JP3515008B2 - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JP3515008B2
JP3515008B2 JP7142199A JP7142199A JP3515008B2 JP 3515008 B2 JP3515008 B2 JP 3515008B2 JP 7142199 A JP7142199 A JP 7142199A JP 7142199 A JP7142199 A JP 7142199A JP 3515008 B2 JP3515008 B2 JP 3515008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、CD、D
VD、MD、あるいはCD−ROM、DVD−ROM、
その他各種情報記録ディスク(以下、単に「ディスク」
という)の回転駆動用として、あるいはその他各種用途
に適用可能な小型モータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク駆動用モータの例を図4
に示す。図4に示すように、モータ60は、ステータ部
64とロータ部65を有している。ステータ部64は、
モータ基板64aと、モータ基板64aに固定された焼
結含油軸受64bと、焼結含油軸受64bの外周面に同
心状態に固着されたステータコア64cと、ステータコ
ア64cの突極に巻き付けられたコイル巻線64dとを
有している。
【0003】一方、ロータ部65は、上記焼結含油軸受
64bを介して回転自在に支持された回転軸65bと、
回転軸65bと一体に回転駆動するように結合されたカ
ップ状のロータケース65cと、ロータケース65cの
内周面に固着された環状のロータマグネット65dとを
有している。また、モータ基板64aには、ロータマグ
ネット65dの端面に対向させてモータ回転位置を検出
し、あるいは回転速度を検出するための磁極センサとし
てのホール素子65fが取り付けられていて、このホー
ル素子65fの出力に基づきモータ制御信号が形成され
る。
【0004】上記ロータケース65cの中心部分には、
円板状のフランジ部67aが形成された肉厚の環状ボス
67が一体に嵌められていて、このボス67の中心孔に
は回転軸65bが圧入されている。従って、上記ロータ
ケース65cは、ボス67を介して回転軸65bと一体
に回転可能に結合されている。
【0005】図4に示すように、ボス67の中心孔の下
端部には、内径が広がった環状の軸導入部67bが形成
されている。この軸導入部67bは、回転軸65bに対
するボス67の垂直度を精度良くして回転軸65bをボ
ス67の中心孔に圧入するために形成されているもので
ある。ボス67の中心孔に回転軸65bを圧入する際
に、まず、回転軸65bの上端をボス67の軸導入部6
7bに差し込んで、回転軸65bに対するボス67の垂
直度を精度良くしてボス67と回転軸65bとを仮固定
する。その後、ボス67の中心孔に回転軸65bを圧入
する。従って、回転軸65bに対するボス67の垂直度
を精度良くして回転軸65bをボス67の中心孔に圧入
することができる。
【0006】上記ロータケース65cの上面から突出し
た回転軸5bの外周には、ディスクを回転駆動可能な状
態に保持するチャッキング機構63が設けられている。
このチャッキング機構63は、ディスクの中心孔に嵌合
する嵌合体68と、上記嵌合体68の外周面の複数箇所
に配置されたクランプ体69と、各クランプ体69をそ
れぞれ半径方向外側に付勢する複数の付勢手段70とか
ら主に構成されている。
【0007】ディスクの中心孔が嵌合される上記嵌合体
68は、その中心部に孔68aが形成された円板状のも
のであり、この孔68aに上記ボス67が圧入されるこ
とによって回転軸65bおよびロータケース65cと一
体に回転駆動することができるようになっている。この
嵌合体68にはその外周面の複数箇所に、周方向におい
て等間隔になるようにクランプ体69が放射状に配置さ
れている。
【0008】上記各クランプ体69は、弾丸状に形成さ
れた一端部69aを有し、他端は小径円筒部69bとな
っていて一端部69aが半径方向外側に向くように放射
状にそれぞれ配置されている。各クランプ体69の小径
円筒部69bの外周には、付勢手段としてのコイルばね
70がそれぞれ嵌められている。各クランプ部材69
は、このコイルばね70の付勢力で嵌合体68の半径方
向外側に向かって突出する向きにそれぞれ付勢されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】近年、モータの薄型化
および耐衝撃性の向上が要求されており、回転軸65b
とボス67との結合力の向上が必要とされている。前述
のように、回転軸65bに対するボス67の垂直度を精
度良くして回転軸65bをボス67の中心孔に圧入する
ことができるように、ボス67の中心孔の下端部に軸導
入部67bを形成している。この軸導入部67bを軸方
向に長く形成すれば、回転軸65bの上端をボス67の
軸導入部67bにより深く差し込むことができ、ボス6
7と回転軸65bとをより安定して仮固定することがで
きるため、回転軸65bに対するボス67の垂直度をよ
り精度良くすることができる。しかしながら、軸導入部
67bを軸方向に長く形成すれば、ボス67の中心孔の
軸方向の長さが短くなり、回転軸65bの外周面とボス
67の中心孔の内周面との接合面積が小さくなって、ボ
ス67の回転軸65bに対する圧入力、すなわち、回転
軸65bとボス67との結合力が小さくなってしまう。
【0010】回転軸65bとボス67との結合力を向上
させる手段として、図6に示すように、ボス67の中心
孔の軸方向の幅αを長くして回転軸65bとボス67と
の結合力を大きくすることが考えられるが、ボス67の
中心孔の軸方向の幅αを長くすると、モータの薄型化を
図ることができないという不具合が生じる。
【0011】また、回転軸65bの外径を大きくし、ボ
ス67の中心孔の内径を小さくして、回転軸とボスの圧
入しろを大きくすることにより、結合力を大きくするこ
とが考えられるが、それも限界があり、かつ垂直度の精
度が悪くなってしまう。
【0012】また、図5に示すように、ボス67の中心
孔と接面する回転軸65bの外周面に周溝71を形成
し、この周溝71内に接着剤を充填して、この接着剤で
回転軸65bとボス67の中心孔とを接着結合させるこ
とが考えられるが、この場合は、作業性が悪くなると共
に、回転軸65bとボス67との結合力が接着剤量のば
らつきにより変化してしまうという問題がある。また、
回転軸65bとボス67を溶着によって結合させること
が考えられるが、コストが高くなってしまうと共に、材
料が制限されてしまういう問題がある。
【0013】本発明は以上のような従来技術の問題点を
解消するためになされたものであり、軸に対するボスの
垂直度を精度良くすることができると共に、軸とボスと
の結合力を大きくすることができる小型モータを提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
軸と、この軸を圧入固定するボスとを備えた小型モータ
において、上記ボスの中心孔に圧入する側の軸端の縁
は、半径Rの円弧で面取りされており、上記ボスの中心
孔の軸方向一端部に内径が広がった軸導入部が設けら
れ、上記軸導入部の径寸法Bは、上記軸の径寸法をAと
したとき、 A<B≦1.05A を満足し、上記軸導入部の軸方向の深さは、上記半径R
以上の深さとし、上記ボスの軸方向端面に、上記軸の外
周を囲む突堤からなるカシメ部を設け、上記ボスに圧入
した上記軸を上記カシメ部によってかしめ固定したこと
を特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記カシメ部近傍の上記軸に周溝を形成し
ことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項記載の発
明において、軸をステータであるボスに圧入したことを
特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
にかかる小型モータの実施の形態について説明する。図
1に示すように、モータ1は、ステータ部4とロータ部
5を有している。ステータ部4は、モータ基板4aと、
モータ基板4aに固定された焼結含油軸受4bと、焼結
含油軸受4bの外周面に同心状態に固着されたステータ
コア4cと、ステータコア4cの突極に巻き付けられた
コイル巻線4dとを有している。
【0020】一方、ロータ部5は、上記焼結含油軸受4
bを介して回転自在に支持された回転軸5bと、回転軸
5bと一体に回転駆動するように結合されたカップ状の
ロータケース5cと、ロータケース5cの内周面に固着
された環状のロータマグネット5dとを有している。ま
た、モータ基板4aには、ロータマグネット5dの端面
に対向させてモータ回転位置を検出し、あるいは回転速
度を検出するための磁極センサとしてのホール素子5f
が取り付けられていて、このホール素子5fの出力に基
づきモータ制御信号が形成される。
【0021】上記ロータケース5cの中心部分には、円
板状のフランジ部7aが形成された肉厚の環状ボス7が
一体に嵌められていて、このボス7の中心孔には回転軸
5bが圧入固定されている。従って、上記ロータケース
5cは、このボス7を介して回転軸5bと一体に回転可
能に結合されている。
【0022】上記ロータケース5cの上面から突出した
回転軸5bの外周には、ディスクを回転駆動可能な状態
に保持するチャッキング機構3が設けられている。この
チャッキング機構3は、ディスクの中心孔に嵌合する嵌
合体8と、上記嵌合体8の外周面の複数箇所に配置され
たクランプ体9と、各クランプ体9をそれぞれ半径方向
外側に付勢する複数の付勢手段10とから主に構成され
ている。
【0023】ディスクの中心孔が嵌合される上記嵌合体
8は、その中心部に孔8aが形成された円板状のもので
あり、この孔8aに上記ボス7が圧入されることによっ
て回転軸5bおよびロータケース5cと一体に回転駆動
することができるようになっている。この嵌合体8には
その外周面の複数箇所に、周方向において等間隔になる
ようにクランプ体9が放射状に配置されている。
【0024】上記各クランプ体9は、弾丸状に形成され
た一端部9aを有し、他端は小径円筒部9bとなってい
て一端部9aが半径方向外側に向くように放射状にそれ
ぞれ配置されている。各クランプ体9の小径円筒部9b
の外周には、付勢手段としてのコイルばね10がそれぞ
れ嵌められている。各クランプ部材9は、このコイルば
ね10の付勢力で嵌合体8の半径方向外側に向かって突
出する向きにそれぞれ付勢されている。
【0025】次に、本発明の特徴について説明する。図
1および図2に示すように、ボス7の中心孔に圧入する
側の回転軸5bの軸端(図示のものは上端)の縁は、半
径Rの円弧で面取りされている。また、ボス7の中心孔
の下端部には、内径が広がった環状の軸導入部7bが形
成されている。この軸導入部7bは、回転軸5bに対す
るボス7の垂直度を精度良くして回転軸5bをボス7の
中心孔に圧入するために形成されたものである。
【0026】図2に示すように、上記軸導入部7bの径
寸法Bは、回転軸5bの径寸法をAとしたとき、 A<B≦1.05A ・・・(1) を満たすように形成されている。また、上記軸導入部7
bの軸方向の深さは、回転軸5bの軸端の縁に形成され
た面取り半径R以上に形成されている。
【0027】上記ボス7の軸方向端面(図示のものは上
面)には、回転軸5bの外周を囲む環状の突堤からなる
カシメ部7cが形成されている。このカシメ部7cは、
ボス7の中心孔に圧入された回転軸5bをかしめ固定す
るためのものである。また、ボス7の中心孔と接面する
回転軸5bの外周であって、上記カシメ部7c近傍の回
転軸5bの外周には、環状の周溝11が形成されてい
る。
【0028】次に、ボス7の中心孔に回転軸5bを圧入
する動作について説明する。まず、半径Rの円弧で面取
りされた回転軸5bの上端をボス7の軸導入部7bに差
し込んで、回転軸5bに対するボス7の垂直度を精度良
くしてボス7と回転軸5bとを仮固定する。上述の通
り、軸導入部7bの径寸法Bは、回転軸5bの径寸法A
としたとき、上記(1)式を満たすように形成されてい
ると共に、軸導入部7bの軸方向の深さは、回転軸5b
の軸端の縁に形成された面取り半径R以上に形成されて
いるため、ボス7と回転軸5bとを十分に仮固定するこ
とができ、回転軸5bに対するボス7の垂直度を高精度
に保つことができる。すなわち、軸導入部7bの径寸法
Bが回転軸5bの径寸法Aよりも小さければ、回転軸5
bを挿入することができず、また、軸導入部7bの径寸
法Bが1.05A以上なら、ボス7と回転軸5bとが不
安定になって安定に仮固定することができない。また、
軸導入部7bの軸方向の深さが回転軸5bの軸端の縁に
形成された面取り半径Rよりも小さく形成されていて
も、ボス7と回転軸5bとが不安定になって安定に仮固
定することができないが、上述のように、軸導入部7b
の径寸法Bは、回転軸5bの径寸法Aとしたとき、上記
(1)式を満たすように形成されていると共に、軸導入
部7bの軸方向の深さは、回転軸5bの軸端の縁に形成
された面取り半径R以上に形成されているため、ボス7
と回転軸5bとを十分に仮固定することができ、回転軸
5bに対するボス7の垂直度を高精度に保つことができ
る。
【0029】上述のように、回転軸5bに対するボス7
の垂直度を精度良くしてボス7と回転軸5bとを仮固定
したら、次に、ボス7の中心孔に回転軸5bを圧入固定
する。図1に示す回転軸5bは、回転軸5bの上端とカ
シメ部7cの上面までボス7の中心孔に圧入されてい
る。
【0030】次に、カシメ部7cを半径内方にパンチ等
でかしめて回転軸5bとボス7とをかしめ固定する。上
述のように、ボス7の中心孔と接面する回転軸5bの外
周であって、上記カシメ部7c近傍の回転軸5bの外周
には、環状の周溝11が形成されているため、カシメ部
7cを半径内方にかしめて回転軸5bとボス7とをかし
め固定すると、カシメ部7cの一部が周溝11内にくい
込む。これによって単にかしめ固定するよりもさらに
強固にかめ固定することができる。
【0031】上記実施の形態によれば、軸導入部7bの
径寸法Bは、回転軸5bの径寸法Aとしたとき、上記
(1)式を満たすように形成されていると共に、軸導入
部7bの軸方向の深さは、回転軸5bの軸端の縁に形成
された面取り半径R以上に形成されているため、ボス7
と回転軸5bとを十分に仮固定することができ、回転軸
5bに対するボス7の垂直度を高精度に保つことができ
る。
【0032】また、ボス7の軸方向端面に、回転軸5b
の外周を囲む環状の突堤からなるカシメ部7cを形し、
このカシメ部7cをかしめて、ボス7の中心孔に圧入さ
れた回転軸5bをかしめ固定しているため、単にボスの
中心孔に回転軸を圧入固定するのに比べて、回転軸5b
とボス7との結合力を大きくすることができ、モータの
耐衝撃性を向上させることができる。また、接着や溶着
等が不必要であるため、コストを低減させることができ
ると共に、作業効率を向上させることができる。
【0033】また、カシメ部7c近傍の回転軸5bの外
周に周溝11を形成しているため、カシメ部7cを半径
内方にかしめて回転軸5bとボス7とをかしめ固定する
と、周溝11内にカシメ部7cの一部がくい込みより強
度にかしめ固定することができ、回転軸5bとボス7と
の結合力をより大きくすることができる。
【0034】図1に示すモータ1は、軸回転型モータで
あり、上記ボス7は、ロータケース5cに一体に嵌めら
れたロータとして構成されているものであるが、本発明
は、軸固定型モータのステータをボスとしてこのステー
タに軸を固定するタイプの小型モータにも適用すること
ができる。
【0035】また、図1に示すボス7は、中心孔の下端
部に軸導入部7bが形成され、上端面にカシメ部7cが
形成されているが、図3に示すように、中心孔の下端部
に軸導入部7bを形成し、下端面にカシメ部7cを形成
することもできる。具体的に説明すると、図3に示すよ
うに、ボス7の中心孔の下端部には、内径が広がった環
状の軸導入部7bが形成されている。ボス7の下端面に
は、上記軸導入部7bが形成された位置よりも半径内方
側に環状の凹部20が形成され、この凹部20と軸導入
部7bとの間に環状の突堤からなるカシメ部7cが形成
されている。また、ボス7の中心孔に圧入する側の回転
軸5bの上端の縁は、半径Rの円弧で面取りされてい
る。
【0036】次に、ボス7の中心孔に回転軸5bを圧入
する動作について説明する。まず、半径Rの円弧で面取
りされた回転軸5bの上端をボス7の軸導入部7bに差
し込んで、回転軸5bに対するボス7の垂直度を精度良
くしてボス7と回転軸5bとを仮固定する。上述の通
り、軸導入部7bの径寸法Bは、回転軸5bの径寸法A
としたとき、上記(1)式を満たすように形成されてい
ると共に、軸導入部7bの軸方向の深さは、回転軸5b
の軸端の縁に形成された面取り半径R以上に形成されて
いるため、ボス7と回転軸5bとを安定に仮固定するこ
とができ、回転軸5bに対するボス7の垂直度を高精度
に保つことができる。
【0037】上述のように、回転軸5bに対するボス7
の垂直度を精度良くしてボス7と回転軸5bとを仮固定
したら、次に、ボス7の中心孔に回転軸5bを圧入固定
する。そして、カシメ部7cを半径内方にかしめて回転
軸5bとボス7とをパンチ等でかしめ固定する。かしめ
によって、回転軸5bがボス7に強固に固定されてい
る。カシメ部7cを半径内方にかしめると、半径内方に
位置する軸導入部7bは潰されるが、軸導入部7bは、
ボス7の中心孔に回転軸5bを圧入固定する前にボス7
と回転軸5bとを仮固定する際に用いられるものなの
で、ボス7の中心孔に回転軸5bを圧入固定した後に、
カシメ部7cを半径内方にかしめることにより潰されて
も支障はない。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、軸と、
軸を圧入固定するボスとを備えた小型モータにおい
て、上記ボスの中心孔に圧入する側の軸端の縁は、半径
Rの円弧で面取りされており、上記ボスの中心孔の軸方
向一端部に内径が広がった軸導入部が設けられ、この
導入部の径寸法Bは、上記軸の径寸法をAとしたとき、
A<B≦1.05Aを満足し、上記軸導入部の軸方向の
深さは、上記半径R以上の深さとしたため、ボスと軸と
を十分に仮固定することができ、軸に対するボスの垂直
度を高精度に保つことができる。また、ボスの軸方向端
面に、軸の外周を囲む突堤からなるカシメ部が設けら
れ、ボスに圧入された軸が上記カシメ部によってかしめ
固定されているため、単にボスの中心孔に軸を圧入固定
するのに比べて、軸とボスとの結合力を大きくすること
ができ、モータの耐衝撃性を向上させることができる。
また、接着や溶着等が不必要であるため、コストを低減
させることができると共に、作業効率を向上させること
ができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、カシメ部近傍の軸に周溝を形成した
ため、周溝内にカシメ部の一部がくい込み、より強度に
かしめ固定することができ、軸とボスとの結合力をより
大きくすることができる。
【0040】
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる小型モータの実施の形態を示す
側面図である。
【図2】上記実施の形態に適用可能な軸導入部を示す側
面図である。
【図3】本発明にかかる小型モータの別の実施の形態を
示す部分側面図である。
【図4】従来の小型モータの例を示す側面図である。
【図5】従来の小型モータの別の例を示す側面図であ
る。
【図6】従来の小型モータに用いられたボスの中心孔に
圧入された軸を示す断面図である。
【符号の説明】
1 モータ 3 チャッキング機構 4 ステータ部 4a モータ基板 4b 焼結含油軸受 4c ステータコア 4d コイル巻線 5 ロータ部 5b 回転軸 5c ロータケース 5d ロータマグネット 5f ホール素子 7 ボス 7a フランジ部 7b 軸導入部 7c カシメ部 8 嵌合体 9 クランプ体 10 付勢手段 11 周溝 20 凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 29/00 H02K 5/167 H02K 21/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸と、この軸を圧入固定するボスとを備
    えた小型モータにおいて、 上記ボスの中心孔に圧入する側の軸端の縁は、半径Rの
    円弧で面取りされており、 上記ボスの中心孔の軸方向一端部に内径が広がった軸導
    入部が設けられ、 上記軸導入部の径寸法Bは、上記軸の径寸法をAとした
    とき、 A<B≦1.05A を満足し、 上記軸導入部の軸方向の深さは、上記半径R以上の深さ
    であり、 上記ボスの軸方向端面に、上記軸の外周を囲む突堤から
    なるカシメ部が設けられ、 上記ボスに圧入された上記軸が上記カシメ部によってか
    しめ固定されて いることを特徴とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 上記カシメ部近傍の上記軸に周溝が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載の小型モー
    タ。
  3. 【請求項3】 軸がステータであるボスに圧入されてい
    ことを特徴とする請求項1記載の小型モータ。
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