JPH0656297A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JPH0656297A
JPH0656297A JP22514792A JP22514792A JPH0656297A JP H0656297 A JPH0656297 A JP H0656297A JP 22514792 A JP22514792 A JP 22514792A JP 22514792 A JP22514792 A JP 22514792A JP H0656297 A JPH0656297 A JP H0656297A
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recording
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pinch roller
recording sheet
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治幸 柳
Soichi Hiramatsu
壮一 平松
Satoshi Saikawa
悟志 才川
Hiroyuki Saito
広行 斉藤
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
Hiroyuki Kinoshita
啓之 木下
Hideaki Kawakami
英明 川上
Takashi Nojima
隆司 野島
Masahiro Taniguro
昌宏 谷黒
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録装置の搬送ローラに圧接する小径のピン
チローラ間にシートを確実にニップ部に挿入可能にす
る。 【構成】 記録すべき記録シートPが搬送ローラ36へ
送られると、記録シートPは搬送ローラ36とこれに圧
接しているピンチローラ37のニップ部に挿入されて搬
送される。このニップ部への記録シートPの挿入時に、
記録シートPの先端部は、凸部39dにより搬送ローラ
36へ当接されてニップ部へ案内される。これにより、
小径のピンチローラ37を用いても、ピンチローラ37
のかみ込み不良やこれによる頭出し不足、レジ合わせ不
足を防止できる。また、封筒等の厚紙でも普通紙と同様
に確実に搬送することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、普通紙の他に封筒の厚
紙等の記録シートを搬送し、画像を記録する記録装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機、ファクシミリ等の記
録装置は転送されてくる画像情報に基づいて、記録ヘッ
ドのエネルギー発生体を駆動することにより紙やプラス
チック薄板などの記録シート上にドットパターンからな
る画像を記録していくように構成されている。
【0003】上記記録装置は記録方式によりインクジェ
ット式、ワイヤドット式、サーマル式電子写真式等に分
けることができる。インクジェット式は低騒音、低ラン
ニングコスト、低装置コスト、高速記録、装置サイズ小
等といった多くの長所を持ち、急速に普及してきてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】インクジェット式は、
一般に記録ヘッドと記録シートが非接触であるために、
記録ヘッドと記録シートの間隔を小さく、一定に保つこ
とで、より高画質を実現することができる。そのため
に、記録ヘッドの直前伝達ピンチローラ等で記録シート
を押える構成がとられている。そして、より記録ヘッド
の近傍で記録シートを押えるためにピンチローラの径が
より小さくなった。
【0005】しかしながら、小径のピンチローラと搬送
ローラのローラ対で記録シートを搬送、レジ合せ動作等
を行う場合には、ローラ対のニップが小さく、封筒等の
厚紙の記録シートの場合、ローラ対への噛み込みが悪く
頭出量不足、レジ合せ不足等が生じる恐れがあった。
【0006】本発明は、搬送ローラに圧接する小径のピ
ンチローラ間にシートを確実にニップ部に挿入可能にし
た記録装置及びその制御方法を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録シートを
搬送する搬送手段と、前記記録シート上に記録を行う記
録ヘッドと、を有する記録装置において、前記搬送手段
が、搬送ローラ,この搬送ローラに当接して記録シート
の搬送力を発生させるピンチローラ,該ピンチローラを
前記搬送ローラに所定の圧で当接させるピンチローラ当
接手段,から構成され、前記搬送ローラとピンチローラ
とのニップ部の上流であって前記ピンチローラ当接手段
の前記搬送ローラと対向する位置に凸部を具備すること
を特徴とする。
【0008】また、記録シートを搬送する搬送手段及び
記録シート上に記録を行う記録ヘッドを有する記録装置
において、前記記録シートの送り量及び戻し量が異なっ
た複数の給紙モードを有し、この給紙モードに応じて前
記搬送手段を制御する制御手段を有する、ことを特徴と
する。
【0009】
【作用】記録すべき記録シートが搬送ローラへ送られる
と、記録シートは搬送ローラとこれに圧接しているピン
チローラのニップ部に挿入されて搬送される。このニッ
プ部への記録シートの挿入時に、記録シートの先端部
は、凸部により搬送ローラへ当接されてニップ部へ案内
される。これにより、小径のピンチローラを用いても、
ピンチローラのかみ込み不良やこれによる頭出し不足、
レジ合わせ不足を防止できる。また、封筒等の厚紙でも
普通紙と同様に確実に搬送することができる。
【0010】
【実施例】図1〜図16、に本発明の第1実施例を示
す。本実施例は、自動給紙装置一体型の記録装置であ
り、給紙部、送紙部、排紙部、キャリッジ部、クリーニ
ング部から構成されている。先ず、これらの概略の構成
と作用を説明する。
【0011】図1に全体構成の斜視図、図2に全体構成
の断面図、図3に給紙部の正面図、図4に給紙部の側面
図を示す。
【0012】給紙部11は30°〜60°の角度をもっ
て本体側に取り付けられており、セットされた記録シー
トPは印字後、水平に排紙される構成となっている。給
紙部11は、給紙ローラ5、分離爪17、可動サイドガ
イド19、ベース20、圧板21、圧板バネ22、駆動
ギヤ25〜30、リリースカム31、爪バネ32、操作
レバー33、解除カム35等からなる。通常はリリース
カム31が圧板21を図2に示す位置まで押し下げてい
るので、記録シートPは給紙ローラ5から離れている。
【0013】記録シートPがセットされた状態で、搬送
ローラ36の駆動をギヤ25〜30により、給紙ローラ
5及びリリースカム31に伝達する。リリースカム31
が圧板21より離れると圧板21が図6に示す位置まで
上昇し、給紙ローラ5と記録シートPが接し、給紙ロー
ラ5の回転に伴いピックアップされ、分離爪17により
1枚ずつ分離される。分離された記録シートPは送紙部
へ送られる。給紙ローラ5とリリースカム31は記録シ
ートPを送紙部11へ送り込むまで1回転し、再び圧板
21を給紙ローラ5に対してリリースした状態で送紙ロ
ーラ5からの駆動が切られ、このイニシャル状態を保持
する。
【0014】送紙部12は、搬送ローラ36、ピンチロ
ーラ37、ピンチローラガイド39、ピンチローラバネ
40、PEセンサレバー41、PEセンサ42、PEセ
ンサバネ43、上ガイド45、プラテン46等からな
る。送紙部12に送られた記録シートPは、プラテン4
6とピンチローラガイド39、上ガイド45をガイドに
して、搬送ローラ36とピンチローラ37のローラ対に
送られる。このローラ対の前にPEセンサレバー41が
設けられており、記録シートPの先端を検知し、記録シ
ートP上での印字位置を求めている。ピンチローラ37
はピンチカラーガイド39をピンチローラバネ40によ
り付勢することで、搬送ローラ36に押し付けられ、記
録シートPの搬送力を生み出している。前記ローラ対3
6,37により送られた記録シートPはLFモータ47
によりローラ対36,37が回転することによりプラテ
ン46上を沿って進み、記録ヘッド49により所定の画
像情報に基づいた記録を行うことができる。記録ヘッド
49はインクタンクと一体に構成され、交換容易なイン
クジェット記録ヘッドである。記録ヘッド49には電気
交換体を備え、印加される熱エネルギにより生じる膜沸
騰による気泡の成長、収縮によって生じる圧力変化を利
用して吐出口よりインクを吐出させて記録を行う。
【0015】キャリッジ部15は記録ヘッド49を取り
付けるキャリッジ50とキャリッジ50、記録シートP
の搬送方向に対し直角方向に往復走査させるためのガイ
ド軸51とキャリッジ50の後端を保持し、ヘッド〜紙
間を維持するガイド52、キャリッジモータ53の駆動
をキャリッジ50に伝達するタイミングベルト55、タ
イミングベルト55を張設するアイドルプーリ56、記
録ヘッド49へ電気基板からのヘッド駆動信号を伝える
ためのフレキシブル基板57等からなる。前記記録ヘッ
ド49、キャリッジ50と一体となり走査されることに
より、プラテン46上を搬送される記録シートP上に画
像を形成する。
【0016】排紙部は、排紙ローラ59と排紙ローラ5
9に搬送ローラ36の駆動を伝える伝達ローラ60と排
出を補助するための拍車61、排紙トレイ62が設けら
れている。排紙ローラ59及び拍車61により排紙トレ
イ62上に記録シートP上の画像を汚すことなく排紙ト
レイ62上に排出される。
【0017】クリーニング部16は、記録ヘッド49の
クリーニングを行うポンプ63と記録ヘッド49の乾燥
を抑えるためのキャップ65及び搬送ローラ36からの
駆動を給紙部11及びポンプ63に切り換える駆動切り
換えアーム66から構成されている。給紙時、クリーニ
ング時以外は駆動切り換えアーム66は図1に示した位
置にあり、搬送ローラ36の軸芯を中心に回転する不図
示の遊星ギヤを所定の位置で固定しているので、搬送ロ
ーラ36の駆動はポンプ63、そして給紙部11へは伝
達されない。キャリッジ50を移動させることで、駆動
切り換えアーム66を矢印A方向に移動させると搬送ロ
ーラ36の正転、逆転に応じて遊星ギヤが移動し、搬送
ローラ36の正転時に給紙部に駆動が伝達され、逆転時
にポンプ63に駆動が伝達されるように構成されてい
る。
【0018】また、搬送ローラ36等を駆動するLFモ
ータ47及びキャリッジ50を駆動するキャリッジモー
タ53は、不図示のドライバより送られる信号に応じ
て、所定の角度だけ回転するステッピングモータを用い
ている。
【0019】給紙ローラ5には、給紙ローラ5に取り付
けられた給紙ローラゴム67の径よりも小さい半径でな
るセンサ板69が設けられている。センサ板69は一部
が切り欠かれており、給紙ローラ5及びリリースカム3
1が図2に示す圧板21解除のイニシャル位置にある場
合のみ、電気基板70上に直接設けられたフォトインタ
ラプタ等からなるローラセンサ72を遮光せずに透光状
態とするように構成されている。このセンサ板69の状
態を検出することで、給紙ローラ5の角度位置及び給紙
ローラ5に位相を合わせ連動されているリリースカム3
1の角度位置を検出することができ、記録シートPの給
紙シーケンスにおける制御のタイミングを計ることがで
きる。
【0020】次に、前記給紙部11、送紙部12の主要
各部の詳細について述べる。
【0021】給紙部11はベース20に給紙部の各部品
が取り付けられてユニットを形成している。本実施例の
給紙部11は、記録シートPの片側を基準としたもので
あり、ベース20右側板の内側が紙基準となっている。
ベース20は圧板21が図5に示す如く退避でき、かつ
給紙ローラ5のローラ部5cにほぼ対向する位置に圧板
バネ72を設けるための凹部が形成されている。圧板2
1は両端上部の圧板軸21bでベース20に結合されて
いて、圧板軸21bを中心に回転可能となっている。圧
板21の給紙ローラの位置には、人工皮等の摩擦係数の
比較的大きいものからなる分離パット73が設けられて
おり、枚数が少なくなったときの重送等を防止してい
る。また、圧板21上を左右にスライドできる可動サイ
ドガイド19が取り付けられており、サイズの異なる記
録シートPを紙基準面にセットできるようになってい
る。
【0022】給紙ローラ5はベース20に両端を保持さ
れ回転可能に構成されている。給紙ローラ5は軸部5b
とローラ部5cからなるプラスチック等の一体成形品で
あり、ローラ部5cの回りに記録シートPの搬送を行う
ための給紙ローラゴム67が設けられている。ローラ部
5cはD形(または半月部)に構成されており、更にロ
ーラ部5cの各外側に給紙ローラ5に取り付けられた給
紙ローラゴム67の半径より0.5〜3mm小さい半径の
ローラコロ75が設けられており、給紙時以外に記録シ
ートPが給紙ローラ5のローラゴム67に触れることに
より、画像の汚れあるいは給紙ローラ5の位置ズレを防
いでいる。
【0023】また、ローラ部5cは2個設けられてお
り、紙基準より各々約40mmと約170mmの位置に固定
されている。従って、A4サイズ等は2個のローラ部1
cで搬送し、ハガキ等は、紙基準側の1個のローラで搬
送している。
【0024】前述のクリーニング部16の駆動切り換え
アーム66を矢印A方向にキャリッジ50で移動させ、
搬送ローラ36を正転させると、不図示の遊星ギヤが移
動し、入力ギヤ25と噛み合うことで給紙部に駆動が伝
達される。入力ギヤ25はアイドラギヤ26,27を介
して給紙ローラ5に結合している給紙ローラギヤ28に
駆動を伝達し、給紙ローラ5を回転させることで記録シ
ートPを搬送することができる。更に、給紙ローラギヤ
28はクラッチギヤ29、アイドラギヤ30を介してリ
リースカム31に駆動が伝達される。この時、給紙ロー
ラ5とリリースカム31は1回転ごとの位相が合うよう
に構成されており、図2に示した圧板21をリリースし
た状態においては、給紙ローラ5は図2に示す如く半月
部が圧板21に対向する位置にする様に構成されてい
る。リリースカム31は給紙ローラ5の半月部の角度約
120°の間のみ、圧板21を解除するような形状にな
っており、給紙ローラ5の半月部以外が圧板21と対向
する時は、必ず記録シートPまたは圧板21と200g
〜500gの圧力で接するように構成されている。更
に、リリースカム31はベース20の右側板に開いた穴
より出た圧板21の押し下げ部21cを押し下げること
で圧板21の解除を行っている。この時、ベース20に
取り付けられた圧板カム76を圧板21の押し下げ部2
1cに近い側のカム21dが押し下げられ圧板カム76
が中心76bを中心に回転する。そして、左側の給紙ロ
ーラ部5cの外側のカム5fを圧板カム76が引き下げ
る。以上により、圧板21の端部の押し下げ部21cを
下げても、圧板21はベース20に対して傾かず、ほぼ
平行に解除される。クラッチギヤ29の中部には、クラ
ッチバネ77が設けられており、図5の矢印B方向には
バネが締る方向に構成されており逆転しないようになっ
ている。このことで、レジ合せ等を行う時に給紙ローラ
5が記録シートPの弾性等により回転することがないの
で、良好なレジ合せを行うことができる。
【0025】分離爪17は中心17bを中心に回転可能
であり、基本的には爪バネ32により記録シートPまた
は圧板21に20g〜100gで付勢されている。分離
爪17は、いわゆる普通紙の記録シートPの給紙の際の
分離を行うもので、図3に示す如く紙基準側のみに設け
られており、記録シートPの角部を三角形におおうよう
な形状をしている。
【0026】記録シートPは、この三角形の部分で抵抗
を受けることで、1枚ずつ分離することができる。分離
爪17が取り付けられている軸の分離爪17より根元側
には、爪スライドバネ35が設けられており、分離爪1
7を軸から抜ける方向へ押し出すように作用している。
リリースカム31には、圧板21を解除するカム部以外
に、分離爪17を回転させる爪カム31bが設けられて
いる。操作レバー33は、普通紙フィードポジション
厚紙フィルムードポジションの2つのポジションを有
しており、各々のポジションが約20°〜50°の角度
位置間隔で設けられている。 普通紙フィードポジションにおいては、操作レバー3
3に設けられたカム33bにより、分離爪17が回転さ
せられながら図7に示す如く軸方向に押し込まれ、リリ
ースカム31の爪カム31bが作用する位置まで移動さ
せられている。この場合、リリースカム31により圧板
21が押し下げられたリリース時において分離爪17は
爪カム31bにより、回転させられ、図5に示す如く前
記三角形の部分が上方に移動させられる。従って、通常
は、リリース時に、そのまま記録シートPをセットでき
る。給紙ローラ5を回転させ給紙を開始するとリリース
カム31に駆動が伝達され、リリース状態が解除され、
圧板21が記録シートPを介して給紙ローラ5に付勢さ
れる。このとき、分離爪17を上方に上げていた爪カム
31bが連動して回転するので、分離爪17が給紙Pに
付勢されて、記録シートPを分離できる状態になる。 厚紙フィードポジションにおいては、操作レバー33
に設けられたカム33bが分離爪17を解除する位置に
あり、分離爪17は爪スライドバネ35により、図8に
示す如く軸から抜ける方向に押し出される。この位置で
は分離爪17はリリースカム31の爪カム31bの作用
が働かない位置にあるので、爪バネ31の作用により図
6に示す如く、圧板21に付勢して、可動するように構
成されている。このとき、圧板21の分離爪17が付勢
する部分より上方に凸部21dが設けられており、厚紙
等がセットされるときに分離爪17の内側に入り込まな
いように構成されている。このように、普通紙以外の厚
紙等の分離は、分離爪17を記録シートPにかけずに、
ベース20の下ガイド部20bに突き当てることで、こ
の下ガイド部20bの抵抗を用いて1枚ずつ分離するこ
とができる。
【0027】更に、1枚ずつの手差し給紙は、厚紙フ
ィードポジションで行う。厚紙がセットされている厚紙
フィードポジション時は、そのまま、手差し用の記録シ
ートPをピンチローラ37と搬送ローラ36のローラ対
まで挿入する。この時にPEセンサレバー41を横切り
PEセンサ42がONになってから1〜2秒後に記録シ
ートPの先端長さをそろえる動作に入り、印字信号待ち
の状態となる。
【0028】普通紙がセットされている普通紙フィード
ポジションでは、そのまま手差しを行うと記録シートP
が分離爪17に引っ掛かるので、厚紙フィードポジショ
ンにし、分離爪17を記録シートPに付勢することで、
上述の如く、記録シートPをピンチローラ37と搬送ロ
ーラ36のローラ対まで挿入することができる。挿入後
の作用は上述と同様である。
【0029】このとき、リリースした圧板21に対し
て、記録シートPは先端が下ガイド部20bまで進んで
いる場合がある。この状態で、手差しのために、普通紙
フィードポジションから厚紙フィードポジションへ切り
換えて、分離爪17を圧板21まで付勢させると、特に
枚数が少い時に分離爪17の付勢力に記録シートPの角
部が負けてRが発生し、分離の際に適した分離爪17の
記録シートPへのかかり量3〜5[mm]では、分離爪1
7から記録シートPが外れてしまい、再度普通紙ポジシ
ョンへ戻して給紙動作に入っても記録シートPは爪の上
部に外れているので、重送等の問題が発生する。そこ
で、本実施例においては、分離爪17の軸穴をテーパ穴
形状に、先端が揺動する如く構成し、図9に示す如くベ
ース20に設けられたガイド部20c,20dにより、
図10に示す如く分離爪17が圧板21に付勢し、深く
下がったときは記録シートPへのかかり量を8〜10
[mm]にするように構成されている。このことより、記
録シートPが分離爪17より外れることは妨げる。
【0030】なお、前記ギヤ群(給紙ローラ軸79を除
く)及び分離爪17、操作レバー31等はベース20の
右側板上に設置した軸に設けられており、軸中心に回転
可能に構成されている。給送部12は、搬送ローラ3
6、ピンチローラ37、ピンチローラガイド39、ピン
チローラバネ40、PEセンサレバー41、PEセンサ
42、PEセンサバネ43、上ガイド45、プラテン4
6等からなる。そして、各々ユニットあるいは単体とし
てシャーシ3に取り付けられている。給紙部11から給
紙された記録シートPはプラテン46とピンチローラガ
イド39、上ガイド45をガイドにして搬送ローラ36
とピンチローラ37のローラ対に送られる。このローラ
対の前にPEセンサレバー41が上ガイド45に設けら
れている。PEセンサレバー41は上ガイド45に取り
付けた軸を中心に回転可能で、記録シートPが無い場合
は、PEセンサバネ43により、PEセンサ42を遮光
する位置に付勢されている。PEセンサ42はフォトイ
ンタラプタ等の光センサで電気基板70に直に取り付け
られている。記録シートPが給送されるてくるとPEセ
ンサレバー41に当接し、回転させるので、PEセンサ
42が遮光状態から通光状態に変化する。この動作によ
り、記録シートPの先端を検出することができる。
【0031】搬送ローラ36はプラテン46を位置決め
し、シャーシに取り付けられている。ピンチローラガイ
ド39には、ピンチローラ37が回転可能に取り付けら
れるて、回転軸39bが上ガイド45の軸受45bを中
心に回転可能になっている。そして、上ガイド45に設
けられたピンチローラバネ43により搬送ローラ36に
押し付けられ、記録シートPの搬送力を生み出してい
る。図11の如くピンチローラ37はは、長さ30〜5
0mm、径がφ2〜5mmで複数が両端をピンチローラガイ
ド39に保持され、押し付けられる。このように径が小
さいピンチローラ37を用いることで、記録シートPを
前記ローラ対36,37が押えている位置から記録ヘッ
ド49による印字位置を接近させることができ、記録シ
ートPと記録ヘッド49の隙間を均一かつ小さくできる
ので良好な画像を得ることができる。
【0032】更に、図12に示す如くピンチローラガイ
ド39のピンチローラ37の両端を押さえる軸受部39
cの記録シートP搬送方向の上流に搬送ローラ36との
ギャップが0.2〜0.5mm程度になるような凸部39
dが設けられている。凸部39dは普通紙等の搬送及び
レジ取り動作には作用しないが、封筒等の場合は、以下
のように作用し、搬送性及びレジ取り動作の性能を向上
させている。 (1) 前記ピンチローラ37のように小径のピンチローラ
の場合、ニップが小さくなり、封筒等の厚紙の場合は、
前記ローラ対36,37への噛み込みが悪くなるが、凸
部39dが補助的なニップを搬送ローラ36との間に形
成するので、ここで搬送力が生じ、噛み込みを良くする
如く作用する。 (2) 普通紙はレジ合せの時に、前記ローラ対36,37
のニップ部がレジ合せの基準となるが、封筒等の厚紙は
ピンチローラガイド凸部39dがレジ合せの基準とな
り、バック時のここまで戻る。従って、凸部39dがガ
イドとしても作用し、ピンチローラ37の上部に封筒の
先端がもぐり込むのを防止する如く作用する。
【0033】前記ローラ対36,37により送られた記
録シートPはLFモター47によりローラ対36,37
が回転することによりプラテン46上を沿って進み、記
録ヘッド49により所定の画像情報に基づいた記録を行
うことができる。
【0034】次に、前記給紙部の給紙時の作用及び制御
を詳細に述べる。
【0035】図1 に全体の制御のフローチャートを、
図14,15に普通紙モードの給紙動作の説明図を、図
16に封筒モードを示す。ユーザの作業として、操作レ
バー33及び紙間調整レバー52b及び不図示の操作ス
イッチによる給紙モードの選択により、普通紙と封筒モ
ードを決定させる。
【0036】まず、普通紙モードで一連の給紙動作を述
べる。201において給紙スタートの信号に応じて、ま
ず202において、キャリッジ50を移動させ、駆動切
り換えアーム66を移動させ、搬送ローラ36の駆動が
給紙部に伝達できるようにする(ASFポジション)。
次に、203においてローラセンサ72の状態を判断
し、イニシャル位置に給紙ローラ1がある場合は、20
4に進み、そうでない場合は、217に進む。給紙ロー
ラ1がイニシャル位置にある場合は、204において給
紙ローラを回転させ、205において、センサ板69の
エッジを検知し、検知してからのLEモータ47の駆動
パルスをカウント(N1)することで、給紙ローラ1の
角度位置を正確に管理することで精度の良い制御を行う
ことができる。給紙ローラ5が約60°回転し、給紙ロ
ーラゴム67の円形部が記録シートに対向する位置にく
ると、給紙ローラ1に連動して回転しているリリースカ
ム31が圧板21を解除することで給紙ローラゴム67
と記録シート12は、圧板バネ72の付勢力により圧接
されるので、記録シート12の搬送力が生じる(図14
(a) )。207,208において、搬送される記録シー
ト12の先端の検知をPEセンサ42で行っている。給
紙ローラ5が所定量回転しても、PEセンサ42が記録
シート12の先端を検知できない場合は、記録シート1
2が圧板21上に無いか、一定量以上スリップした場合
であるので217に進み、給紙ローラ5をイニシャル位
置まで回転させ、ストップしてエラー表示を行い(21
8)終了する(219)。
【0037】給紙ローラ5が所定量回転する以内に、P
Eセンサ42がONになった場合は、PEセンサ42が
ONになった給紙ローラ5の角度位置209において、
紙先端位置データN2を求め保存を行う。220におい
て、普通紙モードか封筒モードのチェックを行い、普通
紙モードの場合は210に進む(封筒モードは221に
進む。) 次に、210において搬送ローラ36とピン
チローラ37のローラ対まで、記録シートPを搬送し、
レジスト合せのための頭出しを行う。本実施例の場合、
PEセンサ42がONになってから搬送ローラ36とピ
ンチローラ37のローラ対まで7.5mmさらに頭出し量
を3.5mmとするので、計11mmを搬送して、給紙ロー
ラキー5をストップする(図14(b) )。そして、21
1において、搬送ローラ36を逆転させ搬送ローラ36
とピンチローラ37のローラ対から記録シートPの先端
をはずす。そのために、頭出し量及び遮光量を含めて7
mm程度を逆転させている。この時、給紙ローラ5に駆動
を伝達するための不図示の遊星ギヤが入力ギヤ25から
離れるので給紙ローラ5は逆転の駆動は伝達されない。
また、給紙ローラ5は、圧板21と記録シートPを介し
て圧接されているので、記録シートPのレジスト合せの
ために記録シートPが搬送ローラ36により逆に送られ
ると、記録シートPの弾性により、給紙ローラ5を逆転
する方向に力が加わるが、クラッチギヤ29に設けられ
ているクラッチバネ77が締まり方向に働くために、給
紙ローラ5は固定され、記録シートPは自らの弾性によ
り、ループを形成し、先端のレジスト合せを行うことが
できる(図14(c) )。
【0038】次に、212において、給紙ローラ5をそ
の半月部が記録シートPに対向する位置であるイニシャ
ル位置まで回転させる。この動作の中で、リリースカム
31が圧板21の押し下げ部21cを再び押し下げるこ
とで、再び圧板21を解除した状態にすることができる
(図15(d) )。この状態では、記録シートPの先端は
記録ヘッド49のノズルの先端より頭出し量が所定の余
白1.5mmより多く出ている。従って、213に示す如
く搬送ローラ36を逆転させ搬送ローラ36とピンチロ
ーラ37のローラ対より本実施例においては11.5mm
の位置まで戻す(図15(e) )。戻し量は前述の紙先端
位置データN2から算出することができる。そして、2
14において、キャリッジ49を移動させて、駆動切り
換えアーム66を移動させ、搬送ローラ36の駆動が給
紙部に伝達できないようにする。次に215においてギ
ヤのバックラッシュを取るための搬送ローラ36の正転
を行い、0.7mm記録シートPを搬送して、記録ヘッド
49のノズル先端より、記録シートPの先端までの余白
量1.5mmを実現できる(図15(f) )。220におい
て、封筒モードの場合は221,222へと進む。この
場合、210,211と頭出し量及び戻し量が異なり、
それぞれ大きくなっており、各々3.5mmが8mm、7mm
が21mmとなっている。封筒等の厚紙はレジスト合せが
行いにくので、頭出し量、戻し量を大きくすることで、
レジスト合わせの効果を高めている。更に、レジスト合
わせ時に生ずる記録シートPのループを強制的に作るの
で、前記ローラ対36,37への噛み込みもより良好に
することができる。図16にレジスト合わせを行ったと
きの封筒等の位置を示している(図14の(c) 相当)ロ
ーラ対36,37より後ろまで戻って図12は普通紙の
場合を示している。その他の動作は普通紙モードと同じ
である。 〈実施例2〉前記実施例においては、ピンチローラガイ
ド39の凸部39dはピンチローラガイド39と一体で
あったが、図17に示す如く、回転体39eとしてもよ
い。回転体39eはピンチローラガイド39のホルダ部
39fに回転可能に保持され、搬送ローラ36とのギャ
ップが0.2〜0.5mm程度に構成されている。この場
合、記録シートPと回転体39eとの摺動抵抗が小さい
ので、更にスムーズな搬送等を行うことが可能である。
【0039】その他の構成については前記実施例と同様
である。 〈実施例3〉前記実施例において、普通紙モードと封筒
モードの切り換え時は、操作スイッチによる給紙モード
の変更、操作レバー33によるASFの分離方式の変
更、紙間レバー52bによる紙間の変更が必要であった
が、操作レバー33を切り換えることで、全てを変更す
る構成とすれば、ユーザの操作の繁雑性を軽減すること
ができる。図18に示す如く、操作レバー33の可動範
囲にマイクロスイッチ等の操作レバー位置検出手段80
を設け、厚紙ポジションを検出する。検出手段880は
電気基板70に接続され、検出信号により給紙モードを
変更し、レジ合わせのための頭出し量、戻し量等を決定
する。更に図19に示す如く、電気基板70による駆動
により、ソレノイド等の紙間レバー52b、駆動手段8
1が駆動され、ガイド52を回転させ、紙間を自動的に
変更することができる。
【0040】その他の構成については前記実施例と同様
である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果がある。
【0042】(1)記録シートの搬送手段に小径のピン
チローラを用いても、封筒等の厚紙も普通紙と同様に搬
送することが可能となり、ピンチローラのかみ込み不良
による頭出し不足、レジ合わせ不足を防止することがで
きる。
【0043】(2)ピンチローラガイドの凸部に回転体
を終えることにより、摺動抵抗が減少し、よりスムーズ
なシート搬送が可能となる。
【0044】(3)操作レバーのポジションを検出する
ことで、給紙モード及び記録ヘッドを記録シートとのギ
ャップを自動的に変更できるので、ユーザの操作性をよ
り向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例が適用されている記録装置の
斜視図。
【図2】同じく記録装置の縦断側面図。
【図3】同じく記録装置の正面図。
【図4】同じく記録装置の側面図。
【図5】同じく記録装置の縦断側面図。
【図6】同じく記録装置の縦断側面図。
【図7】同じく操作レバーの作用図。
【図8】同じく操作レバーの作用図。
【図9】分離爪ガイドの平面図。
【図10】分離爪の作用図。
【図11】同じくピンチローラ部の平面図。
【図12】同じく送紙部の縦断側面図。
【図13】同じく記録装置の制御フローチャート。
【図14】同じく給紙動作を示す送紙部の側面図。
【図15】同じく給紙動作を示す送紙部の側面図。
【図16】同じく給紙動作を示す送紙部の側面図。
【図17】本発明の実施例2を示す送紙部の側面図。
【図18】本発明の実施例3を示す記録装置の側面図。
【図19】同じく記録装置の斜視図。
【符号の説明】
P 記録シート 11 給紙部 12 送紙部 36 搬送ローラ 37 ピンチローラ 39 ピンチローラガイド 39d 凸部 39e 回転体 41 PEセンサレバー 42 PEセンサ 80 操作レバー位置検知手段 81 紙間レバー駆動手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 広行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 鈴木 哲夫 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 木下 啓之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 川上 英明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 谷黒 昌宏 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録シートを搬送する搬送手段と、前記
    記録シート上に記録を行う記録ヘッドと、を有する記録
    装置において、 前記搬送手段が、搬送ローラ,この搬送ローラに当接し
    て記録シートの搬送力を発生させるピンチローラ,該ピ
    ンチローラを前記搬送ローラに所定の圧で当接させるピ
    ンチローラ当接手段,から構成され、 前記搬送ローラとピンチローラとのニップ部の上流であ
    って前記ピンチローラ当接手段の前記搬送ローラと対向
    する位置に凸部を具備することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記凸部が、前記ピンチローラの両端を
    押さえる前記ピンチローラ当接手段に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記凸部が、ピンチローラ当接手段と一
    体に構成されていることを特徴とする請求項1記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記凸部が回転体であって前記ピンチロ
    ーラ当接手段に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 記録シートを搬送する搬送手段及び記録
    シート上に記録を行う記録ヘッドを有する記録装置にお
    いて、 前記記録シートの送り量及び戻し量が異なった複数の給
    紙モードを有し、この給紙モードに応じて前記搬送手段
    を制御する制御手段を有する、 ことを特徴とする記録装置。
  6. 【請求項6】 前記給送モードは、前記記録シートの厚
    みに応じて複数設定されており、さらに、各給紙モード
    に応じてレジ合わせを行う基準を複数有してなる請求項
    5記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記搬送手段が、搬送ローラ、該搬送ロ
    ーラに当接して記録シートの搬送力を発生させるピンチ
    ローラ、該ピンチローラを前記搬送ローラに所定の圧で
    当接させるピンチローラ当接手段、前記搬送ローラとピ
    ンチローラとのニップ部の上流であって前記ピンチロー
    ラ当接手段の前記搬送ローラと対向する位置に設けられ
    た凸部、から構成され、前記レジ合わせの複数の基準
    を、前記ピンチローラと前記搬送ローラのニップ部との
    間、または、前記凸部と前記搬送ローラの対向部の間、
    としてなる請求項6記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、給紙モード切換手段を
    有し、該給紙モード切換手段の検出信号に応じて、給紙
    制御モードの変更手段、記録ヘッドと記録シートのギャ
    ップ調整手段、自動給紙装置の給紙方式切換手段、の少
    なくとも1つを駆動して給紙モードの切換を行う、 ことを特徴とする請求項5記載の記録装置。
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US08/674,990 US5620174A (en) 1992-07-31 1996-07-03 Sheet conveying apparatus

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JP2013216445A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Konica Minolta Inc 給紙装置、その制御方法及び画像形成システム。

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JP2013216445A (ja) * 2012-04-09 2013-10-24 Konica Minolta Inc 給紙装置、その制御方法及び画像形成システム。

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