JP2905700B2 - ストレッチラベル - Google Patents

ストレッチラベル

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JP2905700B2
JP2905700B2 JP21706194A JP21706194A JP2905700B2 JP 2905700 B2 JP2905700 B2 JP 2905700B2 JP 21706194 A JP21706194 A JP 21706194A JP 21706194 A JP21706194 A JP 21706194A JP 2905700 B2 JP2905700 B2 JP 2905700B2
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stretch
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哲雄 畑
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、ガラス瓶、
缶、ポリエチレンテレフタレート製ボトル(以下PET
ボトルという)等の合成樹脂製容器等の容器に装着され
るストレッチラベル、特に内容物充填後に低温加熱殺菌
処理が施される容器に装着されるストレッチラベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般にストレッチラベルは、例えば、内
面側に意匠や商標等を印刷した印刷層が設けられたポリ
エチレン系の自己伸縮性のストレッチフィルムが端部同
士を接合され筒状に形成され、図5に示すように、その
径を拡張し、PETボトル等の容器11の上方から外嵌装
着される。
【0003】さらに、このようにストレッチラベル10が
装着された容器11内に飲食品や薬品等が充填された場合
には、飲食品や薬品等が容器11内に充填された後、容器
11の外面から温水シャワーをかけ殺菌する低温加熱殺菌
処理を行う場合がある。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】この低温加熱殺菌処理は、PETボトル等
の容器11に通常70乃至90°Cの温水を5乃至40分
間程度かけて殺菌するため、前述したストレッチラベル
10のポリエチレン系樹脂からなるストレッチラベル10
は、温水の熱によって容器11と共に伸長され、容器11の
周方向に伸長して図4に示すようなたるみ12が生じ、ス
トレッチラベル10の外観が損なわれるという問題が生じ
ていた。
【0005】さらに、ストレッチラベル10にたるみ12が
生じると、容器11とストレッチラベル11の間に間隙がで
き、この状態で、温水のシャワーをかけられた場合、温
水シャワーの水圧や勢いによってストレッチラベル10が
容器11からずり落ち易いという問題も生じていた。
【0006】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたもので、低温加熱殺菌処理をした場合でも
たるみが生じにくいストレッチラベルを提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明が、このような課
題を解決するための手段としては、自己伸縮性を有する
ストレッチフィルム2 からなり、且つ低温加熱殺菌処理
が施される容器5に外嵌装着される筒状のラベル本体1を
有するストレッチラベルにおいて、前記ラベル本体(1)
は、70°Cに加熱した場合における収縮率が、容器の
周方向で1乃至10%の範囲であることを特徴とする。
【0008】さらに、別の手段としては、前記ラベル本
体1 の70°Cに加熱した場合における収縮率が、容器
の周方向で1.5乃至5.0%の範囲であることにあ
る。また、前記ラベル本体1が、周方向に1.05乃至
2.0倍延伸したフィルムからなることにある。 さら
に、前記容器5が、炭酸ガス入り飲料が充填されるポリ
エチレンテレフタレート製容器であり、前記ラベル本体
1が前記容器5の胴部に外嵌装着されることにある。
【0009】
【作用】すなわち、上記のようにストレッチラベルを、
70°Cで加熱した場合に、容器5 に対して周方向A に
収縮するストレッチフィルム2 からなるため、該温度に
おいて、ストレッチラベルは容器5 の周方向A に収縮
し、加熱処理後にも容器5に密着状態で装着されて、た
るみを生じることがない。
【0010】また、上記熱収縮率が1乃至10%の範囲
であるストレッチフィルムからストレッチラベルを形成
した場合には、周方向の収縮性も適度であるために、ス
トレッチラベルのたるみを防止でき、且つ容器への装着
性も良好である。
【0011】さらに、上記熱収縮率を1.5乃至5.0
%の範囲にした場合には、特に容器への装着性も良好な
状態で、効果的にたるみの発生を防止することができ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に従って
説明する。
【0013】図1及び図2において、1はストレッチフ
ィルム2の一面側に印刷層3が形成されたラベル本体
で、該ストレッチフィルム2はエチレン−酢酸ビニル共
重合体からなる厚さ30乃至100μm程度の単層のフ
ィルムからなる。
【0014】該ストレッチフィルム2は低温加熱殺菌処
理を施した場合に、一方向に僅かに収縮する性質を有す
るフィルムからなり、その収縮率は70°Cにおいて1
乃至10%の範囲が好ましい。
【0015】この理由は、収縮率が1%未満であると、
低温加熱殺菌処理時の収縮が少ないため、容器に対する
締めつけが十分でなく、ラベルのずり落ちが生じやす
く、また、10%を越えるとフィルムの伸縮性が悪くな
り、容器への装着性が低下するからである。また、同様
の理由により、70°Cにおける収縮率が1.5乃至
5.0%の範囲のものがさらに好ましい。
【0016】このような性質のストレッチフィルム2を
製造する方法は以下に説明する通りである。まず、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体を180°C乃至220°C
の溶融状態でT型口金によりフィルム状に押出し、冷却
ドラムに巻付けて冷却固化する。
【0017】さらに、フィルムの幅方向を1.05乃至
2.0倍の延伸倍率で延伸し、熱処理することによっ
て、幅方向に上記のような収縮率を有する前記ストレッ
チフィルム2が製造される。
【0018】ストレッチフィルム2の延伸方向が、PE
Tボトル5等の容器に外嵌装着した場合の周方向Aにな
るようにストレッチラベル4が形成される。
【0019】ストレッチフィルム2の一面側には、印刷
インキの接着を良くするため、コロナ処理等の公知の表
面処理が施されている。
【0020】印刷層3は、前記ストレッチフィルム2の
一面側、すなわちコロナ処理等の表面処理が施された一
面側にグラビア印刷等の公知の印刷方法によって文字絵
柄等を印刷されて形成されている。
【0021】さらに、このようにストレッチフィルム2
の一面側に印刷層3が形成されたラベル本体1は、図2
に示すように印刷層3が内側になるように筒状に形成さ
れ、両端部1a,1b を接着剤6によって接着される。
【0022】上記のような構成のラベル本体1からなる
ストレッチラベル4をPETボトル5に装着する場合
は、所定寸法に切断された該ストレッチラベル4の径を
拡張しながら開口し、図3に示すように、PETボトル
5の上方から外嵌装着する。
【0023】次に、このようにしてストレッチラベル4
が装着されたPETボトル5に例えば果汁入り炭酸飲料
を充填した場合、PETボトル5内の果汁入り炭酸飲料
を殺菌するために低温加熱殺菌処理を行う。
【0024】この低温加熱殺菌処理はPETボトル5の
外面から温度約70乃至90°Cの温水シャワーが5分
乃至40分間程度かけられ、内部の果汁入り炭酸飲料を
加熱殺菌する殺菌方法である。
【0025】本発明のストレッチラベル4をPETボト
ル5に外嵌装着して低温加熱殺菌処理を行った場合に
は、ストレッチフィルム1には加熱時にPETボトル5
の周方向Aに収縮するフィルムを使用したため、低温加
熱殺菌処理の温水シャワーの熱で周方向Aに収縮するた
め、フィルムの伸長が見られない。
【0026】このため、ストレッチラベル4がPETボ
トル5の胴部に密着した状態になり、従来のストレッチ
ラベルのごとく低温加熱殺菌処理後にPETボトル5の
周方向に膨張して、たるみが生じることがない。
【0027】従って、温水シャワーの水圧や水流の勢い
でラベルのずり落ちが生じることを防止できる。
【0028】尚、上記実施例ではストレッチフィルム2
はエチレン−酢酸ビニル共重合体からなる単層のフィル
ムから形成したが、ストレッチフィルム2の材質として
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体や低密度ポリエチレ
ン単体やこれらの混合物の単層フィルムの他に、表面に
ポリプロピレン系樹脂層を有する等の各種多層フィルム
等が使用できる。すなわち、自己伸縮性を有し、前述し
たような熱収縮性を有するフィルムであればよいのであ
る。
【0029】さらに、上記実施例ではストレッチフィル
ム2の表面に印刷を施し易くするためにコロナ処理等の
表面処理を施したが、この表面処理を施すことは条件で
はない。
【0030】また、印刷層3の印刷方法等は上記実施例
のようなグラビア印刷に限定されるものではなく、上記
のようなフィルムに印刷できる他の公知の印刷方法であ
れば、本発明のストレッチラベルに適用することができ
る。
【0031】また、上記実施例では、印刷層3はストレ
ッチフィルム2内面全体に設けられているが、全面に印
刷されていることは条件ではなく、例えば部分的に印刷
が施されている印刷層であってもよく、内面及び外面の
両面に設けられていてもよいのである。
【0032】さらに、上記実施例のように、低温加熱殺
菌時に膨張しやすい炭酸ガス入り飲料が充填されるPE
Tボトル用のストレッチラベルとして特に良好なもので
あるが、本発明のストレッチラベル4が装着される容器
はこれに限らず、この他、缶、瓶等どのような容器でも
使用することができる。また、容器内の充填物も食品、
薬品等の種類は問わない。
【0033】また、上記実施例ではPETボトル5にス
トレッチラベル4を装着して低温加熱殺菌処理を施した
場合について説明したが、低温加熱殺菌処理を施すこと
は条件ではなく、例えば、本発明のストレッチラベル8
を装着した容器を保温等のため高温状態で保管する場合
にも、ストレッチラベルのたるみの発生を防止できると
いう効果が得られる。
【0034】
【発明の効果】叙上のように、本発明のストレッチラベ
ルは加熱した場合に周方向に収縮する性質を有するスト
レッチフィルムからなるため、ストレッチラベルを装着
した容器に低温加熱殺菌処理を施した場合にも、容器の
周方向に密着状態でストレッチラベルは容器に装着され
たままであり、その結果、低温加熱殺菌処理時の温水シ
ャワー等によってラベルにたるみが生じて容器からずり
落ちることがなく、外観が良好なストレッチラベルを得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラベル本体の一実施例を示す一部
省略断面図。
【図2】本発明のストレッチラベルの一実施例を示す断
面図。
【図3】本発明のストレッチラベルを装着した状態を示
す斜視図。
【図4】従来の低温加熱殺菌処理後のPETボトルを示
す斜視図。
【符号の説明】
1 ラベル本体 2 ストレッチフィルム 3 印刷層 4 ストレッチラベル 5 PETボトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−203653(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G09F 3/04 C08L 23/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己伸縮性を有するストレッチフィルム
    (2) からなり、且つ低温加熱殺菌処理が施される容器
    (5) に外嵌装着される筒状のラベル本体(1) を有するス
    トレッチラベルにおいて、前記ラベル本体(1)は、70
    °Cに加熱した場合における収縮率が、容器の周方向で
    1乃至10%の範囲であることを特徴とするストレッチ
    ラベル。
  2. 【請求項2】 前記ラベル本体(1) の70°Cに加熱し
    た場合における収縮率が、容器の周方向で1.5乃至
    5.0%の範囲であることを特徴とする請求項1記載の
    ストレッチラベル。
  3. 【請求項3】 前記ラベル本体(1)が、周方向に1.0
    5乃至2.0倍延伸したフィルムからなることを特徴と
    する請求項1又は2記載のストレッチラベル。
  4. 【請求項4】 前記容器(5)が、炭酸ガス入り飲料が充
    填されるポリエチレンテレフタレート製容器であり、前
    記ラベル本体(1)が前記容器(5)の胴部に外嵌装着される
    請求項1〜3の何れかに記載のストレッチラベル。
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