JP3515487B2 - ふとん篭用篭体 - Google Patents

ふとん篭用篭体

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JP3515487B2 JP2000167418A JP2000167418A JP3515487B2 JP 3515487 B2 JP3515487 B2 JP 3515487B2 JP 2000167418 A JP2000167418 A JP 2000167418A JP 2000167418 A JP2000167418 A JP 2000167418A JP 3515487 B2 JP3515487 B2 JP 3515487B2
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rope
cage
basket
lid
restraint
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政司 南本
敏雄 岡本
英史 前田
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Maeda Kosen Co Ltd
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Maeda Kosen Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、河川および土木工
事に用いるふとん篭を形成するための篭体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、河川工事や土木工事においては、
鉄製のふとん篭がいろいろな用途に広く用いられてきた
が、鉄製のふとん篭は、設置後に鉄製の篭体が腐食して
ボロボロになり、ふとん篭として機能しなくなるばかり
でなく、腐食による環境汚染などの問題があった。
【0003】そこで、近年、鉄製のふとん篭に代わって
樹脂製のふとん篭が用いられるようになったが、樹脂製
のふとん篭は、その性質上、鉄製やコンクリート製の剛
性資材とは異なり、定規断面、すなわち、箱型断面の保
持が困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、係る問題に
鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、
合成樹脂や合成繊維など、非金属性の素材からなるふと
ん篭用篭体でありながら、定規断面、すなわち、箱型断
面の保持を計ることができるふとん篭用篭体を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明に係るふとん篭用篭体は、網地によ
って形成された篭体本体の側面に、拘束ロープおよび拘
束ロープ兼吊りロープを、該篭体本体の網目の中に互い
違いに編みこんで、該篭体本体の箱型形状を拘束ロープ
および拘束ロープ兼吊りロープによって保持することを
特徴としている。
【0006】上記の篭体本体は、網地により形成する。
また、不織布または織物または編物を内装し、外装を
地篭体とすることもできる。また、吊りロープの端末
(ループ)加工をアイ・ スプライスまたはサツマ加工
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係るふとん篭用篭体の一
つは、直方体形の篭体本体と、その開口部の一辺に設け
られ、かつ、開口部と同形状の主蓋と、開口部の残り3
辺に設けられた帯状の副蓋により構成され、その上、篭
体本体に設けた拘束ロープおよび拘束ロープ兼吊りロー
プによって自立するようになっている。篭体は、一重ま
たは二重構造になっているが、二重構造の場合、不織布
または織物または編物を内装し、外装を網地篭体とする
ことができる。
【0008】篭体の生地としては、網地である。また、
その素材としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リアミド、ポリエステル、ペットボトルをリサイクルし
た所謂再生ポリエステルなどが好好ましいが、通常、河
川や土木工事用篭体の素材として用いられているもので
あれば差し支えがない。
【0009】一方、拘束ロープおよび拘束ロープ兼吊り
ロープは、3〜10本/辺(端末2隅を含む)設けるこ
とが好ましい。拘束ロープとしては、ポリエステル繊維
製(黒原着)の直径4〜24mmのロープが好ましい
が、引張り強さが1.0kN以上、伸び率が40%以下
のロープであれば差し支えがない。
【0010】また、拘束ロープ兼吊りロープは、ポリエ
チレン繊維製(黒原着)の直径4〜24mmのロープが
好ましいが、引張り強さが1.0kN以上、伸び率が3
5%以下のロープであれば差し支えがない。また、主蓋
および副蓋を閉じる蓋閉じロープとしては、ポリエステ
ル繊維製(黒原着)の直径6mm以上のロープが好まし
いが、引張り強さが1.0kN以上、伸び率が40%以
下のロープであれば差し支えがない。
【0011】ところで、上記の篭体内に充填する中詰め
材は、例えば粒径が500mm以下程度の、粘土、シル
ト、砂、礫、石などが好ましいが、現場発生土砂石やコ
ンクリートガラなどで何でも良い。
【0012】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係るふとん篭用篭体の第1の例を示
す斜視図である。図1に示すように、篭体10は、直方
体形の篭体本体11と、その開口部12の長辺13の一
つに設けられ、かつ、開口部12と同形状の主蓋14
と、開口部12の残り3辺に設けられた帯状の副蓋15
により構成され、各部材は、ポリエチレン繊維製(黒原
着)の無結節網(引張り強さ600N/本以上、伸び率
20〜50%、編目25mm)により形成されている。
【0013】図1において、符号16は直径6mmの拘
束ロープ、符号17は直径6mmの吊りロープであり、
各ロープ16,17は、篭体本体11の長手方向に一定
間隔で交互に7本設けられている。これらのロープ1
6,17は、いずれも、篭体本体11の一方の側面18
から底面19および他方の側面20にわたって設けられ
ている。先端にループ部21を備えている吊りロープ1
7は、ふとん篭作成後、ふとん篭を吊り上げ移送する場
合に定規断面、すなわち、箱型形状を保持する必要があ
るために、篭体本体11の最端部、換言すれば、篭体本
体11の四隅に必ず設ける必要がある。
【0014】一方、拘束ロープ16は、その一端22が
篭体本体11の一方の側面(長辺部)18の上端部より
若干上に位置するように設けられるとともに、他の一端
23が前記側面18に対向している他方の側面(長辺
部)20の上端部より所定長だけ突出して設けられてい
る。また、拘束ロープ16は、篭体本体11の長手方向
だけでなく、篭体本体11の横手方向にも1本設けられ
ている。横手方向の拘束ロープ160は、その一端22
0が篭体本体11の一方の側面(短辺部)24の上端部
より若干上に位置するように設けられるとともに、他端
230が前記側面24に対向している他方の側面(短辺
部)25の上端部より所定長だけ突出して設けられてい
る。従って、篭体本体11の横手方向には、拘束ロープ
160および吊りロープ17が3本設けられることにな
る。拘束ロープ160は、拘束ロープ16と同規格のロ
ープを使用する。
【0015】上記のように、本発明は、所定の太さの腰
の強い拘束ロープ16,160および拘束ロープ兼吊り
ロープ17を篭体本体11の側面18,20,24,2
5に複数本ずつ設けて篭体本体11の定規断面、すなわ
ち、箱形形状を保持するようになっている。
【0016】図2に示すように、拘束ロープ兼吊りロー
プ17は、篭体本体11の網目の中に互い違いに編み込
まれ、更に、何箇所かに1度の割合で図示しない縛りロ
ープ(ひも)によって固定されている。拘束ロープ兼吊
りロープ17のループ部21は、公知の環つなぎ法(ア
イ・スプライス)によって形成されている。一方、拘束
ロープ16も拘束ロープ兼吊りロープ17と同様に篭体
本体11に取りつけられている。
【0017】上述した篭体10を用いてふとん篭を形成
する時は、図3に示すように、篭体本体11の中に10
0〜400mm程度の大きさの砕石26を充填し、しか
る後に、拘束ロープ16の端部22および23を結んで
固定するとともに、拘束ロープ160の端部220およ
び230を結んで図4のようなふとん篭中間体27を形
成する。
【0018】次に、図5に示すように、篭体本体11の
開口部12を主蓋14によって覆った後、3片の副蓋1
5を、順次、主蓋14の上に折り返して主蓋14の3辺
を副蓋15によって覆う。しかる後に、図6に示すよう
に、蓋閉じロープ28を側板上部ロープ29に沿って編
み込んで副蓋15を主蓋14に固定するとふとん篭30
が完成する。
【0019】完成後、拘束ロープ兼吊りロープ17のル
ープ部21に図示しないシャックルを引っ掛けて吊り上
げ、所定の場所に移送する。設置後はループ部21から
シャックルを外す。
【0020】このふとん篭30は、上記のように、篭体
本体11の開口部12を塞いでいる主蓋14および副蓋
15が蓋閉じロープ28によって固定されている上、篭
体10が横手および長手方向の拘束ロープ16,160
によって固縛されているから、篭体10がポリエチレン
繊維製(黒原着)の無結節網から形成されているにも関
わらず定規断面、すなわち、箱型形状を保持することが
可能である。
【0021】
【発明の効果】上記のように、本発明に係るふとん篭用
篭体は、直方体形の篭体本体に設けた拘束ロープおよび
拘束ロープ兼吊りロープによって篭体本体自体が自立す
るようにしたので、合成樹脂や合成繊維など、非金属性
の素材からなるふとん篭用篭体でありながら、定規断
面、すなわち、箱型断面の保持を計ることができるよう
になった。
【0022】その結果、中詰め材の投入などが容易に行
われるようになるのみならず、従来、樹脂製のふとん篭
の使用に抵抗の持たれていた河口付近や、海中、pHの
高い水中および土中などでも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るふとん篭用篭体の第1の例を示す
斜視図である。
【図2】拘束ロープ兼吊りロープの取りつけ方を示す正
面図である。
【図3】篭体本体に砕石を充填した説明図である。
【図4】拘束ロープを固縛した説明図である。
【図5】主蓋および副蓋を閉じた説明図である。
【図6】主蓋および副蓋を蓋閉じロープで固定した説明
図である。
【符号の説明】
10 篭体 11 篭体本体 16 拘束ロープ 17 拘束ロープ兼吊りロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−241325(JP,A) 特開 平11−131447(JP,A) 特開 平9−21123(JP,A) 特開 平8−302580(JP,A) 特開2000−136537(JP,A) 実開 平7−23023(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/08 E02D 17/18 - 17/20 B65D 88/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 網地によって形成された篭体本体の側面
    に、拘束ロープおよび拘束ロープ兼吊りロープを、該篭
    体本体の網目の中に互い違いに編みこんで、該篭体本体
    の箱型形状を拘束ロープおよび拘束ロープ兼吊りロープ
    によって保持することを特徴とするふとん篭用篭体。
  2. 【請求項2】 拘束ロープは、篭体本体の長辺部の側面
    には複数箇所、また、篭体本体の短辺部には少なくとも
    1箇所、それぞれ、該側面上端部より所定長突出した箇
    所を起点とし、篭体本体の側面から底面および他方の側
    面を経由した後上面を通り、所定長突出した起点にたど
    り着くように設けられており、また、拘束ロープ兼吊り
    ロープは、先端にループ部を備え、篭体本体の少なくと
    も四隅に設けられている請求項 1 記載のふとん篭用篭
    体。
  3. 【請求項3】 箱形形状の篭体本体の長辺部の一方、お
    よび短辺部の両方に短片状の副蓋が設けられ、篭体本体
    の長辺部の他方には篭体本体の開口部全面を覆う主蓋が
    設けられ、篭体本体に中詰め材を充填したのちは、各辺
    の対向する拘束ロープどうしの端部を結んで固定してフ
    トン篭中間体を形成し、主蓋を覆ったのち、各副蓋を、
    順次、主蓋の上に折り返して、蓋閉じロープを篭体本体
    に編みこんで副蓋を主蓋に固定することが可能なように
    なした請求項 1 または2記載のふとん篭用篭体。
  4. 【請求項4】 篭体本体は、不織布または織物または編
    物を内装し、外装を網地篭体にした請求項1〜3いずれ
    かに記載のふとん篭用篭体。
  5. 【請求項5】 拘束ロープ兼吊りロープの端末(ルー
    プ)加工をアイ・スプライスまたはサツマ加工にした
    求項1〜4いずれかに記載のふとん篭用篭体。
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JP4255430B2 (ja) * 2004-10-19 2009-04-15 ナカダ産業株式会社 石詰めネット篭の形成方法及び石詰めネット篭の並設形成方法
JP7545903B2 (ja) 2021-01-13 2024-09-05 Jfe建材株式会社 布団篭
JP7204157B1 (ja) 2022-05-24 2023-01-16 小岩金網株式会社 布団篭及び布団篭の吊り構造

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