JP3513363B2 - 乱丁検査方法およびその装置 - Google Patents
乱丁検査方法およびその装置Info
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- 238000005311 autocorrelation function Methods 0.000 claims description 17
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- 238000013481 data capture Methods 0.000 claims 1
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- 238000003384 imaging method Methods 0.000 description 6
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 description 2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製本する印刷物等
の乱丁の有無を製本時に検査する乱丁検査方法およびそ
の装置に関する。
の乱丁の有無を製本時に検査する乱丁検査方法およびそ
の装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製本時において、製本される
印刷物の画像データを取り込み、この取り込んだ画像デ
ータと予め記憶した基準画像データとを比較することに
より乱丁の有無を検査する乱丁検査機がある。この種の
乱丁検査機の中には、製本機において、複数の駒(同一
折丁を引き出す装置)分の印刷物をそれぞれ折り畳んで
折丁とした後、1本の回転軸に上記各駒に対応して取り
付けられた複数の回転ドラムによって、各々対応する折
丁を製本機から同時に引き出して丁合いする際に、各駒
の折丁の画像データを各々取り込むものがある。
印刷物の画像データを取り込み、この取り込んだ画像デ
ータと予め記憶した基準画像データとを比較することに
より乱丁の有無を検査する乱丁検査機がある。この種の
乱丁検査機の中には、製本機において、複数の駒(同一
折丁を引き出す装置)分の印刷物をそれぞれ折り畳んで
折丁とした後、1本の回転軸に上記各駒に対応して取り
付けられた複数の回転ドラムによって、各々対応する折
丁を製本機から同時に引き出して丁合いする際に、各駒
の折丁の画像データを各々取り込むものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に製本
機においては、上述した複数の回転ドラムによって各々
対応する折丁が引き出される際、回転軸の回転角度に対
する各折丁の位置が各駒毎に微妙にばらつくという現象
が生じる。しかしながら、従来の乱丁検査機では、画像
データを取り込むタイミングを、個々に調整することが
非常に困難であったため、同時に引き出される全ての折
丁について、乱丁検査に最も適した画像データ(例え
ば、検査を行う折丁において最も変化に富んだ特徴的な
部分の画像データ)を取り込むことが難しかった。
機においては、上述した複数の回転ドラムによって各々
対応する折丁が引き出される際、回転軸の回転角度に対
する各折丁の位置が各駒毎に微妙にばらつくという現象
が生じる。しかしながら、従来の乱丁検査機では、画像
データを取り込むタイミングを、個々に調整することが
非常に困難であったため、同時に引き出される全ての折
丁について、乱丁検査に最も適した画像データ(例え
ば、検査を行う折丁において最も変化に富んだ特徴的な
部分の画像データ)を取り込むことが難しかった。
【0004】また、上述した従来の乱丁検査機では、一
般に最初に取り込む複数枚の画像データから検査用の基
準画像を生成しているが、印刷パターンは折丁によって
様々であるため、乱丁検査に不適当な部分の基準画像し
か得られない場合があり、このような基準画像を用いて
乱丁検査を行った場合、検査結果の信憑性を大幅に低下
させてしまうという問題が生じる。
般に最初に取り込む複数枚の画像データから検査用の基
準画像を生成しているが、印刷パターンは折丁によって
様々であるため、乱丁検査に不適当な部分の基準画像し
か得られない場合があり、このような基準画像を用いて
乱丁検査を行った場合、検査結果の信憑性を大幅に低下
させてしまうという問題が生じる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、複数駒分の折丁を1本の回転軸に取り付
けられた複数の回転ドラムによって各々引き出す際に、
各駒の折丁の画像データを取り込む乱丁検査機におい
て、各駒における回転ドラムと折丁との位置関係がばら
ついていたともしても、全ての駒で乱丁検査に最も適し
た画像データを容易に取り込むことができる乱丁検査方
法およびその装置を提供することを目的としている。
たものであり、複数駒分の折丁を1本の回転軸に取り付
けられた複数の回転ドラムによって各々引き出す際に、
各駒の折丁の画像データを取り込む乱丁検査機におい
て、各駒における回転ドラムと折丁との位置関係がばら
ついていたともしても、全ての駒で乱丁検査に最も適し
た画像データを容易に取り込むことができる乱丁検査方
法およびその装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決すべくなされたもので、1つの回転軸に取り付けら
れた複数の回転ドラムによって製本機からそれぞれ引き
出される各印刷物の画像データを取り込み、それぞれの
回転ドラムに対応する各画像データ毎に、該各画像デー
タとそれぞれの画像データに対応する基準画像データと
を比較することによって、乱丁の有無を検査する乱丁検
査装置における乱丁検査方法であって、前記回転ドラム
それぞれに共通のパルス信号発生手段が、前記回転軸が
1回転する毎に1つ出力される第1のパルス信号と、前
記回転軸が1回転する毎に複数出力されるパルス信号で
あって前記回転軸が所定角度回動する毎に1つ出力され
る第2のパルス信号とを発生させ、前記回転ドラムそれ
ぞれ対応して備えられた取込角度値変化手段が、連続す
る2つの前記第1のパルスの間に出力される前記第2の
パルスの数に対応する数値を取込角度値とし、その取込
角度値を所定値ずつ順次変化させ、前記回転ドラムそれ
ぞれ対応して備えられた画像取込タイミング検出手段
が、取込角度値決定前に、前記取込角度値変化手段によ
り順次変化させられた各取込角度値と前記第1および第
2のパルス信号とに基づいて、前記各取り込み角度値毎
の前記印刷物の画像データの取り込みタイミングを検出
し、前記回転ドラムそれぞれ対応して備えられた画像取
込手段が、前記画像取込タイミング検出手段によって検
出された各取込タイミングに基づいて、前記印刷物の画
像データを取り込み、前記回転ドラムそれぞれ対応して
備えられた取込角度値決定手段が、前記画像取込手段に
よって取り込まれた各画像データの自己相関関数を求
め、該求めた自己相関関数が最大値となる画像データが
得られた時の取込角度値を、前記画像取込タイミング検
出手段に記憶させ、前記取込角度値決定手段が前記取込
角度値を決定した後には、その取込角度値と前記第1お
よび第2のパルス信号とに基づいて画像取込タイミング
検出手段が前記印刷物の画像データの取り込みタイミン
グを検出することを特徴とする乱丁検査方法である。
解決すべくなされたもので、1つの回転軸に取り付けら
れた複数の回転ドラムによって製本機からそれぞれ引き
出される各印刷物の画像データを取り込み、それぞれの
回転ドラムに対応する各画像データ毎に、該各画像デー
タとそれぞれの画像データに対応する基準画像データと
を比較することによって、乱丁の有無を検査する乱丁検
査装置における乱丁検査方法であって、前記回転ドラム
それぞれに共通のパルス信号発生手段が、前記回転軸が
1回転する毎に1つ出力される第1のパルス信号と、前
記回転軸が1回転する毎に複数出力されるパルス信号で
あって前記回転軸が所定角度回動する毎に1つ出力され
る第2のパルス信号とを発生させ、前記回転ドラムそれ
ぞれ対応して備えられた取込角度値変化手段が、連続す
る2つの前記第1のパルスの間に出力される前記第2の
パルスの数に対応する数値を取込角度値とし、その取込
角度値を所定値ずつ順次変化させ、前記回転ドラムそれ
ぞれ対応して備えられた画像取込タイミング検出手段
が、取込角度値決定前に、前記取込角度値変化手段によ
り順次変化させられた各取込角度値と前記第1および第
2のパルス信号とに基づいて、前記各取り込み角度値毎
の前記印刷物の画像データの取り込みタイミングを検出
し、前記回転ドラムそれぞれ対応して備えられた画像取
込手段が、前記画像取込タイミング検出手段によって検
出された各取込タイミングに基づいて、前記印刷物の画
像データを取り込み、前記回転ドラムそれぞれ対応して
備えられた取込角度値決定手段が、前記画像取込手段に
よって取り込まれた各画像データの自己相関関数を求
め、該求めた自己相関関数が最大値となる画像データが
得られた時の取込角度値を、前記画像取込タイミング検
出手段に記憶させ、前記取込角度値決定手段が前記取込
角度値を決定した後には、その取込角度値と前記第1お
よび第2のパルス信号とに基づいて画像取込タイミング
検出手段が前記印刷物の画像データの取り込みタイミン
グを検出することを特徴とする乱丁検査方法である。
【0007】また本発明は、1つの回転軸に取り付けら
れた複数の回転ドラムによって製本機からそれぞれ引き
出される各印刷物の画像データを取り込み、それぞれの
回転ドラムに対応する各画像データ毎に、該各画像デー
タとそれぞれの画像データに対応する基準画像データと
を比較することによって、乱丁の有無を検査する乱丁検
査装置であって、前記回転ドラムそれぞれに共通の、前
記回転軸が1回転する毎に1つ出力される第1のパルス
信号と、前記回転軸が1回転する毎に複数出力されるパ
ルス信号であって前記回転軸が所定角度回動する毎に1
つ出力される第2のパルス信号とを発生するパルス信号
発生手段を備え、前記回転ドラムそれぞれ対応して、連
続する2つの前記第1のパルスの間に出力される前記第
2のパルスの数に対応する数値を取込角度値とし、その
取込角度値を所定値ずつ順次変化させる取込角度値変化
手段と、取込角度値決定前には前記取込角度値変化手段
により順次変化させられた各取込角度値と前記第1およ
び第2のパルス信号とに基づいて、前記各取り込み角度
値毎の前記印刷物の画像データの取り込みタイミングを
検出する画像取込タイミング検出手段と、前記画像取込
タイミング検出手段によって検出された取込タイミング
に基づいて、前記印刷物の画像データを取り込む画像取
込手段と、前記画像取込手段によって取り込まれた各画
像データの自己相関関数を求め、該求めた自己相関関数
が最大値となる画像データが得られた時の取込角度値
を、前記画像取込タイミング検出手段に記憶させる取込
角度値決定手段とを備え、前記取込角度値決定手段が前
記取込角度値を決定した後には、その取込角度値と前記
第1および第2のパルス信号とに基づいて画像取込タイ
ミング検出手段が前記印刷物の画像データの取り込みタ
イミングを検出することを特徴とする乱丁検査装置であ
る。
れた複数の回転ドラムによって製本機からそれぞれ引き
出される各印刷物の画像データを取り込み、それぞれの
回転ドラムに対応する各画像データ毎に、該各画像デー
タとそれぞれの画像データに対応する基準画像データと
を比較することによって、乱丁の有無を検査する乱丁検
査装置であって、前記回転ドラムそれぞれに共通の、前
記回転軸が1回転する毎に1つ出力される第1のパルス
信号と、前記回転軸が1回転する毎に複数出力されるパ
ルス信号であって前記回転軸が所定角度回動する毎に1
つ出力される第2のパルス信号とを発生するパルス信号
発生手段を備え、前記回転ドラムそれぞれ対応して、連
続する2つの前記第1のパルスの間に出力される前記第
2のパルスの数に対応する数値を取込角度値とし、その
取込角度値を所定値ずつ順次変化させる取込角度値変化
手段と、取込角度値決定前には前記取込角度値変化手段
により順次変化させられた各取込角度値と前記第1およ
び第2のパルス信号とに基づいて、前記各取り込み角度
値毎の前記印刷物の画像データの取り込みタイミングを
検出する画像取込タイミング検出手段と、前記画像取込
タイミング検出手段によって検出された取込タイミング
に基づいて、前記印刷物の画像データを取り込む画像取
込手段と、前記画像取込手段によって取り込まれた各画
像データの自己相関関数を求め、該求めた自己相関関数
が最大値となる画像データが得られた時の取込角度値
を、前記画像取込タイミング検出手段に記憶させる取込
角度値決定手段とを備え、前記取込角度値決定手段が前
記取込角度値を決定した後には、その取込角度値と前記
第1および第2のパルス信号とに基づいて画像取込タイ
ミング検出手段が前記印刷物の画像データの取り込みタ
イミングを検出することを特徴とする乱丁検査装置であ
る。
【0008】また本発明は、前記画像取込タイミング検
出手段は、前記取込角度値を記憶する記憶手段と、前記
第2のパルス信号の数を計数すると共に、前記第1のパ
ルス信号が出力される毎に該計数値をクリアする計数手
段と、前記計数手段の計数値と、前記取込角度値とが一
致した時を、前記画像データの取り込みタイミングとし
て検出するタイミング検出手段とからなることを特徴と
する。
出手段は、前記取込角度値を記憶する記憶手段と、前記
第2のパルス信号の数を計数すると共に、前記第1のパ
ルス信号が出力される毎に該計数値をクリアする計数手
段と、前記計数手段の計数値と、前記取込角度値とが一
致した時を、前記画像データの取り込みタイミングとし
て検出するタイミング検出手段とからなることを特徴と
する。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明に係る乱丁検査装置に
おける第1実施形態の概略構成を示す図である。図1に
おいて、1は製本機の回転ドラムであり、回転軸2に固
定され、回転軸2が図中矢印イの方向に1回転する毎
に、製本機のステーション(図示略)に複数枚積み重ね
られて載置されている折丁3を、1部ずつ引き出してい
く。
施形態について説明する。 [第1実施形態]図1は、本発明に係る乱丁検査装置に
おける第1実施形態の概略構成を示す図である。図1に
おいて、1は製本機の回転ドラムであり、回転軸2に固
定され、回転軸2が図中矢印イの方向に1回転する毎
に、製本機のステーション(図示略)に複数枚積み重ね
られて載置されている折丁3を、1部ずつ引き出してい
く。
【0019】4はエンコーダであり、回転軸2の回転に
応じてA相パルスとZ相パルスとを出力する。ここで、
A相パルスは、回転軸2が1回転する毎にk個出力され
るパルスであり、すなわち、回転軸が(360/k)
[degree]回動する毎に1つのパルスが出力される。ま
た、Z相パルスは、回転軸2が1回転する毎に1個出力
されるパルスであり、言い換えると折丁3が1枚引き出
される毎に1つパルスが出力される。
応じてA相パルスとZ相パルスとを出力する。ここで、
A相パルスは、回転軸2が1回転する毎にk個出力され
るパルスであり、すなわち、回転軸が(360/k)
[degree]回動する毎に1つのパルスが出力される。ま
た、Z相パルスは、回転軸2が1回転する毎に1個出力
されるパルスであり、言い換えると折丁3が1枚引き出
される毎に1つパルスが出力される。
【0020】5はタイミング信号発生部であり、エンコ
ーダ4から出力されるA相パルスとZ相パルスとに基づ
いて発光トリガ信号LUおよびシャッタ信号SHを出力
する(詳しくは後述する)。6は回転ドラム1を臨んで
設置されている照明光源であり、タイミング信号発生部
5から出力される発光トリガ信号LUのタイミングに従
って発光し、引き出された折丁に対し、照射領域6aの
範囲に光を照射する。
ーダ4から出力されるA相パルスとZ相パルスとに基づ
いて発光トリガ信号LUおよびシャッタ信号SHを出力
する(詳しくは後述する)。6は回転ドラム1を臨んで
設置されている照明光源であり、タイミング信号発生部
5から出力される発光トリガ信号LUのタイミングに従
って発光し、引き出された折丁に対し、照射領域6aの
範囲に光を照射する。
【0021】7はTVカメラであり、タイミング信号発
生部5から出力されるシャッタ信号SHのタイミングに
従って撮像領域7aの範囲の画像を取り込み、画像デー
タとして出力する。8は画像処理部であり、TVカメラ
7から出力された画像データと、予め記憶されている乱
丁検査用の基準画像データとを、シャッタ信号SHのタ
イミングに基づいて比較し、乱丁の有無を判定する。
生部5から出力されるシャッタ信号SHのタイミングに
従って撮像領域7aの範囲の画像を取り込み、画像デー
タとして出力する。8は画像処理部であり、TVカメラ
7から出力された画像データと、予め記憶されている乱
丁検査用の基準画像データとを、シャッタ信号SHのタ
イミングに基づいて比較し、乱丁の有無を判定する。
【0022】なお、図示は省略しているが、回転軸2上
にはその軸方向(図1中矢印ロの方向)に、N駒(通常
は12〜36駒)分の折丁に各々対応して回転ドラム1
と同様の回転ドラムが設置されており、これら各回転ド
ラムは、各々対応する折丁を1枚ずつ製本機から引き出
している。また、この回転ドラムと同様、各駒に対応し
て、各々、図1に示したタイミング信号発生部5,照明
光源6,TVカメラ7,画像処理部8と同様の構成が設
けられており、各タイミング信号発生部には、エンコー
ダ4(エンコーダ4は、1つの回転軸2に対し1個の
み)から出力されるA相パルスとZ相パルスとが、それ
ぞれ並列に供給されている。また、エンコーダ4に最も
近い一連の構成(回転ドラム,タイミング信号発生部,
照明光源,TVカメラ,画像処理部)を第1駒とし、以
後、矢印ロの方向に向かって、順次第2駒,第3駒,…
…,第N駒が設けられている。
にはその軸方向(図1中矢印ロの方向)に、N駒(通常
は12〜36駒)分の折丁に各々対応して回転ドラム1
と同様の回転ドラムが設置されており、これら各回転ド
ラムは、各々対応する折丁を1枚ずつ製本機から引き出
している。また、この回転ドラムと同様、各駒に対応し
て、各々、図1に示したタイミング信号発生部5,照明
光源6,TVカメラ7,画像処理部8と同様の構成が設
けられており、各タイミング信号発生部には、エンコー
ダ4(エンコーダ4は、1つの回転軸2に対し1個の
み)から出力されるA相パルスとZ相パルスとが、それ
ぞれ並列に供給されている。また、エンコーダ4に最も
近い一連の構成(回転ドラム,タイミング信号発生部,
照明光源,TVカメラ,画像処理部)を第1駒とし、以
後、矢印ロの方向に向かって、順次第2駒,第3駒,…
…,第N駒が設けられている。
【0023】次に、第1実施形態における乱丁検査装置
の動作について、図2を参照して説明する。図2は、上
述した構成において、各駒における折丁が引き出される
過程で、乱丁検査に使用するのに最適な画像データ(例
えば、その折丁において最も変化に富んだ特徴的な部分
の画像データ)が得られる位置となるタイミング(以
下、最適位置タイミングと称する)と、エンコーダ4か
ら出力されるA相パルスおよびZ相パルスとの関係を示
すタイミングチャートである。この図において、(a)
は第1駒の折丁の最適位置タイミングを示しており、同
様に(b)は第2駒の折丁の、(c)は第N駒の折丁
の、最適位置タイミングを示している。
の動作について、図2を参照して説明する。図2は、上
述した構成において、各駒における折丁が引き出される
過程で、乱丁検査に使用するのに最適な画像データ(例
えば、その折丁において最も変化に富んだ特徴的な部分
の画像データ)が得られる位置となるタイミング(以
下、最適位置タイミングと称する)と、エンコーダ4か
ら出力されるA相パルスおよびZ相パルスとの関係を示
すタイミングチャートである。この図において、(a)
は第1駒の折丁の最適位置タイミングを示しており、同
様に(b)は第2駒の折丁の、(c)は第N駒の折丁
の、最適位置タイミングを示している。
【0024】また、図2(a)は、第1駒の折丁の最適
位置タイミングが、Z相パルス出力後、a番目(0≦a
≦k−1の整数)に出力されるA相パルスのタイミング
となることを示し、これと同様に、図2(b)は、Z相
パルス出力後b番目(0≦b≦k−1の整数)に出力さ
れたA相パルスが第2駒の折丁の最適位置タイミングと
なることを、また、図2(c)は、Z相パルス出力後c
番目(0≦c≦k−1の整数)に出力されたA相パルス
が第N駒の折丁の最適位置タイミングとなることを示し
ている。
位置タイミングが、Z相パルス出力後、a番目(0≦a
≦k−1の整数)に出力されるA相パルスのタイミング
となることを示し、これと同様に、図2(b)は、Z相
パルス出力後b番目(0≦b≦k−1の整数)に出力さ
れたA相パルスが第2駒の折丁の最適位置タイミングと
なることを、また、図2(c)は、Z相パルス出力後c
番目(0≦c≦k−1の整数)に出力されたA相パルス
が第N駒の折丁の最適位置タイミングとなることを示し
ている。
【0025】ここで、上述したa,b,cの値は、それ
ぞれ、Z相パルスが出力される時の回転軸2の角度を基
準角度とした時、この基準角度からの回転角度に対応す
る値であるということができ、また、上述したように、
Z相パルス出力後に出力されたA相パルスの数がa,
b,cの値となる時、各駒の折丁が最適位置まで引き出
されることから、a,b,cの値を、以後、最適角度値
と称する。これら最適角度値は、試験等によって予め求
められる値であり、なお、これらの値が0であった場合
は、Z相パルスが出力される時の回転軸2の角度(すな
わち、上述した基準角度)であることを意味する。
ぞれ、Z相パルスが出力される時の回転軸2の角度を基
準角度とした時、この基準角度からの回転角度に対応す
る値であるということができ、また、上述したように、
Z相パルス出力後に出力されたA相パルスの数がa,
b,cの値となる時、各駒の折丁が最適位置まで引き出
されることから、a,b,cの値を、以後、最適角度値
と称する。これら最適角度値は、試験等によって予め求
められる値であり、なお、これらの値が0であった場合
は、Z相パルスが出力される時の回転軸2の角度(すな
わち、上述した基準角度)であることを意味する。
【0026】本実施形態におけるタイミング信号発生部
は、各々、回転軸2の回転角度に応じてエンコーダ4か
ら出力されるA相,Z相パルスに基づいて回転軸2の回
転角度を検出すると共に、この検出した回転角度と、予
め記憶された最適角度値とが一致する時を、最適位置タ
イミングとして検出する。そして、この最適位置タイミ
ングと、TVカメラ7がシャッタ信号SHを受信してか
らシャッタを開くまでの時間や回転ドラムの回転速度等
に基づいて各々の発光トリガ信号LU、および、シャッ
タ信号SHを生成,出力している。
は、各々、回転軸2の回転角度に応じてエンコーダ4か
ら出力されるA相,Z相パルスに基づいて回転軸2の回
転角度を検出すると共に、この検出した回転角度と、予
め記憶された最適角度値とが一致する時を、最適位置タ
イミングとして検出する。そして、この最適位置タイミ
ングと、TVカメラ7がシャッタ信号SHを受信してか
らシャッタを開くまでの時間や回転ドラムの回転速度等
に基づいて各々の発光トリガ信号LU、および、シャッ
タ信号SHを生成,出力している。
【0027】上述した最適位置タイミングの検出方法と
しては、例えば、タイミング信号発生部5内にA相パル
スが出力される毎にそのパルスをカウントし、Z相が出
力された時にカウント値をクリアするカウンタを具備
し、そのカウント値がそれぞれのタイミング信号発生部
5に予め記憶された最適角度値になった時(例えば図1
に示した第1駒の場合、カウント値がaとなった時)、
最適位置タイミングを検出するものが考えられる。
しては、例えば、タイミング信号発生部5内にA相パル
スが出力される毎にそのパルスをカウントし、Z相が出
力された時にカウント値をクリアするカウンタを具備
し、そのカウント値がそれぞれのタイミング信号発生部
5に予め記憶された最適角度値になった時(例えば図1
に示した第1駒の場合、カウント値がaとなった時)、
最適位置タイミングを検出するものが考えられる。
【0028】このように、第1実施形態によれば、各駒
に対応して設けられたタイミング信号発生部が、各々最
適位置タイミングを検出して、これに基づいて発光トリ
ガ信号LU、および、シャッタ信号SHを生成,出力す
るので、N駒分全ての駒の折丁の位置が互いにばらつい
ていても、全ての駒で乱丁検査に最適な折丁位置の画像
を取り込むことができる。
に対応して設けられたタイミング信号発生部が、各々最
適位置タイミングを検出して、これに基づいて発光トリ
ガ信号LU、および、シャッタ信号SHを生成,出力す
るので、N駒分全ての駒の折丁の位置が互いにばらつい
ていても、全ての駒で乱丁検査に最適な折丁位置の画像
を取り込むことができる。
【0029】[第2実施形態]第2実施形態は、上述し
た第1実施形態の構成において、各駒における最適角度
値を変化させて、画像データを取り込む時の折丁の位置
を最適な位置に容易に調整することができる構成を示す
ものである。
た第1実施形態の構成において、各駒における最適角度
値を変化させて、画像データを取り込む時の折丁の位置
を最適な位置に容易に調整することができる構成を示す
ものである。
【0030】図3において、図1の各構成に対応する部
分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。図3
における構成が、図1の構成と異なる点は、第1駒の構
成において、 (i)タイミング信号発生部5が有する機能
に加えてその内部に予め設定される最適角度値が任意に
設定(但し、設定可能範囲は0以上、k−1以下の整
数)可能なタイミング信号発生部9を具備する点、(ii)
モニタ11を具備する点、 (iii)画像処理部10が、画
像処理部8が有する機能に加えてTVカメラ7から出力
された画像データに基づく画像を上記モニタ11に表示
させる点、である。
分には、同一の符号を付し、その説明を省略する。図3
における構成が、図1の構成と異なる点は、第1駒の構
成において、 (i)タイミング信号発生部5が有する機能
に加えてその内部に予め設定される最適角度値が任意に
設定(但し、設定可能範囲は0以上、k−1以下の整
数)可能なタイミング信号発生部9を具備する点、(ii)
モニタ11を具備する点、 (iii)画像処理部10が、画
像処理部8が有する機能に加えてTVカメラ7から出力
された画像データに基づく画像を上記モニタ11に表示
させる点、である。
【0031】以下、図3に示す構成を用いて、各駒の折
丁における最適位置タイミングを検出する手順を、図4
および図5を参照して説明する。ここで、図4は、エン
コーダ4から出力されるA相,Z相パルスと、図3にお
けるタイミング信号発生部9内で検出される最適位置タ
イミングとの関係を示すタイミングチャートである。
丁における最適位置タイミングを検出する手順を、図4
および図5を参照して説明する。ここで、図4は、エン
コーダ4から出力されるA相,Z相パルスと、図3にお
けるタイミング信号発生部9内で検出される最適位置タ
イミングとの関係を示すタイミングチャートである。
【0032】また、図5は、回転ドラム1によって引き
出されている折丁3に対する撮像領域7aの位置と、個
々のA相パルスが出力されるタイミングとの関係を示す
図であり、図中に示す矢印は、それぞれ、回転ドラム1
によって引き出される折丁3の進行方向を示している。
出されている折丁3に対する撮像領域7aの位置と、個
々のA相パルスが出力されるタイミングとの関係を示す
図であり、図中に示す矢印は、それぞれ、回転ドラム1
によって引き出される折丁3の進行方向を示している。
【0033】まず、タイミング信号発生部9に予め設定
されている最適角度値の初期値が、X2(0≦X2≦k−
1の整数)という値であった場合、タイミング信号発生
部9は、図4におけるのA相パルス(Z相パルス出力
後、X2 番目に出力されるA相パルス)を最適位置タイ
ミングとして検出し、これに基づいて発光トリガ信号L
Uおよびシャッタ信号SHを、照明光源6およびTVカ
メラ7へ出力する。そしてこの時、モニタ11には、図
5(b)中、撮像領域7a内の折丁3の画像が表示され
る。
されている最適角度値の初期値が、X2(0≦X2≦k−
1の整数)という値であった場合、タイミング信号発生
部9は、図4におけるのA相パルス(Z相パルス出力
後、X2 番目に出力されるA相パルス)を最適位置タイ
ミングとして検出し、これに基づいて発光トリガ信号L
Uおよびシャッタ信号SHを、照明光源6およびTVカ
メラ7へ出力する。そしてこの時、モニタ11には、図
5(b)中、撮像領域7a内の折丁3の画像が表示され
る。
【0034】そして、この状態から使用者が、タイミン
グ信号発生部5の最適角度値を減小させて、例えば、X
1 とした場合、図4におけるのA相パルスが最適位置
タイミングとして検出され、これに基づいて発光トリガ
信号LUおよびシャッタ信号SHが、照明光源6および
TVカメラ7へ出力される。そして、この時の撮像領域
7aと折丁3の位置関係が、図5(a)に示す如くであ
ったとすると、モニタ11には、図5(a)中、撮像領
域7a内の折丁3の画像が表示される。
グ信号発生部5の最適角度値を減小させて、例えば、X
1 とした場合、図4におけるのA相パルスが最適位置
タイミングとして検出され、これに基づいて発光トリガ
信号LUおよびシャッタ信号SHが、照明光源6および
TVカメラ7へ出力される。そして、この時の撮像領域
7aと折丁3の位置関係が、図5(a)に示す如くであ
ったとすると、モニタ11には、図5(a)中、撮像領
域7a内の折丁3の画像が表示される。
【0035】また、図5(b)の状態から、使用者がタ
イミング信号発生部9に設定されている最適角度値を増
やして、例えば、X3 とした場合、図4におけるのA
相パルスが最適位置タイミングとして検出され、これに
基づいて発光トリガ信号LUおよびシャッタ信号SH
が、照明光源6およびTVカメラ7へ出力される。そし
てこの時、モニタ11には、図5(c)中、撮像領域7
a内の折丁3の画像が表示される。
イミング信号発生部9に設定されている最適角度値を増
やして、例えば、X3 とした場合、図4におけるのA
相パルスが最適位置タイミングとして検出され、これに
基づいて発光トリガ信号LUおよびシャッタ信号SH
が、照明光源6およびTVカメラ7へ出力される。そし
てこの時、モニタ11には、図5(c)中、撮像領域7
a内の折丁3の画像が表示される。
【0036】このように、タイミング信号発生部に設定
する最適角度値を増大させると、撮像領域7aと折丁3
の位置関係は、図5(a)から図5(d)へと移行し、
最適角度値を減小させると、逆に図5(d)から図5
(a)へと移行していく。これにより、使用者はモニタ
11に表示される画像を見ながら、適宜、タイミング信
号発生部9に設定する最適角度値を変更していくことに
よって、折丁3上において最も乱丁検査にも適した部位
(例えば、折丁において最も顕著な特徴がある部分)の
画像が得られる最適角度値を探していく。
する最適角度値を増大させると、撮像領域7aと折丁3
の位置関係は、図5(a)から図5(d)へと移行し、
最適角度値を減小させると、逆に図5(d)から図5
(a)へと移行していく。これにより、使用者はモニタ
11に表示される画像を見ながら、適宜、タイミング信
号発生部9に設定する最適角度値を変更していくことに
よって、折丁3上において最も乱丁検査にも適した部位
(例えば、折丁において最も顕著な特徴がある部分)の
画像が得られる最適角度値を探していく。
【0037】このように、第2実施形態においては、タ
イミング信号発生部9内に設定される最適角度値を任意
に設定可能とし、また、TVカメラ7によって撮影され
た画像を表示するモニタ11を設けたことにより、使用
者は、乱丁検査に最も適した画像を得るためのタイミン
グを容易に決定することができる。
イミング信号発生部9内に設定される最適角度値を任意
に設定可能とし、また、TVカメラ7によって撮影され
た画像を表示するモニタ11を設けたことにより、使用
者は、乱丁検査に最も適した画像を得るためのタイミン
グを容易に決定することができる。
【0038】なお、図3に示したタイミング信号発生部
9,画像処理部10,モニタ11を、図示せぬ他の駒に
対して設け、N駒すべて(または一部)において、使用
者により、乱丁検査に最も適した画像を得るためのタイ
ミングを決定し得るようにしてもよい。
9,画像処理部10,モニタ11を、図示せぬ他の駒に
対して設け、N駒すべて(または一部)において、使用
者により、乱丁検査に最も適した画像を得るためのタイ
ミングを決定し得るようにしてもよい。
【0039】[第3実施形態]上述した第2実施形態の
構成においては、使用者が各駒の折丁における最適角度
値を調整して乱丁検査に最も適した画像を得るためのタ
イミングを決定していたが、第3実施形態では、上記最
適角度値を自動的に検出する乱丁検査装置の構成を示
す。
構成においては、使用者が各駒の折丁における最適角度
値を調整して乱丁検査に最も適した画像を得るためのタ
イミングを決定していたが、第3実施形態では、上記最
適角度値を自動的に検出する乱丁検査装置の構成を示
す。
【0040】第3実施形態における構成は、図1の構成
に対して以下の点が異なっている。(i) タイミング信号
発生部自身が、最適角度値を、所定の時間間隔をおいて
0からk−1まで順次1ずつインクリメントさせていく
と共に、各々の最適角度値において検出された最適位置
タイミングに基づいて、発光トリガ信号LUおよびシャ
ッタ信号SHを出力する点。
に対して以下の点が異なっている。(i) タイミング信号
発生部自身が、最適角度値を、所定の時間間隔をおいて
0からk−1まで順次1ずつインクリメントさせていく
と共に、各々の最適角度値において検出された最適位置
タイミングに基づいて、発光トリガ信号LUおよびシャ
ッタ信号SHを出力する点。
【0041】(ii)タイミング信号発生部が上記の動作を
行っている間、画像処理部が、TVカメラ7から出力さ
れる各画像データについてそれぞれ自己相関関数を求
め、最適角度値が0からk−1まで一通り変化した後、
その中で最も自己相関関数が最大となる画像データが得
られた時の最適角度値をタイミング信号発生部に設定す
る点。
行っている間、画像処理部が、TVカメラ7から出力さ
れる各画像データについてそれぞれ自己相関関数を求
め、最適角度値が0からk−1まで一通り変化した後、
その中で最も自己相関関数が最大となる画像データが得
られた時の最適角度値をタイミング信号発生部に設定す
る点。
【0042】上述した構成により、あるZ相パルスが出
力されてから、次のZ相パルスが出力されるまでの間、
個々のA相パルスのタイミングに従ってそれぞれの画像
データがTVカメラ7によって撮影され、撮影された個
々の画像データについて自己相関関数が求められる。そ
して、これら自己相関関数のうち、最大値を示す画像デ
ータが得られる時に出力されたA相パルスが、Z相パル
ス出力後、何番目に出力されるのかが検出され、その値
が最適角度値としてタイミング信号発生部に設定され
る。
力されてから、次のZ相パルスが出力されるまでの間、
個々のA相パルスのタイミングに従ってそれぞれの画像
データがTVカメラ7によって撮影され、撮影された個
々の画像データについて自己相関関数が求められる。そ
して、これら自己相関関数のうち、最大値を示す画像デ
ータが得られる時に出力されたA相パルスが、Z相パル
ス出力後、何番目に出力されるのかが検出され、その値
が最適角度値としてタイミング信号発生部に設定され
る。
【0043】このような構成をN駒全て(または一部)
に適用することにより、各駒毎に、自己相関関数が最大
となる時の画像データ(すなわち、その折丁において最
も変化に富んだ特徴的な部分の画像データ)が得られる
最適角度値が自動的に検出され、タイミング発生部に設
定される。したがって、本実施形態によれば、第2実施
形態においては使用者が決定していた最適角度値を、自
動的に検出,設定することができる。
に適用することにより、各駒毎に、自己相関関数が最大
となる時の画像データ(すなわち、その折丁において最
も変化に富んだ特徴的な部分の画像データ)が得られる
最適角度値が自動的に検出され、タイミング発生部に設
定される。したがって、本実施形態によれば、第2実施
形態においては使用者が決定していた最適角度値を、自
動的に検出,設定することができる。
【0044】なお、上述した構成では、タイミング信号
発生部において最適角度値を0からk−1まで、1ずつ
インクリメントして行ったが、最適角度値の変化のさせ
方はこれに限定されるものではない。すなわち、例え
ば、0からk−1まで、1ずつインクリメントして行っ
た後、今度はk−1から0まで順次1ずつデクリメント
していき、それぞれのA相パルスのタイミングで得られ
た画像データの自己相関関数の平均値を求め、れこら自
己相関関数の平均値の内、最大となる平均値が得られる
タイミングを、最適角度値として採用するようにしても
よい。
発生部において最適角度値を0からk−1まで、1ずつ
インクリメントして行ったが、最適角度値の変化のさせ
方はこれに限定されるものではない。すなわち、例え
ば、0からk−1まで、1ずつインクリメントして行っ
た後、今度はk−1から0まで順次1ずつデクリメント
していき、それぞれのA相パルスのタイミングで得られ
た画像データの自己相関関数の平均値を求め、れこら自
己相関関数の平均値の内、最大となる平均値が得られる
タイミングを、最適角度値として採用するようにしても
よい。
【0045】また、最適角度値を0からk−1まで増加
させていく間、0を含む偶数番目のA相パルスのタイミ
ングで画像データを取得していき、次にk−1から0ま
で最適角度値を減少させていく間は、奇数番目のA相パ
ルスのタイミングで画像データを取得していき、各々取
得した画像データについて自己相関関数を求め、これに
基づいて最適角度値を決定するようにしてもよい。
させていく間、0を含む偶数番目のA相パルスのタイミ
ングで画像データを取得していき、次にk−1から0ま
で最適角度値を減少させていく間は、奇数番目のA相パ
ルスのタイミングで画像データを取得していき、各々取
得した画像データについて自己相関関数を求め、これに
基づいて最適角度値を決定するようにしてもよい。
【0046】さらには、上述した最適角度値の検出方法
を第1駒から第N駒に対して順次実施し、その結果得ら
れた各駒の最適角度値を各タイミング信号発生部にそれ
ぞれ設定していく手段を、独立して設けても良い。
を第1駒から第N駒に対して順次実施し、その結果得ら
れた各駒の最適角度値を各タイミング信号発生部にそれ
ぞれ設定していく手段を、独立して設けても良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数駒分の印刷物を、それぞれ1つの回転軸に取り付け
られた複数の回転ドラムによって製本機から同時に引き
出す際に、該引き出された各印刷物の画像データを抽出
し、該抽出された各画像データと、該各画像データに各
々対応する基準画像データとを各々比較することによっ
て、乱丁の有無を検査する乱丁検査方法において、前記
回転軸の回転角度を検出すると共に、前記複数駒の各々
で、前記検出した回転角度が、予め記憶した画像データ
を抽出すべき位置まで前記印刷物が引き出される時の前
記回転軸の回転角度と一致する時のタイミングに基づい
て前記印刷物の画像データを抽出するので、回転軸の回
転角度に対する各折丁の位置が、複数駒全てばらついて
いても、全ての駒で乱丁検査に最適な折丁位置の画像を
取り込むことができる。
複数駒分の印刷物を、それぞれ1つの回転軸に取り付け
られた複数の回転ドラムによって製本機から同時に引き
出す際に、該引き出された各印刷物の画像データを抽出
し、該抽出された各画像データと、該各画像データに各
々対応する基準画像データとを各々比較することによっ
て、乱丁の有無を検査する乱丁検査方法において、前記
回転軸の回転角度を検出すると共に、前記複数駒の各々
で、前記検出した回転角度が、予め記憶した画像データ
を抽出すべき位置まで前記印刷物が引き出される時の前
記回転軸の回転角度と一致する時のタイミングに基づい
て前記印刷物の画像データを抽出するので、回転軸の回
転角度に対する各折丁の位置が、複数駒全てばらついて
いても、全ての駒で乱丁検査に最適な折丁位置の画像を
取り込むことができる。
【0048】また、上述した予め記憶している回転角度
の値を変更し、値を変更した回転角度と上記検出した回
転軸の回転角度とが、一致する時のタイミングに基づい
て前記印刷物の画像データを抽出し、前記抽出した画像
データに基づく画像を表示するので、表示された画像を
見ながら上記予め記憶している回転角度の値を著製する
ことにより、印刷物上の所望する部分の画像データを容
易に取り込むことができる。したがって、乱丁検査に最
も適した基準画像を容易に得ることができる。
の値を変更し、値を変更した回転角度と上記検出した回
転軸の回転角度とが、一致する時のタイミングに基づい
て前記印刷物の画像データを抽出し、前記抽出した画像
データに基づく画像を表示するので、表示された画像を
見ながら上記予め記憶している回転角度の値を著製する
ことにより、印刷物上の所望する部分の画像データを容
易に取り込むことができる。したがって、乱丁検査に最
も適した基準画像を容易に得ることができる。
【0049】さらに、本発明によれば、上記予め記憶し
た回転角度の値が順次変化されると共に、回転角度が変
化される毎に、変更された回転角度と、検出された、回
転軸の回転角度とが一致するタイミングに基づいて、印
刷物の画像データを抽出し、この抽出された各画像デー
タの自己相関関数をそれぞれ求め、その中で自己相関関
数の値が最大となる画像データが得られた時の回転軸の
回転角度を求めて上記予め記憶した回転角度を、自己相
関関数の値が最大となる画像データが得られた時の前記
回転軸の回転角度に置き換えるので、上記印刷物におい
て最も変化に富んだ特徴的な部分の画像データが得られ
る角度の値を自動的に検出することができる。
た回転角度の値が順次変化されると共に、回転角度が変
化される毎に、変更された回転角度と、検出された、回
転軸の回転角度とが一致するタイミングに基づいて、印
刷物の画像データを抽出し、この抽出された各画像デー
タの自己相関関数をそれぞれ求め、その中で自己相関関
数の値が最大となる画像データが得られた時の回転軸の
回転角度を求めて上記予め記憶した回転角度を、自己相
関関数の値が最大となる画像データが得られた時の前記
回転軸の回転角度に置き換えるので、上記印刷物におい
て最も変化に富んだ特徴的な部分の画像データが得られ
る角度の値を自動的に検出することができる。
【図1】 本発明の第1実施形態における乱丁検査装置
の概略の構成を説明するための説明図である。
の概略の構成を説明するための説明図である。
【図2】 同乱丁検査装置において、A相,Z相パルス
と、各駒における折丁の最適位置タイミングとの関係を
示すタイミングチャートである。
と、各駒における折丁の最適位置タイミングとの関係を
示すタイミングチャートである。
【図3】 本発明の第2実施形態における乱丁検査装置
の概略の構成を説明するための説明図である。
の概略の構成を説明するための説明図である。
【図4】 同乱丁検査装置において、A相,Z相パルス
と、初期最適角度値による最適位置タイミングとの関係
を示すタイミングチャートである。
と、初期最適角度値による最適位置タイミングとの関係
を示すタイミングチャートである。
【図5】 図4における各最適位置タイミングと、撮像
領域に対する折丁の位置関係とを説明するための説明図
である。
領域に対する折丁の位置関係とを説明するための説明図
である。
1 回転ドラム
2 回転軸
3 折丁
4 エンコーダ
5,9 タイミング信号発生部
6 照明光源
6a 照射領域
7 TVカメラ
7a 撮像領域
8,10 画像処理部
11 モニタ
フロントページの続き
(72)発明者 小島 弘
東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版
印刷株式会社内
(72)発明者 蜂谷 壽宏
東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋
インキ製造株式会社内
(56)参考文献 特開 平7−243987(JP,A)
特開 平8−281920(JP,A)
特開 平1−139450(JP,A)
特開 平7−200792(JP,A)
特開 平6−210835(JP,A)
特開 平6−210836(JP,A)
特開 平6−239052(JP,A)
特開 平7−168941(JP,A)
特開 昭61−204716(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G06T 1/00 310
B42C 1/00
Claims (3)
- 【請求項1】1つの回転軸に取り付けられた複数の回転
ドラムによって製本機からそれぞれ引き出される各印刷
物の画像データを取り込み、それぞれの回転ドラムに対
応する各画像データ毎に、該各画像データとそれぞれの
画像データに対応する基準画像データとを比較すること
によって、乱丁の有無を検査する乱丁検査装置の乱丁検
査方法であって、 前記回転ドラムそれぞれに共通のパルス信号発生手段
が、前記回転軸が1回転する毎に1つ出力される第1の
パルス信号と、前記回転軸が1回転する毎に複数出力さ
れるパルス信号であって前記回転軸が所定角度回動する
毎に1つ出力される第2のパルス信号とを発生させ、 前記回転ドラムそれぞれに対応して備えられた取込角度
値変化手段が、連続する2つの前記第1のパルスの間に
出力される前記第2のパルスの数に対応する数値を取込
角度値とし、その取込角度値を所定値ずつ順次変化さ
せ、 前記回転ドラムそれぞれに対応して備えられた画像取込
タイミング検出手段が、取込角度値決定前には、前記取
込角度値変化手段により順次変化させられた各取込角度
値と前記第1および第2のパルス信号とに基づいて、前
記各取り込み角度値毎の前記印刷物の画像データの取り
込みタイミングを検出し、 前記回転ドラムそれぞれに対応して備えられた画像取込
手段が、前記画像取込タイミング検出手段によって検出
された各取込タイミングに基づいて、前記印刷物の画像
データを取り込み、 前記回転ドラムそれぞれに対応して備えられた取込角度
値決定手段が、前記画像取込手段によって取り込まれた
各画像データの自己相関関数を求め、該求めた自己相関
関数が最大値となる画像データが得られた時の取込角度
値を、前記画像取込タイミング検出手段に記憶させ、 前記取込角度値決定手段が前記取込角度値を決定した後
には、その取込角度値と前記第1および第2のパルス信
号とに基づいて画像取込タイミング検出手段が前記印刷
物の画像データの取り込みタイミングを検出する ことを
特徴とする乱丁検査方法。 - 【請求項2】1つの回転軸に取り付けられた複数の回転
ドラムによって製本機からそれぞれ引き出される各印刷
物の画像データを取り込み、それぞれの回転ドラムに対
応する各画像データ毎に、該各画像データとそれぞれの
画像データに対応する基準画像データとを比較すること
によって、乱丁の有無を検査する乱丁検査装置であっ
て、前記回転ドラムそれぞれに共通の、 前記回転軸が1回転する毎に1つ出力される第1のパル
ス信号と、前記回転軸が1回転する毎に複数出力される
パルス信号であって前記回転軸が所定角度回動する毎に
1つ出力される第2のパルス信号とを発生するパルス信
号発生手段を備え、 前記回転ドラムそれぞれ対応して、 連続する2つの前記第1のパルスの間に出力される前記
第2のパルスの数に対応する数値を取込角度値とし、そ
の取込角度値を所定値ずつ順次変化させる取込角度値変
化手段と、 取込角度値決定前には前記取込角度値変化手段により順
次変化させられた各取込角度値と 前記第1および第2の
パルス信号とに基づいて、前記各取り込み角度値毎の前
記印刷物の画像データの取り込みタイミングを検出する
画像取込タイミング検出手段と、 前記画像取込タイミング検出手段によって検出された取
込タイミングに基づいて、前記印刷物の画像データを取
り込む画像取込手段と、前記画像取込手段によって取り込まれた各画像データの
自己相関関数を求め、該求めた自己相関関数が最大値と
なる画像データが得られた時の取込角度値を、前記画像
取込タイミング検出手段に記憶させる取込角度値決定手
段とを備え、 前記取込角度値決定手段が前記取込角度値を決定した後
には、その取込角度値と前記第 1および第2のパルス信
号とに基づいて画像取込タイミング検出手段が前記印刷
物の画像データの取り込みタイミングを検出する ことを
特徴とする乱丁検査装置。 - 【請求項3】前記画像取込タイミング検出手段は、 前記取込角度値を記憶する記憶手段と、 前記第2のパルス信号の数を計数すると共に、前記第1
のパルス信号が出力される毎に該計数値をクリアする計
数手段と、 前記計数手段の計数値と、前記取込角度値とが一致した
時を、前記画像データの取り込みタイミングとして検出
するタイミング検出手段とからなることを特徴とする請
求項2に記載の乱丁検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21101397A JP3513363B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 乱丁検査方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21101397A JP3513363B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 乱丁検査方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1153552A JPH1153552A (ja) | 1999-02-26 |
JP3513363B2 true JP3513363B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=16598902
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21101397A Expired - Fee Related JP3513363B2 (ja) | 1997-08-05 | 1997-08-05 | 乱丁検査方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3513363B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4249649B2 (ja) | 2004-04-09 | 2009-04-02 | ホリゾン・インターナショナル株式会社 | 縦型丁合機 |
JP4490186B2 (ja) * | 2004-06-22 | 2010-06-23 | 株式会社山武 | 乱丁検査装置 |
JP4690179B2 (ja) * | 2005-11-21 | 2011-06-01 | 株式会社山武 | 乱丁検査装置 |
JP4690178B2 (ja) * | 2005-11-21 | 2011-06-01 | 株式会社山武 | 画像検査装置 |
EP2128793B1 (de) * | 2008-05-28 | 2012-10-17 | Pepperl + Fuchs GmbH | Verfahren und Vorrichtung zum Überprüfen von Druckerzeugnissen, Computerprogramm und Computerprogrammprodukt |
-
1997
- 1997-08-05 JP JP21101397A patent/JP3513363B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1153552A (ja) | 1999-02-26 |
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