JP2020050076A - ため池等滑落者救助装置 - Google Patents
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よって、コンクリート製傾斜面を有する、または、水中から這い上がることが困難な護岸を有する水面、水域にあっては、転落者・滑落者を保護するための方策が要望されていた。
一方、ため池などの特定水面について釣り禁止を実効あるものとするため、水面にネットを張設したものが、特許文献1に開示されている。このものは、ネットをフロートで浮かせ、アンカーで固定することで、ネットを岸近くの水面に張設してある。
また、この装置にあっては、浮き枠に張設された網材が、護岸から近接した水面を、例えば釣り禁止領域・遊泳禁止区域として保護する。
また、この浮設された網材は、ゴミなどの不法投棄の防止を図り、水面の美観を保護する。
さらに、経時使用により、網材について網目に藻などが捕獲・堆積されてくることになり、浮き枠および網材を引き上げることで水面清掃が可能となり、この点でため池の水面全体を保護する。網目としては亀甲網、菱形網その他がある。
さらにまた、平面的な浮き枠で網材(例えば金網、STKネット)を浮かすため、景観に及ぼす影響を平面的な浮き枠のみにとどめることができ、ため池の景観を保護することもできる。
このため池等滑落者救助装置は、矩形の浮き枠の内側に網材(矩形のネット)を張設した構成である。すなわち、大略矩形の網材の4辺は、同じく矩形の浮き枠により縁取りされていることとなる。
浮き枠を一対の長辺材と一対の短辺材とで構成される矩形とした理由は、水面特にため池などの閉鎖水面の岸に対して長辺材が略平行になるように浮設することで、岸辺からの釣り禁止などの効果を発揮させるためである。すなわち、浮き枠は、平行な一対の長辺枠のそれぞれの両端に平行な一対の短辺枠のそれぞれの両端が連結されて矩形の構成とされている。なお、この矩形の浮き枠については、浮力補強の意味で、かつ、浮き枠の保形の意味で、複数の桟のように、長辺材、短辺材と同じ素材からなる中間材で、一対の長辺材の長手方向中間部分同士を連結することもできる。
浮き枠は、例えば発泡性プラスチックを素材としており、網材とともに水面に浮いた状態を保持することとなる。例えばポリエチレンフォーム(P・Eライト;(株)イノアックコーポレーション)などである。
その素材特性から亀甲型の網形状では、耐候性に優れ、軽く、錆びず、弾性があり、連続破網を起こさない。
高耐久STKネットは、ポリエステル100%のため、重量は一般金網の約1/5と軽量で施工性が高い。
また、金網は一部破れると連続破網が起きるが、高耐久STKネットは亀甲型構造により一部破れても連続破網せず、破網が発生した場合には破網箇所に同じ素材の高耐久STKネットを当て網として取付けることで簡単に補修が可能である。 引張強度は、金網と同等、かつ復元性は金網を上回った実験結果も出ている。リサイクル材として再利用も可能です。
高耐久STKネットは、紫外線に強く、野外暴露状態で30年経過したフェンスの引張強度がほとんど低下せず、外観の劣化も見られない実積がある。耐候性試験1000hにおいてもその強度低下が見られないことが確認されている。
高耐久STKネットの重量は一般的金網(3.2φ×50×50)の約1/5(540g/m2)で機械作業が困難な場所での作業の効率化と安全性が確保できる。また、重機での作業による環境汚染の軽減に役立てる。ポリエステルの比重は、1.38(鉄は7.86)である。
繋止索としては、ロープ、ワイヤ、チェーンその他の索材が好ましい。なお、繋止索として一部に棒材などを含む場合もある。その使用方法は、例えば繋止索の一端部を浮き枠に他端部をアンカーで陸地、護岸にそれぞれ固着することとなる。
このように、網材は、一般的な金網と異なり、亀甲状に2回捻りに編んだ網であることから連続破網が起こらず、また、破れても簡単な補修が可能です。STKネットを網材として使用すると、透過性に優れ、維持管理において現地状況の把握が容易に行えることから維持管理作業の効率化が可能となる。また、高耐久STKネットは、その素材の特性から鉄線より繰り返しの曲げに強く、耐屈曲性に優れている。また、高耐久STKネットは野外暴露実績と素材特性から60年以上の耐久性がある。さらに、高耐久STKネットは環境化学製品であり、使用後はプラスチック材として再利用が可能である。
例えば線径2.5mm、ピッチ80mm、有効幅1.80m、重量0.54kg/m2、引張強度290Nmm2とする。
亀甲網は、線を三つねじにねじり合わせて六角形の網を形成したものである。その材質には、STKネットの他にも、ビニール被覆線、亜鉛メッキ鉄線、ステンレス鋼線などがある。
また、このため池等滑落者救助装置によれば、浮き枠および網材により、護岸に近接した水面について釣り禁止、遊泳禁止、立ち入り禁止とすることができる。また、この装置を浮設する際においても、ネットが長方形状を呈するため、これを短尺材を中心にして巻き取り、運搬、設置、除去作業を効率よく行うことができる。さらに、ごみなどの浮遊物の捕獲、水生植物、水生動物の保護に資することができる。藻が繁殖した場合、これを一掃することも容易となる。
このとき、網材12は、上述のように平面視して4角形であって、高耐久STKネット(登録商標)を使用し、その素材はポリエステルモノフィラメントで、ポリエステル系合成繊維に属する。
この網材12は亀甲型の網形状であって(亀甲網)、耐候性に優れ、錆びず、弾性がある。この網材12はポリエステル100%であり、その重量は一般金網の約1/5と軽量である。また、この高耐久STKネット12は亀甲型構造によりその一部が破れた場合でも連続破網することがない。その引張強度は、金網と同等であり、復元性は金網を上回ることもある。
さらに、亀甲網12は、線を三つねじにねじり合わせて六角形の網を形成したものであるが、そのねじりが上記浮き枠の短辺材17と平行となるように配設されている。このように、網材12は亀甲状に2回捻りに編んだ網であることから上記連続破網が起こらず、また、破れても簡単な補修が可能である。
この高耐久STKネット12は、その素材の特性から鉄線より繰り返しの曲げに強く、耐屈曲性に優れている。この高耐久STKネット12は野外暴露実績と素材特性から60年以上の耐久性がある。
このSTKネット12は、例えば線径2.5mm、ピッチ80mm、有効幅1.80m、重量0.54kg/m2、引張強度290Nmm2とする。
なお、上記亀甲網12の材質には、上記STKネットの他にも、ビニール被覆線、亜鉛メッキ鉄線、ステンレス鋼線などを使用することがある。
この亀甲形のネット12は合成樹脂モノフィラメント、特に下記特性を有するポリエステルモノフィラメントを素材とし、撚り合わせ部分に溶着、接着を伴うことなく織成してなる多角形の網目を有する合成樹脂製網状体である。極限粘度=0.6以上、線径=1.5〜5mm、強度伸度積=750〜3000kg/mm2・%、摩耗耐久性=5000回/mm2以上である。
一方、図3に示すように、ため池の水位が低い場合はネット12はスロープ(斜面)に沿って配置されるため、滑落者はこのネット12および繋止索(ロープ、チェーンなど)13を掴んでスロープSLをよじ登ることができる。このとき、ネット12はその網目が足場としても機能する。
これらの場合において、亀甲網のねじりが浮き枠の短辺と平行であるため、すなわち、亀甲網はねじり方向に折れ曲げにくいが、ねじりと直交方向には折れ曲げ可能とされるため、網の設置、除去、また運搬などにおいて極めて好便である。特にSTKネットを使用した場合はその軽量性により持ち運びに便である。
さらに、この亀甲網の方向性によりねじり方向(矩形枠の短辺方向)には高強度を有しており、網自体の形状維持性能が高いものである。ねじりを長辺方向とした場合と比較すると顕著である(これでは長期設置で網の一部が持ち上げられるような変形がおこり易い)。よって、浮き枠11について矩形を維持するためにもこのねじり方向への亀甲網は有効である。
浮き枠11自身は、例えば発泡性ポリエチレンにより形成することでその全体の浮力を得ることができる。中間材はこの浮力増大と保形性にも資するものである。
11 浮き枠、
12 網材(STKネット)、
13 ロープ(繋止索)、
16 長辺材、
17 短辺材、
SL 護岸傾斜面(スロープ)
WS 水面。
Claims (3)
- 水面に浮設されて当該水面を保護するため池等滑落者救助装置であって、
長辺材と短辺材とを有した矩形の発泡性プラスチック製の浮き枠と、
この浮き枠に縁取りされた網材とを備えたため池等滑落者救助装置。 - 上記網材は亀甲網で構成されるとともに、亀甲網のねじりが上記浮き枠の短辺材と平行となるように配設されている請求項1に記載のため池等滑落者救助装置。
- 上記浮き枠にはこれを陸地またはその定着物に固定する索状部材が取り付けられた請求項1または請求項2に記載のため池等滑落者救助装置。
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