JP2002357555A - 印刷物検査装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】印刷物において検出した欠陥に対するマーキン
グを所定の位置で精度良く行なうことができる印刷物検
査装置を提供する。 【解決手段】移送される印刷物における移送距離を検出
する距離センサと、印刷物における印刷周期を検出する
周期センサと、印刷物における欠陥の有無とその欠陥の
印刷周期に基準を置く位置（平面上の位置）とを検出す
る欠陥検出手段と、移送距離と、印刷周期と、欠陥の印
刷周期に基準を置く位置と、欠陥検出手段が欠陥を検出
する処理に要する印刷周期の数とに基づいて、印刷物の
移送にともなって変化する欠陥の移送経路に基準を置く
位置を算出する欠陥位置算出手段と、欠陥の移送経路に
基準を置く位置とマーキング手段の移送経路に基準を置
く位置とに基づいて、印刷物にマーキングするタイミン
グを与えるマーキング信号を出力するマーキング信号出
力手段と、マーキング信号に基づいて印刷物にマーキン
グを行なうマーキング手段と、を具備する印刷物検査装
置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は印刷物を自動検査す
る技術分野に属する。特に、ウェブの印刷物において、
欠陥の位置を示すマーキングを正確に行なう印刷物検査
装置の技術分野に属する。

【０００２】

【従来技術】マーキング装置（ラベラ、インクジェット
プリンタ、等）によって、ウェブの印刷物における欠陥
の位置を示すマーキングが行なわれる。マーキングは、
印刷物検査装置において検出した欠陥の位置を明示する
ためである。マーキングは、移送される印刷物において
検査位置よりも下流のマーキング位置において行なわれ
る。従来は、欠陥を検出したときから印刷物が所定の距
離だけ移送されたときにマーキングが行なわれている。

【０００３】ラインセンサカメラにより印刷物を撮像し
て得た撮像画像に基づいて印刷物の検査を行なう印刷物
検査装置における処理としては、１走査単位、印刷周期
に相当する数の走査単位、等で処理することが考えられ
る。１走査単位で処理する方式は、必要とするメモリ容
量を小さくすることができる等により装置構成を簡単化
できる。しかし、欠陥検出能力が限定される。たとえ
ば、複数の走査にまたがる大欠陥であるにもかかわらず
濃度変化が小さいと検出することが困難になる、等であ
る。したがって、簡易的な印刷物検査装置にだけ適用さ
れる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】一方、印刷周期に相当
する数の走査単位で処理する方式は、欠陥検出能力にお
ける制約が少なくなり、多くの印刷物検査装置において
適用される。しかし、装置構成が複雑化し、処理速度を
高速化することが困難となる。この方式の、一般的な印
刷物検査装置においては、パイプライン処理等が行なわ
れるため、複数の印刷周期が経過した後に、印刷物にお
ける欠陥の検出や印刷物の良否判定結果の出力が行なわ
れる。したがって、欠陥検出信号に基づいて検出した欠
陥に対するマーキングを行なおうとしても、マーキング
位置の誤差が大きいものとなっている。

【０００５】本発明はこのような課題を解決するために
なされたものである。その目的は、印刷物において検出
した欠陥に対するマーキングを所定の位置で精度良く行
なうことができる印刷物検査装置を提供することにあ
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は下記の本発明
によって解決される。すなわち、本発明の請求項１に係
る印刷物検査装置は、距離センサと、周期センサと、欠
陥検出手段と、欠陥位置算出手段とを具備する印刷物検
査装置であって、前記距離センサは、移送される印刷物
における移送距離を検出し、前記周期センサは、前記印
刷物における印刷周期を検出し、前記欠陥検出手段は、
印刷物における欠陥の有無とその欠陥の前記印刷周期に
基準を置く位置（平面上の位置）とを検出し、前記欠陥
位置算出手段は、前記移送距離と、前記印刷周期と、前
記欠陥の前記印刷周期に基準を置く位置と、前記欠陥検
出手段が前記欠陥を検出する処理に要する前記印刷周期
の数とに基づいて、前記印刷物の移送にともなって変化
する前記欠陥の移送経路に基準を置く位置を算出するよ
うにしたものである。

【０００７】本発明によれば、距離センサにより移送さ
れる印刷物における移送距離が検出され、周期センサに
より印刷物における印刷周期が検出され、欠陥検出手段
により印刷物における欠陥の有無とその欠陥の印刷周期
に基準を置く位置とが検出され、欠陥位置算出手段によ
り、移送距離と、印刷周期と、欠陥の印刷周期に基準を
置く位置と、欠陥検出手段が欠陥を検出する処理に要す
る印刷周期の数とに基づいて、印刷物の移送にともなっ
て変化する欠陥の移送経路に基準を置く位置が算出され
る。すなわち、欠陥検出手段が欠陥を検出する処理に要
する印刷周期の数によってその処理に要する時間が考慮
され、さらに印刷周期に基準を置く欠陥の位置が考慮さ
れる。したがって、印刷物において検出した欠陥の位置
を精度良く算出することができる印刷物検査装置が提供
される。

【０００８】また本発明の請求項２に係る印刷物検査装
置は、請求項１に係る印刷物検査装置において、マーキ
ング信号出力手段と、マーキング手段とを具備し、前記
マーキング信号出力手段は、前記欠陥の移送経路に基準
を置く位置と前記マーキング手段の移送経路に基準を置
く位置とに基づいて、前記印刷物にマーキングするタイ
ミングを与えるマーキング信号を出力し、前記マーキン
グ手段は、前記マーキング信号に基づいて前記印刷物に
マーキングを行なうようにしたものである。

【０００９】本発明によれば、マーキング信号出力手段
により、欠陥の移送経路に基準を置く位置とマーキング
手段の移送経路に基準を置く位置とに基づいて、印刷物
にマーキングするタイミングを与えるマーキング信号が
出力され、マーキング手段により、そのマーキング信号
に基づいて印刷物にマーキングが行なわれる。すなわ
ち、精度良く算出された欠陥の移送経路に基準を置く位
置に基づいてマーキングが行なわれる。したがって、印
刷物において検出した欠陥に対するマーキングを所定の
位置で精度良く行なうことができる印刷物検査装置が提
供される。

【００１０】また本発明の請求項３に係る印刷物検査装
置は、請求項２に係る印刷物検査装置において、前記マ
ーキング手段は、前記欠陥の印刷周期に基準を置く位置
に基づく所定の幅方向の位置において前記印刷物のマー
キングを行なうようにしたものである。本発明によれ
ば、所定の幅方向の位置において印刷物のマーキングが
行なわれる。

【００１１】

【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
を説明する。本発明の印刷物検査装置における構成の一
例を図１に示す。図１に示す一例においては、本発明の
印刷物検査装置は巻き返し機に設置されているが、他の
装置、たとえば印刷機に設置しても基本的な構成や動作
は同様である。図１において、１０は印刷物検査装置
（本体）、１１は制御部、１２は画像入力部、１３は検
査処理部、１４は操作部、１５，１６，１７は分周器、
１８は高速カウンタ、２０はラインセンサカメラ、２１
は光源、２２は光電センサ、２３はロータリエンコー
ダ、２４は操作盤、５０は巻き返し機、５１はマーキン
グ装置、５２，５３はローラ、１００は印刷物（ウェ
ブ）である。

【００１２】印刷物検査装置（本体）１０は、巻き返し
機５０において、巻取体から巻解かれた印刷物（ウェ
ブ）１００をラインセンサカメラ２０が撮像して得た撮
像画像を入力する。また、印刷物１００における印刷周
期を光電センサ２２が検出して得た印刷周期信号を入力
する。また、印刷物１００を移送する巻き返し機５０の
ローラ５２，５３の回転をロータリエンコーダ２３が検
出して得たＡ，Ｂ相信号を入力する。

【００１３】印刷物検査装置（本体）１０は、それらの
信号と撮像画像に基づいて、欠陥を抽出する処理や印刷
物の良否を判定する処理を行う。また、欠陥が抽出され
たときには、欠陥の位置に対応する所定の位置で印刷物
１００にマーキングが行なわれるように、マーキング装
置５１に対してマーキング信号を出力する。また、その
動作状態を操作盤２４のディスプレイに表示するととも
に、オペレータ等の操作入力によって操作盤２４が生成
する操作信号を入力する。

【００１４】ラインセンサカメラ２０は、巻き返し機５
０において移送される印刷物１００を撮像して撮像信号
を出力する。ラインセンサカメラ２０の撮像領域は光源
２１によって照明が行なわれる。撮像領域は印刷物１０
０の幅方向に延びる直線状の領域である。その直線状の
領域を走査するラインセンサカメラ２０の主走査と、印
刷物１００の移送にともなう副走査により、２次元の領
域の撮像信号を得ることができる。撮像信号は画像入力
部１２が入力し、画像入力部１２においてＡ／Ｄ（anal
og-to-digital）変換され、ディジタルデータとしての
撮像画像が生成される。

【００１５】光電センサ２２は、印刷物１００における
印刷周期を検出するための周期センサである。光電セン
サ２２は、印刷絵柄におけるマークや特徴部分を検出す
ることにより、印刷周期における基準を示すパルス信号
を出力する。

【００１６】ロータリエンコーダ２３は、巻き返し機５
０において移送される印刷物１００の移送距離を検出す
るための距離センサである。巻き返し機５０は、印刷物
１００を挟持する一対のローラ５２，５３を有する。ロ
ータリエンコーダ２３は、ローラ５３の軸に設置され、
その軸回転を検出してＡ相信号とＢ相信号を出力する。
Ａ相信号とＢ相信号は、１回転角を所定数ｎ（ｎ＞＞
１）で等分割して１回転当たり所定数ｎのパルスを出力
する信号である。Ａ相信号とＢ相信号とは位相が異なっ
ており、Ａ相信号とＢ相信号とを比較することにより回
転方向を判別することができる。

【００１７】分周器１５、１６は、ロータリエンコーダ
２３が出力するＡ相信号に基づいて、ラインセンサカメ
ラ２０が主走査するときのタイミングを与えるカメラス
キャン信号とＴｒｉｇ信号を生成する。画像入力部１２
は、それらの信号に基づいてラインセンサカメラ２０に
主走査を開始させるためのカメラ駆動信号を出力し、撮
像信号の取り込みを行なう。分周器１７は、ロータリエ
ンコーダ２３が出力するＡ相信号とＢ相信号を分周して
適正な分解能を与えるパルス信号を生成する。

【００１８】高速カウンタ１８は、その分周器１７が出
力するパルス信号を入力し、印刷物１００の移送距離に
相当する計数値を出力する。この計数値に基づいて印刷
物１００の移送距離を算出する処理は、制御部１１にお
いて行なわれる。その計数値は、印刷物１００が順方向
に移送されるときには加算され、印刷物１００が逆方向
に移送されるときには減算される。

【００１９】また高速カウンタ１８は、光電センサ２２
が出力する印刷周期における基準を示すパルス信号を入
力して、計数値をリセットする。このリセットを行なう
ことによって、移送距離は印刷周期を基準として校正さ
れる。すなわち、誤差の累積が印刷周期内に限定される
ため、計数値から算出する移送距離について高い精度を
得ることができる。

【００２０】画像入力部１２は、すでに説明したよう
に、ラインセンサカメラ２０が出力する撮像信号を入力
して、Ａ／Ｄ（analog-to-digital）変換し、ディジタ
ルデータとしての撮像画像を生成する。この撮像信号を
入力する処理は、制御部１１において生成される画像入
力有効信号に基づいて制御される。

【００２１】検査処理部１３は、撮像画像に基づいて、
印刷物１００における欠陥の有無とその欠陥の印刷周期
に基準を置く位置とを検出する処理を行なう欠陥検出手
段である。検査処理部１３は、欠陥が検出されたことを
示す欠陥検出信号と、その欠陥の印刷周期に基準を置く
位置（ｘｙ座標）を出力する。この欠陥検出処理につい
ては、周知の方式を適用できるから、ここではその詳細
についての説明を省略する。

【００２２】操作部１４は、検査処理部１３が出力する
処理データを入力して印刷物検査装置の操作盤２４にお
いて表示する表示データを生成し出力する。操作盤２４
は、オペレータ等によって入力される指令データを制御
部１１に出力する処理を行なう。

【００２３】制御部１１は、その指令データの各々に対
応する処理を行なう。また、制御部１１は、上述の移送
距離と、印刷周期と、欠陥の印刷周期に基準を置く位置
と、欠陥検出手段が欠陥を検出する処理に要する印刷周
期の数とに基づいて、印刷物１００の移送にともなって
変化する欠陥の移送経路に基準を置く位置を算出する欠
陥位置算出処理を行なう（詳細を後述する）。

【００２４】また制御部１１は、その欠陥の移送経路に
基準を置く位置と、マーキング装置５１の移送経路に基
準を置く位置とに基づいて、印刷物１００の所定の位置
にマーキングを行なうためにマーキング信号を出力する
マーキング信号出力処理を行なう。マーキング信号は、
印刷物１００の移送方向における所定の位置に対応する
タイミングを与える情報だけではなく、印刷物１００の
幅方向（移送方向に対して直角方向）における所定の位
置に関する情報も含んでいる。

【００２５】マーキング装置５１は、そのマーキング信
号に基づいて、印刷物１００の移送方向と幅方向におけ
る所定の位置にマーキングを行なう。そのため、マーキ
ング装置５１は、そのマーキングヘッドを幅方向に移動
する機構、または幅方向に複数配列するマーキングヘッ
ドの内から実際に動作させるマーキングヘッドを選択す
る機構、等を有する。

【００２６】本発明の印刷物検査装置の上述の構成にお
いて、次に、その動作について説明する。本発明の印刷
物検査装置の動作をフロー図として図２に示す。まず、
図２のステップＳ１において、印刷物検査装置の制御部
１１は、操作部１４から出力される欠陥検出信号の入力
を待機する。欠陥検出信号を入力するとステップＳ２に
進む。

【００２７】次に、ステップＳ２において、制御部１１
は、操作部１４から出力される欠陥位置情報（検出欠陥
アドレス；印刷周期に基準を置く位置）を入力する。次
に、ステップＳ３において、制御部１１は、欠陥位置情
報から、マーキング信号を出力するときの光電センサカ
ウント値（印刷周期）と高速カウンタカウント値（高速
カウンタ１８の計数値）を算出する（詳細を後述す
る）。

【００２８】次に、ステップＳ４において、制御部１１
は、それらのカウント値が所定のカウント値に達したか
否かを判定する。達していない場合には、ステップＳ１
に戻って上述の以降の過程を繰り返す。達している場合
には、ステップＳ５に進む。次に、ステップＳ５におい
て、制御部は、マーキング信号を出力し、テップＳ１に
戻って上述の以降の過程を繰り返す。

【００２９】次に、印刷物１００の移送距離の時間変化
をグラフとして示す図３に基づいて、本発明の印刷物検
査装置の動作について説明する。図３において、横軸は
時刻ｔを示し、縦軸は移送距離ｍを示す。移送距離は欠
陥位置の軌跡とみなすことができる。グラフに示す番号
６，７，８，・・・は印刷物１００における印刷周期を
示す。欠陥位置は、その番号の順番に時刻が経過すると
ともに位置を変化させる。

【００３０】番号７における途中の位置は、ラインセン
サカメラ２０が欠陥を撮像する位置を示す。番号８，
９，１０は、撮像から欠陥を検出する処理（パイプライ
ン処理、等）に３つの印刷周期が必要であることを示
す。図３に示すように、番号１１で示す印刷周期の最初
において、検査処理部１３から制御部１１に対し不良検
出信号（検出信号Ｏｎ）の出力が行なわれる。

【００３１】欠陥を検出してマーキングするまでには、
印刷物１００を所定の距離だけ移送し、欠陥とマーキン
グ装置５１との相対的な位置が所定の位置となることが
必要である。図３におけるマーキング待機の距離（番号
１１の初めから番号１２の途中まで）がその所定の距離
に相当する。図３に示すように、番号１２で示す印刷周
期の途中において、制御部１１からマーキング装置５１
に対しマーキング信号（マーキング信号Ｏｎ）の出力が
行なわれる。

【００３２】上記におけるマーキング待機の距離ｄは、
下記の数１に基づいて算出する。

【数１】ｄ ＝ ｃ − ａ − ｂ − （マーキン
グ装置動作遅延） ただし、 ａ ； 印刷周期を基準とする欠陥位置 ｂ ； 設定値（処理に要する印刷周期の数に相当する
距離） ｃ ； 撮像位置とマーキング装置との距離

【００３３】マーキング信号の出力が行なわれるときの
光電センサカウント値（印刷周期）ｆは、下記の数２に
基づいて算出する。

【数２】ｆ ＝ ｄ ／ ｅ ただし、 ｅ ； 印刷周期に相当する距離 ｆ ； 剰余演算（商＋剰余）における商の部分（整数
値）

【００３４】マーキング信号の出力が行なわれるときの
高速カウンタカウント値（カウント値に相当する距離）
ｇは、下記の数３に基づいて算出する。

【数３】ｇ ＝ ｄ − ｅ × ｆ

【００３５】

【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項１に係る印刷物検査装置によれば、印刷物において検
出した欠陥の位置を精度良く算出することができる印刷
物検査装置が提供される。また本発明の請求項２に係る
印刷物検査装置によれば、印刷物において検出した欠陥
に対するマーキングを所定の位置で精度良く行なうこと
ができる印刷物検査装置が提供される。また本発明の請
求項３に係る印刷物検査装置によれば、所定の幅方向の
位置において印刷物のマーキングが行なわれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の印刷物検査装置における構成の一例を
示す図である。

【図２】本発明の印刷物検査装置の動作をフロー図とし
て示す図である。

【図３】印刷物の移送距離の時間変化をグラフとして示
す図である。

【符号の説明】

１０ 印刷物検査装置（本体） １１ 制御部 １２ 画像入力部 １３ 検査処理部 １４ 操作部 １５，１６，１７ 分周器 １８ 高速カウンタ ２０ ラインセンサカメラ ２１ 光源 ２２ 光電センサ ２３ ロータリエンコーダ ２４ 操作盤 ５０ 巻き返し機 ５１ マーキング装置 ５２，５３ ローラ １００ 印刷物（ウェブ）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｇ０１Ｂ 21/20 Ｇ０６Ｔ 1/00 ３１０Ｚ Ｇ０６Ｔ 1/00 ３１０ Ｂ４１Ｆ 33/14 Ｇ // Ｇ０１Ｂ 11/24 Ｚ Ｇ０１Ｂ 11/24 Ｋ Ｆターム(参考） 2C250 EA21 EB39 EB50 2F065 AA56 BB13 BB15 CC02 FF04 FF17 FF67 HH12 JJ02 JJ08 JJ25 KK01 MM03 MM22 PP16 QQ03 QQ25 QQ27 QQ51 SS04 TT08 2F069 AA02 AA03 AA06 AA64 BB20 BB40 CC06 DD15 DD30 GG01 GG04 GG06 GG07 GG21 GG31 GG45 GG59 GG63 GG67 HH15 HH30 2G051 AA34 AB11 CA04 CB01 DA15 EA11 5B057 AA11 AA12 BA02 CA08 CA12 CA16 DA03 DA07 DB02 DC03

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】距離センサと、周期センサと、欠陥検出手
   段と、欠陥位置算出手段とを具備する印刷物検査装置で
   あって、 前記距離センサは、移送される印刷物における移送距離
   を検出し、 前記周期センサは、前記印刷物における印刷周期を検出
   し、 前記欠陥検出手段は、印刷物における欠陥の有無とその
   欠陥の前記印刷周期に基準を置く位置（平面上の位置）
   とを検出し、 前記欠陥位置算出手段は、前記移送距離と、前記印刷周
   期と、前記欠陥の前記印刷周期に基準を置く位置と、前
   記欠陥検出手段が前記欠陥を検出する処理に要する前記
   印刷周期の数とに基づいて、前記印刷物の移送にともな
   って変化する前記欠陥の移送経路に基準を置く位置を算
   出する、 ことを特徴とする印刷物検査装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の印刷物検査装置において、
   マーキング信号出力手段と、マーキング手段とを具備
   し、 前記マーキング信号出力手段は、前記欠陥の移送経路に
   基準を置く位置と前記マーキング手段の移送経路に基準
   を置く位置とに基づいて、前記印刷物にマーキングする
   タイミングを与えるマーキング信号を出力し、 前記マーキング手段は、前記マーキング信号に基づいて
   前記印刷物にマーキングを行なう、 ことを特徴とする印刷物検査装置。
3. 【請求項３】請求項２記載の印刷物検査装置において、
   前記マーキング手段は、前記欠陥の印刷周期に基準を置
   く位置に基づく所定の幅方向の位置において前記印刷物
   のマーキングを行なうことを特徴と印刷物検査装置。