JP3516110B2 - 位置センサの調整方法及び手振れ補正装置の位置センサ調整方法 - Google Patents

位置センサの調整方法及び手振れ補正装置の位置センサ調整方法

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JP3516110B2
JP3516110B2 JP7949996A JP7949996A JP3516110B2 JP 3516110 B2 JP3516110 B2 JP 3516110B2 JP 7949996 A JP7949996 A JP 7949996A JP 7949996 A JP7949996 A JP 7949996A JP 3516110 B2 JP3516110 B2 JP 3516110B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、可動部の位置を
検出するための位置センサと、この位置センサを組み込
んだ光学系機器における手振れを補正する手振れ補正装
置及びその手振れ補正装置に光学系機器のレンズ鏡筒が
装着されたレンズ鏡筒付き手振れ補正装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の例えばハンディタイプのビデオカ
メラ又は望遠鏡等のような光学系機器における手振れを
補正する装置としては、撮像レンズ系の前方に凸レンズ
と凹レンズとからなるアフォーカルレンズを光軸補正用
レンズとして配置し、この凸レンズと凹レンズのいずれ
か一方若しくは両方を光軸に対して直交する方向に移動
させることにより手振れを補正する光学式の装置が知ら
れている。
【0003】このような手振れ補正装置においては、光
軸補正用レンズの位置を検出する手段が必要である。そ
の位置検出手段としては、光軸補正用レンズの位置を互
いに直交する2方向、例えばH−V方向(H方向を水平
方向、V方向を垂直方向とする)の成分に分割して、各
方向における光軸補正用レンズの位置をそれぞれ検出す
る位置センサが採用されている。
【0004】図6及び図7は、従来の手振れ補正装置を
含む周辺部等の一例を示す概略構成図であり、例えばビ
デオカメラに搭載されるものである。このビデオカメラ
1には、撮像レンズ系2の後方に撮像素子(CCD)3
が配設され、撮像レンズ系2の前方に手振れ補正装置4
が配設されている。
【0005】手振れ補正装置4は、光軸補正用レンズ
5、垂直方向駆動装置6及び水平方向駆動装置7が、撮
像レンズ系2の前方にて光路内に配設された構成となっ
ている。光軸補正用レンズ5は、実際には、凸レンズ及
び凹レンズから成るアフォーカルレンズであるが、図
〜図においては撮像レンズ系2側の凸レンズ5aのみ
が図示されている。この凸レンズ5aは、撮像レンズ系
2の前方に近接してサスペンション5b、5bを介して
配置されており、その光軸が撮像レンズ系2の主光軸と
常に平行になるように支持されている。
【0006】垂直方向駆動装置6は、凸レンズ5aを垂
直方向に駆動するための駆動手段、例えばリニアモータ
6aと、凸レンズ5aの垂直方向の位置を検出するため
の位置センサ8が、凸レンズ5aの外周の垂直方向に対
向する位置に配設された構成となっている。リニアモー
タ6aは、マグネット6cが接着され、図示しない固定
枠側に取り付けられたヨーク6bと、凸レンズ5aを保
持するレンズホルダである可動枠側に取り付けられたム
ービングコイル6dから構成されている。
【0007】水平方向駆動装置7は、凸レンズ5aを水
平方向に駆動するための駆動手段、例えばリニアモータ
7aと、凸レンズ5aの水平方向の位置を検出するため
の位置センサ9が、凸レンズ5aの外周の水平方向に対
向する位置に配設された構成となっている。リニアモー
タ7aは、マグネット7cが接着され、固定枠側に取り
付けられたヨーク7bと、凸レンズ5aを保持するレン
ズホルダである可動枠側に取り付けられたムービングコ
イル7dから構成されている。
【0008】位置センサ8、9は、それぞれ例えば発光
ダイオード(LED)8a、9aと、半導体位置検出素
子(PSD)8b、9bから構成されている。LED8
a、9aは、それぞれ凸レンズ5aの周縁部にて、リニ
アモータ6a、7aと光軸を挟んで互いに対向する位置
に取り付けられている。また、PSD8b、9bは、そ
れぞれ受光面が長尺に形成されており、固定枠にて、L
ED8a、9aに対して光軸方向に対向するように、か
つ、長手方向が凸レンズ5aの半径方向に延びるように
配設されている。これにより、凸レンズ5aの移動量の
垂直方向成分は、駆動手段7aと光軸を挟んで対向する
位置に配設された位置センサ8により、また凸レンズ5
aの移動量の水平方向成分は、駆動手段6aと光軸を挟
んで対向する位置に配設された位置センサ9により、そ
れぞれ検出されることになる。従って、位置センサ8、
9により、光軸補正用レンズ5の位置データが得られ
る。
【0009】撮像レンズ系2には、それぞれ角速度セン
サで構成された垂直方向用手振れ検出センサ10及び水
平方向用手振れ検出センサ11が備えられている。手振
れが垂直方向用手振れ検出センサ10及び水平方向用手
振れ検出センサ11により検出されると、角速度データ
である振れ検出信号が出力される。各手振れ検出センサ
10、11からの振れ検出信号は、垂直方向用の手振れ
量演算回路12及び水平方向用の手振れ量演算回路13
に入力され、垂直方向及び水平方向の角度の変化分(角
度データ)が積分演算されて出力される。
【0010】各手振れ量演算回路12、13からの垂直
方向及び水平方向の角度データは、垂直方向用の光軸の
補正用レンズ位置制御回路14及び水平方向用の光軸の
補正用レンズ位置制御回路15に入力されて、各位置セ
ンサ8、9で得られた光軸補正用レンズ5の位置データ
と比較され、補正すべき角度量(補正データ)が検出さ
れる。そして、補正データが各リニアモータ6、7に出
力されて、光軸補正用レンズ5が垂直方向及び水平方向
に所定距離だけ移動され、光軸の補正が行なわれるよう
になっている。
【0011】ところで、位置センサ8、9は、例えば図
8に示す駆動制御回路によって駆動制御され、位置デー
タとして位置検出電圧を出力するように構成されてい
る。図8において、位置センサ8、9のPSD8b、9
bは、ほぼ中央に設けられたカソード電極と、両端のア
ノード電極とを備えており、各アノード電極が、それぞ
れ増幅器(以下、アンプという)AMP1、AMP2の
反転入力端子に接続されている。これらのアンプAMP
1、AMP2の非反転入力端子には、基準電圧Vref
が印加されていると共に、出力端子と反転入力端子間に
は、それぞれ抵抗及びコンデンサが接続されている。こ
れにより、アンプAMP1、AMP2は、アノード電極
からのアノード電流IA1、IA2を電圧変換する。
【0012】アンプAMP1、AMP2の出力電圧は、
それぞれ抵抗を介して、アンプAMP3の反転入力端子
に入力されると共に、それぞれ抵抗を介して、アンプA
MP4の反転入力端子及び非反転入力端子に入力され
る。アンプAMP3の反転入力端子には、さらに、定電
圧Vccを分圧した所定電圧が抵抗を介して印加される
と共に、出力端子と抵抗を介して接続されている。ま
た、アンプAMP3の非反転入力端子には、基準電圧V
refが印加されている。これにより、アンプAMP3
は、アンプAMP1、AMP2の出力電圧を加算すると
共に、上記分圧電圧を加算することになる。これに対し
て、アンプAMP4の非反転入力端子には、基準電圧V
refが抵抗を介して印加されていると共に、反転入力
端子と出力端子が抵抗を介して接続されている。これに
より、アンプAMPは、アンプAMP1、AMP2の
出力電圧を差動増幅することになる。
【0013】アンプAMP3の出力電圧は、さらにアン
プAMP5を介して増幅された後、位置センサ8、9の
LED8a、9aを駆動する。この場合、アノード電流
IA1、IA2は、図9に示すように、互いに逆に変化
するので、その和は、ほぼ一定となり、アンプAMP5
の出力電圧もほぼ一定となる。また、アンプAMP4の
出力電圧は、抵抗を介してアンプAMP6の反転入力端
子に入力される。アンプAMP6の非反転入力端子に
は、定電圧Vccを可変抵抗を含む分圧抵抗によって分
圧されたオフセット調整電圧が入力されると共に、反転
入力端子と出力端子間には、ゲイン調整用可変抵抗を含
む帰還抵抗が接続されている。これにより、アンプAM
P6は、アンプAMP4の出力電圧をオフセット調整及
びゲイン調整して、図10に示す位置検出電圧を出力す
ることになる。ここで、位置検出電圧V3は、位置を
X、ゲインをA3、オフセットをB3としたとき、V3
=A3×X+B3で与えられることになる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の各位置センサ8、9は、その発光部であるL
ED8a、9a及び受光部であるPSD8b、9bの取
付誤差や処理回路16のオフセット、ゲインのバラツキ
によって、ゲインA3及びオフセットB3がずれた場合
には、必要なオフセット調整及びゲイン調整が行なわれ
るが、オフセット調整もゲイン調整も可変抵抗を操作す
る必要がある。
【0015】このため、コンピュータ等による電子制御
を行なうことが不可能であることから、高性能、高機能
な制御に対応することができず、また使用中に可変抵抗
がずれてしまったり、あるいは処理回路16をIC化し
た場合にも、これらオフセット調整及びゲイン調整の可
変抵抗を外付けする必要があり、コストが高くなってし
まうと共に、小型化の妨げになってしまうという問題が
あった。
【0016】また、オフセット調整は、アンプAMP6
の非反転入力端子への電圧調整により行なわれるので、
位置センサの性能や取付精度が向上することにより、オ
フセット調整が不要になった場合であっても、オフセッ
ト調整用電圧を印加する必要があるため、接続線の増加
によるコストが高くなると共に、小型化の妨げになって
しまうという問題があった。
【0017】この発明は、以上の点に鑑み、簡単な構成
により、オフセット調整及びゲイン調整が外部から電子
制御されるようにした位置センサの調整方法及び手振れ
補正装置の位置センサ調整方法を提供することを目的と
している。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明位置センサの調整
方法は、可動部又は固定部の一方に取り付けられた発光
部と、この可動部又は固定部の他方にて、この発光部に
対向して取り付けられこの発光部が出射する光を受光面
で受光する光学部と、この可動部の移動位置に応じた
の受光部の両端のアノードからのアノード電流をそれぞ
れ電圧変換する2つの第1の増幅器と、この第1の増幅
器の各電圧を加算する第2の増幅器と、この第2の増幅
器の出力に基づいて、この発光部の発光光量を駆動制御
する駆動部と、この第1の増幅器の各電圧を減算して、
位置検出電圧を出力しこの可動部を駆動制御するための
位置を検出する第3の増幅器とを備えた位置センサの調
整方法において、この位置検出電圧をゲイン調整するた
めに、調整可能な第1の電圧が、この第2の増幅器の出
力電圧に電子制御により加算されると共に、この位置検
出電圧をオフセット調整するために、調整可能な第2の
電圧が、この第3の増幅器の出力電圧に加算され、この
位置検出電圧のゲイン調整がこの発光部の発光光量を駆
動制御することにより行われることを特徴とする位置セ
ンサの調整方法であります。
【0019】本発明によれば、位置センサのゲイン調整
は、第2の増幅器出力電圧に電子制御により加算され
る第1の電圧が、適宜に、例えばコンピュータ制御等の
電子制御によって調整されることにより行なわれると共
に、位置センサのオフセット調整は、第3の増幅器
電圧に加算される第2の電圧が、適宜に、例えばコン
ピュータ制御等の電子制御によって調整されることによ
り行なわれる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態
を添付図を参照しながら詳細に説明する。尚、以下に
述べる実施形態は、この発明の好適な具体例であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、こ
の発明の範囲は、以下の説明において特にこの発明を限
定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるも
のではない。
【0021】図1は、本例を適用した手振れ補正装置の
構成を示す分解斜視図である。この手振れ補正装置20
は、光軸補正用レンズ21、垂直方向駆動装置22、水
平方向駆動装置23、垂直方向位置センサ24及び水平
方向位置センサ25が、撮像レンズ系の前方にて光路内
に配設された構成となっている。
【0022】光軸補正用レンズ21は、実際には、例え
ば凹レンズ及び凸レンズから成る2枚構成のアフォーカ
ルレンズとして構成されている。凹レンズ(図示せず)
は、固定レンズとして固定保持されている。凸レンズ2
1aは、可動レンズとして可動枠26に対して取り付け
られている。
【0023】垂直方向駆動装置22は、凸レンズ21a
を垂直方向に駆動するための駆動手段、例えばリニアモ
ータであって、マグネット22bが接着され、固定枠に
取り付けられたヨーク22aと、このヨーク22a及び
マグネット22bに対して光軸方向に対向するように可
動枠26に取り付けられたムービングコイル22cから
構成されている。
【0024】水平方向駆動装置23は、凸レンズ21a
を水平方向に駆動するための駆動手段、例えばリニアモ
ータであって、マグネット23cが接着され、固定枠に
取り付けられたヨーク23aと、このヨーク23a及び
マグネット23bに対して光軸方向に対向するように可
動枠26に取り付けられたムービングコイル23cから
構成されている。
【0025】ここで、可動枠26は、一端が固定枠に固
定されたバネ27の他端に取り付けられており、このバ
ネ27を介して、光軸に直交する2方向、即ち垂直方向
及び水平方向の平面内にて一定範囲の自由度で保持され
ている。
【0026】位置センサ24、25は、それぞれ例えば
発光ダイオード(LED)24a、25aと、半導体位
置検出素子(PSD)24b、25bから構成されてい
る。LED24a、25aは、それぞれ可動枠26の周
縁部にて、垂直方向駆動装置22及び水平方向駆動装置
23に隣接して、光軸方向に関して後方に向かって光を
出射するように取り付けられている。また、PSD24
b、25bは、それぞれ受光面が長尺に形成されてお
り、固定枠にて、LED24a、25aに対して光軸方
向に対向するように、かつ、長手方向が凸レンズ21a
の半径方向に延びるように配設されている。
【0027】以上の構成により、凸レンズ21aの移動
量の垂直方向成分は、位置センサ24により、また凸レ
ンズ21aの移動量の水平方向成分は、位置センサ25
により、それぞれ検出されることになる。従って、位置
センサ24、25により、光軸補正用凸レンズ21aの
位置データが得られる。
【0028】さらに、位置センサ24、25は、それぞ
れ図3に示す処理回路28により駆動制御され、位置デ
ータとして位置検出電圧を出力するようになっている。
この位置センサ24、25のPSD24b、25bは、
ほぼ中央に設けられたカソード電極と、両端のアノード
電極とを備えており、各アノード電極が、それぞれアン
プAMP1、AMP2の反転入力端子に接続されてい
る。これらのアンプAMP1、AMP2の非反転入力端
子には、基準電圧Vrefが印加されていると共に、出
力端子と反転入力端子間には、それぞれ抵抗及びコンデ
ンサが接続されている。これにより、アンプAMP1、
AMP2は、上記アノード電極からのアノード電流IA
1、IA2を電圧変換する。
【0029】アンプAMP1、AMP2の出力電圧は、
それぞれ抵抗を介して、アンプAMP3の反転入力端子
に入力されると共に、それぞれ抵抗を介して、アンプA
MP4の反転入力端子及び非反転入力端子に入力され
る。アンプAMP3の反転入力端子には、さらに、定電
圧Vccを分圧した所定電圧と、ゲイン調整用の第1の
電圧V1が、それぞれ抵抗を介して印加されると共に、
出力端子と抵抗を介して接続されている。また、アンプ
AMP3の非反転入力端子には、基準電圧Vrefが印
加されている。これにより、アンプAMP3は、アンプ
AMP1、AMP2の出力電圧を加算すると共に、上記
分圧電圧及びゲイン調整用の第1の電圧V1を加算する
ことになる。これに対して、アンプAMP4の非反転入
力端子には、基準電圧Vrefが抵抗を介して印加され
ていると共に、反転入力端子と出力端子が抵抗を介して
接続されている。これにより、アンプAMP3は、アン
プAMP1、AMP2の出力電圧を差動増幅することに
なる。
【0030】アンプAMP3の出力電圧は、さらにアン
プAMP5を介して増幅された後、位置センサ24、2
5のLED24a、25aを駆動する。この場合、アノ
ード電流IA1、IA2は、図4に示すように、互いに
逆に変化するので、その和は、ほぼ一定となり、アンプ
AMP5の出力電圧もほぼ一定となる。また、アンプA
MP4の出力電圧は、抵抗を介してアンプAMP6の反
転入力端子に入力される。アンプAMP6の反転入力端
子には、さらに、オフセット調整用の第2の電圧が、抵
抗を介して印加される。アンプAMP6の非反転入力端
子には、基準電圧Vrefが入力されると共に、反転入
力端子及び出力端子間には、抵抗が接続されている。こ
れにより、アンプAMP6は、アンプAMP4の出力電
圧をオフセット調整して、図5に示す位置検出電圧を出
力することになる。
【0031】ここで、位置検出電圧V3は、位置をX、
ゲインをA3、オフセットをB3としたとき、V3=A
3×X+B3で与えられることになる。ここで、ゲイン
調整は、アンプAMP3の反転入力端子に印加される第
1の電圧V1を適宜に、例えばコンピュータ制御等の電
子制御によって、調整することにより、アンプAMP5
を介して、LED24a、25aの発光光量を駆動制御
することにより行なわれる。また、オフセット調整は、
アンプAMP6の反転入力端子に印加される第2の電圧
V2を適宜に、例えばコンピュータ制御等の電子制御に
よって調整することにより行なわれる。以上より、適宜
にゲイン調整及びオフセット調整された位置検出電圧V
3が得られることになる。
【0032】他方、ビデオカメラ等には、手振れを検出
するための加速度センサやCCDからの出力信号を利用
した画像の動きベクトル検出システム等による手振れ検
出センサが配設されている。この手振れ検出センサから
の垂直方向手振れ量及び水平方向手振れ量は、それぞれ
制御部に入力されて位置センサ24、25からの位置デ
ータと比較され、補正すべき角度量(補正データ)が演
算される。そして、この補正データに基づいて、垂直方
向駆動装置22及び水平方向駆動装置23の各ムービン
グコイル22c、23cへの駆動電流が制御されて、手
振れによる光軸の補正が行なわれるようになっている。
【0033】以上のような構成の手振れ補正装置20の
位置センサ24、25は、常に可動レンズである凸レン
ズ21aの垂直方向及び水平方向の位置を位置データと
して検出して制御部に入力している。ここで、ビデオカ
メラ等に手振れが生ずると、手振れ補正装置20又はレ
ンズ鏡筒等に備えられた手振れ検出センサは、手振れ量
を検出して制御部に入力する。制御部は、この手振れ量
を位置センサ24、25からの位置データと比較して補
正データを演算し、この補正データに基づいて垂直方向
駆動装置22及び水平方向駆動装置23を駆動制御する
ことにより、可動枠26及び凸レンズ21aを垂直方向
及び水平方向に適宜の距離だけ移動させる。これによ
り、撮像レンズ系に入射する光の光軸が、光軸補正用レ
ンズ21の凸レンズ21aの移動により補正されるの
で、光がCCDに正しく入射することになる。
【0034】この場合、位置センサ24,25のゲイン
調整及びオフセット調整は、それぞれ第1の電圧V1及
び第2の電圧V2を適宜に調整するだけの簡単な操作に
よって行なわれ得る。以上より、ゲイン調整及びオフセ
ット調整が電子制御可能になるので、高性能、高機能な
制御に対応可能となり、完成出荷後の仕様変更、手振れ
補正中の任意の調整、手振れ量検出装置の検出精度のバ
ラツキを補正する設定が容易になる。また、従来のよう
に可変抵抗のずれによって、ゲインやオフセットにずれ
が生じるようなことは無く、さらに回路全体をIC化す
る場合であっても、外付けの可変抵抗が不要であること
から、小型化が可能になると共に、コスト低減が可能に
なる。さらに、位置センサの性能向上や取付精度の向上
により、オフセット調整が不要となった場合には、オフ
セット調整用電圧を印加する必要がないので、より一層
小型化が可能になると共に、コスト低減が可能になる。
【0035】上述した実施形態においては、アフォーカ
ルレンズを構成する2枚構成の光軸補正用レンズ21の
うち、凸レンズ21aのみを各駆動装置22、23によ
り移動するようになっているが、これに限らず、凹レン
ズ及び凸レンズ21aを一体に移動しても良く、また3
枚以上のレンズから成る光軸補正レンズを使用して、そ
のうち少なくとも1枚のレンズを駆動装置により移動す
るようにしても良い。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
ゲイン調整及びオフセット調整が電子制御可能になるの
で、高性能、高機能な制御に対応可能となり、自動調整
が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による位置センサの調整方法の実施形態
の例の説明に供する手振れ補正装置の例の構成を示す分
解斜視図である。
【図2】図1に示す位置センサの実施形態を示す概略斜
視図である。
【図3】図2に示す位置センサの実施形態の処理回路の
構成を示す回路図である。
【図4】図2に示す位置センサの実施形態の受光部であ
るPSDの出力電流を示すグラフである。
【図5】図3に示す処理回路による位置検出電圧を示す
グラフである。
【図6】従来の手振れ補正装置を含む周辺部等の一例を
示す概略構成図である。
【図7】図6に示す手振れ補正装置の分解斜視図であ
る。
【図8】図7に示す手振れ補正装置の位置センサの処理
回路の構成を示す回路図である。
【図9】図7に示す手振れ補正装置の位置センサの受光
部であるPSDの出力電流を示すグラフである。
【図10】図8に示す処理回路による位置検出電圧を示
すグラフである。
【符号の説明】
20・・・手振れ補正装置、21・・・光軸補正用レン
ズ、21a・・・凸レンズ(可動レンズ)、22・・・
垂直方向駆動装置、23・・・水平方向駆動装置、22
a、23a・・・ヨーク、22b、23b・・・マグネ
ット、22c、37c・・・ムービングコイル、24・
・・垂直方向位置センサ、25・・・水平方向位置セン
サ、26・・・可動枠、27・・・バネ、28・・・処
理回路、AMP1乃至AMP6・・・アンプ、V1・・
・第1の電圧、V2・・・第2の電圧、V3・・・位置
検出電圧、Vred・・・基準電圧、Vcc・・・基準
電圧、IA1、IA2・・・アノード電流
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−286848(JP,A) 特開 平6−67246(JP,A) 特開 平9−80566(JP,A) 特開 平5−107027(JP,A) 特開 平7−253308(JP,A) 特開 平4−232806(JP,A) 実開 平1−151205(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G02B 27/64 G03B 5/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動部又は固定部の一方に取り付けられ
    た発光部と、 前記可動部又は固定部の他方にて、前記発光部に対向し
    て取り付けられ前記発光部が出射する光を受光面で受光
    する光学部と、前記可動部の移動位置に応じた 前記受光部の両端のアノ
    ードからのアノード電流をそれぞれ電圧変換する2つの
    第1の増幅器と、 前記第1の増幅器の各電圧を加算する第2の増幅器と、 前記第2の増幅器の出力に基づいて、前記発光部の発光
    光量を駆動制御する駆動部と、 前記第1の増幅器の各電圧を減算して、位置検出電圧を
    出力し前記可動部を駆動制御するための位置を検出する
    第3の増幅器とを備えた位置センサの調整方法におい
    て、 前記位置検出電圧をゲイン調整するために、調整可能な
    第1の電圧が、前記第2の増幅器の出力電圧に電子制御
    により加算されると共に、前記位置検出電圧をオフセッ
    ト調整するために、調整可能な第2の電圧が、前記第3
    の増幅器の出力に加算され 前記位置検出電圧のゲイン調整が前記発光部の発光光量
    を駆動制御することにより行われ ることを特徴とする位
    置センサの調整方法。
  2. 【請求項2】 定電圧である第3の電圧が、前記第2の
    増幅器の出力電圧に加算される請求項1に記載の位置セ
    ンサの調整方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の電圧が、電子制御により与え
    られる請求項1に記載の位置センサの調整方法。
  4. 【請求項4】 主レンズ系の前方にて、前記主レンズ系
    の光軸に対して直交する方向に移動可能に支持された光
    軸補正用光学素子と、前記光軸補正用光学素子側又は前記主レンズ系側の一方
    に取り付けられた 発光部、前記光軸補正用光学素子側又
    は前記主レンズ系側の他方にて前記発光部に対向して取
    り付けられ前記発光部が出射する光を受光面で受光する
    光学部、前記光軸補正用光学素子の移動位置に応じた
    記受光部の両端のアノードからのアノード電流をそれぞ
    れ電圧変換する2つの第1の増幅器、前記第1の増幅器
    の各電圧を加算する第2の増幅器、前記第2の増幅器の
    出力に基づいて、前記発光部の発光光量を駆動制御する
    駆動部及び前記第1の増幅器の各電圧を減算して、位置
    検出電圧を出力し前記光軸補正用光学素子を駆動制御す
    るための位置を検出する第3の増幅器を有し、前記光軸
    補正用光学素子の位置成分を検出する位置センサと、 を備え、前記位置センサからの信号に基づいて、前記光
    軸補正用光学素子を駆動して手振れを補正する手振れ補
    正装置の位置センサ調整方法において、 前記位置検出電圧をゲイン調整するために、調整可能な
    第1の電圧が、前記第2の増幅器の出力電圧に電子制御
    により加算されると共に、前記位置検出電圧をオフセッ
    ト調整するために、調整可能な第2の電圧が、前記第3
    の増幅器の出力電圧に加算され 前記位置検出電圧のゲイン調整が前記発光部の発光光量
    を駆動制御することにより行われ ることを特徴とする手
    振れ補正装置の位置センサ調整方法。
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