JP3514387B2 - 記録装置および被記録材搬送用トレイ - Google Patents
記録装置および被記録材搬送用トレイInfo
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- JP3514387B2 JP3514387B2 JP2001165223A JP2001165223A JP3514387B2 JP 3514387 B2 JP3514387 B2 JP 3514387B2 JP 2001165223 A JP2001165223 A JP 2001165223A JP 2001165223 A JP2001165223 A JP 2001165223A JP 3514387 B2 JP3514387 B2 JP 3514387B2
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Description
し主走査方向に往復動するキャリッジと、被記録材を副
走査方向に搬送する被記録材搬送手段と、薄板状の被記
録材を装着した被記録材搬送用トレイを被記録材として
搬送し、被記録材の一面に記録ヘッドにて印刷を行う手
段とを備えた記録装置の被記録材搬送用トレイに関す
る。
−R等の記録メディアは、記録面と反対側のラベル面の
所定の領域に、そのメディアに記録されている情報等の
書き込みが可能になっている。そして、この領域に印刷
を行う記録装置としては、国際出願番号PCT/JP9
6/02833号公報にて、前記被記録材を被記録材搬
送用トレイに装着し、その被記録材搬送用トレイを搬送
し、印刷を行う記録装置が開示されている。これは、薄
い矩形板からなる被記録材搬送用トレイ表面の中央に形
成した浅い円形溝からなる装着部にCD−R等の記録メ
ディアを装着し、記録メディアを装着した被記録材搬送
用トレイを搬送ローラにて搬送し、記録ヘッドにて記録
メディア表面に印刷を行うものである。
した被記録材搬送用トレイを、厚紙等の柔軟性の少ない
被記録材と同様に手差しで給紙路に挿入して、記録メデ
ィアのラベル面に記録を行うことが可能なインクジェッ
ト式記録装置が、すでに公知のものとして知られてい
る。このインクジェット式記録装置は、記録ヘッドを有
し主走査方向に往復動するキャリッジと、被記録材を副
走査方向に搬送する被記録材搬送手段とを備えており、
自動給紙装置から給紙された記録紙に対して記録を実行
するものである。また、通常の自動給紙装置による給紙
経路とは別に、厚紙等を手差しで給紙可能な手差しの給
紙路を備えている。そして、記録メディアを装着した被
記録材搬送用トレイに対して、厚紙と同様に記録が実行
可能な構成を有している。
被記録材を被記録材搬送用トレイに装着して印刷を実行
する際、手差しでインクジェット式記録装置の給紙路に
挿入するので、誤って表面と裏面が逆の状態で挿入して
しまう可能性がある。
は、被記録材の始端及び終端を検出する手段として紙検
出装置が備えられている。この紙検出装置は、立位姿勢
への自己復帰習性が付与され、かつ副走査方向にのみ回
動し得る如く、搬送路内に突出する状態で枢支されたレ
バーを有しているものが一般的に知られている。また、
被記録材搬送用トレイは、射出成形によるプラスチック
等の樹脂部材で形成されており、薄い矩形板からなる被
記録材搬送用トレイには、十分な強度及び精度を得るた
めに複数のリブが裏面に形成されている。
録材搬送用トレイを誤って表面と裏面が逆の状態で給紙
路に挿入してしまった場合、それを給紙路から引き抜く
際に、被記録材搬送用トレイの裏面に形成されているリ
ブが、搬送路に突出している紙検出装置のレバーに引っ
かかって、レバーを回動可能方向と逆方向に回動させよ
うとする力がレバーに作用して、レバーを破損してしま
う虞がある。
たものであり、その課題は、誤って表面と裏面が逆の状
態で給紙路に挿入してしまった被記録材搬送用トレイを
給紙路から引き抜く際に、紙検出装置のレバーが破損し
てしまう虞の少ない被記録材搬送用トレイを提供するこ
とにある。
め、本願請求項1に記載の発明は、記録ヘッドを有し主
走査方向に往復動するキャリッジと、被記録材を副走査
方向に搬送する被記録材搬送手段と、薄板状の被記録材
を装着した被記録材搬送用トレイを前記被記録材として
搬送し、前記薄板状の被記録材の一面に前記記録ヘッド
にて印刷を行う手段と、立位姿勢への自己復帰習性が付
与され、かつ前記副走査方向にのみ回動し得る如く、前
記搬送路内に突出する状態で枢支されたレバーを有する
前記被記録材の始端を検出可能な被記録材始端検出手段
とを備えた記録装置であって、前記被記録材搬送用トレ
イは、射出成形による樹脂部材で形成され、且つ強度及
び精度を得るために複数のリブが裏面に形成されて成る
と共に、前記被記録材搬送用トレイを前記被記録材搬送
手段の搬送路に、前記薄板状の被記録材装着面と反対側
の面が前記記録ヘッドと対向する如く挿入した後、該被
記録材搬送用トレイを前記搬送路から、前記レバーを回
動可能方向と逆方向に回動することなく引き抜くことが
可能な形状を成す被記録材始端検出手段保護部を有し、
前記被記録材始端検出手段保護部は、傾斜面として形成
されると共に、該傾斜面は複数のリブによって構成さ
れ、更に前記被記録材搬送用トレイの略中心点を対称の
中心として点対称となる2カ所の位置で且つ当該被記録
材搬送用トレイを前記搬送路から前記の如く引き抜く際
に前記被記録材始端検出手段の前記レバー部が摺接する
位置に、形成されていることを特徴とした記録装置であ
る。
記録材搬送用トレイを前記被記録材搬送手段の搬送路
に、前記薄板状の被記録材装着面と反対側の面が前記記
録ヘッドと対向する如く挿入した後、つまり表面と裏面
を逆にして挿入した後、被記録材搬送用トレイを引き抜
く際に、レバーを回動可能方向と逆方向に回動すること
なく引き抜くことが可能な形状を成す被記録材始端検出
手段保護部を有しているので、被記録材搬送用トレイを
引き抜く際に、紙検出装置のレバーを破損することを防
止することができる。
係る記録装置によれば、レバーを回動可能方向と逆方向
に回動することなく引き抜くことが可能な形状を成す被
記録材始端検出手段保護部によって、誤って表面と裏面
が逆の状態で給紙路に挿入してしまった被記録材搬送用
トレイを給紙路から引き抜く際に、紙検出装置のレバー
が破損してしまう虞を少なくすることができるという作
用効果が得られる。
に、射出成形によるプラスチック等の樹脂部材で形成さ
れており、十分な強度及び精度を得るために複数のリブ
が裏面に形成されている。そして、被記録材搬送用トレ
イを表面と裏面を逆にして挿入した後、引き抜く際に、
このリブによる段差部分にレバーが引っかかって、レバ
ーを破損してしまう虞がある。したがって、このよう
に、被記録材搬送用トレイを表面と裏面を逆にして挿入
した後、引き抜く際に、レバー部が摺接する領域の段差
部分に傾斜面が形成されているので、レバーが段差部分
に引っかかる虞がない。
係る記録装置によれば、被記録材搬送用トレイを表面と
裏面を逆にして挿入した後、引き抜く際に、レバー部が
摺接する領域の段差部分に形成された傾斜面を有する被
記録材始端検出手段保護部によって、上記作用効果を得
ることができるものである。
に、射出成形によるプラスチック等の樹脂部材で形成さ
れており、十分な強度及び精度を得るために複数のリブ
が裏面に形成されている。このリブの段差にレバーが引
っかからないように被記録材始端検出手段保護部を形成
することによって、斜面の部分の厚みが増し、それによ
って、射出成形時に部分的にたわんだり、反ってしまっ
たりする虞がある。したがって、このように、被記録材
始端検出手段保護部を複数のリブによって形成すること
によって、部分的に厚みが増すことなく被記録材始端検
出手段保護部を形成することができる。
係る記録装置によれば、被記録材搬送用トレイを射出成
形する際に、被記録材搬送用トレイが部分的にたわんだ
り、反ってしまったりする虞を少なくすることができる
という作用効果が得られる。
によれば、被記録材始端検出手段保護部が点対称となる
位置に形成されているので、被記録材搬送用トレイを表
面と裏面を逆にして挿入した後、引き抜く際に、被記録
材搬送用トレイの向きに関係なく、紙検出装置のレバー
の破損を防止することができるという作用効果が得られ
る。
おいて、前記被記録材搬送手段により搬送される前記被
記録材を検知する被記録材検知手段を備え、前記被記録
材搬送用トレイは、前記被記録材検知手段により検知さ
れない素材で形成されているとともに、前記被記録材検
知手段により検知可能な被検知部を片面側に有してい
る、ことを特徴とする。
知手段により検知されない素材であり、被記録材検知手
段により検知可能な被検知部が、被記録材搬送用トレイ
の片面側に設けられているので、被記録材検知手段によ
り被記録材搬送用トレイの表面と裏面の識別が可能とな
る。そして、被記録材搬送用トレイの面を逆にして搬送
しても被記録材搬送用トレイに印刷されてしまうことを
防止することが可能となる。
録材検知手段により検知されない素材であることによ
り、被記録材搬送用トレイにおける被検知部の位置は、
被記録材搬送用トレイの端部に限定される必要が無い。
したがって、被記録材搬送用トレイにおける被検知部の
位置、及び記録装置における被記録材検知手段の位置の
自由度が増すという作用効果も得られるものである。
係る記録装置によれば、本願請求項1に記載の発明によ
る作用効果に加えて、被記録材搬送用トレイの面を逆に
して搬送しても被記録材搬送用トレイに印刷されてしま
うことを防止することができるという作用効果が得られ
る。
たは2において、前記被記録材搬送用トレイは、前記薄
板状の被記録材を装着した際に、該薄板状の被記録材の
表面が、該薄板状の被記録材装着側の平面と略同一の平
面に配置される如く、前記薄板状の被記録材を装着可能
な装着溝を有しており、該装着溝には、該装着溝より小
さい大きさの前記薄板状の被記録材の取り外し孔を有す
る形状である、ことを特徴とする。
によれば、本願請求項1または2に記載の発明による作
用効果に加えて、装着溝に、装着溝より小さい大きさの
取り外し孔を設けることで、被記録材搬送用トレイから
薄板状の被記録材を取り外す作業が容易になるという作
用効果が得られる。
3のいずれか1項において、前記被記録材搬送用トレイ
を、前記被記録材搬送手段の被記録材搬送路の所定の位
置に手動でセットする際は、該被記録材搬送用トレイに
表示されている前記記録装置の構成要素の外形図に基づ
いて、該被記録材搬送用トレイのセット位置を合わせ
る、ことを特徴とする。
装置の構成要素の外形図が表示されており、外形図の示
す構成要素をセット位置の目標として、その構成要素の
外形図に基づいて、被記録材搬送用トレイのセット位置
を合わせるので、被記録材搬送用トレイの正確なセット
位置が視覚的に認識しやすくなる。つまり、記録装置の
構成要素と、その外形図による絵合わせによって、容易
に正確なセット位置にセットすることが可能になるもの
である。
係る記録装置によれば、本願請求項1〜3のいずれか1
項に記載の発明による作用効果に加えて、被記録材搬送
用トレイに表示されている記録装置の構成要素の外形図
に基づいた絵合わせによって、被記録材搬送用トレイの
セット位置を合わせるので、被記録材搬送トレイをイン
クジェット式記録装置にセットする際に、容易に正確な
セット位置にセットすることが可能になるという作用効
果が得られる。
4のいずれか1項において、前記被記録材搬送用トレイ
は、前記記録ヘッドのヘッド面と、所定のセット位置に
セットされた前記被記録材搬送用トレイの表面との間隔
が既定の間隔未満となる時に、前記キャリッジの一部と
当接することによって、前記記録ヘッドが前記被記録材
搬送用トレイの上を走査することを防止可能な第1のス
トッパー部を有している、ことを特徴とする。
定のセット位置にセットされた被記録材搬送用トレイの
表面との間隔が既定の間隔未満となる時には、キャリッ
ジに当接してキャリッジの主走査方向の往復動を防止可
能な形状を成す第1のストッパー部を被記録材搬送用ト
レイが有しているので、被記録材の記録面と記録ヘッド
のヘッド面との間隔(ペーパーギャップ、以下PGとす
る)が適正でない状態において、記録ヘッドが被記録材
搬送用トレイ上を走査することを防止することが可能に
なる。
係る記録装置によれば、本願請求項1〜4のいずれか1
項に記載の発明による作用効果に加えて、上述した第1
のストッパー部を有することで、被記録材搬送用トレイ
に装着した薄板状の被記録材に印刷を実行する際に、適
正なPGに設定しないまま記録を実行してしまうことを
防止可能な被記録材搬送用トレイによって、PGが既定
の間隔未満であることによる記録品質の低下や、ヘッド
面と被記録材搬送用トレイの表面とが接触して、被記録
材搬送用トレイにインクが付着して汚れたり、記録ヘッ
ドのヘッド面を傷つけたりしてしまうといった虞が少な
くなるという作用効果が得られる。
5のいずれか1項において、前記被記録材搬送用トレイ
は、前記被記録材搬送用トレイを前記被記録材搬送手段
の搬送路に、既定の向きと異なる向きで挿入した際に、
前記記録ヘッドのヘッド面と前記被記録材搬送用トレイ
の表面との間隔に関係なく、前記キャリッジの一部と当
接することによって、前記記録ヘッドが前記被記録材搬
送用トレイの上を走査することを防止可能な第2のスト
ッパー部が、前記被記録材搬送トレイを既定の向きで挿
入し、前記薄板状の被記録材のラベル面に記録を実行す
る際に、前記キャリッジに当接しない領域に形成されて
いる、ことを特徴とする。
の向きと異なる向きで挿入した際、つまり誤挿入してし
まった場合には、PGに関係なく記録ヘッドが被記録材
搬送用トレイの上を走査することを防止可能な第2のス
トッパー部を有することで、被記録材搬送用トレイを誤
挿入してしまったまま記録が実行されることを防止する
ことができる。
係る記録装置によれば、本願請求項1〜5のいずれか1
項に記載の発明による作用効果に加えて、被記録材搬送
用トレイの誤挿入時において、記録動作を強制的に中断
させることが可能になるという作用効果が得られる。
6のいずれか1項に記載された被記録材搬送用トレイで
ある。 本発明によれば、記録装置において、前述した
本願請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明による作
用効果を得ることができる。
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る被記
録材搬送用トレイを被記録材として搬送可能な構成を有
するインクジェット式記録装置の要部を示した側面図で
ある。
録材に記録を実行する記録手段として、2本のキャリッ
ジガイド軸51に軸支され、主走査方向に移動するキャ
リッジ61が設けられている。キャリッジ61には、被
記録材にインクを吐出して記録を行う記録ヘッド62が
搭載されている。記録ヘッド62と対向して、記録ヘッ
ド62のヘッド面と被記録材とのギャップを規定するプ
ラテン52が設けられている。そして、キャリッジ61
を主走査方向に搬送し、キャリッジ61とプラテン52
の間に被記録材を副走査方向Yに間欠的に搬送しなが
ら、記録ヘッド62が被記録材にインクを吐出すること
で被記録材に記録が行われる。
紙等の被記録材を給紙可能な構成となっており、被記録
材を自動給紙するためのASF(オート・シート・フィ
ーダー)が設けられている。ASFは、給紙トレイ58
に設けられた給紙ローラ57及び図示してない分離パッ
ドを有する自動給紙機構である。給紙ローラ57は、ス
テッピング・モータ等の回転駆動力により回転制御さ
れ、略D形の横断面形状を有している。そして、給紙ロ
ーラ57の回転駆動力と、分離パッドの摩擦抵抗によ
り、給紙トレイ58に置かれた複数の被記録材を給紙す
る際に、複数の被記録材が一度に給紙されることなく、
1枚ずつ正確に自動給紙される。
た経路で自動給紙された被記録材は、給紙ローラ57よ
り副走査方向Yの下流側に配設された記録紙搬送手段に
より、記録実行領域側となる副走査方向Yの下流側に向
けて、所定の紙送り量で間欠的に搬送される。
る記録紙搬送手段として、搬送駆動ローラ53と搬送従
動ローラ54が設けられている。搬送駆動ローラ53
は、ステッピング・モータ等の回転駆動力により回転制
御され、搬送駆動ローラ53の回転により、被記録材は
副走査方向Yに搬送される。搬送従動ローラ54は、複
数の搬送従動ローラホルダ541に軸支されて設けられ
ており、搬送従動ローラホルダ541は、それぞれ個々
に搬送駆動ローラ53に付勢され、被記録材が搬送駆動
ローラ53の回転により搬送される際に、搬送従動ロー
ラ54が被記録材に接しながら被記録材の搬送に従動し
て回転する。
3との間には、従来技術において公知の技術による紙検
出器63が配設されている。紙検出器63は、立位姿勢
への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙搬送方向にの
み回動し得るよう被記録材の搬送経路内に突出する状態
で枢支されたレバー631を有し、このレバー631の
先端が被記録材に押されることでレバー631が回動
し、それによって被記録材が検出される構成を成す検出
器である。紙検出器63は、給紙ローラ57より給紙さ
れた被記録材の始端位置、及び終端位置を検出し、その
検出位置に合わせて記録領域が決定され、記録が実行さ
れる。
として、排紙駆動ローラ55と排紙従動ローラ56が設
けられている。排紙駆動ローラ55は、ステッピング・
モータ等の回転駆動力により回転制御され、排紙駆動ロ
ーラ55の回転により、被記録材は副走査方向Yに排紙
される。排紙従動ローラ56は、周囲に複数の歯を有
し、各歯の先端が被記録材の記録面に点接触するように
鋭角的に尖っている歯付きローラになっている。複数の
排紙従動ローラ56は、それぞれ個々に排紙駆動ローラ
55に付勢され、被記録材が排紙駆動ローラ55の回転
により排紙される際に、被記録材に接して被記録材の排
紙に従動して回転する。
は、上述したASFによる給紙経路(符号Aの矢印で示
した経路)とは別に、厚紙等の柔軟性の少ない被記録材
や本願発明に係る被記録材搬送用トレイを給紙する符号
Bの矢印で示した給紙路が設けられている。そして、イ
ンクジェット式記録装置50は、この符号Bの矢印で示
した給紙路から給紙された被記録材に対しても、上述の
ASFから給紙された被記録材と同様に記録が実行可能
な構成となっている。
置50は、被記録材搬送用トレイ1をセット位置にセッ
トする際に、搬送従動ローラ54を搬送駆動ローラ53
から離間させた状態(レリース状態)で、被記録材搬送
用トレイ1を給紙路に挿入してセット位置にセットし、
セット位置への位置合わせ完了後に、そのレリース状態
を解除し、搬送従動ローラ54が搬送駆動ローラ53へ
の付勢状態に復帰する搬送従動ローラレリース機構(図
示せず)を備えている。
レイを示したものである。図2(a)は、表面の平面図
であり、図2(b)は、側面図であり、図2(c)は、
正面図である。
板であり、射出成形によるプラスチック等の樹脂部材に
て形成されている。当該実施の形態においては、インク
ジェット式記録装置に搭載されている光センサによる被
記録材搬送用トレイ検出用センサ(図示せず)には、検
出されない黒色の樹脂部材にて形成されている。被検知
部11は、光反射率の高い部材にて構成されており、上
述の被記録材搬送用トレイ検出用センサにて検出可能に
なっている。そして、この被検知部11を被記録材搬送
用トレイ検出用センサにて検出することで、被記録材搬
送用トレイに装着された薄板状の被記録材の位置を認識
することが可能な構成となっている。
溝12が形成されており、円形溝12の略中央部分には
凸部13が形成されている。そして、この円形溝12に
CD−R等の薄板状の被記録材を装着する。また、円形
溝12には、図示の如く取り外し孔14が形成されてお
り、円形溝12に装着した被記録材を取り外す際には、
被記録材搬送用トレイ1の裏面から、取り外し孔14を
介してCD−Rを押し上げるようにすることで、容易に
取り外すことができる。
第1のストッパー部15と第2のストパー部16が、そ
れぞれ図示の如く形成されている。尚、第1のストッパ
ー部15及び第2のストッパー部16については、後述
で説明する。
は、ラベル2が貼り付けられている。ラベル2には、外
形図21とガイド線22と矢印23とが表示されてい
る。外形図21は、略実寸大の搬送従動ローラ54及び
搬送従動ローラホルダ541の外形を模式的に表示した
ものであり、被記録材搬送用トレイ1を給紙路に挿入し
てセット位置にセットする際の目印となる。被記録材搬
送用トレイ1を給紙路に挿入し、この外形図21と、搬
送従動ローラ54及び搬送従動ローラホルダ541とを
重ね合わせることによって、セット位置に正確かつ容易
にセットできる。また、ガイド線22に搬送従動ローラ
54のローラ面を合わせるようにすることで、外形図2
1と、搬送従動ローラ54及び搬送従動ローラホルダ5
41とを重ね合わせる作業が、より容易になる。そし
て、矢印23は、被記録材搬送用トレイ1の給紙路への
挿入方向を示すものであり、このように給紙路への挿入
方向が示してあるので、記録紙搬送用トレイ1の向きを
間違えて給紙路に挿入してしまう虞が少なくなる。
3は、当該実施の形態のようにラベル2を貼り付けるこ
とによって表示するのではなく、被記録材搬送用トレイ
1に直接印刷しても良い。また、ガイド線22は、なく
ても良く、外形図21は、搬送従動ローラ54及び搬送
従動ローラホルダ541に限定されるものではなく、イ
ンクジェット式記録装置50の構成要素ならどんなもの
であっても良い。さらに、外形図21は、その外形図2
1が示すインクジェット式記録装置50の構成要素と略
同色に着色されていれば、より視覚的に認識しやすくな
る。
レイ1を示したものである。図3(a)は、裏面の平面
図であり、図3(b)は、C−C線断面図であり、図3
(c)は、D−D線断面図である。
の如く、縦方向及び横方向にそれぞれ複数のリブが形成
されている。このリブによって、被記録材搬送用トレイ
1の反りやたわみを少なくすることができ、十分な強度
と精度を得ることができるものである。
は、被記録材始端検出手段保護部17が形成されてい
る。被記録材始端検出手段保護部17は、図示の如く、
複数のリブによって斜面を形成している。この斜面は、
被記録材搬送用トレイ1を表面と裏面を逆にして挿入し
た後、被記録材搬送用トレイ1を引き抜く際に、紙検出
装置63のレバー631が摺接する領域の段差部分に形
成されている。当該実施の形態においては、被記録材搬
送用トレイ1の端部に形成されているリブの段差部分に
形成されている。
用トレイ1を表面と裏面を逆にして挿入した後、被記録
材搬送用トレイ1を引き抜く際に、被記録材搬送用トレ
イ1の端部に形成されているリブの段差に、紙検出装置
63のレバー631が引っかかって、レバー631に回
動可能方向と逆方向に回動させる力が作用するの防止
し、それによって、レバー631が破損する虞を少なく
することができる。また、被記録材始端検出手段保護部
17は、被記録材搬送用トレイ1の略中心点を対称の中
心として、点対称となる位置に形成されているので、被
記録材搬送用トレイ1の挿入向きに関係なく、レバー6
31が段差部分に引っかかるのを防止することができ
る。
レイ1を、インクジェット式記録装置50の後方に設け
られている給紙路から挿入した状態を示した斜視図であ
る。
記録材としてのCD−R(符号M)が装着された状態
で、符号Bで示した矢印の方向に給紙路に挿入し、所定
のセット位置にセットされる。
レイ1をインクジェット式記録装置50の後方に設けら
れている給紙路から挿入した状態の要部を示した側面図
である。
た矢印の方向の給紙路に挿入され、その先端部分が搬送
路に突出している紙検出装置63のレバー631を回動
させる。つづいて、被記録材搬送用トレイ1は、搬送従
動ローラ54に作用している付勢力によって搬送駆動ロ
ーラ53に押しつけられた状態で、搬送駆動ローラ53
が副走査方向Yに回転することによって、普通紙等の記
録紙と同様に副走査方向Yに間欠的に搬送される。そし
て、被記録材搬送用トレイ1に装着されたCD−Rは、
副走査方向Yに間欠的に搬送されながら、主走査方向に
往復動するキャリッジ61に搭載された記録ヘッド62
からインクを吐出されて、その表面に印刷が実行され
る。
は、2本のキャリッジガイド軸51を上下動させて、記
録ヘッド62のヘッド面と被記録材の記録面との間隔で
あるPGを調節する機構(図示せず)によって、CD−
Rの表面とヘッド面との間隔が、適正なPGとなるよう
に、被記録材搬送用トレイ1の厚みの分だけ、キャリッ
ジ51を上昇させる。さらに、排紙従動ローラ56の尖
った歯によって、CD−Rの表面に傷が付くのを防止す
るために、排紙従動ローラ56を上昇させる排紙従動ロ
ーラレリース機構(図示せず)によって、排紙従動ロー
ラ56が被記録材に接しない状態にする。
レイ1をインクジェット式記録装置50の給紙路に挿入
し、所定のセット位置に合わせる前の状態を示した平面
図である。また、図7は、本願発明に係る被記録材搬送
用トレイ1をインクジェット式記録装置50の給紙路に
挿入し、所定のセット位置に合わせた後の状態を示した
平面図である。
されている方向に、被記録材搬送用トレイ1を給紙路に
挿入する。そして、外形図21と、搬送従動ローラ54
及び搬送従動ローラホルダ541との位置を、それぞれ
確認する。つづいて、図7に示したように、外形図21
と、搬送従動ローラ54及び搬送従動ローラホルダ54
1とを重ね合わせる。そして、ガイド線22と、搬送従
動ローラ54のローラ面とが一致するようにすること
で、被記録材搬送用トレイ1を正確なセット位置に容易
にセットすることができる。
レイ1の第1のストッパー部15に、記録ヘッド62が
当接した状態を示した要部の側面図である。
する際には、2本のキャリッジガイド軸51を上下動さ
せる機構(図示せず)によって、CD−Rの表面とヘッ
ド面との間隔が、適正なPGとなるように、被記録材搬
送用トレイ1の厚みの分だけ、キャリッジ51を上昇さ
せる。しかし、所定のPG未満であるにもかかわらず、
CD−Rへの印刷を実行してしまった場合、それによっ
て、記録品質が低下するだけでなく記録ヘッド62のヘ
ッド面にインクが付着して汚れてしまったり、場合によ
っては、ヘッド面と被記録材搬送用トレイ1の表面とが
接触して、被記録材搬送用トレイ1を汚してしまった
り、ヘッド面を傷つけてしまうといった虞がある。
を実行してしまうことを防止するために、被記録材搬送
用トレイ1には第1のストッパー部15が形成されてい
る。そして、CD−Rの表面とヘッド面との間隔が所定
のPG未満の時には、図示の如く、この第1のストッパ
ー部15に、記録ヘッド62の側面が当接して、被記録
材搬送用トレイ1の上を記録ヘッド62が走査するのを
防止する。尚、記録ヘッド62に第1のストッパー部が
直接当接すると記録ヘッド62を傷めてしまう虞がある
ので、記録ヘッド62を保護する壁をキャリッジ61に
形成して、その壁が第1のストッパー部に当接するよう
にするのが好ましい態様であると言える。
よって、CD−Rの表面に傷が付くのを防止するため
に、排紙従動ローラ56を上昇させる排紙従動ローラレ
リース機構を、2本のキャリッジガイド軸51を上下動
させる機構とが連携して動作するように構成することに
よって、排紙従動ローラ56が接してCD−Rの印刷面
に傷がつくことを、第1のストッパー部15によって防
止することも可能である。
材搬送用トレイ1を既定の向きと異なる向きで挿入した
際、つまり誤挿入してしまった場合には、PGに関係な
く記録ヘッド62が被記録材搬送用トレイ1の上を走査
することを防止するものである。第1のストッパー部と
同様に、第2のストッパー部16に、記録ヘッド62の
側面が当接して、被記録材搬送用トレイ1の上を記録ヘ
ッド62が走査するのを防止する。したがって、第2の
ストッパー部16は、第1のストッパー部15よりも高
い高さを有する如く形成されている。
レイ1の被記録材始端検出手段保護部17に、レバー6
31が当接した状態を示した要部の側面図である。
部17は、被記録材搬送用トレイ1の端部に形成されて
いるリブの段差部分に斜面を形成している。そして、被
記録材搬送用トレイ1を表面と裏面を逆にして挿入した
後、符号Eの矢印で示した方向に被記録材搬送用トレイ
1を引き抜く際に、図示の如く、この斜面によって被記
録材搬送用トレイ1の端部に形成されているリブの段差
に、紙検出装置63のレバー631が引っかかるのを防
止することができる。そして、それによって、レバー6
31に回動可能方向と逆方向に回動させる力が作用する
の防止し、レバー631が破損する虞を少なくすること
ができる。
トレイ1の装着溝12を、例えばICカードが装着可能
な形状とすることによって、ICカードの表面に印刷す
ることも可能である。また、上述したCD−RやICカ
ードに限らず、装着溝12の形状を、印刷しようとする
薄板状の被記録材が装着可能な如く変形することによっ
て、様々な被記録材への印刷が可能になるものである。
となく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種
々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含
まれるものであることは言うまでもない。
逆の状態で給紙路に挿入してしまった被記録材搬送用ト
レイを給紙路から引き抜く際に、紙検出装置のレバーが
破損してしまう虞の少ない被記録材搬送用トレイを提供
することが可能になる。
材として搬送可能な構成を有するインクジェット式記録
装置の要部を示した側面図である。
ものであり、図2(a)は、表面視の平面図であり、図
2(b)は、側面図であり、図3(c)は、正面図であ
る。
ものである。図2(a)は、裏面の平面図であり、図2
(b)は、C−C線断面図であり、図3(c)は、D−
D線断面図である。
クジェット式記録装置の後方に設けられている給紙路か
ら挿入した状態を示した斜視図である。
ジェット式記録装置の後方に設けられている給紙路から
挿入した状態の要部を示した側面図である。
ジェット式記録装置の給紙路に挿入し、所定のセット位
置に合わせる前の状態を示した平面図である。
ジェット式記録装置の給紙路に挿入し、所定のセット位
置に合わせた後の状態を示した平面図である。
ストッパー部に、記録ヘッドが当接した状態を示した要
部の側面図である。
材始端検出手段保護部に、レバーが当接した状態を示し
た要部の側面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 記録ヘッドを有し主走査方向に往復動す
るキャリッジと、被記録材を副走査方向に搬送する被記
録材搬送手段と、薄板状の被記録材を装着した被記録材
搬送用トレイを前記被記録材として搬送し、前記薄板状
の被記録材の一面に前記記録ヘッドにて印刷を行う手段
と、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ前記副
走査方向にのみ回動し得る如く、前記搬送路内に突出す
る状態で枢支されたレバーを有する前記被記録材の始端
を検出可能な被記録材始端検出手段とを備えた記録装置
であって、 前記被記録材搬送用トレイは、射出成形による樹脂部材
で形成され、且つ強度及び精度を得るために複数のリブ
が裏面に形成されて成ると共に、前記被記録材搬送用ト
レイを前記被記録材搬送手段の搬送路に、前記薄板状の
被記録材装着面と反対側の面が前記記録ヘッドと対向す
る如く挿入した後、該被記録材搬送用トレイを前記搬送
路から、前記レバーを回動可能方向と逆方向に回動する
ことなく引き抜くことが可能な形状を成す被記録材始端
検出手段保護部を有し、 前記被記録材始端検出手段保護部は、傾斜面として形成
されると共に、該傾斜面は複数のリブによって構成さ
れ、更に前記被記録材搬送用トレイの略中心点を対称の
中心として点対称となる2カ所の位置で、且つ当該被記
録材搬送用トレイを前記搬送路から前記の如く引き抜く
際に前記被記録材始端検出手段の前記レバー部が摺接す
る位置に、形成されている ことを特徴とした記録装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記被記録材搬送手
段により搬送される前記被記録材を検知する被記録材検
知手段を備え、前記被記録材搬送用トレイは、前記被記
録材検知手段により検知されない素材で形成されている
とともに、前記被記録材検知手段により検知可能な被検
知部を片面側に有している、ことを特徴とした記録装
置。 - 【請求項3】 請求項1又は2において、前記被記録材
搬送用トレイは、前記薄板状の被記録材を装着した際
に、該薄板状の被記録材の印刷面が、該薄板状の被記録
材装着側の平面と略同一の平面に配置される如く、前記
薄板状の被記録材を装着可能な装着溝を有しており、該
装着溝には、該装着溝より小さい大きさの前記薄板状の
被記録材の取り外し孔を有する形状である、ことを特徴
とした記録装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において、
前記被記録材搬送用トレイを、前記被記録材搬送手段の
被記録材搬送路の所定の位置に手動でセットする際は、
該被記録材搬送用トレイに表示されている前記記録装置
の構成要素の外形図に基づいて、該被記録材搬送用トレ
イのセット位置を合わせる、ことを特徴とした記録装
置。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
前記被記録材搬送用トレイは、前記記録ヘッドのヘッド
面と、所定のセット位置にセットされた前記被記録材搬
送用トレイの表面との間隔が既定の間隔未満となる時
に、前記キャリッジの一部と当接することによって、前
記記録ヘッドが前記被記録材搬送用トレイの上を走査す
ることを防止可能な第1のストッパー部を有している、
ことを特徴とした記録装置。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、
前記被記録材搬送用トレイは、前記被記録材搬送用トレ
イを前記被記録材搬送手段の搬送路に、既定の向きと異
なる向きで挿入した際に、前記記録ヘッドのヘッド面と
前記被記録材搬送用トレイの表面との間隔に関係なく、
前記キャリッジの一部と当接することによって、前記記
録ヘッドが前記被記録材搬送用トレイの上を走査するこ
とを防止可能な第2のストッパー部が、前記被記録材搬
送トレイを既定の向きで挿入し、前記薄板状の被記録材
のラベル面に記録を実行する際に、前記キャリッジに当
接しない領域に形成されている、ことを特徴とした記録
装置。 - 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の被
記録材搬送用トレイ。
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