JP4307876B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

基板搬送装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4307876B2
JP4307876B2 JP2003075874A JP2003075874A JP4307876B2 JP 4307876 B2 JP4307876 B2 JP 4307876B2 JP 2003075874 A JP2003075874 A JP 2003075874A JP 2003075874 A JP2003075874 A JP 2003075874A JP 4307876 B2 JP4307876 B2 JP 4307876B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
roller
magnet
transport
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003075874A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004284694A (ja
Inventor
茂 小原
尚久 岡田
直之 長田
茂樹 南
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd, Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2003075874A priority Critical patent/JP4307876B2/ja
Priority to CNB2004100070759A priority patent/CN1288050C/zh
Priority to KR1020040017419A priority patent/KR100587847B1/ko
Priority to TW093106961A priority patent/TWI262890B/zh
Publication of JP2004284694A publication Critical patent/JP2004284694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4307876B2 publication Critical patent/JP4307876B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板を搬送する基板搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板、半導体ウエハ等の基板に種々の処理を行うために基板処理装置が用いられている。このような基板処理装置は、主にクリーンルーム内で使用されるため、設置スペースの削減が要求されている。
【0003】
図18は、基板処理装置の全長を短縮して省スペース化を図った基板処理装置の一例を示す図である(特許文献1参照)。
【0004】
図18に示す基板処理装置900では、互いに平行な搬送路151および搬送路152ならびにこれらを結合する反転経路153が形成されている。
【0005】
基板処理装置900においては、インデクサ部111のカセットCに収納された基板が一枚ずつ取り出されて、搬送路151、反転経路153および搬送路152のほぼU字状の順に搬送されつつ処理が施され、再びインデクサ部111のカセットC内に収納される。
【0006】
図18の基板処理装置900の搬送路151には、コンベア112、紫外線照射部113、オゾンアッシング部114およびブラシ水洗部115が順に配置され、基板処理装置900の搬送路152には、紫外線照射部119、エアーナイフ部118、水洗部117が順に配置されている。
【0007】
また、基板処理装置900の反転経路153には、基板搬送装置800、薬液処理を行う薬液処理部810および基板搬送装置801が順に配置されている。薬液処理部810においては、基板の表面処理の均一化のため、基板を所定の角度だけ傾斜姿勢にさせて処理が行われる。
【0008】
図19は図18の基板搬送装置801の横断面図であり、図20は図19の基板搬送装置801のA−A線断面図である。
【0009】
図19および図20において、水平面内で直交する2方向をX方向およびY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。図19に示すように、基板が搬送室300の基板搬入口310からY方向に搬入され、基板搬出口320からX方向に搬出される。
【0010】
図19の基板搬送装置801の搬送室300内には、複数の搬送軸80aと複数の搬送軸80bとが所定の間隔L10を隔ててそれぞれX方向に沿って配置されている。複数の搬送軸80cは、搬送軸80aと搬送軸80bとの間の所定の間隔L10内でY方向に沿って配置されている。複数の搬送軸80dは、搬送軸80a,80bの間にY方向に沿って配置されている。
【0011】
各搬送軸80a,80bには複数のローラP110が設けられ、各搬送軸80cには複数のローラP210が設けられ、各搬送軸80dには複数のローラP211が設けられている。
【0012】
また、搬送室300外に設けられたモータM10のシャフトは、搬送室300の側壁を貫通して伝達機構G1に連結され、その伝達機構G1から複数の搬送軸80aに回転力が伝達される。同様に、搬送室300外に設けられたモータM20のシャフトは、搬送室300の側壁を貫通して伝達機構G2に連結され、その伝達機構G2から複数の搬送軸80bに回転力が伝達される。それにより、複数のローラP110が複数の搬送軸80a,80bとともに回転する。
【0013】
さらに、搬送室300外に設けられたモータM30は、搬送室300の側壁を貫通して伝達機構G3に連結され、その伝達機構G3から複数の搬送軸80cに回転力が伝達される。それにより、複数のローラP210が複数の搬送軸80cとともに回転する。
【0014】
図20に示すように、搬送軸80a,80bは水平面に対して傾斜した状態で設けられる。搬送軸80c,80dは、固定台90の上方に複数の支持部材96により支持される。固定台90は、シリンダ95により上下方向に駆動される。
【0015】
図19の基板搬入口310から搬入された基板200は、図20に示すように、傾斜姿勢でローラP110により支持される。搬送室300外に設けられたモータM10,M20により伝達機構G1,G2を介して搬送軸80a,80bのローラP110が回転し、基板200がY方向に搬送される。
【0016】
続いて、基板200が所定の位置まで搬送されると、モータM10,モータM20は回転動作を停止する。それにより、複数のローラP110の回転が停止し、基板200が停止する。
【0017】
続いて、シリンダ95により固定台90がZ方向に持ち上げられる。それにより、複数の支持部材96に支持された複数の搬送軸80cのローラP210および複数の搬送軸80dのローラP211が、複数のローラP110よりも上方へ移動する。したがって、基板200がローラP110から離れ、ローラP210,211に支持されて上方に持ち上げられる。
【0018】
さらに、搬送軸80c,80dが上方に移動した際、図19のモータM30および伝達機構G3のギア(図示せず)と搬送軸80cに設けられたギア(図示せず)とが噛み合う。それにより、複数のローラP210にモータ(M30)の回転力が伝達されてローラP210が回転する。その結果、ローラP210,P211に支持された基板200が基板搬出口320から矢印Xの方向に搬出される。
【0019】
このように、基板搬送装置801では、傾斜姿勢でX方向に搬入された基板200を水平姿勢でY方向へ搬出することができる。
【0020】
【特許文献1】
特開2000−31239号公報
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の基板搬送装置801では、搬送室300外に設けられたモータM10,M20,M30のシャフトが搬送室300の側壁に設けられた孔を通して搬送室300の内部の伝達機構G1,G2,G3に連結されているため、側壁の孔から処理液を含む雰囲気が外部に漏洩する可能性がある。
【0022】
さらに、伝達機構G1,G2,G3のギアの磨耗粉が搬送室300内に拡散することを防止するために、伝達機構G1,G2,G3に囲い250を設け、基板200と隔離する必要がある。しかし、上述したように、搬送軸80cが上昇した場合に搬送軸80cに駆動力を伝達することができるように伝達機構G3の囲いの下部を開放しておかねばならない。それにより、伝達機構G3のギアが噛み合うことにより生じる磨耗粉がその開放部より拡散して基板200の表面に付着する場合がある。さらに、伝達機構G3のギアが噛み合うことにより振動が生じる場合がある。これらの結果、基板200の均一な処理が妨げられる。
【0023】
また、上述した伝達機構G1,G2,G3のギアのために潤滑剤を収納する収容部260(バット)を搬送室300内に設けることが必要となる。さらに、その収容部260内に潤滑剤を供給する必要もある。伝達機構G3の駆動時に潤滑剤を供給することは困難である。それにより、搬送室300内の構造が複雑化すると共に部品点数が増加し、基板搬送装置801の省スペース化および低コスト化を阻害する要因となっていた。
【0024】
本発明の目的は、雰囲気の漏洩を防止することができ、基板の均一な処理を妨げることなく簡単な構造で基板の姿勢を変更することができかつ省スペース化および低コスト化が可能な基板搬送装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
(第1の発明)
第1の発明に係る基板搬送装置は、基板を搬送する基板搬送装置であって、壁部を有する搬送室と、搬送室内に回転可能に設けられ、基板を支持する第1のローラ部材と、第1のローラ部材を移動または傾斜させることにより第1のローラ部材を第1の状態および第2の状態に変更する状態変更手段と、搬送室外に設けられ、回転力を発生する回転駆動手段と、回転駆動手段により発生された回転力を磁力により第1のローラ部材に伝達する伝達手段と、搬送室内に回転可能に設けられ、基板を支持する第2のローラ部材とを備え、伝達手段は、搬送室外において壁部に対向するように配置され、回転駆動手段により発生された回転力により回転する第1の伝達部材と、搬送室内において第1のローラ部材とともに回転可能に設けられた第2の伝達部材とを含み、第1のローラ部材が第1の状態にある場合に第1の伝達部材と第2の伝達部材との間で回転力が伝達する第1の位置に第2の伝達部材があり、第1のローラ部材が第2の状態にある場合に第1の伝達部材と第2の伝達部材との間で回転力が伝達しない第2の位置に第2の伝達部材があり、第1のローラ部材が第1の状態にある場合に基板が第1のローラ部材上に支持されるように第1のローラの頂部が第2のローラの頂部よりも上方に位置し、第1のローラ部材が第2の状態にある場合に基板が第2のローラ上に支持されるように第2のローラの頂部が第1のローラの頂部よりも上方に位置するものである。
【0026】
第1の発明に係る基板搬送装置において、第1のローラ部材が第1の状態にある場合に、第2の伝達部材が第1の位置にあり、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間で回転駆動手段により発生された回転力が伝達される。また、第1のローラ部材が第2の状態にある場合に第2の伝達部材が第2の位置にあり、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間で回転駆動手段により発生された回転力が伝達されない。
【0027】
この場合、回転駆動手段の回転力を第1の伝達部材および第2の伝達部材に伝達するために側壁に孔を設ける必要がないので、処理液を含む雰囲気が搬送室の外部に漏洩することが防止される。
【0028】
また、回転駆動手段および第1の伝達部材が搬送室外に設けられているため、回転駆動手段および第1の伝達部材から発生する磨耗粉が基板に付着することが防止される。さらに、第1の伝達部材および第2の伝達部材の振動も生じない。また、第1の伝達部材と第2の伝達部材との間に潤滑剤を供給する必要がない。したがって、基板の均一な処理が妨げられない。
【0029】
さらに、回転駆動手段および第1の伝達部材が搬送室外に設けられているので、潤滑剤を収納する収容器を搬送室内に設ける必要がなく、搬送室内への潤滑剤の補給も必要としない。そのため、部品点数を削減できるとともに搬送室内の構造を単純化できる。したがって、簡単な構造で基板の姿勢を変更することができかつ基板搬送装置の小型化および省スペース化を実現することができる。
また、第1のローラ部材が第1の状態にある場合に基板が第1のローラ部材上に支持され、第1のローラ部材が第2の状態にある場合に基板が第2のローラ上に支持される。それにより、第1のローラ部材から第2のローラ部材に容易に基板を受け渡すことができる。
【0030】
(第2の発明)
第2の発明に係る基板搬送装置は、第1の発明に係る基板搬送装置の構成において、第2の伝達部材は、第1の位置で壁部を介して第1の伝達部材に対向し、第2の位置で第1の位置に比べて第1の伝達部材から離れるものである。
【0031】
この場合、第2の伝達部材は、第1の位置で壁部を介して第1の伝達部材に対向することにより、回転駆動手段により発生された回転力が伝達される。また、第2の位置で第1の位置に比べて第1の伝達部材から離れることにより、回転駆動手段により発生された回転力が伝達されない。
【0034】
(第4の発明)
第4の発明に係る基板搬送装置は、第3の発明に係る基板搬送装置の構成において、第1の状態は第1のローラ部材が水平面に対して第1の角度をなす状態であり、第2の状態は第1のローラ部材が水平面に対して第1の角度と異なる第2の角度をなす状態であるものである。
【0035】
この場合、第1の状態では、第1のローラ部材が水平面に対して第1の角度をなし、基板が第1のローラ部材により支持される。このとき、第2の伝達部材は、第1の位置で壁部を介して第1の伝達部材に対向するので、回転駆動手段により発生された回転力が第1のローラ部材に伝達され、第1のローラ部材により基板が搬送される。
【0036】
一方、第2の状態では、複数の第1のローラ部材が水平面に対して第2の角度をなし、基板が第2のローラ部材により支持される。このとき、第2の伝達部材は、第2の位置で第1の位置に比べて第1の伝達部材から離れるので、回転駆動手段により発生された回転力が第1のローラ部材に伝達されない。
【0037】
(第5の発明)
第5の発明に係る基板搬送装置は、第3または第4の発明に係る基板搬送装置の構成において、第1のローラ部材と第2のローラ部材とは、互いに交差するように設けられたものである。
【0038】
この場合、第1のローラ部材と第2のローラ部材とは、互いに交差するように設けられているため、搬送方向を変更しつつ第1のローラから第2のローラに基板を受け渡すことができる。
【0039】
(第6の発明)
第6の発明に係る基板搬送装置は、第3または第4の発明に係る基板搬送装置の構成において、第1のローラ部材と第2のローラ部材とは、互いに略平行に設けられたものである。
【0040】
この場合、第1のローラ部材と第2のローラ部材とは、互いに略平行に設けられているため、基板の搬送方向を維持しつつ第1のローラ部材から第2のローラ部材に基板を受け渡すことができる。
【0041】
(第7の発明)
第7の発明に係る基板搬送装置は、第1〜第6のいずれかの発明に係る基板搬送装置の構成において、第1の伝達部材は、壁部に対向する第1の面および第1の回転軸を有するとともに、第1の回転軸を中心とする円周に沿って配置された複数の第1の磁石を内蔵し、第2の伝達部材は、壁部に対向可能な第2の面および第2の回転軸を有するとともに、第2の回転軸を中心とする円周に沿って配置された複数の第2の磁石を内蔵するものである。
【0042】
この場合、第1の伝達部材には、第1の回転軸を中心とする円周に沿って第1の磁石が内蔵され、第2の伝達部材には、第2の回転軸を中心とする円周に沿って第2の磁石が内蔵されているため、複数の磁石の磁力により回転力を伝達することができる。その結果、確実に第1の伝達部材の回転力を第2の伝達部材に伝達することができる。
【0043】
(第8の発明)
第8の発明に係る基板搬送装置は、第7の発明に係る基板搬送装置の構成において、複数の第1の磁石は、第1の面にN極およびS極が交互に形成されるように等ピッチで配置され、複数の第2の磁石は、第2の面にN極およびS極が交互に形成されるように複数の第1の磁石と同じピッチで配置されたものである。
【0044】
この場合、第1の磁石と第2の磁石との間で互いに異なる極性により引き合う引力が発生し、第1の伝達部材から第2の伝達部材に効率よく回転力を伝達することができる。
【0045】
(第9の発明)
第9の発明に係る基板搬送装置は、第7または第8の発明に係る基板搬送装置の構成において、第1の伝達部材の複数の第1の磁石は非磁性体部材に内蔵され、第2の伝達部材の複数の第2の磁石は非磁性体部材に内蔵されるものである。この場合、第1の伝達部材および第2の伝達部材は、非磁性体部材に第1の磁石および第2の磁石を内蔵するので、第1の伝達部材の回動力が第2の伝達部材に効率よく伝達される。
【0046】
(第10の発明)
第10の発明に係る基板搬送装置は、第9の発明に係る基板搬送装置の構成において、第2の伝達部材の非磁性体部材の少なくとも外周面は、樹脂からなるものである。この場合、処理液による第2の伝達部材の腐食が防止される。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0048】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送装置を備えた基板処理装置を示す模式的平面図である。
【0049】
図1に示す基板処理装置500は、液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基板、光ディスク用ガラス基板、半導体ウエハ等の基板を処理する装置である。
【0050】
基板処理装置500は、インデクサ部60、コンベア61,69、紫外線(UV)照射部62、薬液処理部63,64、一次水洗部65、二次水洗部66,67、エアーナイフ部68および基板搬送装置100,101から構成される。
【0051】
図1の基板処理装置500では、互いに平行な搬送路154および搬送路156並びにこれらを結合する反転経路155が形成されている。搬送路154,156と反転経路155とはほぼ直交している。
【0052】
基板処理装置500の搬送路154には、コンベア61、紫外線(UV)照射部62、薬液処理部63,64が順に設けられている。基板処理装置500の反転経路155には、基板搬送装置100、一次水洗部65および基板搬送装置101が順に設けられている。基板搬送装置500の搬送路156には、二次水洗部66,67、エアーナイフ部68およびコンベア69が順に設けられている。
【0053】
まず、基板処理装置500のインデクサ部60に、複数の基板200が収納されたカセットCが搬入される。カセットC内に収納された基板200は、搬送装置(図示せず)により1枚ずつ取り出され、コンベア61に搬入される。ここで、搬送路154では、基板処理の均一化のために基板200が水平面から所定の角度だけ傾斜した姿勢で処理される。
【0054】
コンベア61への搬入時に基板200の姿勢が水平姿勢から所定の角度だけ傾斜した姿勢(以下、傾斜姿勢と呼ぶ。)に変更される。傾斜姿勢の基板200がコンベア61により紫外線(UV)照射部62に搬送される。紫外線(UV)照射部62において、基板200に紫外線が照射される。その結果、基板200の表面に付着した有機物および油分が分解され、基板200の塗れ性が向上する。その後、薬液処理部63,64において基板200にエッチング等の薬液の処理が施される。
【0055】
続いて、搬送路155において基板200に一次水洗処理が行われる。基板搬送装置100においては、基板200の搬送方向を変更するとともに傾斜姿勢で搬送されてきた基板200を水平姿勢に変更させる。そして、基板200は一次水洗部65に搬送される。一次水洗部65において、水平姿勢で基板200の表面に水洗処理が行われる。一次水洗処理は、基板200の表面が乾燥して、不純物が析出して固着することを防止するために行う。したがって、本実施の形態における基板搬送装置100,101においても、基板200を搬送するとともに上方から基板200に対して純水が噴射される。
【0056】
次に、基板200は基板搬送装置101に搬送される。本実施の形態においては、搬送路156において基板200が傾斜姿勢で処理される。したがって、基板搬送装置101においては、基板200の搬送方向を変更するとともに水平姿勢で搬送されてきた基板200を傾斜姿勢に変更させる。そして、基板200は二次水洗部66,67に搬送される。
【0057】
次いで、二次水洗部66,67において基板200の表面が純水で洗浄される。さらに、エアーナイフ部68に基板200が搬送される。エアーナイフ部68において基板200にカーテン状の空気が噴射される。その後、基板200がコンベア69により搬送され、搬送装置(図示せず)により基板200がカセットC内に収納される。処理済の複数の基板200を収納するCは、インデクサ部60から搬出される。
【0058】
次に、基板搬送装置100,101の詳細について説明する。なお、基板搬送装置100と基板搬送装置101とは、ほぼ同一構造を有する。以下、基板搬送装置100について説明する。
【0059】
図2は、基板搬送装置100の横断面図である。図2において、水平面内で直交する2方向をX方向およびY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。
【0060】
図2に示す基板搬送装置100は、搬送室30を有する。搬送室30は、Y方向に平行な一対の側壁30a,30cおよびX方向に平行な一対の側壁30b,30dにより形成される。搬送室30の側壁30aには基板搬入口33が設けられ、搬送室30の側壁30bには基板搬出口34が設けられる。
【0061】
基板搬送装置100は、基板搬入口33から搬送室30内にX方向に搬入された基板200の方向を変更して基板搬出口34からY方向に基板200を搬出する。
【0062】
搬送室30内において、複数の搬送軸10がY方向に沿って配置され、複数の搬送軸20がX方向に沿って配置されている。搬送軸10の各々には、複数の小型搬送ローラ11がほぼ等間隔で設けられている。搬送軸20の各々には、複数の大型搬送ローラ21が等間隔で設けられている。
【0063】
複数の搬送軸10の一端近傍は、支持部材12aにより回転可能に支持され、複数の搬送軸10の他端近傍は、支持部材15aにより回転可能に支持され、複数の搬送軸10の一端には、マグネット円板8aがそれぞれ取り付けられている。
【0064】
複数の搬送軸20の一端近傍は、支持部材12bにより回転可能に支持され、複数の搬送軸20の他端近傍は、支持部材15bにより回転可能に支持され、複数の搬送軸20の一端には、マグネット円板8bがそれぞれ取り付けられている。
【0065】
搬送室30の側壁30dと周壁31とで囲まれた空間には、複数の搬送軸10を回転駆動するためのモータM1、ベルトB1および複数のマグネット円板7aが設けられている。各マグネット円板7aは、側壁30dを介してマグネット円板8aに対向するように配置されている。モータM1のシャフトと複数のマグネット円板7aとの間にベルトB1が架け渡されており、モータM1のシャフトが回転することにより、複数のマグネット円板7aが同一方向に回転する。
【0066】
マグネット円板7aが回転することによりマグネット円板8aが回転する。それにより、搬送軸10が、小型搬送ローラ11とともに回転する。その結果、小型搬送ローラ11上に支持された基板200をX方向に搬送することが可能となる。マグネット円板7aおよびマグネット円板8aの構造の詳細については後述する。
【0067】
搬送室30の側壁30cと周壁32とで囲まれた空間には、複数の搬送軸20を回転駆動するためのモータM2、ベルトB2および複数のマグネット円板7bが設けられている。各マグネット円板7bは、側壁30cを介してマグネット円板8bに対向するように配置されている。モータM2のシャフトと複数のマグネット円板7bとの間にベルトB2が架け渡されており、モータM2のシャフトが回転することにより、複数のマグネット円板7bが同一方向に回転する。
【0068】
マグネット円板7bが回転することによりマグネット円板8bが回転する。それにより、搬送軸20が、大型搬送ローラ21とともに回転する。その結果、大型搬送ローラ21上に支持された基板200をY方向に搬送することが可能となる。マグネット円板7bおよびマグネット円板8bの構造の詳細については後述する。
【0069】
図3および図4は、図2の基板搬送装置100のA−A線断面図である。図3は、基板200を傾斜姿勢で支持した状態を示し、図4は基板200を水平姿勢で支持した状態を示す。
【0070】
搬送軸10の一端近傍が、支持部材12aにより支持台13の上方に回転可能に支持される。搬送軸10の他端が支持部材15aにより支持台13の上方に回転可能に支持されている。
【0071】
また、支持台13の一端は、支持軸13Aにより回動可能に支持されている。支持台13の他端は、シリンダ16により上下動可能に支持されている。このシリンダ16のピストン16aの先端が、支持台13の下面に取り付けられている。
【0072】
図3に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が増加した場合、支持台13が支持軸13Aを中心として矢印R10の方向に回動する。それにより、搬送軸10が傾斜状態となる。この状態で、搬送軸10の小型搬送ローラ11の頂部が、搬送軸20の大型搬送ローラ21の頂部よりも上方に位置する。したがって、基板200が小型搬送ローラ11により傾斜姿勢で支持される。
【0073】
また、図3に示すように、搬送室30の側壁30dの一部には、鉛直方向からやや傾斜した傾斜壁30eが設けられている。マグネット円板8aは、傾斜壁30eの内面に平行に対向する。また、マグネット円板7aは、傾斜壁30eの外面に平行に対向するように、軸76aに取り付けられている。それにより、マグネット円板8aが傾斜壁30eを介してマグネット円板7aに対向する。したがって、ベルトB1によりマグネット円板7aが軸76aとともに回転すると、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間に働く磁力によりマグネット8aが搬送軸10とともに回転する。
【0074】
図4に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が減少した場合、支持台13が軸13Aを中心として矢印R11の方向に回動する。それにより、搬送軸10が水平姿勢となる。この状態では、基板200の大型搬送ローラ21の頂部が、搬送軸10の小型搬送ローラ11の頂部よりも上方に位置する。したがって、基板200が大型搬送ローラ21により水平姿勢で支持される。
【0075】
この場合、搬送軸10の一端に設けられたマグネット円板8aが傾斜壁30eから離れる方向へ移動する。それにより、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間の距離が大きくなり、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間に磁力が働かなくなる。したがって、ベルトB1によりマグネット円板7aが回転した場合でも、マグネット円板8aは回転しない。その結果、搬送軸10および小型搬送ローラ11が回転しない。
【0076】
図5は、図2の基板搬送装置100のB−B線断面図である。
搬送軸20の一端近傍が支持部材12bにより支持台13Bの上方に回転可能に支持され、搬送軸20の他端近傍が支持部材15bにより支持台13Bの上方に回転可能に支持されている。支持台13Bは側壁30a,30cに水平状態で固定されている。それにより、搬送軸20bは水平状態となっている。
【0077】
マグネット円板8bは側壁30cの内面に平行に対向する。また、マグネット円板7bは側壁30cの外面に平行に対向するように軸76bに取り付けられている。それにより、マグネット円板8bが側壁30cを介してマグネット円板7bに平行に対向する。したがって、ベルトB2によってマグネット円板7bが軸76bとともに回転すると、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間に働く磁力によりマグネット円板8bが搬送軸20bとともに回転する。
【0078】
次に、マグネット円板7aおよびマグネット円板8aの構成について図6に基づき説明する。図6は、マグネット円板の内部構造を示す図である。図6(a)は、マグネット円板の横断面図、図6(b)は図6(a)のマグネット円板のD−D線断面図、図6(c)は傾斜壁30eを挟んで対向するマグネット円板の側面図である。
【0079】
図6(a),(b)に示すようにマグネット円板7aの内部には、一面側にS極を有し他面側にN極を有する磁石71と、一面側にN極を有し他面側にS極を有する磁石72とが交互に円形に設けられている。マグネット円板8aの構造はマグネット円板7aの構造と同様である。
【0080】
また、図6(b)に示すように、マグネット円板7aは、ボルト77aにより回転軸10の端面に固定されている。
【0081】
本発明の実施の形態において、マグネット円板7aは、非磁性体で形成される。例えば、PTFE(四フッ化エチレン),PCTFE(三フッ化エチレン)等のフッ素樹脂、PCV(ポリ塩化ビニル)等の樹脂またはチタン、アルミニウム、ステンレス等の非磁性体の金属若しくは合金を用いることができる。また、上記の非磁性体の金属および合金は例示であって、これに限定されるものではなく、他の非磁性体を用いることもできる。
【0082】
図6(c)に示すように、傾斜壁30eの一面にマグネット円板7aが対向し、傾斜壁30eの他面にマグネット円板8aが対向する。
【0083】
この場合、図2のモータM1による回転運動が、ベルトB1を介して軸76aに伝達され、マグネット円板7aが回転する。マグネット円板7aの内部の磁石71とマグネット円板8aの内部の磁石82とが磁石により引き合い、マグネット円板7aの内部の磁石72とマグネット円板8aの内部の磁石81とが磁石により引き合う。それにより、マグネット円板8aが搬送軸10とともに回転する。
【0084】
なお、傾斜壁30eのマグネット円板7aとマグネット円板8aとで挟まれた部分は、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間の磁力を強く作用させるために、他の部分の側壁30dよりも厚みが薄くなっている。
【0085】
次に、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間の回転力の伝達および遮断について説明する。
【0086】
図7(a)はマグネット円板7aの回転力がマグネット円板8aに伝達される状態を示す図であり、図7(b)はマグネット円板7aの回転力がマグネット円板8aに伝達されない状態を示す図である。
【0087】
図3に示したように、搬送軸10が傾斜した状態では、図7(a)に示すように、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間の距離が、マグネット円板7aの磁石71とマグネット円板8aの磁石82との間に引力が働く限界の距離およびマグネット円板7aの磁石72とマグネット円板8aの磁石81との間に引力が働く限界の距離よりも短いため、マグネット円板7aの回転力がマグネット円板8aに確実に伝達される。
【0088】
図4に示したように、搬送軸10が水平の状態では、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間の距離が、マグネット円板7aの磁石71とマグネット円板8aの磁石82との間に引力が働く限界の距離およびマグネット円板7aの磁石72とマグネット円板8aの磁石81との間に引力が働く限界の距離よりも長くなるため、マグネット円板7aの回転力がマグネット円板8aに伝達されない。
【0089】
このように、本発明に係る実施の形態においては、従来の基板搬送装置と異なり、モータM1,M2およびベルトB1,B2とともに、傾斜姿勢から水平姿勢への変更をする必要がなく、構造が簡単にでき、省スペース化および低コスト化を実現することができる。
【0090】
図8は、図2〜図5の基板搬送装置100の動作を説明するための斜視図である。
【0091】
図8(a)は搬送軸10が傾斜した状態を示し、図8(b)は搬送軸10の傾斜途中の状態を示し、図8(c)は搬送軸10が水平になった状態を示す。
【0092】
図8(a)に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が最大の場合、複数の搬送軸10は、X−Y平面(水平面)より角度θの傾斜した状態で支持される。この場合、複数の搬送軸10が回転することにより基板200が搬送軸10の小型搬送ローラ11によりX方向に搬入される。なお、図8においては、小型搬送ローラ11の図示を省略している。
【0093】
基板200が所定の位置まで搬送されると、図8(b)に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が徐々に減少し、複数の搬送軸10が角度θ傾斜した状態からX−Y平面に平行な状態へ移行する。
【0094】
図8(c)に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が最小になると、複数の搬送軸10がX−Y平面に平行な状態になる。それにより、搬送軸10の小型搬送ローラ11の外周面の頂部が、大型搬送ローラ21の外周面の頂部よりも下方に位置する。その結果、搬送軸10の小型搬送ローラ11により支持されていた基板200が、大型搬送ローラ21により支持される。したがって、大型搬送ローラ21が回転することにより基板200がY方向に搬出される。
【0095】
本実施の形態に係る基板搬送装置101では、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するために側壁30a〜30dに孔を設ける必要がないので、処理液を含む雰囲気が搬送室30の外部に漏洩することが防止される。
【0096】
また、本実施の形態に係る基板搬送装置100においては、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するための伝達機構が搬送室30外に設けられているため、伝達機構から発生する磨耗粉が基板200に付着することが防止される。さらに、基板搬送装置100により基板200の姿勢が変更される際に、マグネット円板7a,7b,8a,8bによる振動も生じない。したがって、基板200の均一な処理が妨げられない。
【0097】
さらに、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するための伝達機構が搬送室30外に設けられているので、潤滑剤を収納する収容器を搬送室30内に設ける必要がなく、搬送室30内への潤滑剤の補給も必要としない。そのため、部品点数を削減できるとともに搬送室30内の構造を単純化できる。したがって、基板搬送装置101の小型化および省スペース化を実現することができる。
【0098】
また、傾斜姿勢において基板200の全域が小型搬送ローラ11により支持され、水平姿勢において基板200の全域が大型搬送ローラ21により支持される。それにより、基板200に自重による撓みが発生することが防止されるとともに、基板200に部分的に過度な負荷が加えられることが防止される。
【0099】
また、全ての小型搬送ローラ11および大型搬送ローラ21に回転力が伝達されるので、基板200の搬送不良を防止することができる。したがって、基板200を変形および破損させることなく所定の角度のθの傾斜姿勢から水平姿勢に変更させるとともに基板200の搬送方向をX方向からY方向に方向転換させることができる。
【0100】
本実施の形態に係る基板搬送装置100では、基板200に部分的に過度の負荷を加えることなく、基板200の搬送方向をX方向からY方向に方向転換させることができる。
【0101】
本実施の形態においては、側壁30a〜30dが壁部に相当し、小型搬送ローラ11が第1のローラ部材に相当し、大型搬送ローラ21が第2のローラ部材に相当し、シリンダ16およびピストン16aが状態変更手段に相当し、モータM1,M2およびベルトB1,B2が回転駆動手段に相当し、マグネット円板7a,7b,8a,8bが伝達手段に相当し、マグネット円板7a,7bが第1の伝達部材に相当し、マグネット円板8a,8bが第2の伝達部材に相当し、磁石71,81と磁石72,82とが、複数の第1の磁石および複数の第2の磁石に相当する。
【0102】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係る基板搬送装置は、水平姿勢搬入された基板の搬送方向を変更するとともに水平姿勢で基板を搬出する。以下、第2の実施の形態に係る基板処理装置の基板搬送装置100aについて説明する。
【0103】
図9は、基板搬送装置100aの横断面図である。図9において、水平面内で直交する2方向をX方向およびY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。
【0104】
図9に示す基板搬送装置100aは、搬送室30を有する。搬送室30は、Y方向に平行な一対の側壁30a,30cおよびX方向に平行な一対の側壁30b,30dにより形成される。搬送室30の側壁30aには基板搬入口33が設けられ、搬送室30の側壁30bには基板搬出口34が設けられる。
【0105】
基板搬送装置100aは、基板搬入口33から搬送室30内にX方向に搬入された基板200の方向を変更して基板搬出口34からY方向に基板200を搬出する。
【0106】
搬送室30内において、複数の搬送軸10がY方向に沿って配置され、複数の搬送軸20がX方向に沿って配置されている。搬送軸10の各々には、複数の小型搬送ローラ11がほぼ等間隔で設けられている。搬送軸20の各々には、複数の大型搬送ローラ21が等間隔で設けられている。
【0107】
複数の搬送軸10の一端は、側壁30dに回転可能に支持され、複数の搬送軸10の他端は、側壁30bに回転可能に支持され、複数の搬送軸10の一端には、マグネット円板8aがそれぞれ取り付けられている。
【0108】
複数の搬送軸20の一端近傍は、支持部材12cにより回転可能に支持され、複数の搬送軸20の他端近傍は、支持部材15cにより回転可能に支持され、支持部材12cおよび支持部材15cは、支持部材12dおよび支持部材15dにより支持される。複数の搬送軸20の一端には、マグネット円板8bがそれぞれ取り付けられている。
【0109】
搬送室30の側壁30dと周壁31とで囲まれた空間には、複数の搬送軸10を回転駆動するためのモータM1、ベルトB1および複数のマグネット円板7aが設けられている。各マグネット円板7aは、側壁30dを介してマグネット円板8aに対向するように配置されている。モータM1のシャフトと複数のマグネット円板7aとの間にベルトB1が架け渡されており、モータM1のシャフトが回転することにより、複数のマグネット円板7aが同一方向に回転する。
【0110】
マグネット円板7aが回転することによりマグネット円板8aが回転する。それにより、搬送軸10が、小型搬送ローラ11とともに回転する。その結果、小型搬送ローラ11上に支持された基板200をX方向に搬送することが可能となる。
【0111】
搬送室30の側壁30cと周壁32とで囲まれた空間には、複数の搬送軸20を回転駆動するためのモータM2、ベルトB2および複数のマグネット円板7bが設けられている。各マグネット円板7bは、側壁30cを介してマグネット円板8bに対向するように配置されている。モータM2のシャフトと複数のマグネット円板7bとの間にベルトB2が架け渡されており、モータM2のシャフトが回転することにより、複数のマグネット円板7bが同一方向に回転する。
【0112】
マグネット円板7bが回転することによりマグネット円板8bが回転する。それにより、搬送軸20が、大型搬送ローラ21とともに回転する。その結果、大型搬送ローラ21上に支持された基板200をY方向に搬送することが可能となる。
【0113】
図10および図11は、図9の基板搬送装置100aのC−C線断面図である。図10は基板200が小型搬送ローラ11により支持された状態を示し、図11は基板200が大型搬送ローラ21により支持された状態を示す。
【0114】
搬送軸20は、支持部材15cにより支持されている。支持部材15cの一端近傍が、支持部材12dにより支持台13の上方に回転可能に支持される。支持部材15cの他端が支持部材15dにより支持台13の上方に回転可能に支持されている。
【0115】
また、支持台13の一端は、支持軸13Aにより回動可能に支持されている。支持台13の他端は、シリンダ16により上下動可能に支持されている。このシリンダ16のピストン16aの先端が、支持台13の下面に取り付けられている。
【0116】
図10に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が減少した場合、支持台13が支持軸13Aを中心として矢印R11の方向に回動する。それにより、支持部材15cが傾斜状態となる。この状態で、搬送軸10の小型搬送ローラ11の頂部が、搬送軸20の大型搬送ローラ21の頂部よりも上方に位置する。したがって、基板200が小型搬送ローラ11により水平姿勢で支持される。
【0117】
また、図10に示すように、マグネット円板8aは、搬送室30の側壁30dの内面に平行に対向する。また、マグネット円板7aは、側壁30dの外面に平行に対向するように、軸76aに取り付けられている。それにより、マグネット円板8aが側壁30dを介してマグネット円板7aに対向する。したがって、ベルトB1によりマグネット円板7aが軸76aとともに回転すると、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間に働く磁石によりマグネット円板8aが搬送軸10とともに回転する。
【0118】
図11に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が増加した場合、支持台13が軸13Aを中心として矢印R10の方向に回動する。それにより、支持部材15cが水平姿勢となる。この状態では、基板200の大型搬送ローラ21の頂部が、搬送軸10の小型搬送ローラ11の頂部よりも上方に位置する。したがって、基板200が大型搬送ローラ21により水平姿勢で支持される。
【0119】
図12および図13は、図9の基板搬送装置100aのD−D線断面図である。図12は基板200が小型搬送ローラ11により支持された状態を示し、図13は基板200が大型搬送ローラ21により支持された状態を示す。
【0120】
搬送軸20の一端近傍が支持部材12cにより支持台13Bの上方に回転可能に支持され、搬送軸20の他端近傍が支持部材15cにより支持台13Bの上方に回転可能に支持されている。支持台13Bの下方にシリンダ16が設けられている。
【0121】
マグネット円板8bは側壁30cの内面に平行に対向する。また、マグネット円板7bは側壁30cの外面に平行に対向するように軸76bに取り付けられている。
【0122】
図12に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が減少した場合、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間の距離が大きくなり、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間に磁力が働かなくなる。したがって、ベルトB2によりマグネット円板7bが回転した場合でも、マグネット円板8bは回転しない。その結果、搬送軸20および大型搬送ローラ21が回転しない。
【0123】
一方、図13に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が増加した場合、マグネット円板8bが側壁30cを介してマグネット円板7bに平行に対向する。したがって、ベルトB2によってマグネット円板7bが軸76bとともに回転すると、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間に働く磁力によりマグネット円板8bが搬送軸20bおよび大型搬送ローラ21とともに回転する。
【0124】
本実施の形態に係るマグネット円板7a、7b,8a,8bの内部構造については、第1の実施の形態に係るマグネット円板7a,7b,8a,8bと同様である。
【0125】
次に、本実施の形態に係る基板搬送装置100aのマグネット円板7bとマグネット円板8bとの間の回転力の伝達および遮断について説明する。
【0126】
図14(a)はマグネット円板7bの回転力がマグネット円板8bに伝達される状態を示す図であり、図14(b)はマグネット円板7bの回転力がマグネット円板8bに伝達されない状態を示す図である。
【0127】
図10および図12に示したように、支持部材15cが傾斜した状態では、図14(a)に示すように、マグネット円板7bとマグネット円板8bとが上下方向にずれて配置されている。したがって、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間の距離が、マグネット円板7bの磁石71とマグネット円板8bの磁石82との間に引力が働く限界の距離およびマグネット円板7bの磁石72とマグネット円板8bの磁石81との間に引力が働く限界の距離よりも長くなるため、マグネット円板7bの回転力がマグネット円板8bに伝達されない。
【0128】
図11および図13に示したように、支持部材15cが水平の状態では、図14(b)に示すように、マグネット円板7bとマグネット円板8bとが対向可能な位置に配置されている。したがって、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間の距離が、マグネット円板7bの磁石71とマグネット円板8bの磁石82との間に引力が働く限界の距離およびマグネット円板7bの磁石72とマグネット円板8bの磁石81との間に引力が働く限界の距離よりも短くなるため、マグネット円板7bの回転力がマグネット円板8bに確実に伝達される。
【0129】
本実施の形態に係る基板搬送装置100aでは、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するために側壁30a〜30dに孔を設ける必要がないので、処理液を含む雰囲気が搬送室30の外部に漏洩することが防止される。
【0130】
また、本実施の形態に係る基板搬送装置100aにおいては、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するための伝達機構が搬送室30外に設けられているため、伝達機構から発生する磨耗粉が基板200に付着することが防止される。さらに、基板搬送装置100aにより基板200の姿勢が変更される際に、マグネット円板7a,7b,8a,8bによる振動も生じない。したがって、基板200の均一な処理が妨げられない。
【0131】
さらに、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するための伝達機構が搬送室30外に設けられているので、潤滑剤を収納する収容器を搬送室30内に設ける必要がなく、搬送室30内への潤滑剤の補給も必要としない。そのため、部品点数を削減できるとともに搬送室30内の構造を単純化できる。したがって、基板搬送装置100aの小型化および省スペース化を実現することができる。
【0132】
また、水平姿勢において基板200の全域が小型搬送ローラ11または大型搬送ローラ21により支持される。それにより、基板200に自重による撓みが発生することが防止されるとともに、基板200に部分的に過度な負荷が加えられることが防止される。
【0133】
また、全ての小型搬送ローラ11および大型搬送ローラ21に回転力が伝達されるので、基板200の搬送不良を防止することができる。したがって、基板200を変形および破損させることなく基板の搬送方向をX方向からY方向に方向転換させることができる。
【0134】
本実施の形態においては、側壁30a〜30dが壁部に相当し、小型搬送ローラ11が第1のローラ部材に相当し、大型搬送ローラ21が第2のローラ部材に相当し、シリンダ16およびピストン16aが状態変更手段に相当し、モータM1,M2およびベルトB1,B2が回転駆動手段に相当し、マグネット円板7a,7b,8a,8bが伝達手段に相当し、マグネット円板7a,7bが第1の伝達部材に相当し、マグネット円板8a,8bが第2の伝達部材に相当し、磁石71,81と磁石72,82とが、複数の第1の磁石および複数の第2の磁石に相当する。
【0135】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態に係る基板搬送装置は、水平姿勢で搬入された基板の姿勢を変更して傾斜姿勢で基板を搬出する。以下、第3の実施の形態に係る基板処理装置の基板搬送装置100bについて説明する。
【0136】
図15は、基板搬送装置100bの横断面図である。図15において、水平面内で直交する2方向をX方向およびY方向とし、鉛直方向をZ方向とする。
【0137】
図15に示す基板搬送装置100bは、搬送室30を有する。搬送室30は、Y方向に平行な一対の側壁30a,30cおよびX方向に平行な一対の側壁30b,30dにより形成される。搬送室30の側壁30aには基板搬入口33が設けられ、搬送室30の側壁30cには基板搬出口34が設けられる。
【0138】
基板搬送装置100bは、基板搬入口33から搬送室30内に水平姿勢で搬入された基板200の姿勢を変更して基板搬出口34から傾斜姿勢で基板200を搬出する。
【0139】
搬送室30内において、複数の搬送軸10bがY方向に沿って配置され、複数の搬送軸20bもY方向に沿って配置されている。搬送軸10bの各々には、複数の搬送ローラ11bがほぼ等間隔で設けられている。搬送軸20bの各々には、複数の搬送ローラ21bが等間隔で設けられている。
【0140】
複数の搬送軸10bの一端近傍は、支持部材12fにより回転可能に支持され、複数の搬送軸10bの他端近傍は、支持部材15fにより回転可能に支持され、複数の搬送軸10bの一端には、マグネット円板8aがそれぞれ取り付けられている。
【0141】
複数の搬送軸20bの一端近傍は、支持部材12gにより回転可能に支持され、複数の搬送軸20bの他端近傍は、支持部材15gにより回転可能に支持され、複数の搬送軸20bの他端には、マグネット円板8bがそれぞれ取り付けられている。
【0142】
搬送室30の側壁30dと周壁31とで囲まれた空間には、複数の搬送軸10bを回転駆動するためのモータM1、ベルトB1および複数のマグネット円板7aが設けられている。各マグネット円板7aは、側壁30dを介してマグネット円板8aに対向するように配置されている。モータM1のシャフトと複数のマグネット円板7aとの間にベルトB1が架け渡されており、モータM1のシャフトが回転することにより、複数のマグネット円板7aが同一方向に回転する。
【0143】
マグネット円板7aが回転することによりマグネット円板8aが回転する。それにより、搬送軸10bが、搬送ローラ11bとともに回転する。その結果、搬送ローラ11b上に支持された基板200を傾斜姿勢で搬送することが可能となる。なお、マグネット円板7a,8aの構造の詳細は、第1の実施の形態に係るマグネット円板7a,8aの構造と同様である。
【0144】
搬送室30の側壁30bと周壁32とで囲まれた空間には、複数の搬送軸20bを回転駆動するためのモータM2、ベルトB2および複数のマグネット円板7bが設けられている。各マグネット円板7bは、側壁30bを介してマグネット円板8bに対向するように配置されている。モータM2のシャフトと複数のマグネット円板7bとの間にベルトB2が架け渡されており、モータM2のシャフトが回転することにより、複数のマグネット円板7bが同一方向に回転する。
【0145】
マグネット円板7bが回転することによりマグネット円板8bが回転する。それにより、搬送軸20bが、搬送ローラ21bとともに回転する。その結果、搬送ローラ21b上に支持された基板200を水平姿勢で搬送することが可能となる。なお、マグネット円板7b,8bの構造の詳細は、第1の実施の形態に係るマグネット円板7b,8bの構造と同様である。
【0146】
図16および図17は、図15の基板搬送装置100bのE−E線断面図である。図16は、基板200を搬送ローラ21bで支持した状態を示し、図17は基板200を搬送ローラ11bで支持した状態を示す。
【0147】
搬送軸20bの一端近傍が、支持部材12eにより支持台13の上方に回転可能に支持される。搬送軸20bの他端が支持部材15eにより支持台13の上方に回転可能に支持されている。
【0148】
また、支持台13の一端は、支持軸13Aにより回動可能に支持されている。支持台13の他端は、シリンダ16により上下動可能に支持されている。このシリンダ16のピストン16aの先端が、支持台13の下面に取り付けられている。
【0149】
図16に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が減少した場合、支持台13が支持軸13Aを中心として矢印R11の方向に回動する。それにより、支持部材12fが水平状態となる。この状態で、搬送軸20bの搬送ローラ21bの頂部が、搬送軸10bの搬送ローラ11bの頂部よりも上方に位置する。したがって、基板200が搬送ローラ21bにより水平姿勢で支持される。
【0150】
この場合、搬送軸20bの一端に設けられたマグネット円板8bとマグネット円板7bとが側壁30bを介して対抗し、マグネット円板7bとマグネット円板8bとの間に磁力が働く。したがって、ベルトB2によりマグネット円板7bが回転した場合、マグネット円板8bが回転し、搬送軸20bとともに搬送ローラ21bが回転する。
【0151】
また、図17に示すように、シリンダ16のピストン16aの突出量が増加した場合、支持台13が軸13Aを中心として矢印R10の方向に回動する。それにより、支持部材12fが傾斜姿勢となる。この状態では、搬送軸20bの搬送ローラ21bの頂部が、搬送軸10bの搬送ローラ11bの頂部よりも下方に位置する。したがって、基板200が搬送ローラ11bにより傾斜姿勢で支持される。
【0152】
この場合、搬送軸10bの一端に設けられたマグネット円板8aとマグネット円板7aとが側壁30dを介して対抗し、マグネット円板7aとマグネット円板8aとの間に磁力が働く。したがって、ベルトB1によりマグネット円板7aが回転した場合、マグネット円板8aが回転し、搬送軸10bとともに搬送ローラ11bが回転する。
【0153】
本実施の形態に係る基板搬送装置100bでは、モータM1,M2の回転力を搬送軸10,20に伝達するために側壁30a〜30dに孔を設ける必要がないので、処理液を含む雰囲気が搬送室30の外部に漏洩することが防止される。
【0154】
また、本実施の形態に係る基板搬送装置100bにおいては、モータM1,M2の回転力を搬送軸10b,20bに伝達するための伝達機構が搬送室30外に設けられているため、伝達機構から発生する磨耗粉が基板200に付着することが防止される。さらに、基板搬送装置100bにより基板200の姿勢が変更される際に、マグネット円板7a,7b,8a,8bによる振動も生じない。したがって、基板200の均一な処理が妨げられない。
【0155】
さらに、モータM1,M2の回転力を搬送軸10b,20bに伝達するための伝達機構が搬送室30外に設けられているので、潤滑剤を収納する収容器を搬送室30内に設ける必要がなく、搬送室30内への潤滑剤の補給も必要としない。そのため、部品点数を削減できるとともに搬送室30内の構造を単純化できる。したがって、基板搬送装置100bの小型化および省スペース化を実現することができる。
【0156】
また、傾斜姿勢において基板200の全域が搬送ローラ11bにより支持され、水平姿勢において基板200の全域が搬送ローラ21bにより支持される。それにより、基板200に自重による撓みが発生することが防止されるとともに、基板200に部分的に過度な負荷が加えられることが防止される。
【0157】
また、全ての搬送ローラ11bおよび搬送ローラ21bに回転力が伝達されるので、基板200の搬送不良を防止することができる。したがって、基板200を変形および破損させることなく水平姿勢から所定の角度のθの傾斜姿勢に変更させることができる。
【0158】
なお、本実施の形態においては、支持部材12fを水平面に対して支持軸13Aを中心として回動させることとしたが、支持部材12fを上下に平行移動させてもよい。
【0159】
本実施の形態においては、側壁30,30a〜30dが壁部に相当し、小型搬送ローラ11が第1のローラ部材に相当し、大型搬送ローラ21が第2のローラ部材に相当し、シリンダ16およびピストン16aが状態変更手段に相当し、モータM1,M2およびベルトB1,B2が回転駆動手段に相当し、マグネット円板7a,7b,8a,8bが伝達手段に相当し、マグネット円板7a,7bが第1の伝達部材に相当し、マグネット円板8a,8bが第2の伝達部材に相当し、磁石71,81と磁石72,82とが、複数の第1の磁石および複数の第2の磁石に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る基板搬送装置を備えた基板処理装置を示す模式的平面図である。
【図2】基板搬送装置の横断面図である。
【図3】図2の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【図4】図2の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【図5】図2の基板搬送装置のB−B線断面図である。
【図6】マグネット円板の内部構造を示す図である。
【図7】(a)はマグネット円板の回転力がマグネット円板に伝達される状態を示す図であり、(b)はマグネット円板の回転力がマグネット円板に伝達されない状態を示す図である。
【図8】図2〜図5の基板搬送装置の動作を説明するための斜視図である。
【図9】基板搬送装置の横断面図である。
【図10】図9の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【図11】図9の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【図12】図9の基板搬送装置のB−B線断面図である。
【図13】図9の基板搬送装置のB−B線断面図である。
【図14】(a)はマグネット円板の回転力がマグネット円板に伝達される状態を示す図であり、(b)はマグネット円板の回転力がマグネット円板に伝達されない状態を示す図である。
【図15】基板搬送装置の横断面図である。
【図16】図15の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【図17】図15の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【図18】基板処理装置の全長を短縮して省スペース化を図った基板処理装置の一例を示す図である。
【図19】図18の基板搬送装置の横断面図である。
【図20】図19の基板搬送装置のA−A線断面図である。
【符号の説明】
7a,7b,8a,8b マグネット円板
10,20 搬送軸
11 小型搬送ローラ
71,72,81,82 磁石
12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g 支持部材
13 支持台
13A 支持軸
15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g 支持部材
16 シリンダ
16a ピストン
21 大型搬送ローラ
30a,30b,30c,30d 側壁
31,32 周壁
100,101 基板搬送装置
200 基板
500 基板処理装置
B1,B2 ベルト
M1,M2 モータ

Claims (9)

  1. 基板を搬送する基板搬送装置であって、
    壁部を有する搬送室と、
    前記搬送室内に回転可能に設けられ、基板を支持する第1のローラ部材と、
    前記第1のローラ部材を移動または傾斜させることにより前記第1のローラ部材を第1の状態および第2の状態に変更する状態変更手段と、
    前記搬送室外に設けられ、回転力を発生する回転駆動手段と、
    前記回転駆動手段により発生された回転力を磁力により前記第1のローラ部材に伝達する伝達手段と、
    前記搬送室内に回転可能に設けられ、基板を支持する第2のローラ部材とを備え、
    前記伝達手段は、
    前記搬送室外において前記壁部に対向するように配置され、前記回転駆動手段により発生された回転力により回転する第1の伝達部材と、
    前記搬送室内において前記第1のローラ部材とともに回転可能に設けられた第2の伝達部材とを含み、
    前記第1のローラ部材が前記第1の状態にある場合に前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との間で回転力が伝達する第1の位置に前記第2の伝達部材があり、前記第1のローラ部材が前記第2の状態にある場合に前記第1の伝達部材と前記第2の伝達部材との間で回転力が伝達しない第2の位置に前記第2の伝達部材があり、
    前記第1のローラ部材が前記第1の状態にある場合に基板が前記第1のローラ部材上に支持されるように前記第1のローラの頂部が前記第2のローラの頂部よりも上方に位置し、前記第1のローラ部材が前記第2の状態にある場合に基板が前記第2のローラ上に支持されるように前記第2のローラの頂部が前記第1のローラの頂部よりも上方に位置することを特徴とする基板搬送装置。
  2. 前記第2の伝達部材は、前記第1の位置で前記壁部を介して前記第1の伝達部材に対向し、前記第2の位置で前記第1の位置に比べて前記第1の伝達部材から離れることを特徴とする請求項1記載の基板搬送装置。
  3. 前記第1の状態は前記第1のローラ部材が水平面に対して第1の角度をなす状態であり、前記第2の状態は前記第1のローラ部材が水平面に対して前記第1の角度と異なる第2の角度をなす状態であることを特徴とする請求項2記載の基板搬送装置。
  4. 前記第1のローラ部材と前記第2のローラ部材とは、互いに交差するように設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の基板搬送装置。
  5. 前記第1のローラ部材と前記第2のローラ部材とは、互いに略平行に設けられたことを特徴とする請求項3または4に記載の基板搬送装置。
  6. 前記第1の伝達部材は、前記壁部に対向する第1の面および第1の回転軸を有するとともに、前記第1の回転軸を中心とする円周に沿って配置された複数の第1の磁石を内蔵し、前記第2の伝達部材は、前記壁部に対向可能な第2の面および第2の回転軸を有するとともに、前記第2の回転軸を中心とする円周に沿って配置された複数の第2の磁石を内蔵することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の基板搬送装置。
  7. 前記複数の第1の磁石は、前記第1の面にN極およびS極が交互に形成されるように等ピッチで配置され、前記複数の第2の磁石は、前記第2の面にN極およびS極が交互に形成されるように前記複数の第1の磁石と同じピッチで配置されたことを特徴とする請求項6記載の基板搬送装置。
  8. 前記第1の伝達部材の前記複数の第1の磁石は非磁性体部材に内蔵され、前記第2の伝達部材の前記複数の第2の磁石は非磁性体部材に内蔵されることを特徴とする請求項6または7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記第2の伝達部材の非磁性体部材の少なくとも外周面は、樹脂からなることを特徴とする請求項8記載の基板処理装置。
JP2003075874A 2003-03-19 2003-03-19 基板搬送装置 Expired - Lifetime JP4307876B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003075874A JP4307876B2 (ja) 2003-03-19 2003-03-19 基板搬送装置
CNB2004100070759A CN1288050C (zh) 2003-03-19 2004-02-27 基板输送装置
KR1020040017419A KR100587847B1 (ko) 2003-03-19 2004-03-15 기판반송장치
TW093106961A TWI262890B (en) 2003-03-19 2004-03-16 Substrate transporting apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003075874A JP4307876B2 (ja) 2003-03-19 2003-03-19 基板搬送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004284694A JP2004284694A (ja) 2004-10-14
JP4307876B2 true JP4307876B2 (ja) 2009-08-05

Family

ID=33291070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003075874A Expired - Lifetime JP4307876B2 (ja) 2003-03-19 2003-03-19 基板搬送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4307876B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101121196B1 (ko) * 2009-11-19 2012-03-22 세메스 주식회사 기판 이송 장치

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006186146A (ja) * 2004-12-28 2006-07-13 Zebiosu:Kk ワーク搬送装置
JP2006245125A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Shibaura Mechatronics Corp 基板の処理装置及び処理方法
KR100729430B1 (ko) 2005-11-22 2007-06-15 주식회사 디엠에스 직각 반송이 가능한 기판 반송장치
KR101144620B1 (ko) * 2010-10-12 2012-05-11 에스티에스 주식회사 트레이 공급장치
JP6887616B2 (ja) * 2017-05-09 2021-06-16 日本電気硝子株式会社 ガラス板の搬送装置及びガラス板の製造方法
JP2020045267A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 日本電気硝子株式会社 ガラス板の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101121196B1 (ko) * 2009-11-19 2012-03-22 세메스 주식회사 기판 이송 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004284694A (ja) 2004-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3919464B2 (ja) 搬送装置、洗浄装置及び現像装置
KR102048051B1 (ko) 증착 환경 검사용 마스크 조립체 및 이를 포함하는 증착 설비
KR100835202B1 (ko) 기판 이송 장치
KR20060076715A (ko) 워크 반송 장치
JP2008198882A (ja) 基板処理装置
JP2017147408A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP4307876B2 (ja) 基板搬送装置
JP2007005710A (ja) 基板の洗浄処理装置
JP2005521268A (ja) 真空中の平面パネル取扱い装置
KR100587847B1 (ko) 기판반송장치
KR100904451B1 (ko) 컨베이어 장치 및 컨베이어 방법
JP4286035B2 (ja) 基板搬送装置
KR20110058012A (ko) 반송 샤프트 장치
KR20080062268A (ko) 기판 이송 장치
JP2016211030A (ja) 真空処理装置
JP2009302529A (ja) 基板搬送装置及び方法そしてその装置を有する基板製造設備
JP3513378B2 (ja) 基板処理装置
JP2004283777A (ja) 基板処理装置
JPH10244201A (ja) 基板処理装置
KR101040696B1 (ko) 기판 이송 장치
JP2004273868A (ja) 基板処理装置
KR20070045537A (ko) 기판 이송 시스템
KR100819039B1 (ko) 기판 이송 장치 및 이를 포함하는 기판 처리 장치
JP2001185522A (ja) 矩形基板の処理装置
JP3751831B2 (ja) 基板処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090428

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4307876

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120515

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130515

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140515

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term