JP3515620B2 - ストレッチラベル - Google Patents
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Description
Tボトル等の容器に装着されるストレッチラベルに関す
る。
図4に示すように、内面側に意匠や商標等を印刷した印
刷層12が設けられた弾性伸縮性に優れたエチレン−酢酸
ビニル共重合体等からなる自己伸縮性のストレッチフィ
ルム10が端部11,11 同士を接着剤15を介して接合され筒
状に形成された後、その径を拡張し、図3に示すように
PETボトル等の容器13の上方から外嵌装着されてい
た。
トレッチラベル14が外嵌装着された容器13が、運搬や包
装される際に、容器13が他の容器等にぶつかって、スト
レッチラベル14表面に衝撃が加わることがある。このよ
うな場合、従来のストレッチラベル14は上述したように
エチレン−酢酸ビニル共重合体からなるストレッチフィ
ルム10が最外面となり、非常に表面が傷つきやすく、そ
の結果ラベルの外観が悪くなったり、さらには、このよ
うな傷がもととなってラベルが破れてしまうという問題
点があった。
た容器13内に飲食品や薬品等が充填された場合には、飲
食品や薬品等が充填された後、容器13の外面から70乃
至90°Cの温水シャワーを5分乃至40分間程度かけ
て殺菌する場合がある。
ル14は温水の熱によって伸長され、ストレッチラベル14
表面にしわやたるみが生じるという問題点も生じてい
た。
めになされたもので、表面が傷つきにくく、且つしわの
発生しにくい外観のすぐれたストレッチラベルを提供す
ることを課題とする。
題を解決するための手段は、印刷層が設けられた自己伸
縮性を有するストレッチフィルムより構成され、且つ径
を拡張しながら開口して容器に外嵌装着され、径の復元
により密着される筒状のストレッチラベルにおいて、前
記ストレッチフィルムがエチレン−酢酸ビニル共重合体
又は低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合
体との混合物からなる基材と該基材の少なくとも一面側
に設けられた直鎖状低密度ポリエチレンからなる表面層
から構成され、且つ容器に外嵌装着された際に表面層が
外面層となり、前記ストレッチラベルの全厚み中に占め
る表面層の比率が1乃至30%であるストレッチラベル
にある。また、本発明は、印刷層が設けられた自己伸縮
性を有するストレッチフィルムより構成され、且つ径を
拡張しながら開口して容器に外嵌装着され、径の復元に
より密着される筒状のストレッチラベルにおいて、前記
ストレッチフィルムがエチレン−酢酸ビニル共重合体又
は低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体
との混合物からなる基材と該基材の少なくとも一面側に
設けられた密度が0.92乃至0.94g/cm 3 の範
囲にあるポリエチレンからなる表面層から構成され、且
つ容器に外嵌装着された際に表面層が外面層となり、前
記ストレッチラベルの全厚み中に占める表面層の比率が
1乃至30%であることを特徴とするストレッチラベル
にある。
伸縮性に優れたエチレン−酢酸ビニル共重合体又は低密
度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共重合体との混
合物からなる基材の外面側にポリエチレンからなる表面
層を設けたため、従来のエチレン−酢酸ビニル共重合体
の単層フィルムからなるストレッチラベルに比して表面
に傷がつきにくく、ラベルの強度も増すのである。
表面層を形成した場合には、表面が傷つきにくいという
ことに加えて、ストレッチ後の弾性回復性が良好で、腰
が強いため、ストレッチラベルの表面にしわやたるみ等
が生じにくいのである。
処理時の加熱温度で容器に対して上下方向に収縮するス
トレッチフィルムによって構成された場合には、低温加
熱殺菌処理時においてストレッチラベルが上下方向に収
縮し、しわやたるみ、特に横しわの発生を防止すること
ができるのである。
て説明する。
で、該ストレッチフィルム1はエチレン−酢酸ビニル共
重合体からなる基材2と該基材2の一面側に設けられた
直鎖状低密度ポリエチレンからなる表面層3からなる。
ニル共重合体については、酢酸ビニル含有量が1乃至1
0重量%の範囲、好ましくは2乃至6重量%の範囲内の
ものが伸縮性やラベル加工性に優れており特に望まし
い。
ポリエチレンは密度0.92乃至0.93g/cm3 の
範囲であり、且つストレッチ後の回復性がよく、腰が強
いため本発明のストレッチラベルの基材2に積層する表
面層3として非常に適している。
チフィルム1は、前記エチレン−酢酸ビニル共重合体と
直鎖状低密度ポリエチレンを別々の押出機により溶融状
態で導き1つの口金より押出して積層する共押出法によ
り製造することができる。このような共押出法によって
ストレッチフィルム1が形成された場合には、各層同士
が溶融状態時に接着されてなり、各層の特徴が失われな
いため、ストレッチ後の回復性も良好である。
際に、一方向に少量の分子配向を与えて、70°C以上
に加熱した場合に一方向にわずかに収縮するように製造
されており、該ストレッチフィルム1をストレッチラベ
ル8に形成する際には、PETボトル5等の容器に外嵌
装着した場合に図3に示す上下方向Aに収縮する方向が
位置するように形成される。
配向の程度は、90°Cにおける熱収縮率が1乃至15
%の範囲であることが好ましい。このような少量の分子
配向をフィルムに与えるには、溶融押出しされた共押出
フィルムを口金より引き取る際の引取率を調整すること
によって、少量の分子配向をフィルムに与えることがで
きる。
なる側に設けられた印刷層で、該印刷層4はグラビア印
刷によって文字絵柄等の印刷を施されている。
成されるが、この時表面層3の厚さはフィルムシート7
全体の厚さのうち1乃至30%、好ましくは2乃至10
%になるような厚さの表面層3であることがストレッチ
性を損なわず望ましい。
ば、表面層3が3μm、基材2が37μmよりなる、厚
みが40μmであるフィルムシート7や、表面層3が5
μm、基材2が55μmよりなる60μmの厚みのフィ
ルムシート7等の厚み10乃至150μm程度のフィル
ムシート7が適している。
シート7は図2に示すように印刷層4が内側になるよう
に筒状に形成され、両端部7a,7b を接着剤6によって接
着されストレッチラベル8が形成されるのである。
ETボトル5に装着された場合について説明する。スト
レッチラベル8は、径を拡張しながら開口し、図3に示
すようにPETボトル5の上方から外嵌装着される。
張してPETボトル5上方から装着され、装着後には径
がもとの大きさに復元してPETボトル5に密着状態に
装着されるのであるが、直鎖状低密度ポリエチレンから
なる表面層3をエチレン−酢酸ビニル共重合からなる基
材の外面側に設けたストレッチラベル8であるため、径
を拡張する際の伸長性もよく、PETボトル5に装着後
に径が復元する復元性も良好になる。
ル5に外嵌装着された後のPETボトル5内に、例えば
果汁入りの炭酸飲料を充填し密封した後、殺菌するため
の低温加熱殺菌処理を行う。この低温加熱殺菌処理方法
はPETボトル5の外面から温度約70乃至90°Cの
温水シャワーが5乃至40分間程度かけられ、内部の果
汁入り炭酸飲料を加熱殺菌する方法である。
ル5に外嵌装着して低温殺菌処理を行った場合には、ス
トレッチフィルム1には加熱時の温度によりPETボト
ル5の上下方向Aに収縮するフィルムを使用したため、
従来のストレッチラベルのごとく低温加熱処理後にしわ
等が生じることがなく良好な外観を保つことができるの
である。
が装着されたPETボトル5に飲料等を充填したり、包
装したり、また店頭に陳列したりする場合に、該PET
ボトル5同士でぶつかる等してストレッチラベル8表面
に衝撃が加わった場合でも、ストレッチラベル8の最外
面には直鎖状低密度ポリエチレンからなる表面層3が設
けられているために、エチレン−酢酸ビニル共重合体の
みからなる従来のストレッチラベルに比して傷つきにく
いのである。
密度ポリエチレンからなる表面層3としたが、表面層3
の材質としてはこれに限定されるものではなく、例え
ば、密度が0.92乃至0.94g/cm3 の低密度ポ
リエチレン及び中密度ポリエチレン、又はこれらの混合
樹脂、及びこれらの樹脂にエチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−プロピレン共重合体等を成分として混合
したものであってもよい。
レン−酢酸ビニル共重合体の混合物からなるものでもよ
く、該混合物における酢酸ビニル含有量も1乃至10重
量%、特に2乃至6重量%の範囲内のものが好ましい。
ニル共重合体又は低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸
ビニル共重合体には他のポリオレフィン系樹脂等が成分
として混合されていてもよい。
使用される樹脂には、適宜、熱安定剤、酸化防止剤、滑
剤等を添加したものでもよい。
時の温度で上下方向Aに収縮するストレッチフィルム1
を使用したが、このようなストレッチフィルムを使用す
ることは条件ではない。
の全厚み中に占める表面層3の比率が1乃至30%であ
ることがストレッチラベル8の伸長性が良好で好ましい
が、表面層3の厚みはこの範囲内に限定されるものでは
なく、例えば表面層3を外面側だけでなく内面側にも設
けた3層フィルムであってもよく、この場合は、内外面
が同じ材質となるため、フィルムにカールが生じにくい
という効果がある。
のようなグラビア印刷に限定されるものではなく、上記
のようなフィルムに印刷できる他の公知の印刷方法であ
れば、本発明のストレッチラベルに適用することができ
る。
レッチフィルム1内面全体に設けられているが、全面に
印刷されていることは条件ではなく、例えば部分的に印
刷が施されている印刷層であってもよく、表面層3の外
側に施してもよいのである。この場合には該印刷層4の
外面にさらに透明なコーティング等を施して印刷層4を
保護することもできる。
ム1は、上記実施例のように共押出法により形成するこ
とが、薄肉の表面層3を形成しやすくフィルムの生産性
も良いため好ましいが、フィルムの製造方法はこれに限
定されるものではなく、夫々、別個に作成された各層の
フィルムを貼り合わせるドライラミネート方法や基材2
の表面に表面層3の樹脂を溶融押出する押出ラミネート
方法等の公知の技術で製造することができる。
Tボトル5を使用したが、本発明のストレッチラベル8
が装着される容器はこれに限らず、この他、缶、瓶等ど
のような容器でも使用することができ、また容器内の収
納物も食品、薬品等、その種類は問わない。
ルは、容器に装着して使用する場合に、該ストレッチラ
ベルの表面に表面層が設けられているため、従来に比し
て傷つきにくい。その結果、外観が非常に優れ、且つや
ぶれにくいストレッチラベルを提供することができるの
である。
向に収縮する性質を有するストレッチフィルムを使用し
てストレッチラベルを形成した場合には、ストレッチラ
ベルを装着した容器に低温加熱殺菌処理を施した場合に
もしわやたるみ等の発生を防止することができ、より一
層外観の優れたストレッチラベルとなるのである。
一部省略断面図。
た状態を示す斜視図。
Claims (3)
- 【請求項1】 印刷層(4) が設けられた自己伸縮性を有
するストレッチフィルム(1) より構成され、且つ径を拡
張しながら開口して容器(5) に外嵌装着され、径の復元
により密着される筒状のストレッチラベルにおいて、前
記ストレッチフィルム(1) がエチレン−酢酸ビニル共重
合体又は低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共
重合体との混合物からなる基材(2) と該基材(2) の少な
くとも一面側に設けられた直鎖状低密度ポリエチレンか
らなる表面層(3) から構成され、且つ容器(5) に外嵌装
着された際に表面層(3) が外面層となり、前記ストレッ
チラベルの全厚み中に占める表面層 (3) の比率が1乃至
30%であることを特徴とするストレッチラベル。 - 【請求項2】 印刷層 (4) が設けられた自己伸縮性を有
するストレッチフィルム (1) より構成され、且つ径を拡
張しながら開口して容器 (5) に外嵌装着され、径の復元
により密着される筒状のストレッチラベルにおいて、前
記ストレッチフィルム (1) がエチレン−酢酸ビニル共重
合体又は低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル共
重合体との混合物からなる基材 (2) と該基材 (2) の少な
くとも一面側に設けられた密度が0.92乃至0.94
g/cm 3 の範囲にあるポリエチレンからなる表面層
(3) から構成され、且つ容器 (5) に外嵌装着された際に
表面層 (3) が外面層となり、前記ストレッチラベルの全
厚み中に占める表面層 (3) の比率が1乃至30%である
ことを特徴とするストレッチラベル。 - 【請求項3】 ストレッチフィルム(1) が70°C以上
の温度において、容器に対して上下方向に収縮すること
を特徴とする請求項1又は2に記載のストレッチラベ
ル。
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-
1994
- 1994-12-26 JP JP32305194A patent/JP3515620B2/ja not_active Expired - Fee Related
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