JP3513378B2 - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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JP3513378B2
JP3513378B2 JP32654797A JP32654797A JP3513378B2 JP 3513378 B2 JP3513378 B2 JP 3513378B2 JP 32654797 A JP32654797 A JP 32654797A JP 32654797 A JP32654797 A JP 32654797A JP 3513378 B2 JP3513378 B2 JP 3513378B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ、液
晶表示装置用ガラス基板、PDP(プラズマディスプレ
イパネル)用ガラス基板などの各種の被処理基板に対し
て処理を施すための基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造工程においては、半導
体ウエハや角形ガラス基板に対して種々の処理を施すた
めの基板処理装置が用いられる。基板処理装置には、通
常、処理対象である基板を所定方向に向けて搬送するた
めの装置が備えられている。この基板を搬送するための
装置としては、たとえば、水平面に沿って回動可能な下
アームと、この下アームの先端において垂直面に沿って
回動可能な上アームとを含む屈伸式の搬送ロボットを例
示することができる。
【0003】この屈伸式の搬送ロボットは、下アームと
上アームとが上下に重なり合った収縮状態から、下アー
ムが回転され、上アームが下アームの回転方向とは逆方
向に下アームの回転角度の2倍の角度だけ回転されるこ
とにより、下アームおよび上アームが展開した伸長状態
に変位できる。上アームの先端上面には、搬送すべき基
板をその裏面の周縁部の複数箇所で保持するための保持
部が設けられている。これにより、上アームの保持部に
基板を保持した状態で、上アームおよび下アームを屈伸
させることにより、基板を所定の方向に搬送することが
できる。
【0004】この搬送ロボットにおいて、上アームに駆
動源からの駆動力を伝達するための伝達機構として、プ
ーリおよびベルトを含むベルト機構が用いられることが
ある。上アームに駆動力を伝達するためのベルト機構の
概念的な構成を図5に示す。このベルト機構には、駆動
源からの駆動力が入力される駆動プーリ1と、上面にア
ーム2の基端部が固定された従動プーリ3と、駆動プー
リ1および従動プーリ3に巻き掛けられたベルト4とが
備えられている。駆動プーリ1および従動プーリ3は、
その周面に多数の歯が形成された歯付プーリで構成さ
れ、ベルト4は、いわゆるタイミングベルトで構成され
ている。したがって、駆動プーリ1を基板の搬送距離に
応じた角度だけ回転させると、この駆動プーリ1の回転
がベルト4を介して従動プーリ3に伝達されて、従動プ
ーリ3が駆動プーリ1の回転角度に対応した角度だけ回
転する。これにより、アーム2に保持された基板が、所
望の位置まで精度良く搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ベルト機構では、基板の搬送を繰り返すうちに、駆動プ
ーリ1および従動プーリ3の歯またはベルト4の歯が摩
耗して、駆動プーリ1および従動プーリ3に巻き掛けら
れたベルト4に弛みを生じることがあった。ベルト4に
弛みが生じると、駆動プーリ1の回転角度が従動プーリ
3に確実に伝達されず、アーム2による基板の搬送精度
にばらつきを生じるおそれがある。したがって、ベルト
機構を備えた基板処理装置においては、ベルト4の張力
を定期的に調整したり、ベルト4を新品と交換したりす
る必要があった。
【0006】また、駆動プーリ1および従動プーリ3の
歯やベルト4の歯の摩耗粉が、パーティクルとなって基
板に付着し、基板を汚染するおそれがあった。そこで、
本発明の目的は、プーリおよびベルトの摩耗が抑制され
た基板処理装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板に対
する処理を行うために移動する移動部材と、駆動源から
の駆動力を上記移動部材に与えるために、回転可能に設
けられて金属材料からなるプーリおよびこのプーリに巻
き掛けられたベルトを有する駆動力伝達機構とを備え
薬液を用いて基板に処理を施す基板処理装置であって、
上記プーリの上記ベルトに接触する表面には、多孔質皮
膜を形成し、その多孔質皮膜にフッ素樹脂を含浸させる
処理が施されていることを特徴とする基板処理装置であ
る。
【0008】上記プーリは、その周面に多数の歯が形成
された歯付プーリで構成されるのが好ましく、ベルト
は、プーリの周面と接触する面に多数の歯が形成された
タイミングベルトで構成されるのが好ましい。この構成
によれば、プーリのベルトに接触する表面に多孔質皮
膜を形成して、その多孔質皮膜にフッ素樹脂を含浸させ
る処理が施されているので、プーリとベルトとの間で生
じる摩擦力が小さくなり、プーリやベルトが摩耗するの
を抑制することができる。また、耐熱性および耐薬液性
が向上する。よって、フッ酸などの薬液がプーリやベル
トに付着しても、その薬液成分によってプーリやベルト
が腐食されるおそれがない。
【0009】これにより、プーリやベルトの摩耗に起因
したベルトの弛みを防止することができるので、ベルト
の張力を一定張力に保つための張力調整の頻度を減らす
ことができる。また、プーリおよびベルトの寿命を延ば
すことができる。さらには、プーリおよびベルトの摩耗
が抑制されることにより、摩耗によって生じるパーティ
クルの量が減少するので、このパーティクルによって基
板が汚染されるおそれを少なくすることができる。
【0010】請求項2記載の発明は、上記移動部材は、
基板を保持するための基板保持部材を含むことを特徴と
する請求項1記載の基板処理装置である。この請求項2
に記載されているように、移動部材が基板保持部材で基
板を保持しつつ移動できるものである場合、プーリやベ
ルトの摩耗に起因したベルトの弛みを防止することがで
きるので、移動部材による基板の搬送精度を良好に保つ
ことができる。また、他に設けられた基板保持手段(た
とえばスピンチャック)との間で基板の受渡しを行う際
に、その基板保持手段が設けられた位置まで基板保持部
材を精度良く移動させることができるので、基板保持部
材と他の基板保持手段との間で基板を受渡しを良好に行
うことができる。
【0011】また、請求項3記載のように上記多孔質
皮膜は、無電解ニッケルめっき皮膜または硬質アルマイ
ト皮膜であってもよい。請求項4記載の発明は、上記プ
ーリに関して両側に位置する上記ベルトの外周面にそれ
ぞれ接触した2つのテンションローラと、これら2つの
テンションローラを、上記ベルトと交差する方向に連動
して移動させるための連動機構とをさらに含むことを特
徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理
装置である。この構成によれば、2つのテンションロー
ラを個別に移動させる必要がなく、ベルトの張力を簡単
に調整することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板処理装置の一部の構成を概
念的に示す平面図である。この基板処理装置は、たとえ
ば、半導体ウエハW(以下、単に「ウエハW」とい
う。)の表面に付着しているパーティクル、研磨剤また
は余分な薄膜などの不要物を除去するためのものであ
り、薬液処理部MTCおよび水洗・乾燥処理部DTCを
備えている。また、薬液処理部MTCと水洗・乾燥処理
部DTCとの間には、ウエハWを薬液処理部MTCから
水洗・乾燥処理部DTCへ移送するための搬送ロボット
STRが備えられている。
【0013】処理対象であるウエハWは、まず、薬液処
理部MTCに搬入されるようになっている。薬液処理部
MTCには、ウエハWを水平に保持しつつ回転するスピ
ンチャック11と、スピンチャック11に保持されたウ
エハWの表面に、たとえばフッ酸などの薬液を供給する
ための薬液ノズル(図示せず)とが備えられている。薬
液処理部MTCに搬入されたウエハWは、スピンチャッ
ク11によって回転されつつ、その表面に薬液ノズルか
ら薬液が供給されることにより、薬液による洗浄処理が
施される。
【0014】薬液処理部MTCでの処理を受けたウエハ
Wは、搬送ロボットSTRによって水洗・乾燥処理部D
TCへと移送される。水洗・乾燥処理部DTCには、ウ
エハWを水平に保持しつつ回転するスピンチャック21
と、スピンチャック21に保持されたウエハWの表面に
純水を供給するための純水ノズル(図示せず)とが備え
られている。水洗・乾燥処理部DTCは、スピンチャッ
ク21に保持されたウエハWの表面に純水ノズルから純
水を供給して、ウエハWの表面に付着している薬液を除
去する。その後、スピンチャック21を高速回転させ
て、ウエハWに付着している水分を遠心力で振り切って
乾燥させる。
【0015】図2は、搬送ロボットSTRの構成を示す
断面図である。搬送ロボットSTRは、鉛直方向に沿う
回転軸線C1まわりに回動される下アーム31と、この
下アーム31の先端において鉛直方向に沿う回転軸線C
2まわりに回動自在であるように設けられた上アーム3
2とを備えている。上アーム32には、ウエハWの周縁
に沿う円弧形状のガイド面を有する複数のハンド部材3
3が設けられており、このハンド部材33のガイド面が
ウエハWの端面に当接した状態で、複数のハンド部材3
3によってウエハWを保持できる構造となっている。
【0016】下アーム31は、回転軸線C1に沿って配
置された回転軸34の回動が伝達されることによって回
動する。回転軸34の下端には、モータMからの回転力
がプーリ35,36およびタイミングベルト37によっ
て伝達されるようになっている。モータMの回転状態を
検出するために、このモータMにはエンコーダENが付
属している。
【0017】モータMが付勢されると、回転軸34が回
動し、それに伴って下アーム31が回転軸線C1まわり
に回動する。このとき、上アーム32は、下アーム31
に内蔵されたベルト機構(後述する)の働きにより、下
アーム31の回動方向とは反対方向に、下アーム31の
回動角度の2倍の角度だけ回動する。したがって、下ア
ーム31を図1において実線で示す待機状態から回転軸
線C1を中心として反時計回りに約90度回転させるこ
とにより、同図において二点鎖線で示すように、上アー
ム32を薬液処理部MTC内に進入させることができ
る。また、下アーム31を図1において実線で示す待機
状態から回転軸線C1を中心として時計回りに約90度
回転させることにより、同図において二点鎖線で示すよ
うに、上アーム32を水洗・乾燥処理部DTC内に進入
させることができる。すなわち、下アーム31と上アー
ム32とは、図1において実線で示す待機状態と、同図
において二点鎖線で示す展開された状態との間で屈伸し
て、ウエハWを薬液処理部MTCから水洗・乾燥処理部
DTCに移送することができる。
【0018】また、搬送ロボットSTRには、上アーム
32と薬液処理部MTCのスピンチャック11および水
洗・乾燥処理部DTCのスピンチャック21との間で、
ウエハWの受け渡しを行うことができるように、下アー
ム31および上アーム32が昇降自在にされている。具
体的には、回転軸34を包囲する保持筒38は、取付部
材41に取り付けられており、この取付部材41には、
鉛直方向に沿って配置されたガイドレール42上を摺動
する一対のガイドブロック43が固定されている。取付
部材41の下端は、エアシリンダ44のロッド44aに
連結されている。したがって、エアシリンダ44のロッ
ド44aを進退させることにより、保持筒38を上下動
させて、下アーム31および上アーム32を昇降させる
ことができる。
【0019】図3は、下アーム31の内部構成を示す断
面図であり、図4は、下アーム31の内部構成を簡略化
して示す平面図である。下アーム31は、回転軸34を
包囲する保持筒38に対して回動自在に設けられてお
り、ベアリング51を介して保持筒38の上端に取り付
けられたベース板52と、このベース板52の周縁から
立ち上がった周側板53と、周側板53の上端を閉塞す
るように設けられた天板54とを有している。なお、図
4には、天板54を取り除いた状態が示されている。
【0020】天板54は、回転軸34と天板54とを連
結するための連結部材55に対してボルト56によって
固定されている。また、連結部材55は、ベース板52
の基端部にボルト57で固定されている。したがって、
回転軸34の回動は、連結部材55を介してベース板5
2および天板54に伝達され、これにより、下アーム3
1が保持筒38(回転軸線C1)まわりに回動する。
【0021】下アーム31の内部には、下アーム31の
回動に連動して上アーム32を回動させるための駆動力
伝達機構としてのベルト機構60が備えられている。ベ
ルト機構60は、保持筒38の上端にボルト61で固定
された固定プーリ62と、ベース板52の先端付近に回
転軸線C2に沿って立設されたプーリ軸63まわりに回
動自在な従動プーリ64と、固定プーリ62および従動
プーリ64に掛け渡されたベルト65とを有している。
固定プーリ62および従動プーリ64は、その周面に多
数の歯が形成された歯付プーリで構成され、ベルト65
は、固定プーリ62および従動プーリ64と接触する面
に多数の歯が形成されたタイミングベルトで構成されて
いる。
【0022】従動プーリ64には、上方に突出した円柱
状の取付部66が一体的に形成されている。この取付部
66は、天板54の先端付近に形成された孔58を介し
て、天板54の上方に突出している。取付部66の上面
には、上アーム32の基端部32aがボルト59で固定
されている。これにより、従動プーリ64の回動に伴っ
て、上アーム32を下アーム31の先端において回転軸
線C2まわりに回動させることができる。
【0023】上記の構成により、下アーム31が、回転
軸線C1を中心として図4における時計回りに回転する
と、ベース板52に立設された従動プーリ64のプーリ
軸63が、固定プーリ62を中心として同図における時
計回りに公転する。このとき、固定プーリ62は保持筒
38に固定されて回転しないので、固定プーリ62に対
するプーリ軸63の公転により、従動プーリ64は、そ
の周面に形成された歯がベルト65の歯に噛み合いなが
ら、プーリ軸63まわりに図4における反時計回りに自
転する。その結果、従動プーリ64に取り付けられた上
アーム32が、回転軸線C2を中心として図4における
反時計回りに回転する。また逆に、下アーム31が、回
転軸線C1を中心として図4における反時計回りに回転
すると、従動プーリ64が、プーリ軸63まわりに同図
における時計回りに公転し、上アーム32が、回転軸線
C2を中心として同図における時計回りに自転する。
【0024】したがって、従動プーリ64の歯数を固定
プーリ62の歯数の1/2としておけば、上アーム32
を、下アーム31の回動方向とは反対方向に下アーム3
1の回動角度の2倍の角度だけ回動させることができ
る。上記したように、固定プーリ62および従動プーリ
64が歯付プーリで構成され、ベルト65がタイミング
ベルトで構成されているため、使用に伴って固定プーリ
62および従動プーリ63の歯やベルト65の歯が摩耗
し、ベルト65が弛むおそれがある。ベルト65が弛む
と、上アーム32が下アームの回転角度の2倍の角度だ
け正確に回転されず、上アーム32が水洗・乾燥処理部
DTCのスピンチャック21(図1参照)や薬液処理部
MTCのスピンチャック11(図1参照)の位置まで正
確に移動されないおそれがある。
【0025】そこで、この実施形態に係る基板処理装置
では、固定プーリ62および従動プーリ64の少なくと
も表面は、金属材料(鉄、ステンレス、銅、アルミニウ
ムあるいはこれらの合金等)で形成されており、固定プ
ーリ62および従動プーリ64の表面には、その表面の
摩擦係数よりも低い摩擦係数を有する低摩擦性材料がコ
ーティング処理されている。この固定プーリ62および
従動プーリ64に対する低摩擦性材料のコーティング処
理は、たとえば、固定プーリ62および従動プーリ64
の表面に無電解ニッケルメッキ皮膜(多孔質皮膜)を形
成し、その皮膜にフッ素樹脂を含浸させることによって
達成される。
【0026】これにより、固定プーリ62および従動プ
ーリとベルト65との間で生じる摩擦力が小さくなり、
固定プーリ62および従動プーリ64の歯やベルト65
の歯が摩耗するのを抑制することができるので、このよ
うな歯の摩耗に起因したベルト65の弛みを防止するこ
とができる。したがって、薬液処理部MTCのスピンチ
ャック11(図1参照)の下方に上アーム32を精度良
く位置させることができるので、上アーム32のハンド
部材33に基板を上手く保持させることができる。ま
た、水洗・乾燥処理部DTCのスピンチャック21(図
1参照)の上方に上アーム32を精度良く位置させるこ
とができるので、上アーム32に保持したウエハWを、
水洗・乾燥処理部DTCのスピンチャック21(図1参
照)に対して良好に受け渡すことができる。
【0027】また、固定プーリ62、従動プーリ64お
よびベルト65の摩耗が抑制されるから、固定プーリ6
2、従動プーリ64およびベルト65の寿命を延ばすこ
とができる。さらには、固定プーリ62、従動プーリお
よびベルト65の摩耗が抑制されることにより、摩耗に
よって生じるパーティクルの量が減少するので、このパ
ーティクルによって基板が汚染されるおそれを少なくす
ることができる。
【0028】そのうえ、低摩擦性材料にはフッ素樹脂が
含有されているので、固定プーリ62および従動プーリ
64の摩擦係数が低下するとともに、耐熱性および耐薬
液性が向上する。ゆえに、たとえ薬液を含む雰囲気が下
アーム31内に入り込んでも、薬液成分によって固定プ
ーリ62および従動プーリ64が腐食されるおそれがな
い。
【0029】また、この実施形態に係る基板処理装置に
は、たとえベルト65に弛みを生じた場合であっても、
ベルト65の張力を簡単に調整できるように、張力調整
機構70が備えられている。張力調整機構70は、鉛直
方向に沿う軸71a,72aまわりにそれぞれ回転自在
に設けられたテンションローラ71,72と、このテン
ションローラ71,72を連動して移動させる連動機構
73とを有している。
【0030】連動機構73は、軸71a,72aが相対
向する周縁位置に立設された回転板75を有し、この回
転板75は、ベース板52の中央付近に形成された円形
凹部74に嵌め込まれている。回転板75は、回転軸3
4(回転軸線C1)とプーリ軸63(回転軸線C2)と
を結ぶ直線上に設けられたボルト軸76によってベース
板52に取り付けられており、ベース板52に沿う平面
内でボルト軸76まわりに回転可能となっている。回転
板75には、ボルト軸76を中心とする円弧状の長穴7
7,78が形成されている。長穴77,78には、それ
ぞれ固定用ボルト79a,79bが挿通されており、こ
の固定用ボルト79a,79bを締結することによって
回転板75のベース板52に対する回転を規制できる。
【0031】テンションローラ71,72は、回転板7
5の上面にボルト軸76に関して対称に配置されてお
り、回転板75の回転位置にかかわらず、従動プーリ6
4に関して両側に位置するベルト65の外周面にそれぞ
れ接触可能にされている。このベルト機構60を組み立
てた直後の初期状態において、テンションローラ71の
軸71aおよびテンションローラ72の軸72aは、平
面視において回転軸線C1と回転軸線C2とを結ぶ直線
に直交する平面内に含まれている。
【0032】回転板75を回転させると、2つのテンシ
ョンローラ71,72が同じ回転量だけ連動して回転
し、2つのテンションローラ71,72がベルト65に
交差する方向に移動して、固定プーリ62と従動プーリ
64との間のベルト65の経路長が長くなり、ベルト6
5の張力が増加する。したがって、ベルト65の張力を
調整する際には、固定用ボルト79a,79bを緩めて
回転板75を回転させ、ベルト65の張力が所定の張力
となった状態で固定用ボルト79a,79bを締めれば
よく、2つのテンションローラ71,72の位置を個別
に調整する必要はない。ゆえに、ベルト65の張力を簡
単に調整することができる。
【0033】以上のようにこの実施形態によれば、固定
プーリ62および従動プーリ64の表面に低摩擦性材料
がコーティング処理されているので、固定プーリ62お
よび従動プーリ64やベルト65の摩耗が抑制される。
これにより、摩耗に起因したベルト65の弛みを防止す
ることができるから、上アーム32によるウエハWの搬
送精度を良好に保つことができる。また、ベルト65の
弛みが防止されるので、ベルト65の張力調整を頻繁に
行う必要がなく、張力調整を行うための手間を軽減する
ことができる。
【0034】さらに、張力調整機構70が備えられてい
るので、たとえベルト65に弛みが生じた場合であって
も、回転板75を回転させるだけで簡単にベルト65の
張力を調整することができる。ゆえに、ベルト65の張
力調整を行う必要が生じても、その調整作業に手間を要
するといったことがない。この発明の一実施形態の説明
は以上の通りであるが、この発明は、上記の実施形態に
限定されるものではない。たとえば、上記の実施形態に
おいて、固定プーリおよび従動プーリに対する低摩擦性
材料のコーティング処理は、固定プーリおよび従動プー
リの金属表面に無電解ニッケルメッキ皮膜(多孔質皮
膜)を形成し、その皮膜にフッ素樹脂を含浸させること
によって達成されるとしている。しかしながら、固定プ
ーリおよび従動プーリに対する低摩擦性材料のコーティ
ング処理は、特に、少なくとも固定プーリおよび従動プ
ーリの表面がアルミニウムで形成されている場合に、た
とえば、固定プーリおよび従動プーリの表面に硬質アル
マイト処理を施し、フッ素樹脂を含浸させることによっ
て達成することもできる。
【0035】さらに、上記の実施形態においては、固定
プーリおよび従動プーリの表面が低摩擦性材料でコーテ
ィングされるとしているが、ベルトの固定プーリおよび
従動プーリと接触する面に低摩擦性材料がコーティング
されてもよい。たとえば、このベルトの接触面には、フ
ッ素樹脂等がコーティングされる。また、固定プーリお
よび従動プーリの表面ならびにベルトの表面に、低摩擦
性材料がコーティングされてもよい。たとえば、固定プ
ーリおよび従動プーリの表面には、前述の無電解ニッケ
ルメッキを施してフッ素樹脂を含浸させたものがコーテ
ィングされ、ベルトの表面には、フッ素樹脂がコーティ
ングされる。この場合、プーリおよびベルトのどちらか
一方の表面に低摩擦性材料がコーティングされる場合に
比べて、さらにプーリやベルトの摩耗を抑えることがで
きる。
【0036】また、上記の実施形態においては、この発
明が屈伸式の搬送ロボットに適用された場合を例にとっ
て説明したが、この発明は、たとえば、プーリおよびベ
ルトを含む駆動力伝達機構を備えたスピンチャックなど
に適用することもできる。さらに、ウエハを処理するた
めの基板処理装置に限らず、たとえば、液晶表示装置用
ガラス基板やPDP用ガラス基板のような他の種類の基
板を処理するための装置に対しても、この発明を同様に
適用することができる。
【0037】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲内で、種々の設計変更を施すことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板処理装置の一部
構成を概念的に示す平面図である。
【図2】搬送ロボットの構成を示す断面図である。
【図3】下アームの内部構成を示す断面図である。
【図4】下アームに内蔵されたベルト機構の構成を示す
平面図である。
【図5】ベルトを用いた駆動力伝達機構の概念的な構成
を示す図である。
【符号の説明】
32 上アーム(移動部材) 33 ハンド部材(基板保持部材) 60 ベルト機構(駆動力伝達機構) 62 固定プーリ 64 従動プーリ 65 ベルト
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/68 B65G 49/07 H01L 21/304 648

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板に対する処理を行うために移動する移
    動部材と、駆動源からの駆動力を上記移動部材に与える
    ために、回転可能に設けられて金属材料からなるプーリ
    およびこのプーリに巻き掛けられたベルトを有する駆動
    力伝達機構とを備え、薬液を用いて基板に処理を施す
    板処理装置であって、 上記プーリの上記ベルトに接触する表面には、多孔質皮
    膜を形成し、その多孔質皮膜にフッ素樹脂を含浸させる
    処理が施されていることを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記移動部材は、基板を保持するための基
    板保持部材を含むことを特徴とする請求項1記載の基板
    処理装置。
  3. 【請求項3】上記多孔質皮膜は、無電解ニッケルめっき
    皮膜または硬質アルマイト皮膜であることを特徴とする
    請求項1または2に記載の基板処理装置。
  4. 【請求項4】上記プーリに関して両側に位置する上記ベ
    ルトの外周面にそれぞれ接触した2つのテンションロー
    ラと、 これら2つのテンションローラを、上記ベルトと交差す
    る方向に連動して移動させるための連動機構とをさらに
    含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の基板処理装置。
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