JP3515961B2 - コンクリートブロックの設置方法及び設置器具 - Google Patents

コンクリートブロックの設置方法及び設置器具

Info

Publication number
JP3515961B2
JP3515961B2 JP2001031807A JP2001031807A JP3515961B2 JP 3515961 B2 JP3515961 B2 JP 3515961B2 JP 2001031807 A JP2001031807 A JP 2001031807A JP 2001031807 A JP2001031807 A JP 2001031807A JP 3515961 B2 JP3515961 B2 JP 3515961B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flat plate
concrete block
concrete
adhesive
installing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001031807A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002235363A (ja
Inventor
智一 奥田
孝志 藤原
Original Assignee
智一 奥田
孝志 藤原
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=18895834&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP3515961(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by 智一 奥田, 孝志 藤原 filed Critical 智一 奥田
Priority to JP2001031807A priority Critical patent/JP3515961B2/ja
Publication of JP2002235363A publication Critical patent/JP2002235363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3515961B2 publication Critical patent/JP3515961B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sewage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンクリートブロ
ックの設置方法及び設置器具に関し、特に、ボックスカ
ルバート等のプレキャストコンクリートブロックの据付
け及び水平移動に関わるコンクリートブロックの設置方
法及び設置器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は特開2000−273938号
公報に開示されているコンクリートブロックの設置方法
の概略図であり、図13は図12のXIII−XIII
ラインの断面図であり、図14は図13の“Y”部分の
拡大図である。
【0003】これらの図を参照して、プレキャストコン
クリートブロックの1つである中央が空洞のボックスカ
ルバート61a〜61cが順次基礎コンクリート19上
に連結された状態に設置されている。ワイヤ18にて係
止されて釣上げられたボックスカルバート61dは、上
方からボックスカルバート61cの近くに吊り下ろされ
る。そして水平方向の矢印に示す方向に引寄せられて、
ボックスカルバート61a〜ボックスカルバート61c
のように連結状態に移動する。
【0004】この水平移動時における基礎コンクリート
19との摩擦抵抗を低減するために、ボックスカルバー
ト61の下部は特殊形状を有している。すなわち、図1
4に示されているように、ボックスカルバート61の下
面には下方に突出る突起部62が形成され、突起部62
の表面には鋼板63が取付けられている。一方、基礎コ
ンクリート19にはI型鋼よりなるガイドレール65が
埋め込まれ、その上方面に複数の鋼球66が配置されて
いる。
【0005】このようにボックスカルバート61及び基
礎コンクリート19を形成した状態で、突起部62がガ
イドレール65上に位置するようにボックスカルバート
61を基礎コンクリート19上に設置する。この状態で
ボックスカルバート61を水平方向に移動させると、鋼
球66のベアリング効果によって、水平方向への移動に
対する抵抗が軽減され、スムーズにボックスカルバート
61同志を連結させることができる。
【0006】通常ボックスカルバート61は連結状態に
引寄せられた後、これらの相互のシールを確保するため
に更に相互に引寄せる締め固め作業がなされ、これらは
一体化することになる。その後ボックスカルバート61
の下部と基礎コンクリート19の上面との間に流動性の
生コンクリートを流し込むことによって、ボックスカル
バート61を基礎コンクリート19に固定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のコ
ンクリートブロックの設置方法であれば、上述のように
ボックスカルバート61の下部に突起部62を設けるな
どしてボックスカルバート61を特殊形状に仕上げる必
要がある。そのため通常のボックスカルバート61に比
べてコスト的に不利なものとなる。
【0008】又、鋼球66を配置するためにガイドレー
ル65を基礎コンクリート19に埋め込む必要があるた
めその作業に手間が掛り、結果としてコストも増大す
る。更に、鋼球66はガイドレール65の上面に配置さ
れているため、ガイドレール65の水平度が確保されて
いなければ、全体的に均一に配置されず、一方向に偏っ
てしまう虞れもある。そのため、ボックスカルバート6
1の設置面が水平面ならともかく、傾斜したような面の
場合、この工法を採用することは困難である。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、一般形状のコンクリートブロック
にも適用でき、かつその設置面の水平度に影響されない
コンクリートブロックの設置方法及び設置器具を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、コンクリートブロックの
設置方法であって、基礎コンクリート上の所定位置に平
面板状の第1平板を設置する工程と、第1平板上に粘着
剤を形成する工程と、粘着剤上に複数の微細球体又は粒
状の鋼球よりなる硬球を落下させ、硬球を粘着剤に保持
させる工程と、保持された硬球の上に平面板状に第2平
板を設置する工程と、第2平板の上にコンクリートブロ
ックを載置し、ほぼ水平方向に移動させる工程とを備え
たものである。
【0011】このように構成すると、コンクリートブロ
ックは落下によって粘着剤に保持された硬球を介した状
態で基礎コンクリート上に載置される。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成において、粘着剤は水糊であり、第1平板及び
第2平板の各々は鉄板よりなるものである。
【0013】このように構成すると、硬球の配置状態が
安定する。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2に記載の発明の構成において、コンクリートブロッ
クはプレキャストコンクリートブロックであり、移動さ
れたコンクリートブロックの下部と基礎コンクリートの
上面との間にコンクリート又はモルタルを流し込む工程
を更に備えたものである。
【0015】このように構成すると、コンクリートブロ
ックの移動に寄与した第1平板、第2平板及び硬球は流
し込まれたコンクリート又はモルタルによって被覆され
る。
【0016】請求項4記載の発明は、コンクリートブロ
ックの設置に用いられる設置器具であって、平面板状の
第1平板と、第1平板上に形成された粘着剤と、形成さ
れた粘着剤に散布させることによって保持された複数の
微細球体又は粒状の鋼球よりなる硬球と、保持された硬
球の上に設置され、第1平板と対向するように位置する
平面板状の第2平板とを備えたものである。
【0017】このように構成すると、散布によって保持
された硬球の働きによって第1平板及び第2平板は各々
に対してその面上での移動に対する抵抗が軽減する。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明の構成において、粘着剤は水糊であり、第1平板及び
第2平板の各々は鉄板よりなるものである。
【0019】このように構成すると、硬球の配置状態が
安定する。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の構成において、第2平板の第1平板に対する水平方
向の移動を所定範囲に制限する制限手段を更に備えたも
のである。
【0021】このように構成すると、第1平板及び第2
平板同志のずれは一定範囲内になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明は、コンクリートブロックは硬球を介した状態で基礎
コンクリート上に載置されるので、コンクリートブロッ
クは特殊形状を要求されることなくその水平方向への移
動に対する抵抗が軽減する。又、硬球は落下させること
によって粘着剤に対して保持されているため、第1平板
の水平度に関わらず不用意に移動する虞れがなく安定し
た設置工事が可能となるとともに、使用状況に応じて硬
球の配置密度を自在に調整できる。
【0023】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加えて、硬球の配置状態が安定するので、低
コストでありながら効率的な設置方法となる。
【0024】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明の効果に加えて、コンクリートブロック
の移動に寄与した第1平板等が流し込まれたコンクリー
ト又はモルタルによって被覆されるので、これらを取除
く必要はなく、安定した状態での設置固定が完了する。
【0025】請求項4記載の発明は、第1平板及び第2
平板の各々に対してその面上での移動に対する抵抗が軽
減するので、設置すべきコンクリートブロックと基礎コ
ンクリートとの間にそのまま取付けるだけでコンクリー
トブロックの水平方向への移動が容易となる。又、硬球
は散布によって粘着剤に保持されるので、使用状況に応
じてその配置密度を自在に調整できる。
【0026】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明の効果に加えて、硬球の配置状態が安定するととも
に、持ち運びが容易な器具となる。
【0027】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明の効果に加えて、第1平板及び第2平板同志のずれは
一定範囲内になるため、コンクリートブロックの設置状
態の正否が判断できるとともに設置状態の安全性が確保
できる。
【0028】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の第1の実施の形
態によるコンクリートブロックの設置方法を示す概略図
であり、図2は図1のII−IIラインの断面図であ
り、図3は図2の“X”部分の拡大図であり、更に、図
4は図3のIV−IVラインの拡大断面図である。
【0029】これらの図を参照して、基礎コンクリート
19の上に一対のガイドレール21a,ガイドレール2
1bが設置されており、それらの間の上方にプレキャス
トコンクリートブロックの1つであるボックスカルバー
ト16a〜ボックスカルバート16cが順次据付けられ
ている。尚、ガイドレール21a,ガイドレール21b
は基礎コンクリート19内部に埋め込まれ、その水平度
が調整されたアンカー25の上に固定されている。した
がって、ガイドレール21a,ガイドレール21bの水
平度が確保された状態でボックスカルバート16が据付
られる状態となっている。
【0030】ガイドレール21bの水平部材27の上面
には水糊等の粘着剤26が形成され、この粘着剤26に
例えばサンドブラスト用に用いられているような多数の
微細鋼球(直径1〜3mm)又は粒状球体(4〜12m
m)23が散布されて配置(100cm当り3〜10
0個)されている。尚、この実施の形態ではワイヤ18
によって係止されたボックスカルバート16を一定位置
に吊り下ろし、これを水平方向に所定の位置まで移動さ
せる。そのため、粘着剤26は水平部材27の上面全面
に形成されており、同様に微細鋼球23も粘着剤26の
全域にわたってランダムに又は所定間隔で配置されてい
る。微細鋼球23は粘着剤26によって保持されている
ため、配置後水平部材27の上から他の位置に移動する
虞れはない。
【0031】平板22はボックスカルバート16の下面
に対応した所定数だけ準備され、ボックスカルバート1
6の吊り下ろされる位置であって、微細鋼球23の上方
に配置される。この状態でボックスカルバート16は平
板22上に吊り下ろされる。このようにしてボックスカ
ルバート16は微細鋼球23を介した状態で水平部材2
7上に設置されることになる。
【0032】次に吊り下ろされたボックスカルバート1
6を図示しないウィンチやワイヤ等を用いて水平方向に
移動させる。この時図4に示すようにボックスカルバー
ト16は、平板22とともに微細鋼球23を介して水平
部材27に対して移動するため移動に対して生じる抵抗
が軽減する。これによってスムーズなボックスカルバー
ト16の移動作業が可能となる。なお、図4の矢印で示
す平板22の進行方向に対する下方のコーナー部29
は、微細鋼球23を移動時に削りとらないように丸みが
形成されている。
【0033】又、この移動の際にガイドレール21の垂
直部材28はガイドの役目を果たし、ボックスカルバー
ト16の安定した水平移動を可能とする。このようにし
てボックスカルバート16a〜ボックスカルバート16
dは順次引寄せられて連結状態となり、更にこれらの連
結部のシールを確保するために締め固めが行われる。こ
の締め固め作業においても微細鋼球23の作用によって
ボックスカルバート16はスムーズに移動する。
【0034】ボックスカルバート16a〜ボックスカル
バート16dの締め固めが完了すると、その状態でボッ
クスカルバート16a〜ボックスカルバート16dの下
部と基礎コンクリート19の上面との間に流動性を有す
る生コンクリート又はモルタルが流し込まれ、ボックス
カルバート16a〜ボックスカルバート16dが基礎コ
ンクリート19に固定されてその据付け作業が終了す
る。
【0035】図5はこの発明の第2の実施の形態による
コンクリートブロックの設置方法であって、基礎コンク
リート上に形成された土台の上にコンクリートブロック
を設置する場合の設置方法について説明した概略工程図
である。
【0036】図を参照して、図5の(1)に示すよう
に、基礎コンクリート19に形成され、その上面の水平
度が調整された土台31の上に、鉄板等の平面板状の第
1平板35が配置される。尚、土台31は必ずしも形成
する必要はなく、第1平板35を直接基礎コンクリート
19上に配置しても良い。
【0037】次に、図5の(2)に示すように、第1平
板35の上面に水糊等の粘着性を有する流動体を塗布す
ることによって形成する。この粘着剤36の上に例えば
サンドブラスト用に用いられる複数の微細鋼球23をほ
ぼ均一に点在させるように落下させて配置する。これに
よって図5の(3)に示すように微細鋼球23は粘着剤
36によって保持され、第1平板35に対して不用意に
移動する虞れはない。そのため、粘着剤36上の当初の
分布状態が保持される。
【0038】次に、図5の(4)に示すように、第1平
板35とほぼ同一形状の平面板状の鉄板よりなる第2平
板37が、微細鋼球23に被さるように設置される。こ
れによって第1平板35及び第2平板37は微細鋼球2
3を介してお互いの面上を容易に移動できる状態とな
る。このように微細鋼球23を第1平板35及び第2平
板37で挟んだ状態とし、この上に図5の(5)に示す
ように設置すべきプレキャストコンクリートブロック3
9を載置する。
【0039】このため、プレキャストコンクリートブロ
ック39の水平方向に対する移動によって生じる抵抗は
微細鋼球23の作用によって軽減されるので、スムーズ
な水平方向への移動調整が可能となる。このようにして
プレキャストコンクリートブロック39の設置調整作業
が完了する。
【0040】図6は図5に示したコンクリートブロック
の設置方法において、コンクリートブロックの下部に高
さ調整金具を用いた場合であって、基礎コンクリート1
9が傾斜している場合の取付状態の1例を示した図であ
る。
【0041】図を参照して、この例においては、プレキ
ャストコンクリートブロック39を直接第2平板37上
に載置せずに、プレキャストコンクリートブロック39
の下面に取付けられた高さ調整金具41を介して第2平
板37上に設置している。尚、高さ調整金具41はその
中央のナットを回転させることによってその両側に螺合
するボルトの突出し長さを変化させる機能を有するもの
である。又、高さ調整金具41は上下を逆転させて使用
しても良く、あるいはナットに螺合する上方のボルトを
下方のそれと同一の形状としたものを用いても良い。
【0042】そこでこの例においては、プレキャストコ
ンクリートブロック39を基礎コンクリート19から所
定の高さに調整した後、プレキャストコンクリートブロ
ック39の下面と第2平板37との間隔に合うように高
さ調整金具41を調整する。この状態で高さ調整金具4
1の下方のボルトの頭部が第2平板37上に当接され
る。
【0043】プレキャストコンクリートブロック39の
基礎コンクリート19に対する高さ調整が終了すると、
次に図6の(2)に示すように矢印の方向に所定量移動
させる。この場合、プレキャストコンクリートブロック
39の下面に取付けられた高さ調整金具41は、第2平
板37と一体となって第1平板35に対して矢印の方向
に容易に移動する。この場合土台31の上面が傾斜して
いるが、微細鋼球23は粘着剤36によって保持されて
いるため、この傾斜によって第1平板35に対して移動
する虞れはない。したがって微細鋼球23は当初に配置
された位置に保持されるため、第2平板37の第1平板
35に対する安定した移動を保証する。
【0044】このようにしてプレキャストコンクリート
ブロック39の高さ方向及び水平方向の調整及び移動が
完了すると、プレキャストコンクリートブロック39の
下部と基礎コンクリート19の上面との間に生コンクリ
ート又はモルタルが流し込まれ、プレキャストコンクリ
ートブロック39はその状態で基礎コンクリート19に
固定され、据付け作業が完了する。なお、図6の例にお
いても、土台31は必ずしも形成する必要はなく、第1
平板35を直接基礎コンクリート19上に配置しても良
い。
【0045】図7はこの発明の第3の実施の形態による
コンクリートブロックの設置器具の概略平面図であり、
図8は図7のVIII−VIIIラインの断面図であ
る。
【0046】これらの図を参照して、この実施の形態に
よる設置器具は、矩形平面板状の第1平板35と、第1
平板35の上面に形成された水糊等の粘着剤36と、粘
着剤36のほぼ全域に点在するように配置されたサンド
ブラスト用の複数の微細鋼球23と、微細鋼球23の上
に配置され矩形平面板状の第2平板37と、第1平板3
5の各コーナ部に取付けられた平面視L字状のコーナー
片43a〜コーナー片43dとから構成されている。
【0047】尚、コーナー片43a〜コーナー片43d
の第1平板35からの高さHは、微細鋼球23上に取付
けられた第2平板37の上面と第1平板35の上面との
距離Lより小さく設定されている。又、図7に表われて
いるように、第2平板37の平面視の大きさは、コーナ
ー片43a〜コーナー片43dの内面位置によって規定
される矩形形状より所定量小さく設定されている。
【0048】使用時にあっては図7及び図8に示された
状態のものをそのままコンクリートブロックの設置場所
に持っていき、基礎コンクリート上の所定の位置に第1
平板35を設置する。そして第2平板37の上面に据付
けるべきコンクリートブロックの底面が載置するよう
に、図示しないコンクリートブロックを設置する。この
場合、コンクリートブロックの下面はコーナー片43a
〜コーナー片43dの上面に接することはないため、第
2平板37を介して水平方向にコンクリートブロックを
容易に移動させることができる。
【0049】第2平板37は図7に示されているように
その角をコーナー片43a〜コーナー片43dによって
囲われているため、その範囲内でのみに移動が制限され
ている。したがって、第1平板35を所定位置に設置し
その上に載置するコンクリートブロックの水平方向の調
整代を第2平板37の移動可能な範囲内に設定するよう
にしておけば、第2平板37の移動状態によってコンク
リートブロックの設置状態の正否を確認することが容易
となり、有用性が増大する。すなわち、第2平板37が
コーナー片43a〜43dのいずれか一つ又は二つに接
触した状態でもまだ移動が終了してないような場合に
は、正しい位置にコンクリートブロックが設置されてい
ないことを意味するため、据付け状態の良否の目安にな
る。
【0050】図9はこの発明の第4の実施の形態による
コンクリートブロックの設置器具の概略構造を示す平面
図である。
【0051】図を参照して、この設置器具にあっては第
1平板35の4つの角に断面四角の柱形状のコーナー片
43a〜コーナー片43dが取付けられており、第2平
板37の四隅はコーナー片43a〜コーナー片43dに
対応し、かつ所定距離離れた状態となるように切欠部4
5a〜切欠部45dが形成されている。これによって先
の第3の実施の形態による設置器具と同様に、第2平板
37は第1平板35に対して水平方向において所定範囲
のみ移動することが可能となるように制限されている。
【0052】図10はこの発明の第5の実施の形態によ
るコンクリートブロックの設置器具の概略構造を示す平
面図であり、図11は図10のXI−XIラインの断面
図である。
【0053】これらの図を参照して、この実施の形態に
よる設置器具は矩形平面板状の鉄板よりなる第1平板3
5と、第1平板35の中程に所定間隔離れた位置に取付
けられた断面円形形状の柱状の突出片48a,突出片4
8bと、第1平板35の上面に形成された水糊等の粘着
剤36と、粘着剤36のほぼ全域に点在するように配置
された例えばサンドブラスト用の微細鋼球23と、微細
鋼球23の上に被さるように配置された矩形平面板状の
鉄板よりなり、突出片48a,突出片48bに対応する
位置でかつその断面径より大きな円形状よりなる開口4
7a,開口47bが形成された第2平板37とから構成
されている。
【0054】突出片48a,突出片48bの第1平板3
5からの高さは、微細鋼球23上に設置された第2平板
37の上面と第1平板35の上面との距離より小さく設
定されている。したがって、第2平板37はその上にコ
ンクリートブロックを載置した状態で、第1平板35に
対して水平方向に所定範囲のみ移動することが可能なよ
うに構成されている。このようにして据付けるべきコン
クリートブロックの水平方向の移動を容易としながら、
その移動範囲を所定量に制限することが可能となる。
【0055】尚、上記の実施の形態では、一般形状のコ
ンクリートブロックを対象としているが、従来例で示し
た特殊形状のコンクリートブロックにも同様に適用でき
ることはいうまでもない。
【0056】又、上記の実施の形態では、微細鋼球より
なる硬球を用いているが、これに限らずセラミックス、
プラスチック等の硬い材料よりなる硬球を同様に用いて
も良い。
【0057】更に、上記の実施の形態では、微細鋼球を
保持するための粘着材として水糊を用いているが、微細
鋼球を保持できるものであれば例えば水飴等の粘着性を
有する流動体等の他の材料であっても良い。
【0058】更に、上記の実施の形態では、鋼球をサン
ドブラスト用の球体を1例として用いているが、これ以
外の鋼球や粒状球体であっても良いことはいうまでもな
い。
【0059】更に、上記の実施の形態では、プレキャス
トコンクリートブロックとしてボックスカルバートに適
用しているが、これ以外にアーチカルバートはもとより
貯水槽、ガレージ、L型擁壁、水路、側溝、擁壁ブロッ
ク等にも同様に適用できることはいうまでもない。
【0060】更に、上記の実施の形態では、平板は鉄板
を用いているが、これに代えて、他の金属板、強化プラ
スチック板、強化セメントコンクリート材、ゴム板等を
用いても良い。
【0061】更に、上記の実施の形態では、微細鋼球を
2枚の平板で挟んでいるが、設置すべきコンクリートブ
ロックの底面の状況やその重量が軽いものによっては、
コンクリートブロックを直接微細鋼球の上に載置して上
方の平板を用いずに使用することも可能である。この場
合、微細鋼球の径は12mm程度とすることが好まし
い。そして、上方の平板に相当する板をコンクリートブ
ロックの下面に埋め込むようにすれば、上記の実施の形
態と同様の効果を奏する。この場合、コンクリートブロ
ックの下面の外側の角を囲うようにL型鋼を埋め込め
ば、ガイドレールの垂直部材からのコンクリートブロッ
クの保護効果と共により安定した移動が可能となる。
【0062】更に、上記の第1の実施の形態では、ガイ
ドレールとして断面L型の鋼材を用いているが、これに
代えて、移動方向に延びるように形成した単なる平板を
使用しても良い。
【0063】尚、上記の第2の上記の実施の形態では、
その変形例として高さ調整金具を用いているが、この金
具を第1の実施の形態で示した断面L型のガイドレール
の水平部材の下面に取付けて高さ調整すると共に、水平
部材の上面に微細鋼球及び平板を取付けて水平方向の調
整をするようにすれば、より使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態によるコンクリー
トブロックの設置方法の概略を示した図である。
【図2】図1のII−IIラインの断面図である。
【図3】図2の“X”部分の拡大図である。
【図4】図3のIV−IVラインの拡大断面図である。
【図5】この発明の第2の実施の形態によるコンクリー
トブロックの設置方法の概略工程を示した図である。
【図6】図5に示した工程による設置方法の変形例を示
した図である。
【図7】この発明の第3の実施の形態によるコンクリー
トブロックの設置器具の概略構造を示した平面図であ
る。
【図8】図7のVIII−VIIIラインの断面図であ
る。
【図9】この発明の第4の実施の形態によるコンクリー
トブロックの設置器具の概略構造を示した平面図であ
る。
【図10】この発明の第5の実施の形態によるコンクリ
ートブロックの設置器具の概略構造を示した平面図であ
る。
【図11】図10のXI−XIラインの断面図である。
【図12】従来のコンクリートブロックの設置方法の概
略を示した図である。
【図13】図12のXIII−XIIIラインの断面図
である。
【図14】図13の“Y”部分の拡大図である。
【符号の説明】
16…ボックスカルバート 19…基礎コンクリート 22…平板 23…微細鋼球 26,36…粘着剤 27…水平部材 35…第1平板 37…第2平板 39…プレキャストコンクリートブロック 尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−231006(JP,A) 特開2000−273938(JP,A) 実開 昭62−197606(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03F 3/06 B65G 7/04

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリートブロックの設置方法であっ
    て、 基礎コンクリート上の所定位置に平面板状の第1平板を
    設置する工程と、 前記第1平板上に粘着剤を形成する工程と、 前記粘着剤上に複数の微細球体又は粒状の鋼球よりなる
    硬球を落下させ、前記硬球を前記粘着剤に保持させる工
    程と、 前記保持された硬球の上に、平面板状の第2平板を設置
    する工程と、 前記第2平板の上にコンクリートブロックを載置し、ほ
    ぼ水平方向に移動させる工程とを備えた、コンクリート
    ブロックの設置方法。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤は水糊であり、 前記第1平板及び前記第2平板の各々は鉄板よりなる、
    請求項1記載のコンクリートブロックの設置方法。
  3. 【請求項3】 前記コンクリートブロックはプレキャス
    トコンクリートブロックであり、 前記移動されたコンクリートブロックの下部と前記基礎
    コンクリートの上面との間にコンクリート又はモルタル
    を流し込む工程を更に備えた、請求項1又は請求項2に
    記載のコンクリートブロックの設置方法。
  4. 【請求項4】 コンクリートブロックの設置に用いられ
    る設置器具であって、 平面板状の第1平板と、 前記第1平板上に形成された粘着剤と、 前記形成された粘着剤に散布させることによって保持さ
    れた複数の微細球体又は粒状の鋼球よりなる硬球と、 前記保持された硬球の上に設置され、前記第1平板と対
    向するように位置する平面板状の第2平板とを備えた、
    設置器具。
  5. 【請求項5】 前記粘着剤は水糊であり、 前記第1平板及び前記第2平板の各々は鉄板よりなる、
    請求項4記載の設置器具。
  6. 【請求項6】 前記第2平板の前記第1平板に対する水
    平方向の移動を所定範囲に制限する制限手段を更に備え
    た、請求項5記載の設置器具。
JP2001031807A 2001-02-08 2001-02-08 コンクリートブロックの設置方法及び設置器具 Expired - Fee Related JP3515961B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001031807A JP3515961B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 コンクリートブロックの設置方法及び設置器具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001031807A JP3515961B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 コンクリートブロックの設置方法及び設置器具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002235363A JP2002235363A (ja) 2002-08-23
JP3515961B2 true JP3515961B2 (ja) 2004-04-05

Family

ID=18895834

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001031807A Expired - Fee Related JP3515961B2 (ja) 2001-02-08 2001-02-08 コンクリートブロックの設置方法及び設置器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3515961B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332599A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Ando Corp 管渠の布設方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4892187B2 (ja) * 2000-09-12 2012-03-07 安藤建設株式会社 管渠の布設方法
JP5257879B2 (ja) * 2008-02-15 2013-08-07 国立大学法人福井大学 物理学の実験装置
JP4869363B2 (ja) * 2009-02-03 2012-02-08 安藤建設株式会社 管渠の布設方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007332599A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Ando Corp 管渠の布設方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002235363A (ja) 2002-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007070859A (ja) 建造物の免震施工方法および免震構造
CN209227580U (zh) 一种下置于筏板基础的塔吊基础结构
CN210032404U (zh) 抗震楼梯
JP3515961B2 (ja) コンクリートブロックの設置方法及び設置器具
KR101285725B1 (ko) 철도 궤도 건설용 쐐기 및 철도 궤도 건설 방법
JP3654896B1 (ja) コンクリートブロックの設置方法
JP5601648B2 (ja) 自由勾配兼用有底側溝
JP4789674B2 (ja) 土木構築物の施工方法
JP2002309585A (ja) 永久アンカー付き法枠構造
JP2004211549A (ja) コンクリートブロックの設置方法及び設置器具
JP3598071B2 (ja) コンクリートブロックの設置方法及び設置器具
CN209799424U (zh) 一种地脚螺栓定位调平支座
JP3933471B2 (ja) コンクリートブロックの設置方法
CN208586529U (zh) 一种坡度预制梁支座调平装置
JP2003082680A (ja) 固化材を用いた構造体の構築方法及び型枠形成器具
JP2981815B2 (ja) コンクリートブロックの施工法
KR20190028167A (ko) 지중 구조물 하중 분산장치
JP4037201B2 (ja) コンクリートブロック型枠
JP2004204559A (ja) 杭頭の接合装置および接合構造
CN214615492U (zh) 标高控制装置、叠合板及楼板
JP3574351B2 (ja) 大型コンクリートブロックの設置用ヤジロベー支承体
CN210396167U (zh) 用于现浇混凝土板的厚度控制器
CN109138385B (zh) 一种面砖调平方法
KR100298629B1 (ko) 건축물의 계단 시공 방법 및 프리캐스팅 마감재
JP3021610U (ja) パイプ配管用床孔埋め工事用金網わく

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040119

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3515961

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140123

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees