JP3514652B2 - スピーカの配線構造 - Google Patents

スピーカの配線構造

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JP3514652B2 JP03842499A JP3842499A JP3514652B2 JP 3514652 B2 JP3514652 B2 JP 3514652B2 JP 03842499 A JP03842499 A JP 03842499A JP 3842499 A JP3842499 A JP 3842499A JP 3514652 B2 JP3514652 B2 JP 3514652B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反発磁気回路を有し
た平面変形多点駆動型スピーカ、及び平面多点駆動型ス
ピーカの配線構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既に我々はほぼ平板状でかつ細長状に作
製した振動板3の中心線上に、複数個(3個)の反発磁
気回路及びボイスコイルを所定の間隔で直線的に装着し
てなる細長型形状の平面多点駆動型スピーカを特開平1
0−327486号、特開平10−327491号、特
開平10−327497などで提案し、さらに該平面多
点駆動型スピーカを改良発展せしめ、概ね「く」の字形
状振動板3を複数個(3個)の反発磁気回路で駆動せし
める平面変形多点駆動スピーカも提案している。本発明
は前記平面変形多点駆動スピーカ等の配線工数削減と更
なる性能向上を目的としたものである。前記した平面多
点駆動型スピーカ、あるいは平面変形多点駆動スピーカ
の配線構造、及び配線技術を具体的に記すために実際に
作製した細長型形状の振動板3を複数個(3個)の反発
磁気回路RMで駆動せしめる薄、細長型形状でかつ平面
多点駆動型スピーカ、及び該平面多点駆動型スピーカを
改造して作製し、正面から見て概ね「く」の字形状した
振動板3を複数個(3個)の反発磁気回路RMで駆動せ
しめる平面変形多点駆動スピーカの構造をしている。
【0003】まず薄、細長型形状の平面多点駆動型スピ
ーカの概略を図16〜図21にて説明する。反発磁気回
路RMは図21に示される様な形状を有し、マグネット
RM1、RM2は外直径15mm、内直径5.1mm、
厚さ6mmのリング形状を有し、最大エネルギー積35
Meのネオジムマグネットで、さらに向かい合った該マ
グネットの同極側(N極)に狭持されたセンタプレート
RM3は外直径15.83mm、内直径5.1mm、厚
さ2mmの鉄製リングで、従来一般的磁気回路部品と同
様な亜鉛メッキ処理を施してある。
【0004】該スピーカの振動系部品をエッジ2から説
明すると、エッジ2は布エッジ2と称されているもの
で、該エッジ2の基布Bとなる織布は経糸、緯糸共に3
0番手一本よりの綿糸を用い、織り密度が縦、横共60
本/mで織り、重量100g/m〜110g/m
の綿布で、該綿布にフェノール濃度24%の樹脂溶液を
含浸し、さらにNBR、SBR等の合成ゴムを混合した
溶液をコートし、該ゴムコート綿布に温風乾燥を施した
後、該ゴムコート綿布をスリッタで約80mm幅に切断
し、一般的に多用されているゴムコート基布Bを得る。
【0005】該基材の所定位置に入力導電線1として繊
維に銅線箔を巻き付けてなる錦糸線と称される導電線を
任意の本数で、かつ平網状に編んだ平編錦糸線1hを図
16に記した様に、コーネックス#40と称される糸に
て該織布の中心線から13mm(ピッチ約26mm)に
振り分けた位置に2本平行に縫い付ける。
【0006】該平編錦糸線1hは母線径0.1mmの錫
合金銅線を巾0.32mm厚さ0.027mmの箔に加
工し、太さ200デニールのパラ系アラミド繊維に22
±2回/cmで1層にて巻き付けた錦糸線とし、さらに
該錦糸線を7本組にし編組ピッチ27.45±0.82
mm/回にて平編状に編んだものである。
【0007】該平編錦糸線1h縫着済み基布Bの中心線
を図16の様に成型下金型D1の中心線に合わせて設置
し、約200℃に加熱した成型金型にて軸出力約600
Kgの圧力でプレス時間は約5秒で熱圧プレスすると、
図17に示す様に該基材に含浸したフェノール樹脂等が
硬化し該基材の所定位置に所定のロール2r形状が成型
される。縫い付けられた平編錦糸線1hも当然の如くロ
ール2rに沿った状態にて成型され、該平編錦糸線1h
付きのロール2r成型品をトリミング工程に移行し、内
形部及び外形部の不要部分、図17で示す破線部を切除
して平編錦糸線1h装着済みのエッジ2Eが得られる。
【0008】トリミング工程を経て得た導電エッジ2E
の外径寸法は長さ202mm、幅48mmで、長辺及び
幅を半径24mmの円弧で結んだトラック形状となって
おり、さらに最外側部から内側に向かって該エッジ2を
フレーム7に接着するための、約3mm幅からなる外側
貼り代部21が、円弧部及び直線部に夫々設けられてお
り、貼り代部より内側に向かって6mm幅で断面半径3
mmのロール2r部が成型され、さらに内側に向かって
振動板3に接着するための幅4mmの内側貼り代部22
が円弧部及び直線部に設けられている。
【0009】前記の如く平編錦糸線1hが所定間隔の寸
法(約26mm)で2本平行に縫着されているため、図
17、図18に示す様に平編錦糸線1hが夫々の内側貼
り代部22直線部の表面に、直線状で各々1本づつ装着
されることとなり、各々の平編錦糸線1hは内側貼り代
部22の直線部から内側円弧貼り代部の端部、及びロー
ル2r部を経て外側貼り代部21の円弧部に達し、一方
の外側貼り代部21に及んだ平編錦糸線1hの端部1h
a、1hbのみが長さ約6mmで延出した状態となって
おり、該平編錦糸線1hがボイスコイル4への入力導電
線1となる。
【0010】上記導電エッジ2Eを振動板3に装着する
が、振動板3の材質はパルプを主原料としており、外形
寸法を記すと幅29.4mm、長さ183.4mm、厚
さ(深さ)3mmで、長辺の端部を半径14.7mmの
円弧で結び、正面から見てトラック形状となっており、
図18の様に該振動板3の中心線上にボイスコイル4の
装着用孔31を設けてあり、該孔31の直径は17mm
で位置は振動板3の中心に1カ所と該孔よりセンタ振り
分け60mmの位置に2カ所、計3カ所設け、さらに振
動板3の裏面側外周部にはエッジ2を装着するための幅
約4mmの貼り代部を設けてある。
【0011】振動板3への装着方法は従来の振動板3と
エッジ2の装着方法と同様で、振動板3のエッジ貼り代
部32に接着剤h(図18斜線部)を塗布し、エッジ2
及び振動板3双方の貼り代部を熱プレスにて接着し、導
電エッジ2Eを所定の位置に装着する。該導電エッジ2
Eの内側直線貼り代部には、前記の如く平編錦糸線1h
を縫着してあるので、結果的に振動板3の貼り代部32
の直線部に沿った状態で、ボイスコイル4への入力導電
線1(平編錦糸線1h)が2本平行に装着された状態に
なる。
【0012】該導電エッジ2E付きの振動板3にボイス
コイル4を装着するが、前記ボイスコイル4装着用の孔
31にボイスコイル4を装着し、夫々のボイスコイル4
の巻き始め、巻き終りの端部41を振動板3上に這わせ
て、かつ振動板貼り代部32およびエッジ貼り代部22
に装着された平編錦糸線1hの所定位置まで導き、夫々
の端部を半田付けしパラ接続配線している。
【0013】ボイスコイル4と振動板3との装着は接着
によるもので、前記ボイスコイル4装着用の孔31の周
囲に外側に向けで約45度の斜面部からなる接着剤溜ま
り部を設けてあり、各々の接着剤溜まり部に接着剤hを
塗布し、該接着剤が硬化し必要強度に達するとボイスコ
イル4及び振動板3が接着結合され、ボイスコイル4付
きの振動板3を得、該振動板3のエッジ2外側に設けら
れた貼り代部が図20に示す様にフレーム7に接着され
る。
【0014】フレーム7はガラス繊維入りのABS樹脂
製で外形寸法は長さ228mm、幅49.6mm、奥行
き(深さ)15mmでフレーム7の底部には該フレーム
7の中心、及び該中心から長さ方向に60mmに振り分
けた計3カ所に直径5mm、高さ14mmのポール部7
1が一体で設けてあり、該フレーム7の短辺側に設けた
フレーム7取付け用の一方のフランジ部72に図20に
示すような入力端子ラグ6取り付け用の孔が2カ所設け
てある。
【0015】該孔は一辺が2.5mmの角孔73がフラ
ンジ部72の表面より裏面まで貫通しており、かつフラ
ンジ部72の表面側は、直径8mmで深さ1mmのザグ
リ部74が前記角孔73と同芯で設けてあり、該孔73
のピッチ寸法はエッジ2に装着した平編錦糸線1hのピ
ッチ寸法(26mm)と同じ寸法にしてあり、該孔に板
厚0.5mmの真鍮をプレス加工しニッケルメッキを施
したファストン端子ラグ6をカシメにて装着する。ここ
で図21で示すところの一方がプラス側のラグ6aで他
方がマイナス側のラグ6bである。
【0016】図21に示す様に、該端子ラグ6とエッジ
2に装着された平編錦糸線1h端部と入力端子ラグ6の
一部であるカシメ部61とが半田s付けにて接続配線さ
れ、さらにボイスコイル4内周側の中心部に配置された
フレーム7のポール部71に3個の反発磁気化回路RM
をビスbにて取り付け、該反発磁気回路RMにて一枚の
振動板3を3個のボイスコイル4にて駆動する薄、細長
形状の平面多点駆動型スピーカ構造を形成している。
【0017】該薄、細長形状の平面多点駆動型スピーカ
は幅が狭い極細長形状で、かつ奥行きが狭い限られた設
置スペース、例えばプラズマディスプレイを用いた薄型
テレビジョンのスピーカ設置場所、具体的にはプラズマ
ディスプレイの両端に設けられた極細長形状の設置スペ
ース等であっても装着が可能で、しかも機能を充分に発
揮するスピーカである。
【0018】さらに、該薄、細長形状のスピーカを車載
用スピーカに応用することを検討した結果、該細長形状
のスピーカの有する薄型で、かつ軽量であると言う利点
を生かし、より複雑形状の設置個所、特に車室内のコー
ナ部、あるいはコーナ部近傍等に設置対応することが可
能なスピーカを提供すため、前記の直線形状の薄、細長
形状の平面多点駆動型スピーカを図22に示す様な折り
曲げ形状を有した平面変形多点駆動型スピーカを作製し
た。
【0019】以下、該平面変形多点駆動型スピーカの概
略を図22にて説明するが、共通部品の記号は前記薄、
細長形状のスピーカと同様としている。まず従来の直線
状の振動板3を2枚準備し、夫々の振動板31の中心、
つまり振動板3の中央に設けられたボイスコイル4取付
け用の孔の中心であって、かつ該振動板3の有する中心
線に対して60度の角度で、振動板3を切断し、切断さ
れた各々の振動板3a、3bを接着剤にて図に示す様に
繋ぎ合せ、正面から見て120度に屈折した「く」の字
状の振動板3a、3bを作製する。
【0020】該「く」の字状振動板3a、3bにおける
裏面のエッジ2の貼り代部に、入力導電線1である平編
錦糸線1hが図に示す様に配置されるが、当然のことな
がら繋ぎ合わせて1枚の振動板3となっているため、各
々の振動板接続部に及んだ平編錦糸線1hは切断されて
いる。従って、振動板3を繋ぎ合せただけの状態では前
記平編錦糸線1hの接続部(切断部)は接触しているだ
けの不安定な接続状態であるため、図に示すように該切
断部分、つまり平編錦糸線1hの端部同士を半田s付け
し完全な同通接続配線状態としている。
【0021】さらに該「く」の字状振動板3に前記の
薄、細長形状の平面多点駆動型スピーカ用にいた同仕様
のボイスコイル4を、該振動板3のボイスコイル4装着
用孔に装着した。さらに、夫々のボイスコイル4の巻き
始めと、巻き終りの端部41を振動板3上に這わせて、
かつ振動板3の貼り代部に装着された平編錦糸線1hの
所定位置まで導き、夫々の端部を半田付けしパラ接続配
線し、従来と同様、接着にてボイスコイル4の外周部と
該「く」の字状振動板3のボイスコイル4装着用孔の内
径部を固着せしめ、エッジ2、及びボイスコイル4付き
(配線済み)の「く」の字状振動板3を得る。又、フレ
ーム7も上記振動板3と同様に、従来の直線状のフレー
ム7を2個用い、フレーム7中央に設けられた磁気回路
固定用のポール部71を中心に120度の角度で切断
し、切断された各々のフレーム7を接着にて繋ぎ合せ、
図 に示す様に正面から見て120度に屈折した「く」
の字状のフレーム7を作製し、フレーム7の所定位置に
接着剤を塗布し、該「く」の字状フレーム7のポール部
71及び前記装着済みボイスコイル4の内径部が同心度
を保つ様に接着する。
【0022】さらに、図の様にフレーム7のポール部
に、前記薄、細長形状の平面多点駆動型スピーカに用い
たものと同様の3組の反発磁気化回路RMをビスbにて
取り付け、該磁気回路RM及び、3個のボイスコイル4
にて一枚の「く」の字状振動板3を駆動する平面変形多
点駆動型スピーカの作製が完了する。
【0023】ところが、該平面変形多点駆動型スピーカ
の配線構造は、直線状の振動板3及びフレーム7を切断
して作製したため可能な構造であって、実際に量産に移
行する場合は、当然のことながら振動板3、エッジ2、
フレーム7等は各々一体成型にて作製される。従って、
平面変形多点駆動型スピーカの配線構造において、特に
入力導電線1である平編錦糸線1hの装着位置に不都合
が発生する。
【0024】以下、説明すると、前記の薄、細長型平面
多点駆動型スピーカの様に、平面的で直線状の振動板形
状で、かつ振動板中心線近傍に複数個のボイスコイル4
を直線的に配置するスピーカにおいては、図18にて示
す様に振動板3の貼り代部等に2本平行に平編錦糸線1
hを装着する配線構造は極めて合理的、かつ簡素な配線
構造といえる。
【0025】つまり、振動板3形状が直線的であること
から、前記の如く導電エッジ2Eを作製するにおいて、
エッジ2用織布に平編錦糸線1h、すなわち入力導電線
1を所定間隔にて2本平行に、しかもロール状の織布に機
械的、かつ連続的に縫着することが可能であるため、該
入力導線1の装着が極めて少ない工数ですみ、結果的に
配線コストが安価な配線構造となる。
【0026】しかし、平面変形多点駆動型スピーカの場
合、平面的で、かつ正面から見て概ね「く」の字状、あ
るいは曲線状等の振動板3を有するため、該振動板3の
所定の位置に入力導電線1を前記の如く振動板3の貼り
代部に装着するためには、該平編錦糸線1hを任意の場
所で、かつ所定形状に曲げた状態で配置し装着しなけれ
ばならない。
【0027】つまり、上記平編錦糸線1hをエッジ2用
織布の表面に所定寸法の「く」の字状に曲がった状態、あ
るいは円弧状等の曲線状でかつ所定間隔にて2本平行
に、しかも機械的かつ連続的に装着する必要があるが、
従来の縫着による装着、あるいは該縫着以外、例えば接
着等の装着方法を検討し実際に行ってみても極めて困
難、あるいはほとんど不可能であることが判明した。
【0028】又、エッジ2用織布の表面に装着できたと
しても、該平編錦糸線1h付きエッジ2用織布にロール
2r等を成形する際、該平編錦糸線1hとエッジ2ロー
ル2rとの位置決めが困難で、成形すると平編錦糸線1
hが所定の位置よりずれてしまい、平編錦糸線1hがロ
ール2rに引き込まれた状態で成型される個所が部分的
に発生し、前記の直線状である薄、細長型平面多点駆動
型スピーカの振動板3のように平編錦糸線1hがロール
2rの内側に沿って、かつ所定の位置を保って成形する
ことが困難となる。
【0029】導電エッジ2Eは、前記の様にエッジ2の
ロール2rに平編錦糸線1hを沿わせた状態で装着して
あるが、エッジ2のコンプライアンスバランスを考慮し
て、所望する所定の位置に設定され、振幅時における振
動板3、ボイスコイル4等からなる振動系のローリング
を防いでいる。
【0030】しかし、上記の如く平編錦糸線1hがロー
ル2rに引き込まれた状態で成型される個所が部分的に
発生すると、エッジ2ロール2rにおける当初設定以外
の場所に平編錦糸線1hが配置されるため、必然的に平
編錦糸線1hがロール2rに引き込まれた個所でエッジ
2のコンプライアンスが変化する。しかもこの引き込ま
れ個所は不規則かつ部分的に発生するので、エッジ2ま
たはロール2rのコンプライアンス分布は不均一になり
振動系のローリングを誘発する欠点となることも判明
し、現状におては性能及びコスト等を併せて満足させる
ものではなかった。
【0031】さらに錦糸線以外の入力用リード線等を用
いて前記平面変形多点駆動型スピーカの配線構造の検討
を行ったが、スピーカフレーム7に固定された入力端子
から振幅移動するボイスコイル4に接続する入力導電線
1に適した線材、つまり紐のように自由自在に曲がりか
つ耐屈曲性に優れた線材は、現状において最も信頼性の
良い紐状の錦糸線、あるいは平編錦糸線1hに変わるも
のは見当たらなかった。
【0032】又、従来のスピーカで一般的に用いられて
いる配線構造で、紐状の錦糸線を振動板3裏面の空間に
配置し前記錦糸線をボイスコイル4と入力端子間を配線
する方法は、当然の如く配線構造が複雑になると同時
に、ボイスコイル4、もしくは振動板3及び入力端子間
でを錦糸線をジャンピングさせねばならないが、この構
造では該ジャンピング部分が大振幅時において共振して
跳躍し、振動板3に接触し異常音を発するおそれがあ
る。
【0033】従って、跳躍現象を起こした錦糸線が振動
板3の裏面に接触しない方策としては、振動板裏面側に
おける空間を大きくする構造となり、必然的にスピーカ
における厚さ方向の寸法が大きくなるため、前記平面変
形多点駆動型スピーカの有する一つの利点である薄型形
状が大きく損なわれることになり、スペースファクタを
重要視する車載用スピーカ等には不向きな欠点を有する
ことになる。
【発明が解決しようとする課題】
【0034】本発明は通常一般のスピーカよりボイスコ
イル4を多く有し、しかも振動板3の形状が「く」の字
状等の変形形状であるため、必然的に配線構造が複雑と
なる平面変形多点駆動型スピーカにおいて、従来例では
不可能であった平編錦糸線1hを容易に装着せしめるこ
とを主たる課題とし、さらに該スピーカにおける配線構
造を簡素化することで配線工数の削減を果たし、コスト
及び性能を併せて満足させ得る配線構造を提供すること
目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0035】前記課題を解決するにあたり、本発明のス
ピーカの配線構造は2個のマグネット(RM1)(RM
2)の同極同志を向かい合わせて反発するように配置
し、かつ該同極面で鉄等の軟磁性材からなるプレート
(RM3)を挟持し、反発する磁気を該プレート(RM
3)中に誘導せしめ、かつ該磁気をプレート(RM3)
外周部方向に流してプレート(RM3)の外側部に一定
の磁束を発生せしめる反発磁気回路(RM)を有し、前
記プレート(RM3)の外周部に一定のクリアランスを
持って配置されたボイスコイル(4)の外周部にほぼ平
板状の振動板(3)を装着し、該振動板(3)を複数個
の反発磁気回路(RM)、及びボイスコイル(4)で駆
動する平面多点駆動スピーカのスピーカの振動板(3)
に装着されたボイスコイル(4)に入力信号を供給する
ための導電配線材(5)の配線構造において、少なくと
も一対の入力導電線(1)が平行で、かつ振動板(3)
の外周部に設けたサスペンションあるいは振動板(3)
を横切り、かつボイスコイル(4)を装着するコイル装
着孔(31)を横断可能な位置、あるいはコイル装着孔
(31)近傍に配置され、装着したものである。
【発明の実施の形態】
【0036】本発明のスピーカを図1〜図15にて説明
するが、共通部品の記号は従来例と同様である。エッジ
2は従来例と同様の材質で経糸、緯糸共に30番手一本
撚り綿糸を、織り密度が縦、横共60本/m、重量1
00g〜110g/mの綿布で、該綿布にフェノール
濃度24%の樹脂溶液を含浸し、さらにNBR、SBR
等の合成ゴムを混合した溶液をコートし、該ゴムコート
綿布に温風乾燥を施した後、該ゴムコート綿布をスリッ
タにて約220mm幅に切断し、ロール状に巻き取った
ものである。
【0037】該エッジ2用基布Bの所定位置に図1の様
に所定形状の変形角孔部を設けてあり、さらに入力導電
線1として、従来例と同様の平編錦糸線1hを使用する
が、該平編錦糸線1hを図の様に様に該織布の中心線
上、及び中心線から約52mm(ピッチ約104mm)
に振り分けた位置に3本平行に縫着するが、この縫着時
に図に示す様に該平編錦糸線1hの一部が基布Bに設け
た変形角孔を横切った状態で配置され、該変形角孔を平
編錦糸線1hで2分した別孔B1が発生する。
【0038】前記平編錦糸線1hの仕様は母線径0.1
mmの錫合金銅線を巾0.32mm厚さ0.027mm
の箔に加工し、太さ200デニールのパラ系アラミド繊
維に22±2回/cmで1層にて巻き付けた錦糸線と
し、さらに該錦糸線を7本組にし編組ピッチ27.45
±0.82mm/回にて平編状に編んだものであり、縫
着用の糸も従来例と同様にコーネックス#40である。
【0039】さらに該平編錦糸線1h縫着済基布Bを図
に示す様に熱圧成型用の下金型D1に設置するが、該下
金型D1に前記基布Bの平編錦糸線1hに2分された別
孔B1に対応した位置にガイドピンDPが設けてあるの
で前記基布Bを配置する際に、該ガイドピンDPに平編
錦糸線1h、2hに2分された別孔を挿入して設置す
る。
【0040】金型温度は約200℃に設定してあり、図
2に示す様に上金型D2を下降させ該基布Bを挟持して
軸出力約600Kgの圧力で、プレス時間約5秒で熱圧
プレスすると、図3に示す様に該基布Bに含浸されたフ
ェノール樹脂が硬化し該基布Bの所定位置に所定のロー
ル2r形状を成型する。成型後に該成型金型より平編錦
糸線1h付きの基布B成型品を取り出すと、縫い付けら
れた平編錦糸線1hも当然の如くロール2rに沿った状
態にて整形されている。
【0041】上記3本の平編錦糸線1hが所定位置に装
着されたロール2r部成型済みのエッジ2基材Bをトリ
ミング工程に移行し、図3の破線部にて示す内側部及び
外側部の不要部分を切除して縫着導電エッジ2Eとして
完成させるが、本実施例の場合、トリミング用の抜き金
型を作製し前記の平編錦糸線1h装着済みの成型品を該
抜き金型に設置しプレス加工を施すことにより余分な部
分を切断し、図3、図4に示す様な所望の「く」字形状
の導電エッジ2Eを得た。
【0042】トリミング工程を経て得た導電エッジ2E
の外形寸法を図3、図4、図12にて説明すると、折り
曲げ角度が120度の「く」の字形状で、図12で示す
ところのA寸法は181.4mmで、「く」の字を構成
するB寸法が48mmで、該幅の端部を半径24mmの
円弧で結んだ形状となっており、「く」の字の内側コー
ナ部は半径6.8mm、外側コーナ部は半径54.8m
mの円弧にて結ばれた状態となっている。
【0043】又、トリミングを行うと、変形角孔上に配
置されていた平編錦糸線1hの端部は図の様に所定の寸
法にて切断され、エッジ2の貼り代部の外側に舌辺状
で、かつ該基布Bが介在しない状態、すなわち平編錦糸
線1hの表面側及び裏面側共に露出したままで貼り代部
の外側部より外側方向に舌辺状に延出した状態で配置さ
れた構造となる。
【0044】さらに、最外側部から内側に向かって該エ
ッジ2をフレーム7に接着するための、約3mm幅から
なる外側貼り代部21が各々の円弧部及び直線部に夫々
設けられており、該貼り代部より内側に向かって幅6m
mで断面半径3mmのロール2r部が成型され、さらに
内側に向かって振動板3に接着するための幅3mmの内
側貼り代部22が設けられている。
【0045】前記従来例と同様に平編錦糸線1hがボイ
スコイル4への入力導電線1となるが、従来例と異なる
点はエッジ2に縫着された3本の内の1本の平編錦糸線
1hが図に示す様に「く」の字状の折れ曲がり部中心線
上に外側貼り代部から、ロール2r、及び内側貼り代部
を横切って装着され、他の2本が所定間隔の寸法(約5
2mm)にて平行に配置装着されており、外側貼り代部
21に及んだ平編錦糸線1hの端部1ha〜1hfのみ
が長さ約1mmで舌辺状に延出した状態となっている。
【0046】上記導電エッジ2Eを振動板3に装着する
が、振動板3の材質は従来例と同様にパルプを主原料と
しており、エッジ2の形状に合わせた折り曲げ角度が1
20度の「く」の字形状で、図13に示すところのA寸
法は159.3mmで、「く」の字を構成する夫々の辺
の幅寸法、図示するところのB寸法が29.4mmで、
該幅の端部を半径14.7mmの円弧で結んだ形状とな
っており、「く」の字の内側コーナ部は半径16.1m
m、外側コーナ部は半径45.5mmの円弧にて結ばれ
た状となっている。
【0047】さらに図の様に該振動板3の中心線上に直
径17mmのボイスコイル4装着用孔を設けてあり、位
置は振動板3における「く」の字形態である折れ曲がり
部の中心に1カ所と該孔の中心より51.94mmで、
かつ「く」の字の辺の中心線との交点に2カ所、計3カ
所設け、さらに振動板3の裏面側外周部には図に示す様
にエッジ2を装着するための幅約4mmの貼り代部を設
けてある。
【0048】振動板3への装着方法は従来の振動板3と
エッジ2の装着方法と同様で、振動板3のエッジ2貼り
代部に接着剤hを塗布し、エッジ2及び振動板3双方の
貼り代部を熱プレスにて接着して装着する。該導電エッ
ジ2Eには、前記の如く平編錦糸線1hを縫着してある
ので、結果的にエッジ2のロール2rに沿った状態で、
かつエッジ2貼り代部を横切る形状でボイスコイル4へ
の入力導電線1である平編錦糸線1hが3本平行に装着
され、エッジ2内側貼り代部に及んだ平編み錦糸端部1
hg〜1hlはボイスコイル4装着用孔の外側部近傍に
配置される。
【0049】該導電エッジ2E付きの振動板3にボイス
コイル4を装着するが、本実施例の場合、図5に示す様
な組み立て治具Jを用いた。以下、説明すると3個のボ
イスコイル4の内径部を組み立て治具Jのポール部J1
に挿入し、さらに前記振動板3の各々のボイスコイル装
着用孔31を夫々のボイスコイル4の外周部に合わせて
挿入して治具J1上に設置し、夫々のボイスコイル4線
の巻き始めと巻き終りの端部41を振動板3裏面上に這
わせ、かつ振動板3貼り代部、エッジ2貼り代部に及ん
だ平編錦糸線1hの端部1hg〜1hlまで導き、図で
示す様に夫々の端部を半田付けしている。
【0050】ボイスコイル4と振動板3との装着は接着
によるもので、前記ボイスコイル4装着用の孔の周囲に
外側に向けで約45度の斜面部からなる接着剤溜まり部
を設けてあり、各々の接着剤溜まり部にアクリル系の接
着剤hを0.16g程塗布し、さらに前記ボイスコイル
4の這わせ部、及びコイル4の端部及び平編錦糸線1h
の端部の半田付け部にゴム系等の接着剤を塗布する。
【0051】該接着剤hが硬化し必要強度に達するとボ
イスコイル4及び振動板3が接着結合され、さらにボイ
スコイル4の這わせ部が振動板3に接着され該這わせ部
ビリ音防止を果たし、コイル4の端部及び平編錦糸線1
hの端部の半田s付け部は保護コートされる。該状態に
て組み立て治具Jより振動板3を取り出しボイスコイル
4及び導電エッジ2E付き(ボイスコイル4配線済み)
の振動板3を得る。
【0052】該振動板3を接着にてフレーム7に装着す
るが、フレーム7はガラス繊維入りのABS樹脂製で、
前記振動板3形状に合わせ、図14の様に折り曲げ角度
が120度の「く」の字形状で、長さ寸法、図示すると
ころのA寸法は210.93mmで、図示するところの
B寸法が49.6mm、奥行き(深さ)寸法15mm
で、「く」の字の内側コーナ部は半径6mm、外側コー
ナ部は半径55.6mmの円弧にて結ばれた状となって
おり、A寸法の端部及び折れ曲がり部の内側コーナ部及
び外側コーナ部にフレーム7取付け用の一方のフランジ
部72を設けてある。
【0053】さらに図8、図14に示す様に前記振動板
3に装着されたボイスコイル4の位置に対応してフレー
ム7底部の所定位置、つまり「く」の字形態である折れ
曲がり部の中心に1カ所と該中心部より51.94mm
で、かつ「く」の字の辺の中心線の交点に2カ所の計3
カ所に直径5mm、高さ14mmのポール部71が一体
で設けてあり、A寸法の端部に設けたフレーム7取付け
用フランジ部の一方に図に示すような入力端子ラグ6取
り付け用の孔73が2カ所設けてある。
【0054】該孔73は一辺が2.5mmの角孔73
で、フランジ部72の表面より裏面まで貫通しており、
かつフランジ部72の表面側は、直径8mmで深さ1m
mのザグリ部74が前記角孔72の同芯で設けてあり、
該孔73、74のピッチ寸法はエッジ2に装着した平編
錦糸線1hのピッチ寸法と同じ26mmにしてあり、該
孔73に板厚0.5mmの真鍮をプレス加工しニッケル
メッキを施したファストン端子ラグ6をカシメにて装着
し、図で示すところの一方がプラス側のラグ6aで他方
がマイナス側のラグ6bである。
【0055】前記振動板3の接着方法は従来例と同様
で、フレーム7のエッジ2接着部に接着剤hを塗布し、
図7、図8に示す様に振動板3を反転させエッジ2のロ
ール2rがアップロールの状態で、フレーム7の接着剤
塗布部(斜線部)にエッジ2の外側貼り代部21を貼り
付けると、エッジ2に装着された平編錦糸線1hはロー
ル2rの裏面側に配置されるが、外側貼り代部21の最
外側部に及んだ各々の平編錦糸線1hの端部1ha〜1
hfは約1mmほど舌辺状で露出した状態で配置され
る。
【0056】さらに、図9、図10に示す様に該平編錦
糸線1hの端部1ha〜1hf及びフランジ部72に装
着した前記入力端子ラグ6a、6bのカシメ部61間を
接続配線するが、本実施例の場合、前記平編錦糸線1h
の端部1ha〜1hf及び入力端子ラグ6間の配線材5
として、直径1mmの銅線からなる裸線を図に示す様に
概ねエッジ2の外側部に沿った形状に成形してなる導線
を2本(5a、5b)用いた。
【0057】以下説明すると、前記導線5の内の1本5
bをフレーム7の「く」の字の内側に配置し、エッジ2外
側部に及んだ3個所の平編錦糸線1hの端部1hd、1
he、1hf及び導線5bとの接触部、及びフレーム7
の「く」の字の内側に配された入力端子ラグ6(マイナス
側6b)のカシメ部61及び導線端部を半田付けし、さ
らに他の1本5aをフレーム7の「く」の字の外側に配置
し、前記と同様に3個所の平編錦糸線1hの端部1h
a、1hb、1hc及び、「く」の字の外側に配された入
力端子ラグ6(プラス側6a)のカシメ部61を半田付
けし、ボイスコイル4及び端子間をパラ接続配線した。
【0058】本実施例の場合、該平編錦糸線1h端部及
び入力端子ラグ6間の配線材5として、前記の如く裸線
からなる銅線を用いたが、該配線材5は、導電材であれ
ばなんでも良く、例えば、導電材からなる板をプレス成
型したものや、一般的に多用されているビニール線等を
用いても一向に差し支えがないので、使用目的により使
分けることが可能である。
【0059】接続配線作業が完了した後、図11に示す
様に、振動板3に装着されたボイスコイル4の内周側の
中心部に配置されたフレーム7のポール部71に、3個
の反発磁気化回路RMをビスbにて取り付け、該磁気回
路RMにて一枚の「く」の字状振動板3を3個のボイス
コイル4にて駆動する変形平面多点駆動型スピーカを完
成させた。
【発明の効果】
【0060】本発明の様な配線構造、すなわち複数本
(3本)の入力導電線1を所定間隔で平行に配置し、かつ
振動板3の外周部に設けたエッジ2及び振動板3を横切
る形態で、しかも振動板3に設けたコイル4装着孔31
を横断可能な位置で、かつボイスコイル装着孔31近傍
に配置装着する配線構造を採ることにより、入力導電線
1である平編錦糸線1hをエッジ2用基布Bに縫着する
において直線縫着で済む利点を有する。
【0061】直線縫着で済むことにより、入力導電線1
をエッジ2用基布Bに容易に装着することが可能で量産
に適した構造となり導電エッジ2Eがローコストで入手
可能となる。該導電エッジ2Eがスピーカの配線作業の
工数を大幅に削減することができ、ボイスコイル4を多
用する多点駆動型スピーカにおいては一層の効果があ
り、しかも本発明のような「く」の字状振動板3等から
なる複雑形状の振動板3を複数(3個)のボイスコイル
4で駆動する変形平面多点駆動型スピーカでは更なる工
数削減効果を有する。
【0062】又、本発明の配線構造は入力導電線1であ
る平編錦糸線1hが従来例の様に振動板3の外側部(貼
り代)に沿った状態ではなく、振動板3外側部の局所に
しか配置されていない。従って、比重の重い銅線が振動
板3に付加されないため、従来例より振動板3の重量が
軽くなり音圧レベルを向上させ易い利点を有している。
この利点は従来の薄、細長形状等の平面多点駆動スピー
カにも容易に応用可能である。
【0063】さらにエッジ2外側部に及んだ入力導電線
1の端部を、該導電線と別の配線材5にて配線結合し、
該配線材5の端部と該スピーカの入力用端子ラグ6とを
配線結合することにより容易にパラ接続が可能で、ボイ
スコイル4の数が増えた変形平面多点駆動型スピーカの
場合においても容易に配線対応が可能な利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるエッジ用基布Bに平編錦糸線1
hを縫着し、熱プレス下金型D1に設置した状態を示す
視斜図。
【図2】本発明における平編錦糸線1h縫着済のエッジ
用基布Bの熱プレス状態を示す視斜図。
【図3】本発明における平編錦糸線1h縫着済のエッジ
用基布Bが熱プレス加工後、トリミング工程を経て
「く」字形状の導電エッジ2Eとなる状態を示す視斜
図。
【図4】本発明における「く」字形状の導電エッジ2E
と「く」字形状の振動板3を接着する状態を示す視斜
図。
【図5】本発明における導電エッジ2E付きの振動板3
及びボイスコイル4を組み立て治具Jにて装着する状態
を示す視斜図。
【図6】本発明における導電エッジ2E付きの振動板3
及びボイスコイル4の接着、及び平編錦糸線端部1hg
〜1hl及びボイスコイル4線の端部41(巻き始め、
巻き終り部)の配線状態を示す視斜図、及び局部拡大視
斜図。
【図7】本発明におけるボイスコイル4、及び導電エッ
ジ2E付き(ボイスコイル4配線済み)「く」字形状の
振動板3を反転させロール2rがアップロールの状態を
示す視斜図。
【図8】本発明におけるボイスコイル4配線済みで、か
つ導電エッジ2E付き「く」字形状の振動板3が「く」字
形状のフレーム7に接着される直前の状態を示す視斜
図。
【図9】本発明におけるフレーム7に装着された導電エ
ッジ2Eの外側部に及んだ平編錦糸線1hの端部1ha
〜1hf、及びフレーム7のフランジ部72に装着した
入力端子ラグ6a、6bのカシメ部61間を接続配線す
るための2本の配線材5a、5bが配置される状態を示
す視斜図。
【図10】本発明における2本の配線材5a、5b、及
び導電エッジ2Eの外側部に及んだ平編錦糸線1hの端
部1ha〜1hf、及びフレーム7の入力端子ラグ6
a、6bのカシメ部61間との接続配線状態を示す視斜
図、及び局部拡大視斜図。
【図11】本発明における「く」字形状のフレーム7に
「く」字形状の振動系部品を装着しさらに接続配線完了
後のものに反発磁気回路RMを装着し、「く」字形状の
平面変形多点駆動型スピーカが完成した状態を示す視斜
図。
【図12】本発明における「く」字形状の導電エッジ2
Eの正面図。
【図13】本発明における「く」字形状の振動板3の正
面図。
【図14】本発明における「く」字形状のフレーム7の
正面図。
【図15】本発明における「く」字形状の平面変形多点
駆動型スピーカの正面図。
【図16】従来の薄、細長型形状の平面多点駆動型スピ
ーカのエッジ用基布Bに平編錦糸線1hを縫着し、熱プ
レス下金型D1に設置した状態を示す視斜図。
【図17】従来の薄、細長型形状の平面多点駆動型スピ
ーカのエッジ用基布Bが熱プレス加工後、トリミング工
程を経て細長型形状の導電エッジ2Eとなる状態を示す
視斜図。
【図18】従来の薄、細長型形状の平面多点駆動型スピ
ーカの導電エッジ2Eと細長型形状の振動板3を接着す
る状態を示す視斜図。
【図19】従来の薄、細長型形状の平面多点駆動型スピ
ーカのボイスコイル4、及び導電エッジ2E付き(ボイ
スコイル4配線済み)で細長型形状形状の振動板3を反
転させロール2rがアップロールの状態を示す視斜図。
【図20】従来例において、ボイスコイル4配線済み
で、かつ導電エッジ2E付き細長型形状の振動板3が細
長型形状のフレーム7に接着される直前の状態を示す視
斜図。
【図21】従来例における細長型形状のフレーム7に細
長型形状振動系部品を装着しさらに接続配線完了後のも
のに反発磁気回路RMを装着し、薄、細長型形状の平面
変形多点駆動型スピーカが完成した状態を示す視斜図。
【図22】従来の細長型形状振動系部品及びフレーム7
所定の角度で切断し繋ぎ合わせて作製した「く」字形状
の振動系部品の視斜図及び局部拡大視斜図、及び完成し
た「く」字形状の平面変形多点駆動型スピーカを示す視
斜図。
【符号の説明】
1、 入力導電線 1h、 平編錦糸線 1ha、 平編錦糸線端部(外側) 1hb、 平編錦糸線端部(外側) 1hc、 平編錦糸線端部(外側) 1hd、 平編錦糸線端部(外側) 1he、 平編錦糸線端部(外側) 1hf、 平編錦糸線端部(外側) 1hg、 平編錦糸線端部(内側) 1hh、 平編錦糸線端部(内側) 1hi、 平編錦糸線端部(内側) 1hj、 平編錦糸線端部(内側) 1hk、 平編錦糸線端部(内側) 1hl、 平編錦糸線端部(内側) 2、 エッジ 21、 エッジ外側貼り代部 22、 エッジ内側貼り代部 2E、 導電エッジ 2r、 エッジロール 3、 振動板 31、 振動板、ボイスコイル用装着孔 32、 振動板、エッジ貼り代部 3a、 切断振動板 3b、 切断振動板 4、 ボイスコイル 41、 ボイスコイル線端部 5、 配線材 5a、 配線材(プラス側) 5b、 配線材(マイナス側) 6、 入力用端子ラグ 61、 入力用端子ラグ、カシメ部 6a、 入力用端子ラグ(プラス側) 6b、 入力用端子配線材(マイナス側) 7、 フレーム 71、 フレーム、ポール部 72、 フレーム、フランジ部 73、 フレーム、入力端子ラグ取付用角孔 74、 フレーム、ざぐり部 B、 エッジ用基布 B1、 エッジ用基布、別孔 D1、 成形下金型 D2、 成形上金型 DP、 金型ガイドピン J、 組み立て用治具 J1、 組み立て用治具、ポール部 RM、 反発磁気回路 RM1、 マグネット(上) RM2、 マグネット(上) RM3、 センタプレート b、 ビス h、 接着剤

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2個のマグネット(RM1)(RM2)の
    同極同志を向かい合わせて反発するように配置し、かつ
    該同極面で鉄等の軟磁性材からなるプレート(RM3)
    を挟持し、反発する磁気を該プレート(RM3)中に誘
    導せしめ、かつ該磁気をプレート(RM3)外周部方向
    に流してプレート(RM3)の外側部に一定の磁束を発
    生せしめる反発磁気回路(RM)を有し、前記プレート
    (RM3)の外周部に一定のクリアランスを持って配置
    されたボイスコイル(4)の外周部にほぼ平板状の振動
    板(3)を装着し、該振動板(3)を複数個の反発磁気
    回路(RM)、及びボイスコイル(4)で駆動する平面
    多点駆動スピーカのスピーカの振動板(3)に装着され
    たボイスコイル(4)に入力信号を供給するため)の配
    線構造において、入力導電線(1)が平行で、かつ振動
    板(3)の外周部に設けたサスペンションあるいは振動
    板(3)を横切り、かつボイスコイル(4)を装着する
    コイル装着孔(31)を横断可能な位置、あるいはコイ
    ル装着孔(31)近傍に装着したことを特徴とするスピ
    ーカの配線構造。
  2. 【請求項2】エッジ(2)の外側部に及んだ入力導電線
    (1)の端部(11)を、該入力導電線(1)と別の配
    線材(5)により配線結合し、さらに該配線材(5)の
    端部(51)と該スピーカの入力用端子ラグ(6)とを
    配線結合したことを特徴とする請求項1記載のスピーカ
    の配線構造。
  3. 【請求項3】エッジ(2)に装着した入力導電線(1)
    が平編錦糸線(1h)で、かつ該平編錦糸線(1h)が
    エッジ(2)に縫着されていることを特徴とする請求項
    1記載のスピーカの配線構造。
  4. 【請求項4】エッジ(2)に装着した入力導電線(1)
    がエッジ(2)のロール(2r)に沿った状態で装着さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の配線構造。
  5. 【請求項5】入力導電線(1)のエッジ(2)外側の端
    部(11)が、エッジ(2)の外側部よりさらに外側に
    向かって舌辺形状で延出して、該導電線(1)の端部
    (11)と別の配線材(5)が配線結合されていること
    を特徴とする請求項2記載のスピーカの配線構造。
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