JP3515568B1 - 自走リーダー装置を使用する現像処理方法及び現像処理装置 - Google Patents
自走リーダー装置を使用する現像処理方法及び現像処理装置Info
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- JP3515568B1 JP3515568B1 JP2003116430A JP2003116430A JP3515568B1 JP 3515568 B1 JP3515568 B1 JP 3515568B1 JP 2003116430 A JP2003116430 A JP 2003116430A JP 2003116430 A JP2003116430 A JP 2003116430A JP 3515568 B1 JP3515568 B1 JP 3515568B1
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Abstract
【要約】
【課題】 処理頻度の少ない間歇処理の場合にも高い仕
上がり品質が得られる簡便な現像処理方法、及び、この
方法に使用する現像処理装置を提供すること。 【解決手段】 現像処理機内の処理浴中を自走可能な自
走リーダー装置に未現像フィルムの一端を保持し、この
自走リーダーを現像処理機内に設けた処理浴中に順次搬
送することを特徴とする現像処理方法、及び現像処理機
内の処理浴中を自走可能な自走リーダー装置、この自走
リーダーに未処理フィルムを保持する保持手段、自走リ
ーダー装置を連続した処理浴中に順次搬送可能に設けた
誘導路を有することを特徴とする現像処理装置。
上がり品質が得られる簡便な現像処理方法、及び、この
方法に使用する現像処理装置を提供すること。 【解決手段】 現像処理機内の処理浴中を自走可能な自
走リーダー装置に未現像フィルムの一端を保持し、この
自走リーダーを現像処理機内に設けた処理浴中に順次搬
送することを特徴とする現像処理方法、及び現像処理機
内の処理浴中を自走可能な自走リーダー装置、この自走
リーダーに未処理フィルムを保持する保持手段、自走リ
ーダー装置を連続した処理浴中に順次搬送可能に設けた
誘導路を有することを特徴とする現像処理装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真感光材料の現
像処理方法及び現像処理装置に関する。
像処理方法及び現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在135型のカラーネガフィルム等の
現像処理には自動現像機が広く使用されている。この自
動現像機には、いわゆる大ラボで使用する大型の自動現
像機と市中のカメラ店等で使用される小型のいわゆるミ
ニラボがある。これらの自動現像機は、カラーフィルム
等の発色現像、漂白、漂白定着、リンス及び/又は安定
化、乾燥等の一連の現像処理を自動的に行う現像処理機
である。これらの大型又は小型の自動現像機において、
現像機中に写真フィルムを誘導し搬送する方法としては
次に示す三つの方法が代表的である。
現像処理には自動現像機が広く使用されている。この自
動現像機には、いわゆる大ラボで使用する大型の自動現
像機と市中のカメラ店等で使用される小型のいわゆるミ
ニラボがある。これらの自動現像機は、カラーフィルム
等の発色現像、漂白、漂白定着、リンス及び/又は安定
化、乾燥等の一連の現像処理を自動的に行う現像処理機
である。これらの大型又は小型の自動現像機において、
現像機中に写真フィルムを誘導し搬送する方法としては
次に示す三つの方法が代表的である。
【0003】すなわち、(1)ロングリーダー方式、
(2)ショートリーダー方式、及び(3)リーダーレス
方式である。ここで、(1)ロングリーダー方式では、
あらかじめ現像機中の全工程に渡って、リーダーフィル
ムを通しておき、現像時に未現像フィルムの先端とリー
ダーフィルムの後端を接合し、リーダーフィルムの先端
を巻き取ることによって未現像フィルムを現像機中に誘
導し、搬送する方法である。この場合、未現像フィルム
の後端に新しいリーダーフィルムの先端を接合し、現像
処理が終った時に次の処理ができるようにリーダーフィ
ルムを現像機中に残しておくのが普通である。このロン
グリーダー方式は、映画用フィルムのような長尺フィル
ムの処理に適した現像方法である。
(2)ショートリーダー方式、及び(3)リーダーレス
方式である。ここで、(1)ロングリーダー方式では、
あらかじめ現像機中の全工程に渡って、リーダーフィル
ムを通しておき、現像時に未現像フィルムの先端とリー
ダーフィルムの後端を接合し、リーダーフィルムの先端
を巻き取ることによって未現像フィルムを現像機中に誘
導し、搬送する方法である。この場合、未現像フィルム
の後端に新しいリーダーフィルムの先端を接合し、現像
処理が終った時に次の処理ができるようにリーダーフィ
ルムを現像機中に残しておくのが普通である。このロン
グリーダー方式は、映画用フィルムのような長尺フィル
ムの処理に適した現像方法である。
【0004】(2)ショートリーダー方式は、短いリー
ダーに未現像フィルムの先端を接合し、このリーダーに
連続的にあけた穴に対応する凸部を多数有するタイミン
グベルトの回転移動によりショートリーダーを動かして
現像機中を走行させ未現像フィルムを現像処理する方法
である。12,24ないし36枚撮り等の135型カラ
ーフィルムの間歇的な処理に適した現像方法である。
ダーに未現像フィルムの先端を接合し、このリーダーに
連続的にあけた穴に対応する凸部を多数有するタイミン
グベルトの回転移動によりショートリーダーを動かして
現像機中を走行させ未現像フィルムを現像処理する方法
である。12,24ないし36枚撮り等の135型カラ
ーフィルムの間歇的な処理に適した現像方法である。
【0005】(3)リーダーレス方式は、上記(1)又
は(2)のようなリーダーを使用せず、未現像フィルム
の先端を現像機中に誘導し、現像機中に連続して多数配
置されたローラーによりフィルムの両端を挟みながら、
これらのローラーの回転によりフィルムを搬送する方法
である。通常は処理速度の遅いコンパクトな現像機に用
いられる方法である。
は(2)のようなリーダーを使用せず、未現像フィルム
の先端を現像機中に誘導し、現像機中に連続して多数配
置されたローラーによりフィルムの両端を挟みながら、
これらのローラーの回転によりフィルムを搬送する方法
である。通常は処理速度の遅いコンパクトな現像機に用
いられる方法である。
【0006】上記の現像処理機は、いずれも多くの部品
を使用するために、現像機の価格、大きさ、使用現像処
理液量の低減には限りがある。また、現像処理方法も、
ある程度の処理頻度がある場合に安定した現像処理品質
が維持できるものである。
を使用するために、現像機の価格、大きさ、使用現像処
理液量の低減には限りがある。また、現像処理方法も、
ある程度の処理頻度がある場合に安定した現像処理品質
が維持できるものである。
【0007】
【本発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情
に鑑みなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は、従来よりも簡便であり、処理頻度の少ない間歇
処理の場合にも高い仕上がり品質が得られる現像処理方
法、及び、この方法に使用する現像処理機を提供するこ
とである。
に鑑みなされたものであり、本発明が解決しようとする
課題は、従来よりも簡便であり、処理頻度の少ない間歇
処理の場合にも高い仕上がり品質が得られる現像処理方
法、及び、この方法に使用する現像処理機を提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、以
下の解決手段により達成された。 (1)現像処理機内に設けた現像処理浴内の現像処理液
中を自走可能な自走リーダー装置に未処理フィルムの一
端を保持し、この自走リーダーを現像処理機内に設けた
現像処理浴内の現像処理液中に前記未処理フィルムの他
端をそのカートリッジから切断した状態で順次搬送する
ことを特徴とする現像処理方法、 (2)自走リーダー装置内に電源部及び駆動手段を有す
る(1)記載の現像処理方法、 (3)自走リーダー装置内に設けられた駆動手段により
自走リーダー装置外に突出した歯車を回転させ、この歯
車と噛み合うように処理浴内に設けられた誘導路に沿っ
て現像処理浴内を搬送させる(1)又は(2)記載の現
像処理方法、 (4)現像処理機内に設けた現像処理浴内の現像処理液
中を自走可能な自走リーダー装置、この自走リーダーに
未処理フィルムの一端を保持する保持手段、自走リーダ
ー装置を連続した現像処理浴内の現像処理液中に前記未
処理フィルムの他端をそのカートリッジから切断した状
態で順次搬送可能に設けた誘導路を有することを特徴と
する現像処理装置。
下の解決手段により達成された。 (1)現像処理機内に設けた現像処理浴内の現像処理液
中を自走可能な自走リーダー装置に未処理フィルムの一
端を保持し、この自走リーダーを現像処理機内に設けた
現像処理浴内の現像処理液中に前記未処理フィルムの他
端をそのカートリッジから切断した状態で順次搬送する
ことを特徴とする現像処理方法、 (2)自走リーダー装置内に電源部及び駆動手段を有す
る(1)記載の現像処理方法、 (3)自走リーダー装置内に設けられた駆動手段により
自走リーダー装置外に突出した歯車を回転させ、この歯
車と噛み合うように処理浴内に設けられた誘導路に沿っ
て現像処理浴内を搬送させる(1)又は(2)記載の現
像処理方法、 (4)現像処理機内に設けた現像処理浴内の現像処理液
中を自走可能な自走リーダー装置、この自走リーダーに
未処理フィルムの一端を保持する保持手段、自走リーダ
ー装置を連続した現像処理浴内の現像処理液中に前記未
処理フィルムの他端をそのカートリッジから切断した状
態で順次搬送可能に設けた誘導路を有することを特徴と
する現像処理装置。
【0009】本発明において、「現像処理」とは、写真
感光材料の現像を含め、漂白、定着、漂白定着、水洗、
リンス、安定化、乾燥等の必要な後続処理を含めた一連
の処理をいう。「現像処理機」とは、現像処理のために
使用される機器をいう。「現像処理浴」とは、現像処理
のために使用される現像処理液を貯留する槽をいい、そ
の形状は、タンク、ホース、スリットなど種々にわた
る。「自走リーダー装置」とは、ロングリーダー、ショ
ートリーダー又は駆動ローラーなしに、必要な処理浴中
を現像処理しようとするフィルムを伴い移動する部材を
いう。誘導路とは自走リーダー装置を処理浴中に順次搬
送するための案内手段をいう。具体例としては、歯車と
かみ合うような凹凸を有するレールや一対のゴムローラ
ーに挟み込まれて案内する形状を有するレール等があ
る。また、自走リーダー装置は、誘導路の幅、厚さ、角
度、間隔等の変動に追随するような機構を有することが
好ましい。
感光材料の現像を含め、漂白、定着、漂白定着、水洗、
リンス、安定化、乾燥等の必要な後続処理を含めた一連
の処理をいう。「現像処理機」とは、現像処理のために
使用される機器をいう。「現像処理浴」とは、現像処理
のために使用される現像処理液を貯留する槽をいい、そ
の形状は、タンク、ホース、スリットなど種々にわた
る。「自走リーダー装置」とは、ロングリーダー、ショ
ートリーダー又は駆動ローラーなしに、必要な処理浴中
を現像処理しようとするフィルムを伴い移動する部材を
いう。誘導路とは自走リーダー装置を処理浴中に順次搬
送するための案内手段をいう。具体例としては、歯車と
かみ合うような凹凸を有するレールや一対のゴムローラ
ーに挟み込まれて案内する形状を有するレール等があ
る。また、自走リーダー装置は、誘導路の幅、厚さ、角
度、間隔等の変動に追随するような機構を有することが
好ましい。
【0010】以下説明の便宜上、「現像処理機」を単に
「現像機」と、「現像処理方法」を単に「現像方法」
と、また「現像処理」を単に「現像」と、それぞれ略称
することもある。
「現像機」と、「現像処理方法」を単に「現像方法」
と、また「現像処理」を単に「現像」と、それぞれ略称
することもある。
【0011】本発明の現像方法の特徴は、前記のショー
トリーダー方式又はリーダーレス方式で通常用いられて
いる複数のラックやクロスオーバーが不要であり、特
に、ショートリーダー方式において必須である、リーダ
ー駆動用のモーター、チェーン、ベルトも不要である簡
単な構造を有する小型現像機が使用できる点にある。こ
の他に、ガイド板、ターンガイド等も不要であるため
に、本発明の現像機は、非常にコンパクトとなり、その
必要部品点数も少なく、低コストで製造できる。
トリーダー方式又はリーダーレス方式で通常用いられて
いる複数のラックやクロスオーバーが不要であり、特
に、ショートリーダー方式において必須である、リーダ
ー駆動用のモーター、チェーン、ベルトも不要である簡
単な構造を有する小型現像機が使用できる点にある。こ
の他に、ガイド板、ターンガイド等も不要であるため
に、本発明の現像機は、非常にコンパクトとなり、その
必要部品点数も少なく、低コストで製造できる。
【0012】以下に本発明の現像機及び/又は現像方法
について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
の現像機の一実施例を示す概略全体構成図である。主要
部は細長いトンネル型のフィルム処理路と必要な処理液
の供給口及び排出口を有する複数の処理槽からなる。図
1において、発色現像部(N1)、漂白部(N2)、漂
白定着部(N3)、リンス部(R)、安定部(N4)及
び乾燥部(D)の現像処理は、螺旋状に配置され、断面
がほぼ円形の螺旋状ホース10内で実施される。螺旋状
ホースは、1周が縦長の楕円状に配置され、合計6周か
ら成り、第1周から第6周のホース内のU字領域に、そ
れぞれ、上記N1、N2、N3、リンスR、及びN4の
処理浴が貯留されており、それぞれの工程に使用され
る。発色現像部N1用ホース内には、フィルムの搬送方
法とは逆方向になるように、いわゆる向流方式により、
発色現像液n1をホース内に供給する液注入口及び液排
出口を有している。各処理液はフィルムの進行方向を基
準にして下流側から上流側に移動するように供給され排
出されることになる。以下同様にして、漂白部N2用の
漂白液n2、漂白定着部N3用の漂白定着液n3、リン
ス部R用のリンス液r、及び安定部N4用の安定液n4
も、向流的に各処理部の下流側からホース内に供給され
上流側から排出される。
について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明
の現像機の一実施例を示す概略全体構成図である。主要
部は細長いトンネル型のフィルム処理路と必要な処理液
の供給口及び排出口を有する複数の処理槽からなる。図
1において、発色現像部(N1)、漂白部(N2)、漂
白定着部(N3)、リンス部(R)、安定部(N4)及
び乾燥部(D)の現像処理は、螺旋状に配置され、断面
がほぼ円形の螺旋状ホース10内で実施される。螺旋状
ホースは、1周が縦長の楕円状に配置され、合計6周か
ら成り、第1周から第6周のホース内のU字領域に、そ
れぞれ、上記N1、N2、N3、リンスR、及びN4の
処理浴が貯留されており、それぞれの工程に使用され
る。発色現像部N1用ホース内には、フィルムの搬送方
法とは逆方向になるように、いわゆる向流方式により、
発色現像液n1をホース内に供給する液注入口及び液排
出口を有している。各処理液はフィルムの進行方向を基
準にして下流側から上流側に移動するように供給され排
出されることになる。以下同様にして、漂白部N2用の
漂白液n2、漂白定着部N3用の漂白定着液n3、リン
ス部R用のリンス液r、及び安定部N4用の安定液n4
も、向流的に各処理部の下流側からホース内に供給され
上流側から排出される。
【0013】本発明の現像機の一実施態様として、ホー
スの内径を直径約50mmにすることができる。この場
合、必要な処理液量は、通常使用されているミニラボ機
の処理液量に比べて約1/4で済む。すなわち、フィル
ムの搬送速度を富士写真フイルム株式会社製のFP23
0Bと同じく、毎分26.8cmに設定する。この場
合、現像工程について計算すると、現像時間を3分15
秒とするために必要な82cmの長さに使用する現像液
量は1.6lである。補充液用の補助タンクに1lを使
用するとしても合計2.6lの液量を使用するのみで足
りる。現像浴中の現像液のみ1.6lは、上記ミニラボ
の液量9.4lの約17%の液量に相当する。上記のF
P230Bにおいては、漂白工程1分に4.1l、漂白
定着3分15秒に8.6l、リンス3分に7.3l、ま
た、安定工程1分20秒に1.5lの処理液が使用され
ており、この処理時間を本発明の現像機で維持するため
に必要な各種の液量もミニラボの数分の一である。現像
処理液は、フィルムに標準の処理液を使用する。現像処
理液には、所定の補充液を使用し、処理量及び/又は経
過時間に応じて液補充を行う。
スの内径を直径約50mmにすることができる。この場
合、必要な処理液量は、通常使用されているミニラボ機
の処理液量に比べて約1/4で済む。すなわち、フィル
ムの搬送速度を富士写真フイルム株式会社製のFP23
0Bと同じく、毎分26.8cmに設定する。この場
合、現像工程について計算すると、現像時間を3分15
秒とするために必要な82cmの長さに使用する現像液
量は1.6lである。補充液用の補助タンクに1lを使
用するとしても合計2.6lの液量を使用するのみで足
りる。現像浴中の現像液のみ1.6lは、上記ミニラボ
の液量9.4lの約17%の液量に相当する。上記のF
P230Bにおいては、漂白工程1分に4.1l、漂白
定着3分15秒に8.6l、リンス3分に7.3l、ま
た、安定工程1分20秒に1.5lの処理液が使用され
ており、この処理時間を本発明の現像機で維持するため
に必要な各種の液量もミニラボの数分の一である。現像
処理液は、フィルムに標準の処理液を使用する。現像処
理液には、所定の補充液を使用し、処理量及び/又は経
過時間に応じて液補充を行う。
【0014】本発明の現像機の上記一実施態様に使用す
る螺旋状のホースには、耐アルカリ性であり、かつ耐酸
化性の材料を使用することが好ましい。このような材料
として、種々の熱可塑性樹脂を使用することができ、軟
質塩ビ樹脂、ポリウレタン樹脂を例示できる。このホー
スはカーボンブラック等を配合して遮光性としても良
い。あるいは、螺旋状ホース全体を遮光性の外箱に収納
することもできる。本発明の現像機には、現像処理の各
段階を終了して次の現像処理工程に搬送する前にフィル
ムから前工程の処理液の液切りをするために、エアスク
レーバー又はゴムスクレーバーを設けることができる。
る螺旋状のホースには、耐アルカリ性であり、かつ耐酸
化性の材料を使用することが好ましい。このような材料
として、種々の熱可塑性樹脂を使用することができ、軟
質塩ビ樹脂、ポリウレタン樹脂を例示できる。このホー
スはカーボンブラック等を配合して遮光性としても良
い。あるいは、螺旋状ホース全体を遮光性の外箱に収納
することもできる。本発明の現像機には、現像処理の各
段階を終了して次の現像処理工程に搬送する前にフィル
ムから前工程の処理液の液切りをするために、エアスク
レーバー又はゴムスクレーバーを設けることができる。
【0015】図1に示す現像機においては、螺旋状のホ
ース内に自走リーダーが走行するために、等間隔に対設
された一対の誘導レールが、ホースの入り口E1から出
口E2にわたり設けられている。誘導レールは硬いホー
スの内側に直接取り付けることもできる。また、ホース
にほぼ内接する外径が約48mmの円形リングにより等
間隔に対設する一対の誘導レールを現像機の入り口から
出口にかけてホース中に貫設することができる。なお、
上記螺旋状のホース全体は、遮光性の外箱に収納され、
温度調節がなされる。フィルムの入り口E1及び出口E
2は外箱の外部に設けられる。
ース内に自走リーダーが走行するために、等間隔に対設
された一対の誘導レールが、ホースの入り口E1から出
口E2にわたり設けられている。誘導レールは硬いホー
スの内側に直接取り付けることもできる。また、ホース
にほぼ内接する外径が約48mmの円形リングにより等
間隔に対設する一対の誘導レールを現像機の入り口から
出口にかけてホース中に貫設することができる。なお、
上記螺旋状のホース全体は、遮光性の外箱に収納され、
温度調節がなされる。フィルムの入り口E1及び出口E
2は外箱の外部に設けられる。
【0016】図2に、図1に示す現像機の現像浴部分を
拡大して示す。自走リーダー装置の部分では、手前の誘
導レールを欠損して記載している。135フィルムは、
カートリッジ5から先端を引き出して自走リーダー装置
2に固定する。自走リーダー装置2は、誘導レール3に
誘導されて、発色現像部N1に進み、この発色現像部N
1中を自走する。カートリッジから引き出された未処理
フィルムはその後端をカッター7により切断する。誘導
レール3には、処理フィルムのパーフォレーション部分
のみが通過できるような案内溝(図示せず)を設けても
良い。発色現像液n1はフィルムの進行方法とは逆の流
れとなるように補充することが好ましい。
拡大して示す。自走リーダー装置の部分では、手前の誘
導レールを欠損して記載している。135フィルムは、
カートリッジ5から先端を引き出して自走リーダー装置
2に固定する。自走リーダー装置2は、誘導レール3に
誘導されて、発色現像部N1に進み、この発色現像部N
1中を自走する。カートリッジから引き出された未処理
フィルムはその後端をカッター7により切断する。誘導
レール3には、処理フィルムのパーフォレーション部分
のみが通過できるような案内溝(図示せず)を設けても
良い。発色現像液n1はフィルムの進行方法とは逆の流
れとなるように補充することが好ましい。
【0017】図3は、自走リーダー装置2の自走機構を
模式的に示す断面図である。自走リーダー装置2は、現
像機1を構成する螺旋状ホース10の中に設けられた一
対の誘導レール3a及び3bの間を自走することができ
る。自走リーダー装置2は、その内部に電源部20、駆
動モーター21、モーターの回転を歯車の回転に変換す
る変換歯車22、及び、誘導レールに噛み合って駆動回
転する一対の歯車23、24、及び、誘導レールに噛み
合って自由に回転する1対の歯車25、26を有してい
る。4つの歯車23〜26は、その一部が自走リーダー
装置の外に突出し、誘導レールに設けられた凹凸に噛み
合うように生成されている。自走リーダー装置が一対の
誘導レールの間隔変動に追随するように、歯車23と2
4を押し広げる付勢手段を設けることが好ましい。付勢
手段の例として、各種バネが挙げられる。自走リーダー
装置の後端には未処理フィルムの先端を保持する部分を
有している。図3に示すリーダー装置では、フィルムの
先端に空けた2つの穴を、これに係合するようにリーダ
ー装置に設けた1対のピンに着脱することよりフィルム
をリーダー装置の後部に着脱可能に保持している。
模式的に示す断面図である。自走リーダー装置2は、現
像機1を構成する螺旋状ホース10の中に設けられた一
対の誘導レール3a及び3bの間を自走することができ
る。自走リーダー装置2は、その内部に電源部20、駆
動モーター21、モーターの回転を歯車の回転に変換す
る変換歯車22、及び、誘導レールに噛み合って駆動回
転する一対の歯車23、24、及び、誘導レールに噛み
合って自由に回転する1対の歯車25、26を有してい
る。4つの歯車23〜26は、その一部が自走リーダー
装置の外に突出し、誘導レールに設けられた凹凸に噛み
合うように生成されている。自走リーダー装置が一対の
誘導レールの間隔変動に追随するように、歯車23と2
4を押し広げる付勢手段を設けることが好ましい。付勢
手段の例として、各種バネが挙げられる。自走リーダー
装置の後端には未処理フィルムの先端を保持する部分を
有している。図3に示すリーダー装置では、フィルムの
先端に空けた2つの穴を、これに係合するようにリーダ
ー装置に設けた1対のピンに着脱することよりフィルム
をリーダー装置の後部に着脱可能に保持している。
【0018】本発明に使用する自走リーダー装置は、こ
の誘導レールに沿って、現像機のホース内を順次螺旋状
に移動することができる。まず、自走可能な自走リーダ
ー装置に暗室下において現像処理しようとする未処理フ
ィルムを固定した後、この自走リーダー装置を螺旋状ホ
ース内に誘導し、発色現像部N1、漂白部N2、漂白定
着部N3、リンス部R、及び安定部Sの各現像処理浴中
を通過させる。自走リーダー装置に保持された写真フィ
ルムは最後に乾燥され現像処理を終了する。このように
してカラーネガフィルムにはNQ標準処理が施される。
の誘導レールに沿って、現像機のホース内を順次螺旋状
に移動することができる。まず、自走可能な自走リーダ
ー装置に暗室下において現像処理しようとする未処理フ
ィルムを固定した後、この自走リーダー装置を螺旋状ホ
ース内に誘導し、発色現像部N1、漂白部N2、漂白定
着部N3、リンス部R、及び安定部Sの各現像処理浴中
を通過させる。自走リーダー装置に保持された写真フィ
ルムは最後に乾燥され現像処理を終了する。このように
してカラーネガフィルムにはNQ標準処理が施される。
【0019】この際、各現像処理浴中に設けられた誘導
路の長さ及び自走リーダー装置の搬送速度により、各現
像処理工程の処理時間を変えることができる。搬送速度
は、毎分15〜120cmであることが好ましく、毎分
20〜80cmであることがより好ましい。又、現像処
理されるフィルムはそのフィルムの幅方向の両端が管内
に設けられた誘導路側を走行し、フィルムの乳剤面やバ
ック面はホースの壁面とは十分な距離を有するために、
フィルム面及びバック面に傷がついたりすることはな
い。各現像処理液は、前述したように、フィルムの搬送
方向とは逆の向流方向にゆっくりと流すことにより、各
現像処理は出口側で新鮮な現像処理液に接触するように
することができる。
路の長さ及び自走リーダー装置の搬送速度により、各現
像処理工程の処理時間を変えることができる。搬送速度
は、毎分15〜120cmであることが好ましく、毎分
20〜80cmであることがより好ましい。又、現像処
理されるフィルムはそのフィルムの幅方向の両端が管内
に設けられた誘導路側を走行し、フィルムの乳剤面やバ
ック面はホースの壁面とは十分な距離を有するために、
フィルム面及びバック面に傷がついたりすることはな
い。各現像処理液は、前述したように、フィルムの搬送
方向とは逆の向流方向にゆっくりと流すことにより、各
現像処理は出口側で新鮮な現像処理液に接触するように
することができる。
【0020】図4は、本発明の現像処理方法を別の実施
態様として示す概略図である。この実施態様において
は、現像処理機は、現用のミニラボにおける現像処理タ
ンクと同様の形状を有する。すなわち、N1、N2、N
3、リンスR、N4及び乾燥槽は、相互に隣接する箱形
に形成されている。この箱形の連続した現像処理浴に、
フィルムの進行方向のいずれか少なくとも一側面に連続
したレール状誘導路を設ける。図5には、一例としてこ
の誘導レールをその断面がH状に形成し、この誘導レー
ルの中央凹部底面に両側共に連続した波状形状を設けて
いる。この誘導レールを現像処理浴を順次通過するよう
に処理浴タンク壁に連続して固定する。
態様として示す概略図である。この実施態様において
は、現像処理機は、現用のミニラボにおける現像処理タ
ンクと同様の形状を有する。すなわち、N1、N2、N
3、リンスR、N4及び乾燥槽は、相互に隣接する箱形
に形成されている。この箱形の連続した現像処理浴に、
フィルムの進行方向のいずれか少なくとも一側面に連続
したレール状誘導路を設ける。図5には、一例としてこ
の誘導レールをその断面がH状に形成し、この誘導レー
ルの中央凹部底面に両側共に連続した波状形状を設けて
いる。この誘導レールを現像処理浴を順次通過するよう
に処理浴タンク壁に連続して固定する。
【0021】図5は、図4に示す現像機の自走リーダー
装置の要部構造の模式図である。自走リーダー装置29
は、前記断面H状に形成されて壁面に固定された誘導レ
ール30の中央凹部に両側から噛み合う2枚の歯車2
7、28を有する。この2枚の歯車の両方を駆動用とし
ても良く、また、片方のみを駆動用歯車として、残りを
自由回転歯車としても良い。自走リーダー装置29の一
対の歯車が誘導レールを挟持するように取り付ける。自
走リーダー装置の一部を構成する片持ち状のフィルム固
定バー34に現像処理する未現像フィルム33を接合テ
ープ32等により接合し、自走リーダー装置29を誘導
レール30に沿って、順次処理浴中を搬送させる。フリ
ーローラー35は方向転換時にフィルムが機壁に接触す
るのを防止するパスローラーとして機能する。乾燥槽に
より現像済みのフィルム33は乾燥されて現像処理を終
了する。
装置の要部構造の模式図である。自走リーダー装置29
は、前記断面H状に形成されて壁面に固定された誘導レ
ール30の中央凹部に両側から噛み合う2枚の歯車2
7、28を有する。この2枚の歯車の両方を駆動用とし
ても良く、また、片方のみを駆動用歯車として、残りを
自由回転歯車としても良い。自走リーダー装置29の一
対の歯車が誘導レールを挟持するように取り付ける。自
走リーダー装置の一部を構成する片持ち状のフィルム固
定バー34に現像処理する未現像フィルム33を接合テ
ープ32等により接合し、自走リーダー装置29を誘導
レール30に沿って、順次処理浴中を搬送させる。フリ
ーローラー35は方向転換時にフィルムが機壁に接触す
るのを防止するパスローラーとして機能する。乾燥槽に
より現像済みのフィルム33は乾燥されて現像処理を終
了する。
【0022】本発明の重要な点の一つとして、自走リー
ダー装置の液シールがある。自走リーダー装置の駆動歯
車は液外と液中を貫通するので、処理液の侵入を防止す
る液シールの課題がある。シールの一方法としては、非
接触の動力伝達を採用することができる。一例としては
いわゆるマグネットカップリングが好ましく使用でき
る。このマグネットカップリングによると、駆動伝達系
を液外に、搬送歯車は液中にして、非接触で駆動伝達が
なされるので、本発明に応用して極めて効果的である。
自走リーダー装置内でマグネットを回転させ、これに同
期してシール壁の外側に設けた鉄片を回転させて、搬送
歯車を駆動させることができる。このようにシール壁を
はさんで内部のマグネットの回転を非接触にシール壁外
の歯車の回転とすることが可能である。別のマグネット
カップリング方式としては、自走リーダー装置の駆動用
歯車の内部に強誘電材料又は磁歪材料を内蔵させ、ホー
スの外部に設けた電場発生装置あるいは磁場発生装置を
追跡移動させて、これらの装置から発生する電場あるい
は磁場の作用により駆動用歯車を回転させて自走させる
ことができる。
ダー装置の液シールがある。自走リーダー装置の駆動歯
車は液外と液中を貫通するので、処理液の侵入を防止す
る液シールの課題がある。シールの一方法としては、非
接触の動力伝達を採用することができる。一例としては
いわゆるマグネットカップリングが好ましく使用でき
る。このマグネットカップリングによると、駆動伝達系
を液外に、搬送歯車は液中にして、非接触で駆動伝達が
なされるので、本発明に応用して極めて効果的である。
自走リーダー装置内でマグネットを回転させ、これに同
期してシール壁の外側に設けた鉄片を回転させて、搬送
歯車を駆動させることができる。このようにシール壁を
はさんで内部のマグネットの回転を非接触にシール壁外
の歯車の回転とすることが可能である。別のマグネット
カップリング方式としては、自走リーダー装置の駆動用
歯車の内部に強誘電材料又は磁歪材料を内蔵させ、ホー
スの外部に設けた電場発生装置あるいは磁場発生装置を
追跡移動させて、これらの装置から発生する電場あるい
は磁場の作用により駆動用歯車を回転させて自走させる
ことができる。
【0023】本発明の現像方法又は現像機は、カラーネ
ガフィルムの他に、適宜変更を加えて、カラーリーバー
サルフィルムや、黒白フィルムの現像にも使用すること
ができる。
ガフィルムの他に、適宜変更を加えて、カラーリーバー
サルフィルムや、黒白フィルムの現像にも使用すること
ができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の現像機は、フィルムを搬送する
ためのロングリーダーや回転ローラーを不要とし、誘導
レールを自走するリーダー装置を使用するので、部品点
数の少ない簡便な装置とすることができる。現像機を小
型化でき、処理液の少量化を図り、ランニングコストの
低減を達成できる。
ためのロングリーダーや回転ローラーを不要とし、誘導
レールを自走するリーダー装置を使用するので、部品点
数の少ない簡便な装置とすることができる。現像機を小
型化でき、処理液の少量化を図り、ランニングコストの
低減を達成できる。
【図1】 本発明の現像機の一実施例を示す概略全体構
成図である。
成図である。
【図2】 図1に示す現像機の現像浴周辺における自走
リーダー装置を示す概略拡大構成図である。
リーダー装置を示す概略拡大構成図である。
【図3】 自走リーダー装置の要部構造を模式的に示す
拡大横断平面図である。
拡大横断平面図である。
【図4】 本発明の現像機の別の実施例の概略を示す概
略全体構成縦断面図である。
略全体構成縦断面図である。
【図5】 図4に示す現像機の自走リーダー装置の要部
構造の模式図である。
構造の模式図である。
1 現像機
2 自走リーダー装置
3 誘導レール
3a、3b 誘導レール
5 カートリッジ
7 カッター
10 螺旋状ホース
20 電源部
21 駆動モーター
22 変換歯車
23〜28 歯車
29 自走リーダー
30 誘導レール
31 タンク壁
32 接合テープ
33 フィルム
34 フィルム固定バー
35 フリーローラー
36 タンク
E1 入り口
E2 出口
N1 発色現像部
N2 漂白部
N3 漂白定着部
N4 安定部
R リンス部
D 乾燥部
n1 発色現像液
n2 漂白液
n3 漂白定着液
n4 安定液
r リンス液
d 乾燥風
Claims (4)
- 【請求項1】 現像処理機内に設けた現像処理浴内の現
像処理液中を自走可能な自走リーダー装置に未処理フィ
ルムの一端を保持し、この自走リーダーを現像処理機内
に設けた現像処理浴内の現像処理液中に前記未処理フィ
ルムの他端をそのカートリッジから切断した状態で順次
搬送することを特徴とする現像処理方法。 - 【請求項2】 自走リーダー装置が電源部及び駆動手段
を有する請求項1に記載の現像処理方法。 - 【請求項3】 自走リーダー装置内に設けられた駆動手
段により自走リーダー装置外に突出した歯車を回転さ
せ、この歯車と噛み合うように現像処理浴内に設けられ
た誘導路に沿って現像処理浴内を搬送させる請求項1又
は2記載の現像処理方法。 - 【請求項4】 現像処理機内に設けた現像処理浴内の現
像処理液中を自走可能な自走リーダー装置、この自走リ
ーダー装置に未処理フィルムの一端を保持する保持手
段、自走リーダー装置を現像処理浴内の現像処理液中に
前記未処理フィルムの他端をそのカートリッジから切断
した状態で順次搬送可能に設けた誘導路を有することを
特徴とする現像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116430A JP3515568B1 (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 自走リーダー装置を使用する現像処理方法及び現像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116430A JP3515568B1 (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 自走リーダー装置を使用する現像処理方法及び現像処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3515568B1 true JP3515568B1 (ja) | 2004-04-05 |
JP2004325531A JP2004325531A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=32290565
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003116430A Expired - Fee Related JP3515568B1 (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 自走リーダー装置を使用する現像処理方法及び現像処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3515568B1 (ja) |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003116430A patent/JP3515568B1/ja not_active Expired - Fee Related
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