JP7231237B2 - 水上ハンモック - Google Patents

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この発明は水上ハンモック、詳しくはプラスチック網に発泡樹脂製フロートにて浮力を付加した水面浮上型の水上ハンモックに関する。
従来、この種の水上遊具(いわゆる水上ハンモック)は皆無であり、たとえば使用者が水上にて横たわりたい、寝そべりたいときに使用する用具としては、浮き輪を大型化して(例えば楕円形として)その底部分にシート(布材)を張設したものや、サーフボード様の浮遊具が知られているのみであった。よって、プール水面において日光浴を楽しむ場合は、このような浮き輪遊具を浮かべてこれに横たわることとしていた。
また、このタイプの水上浮遊遊具としては、特許文献1に記載のものも知られている。
これは円形状のフレームの内側に布製のシートを張設したものである。そして、円形のフレーム(樹脂製パイプ)に多数の浮き(EVA浮子)をその全周にわたって配設してある。使用者がこのシート上に乗り込んだ場合、シート内部には水が浸入することがあるが、乗り込んだ人が水に直接触れるタイプの遊具ではない。
実用新案登録第3009965号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の水上浮遊遊具にあっては、以下の問題点が生じていた。すなわち、人が乗り込んで使用する場合、シート上に横たわることが可能であるが、直接に水を感じることができないため、その浮遊感覚が十分なものではなかった。また、その際の温度調整も十分とはいえず、炎天下での長時間の日光浴はできなかった。さらに、シートに孔が開いた場合は、浮力が十分とはいえず危険な場合もあった。これは海水浴、河川、湖水での使用に際してのリスクとなっていた。そして、最大の問題点は底面を構成するシートにあってはその形態の安定性に欠けるため、全周に設けたパイプが一定の張力にてシートを張設する必要があった。換言すると、シートが長期使用などにより伸長すると、寝そべった状態での使用が困難になるという問題点があった。さらにまた、フレームの存在によりその持ち運び、収納などに煩雑な手間をかけることとなっていた。
そこで、発明者は鋭意研究の結果、フレームを廃し、かつシート材をプラスチック素線を編み込んだプラスチック網に替えることにより、上述した課題はすべて解消されることを知見し、この発明を完成させた。
すなわち、この発明は、水面で浮遊する感覚で日光浴を十分に楽しむことを可能とした水上遊具である水上ハンモックを提供することを、その目的としている。
請求項1に記載の発明は、プラスチック素線を編み込んで製造され、全体として矩形に成形されたプラスチック網と、このプラスチック網の縁を構成する4辺のうちの対向する2辺にてその全長範囲にそれぞれ固着された一対の発泡樹脂製のフロートとを備え、水面に浮かべたこのプラスチック網に使用者が横たわることを可能とした水上ハンモックである
この水上ハンモックは、一対のフロートが網の縁部の対向位置に配置してあるため、そのフロートの浮力によりまたプラスチック網(例えばポリエステル製のSTKネット(商品名)、PKネット(商品名)など)の浮力により遊具全体として高い浮力を有している。そして、遊具本体をプラスチック網により構成してあるため、網自体に強度が保持されてその型崩れのおそれがない。なお、網の縁部の対向位置とは、全体が四角形の網であれば、対向する2辺を示す。また、フロートは、その形状は問わず、例えば円柱体、帯板、角柱、球体などに成形された発泡樹脂製のフロートとする。なお、網目は亀甲、四角形などでそのサイズは横たわるのに適切で、例えば子どもが足を突き抜けないサイズとする。または、この網は2重に配置して、その網目を互い違いとしてサイズを小さくみせることもできる。
さらに、この水上ハンモックは、静止した湖水、流れのある河川、海でも使用可能であり、温泉に使用した場合は、リラックス効果をさらに高めることができる。
上記プラスチック網は亀甲網であって全体として矩形を呈し、この網の縁を構成する4辺のうちの対向する2辺にてその全長範囲に上記一対のフロートがそれぞれ固着される形態とすることもできる。
亀甲網は、六角形に編み込んだ網であり、正六角形の場合も含まれるが、縦長辺と横長辺とが異なる長さで構成されている非正六角形の場合は、縦長辺を遊具全体の縦方向に一致させて構成するため、縦方向の外力に対して強くなっており、横たわる使用者に対してもその型崩れなどの違和感が生じにくい。
請求項2に記載の発明は、上記一対のフロートと上記プラスチック網との連結接続構造は、これらフロートを円柱体形状とし、その円柱体を上下に半割とし、これら上半分と下半分との間にこのプラスチック網の縁を挟持して固定する請求項1に記載の水上ハンモックである
例えば円柱体の接線方向に接続する場合に比較して、この網の接合部分の強度が飛躍的に増すこととなる。接合は半割面同士の間に所定面積の網縁部を挟みこみ接着剤、物理的なクリップ、編み込みなどで行うことができる。
請求項3に記載の発明は、上記プラスチック網の縁の残りの2辺には、一対の発泡樹脂製のサブフロートがそれぞれ固着された請求項1または請求項2に記載の水上ハンモックである
四角形の網体に対してその4辺にフロートが配置されるため、その浮力の確保が均等となる。また、サブフロートを半円柱体としたとき、半円柱体はその半割平坦面を網の上側に固着するに際して好便であり、かつ、高さも適切で乗り降りの邪魔にならない。また、フロートとしては上記フロートに加えて帯板状の2枚のフロート間に網の縁部を挟み込むことで、その縁部が外部に露出することを防ぐものとすることができる。
請求項1に記載の発明によれば、水上ハンモックとして使用者が横たわり日光浴に使用することができ、その際展張された網がそれ自身の強度により型崩れしない(沈み込み量が小さい)というメリットがある。また、網目を通して身体に水の感覚を直接に感じることができ、快適であると共に、その温度調整も適切であり、水上に浮遊する感覚を楽しむことができる。なお、円形の網であってもその対向位置(180度離間した位置)に一対のフロートを配置することで、自然な水の流れに対する感覚を保ちながら横たわることができる。円形網は安定した広さを保持する。複数の子どもの使用にも適する。日光浴では太陽光線を浴びることで例えばビタミンDの生成にも寄与する。
また、単なる四角形網目の網よりは、亀甲網を用いることにより、網全体としてもその強度を増すことができる。また、全体として矩形の網面によりフロートを枕代わりに使用することができる。首から上が完全に水面より上に位置することにより、より安全な遊具とすることができる。
請求項2に記載の発明によると、フロートとプラスチック網との連結がより強固なものとなる。安心して使用することができるとともに、その耐久性を増すことができる。
請求項3に記載の発明にあっては、矩形網の4辺にフロート(メインフロート、サブフロート)を配置したため、変形に対するより大きな抵抗力を得ることができる。これは横たわる使用者の安心感に寄与する。サイドフロート(半円柱体のサブフロート)が網からの脱落を防止するからである。例えば河川、湖水などでの使用に好適なものとすることができる。なお、帯板状のフロートを網周囲縁面全範囲に配置することもできる。浮力を高めることにより、大人1名だけでなく、大人と子どもとが並んで寝そべることも可能とされる。
この発明の実施例1に係る水上ハンモックを示すその斜視図である。 この発明の実施例1に係る水上ハンモックの平面図である。 この発明の実施例1に係る水上ハンモックのフロートと網との接続部分を模式的に示す断面図である。 この発明の実施例2に係る水上ハンモックを示すその側面図(一部断面図)である。
以下、この発明の実施例について図1~図4を参照して説明する。
図1~図3において、10は水上遊具すなわち水上ハンモックを示す。この水上ハンモック10は、平面視するとき全体として四角形に形成されたプラスチック製の網11と、この網11の縁部においてその対向位置にそれぞれ固着された一対の発泡樹脂製のフロート12A,12Bとを備えている。
この水上ハンモック10は、例えば海、河川、湖、池、プール、温泉などの水面に浮かべることができ、浮かべた網11に使用者が横たわることを可能としている。すなわち、水上ハンモック10全体としてその浮力は例えば大人1名、子どもであれば2、3人が乗っても沈まない程度に設計してある。この網11には、フロート12A,12Bの他にもサブフロート(サイドフロート)13A,13Bを配設してある。
この矩形の網11は短辺と長辺とを有しており、2つの短辺を構成する縁部において上記した一対のフロート(メインフロート)12A,12Bがそれぞれ固着されている。一対のフロート12A,12Bは、発泡樹脂製(例えばポリスチレン製)の円柱体であって短辺の全長と同じ長さ(例えば100cm)でその直径は例えば10cmと設定してある。これらにより十分な浮力を得るものとする。なお、これら一対のフロート12A,12B間の距離は、例えば150~180cmとし、一方のフロートを枕とし他方のフロートを足載せとする。これにより例えば温泉での使用ではいわゆる寝湯と同じリラックス感を与えることができる。
また、プラスチック製(例えばポリエステル製)の網11(商品名PKネットなど)は亀甲網、当該ポリエステル線を6角形に編んで形成してある。その亀甲網11の6角形は正六角形ではなく、網11の長辺方向に沿って延びる平行な一対の6角形構成辺が、その構成辺の間隔(短辺方向の幅)よりも大きく(長く)形成してある。この結果、網11の長辺方向に作用する外力に対しての抵抗力は、その短辺方向に作用する外力のそれに対して大きく設定されている。換言すると、人がこの網11上に横たわった場合、その網11全体の強度が高くて当該長辺方向での形態保持性(定形性)が確保されている。沈み込み量が小さい。また、フロート間距離がほぼ一定に保たれていることを意味する。なお、網11の素線径は例えば2.5mmとする。また、網11においてその網目サイズは子どもの足が突き抜けない程度に形成してある。例えば50~100mmの幅とする。
一対のサブフロート13A,13Bは、上記フロート12A,12Bと同じ材質で形成され、これらフロートを半割して構成することもできる。これらのフロートの材質としては、硬質ポリウレンタンフォーム、ポリスチレンフォーム、ポリエチレンフォームなどを用いることができる。
一対のサブフロート13A,13Bについては、図2に示すように、PKネット11の長辺の両縁部(その中間部)に長辺と平行となるよう固着されている。また、一対のサブフロート13A,13Bは網11の一方側の面(ここでは上面)に配設されている。
図3は、フロート12A,12Bと網11の縁部との連結、固定構造を示している。
すなわち、円柱体(例えばポリスチレン)からなるフロート12A,12Bを上半分と下半分とに半割(2分割)とし、これら上半分と下半分との間にこの網11の縁を挟持して固定する。この場合、PKネット11の縁部を上下から一対の両面テープ14で挟み、これらのテープ14により発泡スチロールの半割りした平坦面(円形面)にそれぞれ固着する。さらに、これらフロート12A,12Bはその端面部分は補強テープで被覆されるとともに、さらにその全面が薄い柔軟なプラスチック製シート材15によって被覆されている。このシート材15は網11の縁部から(フロート端から)所定幅だけ網11を上下において接着するよう構成されており、この接着幅部には複数のハトメ16が上下に固設されている。これらのハトメ(ハト目、鳩目)16は金属製で所定の径の紐通し孔を形成してある。
さらに、図2に示すように、複数のハトメ16は長辺側の縁部においても配設されている。この縁部におけるサブフロート13A,13Bの網11との接続連結構造は、上記フロート12A,12Bのそれと同じく両面テープ14,シート材15により構成されている。
すなわち、上記網11の縁の残りの2辺(長辺)には所定幅のシート材15により上下からサンドイッチされて、さらにはこれらの網11とシート材15との間には一対の半円柱形状の発泡樹脂製のサブフロート13A,13Bがそれぞれ固着されている。サブフロート13A,13B同士は平行に配置されている。
また、これらの側面スチロール13A,13Bのみでは小柄なひとにとって手を置く位置が快適性を得る上で問題となる。そこで、各一対のハトメ16を網11の両側の長辺縁部の外側に設置した。これら一対のハトメ16,16にそれぞれロープ17,17を通して固定することで上記横たわった人のその手の位置を明確に指示することができ、これが快適な乗り心地を発生させる。
このように構成された水上ハンモック10は、例えばプールに浮かべて使用されるが、水上に浮かんだハンモック10に使用者が乗り込み横たわることで日光浴などが可能とされる。この場合、円柱形状のフロート12A,12Bは枕として使用することができる。この結果、横たわった使用者の重みで網11はわずかに沈むかその体重によってはほぼ水面位置を保持することとなる。使用者は背中に水を直接接触することができ、しかもPKネット11は型崩れしないため、安定した状態での日光浴を楽しむことができる。また、サイドフロート(サブフロート)13A,13Bは水中への落下のおそれをなくすため、安心して寝そべることができる。よって、河川などでの使用についてもプールと同様に楽しむことができる。もちろんハトメを利用してハンモック自体を係留することも、他のハンモックと連結することも可能である。なお、海水浴、海辺で使用する場合、ハンモックの網の一部にアンカーを配置することも可能である。さらに、上述のようにPK網で構成した水上ハンモックは軽量で簡単に持ち運び、収納が容易となる。なお、発泡スチロールなどで形成したフロートについては耐候性の高い樹脂製シート材で被覆することにより、その耐久性をも高めている。
図4は、実施例2に係る網11とフロート12A,12Bとの連結構造を示している。この実施例では円柱体フロートを補強テープで挟み込むようにして補強テープ間に網の縁部を固着する。すなわち、網11はフロート12A,12Bの底部から接線方向に延在して設けられる。このような構造においては、ハンモックの表裏での使用感覚が異なる。表裏面を裏返す使用の場合で、フロートと網面との高さ関係が異なるものである。
なお、サブフロートについては複数個配置してもよい。または、その長さを長辺とほほ同じ長さとすることもできる。さらにサブフロートは矩形断面の帯板形状とすることもできる。乗り降りが容易となる効果がある。また、水の流れがある場合はその流れに対しての大きな障害とはならない。
この発明は、例えば水上ハンモックとしてその上に使用者が横たわることができる水上遊具の技術として有用である。
10 水上ハンモック(水上遊具)、
11 網(PKネット)、
12A,12B フロート、
13A,13B サブフロート。

Claims (3)

  1. プラスチック素線を編み込んで製造され、全体として矩形に成形されたプラスチック網と、
    このプラスチック網の縁を構成する4辺のうちの対向する2辺にてその全長範囲にそれぞれ固着された一対の発泡樹脂製のフロートとを備え、
    水面に浮かべたこのプラスチック網に使用者が横たわることを可能とした水上ハンモック
  2. 上記一対のフロートと上記プラスチック網との連結接続構造は、これらフロートを円柱体形状とし、その円柱体を上下に半割とし、これら上半分と下半分との間にこのプラスチック網の縁を挟持して固定する請求項1に記載の水上ハンモック
  3. 上記プラスチック網の縁の残りの2辺には、一対の発泡樹脂製のサブフロートがそれぞれ固着された請求項1または請求項2に記載の水上ハンモック
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