JP3513578B2 - スチレン樹脂の製造法 - Google Patents

スチレン樹脂の製造法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アクリル系粘着剤
の粘着付与剤として有用な、低分子量で、かつ分子量分
布幅の狭いオリゴマー状のスチレン樹脂の製造法に関す
るものである。 【0002】 【従来の技術】アクリル系粘着剤は、耐候性に優れ、ゴ
ム系粘着剤では使用不可能であった分野にまで粘着応用
製品を拡大し、現在ではテープ、ラベル、両面粘着テー
プ、粘着シート、ステッカー等、幅広い分野で使用され
ている。 【0003】また、従来、アクリル系粘着剤は原則とし
て、粘着付与剤を必要としないとされていたが、それ自
体がエチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート等のような極性の高いモノマ
ーから合成されているため、ポリエチレン、ポリプロピ
レンのような極性の低いポリオレフィン系の被着体に対
しては粘着力が劣るという欠点があった。 【0004】そのため、近年では、アクリル系粘着剤の
極性を改質し、各種被着体に適応させる目的で粘着付与
剤が添加されることが多くなった。 【0005】アクリル系粘着剤に添加される粘着付与樹
脂として、ロジンエステル系樹脂、テルペンフェノール
樹脂、芳香族変性テルペン樹脂、キシレン樹脂、スチレ
ン樹脂(ピュアーモノマー系)等を例示できる。 【0006】このうち、アクリル系粘着剤の特長である
透明性、耐候性の良さを生かした形での用途には、無
色、透明かつ耐候性の良いスチレン系樹脂が賞用され
る。 【0007】スチレン系樹脂には、スチレン樹脂および
α−メチルスチレン、ビニルトルエン、イソプロペニル
トルエン等のアルキルスチレン類を重合して得られるア
ルキルスチレン系樹脂がある。これらは通常、モノマー
純度が高く、色調が無色の樹脂でピュアーモノマー樹脂
とも呼ばれている。 【0008】一般にアクリル系粘着剤に粘着付与樹脂を
添加する場合、相溶性が問題となってくる。相溶性は粘
着付与樹脂の分子量や、アクリル系粘着剤、粘着付与樹
脂の両者の極性等に左右される。 【0009】アクリル系粘着剤において、軟化点は粘着
物性に影響し、軟化点が高いと低温接着性に劣り、反対
に軟化点が低いと高温接着性に劣ることになり、軟化点
は70〜100℃程度が好ましいとされている。 【0010】上記のスチレン系樹脂のうち、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン、イソプロペニルトルエン等
のアルキルスチレン類を重合して得られるアルキルスチ
レン系樹脂は、低分子量で且つ分子量分布幅が狭く、相
溶性に優れ、さらに軟化点も70〜80℃のものがあ
り、賞用されている。 【0011】しかしながら、原料モノマーであるアルキ
ルスチレン類は、通常入手が困難で、かつコスト高とな
るため好ましくない。 【0012】一方、スチレンモノマーは容易に入手でき
るが、スチレン樹脂は粘着付与樹脂として広く使用され
るまでには至っていない。その理由は、スチレン樹脂は
一般に分子量分布幅が広く、且つ高分子量成分の含有量
が比較的多いため、アクリル系粘着剤との相溶性に欠け
るためである。特に粘着付与剤として適当な軟化点70
〜100℃品では、高分子量成分が多くなりすぎ、実質
粘着付与剤として使用できないのが現状である。 【0013】つまり、従来のオリゴマー状のスチレン樹
脂の場合、相溶性に関係する分子量(特に高分子量成
分)と軟化点のバランスに欠けており、低分子量で、分
子量分布幅が狭く(特にMz/Mw比の小さい)、且つ
粘着付与剤として適当な軟化点を有する樹脂が望まれて
いる。 【0014】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のスチ
レン樹脂の欠点である相溶性と軟化点のバランスの悪さ
を改善し、粘着付与剤として使用可能なスチレン樹脂の
製造法を提供する事を目的とする。 【0015】 【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、スチレンのカチオン重合過程で生成する高
分子量生成物を如何に減少させ、低分子量で分子量分布
幅の狭いスチレン樹脂を得るかについて鋭意研究を行っ
た。その結果、ある特定の条件下でスチレンを反応させ
ると、高分子量成分の生成が少なく、低分子量で分子量
分布幅が狭く、相溶性と軟化点のバランスの改善された
スチレン樹脂が得られることを見い出し、本発明を完成
させるに至った。即ち、本発明は、スチレンをカチオン
重合する際、溶媒中に三フッ化ホウ素系触媒を使用し、
溶媒中の水分量が200〜600ppmになるように調
整し、スチレンモノマーを滴下重合させたものである。 【0016】ここで反応温度は、25〜45℃で製造し
たスチレン樹脂が特に好ましい。 【0017】また、スチレン樹脂として、スチレンモノ
マーの重量がM(kg)で、三フッ化ホウ素系触媒の三
フッ化ホウ素の重量がC(kg)、スチレンモノマーの
滴下時間がT(時間)であるとき、M/(T×C)が4
0〜120(1/時間)であるスチレン樹脂が特に好ま
しい。 【0018】本発明で用いられるスチレンモノマーは、
工業的に使用されている純度(99.6%以上)のもの
で、含有する水分は通常含有する10〜50ppmのも
のであればよい。 【0019】本発明で用いられる触媒は三フッ化ホウ素
系触媒である。三フッ化ホウ素系触媒はその形態とし
て、三フッ化ホウ素ガス、三フッ化ホウ素エチルエーテ
ル錯体、三フッ化ホウ素フェノール錯体、三フッ化ホウ
素メチルアルコール錯体、三フッ化ホウ素エチルアルコ
ール錯体、三フッ化ホウ素酢酸錯体、三フッ化ホウ素メ
チルエーテル錯体、三フッ化ホウ素モノエチルアミン錯
体、三フッ化ホウ素ピリジン錯体、三フッ化ホウ素n−
ブチルエーテル錯体、三フッ化ホウ素テトラハイドロフ
ラン錯体等が挙げられるが、三フッ化ホウ素量として所
定量使用する限りにおいては、いずれの形態であっても
構わない。 【0020】本発明で用いられる重合溶媒としては、通
常使用される芳香族炭化水素系溶媒、脂環族炭化水素系
溶媒または脂肪族炭化水素系溶媒の何れでもよい。 【0021】例えば、芳香族炭化水素系溶媒としては、
ベンゼン、トルエン、キシレンなどがある。脂環族炭化
水素系溶媒としてはシクロヘキサン、パラメンタンなど
がある。脂肪族炭化水素系溶媒としては、ヘキサン、ヘ
プタンなどがある。これらの中で、特に好ましくは、経
済性、安全性、さらには、後述する添加水の分散性など
の点からトルエンが好ましい。 【0022】かかる有機溶媒の使用量は、特に制限はな
いが、通常、スチレン単量体に対して、0.2〜5重量
比、好ましくは0.5〜2重量比の割合である。 【0023】本発明では、溶媒中の水分の量を200〜
600ppmに調整する必要がある。 【0024】溶媒中の水分の調整は、予め溶媒中の水分
量を測定し、通常では足りない水分を計量し、溶媒中に
添加することで容易に達成することが出来る。この際、
水分は必ずしも溶媒中に均一分散、または溶解させる必
要はない。 【0025】水分量が200ppm以下では高分子量成
分の生成割合が多く、目的とするスチレン樹脂が得られ
ない。また水分量が600ppm以上では軟化点が低く
なりすぎ、アクリル系粘着剤における耐熱特性の点で劣
り、良くない。 【0026】反応温度は好ましくは25〜45℃である
が、より好ましくは30〜40℃である。25℃以下で
は、著しく高分子量成分が出来やすく、また反対に45
℃以上では、充分な軟化点のものが得られない。 【0027】本発明では、モノマーの滴下速度および使
用触媒量も重要で、特に好ましくはスチレンモノマーの
重量がM(kg)で、三フッ化ホウ素系触媒の三フッ
ホウ素の重量がC(kg)、スチレンモノマーの滴下時
間がT(時間)であるとき、M/(T×C)が40〜1
20(1/時間)である。 【0028】M/(T×C)の比が40以下の場合は分
子量が低くなりすぎて充分な軟化点のものが得られな
い。また反対に120以上では高分子量成分が多くなり
すぎ相溶性に欠ける。 【0029】このように本発明は、有機溶媒中の水分を
200〜600ppmに調整し、所定量の三フッ化ホウ
素触媒を仕込んだ後、好ましくは反応温度25〜45℃
の条件下、あるいは好ましくはモノマー滴下スピードと
触媒量の関係M/(T×C)が40〜120になるよう
スチレン単量体を滴下、重合してゆくのである。モノマ
ー滴下終了後の後反応は、特に制限されるものでなく通
常の0.5〜5時間行えばよい。本発明において反応終
了後に樹脂を回収する方法は常法通りでよく、例えば
水、水蒸気、アルカリ水溶液などで、触媒を失活させ、
水洗などで触媒を除去した後、常圧もしくは減圧蒸留ま
たは水蒸気蒸留などで溶媒および未反応モノマーを留去
することにより、無色透明、重量平均分子量Mwが22
00〜3800、Z平均分子量/重量平均分子量が2.
0以下であるスチレン重合体が得られる。該スチレン重
合体はアクリル系粘着剤に相溶性が良好で、軟化点は、
90〜105℃となり粘着付与剤として最適な軟化点を
有する。 【0030】本発明のスチレン樹脂は、アクリル系粘着
剤の粘着付与剤として使用できるだけでなく、高分子量
成分が少なく、分子量分布幅が狭いという特徴から、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のベースポリマーとの相溶性
が向上し、これらベースポリマーと組み合わせることに
よって、各種粘着剤、ホットメルト接着剤を提供するこ
とができる。 【0031】また、電子トナーの樹脂成分として使用し
た場合、溶融粘度特性が良好で、低温定着性、保存性の
優れたトナーを提供することができる。さらには、ポリ
カーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリ
スチレン樹脂等の芳香族系プラスチックの改質材に適用
した場合には、優れた成形性改良効果を発揮する。 【0032】その他の用途として、顔料分散剤、インキ
塗料改質剤としても使用でき、顔料分散剤の場合は優れ
た分散性を発揮し、インキ・塗料改質材に応用した場合
には、塗膜の密着性改良効果が認められる。 【0033】本発明の方法によれば、従来のスチレン単
独樹脂と比較して高分子量成分の極めて少なく、分子量
分布幅の狭いスチレン樹脂を製造できる。該スチレン樹
脂は、アクリルをはじめ、各種ベースポリマーとの相溶
性が極めて良好で、しかも原料として安価で入手性に優
れたスチレンを使用するため、経済的な粘着付与剤を提
供できる。さらに、電子トナー用樹脂、プラスチック改
質材、顔料分散剤、塗料用添加剤等としても好適に使用
できる。 【0034】 【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げ、本発明を更
に具体的に説明するが本発明は特許請求の範囲を越えな
い限りこれらの実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中、ppmおよび%は重量基準である。ま
た、実施例中の樹脂の評価は、次の方法により実施し
た。 ・軟化点(環球法) JIS−K−2531による。 ・色相 APHA色数(ハーゼンカラー);APHA法 ・分子量および分子量分布測定 下記条件でGPC測定し、ポリスチレン換算して求めた
ものである。 カラム:TSK−GEL G3000H8+G2000
H8×2本 溶媒:THF(テトラハイドロフラン) 流速:1.0ml/ml サンプル注入量:0.5wt/vol%,250μl注
入 ・アクリル系粘着剤性能試験 ブチルアクリレート系エマルジョン型粘着剤(ブチルア
クリレート/アクリル酸=97/3)にスチレン樹脂を
固形分重量比で10%配合し、ポリエステルフィルムに
アプリケーターを用いて塗工し、乾燥後、のり厚が50
μmの試験片を得て、下記の評価を行った。 <相溶性>アクリル粘着剤を塗布した試験片の透明度を
目視で判定した。 ○ ──透明 △ ──やや白渇 × ──不透明 <ボールタック>J.Dow法(23℃)によるボール
タックを測定。 <耐熱保持力>ステンレス板に試験片を25×25mm
で貼り付け、80℃の恒温槽中で、荷重1kgを掛け、
1時間後のずれを測定。 【0035】実施例1 撹拌機、温度計、ジャケット冷却、スチーム蛇管、窒素
導入口、モノマー供給ラインを取り付けた内容積200
Lの反応装置を充分乾燥し、窒素ガスで置換した後、ト
ルエン(水分含有量:50ppm)60kg、およびト
ルエン中の水分が300ppmになる様、水を0.01
5kg仕込んだ。次いで三フッ化ホウ素エチルエーテル
錯体(三フッ化ホウ素含有量:48重量%)0.6kg
を仕込み、10分間撹拌した。次に窒素ガス気流中、撹
拌しながらスチレンモノマー(水分含有量15ppm)
60kgを2.31時間かけて滴下し、重合した。この
時の、反応条件、M/(T×C)の関係は90(1/時
間)であった。(ただし、M:スチレンモノマー(k
g),T:モノマー滴下時間(時間),C:三フッ化ホ
ウ素触媒量(kg))重合温度は35〜40℃に保っ
た。スチレンモノマー滴下終了後、同温度にて更に2時
間撹拌し重合を終了とした。重合反応終了後、内容積3
00Lの水洗装置に反応生成液を移送し、20Lの水を
加えて触媒を不活性化し、100Lの水で反応生成液を
3回水洗し、触媒を除去した。この反応生成液を200
Lの蒸留装置に移し、大部分のトルエンを大気圧下で留
去し、次いで5mmHgの圧力で、未反応、低沸点重合
物を留去させ、液温が240℃に達した時点で内容物を
取り出した。得られたスチレン樹脂の性状は、APHA
色数=30未満、重量平均分子量=2840、Mz/M
w=1.97、軟化点=98℃であった。重合結果およ
びアクリル系粘着剤での性能試験結果を表1に示す。 【0036】実施例2 実施例1において、モノマー滴下時間を3.47時間に
変更し、M/(T×C)の関係を60(1/時間)にし
た以外は、実施例1と全く同様に行った。重合結果及び
アクリル系粘着剤での性能試験結果を表1に示す。 【0037】実施例3 実施例1において、三フッ化ホウ素エチルエーテル触媒
を0.48kg、モノマー滴下時間を4.00時間に変
更し、M/(T×C)の関係を67(1/時間)にした
以外は実施例1と全く同様に行った。重合結果及びアク
リル粘着剤での性能試験結果を表1に示す。 【0038】実施例4 実施例1において、三フッ化ホウ素エチルエーテル触媒
を0.50kg、モノマー滴下時間を2.08時間に変
更し、M/(T×C)の関係を100(1/時間)にし
た以外は実施例1と全く同様に行った。重合結果及びア
クリル粘着剤での性能試験結果を表1に示す。 【0039】実施例5 実施例1において、三フッ化ホウ素エチルエーテル触媒
を0.55kg、モノマー滴下時間を2.57時間に変
更し、M/(T×C)の関係を87(1/時間)に変更
した以外は、実施例1と全く同様に行った。重合結果及
びアクリル粘着剤での性能試験結果を表1に示す。 【0040】実施例6 実施例1において、トルエンの水分を550ppm、三
フッ化ホウ素エチルエーテル触媒を0.55kg、モノ
マー滴下時間を2.55時間、M/(T×C)の関係を
89(1/時間)に変更した以外は、実施例1と全く同
様に行った。重合結果及びアクリル粘着剤での性能試験
結果を表1に示す。 【0041】実施例7 実施例1において、トルエンの水分を600ppm、三
フッ化ホウ素エチルエーテル触媒を0.55kg、モノ
マー滴下時間を2.58時間、M/(T×C)の関係を
87(1/時間)に変更した以外は、実施例1と全く同
様に行った。重合結果及びアクリル粘着剤での性能試験
結果を表1に示す。 【0042】比較例1,2 実施例1において、トルエンの水分を50ppm(比較
例1)または900ppm(比較例2)に変更した以外
は、実施例1と同様に行った。重合結果及びアクリル粘
着剤での性能試験結果を表2に示す。 【0043】比較例3,4 実施例1において、反応温度を20〜25℃(比較例
3)または45〜50℃(比較例4)に変更した以外
は、実施例1と全く同様に行った。重合結果及びアクリ
ル粘着剤での性能試験結果を表2に示す。 【0044】比較例5,6 実施例1において、モノマー滴下時間を5.71時間ま
たは1.54時間に変更し、M/(T×C)の関係を3
5(1/時間)(比較例5)または130(1/時間)
(比較例6)に変更した以外は、実施例1と全く同様に
行った。重合結果及びアクリル粘着剤での性能試験結果
を表2に示す。 【0045】 【表1】【0046】 【表1】【0047】 【表1】【0048】 【表1】【0049】 【表2】【0050】 【表2】【0051】 【表2】【0052】 【効果】本発明によれば、従来のスチレン樹脂と異な
る、低分子量で分子量分布幅が狭く、アクリル系粘着剤
との相溶性が非常に良好で、かつ軟化点が粘着付与剤と
して有用な90〜105℃のスチレン樹脂が安定して得
られる。該スチレン樹脂はアクリル樹脂のみならず、各
種エラストマーとの相溶性が極めて良好で、しかも原料
として安価で入手性の優れたスチレンを使用するため、
経済性の優れた粘着付与剤を提供できる。さらに該スチ
レン樹脂は、電子トナー用樹脂、プラスチック改質材、
顔料分散剤、塗料用添加剤等としても、好適に使用で
き、その工業的利用価値は極めて高い。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 スチレンを有機溶媒中で三フッ化ホウ素
    系触媒存在下、カチオン重合させスチレン樹脂を製造す
    る方法において、反応温度が25〜45℃で、溶媒中の
    水分量が200〜600ppmで、且つスチレンの重量
    がM(kg)で、三フッ化ホウ素系触媒の三フッ化ホウ
    素の重量がC(kg)、スチレンモノマーの滴下時間が
    T(時間)であるとき、M/(T×C)が40〜120
    (1/時間)で行うことを特徴とするスチレン樹脂の製
    造法。
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