JP3514362B2 - シリンダヘッドガスケット構造 - Google Patents

シリンダヘッドガスケット構造

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JP3514362B2 JP06840998A JP6840998A JP3514362B2 JP 3514362 B2 JP3514362 B2 JP 3514362B2 JP 06840998 A JP06840998 A JP 06840998A JP 6840998 A JP6840998 A JP 6840998A JP 3514362 B2 JP3514362 B2 JP 3514362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車等のエン
ジンのシリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介挿
されるシリンダヘッドガスケットの構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】かかるシリンダヘッドガスケットとして
は、ガスケットのシリンダ孔周囲部の強固な締結状態を
得ることによって耐久性を向上させるために、そのシリ
ンダ孔周囲部以外の部分である周辺部の、少なくとも一
部分の厚さを前記シリンダ孔周囲部よりも薄くして、そ
の周辺部の薄くした部分よりもシリンダ孔周囲部の厚さ
を相対的に厚くした、段差構造のガスケットがある。
【0003】上記の如き段差構造のシリンダヘッドガス
ケットを得る方法としては従来、シリンダ孔周囲部にグ
ロメットを付加する方法(例えば特開平4−73468
号公報参照)や、シリンダ孔周囲部と周辺部とで鋼材の
厚さを異ならせてそれらの鋼材を溶接で接合する方法
(例えば特開平7−27229号公報参照)の他、図6
に示すように、エッチング(表面腐食処理)によって周
辺部全体の板厚をシリンダ孔周囲部よりも薄くする方法
が知られている(例えば特開平5−44846号公報参
照)。ここで、図6中符号1および2は主板、3はそれ
らの主板間に挟まれる中板、4はそのガスケットのシリ
ンダ孔周囲部、5はそのガスケットの、シリンダ孔周囲
部4以外の部分である周辺部、そして6はシリンダヘッ
ド締め付けボルトを示し、また1a, 2a, 3aはそのガスケ
ットのシリンダ孔、1b, 2b, 3bはそのガスケットの上記
ボルト6用ボルト孔を示しており、このガスケットで
は、中板3の両面の周辺部5全体にエッチングが施され
て、その周辺部5全体の板厚がシリンダ孔周囲部4の板
厚よりも薄くされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エンジン
は、運転状態に応じて温度が大きく変化してその温度変
化により膨張収縮するので、特に、近年多用されている
アルミニウム合金製のエンジン本体(シリンダブロック
およびシリンダヘッド)と、バネ鋼製のシリンダヘッド
ガスケットとの組み合わせの場合に、熱膨張率の差によ
ってエンジン本体とガスケットとの間に平面方向のずれ
が生ずることがあり、かかるずれが大きくなると、ガス
ケットの周辺部に配置されたボルト孔の周縁部がシリン
ダヘッド締め付けボルトと干渉して、その周縁部に変形
が生じてしまうことがある。
【0005】しかして、上記のように厚さの薄い鋼材を
用いたりエッチングしたりして周辺部全体の板厚を薄く
したシリンダヘッドガスケットにおいては、ボルト孔周
縁部がシリンダヘッド締め付けボルトと干渉してその周
縁部に変形が生ずると、板厚の薄さゆえにその変形で周
縁部に応力集中が発生する可能性があった。
【0006】そこで、この問題を解決すべく研究を進め
た結果、本願発明者は以下の点に想到した。すなわち、
ガスケットの周辺部には上記のボルト孔周縁部の他に、
冷却水や潤滑油等のシール用のビード部も存在してい
て、それらが何れもシリンダ孔周囲部の締結状態に影響
を与えている。また一般に、シリンダヘッドやシリンダ
ブロックのシリンダヘッド締め付けボルト用のボルト孔
の周縁部には面取加工が施されているので、ガスケット
のボルト孔周縁部がその面取加工範囲の内側に位置する
場合には、そのボルト孔周縁部がシリンダ孔周囲部の締
結状態に与える影響は少ない。従って、ボルト孔周縁部
のみであればその厚さをガスケットの周辺部の他の部分
ほど薄くしなくても、シリンダ孔周囲部の締結状態に与
える影響は僅かであり、シリンダ孔周囲部の強い締結状
態は充分確保することができる。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上述の点に
鑑みて前記課題を有利に解決したガスケット構造を提供
することを目的とするものであり、この発明のシリンダ
ヘッドガスケット構造は、シリンダブロックとシリンダ
ヘッドとの間に介挿されるシリンダヘッドガスケット
の、シリンダ孔周囲部以外の部分である周辺部の少なく
とも一部分の厚さを、エッチングによって前記シリンダ
孔周囲部よりも薄くしたシリンダヘッドガスケット構造
において、前記ガスケットの周辺部のうち、シリンダヘ
ッドおよびシリンダブロックの少なくとも一方に設けら
れたシリンダヘッド締め付けボルト孔周縁部の面取加工
範囲の内側に位置する、シリンダヘッド締め付けボルト
用のボルト孔の周縁部の厚さを、前記シリンダ孔周囲部
と等しくするか、もしくは前記エッチングによって前記
シリンダ孔周囲部よりも薄くし、前記周辺部のうち、前
記ボルト孔の周縁部以外の部分の厚さを、前記エッチン
グによって前記ボルト孔の周縁部よりも薄くしたことを
特徴とするものである。
【0008】かかるシリンダヘッドガスケット構造によ
れば、シリンダヘッドガスケットのシリンダ孔周囲部以
外の部分である周辺部のうち、シリンダヘッド締め付け
ボルト用のボルト孔の周縁部を、シリンダヘッドおよび
シリンダブロックの少なくとも一方に設けられたシリン
ダヘッド締め付けボルト孔周縁部の面取加工範囲の内側
に位置するものとして、その周縁部の厚さを、シリンダ
孔周囲部と等しくするか、もしくはエッチングによって
そのシリンダ孔周囲部よりも薄くし、また周辺部のうち
のボルト孔の周縁部以外の部分の厚さをエッチングによ
ってそのボルト孔の周縁部よりも薄くすることによっ
て、相対的にシリンダ孔周囲部の厚さを上記周辺部のう
ちのボルト孔の周縁部以外の部分よりも厚くしてシリン
ダ孔周囲部の強固な締結状態を確保しつつ、その周辺部
のうちのボルト孔の周縁部の厚さをシリンダ孔周囲部の
厚さを超えない範囲で、その周辺部のうちのボルト孔周
縁部以外の部分よりも相対的に厚くしたので、ボルト孔
の周縁部がシリンダヘッド締め付けボルトと干渉してそ
の周縁部に変形が生じても、その変形で周縁部に応力集
中が発生するのを有効に防止することができる。
【0009】しかもこのシリンダヘッドガスケット構造
によれば、周辺部のうちのボルト孔周縁部以外の部分の
厚さをエッチングによってそのボルト孔周縁部よりも薄
くするエッチングのみを行うか、もしくはそのエッチン
グと同時に、ボルト孔周縁部の厚さをシリンダ孔周囲部
よりも薄くするエッチングを行うことになるので、一回
のエッチングで、シリンダ孔周囲部の強固な締結状態を
確保する効果とボルト孔周縁部の応力集中発生を防止す
る効果とを共に達成することができ、それゆえガスケッ
トの製造工程数の増加を回避することができる。
【0010】なお、この発明のシリンダヘッドガスケッ
ト構造は、前記シリンダヘッドガスケットを、そのガス
ケットの厚さ方向に二枚の主板とそれらの主板間に挟ま
れる一枚の中板との三枚の板材を重ねて構成し、前記中
板の一方の面の前記周辺部の全体に前記エッチングを施
すとともに、前記中板の他方の面の前記周辺部の、前記
ボルト孔周縁部を除いた部分に前記エッチングを施した
ものでも良く、かかる構造によれば、例えばスクリーン
印刷等で前記中板の前記他方の面のボルト孔の周縁部を
覆ってその周縁部をエッチングし残すことで、容易かつ
確実に、周辺部のうちのボルト孔の周縁部の厚さをシリ
ンダ孔周囲部より薄くするとともに周辺部のうちの他の
部分の厚さをそのボルト孔周縁部より薄くすることがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
実施例によって、図面に基づき詳細に説明する。なお、
図中、図6の従来例におけると同様の部分はそれと同一
の符号にて示す。ここに、図1は、この発明のシリンダ
ヘッドガスケット構造の一実施例を模式的に示す断面
図、図2は、その実施例のシリンダヘッドガスケット構
造のガスケット周辺部を拡大して示す断面図である。
【0012】この実施例のシリンダヘッドガスケット構
造は、図2に示すように自動車用エンジンのシリンダブ
ロック7とシリンダヘッド8との間に介挿されるシリン
ダヘッドガスケットのものであって、二枚の主板1およ
び2と、それらの主板1,2間に挟まれる一枚の中板3
とを具える三枚重ねの構成となっており、それら主板
1,2および中板3は各々、中央部にシリンダ孔1a, 2
a, 3aを有するとともに、それらのシリンダ孔1a〜3aの
周囲部4以外の部分である周辺部5にシリンダヘッド締
め付けボルト6の挿通用のボルト孔1b, 2b, 3bを有して
いる。
【0013】そしてこの実施例では、中板3の周辺部5
の両面にエッチングが施されてその周辺部5の板厚が、
図2中仮想線で示す元の板厚よりも薄くされているもの
の、中板3の図では下向きの面については周辺部5の全
域にわたってエッチングが施されている一方で、中板3
の図では上向きの面については、例えばスクリーン印刷
等で被覆することにより、シリンダヘッド8のシリンダ
ヘッド締め付けボルト挿通用のボルト孔8aの入口の面取
部8bの大きさよりも小さい外径の部分であるボルト孔3b
の周縁部3cを除いて、周辺部5にエッチングが施されて
いる。
【0014】なお、この実施例ではかかるエッチングを
施した後に、中板3への図示しない冷却水通流孔の孔あ
け加工を行っており、これは、エッチングを行う範囲と
行わない範囲との境界を跨いで冷却水通流孔を設けるよ
うな場合に先に孔あけを行ってからエッチングを行う
と、そのエッチングによって冷却水通流孔の内周面が部
分的に腐食されて部分的に拡径し、それによって冷却水
通流孔の内周面に段差が生じて応力集中発生を招く可能
性があるからであり、この実施例では上記のように冷却
水通流孔の孔あけ加工前にエッチングを済ませておくの
で、冷却水通流孔の内周面にエッチングによって段差が
生じて応力集中発生を招くということがない。
【0015】かかる実施例のシリンダヘッドガスケット
構造によれば、シリンダヘッドガスケットの中板3の、
シリンダ孔周囲部4以外の部分である周辺部5のうちの
ボルト孔3bの周縁部3cの厚さを、図では下向きの面のみ
のエッチングによってシリンダ孔周囲部4よりも薄く
し、また周辺部5のうちのボルト孔3bの周縁部3c以外の
部分の厚さを両面のエッチングによってそのボルト孔3b
の周縁部3cよりも薄くすることによって、相対的にシリ
ンダ孔周囲部4の厚さを上記周辺部5のうちのボルト孔
3bの周縁部3c以外の部分よりも厚くしてシリンダ孔周囲
部4の強固な締結状態を確保しつつ、その周辺部5のう
ちのボルト孔3bの周縁部3cの厚さをシリンダ孔周囲部4
の厚さを超えない範囲で、その周辺部5のうちのボルト
孔3bの周縁部3c以外の部分よりも相対的に厚くしたの
で、ボルト孔3bの周縁部3cがシリンダヘッド締め付けボ
ルト6と干渉してその周縁部3cに変形が生じても、その
変形で周縁部3cに応力集中が発生するのを有効に防止す
ることができる。
【0016】しかもこの実施例のシリンダヘッドガスケ
ット構造によれば、中板3の周辺部5のうちのボルト孔
3bの周縁部3c以外の部分の厚さをそのボルト孔3bの周縁
部3cよりも薄くする図では上向きの面のエッチングと同
時に、ボルト孔3bの周縁部3cの厚さをシリンダ孔周囲部
4よりも薄くする図では下向きの面のエッチングを行う
ので、一回のエッチングで、シリンダ孔周囲部4の強固
な締結状態を確保する効果とボルト孔周縁部3cの応力集
中発生を防止する効果とを共に達成することができ、そ
れゆえガスケットの製造工程数の増加を回避することが
できる。
【0017】さらにこの実施例のシリンダヘッドガスケ
ット構造によれば、シリンダヘッドガスケットを、その
ガスケットの厚さ方向に二枚の主板1,2とそれらの主
板間に挟まれる一枚の中板3との三枚の板材を重ねて構
成し、中板3の図では下向きの面の周辺部5の全体にエ
ッチングを施すとともに、スクリーン印刷等で、中板3
の図では上向きの面の周辺部5の、ボルト孔3bの周縁部
3cを除いた部分にエッチングを施しているので、容易か
つ確実に、周辺部5のうちのボルト孔3bの周縁部3cの厚
さをシリンダ孔周囲部4より薄くするとともに周辺部5
のうちの他の部分の厚さをそのボルト孔3bの周縁部3cよ
り薄くすることができる。
【0018】そしてこの実施例のシリンダヘッドガスケ
ット構造によれば、二枚の主板1,2の間に挟まれるた
め通常は表面にゴムコーティング層を設けない中板3を
エッチングするので、エッチングを容易に行うことがで
き、しかもその中板3をエッチングによって薄くすると
ともに、ゴムコーティングを二枚の主板1,2の各々の
外表面のみに施すことで、ガスケット全体としての熱伝
導性を良好ならしめることができる。
【0019】さらに、このようなエッチングによるガス
ケットの厚さ調整には、例えば多種多様なエンジンのヘ
ッドやシリンダブロックの剛性に適合するシール力を確
保するための微妙な板厚調整が容易に可能になるという
利点があり、それゆえかかるエッチングによる生産方法
は、一定の原板材厚さから適切なシール力を有するガス
ケット材を製造できる、コストメリットのある生産方法
である。
【0020】図3〜図5は、この発明のシリンダヘッド
ガスケット構造のさらに他の実施例をそれぞれ示してお
り、これらの図中仮想線は、図2におけると同様に元の
板厚を示している。
【0021】図3に示す実施例では、ガスケットを上記
実施例と同様に二枚の主板1,2とそれらの主板間に挟
まれる一枚の中板3との三枚の板材を重ねて構成し、そ
の中板3の両面共ボルト孔3bの周縁部3cを含めて周辺部
5の全域にエッチングを施すとともに、その中板3の両
面のボルト孔3bの周縁部3cのみエッチングによる板厚減
少量をそれ以外の部分よりも少なくしている。かかるエ
ッチングは、例えば最初に中板3の両面共ボルト孔3bの
周縁部3cをスクリーン印刷等で被覆しておいて周辺部5
のそれ以外の部分にエッチングを施し、その後、その周
縁部3cの被覆を除去して周辺部5の全域にエッチングを
施すことで、達成することができる。
【0022】図4に示す実施例では、ガスケットを二枚
の主板1,2を重ねて構成し、主板1の内側の面(主板
2に対向する面)と、主板2の内側の面(主板1に対向
する面)との各々の周辺部5において、ボルト孔1b, 2b
の周縁部1c, 2c以外の部分にエッチングを施している。
【0023】図5に示す実施例では、ガスケットを一枚
の主板1にて構成し、その主板1の両面の周辺部5にお
いて、ボルト孔1bの周縁部1c以外の部分にそれぞれエッ
チングを施している。
【0024】これら図3〜図5に示す実施例によって
も、シリンダ孔周囲部4の強固な締結状態を確保しつ
つ、周辺部5のボルト孔周縁部に応力集中が発生するの
を有効に防止することができる。
【0025】以上、図示例に基づき説明したが、この発
明は上述の例に限定されるものでなく、例えばこの発明
の構造は、自動車用エンジン以外のエンジンのシリンダ
ヘッドガスケットにも適用することができる。
【0026】
【効果】かくしてこの発明のシリンダヘッドガスケット
構造によれば、ボルト孔の周縁部がシリンダヘッド締め
付けボルトと干渉してその周縁部に変形が生じても、そ
の変形で周縁部に応力集中が発生するのを有効に防止す
ることができる。
【0027】しかもこの発明のシリンダヘッドガスケッ
ト構造によれば、一回のエッチングで、シリンダ孔周囲
部の強固な締結状態を確保する効果とボルト孔周縁部の
応力集中発生を防止する効果とを共に達成することがで
き、それゆえガスケットの製造工程数の増加を回避する
ことができる。
【0028】なお、この発明のシリンダヘッドガスケッ
ト構造は、前記シリンダヘッドガスケットを、そのガス
ケットの厚さ方向に二枚の主板とそれらの主板間に挟ま
れる一枚の中板との三枚の板材を重ねて構成し、前記中
板の一方の面の前記周辺部の全体に前記エッチングを施
すとともに、前記中板の他方の面の前記周辺部の、前記
ボルト孔周縁部を除いた部分に前記エッチングを施した
ものでも良く、かかる構造によれば、例えばスクリーン
印刷等で前記中板の前記他方の面のボルト孔の周縁部を
覆ってその周縁部をエッチングし残すことで、容易かつ
確実に、周辺部のうちのボルト孔の周縁部の厚さをシリ
ンダ孔周囲部より薄くするとともに周辺部のうちの他の
部分の厚さをそのボルト孔周縁部より薄くすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のシリンダヘッドガスケット構造の一
実施例を模式的に示す断面図である。
【図2】上記実施例のシリンダヘッドガスケット構造の
ガスケット周辺部を拡大して示す断面図である。
【図3】この発明のシリンダヘッドガスケット構造の他
の一実施例のガスケット周辺部を拡大して示す断面図で
ある。
【図4】この発明のシリンダヘッドガスケット構造のさ
らに他の一実施例のガスケット周辺部を拡大して示す断
面図である。
【図5】この発明のシリンダヘッドガスケット構造のさ
らに他の一実施例のガスケット周辺部を拡大して示す断
面図である。
【図6】従来のシリンダヘッドガスケット構造を模式的
に示す断面図である。
【符号の説明】
1,2 主板 3 中板 1a, 2a, 3a シリンダ孔 1b, 2b, 3b ボルト孔 1c, 2c, 3c 周縁部 4 シリンダ孔周囲部 5 周辺部 6 シリンダヘッド締め付けボルト 7 シリンダブロック 8 シリンダヘッド 8a ボルト孔 8b 面取部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 安弘 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (72)発明者 緑川 輝明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社 本田技術研究所内 (72)発明者 小林 茂 埼玉県浦和市原山2丁目28番18号 日本 リークレス工業株式会社内 (72)発明者 青木 孝 埼玉県浦和市原山2丁目28番18号 日本 リークレス工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−44847(JP,A) 特開 昭62−63270(JP,A) 特開 昭62−278375(JP,A) 実開 平7−19667(JP,U) 実開 昭62−181756(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16J 15/08 F02F 11/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックとシリンダヘッドとの
    間に介挿されるシリンダヘッドガスケットの、シリンダ
    孔周囲部以外の部分である周辺部の少なくとも一部分の
    厚さを、エッチングによって前記シリンダ孔周囲部より
    も薄くしたシリンダヘッドガスケット構造において、 前記ガスケットの周辺部のうち、シリンダヘッドおよび
    シリンダブロックの少なくとも一方に設けられたシリン
    ダヘッド締め付けボルト孔周縁部の面取加工範囲の内側
    に位置する、シリンダヘッド締め付けボルト用のボルト
    孔の周縁部の厚さを、前記シリンダ孔周囲部と等しくす
    るか、もしくは前記エッチングによって前記シリンダ孔
    周囲部よりも薄くし、 前記周辺部のうち、前記ボルト孔の周縁部以外の部分の
    厚さを、前記エッチングによって前記ボルト孔の周縁部
    よりも薄くしたことを特徴とする、シリンダヘッドガス
    ケット構造。
  2. 【請求項2】 前記シリンダヘッドガスケットを、その
    ガスケットの厚さ方向に二枚の主板とそれらの主板間に
    挟まれる一枚の中板との三枚の板材を重ねて構成し、 前記中板の一方の面の前記周辺部の全体に前記エッチン
    グを施すとともに、前記中板の他方の面の前記周辺部
    の、前記ボルト孔周縁部を除いた部分に前記エッチング
    を施したことを特徴とする、請求項1記載のシリンダヘ
    ッドガスケット構造。
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