦記録され
る。第1の誤り訂正符号回路20では、データ合成回路
18より出力されるデータ合成終了信号に基づき1トラ
ック分のデータを第4のメモリ19内に記憶するため、
データの書き込みアドレス、および書き込み制御信号を
出力する。第4のメモリ19で10トラック分の記録デ
ータが記憶されると第1の誤り訂正符号回路20ではC
4検査符号の生成を開始する。なお、上記データブロッ
クの構成にあたっては、本実施例1では上記トラックナ
ンバー情報をもとにトラックナンバー0よりトラックナ
ンバー9までのデータを用いて構成する。
【0105】以下、図4、および図11を用いてC4検
査符号の生成方法について説明する。入力端子50を介
して入力されたデータ合成終了信号に基づき誤り訂正符
号化制御回路58ではデータの書き込みアドレス、およ
び書き込み制御信号を発生し、データ合成回路18より
出力される1トラック分の記録データを第4のメモリ1
9へ書き込む。(なお、書き込みアドレス、および書き
込み制御信号の発生方法の詳細は省略する。)第4のメ
モリ19内で上記10トラック分のデータ(データブロ
ック)が記憶 (構成)されると誤り訂正符号化制御回路58ではC4
検査符号を生成するため、第4のメモリ19へデータ読
みだしアドレスと読みだし制御信号を発生するとともに
シャフリングアドレス発生回路56、および誤り訂正検
査符号生成回路57へC4検査符号生成開始信号を出力
する。なお、本実施例1では誤り訂正符号化制御回路5
8ではC4検査符号生成時にはインターリーブが施され
る前のアドレス(以降、相対アドレスと記す。)を発生
する。
【0106】誤り訂正符号化制御回路58で発生した上
記データ読みだしアドレスはシャフリングアドレス発生
回路56へ入力される。シャフリングアドレス発生回路
56では、誤り訂正符号化制御回路58より出力される
相対アドレスデータに対し、第4のメモリ19より読み
出すデータに図11に示す上記インターリーブが施され
るように上記相対アドレスを絶対アドレスに変換する。
シャフリングアドレス発生回路56より出力された絶対
アドレスは出力端子51を介して第4のメモリ19へ出
力される。
【0107】第4のメモリ19では、第1の誤り訂正符
号回路20より出力される上記インターリーブの施され
たアドレス情報(上記絶対アドレス情報)、および読み
出し制御信号に基づき128シンボルのデータを順次第
1の誤り訂正符号回路20へ出力する。第4のメモリ1
9より読み出されたデータは入力端子53を介して誤り
訂正検査符号生成回路57に入力される。誤り訂正検査
符号生成回路57では、入力された上記データに基づき
C4検査符号が生成される。誤り訂正検査符号生成回路
57でC4検査符号の生成が終了すると誤り訂正符号化
制御回路58にC4検査符号生成終了信号が出力され
る。なお、誤り訂正検査符号生成回路57で生成された
C4検査符号は誤り訂正符号化制御回路58より出力さ
れる制御信号に基づき順番に出力端子54を介して第4
のメモリ19へ出力される。誤り訂正符号化制御回路5
8では上記終了信号を受け取るとC4検査符号を第4の
メモリ19へ書き込むための書き込みアドレス(相対ア
ドレスで発生)、および書き込み制御信号を発生する。
【0108】シャフリングアドレス発生回路56では上
記書き込みアドレスに上記インターリーブが施されるよ
うに絶対アドレスに変換し出力する。第4のメモリ19
では第1の誤り訂正符号回路20より出力される書き込
みアドレス、および書き込み制御信号に基づきC4検査
符号をメモリ内の所定のアドレスに書き込む。第1の誤
り訂正符号回路20では、図11に示す誤り訂正ブロッ
ク内の全てデータ(シンボル)に対し、上記インターリ
ーブを施しC4検査符号を生成する。
【0109】図11に示すデータブロック内の全てのシ
ンボルに対してC4検査符号の生成が終了すると、誤り
訂正符号化制御回路58は、シャフリングアドレス発生
回路56、および誤り訂正検査符号生成回路57へC4
検査符号生成終了信号を出力する。同時に、出力端子5
5を介して第2の誤り訂正符号化回路22へもC4検査
符号生成終了信号を出力する。第2の誤り訂正符号回路
22では上記C4検査符号生成終了信号が入力されると
第4のメモリ19よりC4検査符号の付加されたデータ
を1トラック単位で読みだす。なお、データの読みだし
アドレス、および制御信号は第2の誤り訂正符号回路2
2より出力される符号化データ要求信号に基づき第1の
誤り訂正符号回路20より出力される。なお、上記符号
化データ要求信号は1トラック毎に出力されるものとす
る。入力端子59を介し上記符号化データ要求信号が入
力されると、誤り訂正符号化制御回路58では第4のメ
モリ19へデータの読みだしアドレス、および制御信号
を出力する。
【0110】第4のメモリ19より読みだされた1トラ
ック分のデータは第5のメモリ21に一旦記憶される。
第5のメモリ21に記憶された記録データは第2の誤り
訂正符号回路22でSD規格に基づく誤り訂正検査符号
が生成され付加される。(図25(a)参照)1トラッ
ク分のデータが第5のメモリ21内で構成されると第2
の誤り訂正符号回路22は、まずはじめ記録データを垂
直方向に読みだしC2検査符号を生成する。生成された
C2検査符号は第5のメモリ21内の所定のアドレスに
記憶される。C2検査符号の生成が終了すると第2の誤
り訂正符号回路22では第5のメモリ21より記録方向
に記録データを読みだしC1検査符号を生成する。生成
されたC1検査符号は第5のメモリ21の所定のアドレ
スへ書き込む。
【0111】第2の誤り訂正回路22でC1検査符号の
生成が終了すると、図示していないサーボ系(テープ走
行制御系、および回転ヘッドの位相制御系)より出力さ
れる基準信号に基づき第5のメモリ21内に記憶されて
いるC1、およびC2検査符号を含む記録データが所定
のタイミングで読みだされる。(なお、第5のメモリ2
1からのデータの読みだしアドレス、および制御信号は
第2の誤り訂正符号回路22より上記基準信号に基づき
出力されるものとする。その際に、SD規格に基づくト
ラックフォーマットを生成する。具体的には、各シンク
ブロック間にシンク信号、およびID信号を付加するた
めに5バイト分の間隔があけられるとともにITIエリ
ア、サブコードエリア、および各データ間のギャップ等
が所定量あけられて上記データが出力される。(図2
4、および図26参照)第5のメモリ22の出力は、デ
ィジタル変調回路23に入力される。
【0112】ディジタル変調回路23では、まず始め各
シンクブロックの先頭にシンク信号、およびID信号を
付加する。また、ID信号を付加する際のトラックナン
バー情報に関してはデータ合成回路18より出力される
トラックナンバーに基づき付加される。ID信号の付加
されたデータは、ディジタル変調が施され、記録アンプ
24に出力される。また、ディジタル変調の際はデータ
合成回路18より出力されるトラック識別情報(T1〜
T4)に基づき符号化の際の変調パターンが切り換えら
れディジタル変調が上記記録データに施される。記録ア
ンプ24に入力されたディジタル変調の施されたデータ
は増幅され、回転ヘッド26a、及び26bを介して磁
気テープ27上に記録される。
【0113】次に、上記記録フォーマットを有する磁気
テープ27を再生するディジタルVTRの再生系の構成
について説明する。図12は本発明の実施例1における
ディジタルVTRの再生系のブロック構成図である。な
お、図1と同一符号を記したものはその構成、および動
作が同一であるので説明は省略する。図において、70
は再生アンプ、71はディジタル復調回路、72はディ
ジタル復調された再生ディジタル信号(以降、再生ディ
ジタル信号、あるいは再生ディジタルデータと記す。)
よりID信号を検出するID検出回路、73は第6のメ
モリ、74は再生ディジタル信号中に発生した誤りをS
D規格に基づくC1検査符号、及びC2検査符号を用い
て訂正、あるいは検出を行う第1の誤り訂正復号回路で
ある。75は第7のメモリ、76は通常再生時上記C4
検査符号を用いて再生ディジタル信号中に発生した誤り
を訂正、あるいは検出する第2の誤り訂正復号回路、7
7は通常再生用の再生ディジタル信号を記憶する第8の
メモリ、78は特殊再生用データを記憶する第9のメモ
リ、79は第8のメモリ77、および第9のメモリ78
の出力を後述する再生系制御回路80から出力される選
択信号に基づき切り換えるスイッチである。
【0114】80は入力端子91を介して入力されるモ
ード信号に基づきディジタルVTRの再生モードを第1
の誤り訂正復号回路74、第2の誤り訂正復号回路7
6、およびスイッチ79に出力するとともに、ID検出
回路72より出力されるID信号の検出結果を第1の誤
り訂正復号回路74、および第2の誤り訂正復号回路7
6に出力する再生系制御回路、81はモード信号の入力
端子、82は出力端子である。
【0115】以下、再生系の動作を説明する前に、第
1、および第2の誤り訂正復号回路74、および76の
誤り訂正復号アルゴリズムを図13〜図18を用いて説
明する。図13は本発明の実施例1におけるC1検査符
号を用いた誤り訂正復号アルゴリズム(以降、C1復号
アルゴリズムと記す。)を示す図、図14は本発明の実
施例1におけるバースト誤り検出アルゴリズムを示す
図、図15は本発明の実施例1におけるC2検査符号を
用いた誤り訂正復号アルゴリズム(以降、C2復号アル
ゴリズムと記す。)を示す図、図16は本発明の実施例
1におけC4検査符号を用いた誤り訂正復号アルゴリズ
ム(以降、C4復号アルゴリズムと記す。)を示す図、
図17は本発明の実施例1におけるC4検査符号を用い
て誤り訂正を行う際の誤り検出フラグ(以降イレージャ
フラグと記す。)のセットアルゴリズムを示す図、図1
8は本発明の実施例1におけC4検査符号を用いた誤り
訂正時のイレージャ訂正数設定アルゴリズムを示す図で
ある。
【0116】以下、図25(a)、および図11に示す
3重の積符号形式の誤り訂正符号の誤り訂正復号アルゴ
リズムの一実施例を簡単に説明する。図13に、C1検
査符号を用いたC1復号アルゴリズム(以下、C1復号
と記す。)を示す。データが再生されると、まず初めC
1検査符号を用いて再生信号中に発生した誤りの訂正を
C1検査符号の持つ誤り訂正能力の限界まで行う。C1
復号が開始されるとディジタル復調回路71より出力さ
れる再生ディジタルデータ(各符号語)を用いてシンド
ロームが生成される。シンドロームの生成が終了すると
生成されたシンドロームを用いて誤り位置、および数値
の算出が行なわれる。誤り位置、および数値の算出結
果、誤り個数が4個以下の場合は誤り訂正が施され、誤
り個数が4個を越えると判断された場合には誤り検出フ
ラグが出力される。(以下、上記C1検査符号での誤り
検出フラグをC1誤り検出フラグ、あるいはC1イレー
ジャフラグと記す。)なお、本実施例1ではC1検査符
号の最小距離が9であるので最大4個の誤りまで訂正を
行う。
【0117】図14に、本実施例1のC1誤り検出フラ
グを用いたバースト誤りの検出アルゴリズムの1実施例
を示す。1トラック分のデータのC1復号が終了すると
図14に示すアルゴリズムに基づきバースト誤りの検出
を行う。以下、本実施例1のバースト誤り検出方法につ
いて説明する。本実施例1ではバースト誤りの検出方法
としてC1検査符号で検出された上記C1誤り検出フラ
グの連続性でバースト誤りを検出する。具体的には、同
一トラック内で検出されたC1誤り検出フラグの連続数
をカウントし、上記C1誤り検出フラグの連続数が所定
数以上の場合バースト誤りの検出を行う。
【0118】以下、図14に示すバースト誤り検出アル
ゴリズムを説明する。C1復号終了後、第1の誤り訂正
復号回路74ではシンクブロックナンバー0(SBn=
0)(図11に示すシンクブロックナンバーに対応す
る。)のシンクブロックよりC1誤り検出フラグを順次
読み出し、C1誤り検出フラグの連続数(bl)をカウ
ントする。具体的にはC1誤り検出フラグ(flc1
(SBn))が1であった場合(本実施例1では、C1
復号時に上記シンクブロック内のデータに誤りが検出さ
れた場合、C1誤り検出フラグとして1をセットし、誤
りが検出されなかった場合、C1誤り検出フラグとして
0をセットするものとする。)、blを1つカウントア
ップし、blを所定数(nb)と比較し所定数以上であ
った場合バースト誤り検出として終了する。所定数未満
であった場合はSBnを1つカウントアップさせ次のシ
ンクブロックのC1誤り検出フラグを読み出す。
【0119】一方、C1誤り検出フラグ(flc1(S
Bn))が0であった場合(誤り検出されていた場
合)、blを0にセットしなおし、SBnを1つカウン
トアップさせ次のシンクブロックのC1誤り検出フラグ
を読み出す。以上の動作をシンクブロックナンバーが1
37のシンクブロックまで繰り返し、C1誤り検出フラ
グの連続数が所定数未満であった場合はバースト誤り無
しとして終了する。なお、バースト誤りの検出について
はC2検査符号を含む149シンクブロックのデータに
ついて行ってもよい。また、バースト誤りの検出はC1
復号時にC1復号動作と並行して行っても良いことは言
うまでもない。
【0120】C1検査符号で誤り訂正が行えなかった誤
りは、C2検査符号を用いて誤り訂正が施される。本実
施例1におけるC2検査符号による誤り訂正はC1検査
符号により検出された誤りに対しては消失訂正(以降、
イレージャ訂正と記す。)を行うとともに、C1検査符
号による見逃しに対しては誤り訂正を行う。図15にC
2検査符号を用いた復号アルゴリズムを示す。上記C1
誤り検出フラグ、およびバースト誤り検出結果を用いて
C2復号は行われる。本実施例1に示すC2復号アルゴ
リズムでは、C2復号が開始されると上記バースト誤り
検出結果を確認する。バースト誤りが検出されていた場
合は、C2復号を行うと誤訂正を行う可能性があるので
本実施例1ではC2復号を終了する。
【0121】一方、バースト誤りが検出されていなかっ
た場合は、第6のメモリ73より出力される再生ディジ
タルデータを(各符号語)を用いてシンドロームが生成
される。その際、C1検査符号により検出された上記C
1誤り検出フラグも同時に読み出されイレージャ数がカ
ウントされる。(なお、上記C1誤り検出フラグは、C
1復号時に誤りの検出された位置、およびその個数を第
1の誤り訂正復号回路74内の所定のレジスタ内に記憶
していても良いことは言うまでもない。)イレージャ数
がC2検査符号の訂正能力以下の場合(本従来例のC2
検査符号の最小距離は12となっているため、最大11
個のイレージャまで訂正を行う。)は上記生成されたシ
ンドロームをもとに、修正シンドロームを求めてC1検
査符号により検出された誤りに対してイレージャ訂正を
行う。その際、C1検査符号による見逃し誤りに関して
も誤り訂正能力の限界まで誤り訂正を行う。
【0122】一方、上記C1検査符号により検出された
イレージャ数が訂正能力を越えていた場合は修正シンド
ロームを求めずそのまま誤り訂正をC2検査符号の持つ
誤り訂正能力の限界まで(最大5個の誤りの訂正を行
う。)行う。これは、C1検査符号により検出された誤
りが空イレージャ(C1検査符号により誤り検出された
が実際は正確な値である場合)である確率が高いため誤
り訂正を行うことが可能となる。C2検査符号で誤りが
検出された場合にはC2誤り検出フラグが出力される。
なお、上述のようにバースト誤りの検出されたデータに
C2符号による誤り訂正を行う場合、C1検査符号で検
出された誤りはバースト誤り発生時に関してはほとんど
全てが真イレージャ(実際に誤ったデータ)であるた
め、C2検査符号を用いて誤り訂正を行った場合、誤り
訂正を行える確率は非常に低く、反対に誤訂正を行う場
合が多々発生する。よって、本実施例1ではバースト誤
りを検出した場合には、C2復号を行わずC2検査符号
による誤訂正の防止を行っている。
【0123】C2検査符号で誤り訂正が行えなかった誤
りは、C4検査符号を用いて誤り訂正が施される。本実
施例1におけるC4検査符号による誤り訂正はバースト
誤りが検出されなかったデータに関してはC2検査符号
により検出された誤りに対して消失訂正(以降、イレー
ジャ訂正と記す。)を行うとともに、C2検査符号によ
る見逃しに対しては誤り訂正を行う。また、バースト誤
りが検出されたトラック内のデータに関してはC1検査
符号により検出された誤りに対して消失訂正(以降、イ
レージャ訂正と記す。)を行うとともに、C1検査符号
による見逃しに対しては誤り訂正を行う。図16、およ
び図17にC4検査符号を用いた復号アルゴリズム、お
よび誤り検出フラグのセットアルゴリズムを示す。ま
た、図18にはC4復号時のイレージャ訂正数設定アル
ゴリズムを示す。
【0124】以下、図16〜図18を用いて本実施例1
のC4復号アルゴリズムを説明する。第1の誤り訂正復
号回路74でC1、およびC2復号の施されたデータは
第6のメモリ73より出力され第7のメモリ75へ記憶
される。第2の誤り訂正復号回路76では第7のメモリ
75内で図11に示す10トラックのデータブロックの
構成が終了するとC4復号を開始する。なお、上記デー
タブロックの構成方法に関しては、本実施例1では各シ
ンクブロックの先頭に付加されているID信号内のトラ
ックナンバー情報を用いて構成する。C4復号の際は、
上記C1誤り検出フラグ、C2誤り検出フラグ、および
バースト誤り検出結果を用いて行われる。本実施例1に
示すC4復号アルゴリズムでは、C4復号が開始される
と上記データブロック内のバースト誤り検出結果を確認
する。バースト誤りが検出されたトラック内のデータを
復号する場合は、C1誤り検出フラグをイレージャフラ
グとして用いる。また、バースト誤りの検出されなかっ
たトラックに関してはC2誤り検出フラグをイレージャ
フラグとして用いる。
【0125】図17に本実施例1の誤り検出フラグのセ
ットアルゴリズムを示す。第7のメモリ75内で10ト
ラック分のデータブロックの構成が終了すると第2の誤
り訂正復号回路76では第7のメモリ75より再生ディ
ジタルデータ(符号語)を読み出す。その際、各符号語
に対応するC1誤り検出フラグ、C2誤り検出フラグ、
およびバースト誤り検出情報を同時に読み出す。読み出
された誤り検出フラグはバースト誤り検出情報に基づき
切り換えられる。以下、図17を用いてC4復号時の誤
り検出フラグのセットアルゴリズムを説明する。まずは
じめ、各符号語の先頭でSBn=0がセットされる。そ
して、先頭の符号語に対応する上記情報(C1誤り検出
フラグ、C2誤り検出フラグ、およびバースト誤り検出
結果)を読み出し、バースト誤りが検出されたトラック
内の符号語であった場合はC1誤り検出フラグを誤り検
出フラグとしてセットとし、バースト誤りが検出されな
かったトラック内の符号語であった場合はC2誤り検出
フラグを誤り検出フラグとしてセットする。誤り検出フ
ラグのセットが終了すると、SBnを1増加させ、次の
符号語に対して同様に誤り検出フラグをセットする。そ
して、上記動作をSBn=137まで繰り返し誤り検出
フラグをセットする。
【0126】次に図18を用いてC4検査符号を用いた
誤り訂正復号時の最大イレージャ訂正数の設定アルゴリ
ズムについて説明する。上記誤り検出フラグセットと同
時に第2の誤り訂正復号回路76では図18に示すアル
ゴリズムにしたがい最大イレージャ訂正数を決定する。
C4復号が開始されるとまず始めデータブロック内(1
0トラック内)にバースト誤りが発生したかを判別す
る。データブロック内にバースト誤りが検出されなかっ
た場合は最大イレージャ訂正数mを9と設定する。(最
大8イレージャまで訂正可能)
【0127】本実施例1では、バースト誤りが発生しな
かった場合はイレージャ訂正数をC4検査符号の持つ誤
り訂正能力の限界まで行わない。これにより、C2復号
時に発生した見逃し誤りよるC4検査符号時の誤訂正を
最小限に抑えることができる。特に、上記ディジタルV
TRに用いられるC4検査符号は上述のようにバースト
誤りに対する誤り訂正能力の向上するために付加された
ものである。実際、C2検査符号の最小距離に比べ、本
実施例1に示すC4検査符号は最小距離が短い。これに
より、C4復号時に、C4検査符号の持つ誤り訂正能力
の限界まで誤り訂正を行うと、シンボルエラーレートの
悪いところではC2復号のみの結果に比べ、C4復号を
施すことにより誤訂正が増加する場合がある。上記現象
がコンピュータシミュレーションの結果においても確認
することができた。なお、上記誤訂正が発生する際の主
要項を分析した結果、C2検査符号により10個の誤り
が検出されるとともに、C2検査符号による見逃し誤り
が1個発生した場合であった。同様に、C2復号時に誤
訂正が発生する際の主要項はC1検査符号により11個
の誤りが検出されるとともに、C1検査符号による見逃
し誤りが1個発生した場合であった。すなわち、誤訂正
は前段の復号時に発生した誤訂正に起因する。
【0128】従って、本実施例1ではランダム誤りの訂
正に関してはC4検査符号のイレージャ訂正能力をおと
すことにより誤訂正の確率を下げている。一方、バース
ト誤りが検出された場合は、最大イレージャ訂正数mを
11と設定する。これによりバースト誤りに関してはC
4検査符号の持つ誤り訂正能力の限界(10イレージ
ャ)まで誤り訂正を行うことができる。(上述のよう
に、最大1トラック当り10×10=100シンクブロ
ックのバースト誤りを訂正することができる。)
【0129】以上のことを考慮してC4復号アルゴリズ
ムを図16を用いて説明する。C4復号が開始されると
第2の誤り訂正復号回路76では第7のメモリ75より
出力される再生ディジタルデータ(符号語)を用いてシ
ンドロームを生成する。シンドローム生成動作と並行し
て誤り検出フラグのセットが図17に示すアルゴリズム
に基づき行われる。なお、最大イレージャ訂正数のセッ
トもその際行われる。シンドロームの生成が終了すると
上記誤り検出フラグをもとにイレージャ数がカウントさ
れる。イレージャ数がm未満の場合(mは、図18に示
すアルゴリズムに基づき決定される。なお、本従来例1
では、バースト誤り発生時にはC4検査符号の持つ誤り
訂正能力の限界まで、すなわち最大10個のイレージャ
まで訂正を行う。また、バースト誤りが検出されなかっ
た場合は最大8個のイレージャまで訂正を行う。)は上
記生成されたシンドロームをもとに、修正シンドローム
を求めてC1、およびC2検査符号により検出された誤
りに対してイレージャ訂正を行う。その際、C1、およ
びC2検査符号による見逃し誤りに関しても誤り訂正能
力の限界まで誤り訂正を行う。
【0130】一方、上記C1、およびC2検査符号によ
り検出されたイレージャ数がm以上の場合は修正シンド
ロームを求めずそのまま誤り訂正をC4検査符号の持つ
誤り訂正能力の限界まで(最大5個の誤りの訂正を行
う。)行う。これは、C1、およびC2検査符号により
検出された誤りが空イレージャ(C1、およびC2検査
符号により誤り検出されたが実際は正確な値である場
合)である確率が高いため誤り訂正を行うことが可能と
なる。C4検査符号で誤りが検出された場合にはC4誤
り検出フラグが出力される。
【0131】次に、図12〜図18を用いて本実施例1
に示すディジタルVTRの再生系の通常再生時の動作に
ついて説明する。磁気テープ27から、ドラム28上の
回転ヘッド26a、及び26bを介して再生されたデー
タは再生アンプ70において増幅され、ディジタル復調
回路71に入力される。ディジタル復調回路71では、
入力された再生データよりデータ検出を行い、再生ディ
ジタルデータに変換した後にディジタル復調を施す。な
お、各シンクブロックの先頭に付加されているID信号
はディジタル復調回路71で検出されID検出回路72
へ出力される。ID検出回路72に入力されたID信号
はトラックナンバー、シンクブロックナンバーなどが検
出され再生系制御回路80へ入力される。再生系制御回
路80では入力端子81を介して入力されるモード信号
に基づき再生系の動作モードを第1の誤り訂正復号回路
74、第2の誤り訂正復号回路76、およびスイッチ7
9へ出力する。また、ID検出回路72より出力される
トラックナンバー情報、シンクブロックナンバー情報
は、再生系制御回路80を介して第1の誤り訂正復号回
路74、および第2の誤り訂正復号回路76へ出力され
る。
【0132】一方、ディジタル復調回路71においてデ
ィジタル復調された再生ディジタルデータは第6のメモ
リ73へ入力される。第6のメモリ73では、ディジタ
ル復調回路71より出力される再生ディジタルデータを
1トラック分のデータを集め図25に示す誤り訂正符号
ブロックを構成する。図25に示す誤り訂正符号ブロッ
クの構成が終了すると、第1の誤り訂正復号回路74に
おいて上述の図13〜図15に示すアルゴリズムに従い
C1検査符号、及びC2検査符号を用いて再生時に発生
した誤りの訂正、および検出が行われる。なお、上記誤
り訂正ブロックの構成の終了は再生系制御回路80より
出力されるシンクブロックナンバー情報、およびトラッ
クナンバー情報をもとに検出されるものとする。
【0133】以下、簡単に第1の誤り訂正復号回路74
の動作を説明する。第6のメモリ73内に1誤り訂正ブ
ロックのデータが構成されると第1の誤り訂正復号回路
74ではまず始めC1復号を行う。具体的には、第6の
メモリ73より1シンクブロック単位で再生ディジタル
データを読みだし図13に示すC1復号アルゴリズムに
従いC1復号を行う。(最大4個の誤りを訂正する。)
なお、C1復号時に検出された誤りに関しては(C1誤
り検査フラグ)第6のメモリ73内の所定のアドレスに
記憶される。C1復号が終了すると第1の誤り訂正復号
回路74では、図14に示すバースト誤り検出アルゴリ
ズムに基づき、上記第6のメモリ73よりC1復号で検
出された誤り検出フラグを読みだし、上記C1誤り検出
フラグの連続性によりバースト誤りを検出する。その
際、第6のメモリ73より読みだされた誤り検出フラグ
は第1の誤り訂正復号回路74内のレジスターに記憶さ
れる。なお、バースト誤りの検出はC1復号時に同時に
行ってもよい。
【0134】上記C1誤り検出フラグの読みだし(バー
スト誤りの検出)が終了すると第1の誤り訂正復号回路
74では図15に示すC2復号アルゴリズムに基づきC
2復号を開始する。具体的には上述で述べたように、バ
ースト誤りが検出された場合はC2復号を終了する。バ
ースト誤りが検出されなかった場合はまず始めシンドロ
ームを生成する。シンドロームの生成が終了すると上記
C1誤り検出フラグをもとにイレージャ数がカウントさ
れる。イレージャ数が12未満の場合は上記生成された
シンドロームをもとに、修正シンドロームを求めてC1
検査符号により検出された誤りに対してイレージャ訂正
を行う。その際、C1検査符号による見逃し誤りに関し
ても誤り訂正能力の限界まで誤り訂正を行う。
【0135】一方、上記C1検査符号により検出された
イレージャ数が12以上の場合は修正シンドロームを求
めずそのまま誤り訂正をC2検査符号の持つ誤り訂正能
力の限界まで(最大5個の誤りの訂正を行う。)行う。
なお、C2復号時に検出された誤りに関しては(C2誤
り検査フラグ)第6のメモリ73内の所定のアドレスに
記憶される。
【0136】第1の誤り訂正復号回路74において誤り
訂正を行われた再生ディジタルデータは、1トラック単
位で第7のメモリ75へ出力される。第7のメモリ75
はC1、およびC2復号の施された再生ディジタルデー
タ、C1、およびC2誤り検出フラグをメモリ内の所定
のアドレスへ記憶する。その際、各トラックのバースト
誤り検出結果が第1の誤り訂正復号回路74より第2の
誤り訂正復号回路76へ出力され、第2の誤り訂正復号
回路76内の所定のレジスタ内に記憶される。その際、
第2の誤り訂正復号回路76内では図18に示すアルゴ
リズムに従い、10トラック内にバースト誤りが発生し
たかを検出しC4復号の際の最大イレージャ訂正数を設
定する。
【0137】以下、簡単に第2の誤り訂正復号回路76
の動作を説明する。第1の誤り訂正復号回路74で1ト
ラック分のC1、およびC2復号が終了すると第2の誤
り訂正復号回路76へC2復号終了信号が出力される。
その際、バースト誤り検出情報も出力される。第2の誤
り訂正復号回路76では上記C2復号終了信号が入力さ
れるとまず始め、再生系制御回路80より出力されるト
ラックナンバー信号を確認する。そして、上記トラック
ナンバー情報に基づき第6のメモリ73より出力される
データを第7のメモリ75内の所定のアドレスへ書き込
むための書き込みアドレス、および制御信号出力する。
なお、第6のメモリ73からのデータの読みだしは第1
の誤り訂正回路74より出力される読みだしアドレス、
および制御信号に基づき行われるものとする。
【0138】第7のメモリ75で10トラック分のデー
タが構成されると第2の誤り訂正復号回路76ではC4
検査符号による誤り訂正を開始する。まず始め、第7の
メモリ75より記録時に施されたインターリーブ(図1
1に示すインターリーブ)と同一のインターリーブが施
され再生ディジタルデータが読みだされ、第2の誤り訂
正復号回路76へ入力される。その際の、データの読み
だしアドレス、および制御信号は第2の誤り訂正復号回
路76より出力される。第7のメモリ75より再生ディ
ジタルデータ(符号語)が読みだされると第2の誤り訂
正復号回路76では図16に示すアルゴリズムに基づき
まず始めシンドロームを生成する。その際、各再生ディ
ジタルデータ(符号語)に対応するC1誤り検出フラ
グ、およびC2誤り検出フラグも同時に第7のメモリ7
5より読みだされる。そして、図17に示すアルゴリズ
ムに従いC4復号の際のイレージャフラグ(誤り検出フ
ラグ)のセットが行われる。
【0139】シンドロームの生成、およびイレージャフ
ラグのセットが終了すると第2の誤り訂正復号回路76
では上記イレージャ数をカウントする。そして、イレー
ジャ数がm未満の場合は上記イレージャフラグを用い修
正シンドロームを算出してイレージャ訂正を行う。その
際、C1、およびC2復号時の見逃し誤りの訂正も同時
に行う。一方、イレージャ数がm以上の場合は上記イレ
ージャフラグを無視して誤り訂正を施す。なお、C4復
号で検出された誤り検出フラグ(C4誤り検出フラグ)
は第7のメモリ75内の所定のアドレスに記憶される。
【0140】第2の誤り訂正復号回路76で10トラッ
ク分のデータのC4復号が終了すると第7のメモリ75
より再生ディジタルデータが読み出され、第8のメモリ
77、および第9のメモリ78へ出力される。その際、
特殊再生用データ記録エリアから再生された特殊再生用
データ(4倍速再生用データ、および18倍速再生用デ
ータ)は第9のメモリ78へ入力され、通常再生用の再
生ディジタルデータは第8のメモリ77へ入力される。
その際、C4検査符号は除去され出力される。なお、第
7のメモリ75からのデータの読みだし、第8、および
第9のメモリ77、および78へのデータの書き込みは
第2の誤り訂正復号回路76より出力されるアドレス、
および制御信号に基づき行われる。
【0141】第8のメモリ77に図5(b)に示すシン
クブロック単位で記憶された再生データは、再生データ
読みだし時に、H1、およびH2ヘッダを元に再生され
た5シンクブロックのデータが集められ、上記H1、お
よびH2ヘッダが除去され元の2つのトランスポートパ
ケットに変換され出力される。上記トランスポートパケ
ットに変換された再生データはスイッチ79へ出力され
る。
【0142】スイッチ79は再生系制御回路80より出
力される選択情報に基づき通常再生時は第8のメモリ7
7の出力を選択する。第8のメモリ77に図5(b)に
示すシンクブロックフォーマットで記憶された通常再生
用データは上述のようにデータ読み出し時にヘッダ情報
H1、およびH2が削除されもとのトランスポートパケ
ットが復元され(図5(a)参照)スイッチ79へ出力
される。第8のメモリ77より出力された通常再生用デ
ータはスイッチ79を介して出力端子82より出力され
る。
【0143】次に、高速再生時の動作を説明する。磁気
テープ27から、回転ドラム28上の回転ヘッド26
a、及び26bを介して間欠的に再生されたデータは再
生アンプ70において増幅され、ディジタル復調回路7
1に入力される。ディジタル復調回路71では、入力さ
れた再生データよりデータ検出を行い、再生ディジタル
データに変換した後にディジタル復調を施す。なお、各
シンクブロックの先頭に付加されているID信号はディ
ジタル復調回路71で検出される。ディジタル復調回路
71で検出されたID信号はID検出回路72へ入力さ
れる。ID検出回路72ではID信号中のトラックナン
バー情報、およびシンクブロックナンバー情報を検出
し、検出結果を再生系制御回路80へ出力する。
【0144】再生系制御回路80では、入力端子81を
介して入力されるモード信号(通常再生、高速再生(1
8倍速、あるいは4倍速、−16倍速、あるいは−2倍
速)等の識別信号)を第1の誤り訂正復号回路74、第
2の誤り訂正復号回路76、およびスイッチ79へ出力
する。また、ID検出回路72より出力されるトラック
ナンバー情報、およびシンクブロックナンバー情報を第
1の誤り訂正復号回路74、および第2の誤り訂正復号
回路76へ出力する。
【0145】一方、ディジタル復調回路71においてデ
ィジタル復調された再生ディジタルデータは第6のメモ
リ73へ入力される。なお、高速再生時には例えば図3
0に示すように回転ヘッド26a、および26bより各
トラックより間欠的にデータが再生されてくるため、1
トラック分のデータを集め図25、あるいは図9に示す
誤り訂正符号ブロックを構成することができない。よっ
て、本実施例1では高速再生時にはC2検査符号、およ
びC4検査符号による誤り訂正は行わないものとする。
【0146】第6のメモリ73では再生ディジタルデー
タが入力されると再生系制御回路80より出力される高
速再生モード信号(18倍速、あるいは4倍速、−16
倍速、あるいは−2倍速)、およびID信号(トラック
ナンバー、およびシンクブロックナンバー)をもとに所
望の高速再生用データの上記記録エリアを分離し特殊再
生用データのみを一旦第6のメモリ73内に記憶する。
【0147】第6のメモリ73に記憶された特殊再生用
データは1シンクブロック単位に読みだされ第1の誤り
訂正復号回路74でC1検査符号により誤り訂正(C1
復号)が施され高速再生時に発生した誤りの訂正、およ
び検出が行われる。1シンクブロックのC1復号が終了
すると第1の誤り訂正復号回路74は第2の誤り訂正復
号回路76にC1復号終了信号を出力するとともに、第
1の誤り訂正復号回路74で誤り訂正の施された再生デ
ィジタルデータを1シンクブロック単位に第6のメモリ
73より逐次読み出し第7のメモリ75へ出力する。な
お、第6のメモリ73からの再生ディジタルデータの読
みだしアドレス、および制御信号は第1の誤り訂正復号
回路74より出力されるものとする。また、第7のメモ
リ75での再生ディジタルデータの書き込みアドレス、
および制御信号は、第1の誤り訂正復号回路74より出
力されるC1復号終了信号に基づき第2の誤り訂正復号
回路76より出力される。
【0148】上述のように高速再生時にはC4検査符号
による誤り訂正は施さないので第7のメモリ75へ入力
された特殊再生用データは1シンクブロック単位で第2
の誤り訂正復号回路76より出力されるデータ読みだし
アドレス、および制御信号に基づき第9のメモリ78へ
出力される。なお、第7のメモリ75の出力は第8のメ
モリ77へも入力されるが高速再生時には再生ディジタ
ルデータは書き込まれないものとする。
【0149】第2の誤り訂正復号回路78ではID情報
より分離されたトラックナンバー、、およびシンクブロ
ックナンバーをもとに再生されてきた特殊再生用データ
を第9のメモリ78内の所定のアドレスへ記録するため
の再生ディジタルデータの書き込みアドレス、および制
御信号を出力する。第9のメモリ78に図5(b)に示
すシンクブロックフォーマットで記憶された特殊再生用
データは、データ読みだし時に、H1、およびH2ヘッ
ダを元に再生された5シンクブロックのデータが集めら
れ、上記H1、およびH2ヘッダが除去され元の2つの
トランスポートパケットに変換され出力される。上記ト
ランスポートパケットに変換された特殊再生用データは
スイッチ79へ出力される。
【0150】スイッチ79は再生系制御回路80より出
力される選択情報に基づき高速再生時は第9のメモリ7
8の出力を選択する。第9のメモリ78に図5(b)に
示すシンクブロックフォーマットで記憶された通常再生
用データは上述のようにデータ読み出し時にヘッダ情報
H1、およびH2が削除されもとのトランスポートパケ
ットが復元され(図5(a)参照)スイッチ79へ出力
される。第9のメモリ78より出力された特殊再生用デ
ータはスイッチ79を介して出力端子82より出力され
る。
【0151】実施例2. 図19は本発明の実施例2におけるディジタルVTRの
再生系のブロック構成図である。図において、図12と
同一符号を記したものは構成、および動作は同一である
ので詳細な説明は省略する。90は再生信号の出力波形
を検波するエンベロープ検波回路、91は再生信号より
バースト誤りを検出するバースト誤り検出回路である。
【0152】図20は本発明の実施例2におけるバース
ト誤り検出回路91でのバースト誤り検出動作を説明す
るための図、図21は本発明の実施例2におけるC1検
査符号を用いた誤り訂正復号アルゴリズムを示す図、図
22は本発明の実施例2におけるC4検査符号を用いた
誤り訂正復号アルゴリズムを示す図である。
【0153】以下、図25(a)、および図11に示す
3重の積符号形式の誤り訂正符号の誤り訂正復号アルゴ
リズムの第2の実施例を簡単に説明する。なお、実施例
2におけるバースト誤り検出動作の詳細は後述する。図
21に、C1検査符号を用いたC1復号アルゴリズムを
示す。データが再生されると、まず初め実施例1と同様
にC1検査符号を用いて再生信号中に発生した誤りの訂
正をC1検査符号の持つ誤り訂正能力の限界まで行う。
C1復号が開始されるとディジタル復調回路71より出
力される再生ディジタルデータ(各符号語)を用いてシ
ンドロームが生成される。シンドロームの生成が終了す
ると生成されたシンドロームを用いて誤り位置、および
数値の算出が行なわれる。誤り位置、および数値の算出
結果、誤り個数が4個以下の場合は誤り訂正が施され、
誤り個数が4個を越えると判断された場合にはC1誤り
検出フラグ(flc1)が出力される。なお、本実施例
2ではC1復号時4誤り訂正されたデータに関してもフ
ラグ(flc1d)をセットする。(flc1dは4誤
り訂正時1がセットされ、その他の場合には0がセット
される。)
【0154】C1検査符号で誤り訂正が行えなかった誤
りは、C2検査符号を用いて誤り訂正が施される。本実
施例におけるC2検査符号による誤り訂正はC1検査
符号により検出された誤りに対してはイレージャ訂正を
行うとともに、C1検査符号による見逃しに対しては誤
り訂正を行う。なお、C2復号アルゴリズムに関しては
実施例1と同様であるので詳細な説明は省略する。図1
1に示すデータブロック中の再生ディジタルデータにC
2検査符号を用いて誤り訂正を行う際、上記データブロ
ック内においてバースト誤りが検出されると以降の再生
ディジタルデータにC2復号を行う際、C1復号の際の
見逃し誤りを抑えるためにC1復号時に検出された誤り
検出フラグに加え、4誤り訂正を実施したシンクブロッ
クのデータ(flc1d=1のシンクブロックのデー
タ)に関しても誤り検出されたものとしてC2復号を行
うようにC1誤り検出フラグがセットされる。そして、
新たにセットされた誤り検出フラグを用いて上記データ
ブロック内の以降の再生ディジタルデータに関して図1
5に示す復号アルゴリズムにもとづきC2復号を行う。
【0155】本実施例2では、上述のようにデータブロ
ック内にバースト誤りが検出された場合は、それ以降の
C1誤り検出フラグを上述のようにC1誤り検出フラグ
に加え4誤り訂正を行ったシンクブロックに関しても誤
りを検出したとしてC2復号を行うことにより、以降の
C2復号時の見逃し誤りを抑えることができ、C4復号
時の誤訂正を抑えることができる。また、バースト誤り
の検出されたトラックに関してもC1誤り検出フラグを
上述のように設定するのでバースト誤り訂正時にC1復
号時の見逃し誤りを抑えることができ、C4復号時の誤
訂正を抑えることができる。
【0156】なお、C2復号時に、データブロック内に
バースト誤りが検出された際、以降のC2復号において
C2検査符号の誤り訂正能力を落し誤り検出能力を上げ
るように構成してもC2復号時の見逃す誤りを抑えるこ
とができC4復号時の誤訂正を抑えることができ同様の
効果を奏する。具体的には、バースト誤りが検出された
データブロック内の再生ディジタルデータにC2復号を
行う際は、例えば、最大イレージャ訂正数を11から9
に落とすとともにイレージャ数が10以上の場合の最大
誤り訂正数を5から4に落とす等、C2復号アルゴリズ
ムを変えても同様の効果を奏する。
【0157】C2検査符号で誤り訂正が行えなかった誤
りは、C4検査符号を用いて誤り訂正が施される。本実
施例2におけるC4検査符号による誤り訂正はバースト
誤りが検出されなかった誤り訂正ブロック内のデータに
関してはC2検査符号により検出された誤りに対してイ
レージャ訂正を行うためイレージャフラグをセットす
る。また、バースト誤りが検出されたトラック内のデー
タに関してはC1検査符号により検出された誤りに対し
てイレージャ訂正を行うために誤り検出フラグをセット
する。(なお、C1検出フラグは上述のようにflc1
フラグに加え、誤り訂正を施したシンクブロックのデ
ータに関してもC1誤り検出フラグとして扱う。)な
お、上述の誤り検出フラグのセットアルゴリズムは実施
例1と同様である(図17参照)ので詳細な説明は省略
する。(なお、C1誤り検出フラグの取扱は上述の通り
である。)
【0158】次に、図22を用いて本実施例のC4復
号アルゴリズムを説明する。なお、図11に示すデータ
ブロックの構成方法は実施例1と同様であるので詳細は
省略する。C4復号は実施例1と同様、上記C1誤り検
出フラグ、C2誤り検出フラグ、およびバースト誤り検
出結果を用いて行われる。実施例2では実施例1と同様
にC4復号が開始されると上記データブロック内のバー
スト誤り検出結果を確認する。バースト誤りが検出され
たトラック内のデータを復号する場合は、C1誤り検出
フラグをイレージャフラグとして用いる。また、バース
ト誤りの検出されなかったトラックに関してはC2誤り
検出フラグをイレージャフラグとして用いる。
【0159】本実施例2では実施例1と同様に、バース
ト誤りが発生しなかった場合はイレージャ訂正数をC4
検査符号の持つ誤り訂正能力の限界まで行わない。これ
により、C2復号時に発生した見逃し誤りよるC4検査
符号時の誤訂正を最小限に抑えることができる。
【0160】以下、図22を用いて実施例2のC4復号
アルゴリズムを説明する。C4復号が開始されると第2
の誤り訂正復号回路76では第7のメモリ75より出力
される再生ディジタルデータ(符号語)を用いてシンド
ロームを生成する。シンドローム生成動作と並行して誤
り検出フラグのセットが上述の要領で行われる。(図1
7参照)その際、図11に示すデータブロック中でのバ
ースト誤りの発生状況を確認する。データブロック内に
バースト誤りが検出された場合は消失訂正のみを行い、
C1、あるいはC2復号時の見逃し誤りに関しては誤り
訂正を行わない。これにより、バースト誤り発生時のC
4復号による誤訂正を抑えることができる。
【0161】一方、データブロック内にバースト誤りが
検出されなかった場合は、シンドロームの生成が終了す
ると上記誤り検出フラグをもとにイレージャ数がカウン
トされる。イレージャ数が9未満の場合は上記生成され
たシンドロームをもとに、修正シンドロームを求めてC
1、およびC2検査符号により検出された誤りに対して
イレージャ訂正を行う。その際、C1、およびC2検査
符号による見逃し誤りに関しても誤り訂正能力の限界ま
で誤り訂正を行う。
【0162】一方、上記C1、およびC2検査符号によ
り検出されたイレージャ数が9以上の場合は修正シンド
ロームを求めずそのまま誤り訂正をC4検査符号の持つ
誤り訂正能力の限界まで(最大5個の誤りの訂正を行
う。)行う。これは、C1、およびC2検査符号により
検出された誤りが空イレージャ(C1、およびC2検査
符号により誤り検出されたが実際は正確な値である場
合)である確率が高いため誤り訂正を行うことが可能と
なる。C4検査符号で誤りが検出された場合にはC4誤
り検出フラグが出力される。
【0163】次に、図19〜図22を用いて本実施例2
に示すディジタルVTRの再生系の通常再生時の動作に
ついて説明する。磁気テープ27から、ドラム28上の
回転ヘッド26a、及び26bを介して再生されたデー
タは再生アンプ70において増幅され、ディジタル復調
回路71に入力される。ディジタル復調回路71では、
入力された再生データよりデータ検出を行い、再生ディ
ジタルデータに変換した後にディジタル復調を施す。な
お、各シンクブロックの先頭に付加されているID信号
はディジタル復調回路71で検出されID検出回路72
へ出力される。ID検出回路72に入力されたID信号
はトラックナンバー、シンクブロックナンバーなどが検
出され再生系制御回路80へ入力される。再生系制御回
路80では入力端子81を介して入力されるモード信号
に基づき再生系の動作モードを第1の誤り訂正復号回路
74、第2の誤り訂正復号回路76、およびスイッチ7
9へ出力する。また、ID検出回路72より出力される
トラックナンバー情報、シンクブロックナンバー情報
は、再生系制御回路80を介して第1の誤り訂正復号回
路74、および第2の誤り訂正復号回路76へ出力され
る。
【0164】また、再生アンプ70の出力はエンベロー
プ検波回路90へも入力される。以下、エンベロープ検
波回路90、およびバースト誤り検出回路91の動作を
図20を用いて説明する。図20(a)に再生アンプ7
0より出力される再生信号に出力波形を示した。同図
(b)には再生エンベロープ検波後のエンベロープ検波
回路90の出力を示した。再生アンプ70より出力され
た再生信号(図20(a)参照)は、エンベロープ検波
回路90で包落線が検波(図20(b)参照)される。
エンベロープ検波回路90の出力はバースト誤り検出回
路91へ入力される。バースト誤り検出回路91では、
エンベロープ検波回路90より出力されるエンベロープ
検波結果を所定のレベルと比較する。(図20(b)参
照)そして、所定期間以上再生出力の得られない期間を
カウントし所定期間以上再生出力が得られない場合バー
スト誤りを検出する。(図20(c)参照)上記要領で
検出されたバースト誤りの検出結果は第1の誤り訂正復
号回路74へ入力される。
【0165】一方、ディジタル復調回路71においてデ
ィジタル復調された再生ディジタルデータは第6のメモ
リ73へ入力される。第6のメモリ73では、ディジタ
ル復調回路71より出力される再生ディジタルデータを
1トラック分のデータを集め図25に示す誤り訂正符号
ブロックを構成する。図25に示す誤り訂正符号ブロッ
クの構成が終了すると、第1の誤り訂正復号回路74に
おいて上述の図21、および図15に示すアルゴリズム
に従いC1検査符号、及びC2検査符号を用いて再生時
に発生した誤りの訂正、および検出が行われる。(C
1、およびC2復号動作に関しては実施例1と同様であ
るので説明は省略する。なお、C1復号時の4誤り訂正
フラグは第6のメモリ73内の所定のアドレスに記憶さ
れるものとする。また、C2復号時はC1誤り検出フラ
グと、上記4誤り訂正フラグを同時に読みだし、データ
ブロック内のバースト誤りの有無によりC1誤り検出フ
ラグを上述のように操作する。)なお、C2復号の際の
バースト誤りの有無は、バースト誤り検出回路91より
出力されるバースト誤り検出結果に基づき検出される。
【0166】第1の誤り訂正復号回路74において誤り
訂正を行われた再生ディジタルデータは、1トラック単
位で第7のメモリ75へ出力される。第7のメモリ75
はC1、およびC2復号の施された再生ディジタルデー
タ、C1、およびC2誤り検出フラグ、およびC1復号
時の4誤り訂正フラグを第7のメモリ75内の所定のア
ドレスへ記憶する。その際、各トラックのバースト誤り
検出結果が第1の誤り訂正復号回路74より第2の誤り
訂正復号回路76へ出力され、第2の誤り訂正復号回路
76内の所定のレジスタ内に記憶される。
【0167】以下、簡単に第2の誤り訂正復号回路76
の動作を説明する。なお、実施例1と同一の動作は説明
を一部簡略化して説明する。第1の誤り訂正復号回路7
4で1トラック分のC1、およびC2復号が終了すると
第2の誤り訂正復号回路76へC2復号終了信号が出力
される。その際、バースト誤り検出情報も出力される。
第2の誤り訂正復号回路76では上記C2復号終了信号
が入力されるとまず始め、再生系制御回路80より出力
されるトラックナンバー信号を確認する。そして、上記
トラックナンバー情報に基づき第6のメモリ73より出
力されるデータを第7のメモリ75内の所定のアドレス
へ書き込むための書き込みアドレス、および制御信号出
力する。
【0168】第7のメモリ75で10トラック分のデー
タが構成されると第2の誤り訂正復号回路76ではC4
検査符号による誤り訂正を開始する。まず始め、第7の
メモリ75より記録時に施されたインターリーブ(図1
1に示すインターリーブ)と同一のインターリーブが施
され再生ディジタルデータが読みだされ、第2の誤り訂
正復号回路76へ入力される。その際の、データの読み
だしアドレス、および制御信号は第2の誤り訂正復号回
路76より出力される。第7のメモリ75より再生ディ
ジタルデータ(符号語)が読みだされると第2の誤り訂
正復号回路76では図22に示すアルゴリズムに基づき
まず始めシンドロームを生成する。その際、各再生ディ
ジタルデータ(符号語)に対応するC1誤り検出フラ
グ、C2誤り検出フラグ、およびC1復号時の4誤り訂
正フラグも同時に第7のメモリ75より読みだされる。
そして、図17に示すアルゴリズムに従いC4復号の際
のイレージャフラグ(誤り検出フラグ)のセットが行わ
れる。
【0169】シンドロームの生成、およびイレージャフ
ラグのセットが終了すると第2の誤り訂正復号回路76
ではデータブロック中のバースト誤りの有無を確認す
る。バースト誤りが存在する場合は図17にしめすアル
ゴリズムに基づきセットされた誤り検出フラグに基づき
消失訂正のみを実行する。その際、C1、およびC2復
号時の見逃し誤りについては誤り訂正を行わない。(C
1、およびC2復号時の見逃し誤りが存在した場合はそ
の符号語(再生ディジタルデータ)に関しては誤り検出
となる。)バースト誤りが存在しなかった場合は、上記
イレージャ数をカウントする。そして、イレージャ数が
9未満の場合は上記イレージャフラグを用い修正シンド
ロームを算出してイレージャ訂正を行う。その際、C
1、およびC2復号時の見逃し誤りの訂正も同時に行
う。一方、イレージャ数が9以上の場合は上記イレージ
ャフラグを無視して誤り訂正を施す。なお、C4復号で
検出された誤り検出フラグ(C4誤り検出フラグ)は第
7のメモリ75内の所定のアドレスに記憶される。
【0170】第2の誤り訂正復号回路76で10トラッ
ク分のデータのC4復号が終了すると第7のメモリ75
より再生ディジタルデータが読み出され、第8のメモリ
77、および第9のメモリ78へ出力される。その際、
特殊再生用データ記録エリアから再生された特殊再生用
データ(4倍速再生用データ、および18倍速再生用デ
ータ)は第9のメモリ78へ入力され、通常再生用の再
生ディジタルデータは第8のメモリ77へ入力される。
その際、C4検査符号は除去され出力される。第8のメ
モリ77に図5(b)に示すシンクブロックフォーマッ
トで記憶された再生データは、再生データ読みだし時
に、H1、およびH2ヘッダを元に再生された5シンク
ブロックのデータが集められ、上記H1、およびH2ヘ
ッダが除去され元の2つのトランスポートパケットに変
換され出力される。上記トランスポートパケットに変換
された再生データはスイッチ79へ出力される。
【0171】スイッチ79は再生系制御回路80より出
力される選択情報に基づき通常再生時は第8のメモリ7
7の出力を選択する。第8のメモリ77に図5(b)に
示すシンクブロックフォーマットで記憶された通常再生
用データは上述のようにデータ読み出し時にヘッダ情報
H1、およびH2が削除されもとのトランスポートパケ
ットが復元され(図5(a)参照)スイッチ79へ出力
される。第8のメモリ77より出力された通常再生用デ
ータはスイッチ79を介して出力端子82より出力され
る。
【0172】実施例1、あるいは実施例2において以上
のようにC1、C2、およびC4復号を行うのでバース
ト誤り発生時における見逃し誤りを十分に抑えることが
き、通常再生時の再生画質の劣化を抑えることができ
る。また、バースト誤りを上記構成で検出することがで
き良好な誤り訂正復号を行うことができ良好な通常再生
画像を得ることができる。また、上記ディジタルVTR
をコンピュータ等の蓄積メディアとして使用した場合
も、最大100シンクブロックまでのバースト誤りを訂
正することができ、プログラムなどの記録などにも使用
してもさしつかえないことはいうまでもない。また、第
6、および第7のメモリ73、および75を兼用して誤
り訂正復号を行うような場合については、一旦上記メモ
リ内にデータを記憶し、上記データブロックを構成した
後C1、C2、およびC4復号を行うような場合は、デ
ータブロック内でバースト誤りが検出された場合以降の
C2復号、およびC4復号を行う際は4誤り訂正フラグ
が付加されたデータについても消失訂正を行うように構
成するとC2、およびC4復号時の見逃し誤りを抑える
ことができ良好な再生画像を得ることができることはい
うまでもない。
【0173】実施例3. 本実施例1、および実施例2に示すディジタルVTRは
上述のように構成されているので、各種高速再生速度に
対応した特殊再生用データの再生データレートを十分に
大きく設定することができ高速再生時の再生画質を向上
することができるとともに、通常再生時においてもC4
復号時の誤訂正を十分抑えることができ良好な通常再生
を行うことができる。
【0174】なお、本実施例1、および実施例2では記
録フォーマットとして図7(あるいは図8)に示す場合
について説明したがこのフォーマットに限るものではな
く、特殊再生用データを入力データより分離し記録媒体
上の予め定められたエリアに記録するような記録フォー
マットを有するディジタル信号記録装置、再生装置、お
よび記録再生装置(ディジタルVTR、ディジタルディ
スクプレーヤ等)において、同一の記録フォーマットで
特殊再生用データの繰り返し回数を上述のように記録モ
ードに応じて切り換えることにより高速再生時の特殊再
生用データを効率よく記録することができ高速再生時
に、上記特殊再生用データの再生データレートを向上さ
せることができ高速再生時の再生画質の向上が図れる。
また、図13〜図18、図21、および図22に示す復
号アルゴリズムは3重に符号化され伝送されたディジタ
ルデータの復号に用いても同様の効果を奏する。
【0175】また、本実施例1、および実施例2では、
誤り訂正符号として記録方向に(85、77、9)のリ
ードソロモン符号を、垂直方向に(149、138、1
2)のリードソロモン符号を用い、上記誤り訂正ブロッ
クを10トラック集めデータブロックを構成した後、C
4検査符号として(138、128、11)のリードソ
ロモン符号を用いて3重の誤り訂正符号を構成したが符
号構成はこれに限るものではなく、例えば、C4検査符
号として(149、139、11)のリードソロモン符
号、あるいは(135、125、10)のリードソロモ
ン符号(VAUXを除くビデオデータを用いて符号を構
成する。)を用いてもよい。また、記録方向、および垂
直方向の誤り訂正符号の構成も上記構成に限らない。ま
た、誤り訂正符号についてもリードソロモン符号に限る
ものではなくBCH符号等の誤り訂正符号を用いても同
様の効果を奏する。
【0176】また、図13〜図18、あるいは図21、
および22に示す誤り訂正復号アルゴリズムに関しては
C4検査符号のシャフリングパターンは図11に示すも
のに限るものではなく、例えば図10に示す従来のシャ
フリングパターンでも同様の効果を奏する。また、図1
3〜図18、図21、および図22に示す誤り訂正符号
の復号アルゴリズムの組合せは実施例1、および実施例
2の組合せに限るものではないことはいうまでもない。
また、バースト誤りの検出方法に関しても実施例1、お
よび実施例2に示したものに限るものではなく他の方法
で検出したバースト誤り検出情報を用いてC1、C2、
およびC4復号を制御しても同様の効果を奏する。ま
た、C1、C2、およびC4復号アルゴリズムも実施例
1、および実施例2に記したものに限るものではない。
【0177】また、図15に示すC2復号アルゴリズム
はC4復号アルゴリズムと組合せなくても良好な復号動
作を行えることは言うまでもない。また、C2復号アル
ゴリズムに関しても、図15に示すものに限るものでは
なく、例えば、C4復号でバースト誤りを全て訂正する
ような場合は、C2復号時にC2検査符号の持つ誤り訂
正能力の一部を誤り検出に割り当てることによりC2復
号時の見逃し誤り(誤訂正)の発生確率を抑えるような
誤り訂正復号アルゴリズムであってもよい。(例えば、
最大イレージャ訂正数を9個とし、イレージャ数が10
以上の場合の誤り訂正数を4個とする等)
【0178】また、図16、あるいは図22に示すC4
復号アルゴリズムはC2復号アルゴリズムと組合せなく
ても良好な復号動作を行えることは言うまでもない。ま
た、C4復号アルゴリズムに関しても、図16、あるい
は図22に示すものに限るものではなく、例えば、C2
復号アルゴリズムで見逃し誤りを抑えるような場合は、
C4復号時にC4検査符号の持つ誤り訂正能力を全て用
いて誤り訂正を行っても同様の効果を奏する。(例え
ば、バースト誤りの検出の有無に係わらず最大イレージ
ャ訂正数を10個とする、あるいはバースト誤りが検出
されなかった場合の最大イレージャ数を9とする等)ま
た、バースト誤りが検出された際はイレージャ訂正のみ
を行い、C1、およびC2検査符号による見逃し誤りの
訂正を行わないようなC4復号アルゴリズムでも同様の
効果を奏する。
【0179】また、記録データはATV信号、あるいは
DVB信号に限らず例えばMPEG2をベースとして映
像信号を圧縮する日本の場合はISDB信号、あるいは
MPEG1で圧縮された信号を記録する場合も同様の効
果を奏することは言うまでもない。また、高速再生時の
再生速度についても4倍速、18倍速等の高速再生速度
に限るものではなく、ディジタル信号記録装置に要求さ
れる再生速度に合わせて上記特殊再生用データ記録エリ
ア、および高速再生速度を設定し同一のトラックフォー
マットで入力データを記録するシステムでは同様の効果
を奏する。
【0180】また、MPEG2に代表されるトランスポ
ートパケット形式で伝送されたデータを、上記SD規格
に代表されるディジタルVTRに記録する際、実施例1
では2個のトランスポートパケットを5シンクブロック
フォーマットに変換して記録したが、これに限るもので
はなく、上記シンクブロックフォーマットを生成する
際、上記入力されたm個のトランスポートパケットを用
いてnラインのシンクブロックのデータを生成する。
(m、およびnは正数)また、記録媒体上に上記変換さ
れたシンクブロックフォーマットのデータを記録する
際、同一トラック上に上記nシンクブロックのデータが
配置されるように記録媒体上の記録フォーマットを構成
することによりトランスポートパケットのデータを効率
よくシンクブロックフォーマットに変換することができ
る効果がある。また、同一トラック内で上記nシンクブ
ロックのデータが完結するので、再生時、シンクブロッ
クフォーマットのデータをトランスポートパケットのデ
ータに変換する際、トラックの識別信号等のトラック情
報と、シンクブロックナンバーを用いて簡単に上記nシ
ンクブロックフォーマットの組を分離することができ、
特に再生系の回路規模の削減を図ることができる効果が
ある。また、nシンクブロックの識別信号を記録する必
要もなく、データの記録領域を有効に活用することがで
きる効果がある。また、1シンクブロックの長さも図2
6に示すものに限らない。
【0181】なお、4倍速再生用データ記録エリア、1
8倍速再生用データ記録エリア、誤り訂正検査符号記録
エリアの配置、あるいはエリア数はこれに限るものでは
ない。また、トラック周期も4トラック周期に限るもの
ではない。また、本実施例1では、高速再生速度の1実
施例として高速再生時の速度を4倍速、あるいは18倍
速を選定したがこれに限るものではなく、他の倍速数で
あっても、上述のように回転ヘッド26a、および26
bの走査軌跡上に特殊再生用データ記録エリアを配置す
れば同様の効果を奏する。
【0182】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0183】
【0184】
【0185】
【0186】
【0187】本発明の請求項記載のディジタル信号再
生装置によれば、磁気テープ上に斜めに形成されたトラ
ック上の予め定められたエリアに記録する記録データを
記録方向、および垂直方向の2次元に配置し、上記2次
元に配置された記録データを複数集めデータブロックを
構成し、上記集められたデータブロックの深さ方向を含
む第3の方向に第3の誤り訂正符号を付加した後に、上
記第3の誤り訂正符号を含む上記記録データに記録方
向、および垂直方向に第1、および第2の誤り訂正符号
を付加し記録された磁気テープを再生するディジタル信
号再生装置にあって、再生時、再生データ中に発生した
誤りをまず始め第1の誤り訂正手段において上記第1の
誤り訂正符号を用いて誤り訂正、あるいは誤り検出を行
う。
【0188】一方、バースト誤り検出手段では再生信号
中に発生したバースト誤りの検出を行う。上記第1の誤
り訂正手段で誤り訂正、あるいは誤り検出された再生デ
ータは第2の誤り訂正手段において上記第2の誤り訂正
符号を用いて第1の誤り訂正手段で検出された誤りに誤
り訂正を施す。(なお、第1の誤り訂正手段において見
逃した誤りについても第2の誤り訂正手段において誤り
訂正を施す。)
【0189】上記第2の誤り訂正手段で誤り訂正、ある
いは誤り検出された再生データは第3の誤り訂正手段に
おいて上記第3の誤り訂正符号を用いて第1、あるいは
第2の誤り訂正手段で検出された誤りに誤り訂正を施
す。(なお、第1、あるいは第2の誤り訂正手段におい
て見逃した誤りについても第3の誤り訂正手段において
誤り訂正を施す。)その際、上記バースト誤り検出手段
によりバースト誤りが検出された上記データブロックに
第2の誤り訂正符号で誤り訂正を施す際は、少なくとも
第2の誤り訂正復号手段での誤り検出能力を上げ見逃し
誤りの発生を抑えるよう第2の誤り訂正復号手段での誤
り訂正復号アルゴリズムを制御すると共に、第3の誤り
訂正復号手段による誤り訂正復号アルゴリズムをバース
ト誤りが検出されなかった場合のアルゴリズムとは異な
るように制御し、再生データに誤り訂正、および誤り検
出を行うように構成するので、バースト誤りが発生した
際の第3の誤り訂正手段での誤り訂正復号アルゴリズム
をバースト誤りが発生しなかった場合と切り換えるの
で、バースト誤り発生時には第3の誤り訂正符号もつ誤
り訂正能力をフルに発揮し誤り訂正を行うことができる
とともに、バースト誤りが発生しなかった場合は、第3
の誤り訂正符号による見逃し誤り(誤訂正)の発生をほ
ぼ完全に抑えることができる効果がある。
【0190】特に、ディジタルVTR等の蓄積メディア
に上述のような第3の誤り訂正符号を付加する際の目的
としては、ドロップアウトなどに起因して発生する長い
バースト誤りを訂正することを目的とする。従って、バ
ースト誤り発生時には第3の誤り訂正符号のもつ誤り訂
正能力を最大限利用して再生ディジタルデータに誤り訂
正を施すことができる効果がある。一方、バースト誤り
の発生しなかったデータに関しては誤り検出能力を上げ
第3の誤り訂正符号での見逃し誤りを十分に抑えること
ができる効果がある。特に、上記実施例で示した符号構
成の場合、(第2の誤り訂正符号(C2検査符号)に比
べ第3の誤り訂正符号(C4検査符号)の最小距離が短
いような場合シンボル誤り確率の悪い部分ではC2復号
結果に比べC4復号結果の方が見逃し誤りが多い場合が
発生するが、このような場合上述のように制御すること
により第3の誤り訂正検査符号での上記見逃し誤りを増
加させることなく確実に再生ディジタルデータに誤り訂
正を施すことができる効果がある。
【0191】また、MPEG2に代表される動き補償予
測などのフィールド間(あるいはフレーム間)符号化を
採用するデータを再生するディジタル信号再生装置にお
いて、上述のように見逃し誤りによる画像劣化を抑える
ことができるとともに、誤りは確実に検出することがで
きるので補間動作も良好に行うことができる効果があ
る。また、コンピュータなどの外部記憶機器として使用
した際も、第3の誤り訂正手段において発生した誤りを
確実に検出できるので、データの再送等の処理を行うこ
とが確実にできる効果がある。
【0192】また、本発明の請求項記載のディジタル
信号再生装置によれば、上記バースト誤り検出手段でバ
ースト誤りを検出する際、上記第1の誤り訂正符号によ
り検出された誤り検出フラグの連続性によりバースト誤
りの発生を検出するように構成するので、バースト誤り
検出を確実に検出することができる効果がある。特に、
電磁変換系等の特性に影響されることが無いのでディジ
タルVTR等のディジタル信号再生装置個々の単体調整
を行う必要がなく再生データとの数値演算で検出するこ
とができるので、組み立て作業時の調整行程についても
簡略化できる効果がある。
【0193】また、本発明の請求項記載のディジタル
信号再生装置によれば、上記バースト誤り検出手段を検
出する際、通常再生時、ヘッドより出力される再生信号
の出力レベルを所定のレベルと比較し、予め定められた
時間以上連続して再生信号の出力レベルが上記所定レベ
ル以下の場合バースト誤りを検出するように構成するの
で再生信号より確実にバースト誤りを検出できるととも
に、再生信号に出力レベルを用いて誤り訂正符号の復号
アルゴリズム(特に、第1、および第2の誤り訂正符
号)を切り換える等の処理を行えば更に効果的に誤り訂
正復号が行える効果がある。
【0194】また、本発明の請求項記載のディジタル
信号再生装置によれば、上記バースト誤り検出手段にお
いてバースト誤りが検出された際は上記第2の誤り訂正
手段で第2の誤り訂正符号による誤り訂正復号動作を行
わないように構成するので、第2の誤り訂正符号での誤
訂正動作を確実に抑えることができる効果がある。(特
に、バースト誤り発生時には第1の誤り訂正符号で検出
された誤りはほぼすべて誤っている。このようなデータ
に対して誤り訂正を行った場合、第2の誤り訂正符号に
よる誤り訂正はほとんど期待することができず反対に誤
訂正が増加してしまい、第3の誤り訂正符号での良好な
誤り訂正動作が望めない。)
【0195】また、本発明の請求項記載のディジタル
信号再生装置によれば、上記バースト誤り検出手段にお
いてバースト誤りが検出された際は第3の誤り訂正符号
復号手段で上記第3の誤り訂正符号を用いて誤り訂正を
行う際、上記バースト誤りが検出された平面に属するデ
ータに関しては第1の誤り訂正符号により検出された誤
り検出フラグを用いて誤り訂正を行うように制御するよ
うに構成するので、バースト誤り発生時には第3の誤り
訂正検査符号でバースト誤りを確実に訂正することがで
きる効果がある。
【0196】バースト誤り発生時に第2の誤り訂正符号
による誤り訂正結果を用いて誤り訂正を行うと、実施例
1、あるいは実施例2に示す符号構成では、バースト誤
り発生時には、バースト誤りが発生したトラック内のほ
ぼ全てのデータが誤り検出になる。従って、上記第2の
誤り検出フラグを用いた誤り訂正ではバースト誤りを訂
正することができない。よって、本請求項に示すよう
に構成することにより、バースト誤り発生時にはバース
ト誤りを第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能力をフル
に利用して誤り訂正を行うことができるとともに、ラン
ダム誤り発生時には第2の誤り訂正符号により検出され
た誤り検出フラグを用いることによりランダム誤りに対
しても第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能力をフルに
利用することができ良好な誤り訂正動作を実行すること
ができる効果がある。
【0197】また、本発明の請求項記載のディジタル
信号再生装置によれば、上記第3の誤り訂正符号復号手
段において誤り訂正を行う際、上記バースト誤り検出手
段でバースト誤りが検出された場合の最大イレージャ訂
正数をバースト誤りが検出されなかった場合最大イレ
ージャ訂正数より大きくするよう上記第3の誤り訂正手
段の誤り訂正復号アルゴリズムを制御するように構成す
るので、上述のように、特に第2の誤り訂正符号に比べ
第3の誤り訂正符号の最小距離が短いような場合ランダ
ム誤りに対しては第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能
力の一部を誤り検出に割り当てるので第3の誤り訂正符
号での見逃し誤りを効果的に抑えることができるととも
に、ドロップアウト等で発生するバースト誤りに関して
は第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能力をフルに使い
誤り訂正を施すので第3の誤り訂正符号の持つバースト
誤り訂正能力をフルに活用しバースト誤りを訂正できる
効果がある。
【0198】
【0199】
【0200】
【0201】また、本発明の請求項記載の誤り訂正復
号方法によれば、伝送、あるいは記録ディジタルデータ
を伝送、あるいは記録方向、および垂直方向の2次元に
配置し、上記2次元に配置された上記ディジタルデータ
を複数集めデータブロックを構成し、上記集められたデ
ータブロックの深さ方向を含む第3の方向に第3の誤り
訂正符号を付加した後に、上記第3の誤り訂正符号を含
む上記ディジタルデータに伝送、あるいは記録方向、お
よび垂直方向に第1、および第2の誤り訂正符号を付加
し伝送、あるいは記録し、受信、あるいは再生された上
記ディジタルデータを上記第1〜第3の誤り訂正符号を
用いて誤り訂正復号を行う誤り訂正復号方法にあって、
上記受信、あるいは再生ディジタルデータ中に発生した
バースト誤りを検出するステップ、上記第1の誤り訂正
符号を用いて上記受信、あるいは再生ディジタルデータ
に誤り訂正を施す第1の誤り訂正ステップ、上記第2の
誤り訂正符号を用いて上記受信、あるいは再生ディジタ
ルデータに誤り訂正を施す第2の誤り訂正ステップを有
し、上記第3の誤り訂正符号を用いて上記受信、あるい
は再生ディジタルデータに誤り訂正を施す。
【0202】そして、第3の誤り訂正ステップにおいて
上記ディジタルデータに誤り訂正を施す際に、上記バー
スト誤りを検出するステップでバースト誤りが検出され
上記データブロックに第2の誤り訂正ステップで誤り
訂正を施す場合は、少なくとも第2の誤り訂正符号での
誤り検出能力を上げ見逃し誤りの発生を抑えるように第
2の誤り訂正ステップでの誤り訂正復号アルゴリズムを
制御すると共に、第3の誤り訂正ステップによる復号ア
ルゴリズムをバースト誤りが検出されなかった場合のア
ルゴリズムとは異なるように制御し、このように定めら
れた復号アルゴリズムを用いて上記ディジタルデータに
誤り訂正を施すように構成するので、バースト誤りが発
生した際の第3の誤り訂正手段での誤り訂正復号アルゴ
リズムをバースト誤りが発生しなかった場合と切り換え
るので、バースト誤り発生時には第3の誤り訂正符号も
つ誤り訂正能力をフルに発揮し誤り訂正を行うことがで
きるとともに、バースト誤りが発生しなかった場合は、
第3の誤り訂正符号による見逃し誤り(誤訂正)の発生
をほぼ完全に抑えることができる効果がある。
【0203】特に、上述のような第3の誤り訂正符号を
付加する際の目的としては、ディジタル信号再生装置
(ディジタルVTR、ディジタルディスクプレーヤ、C
D−ROM等)で発生するドロップアウトなどに起因し
て発生する長いバースト誤りを訂正することを目的とし
ている。従って、バースト誤り発生時には第3の誤り訂
正符号のもつ誤り訂正能力を最大限利用して再生ディジ
タルデータに誤り訂正を施すことができる効果がある。
一方、バースト誤りの発生しなかったデータに関しては
誤り検出能力を上げることにより第3の誤り訂正符号で
の見逃し誤りを十分に抑えることができる効果がある。
特に、上記実施例で示した符号構成の場合、(第2の誤
り訂正符号(C2検査符号)に比べ第3の誤り訂正符号
(C4検査符号)の最小距離が短いような場合)シンボ
ル誤り確率の悪い部分ではC2復号結果に比べC4復号
結果の方が見逃し誤りが多い場合が発生するが、このよ
うな場合上述のように制御することにより第3の誤り訂
正検査符号での上記見逃し誤りを増加させることなく確
実に再生ディジタルデータに誤り訂正を施すことができ
る効果がある。
【0204】また、MPEG2に代表される動き補償予
測などのフィールド間(あるいはフレーム間)符号化を
採用する動画像データ、あるいはコンピュータなどのプ
ログラム、あるいはデータに対して上記誤り訂正符号を
用いて誤り訂正を行う際、上述のような誤り訂正復号方
法を用いることにより、画像データに対して上記誤り訂
正復号を行う際は、見逃し誤りによる画像劣化を抑える
ことができるとともに、誤りは確実に検出することがで
きるので補間動作も良好に行うことができる効果があ
る。また、コンピュータなどの外部記憶機器に上記誤り
訂正復号動作を行う際も、第3の誤り訂正手段において
発生した誤りを確実に検出できるので、データの再送等
の処理を行うことが確実にできる効果がある。また、第
3の誤り訂正符号の持つバースト誤り訂正能力に関して
は、その能力を維持したまま、ランダム誤りに対する誤
訂正を抑えることができる効果がある。また、ディジタ
ル信号の受信装置などにおいても、伝送路の等の特性に
よらずバースト誤りを検出することができるので良好な
誤り訂正復号を行うことができる。
【0205】また、本発明の請求項記載の誤り訂正復
号方法によれば、上記バースト誤りを検出するステップ
において受信、あるいは再生ディジタルデータ中に発生
したバースト誤りを検出する際、上記第1の誤り訂正ス
テップで検出された誤り検出フラグの連続数をカウント
し所定数以上誤り検出フラグが連続して検出された場合
バースト誤りの発生を検出するようにする制御するの
で、バースト誤り検出を確実に検出することができる効
果がある。特に、ディジタル信号再生装置等に採用する
場合は、電磁変換系等の特性に影響されることが無いの
でディジタル信号再生装置個々の単体調整を行う必要が
なく再生データとの数値演算で検出することができるの
で、組み立て作業時の調整行程についても簡略化できる
効果がある。また、ディジタル信号の受信装置などにお
いても、伝送路の等の特性によらずバースト誤りを検出
することができるので良好な誤り訂正復号を行うことが
できる。
【0206】また、本発明の請求項記載の誤り訂正復
号方法によれば、上記バースト誤りを検出するステップ
においてバースト誤りが検出された際は第2の誤り訂正
ステップでは上記第2の誤り訂正符号を用いた誤り訂正
復号動作を行わないように制御するので、第2の誤り訂
正符号での誤訂正動作を確実に抑えることができる効果
がある。(特に、バースト誤り発生時には第1の誤り訂
正符号で検出された誤りはほぼすべて誤っている。この
ようなデータに対して誤り訂正を行った場合、第2の誤
り訂正符号による誤り訂正はほとんど期待することがで
きず反対に誤訂正が増加してしまい、第3の誤り訂正符
号での良好な誤り訂正動作が望めない。)上記制御によ
り、バースト誤り発生時に第3の誤り訂正検査符号の持
つバースト誤り訂正能力をフルに使用しバースト誤りの
訂正を行うことができる効果がある。
【0207】また、本発明の請求項10記載の誤り訂正
復号方法によれば、上記バースト誤りを検出するステッ
プにおいてバースト誤りが検出された際は第3の誤り訂
正ステップにおいて、受信、あるいは再生ディジタルデ
ータに誤り訂正を施す際、上記バースト誤りが検出され
た平面に属するデータに関しては第1の誤り訂正ステッ
プで検出された誤り検出フラグを用いバースト誤りの検
出されなかった平面に属するディジタルデータに関して
は第2の誤り訂正ステップで検出された誤り検出フラグ
を用いて誤り訂正を行うように制御するように構成する
ので、バースト誤り発生時には第3の誤り訂正検査符号
でバースト誤りを確実に訂正することができる効果があ
る。
【0208】これは、上述のようにバースト誤り発生時
に第2の誤り訂正符号による誤り訂正結果を用いて誤り
訂正を行うと、実施例1、あるいは実施例2に示す符号
構成では、バースト誤り発生時には、バースト誤りが発
生したトラック内のほぼ全てのデータが誤り検出にな
る。従って、上記第2の誤り検出フラグを用いた誤り訂
正ではバースト誤りを訂正することができない。よっ
て、本請求項10に示すように制御することにより、バ
ースト誤り発生時にはバースト誤りを第3の誤り訂正符
号の持つ誤り訂正能力をフルに利用して誤り訂正を行う
ことができる(バースト誤り訂正能力を落とすことなく
誤り訂正復号を行うことができる。)とともに、ランダ
ム誤り発生時には第2の誤り訂正符号により検出された
誤り検出フラグを用いることによりランダム誤りに対し
ても第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能力をフルに利
用することができ良好な誤り訂正動作を実行することが
できる効果がある。
【0209】また、本発明の請求項11記載の誤り訂正
復号方法によれば、上記第3の誤り訂正ステップにおい
て、上記データブロック内に上記バースト誤りを検出す
るステップでバースト誤りが検出された場合の最大イレ
ージャ訂正数をバースト誤りが検出されなかった場合
最大イレージャ訂正数より大きくするよう上記第3の誤
り訂正ステップの誤り訂正復号アルゴリズムを制御する
ので、上述のように、特に第2の誤り訂正符号に比べ第
3の誤り訂正符号の最小距離が短いような場合ランダム
誤りに対しては第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能力
の一部を誤り検出に割り当てるので第3の誤り訂正符号
での見逃し誤りを効果的に抑えることができるととも
に、ドロップアウト等で発生するバースト誤りに関して
は第3の誤り訂正符号の持つ誤り訂正能力をフルに使い
誤り訂正を施すので第3の誤り訂正符号の持つバースト
誤り訂正能力をフルに活用しバースト誤りを訂正できる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1におけるディジタルVTR
の記録系のブロック構成図である。
【図2】 本発明の実施例1における特殊再生用データ
生成回路のブロック構成図である。
【図3】 本発明の実施例1における4倍速用データ生
成回路のブロック構成図である。
【図4】 本発明の実施例1における第1の誤り訂正符
号回路のブロック構成図である。
【図5】 本発明の実施例1におけるシンクブロックフ
ォーマットを示し、(a)は入力ビットストリームのト
ランスポートパケット図、(b)は磁気テープに記録す
る記録データパケット(シンクブロックフォーマット)
図である。
【図6】 高速再生時に各高速再生速度において1トラ
ックより再生できるシンクブロック数を示す図である。
【図7】 本発明の実施例1における特殊再生用データ
記録エリアの配置を含む4トラック周期のトラックパタ
ーンを示す図である。
【図8】 本発明の実施例1における磁気テープ上の記
録フォーマットを示す図である。
【図9】 本発明の実施例1における10トラックのデ
ータを用いて構成したデータブロックの構成を示す図で
ある。
【図10】 本発明の実施例1での従来のC4検査符号
のインターリーブ動作を説明するための図である。
【図11】 本発明の実施例1におけるインターリーブ
動作を説明するための図である。
【図12】 本発明の実施例1におけるディジタルVT
Rの再生系のブロック構成図である。
【図13】 本発明の実施例1におけるC1検査符号を
用いた誤り訂正復号アルゴリズムを示す図である。
【図14】 本発明の実施例1におけるバースト誤り検
出アルゴリズムを示す図である。
【図15】 本発明の実施例1におけるC2検査符号を
用いた誤り訂正復号アルゴリズムを示す図である。
【図16】 本発明の実施例1におけるC4検査符号を
用いた誤り訂正復号アルゴリズムである。
【図17】 本発明の実施例1におけるC4検査符号を
用いた誤り訂正復号を行う際のイレージャフラグのセッ
アルゴリズムを示す図である。
【図18】 本発明の実施例1におけるC4検査符号を
用いた誤り訂正復号の際のイレージャ訂正数設定アルゴ
リズムを示す図である。
【図19】 本発明の実施例2におけるディジタルVT
Rの再生系のブロック構成図である。
【図20】 本発明の実施例2におけるバースト誤り検
出動作を説明するための図である。
【図21】 本発明の実施例2におけるC1検査符号を
用いた誤り訂正復号アルゴリズムを示す図である。
【図22】 本発明の実施例2におけるC4検査符号を
用いた誤り訂正復号アルゴリズムを示す図である。
【図23】 従来の一般的な家庭用ディジタルVTRの
トラックパターン図である。
【図24】 SD規格の1トラック内の記録フォーマッ
トを示す図である。
【図25】 SD規格における映像信号の1トラック内
の映像信号記録エリアのデータフォーマット図である。
【図26】 SD規格における1シンクブロックの構成
を示す図である。
【図27】 従来のディジタルVTRの通常再生時と高
速再生時における回転ヘッドのヘッド走査軌跡を示す図
である。
【図28】 高速再生が可能な従来のディジタルVTR
のブロック構成図である。
【図29】 従来のディジタルVTRの通常再生時と高
速再生時の概要を示す図である。
【図30】 一般的な高速再生時の回転ヘッド走査軌跡
図である。
【図31】 従来の複数の高速再生速度時のオーバラッ
プのエリアを説明する図である。
【図32】 従来のディジタルVTRにおける5倍速と
9倍速の回転ヘッド走査軌跡図である。
【図33】 従来のディジタルVTRにおける5倍速再
生時の2つの回転ヘッド走査軌跡図である。
【図34】 従来のディジタルVTRにおけるトラック
配置図である。
【符号の説明】 19 第4のメモリ、20 第1の誤り訂正符号回路、
21 第5のメモリ、22 第2の誤り訂正符号回路、
26 回転ヘッド、27 磁気テープ、56シャフリン
グアドレス発生回路、57 誤り訂正検査符号生成回
路、58 誤り訂正符号化制御回路、72 ID検出回
路、73 第6のメモリ、74 第1の誤り訂正復号回
路、75 第7のメモリ、76 第2の誤り訂正復号回
路、80再生系制御回路、90 エンベロープ検波回
路、91 バースト誤り検出回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 健 長岡京市馬場図所1番地 三菱電機株式 会社 映像システム開発研究所内 (56)参考文献 特開 平5−284457(JP,A) 特開 平6−318878(JP,A) 特開 平6−338144(JP,A) 特開 平1−243729(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/18

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ上に斜めに形成されたトラック
    上の予め定められたエリアに記録する記録データを記録
    方向、および垂直方向の2次元に配置し、上記2次元に
    配置された記録データを複数集めデータブロックを構成
    し、上記集められたデータブロックの深さ方向を含む第
    3の方向に第3の誤り訂正符号を付加した後に、上記第
    3の誤り訂正符号を含む上記記録データに記録方向、お
    よび垂直方向に第1、および第2の誤り訂正符号を付加
    し記録された磁気テープを再生するディジタル信号再生
    装置において、上記第1の誤り訂正符号を用いて再生デ
    ータに誤り訂正を施す第1の誤り訂正復号手段と、再生
    時に再生信号中に発生したバースト誤りを検出するバー
    スト誤り検出手段と、上記第2の誤り訂正符号を用いて
    再生データに誤り訂正を施す第2の誤り訂正復号手段
    と、上記第3の誤り訂正符号を用いて再生データに誤り
    訂正を施す第3の誤り訂正復号手段を有し、バースト誤
    り検出手段によりバースト誤りが検出された上記データ
    ブロックに第2の誤り訂正符号で誤り訂正を施す際は、
    少なくとも第2の誤り訂正復号手段での誤り検出能力を
    上げ見逃し誤りの発生を抑えるよう第2の誤り訂正復号
    手段での誤り訂正復号アルゴリズムを制御すると共に、
    第3の誤り訂正復号手段による誤り訂正復号アルゴリズ
    ムをバースト誤りが検出されなかった場合のアルゴリズ
    ムとは異なるように制御することを特徴とするディジタ
    ル信号再生装置。
  2. 【請求項2】上記バースト誤り検出手段が、上記第1の
    誤り訂正符号により検出された誤り検出フラグの連続性
    によりバースト誤りを検出するように構成されている
    とを特徴とする請求項記載のディジタル信号再生装
    置。
  3. 【請求項3】上記バースト誤り検出手段が、通常再生
    時、ヘッドより出力される再生信号の出力レベルを所定
    のレベルと比較し、予め定められた時間以上連続して再
    生信号の出力レベルが上記所定レベル以下の場合、バー
    スト誤りを検出するように構成されていることを特徴と
    する請求項記載のディジタル信号再生装置。
  4. 【請求項4】上記バースト誤り検出手段においてバース
    ト誤りが検出された際は第2の誤り訂正符号による誤り
    訂正復号動作を行わないことを特徴とする請求項1記載
    のディジタル信号再生装置。
  5. 【請求項5】上記バースト誤り検出手段においてバース
    ト誤りが検出された際は第3の誤り訂正符号復号手段で
    は、上記バースト誤りが検出された平面に属するデータ
    に関しては第1の誤り訂正符号により検出された誤り検
    出フラグを用いて誤り訂正を行うように制御することを
    特徴とする請求項記載のディジタル信号再生装置。
  6. 【請求項6】上記第3の誤り訂正符号復号手段において
    誤り訂正を行う際、上記バースト誤り検出手段でバース
    ト誤りが検出された場合の最大イレージャ訂正数をバー
    スト誤りが検出されなかった場合最大イレージャ訂正
    より大きくするよう上記第3の誤り訂正手段の誤り訂
    正復号アルゴリズムを制御することを特徴とする請求項
    記載のディジタル信号再生装置。
  7. 【請求項7】伝送、あるいは記録ディジタルデータを伝
    送、あるいは記録方向、および垂直方向の2次元に配置
    し、上記2次元に配置されたディジタルデータを複数集
    めデータブロックを構成し、上記集められたデータブロ
    ックの深さ方向を含む第3の方向に第3の誤り訂正符号
    を付加した後に、上記第3の誤り訂正符号を含む上記デ
    ィジタルデータに伝送、あるいは記録方向、および垂直
    方向に第1、および第2の誤り訂正符号を付加し伝送、
    あるいは記録し、受信、あるいは再生された上記ディジ
    タルデータを上記第1〜第3の誤り訂正符号を用いて誤
    り訂正復号を行う誤り訂正復号方法にあって、上記受
    信、あるいは再生ディジタルデータ中に発生したバース
    ト誤りを検出するステップ、上記第1の誤り訂正符号を
    用いて受信、あるいは再生ディジタルデータに誤り訂正
    を施す第1の誤り訂正ステップ、上記第2の誤り訂正符
    号を用いて受信、あるいは再生ディジタルデータに誤り
    訂正を施す第2の誤り訂正ステップ、上記第3の誤り訂
    正符号を用いて受信、あるいは再生ディジタルデータに
    誤り訂正を施す第3の誤り訂正ステップを有し、バース
    ト誤りを検出するステップでバースト誤りが検出された
    上記データブロックに第2の誤り訂正ステップで誤り訂
    正を施す場合は、少なくとも第2の誤り訂正符号での誤
    り検出能力を上げ見逃し誤りの発生を抑えるように第2
    の誤り訂正ステップでの誤り訂正復号アルゴリズムを制
    御すると共に、第3の誤り訂正ステップによる誤り訂正
    復号アルゴリズムをバースト誤りが検出されなかった場
    のアルゴリズムとは異なるように制御することを特徴
    とする誤り訂正復号方法。
  8. 【請求項8】上記バースト誤りを検出するステップが、
    上記第1の誤り訂正ステップで検出された誤り検出フラ
    グの連続性によりバースト誤りの発生を検出するように
    する制御することを特徴とする請求項記載の誤り訂正
    復号方法。
  9. 【請求項9】上記バースト誤りを検出するステップにお
    いてバースト誤りが検出された際は第2の誤り訂正ステ
    ップで誤り訂正復号動作を行わないことを特徴とする請
    求項記載の誤り訂正復号方法。
  10. 【請求項10】上記バースト誤りを検出するステップに
    おいてバースト誤りが検出された際は第3の誤り訂正ス
    テップにおいて、上記バースト誤りが検出された平面に
    属する上記ディジタルデータに関しては第1の誤り訂正
    ステップで検出された誤り検出フラグを用いて誤り訂正
    を行うように制御することを特徴とする請求項記載の
    誤り訂正復号方法。
  11. 【請求項11】上記第3の誤り訂正ステップにおいて、
    上記バースト誤りを検出するステップでバースト誤りが
    検出された場合の最大イレージャ訂正数をバースト誤り
    が検出されなかった場合最大イレージャ訂正数より大
    きくするよう上記第3の誤り訂正ステップの誤り訂正復
    号アルゴリズムを制御することを特徴とする請求項
    載の誤り訂正復号方法。
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