JP3512991B2 - 蓄熱式床暖房構築用ユニット - Google Patents

蓄熱式床暖房構築用ユニット

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  • Floor Finish (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配筋構造の床にお
いて床暖房を行うための蓄熱式床暖房構築用ユニットに
関する。
【0002】
【従来の技術】床暖房装置は、床下にヒータ等の発熱体
を配置して、室内を床下から暖房するものである。ま
た、蓄熱式床暖房装置は、夜間に発熱体の熱を蓄熱材に
蓄積させておき昼間に放熱させるようにした床暖房装置
であり、夜間の割安な電力料金を利用してランニングコ
ストの低減を図ることができるという利点を有する。
【0003】上記蓄熱式床暖房装置を構築するには、コ
ンクリート埋設施工方式や根太間施工方式、フリーアク
セスフロア方式等の施工方式がある。このうちコンクリ
ート埋設施工方式により構築される蓄熱式床暖房装置の
従来の構成例を図8及び図9に基づいて説明する。この
コンクリート埋設施工方式では、まず家屋等の床下の基
礎となるコンクリートのスラブ15上に断熱材7を配置
し、その上に帯状のシート材に包まれた蓄熱材8を多数
並べて載置すると共に、これらの蓄熱材8の上にヒータ
線9を蛇行させて敷設する。そして、ここにモルタル1
6を流し込むと共に図9に示すワイヤーメッシュ17を
敷設して、ヒータ線9や蓄熱材8をこのモルタル16内
に埋め込み固めた後に、床仕上げ材18を床張りするこ
とにより施工を完成する。なお、このコンクリート埋設
施工方式は、根太間施工方式等の乾式工法に対して、モ
ルタル16を流し込んでヒータ線9や蓄熱材8等を埋め
込むことから湿式工法と称される場合もある。
【0004】上記蓄熱式床暖房装置は、ヒータ線9から
発した熱を直接室内に伝えると共に、下方の蓄熱材8に
一旦蓄熱させることができる。従って、夜間にヒータ線
9に通電を行い、この間に蓄熱材8に蓄熱させた熱を昼
間徐々に室内に放熱させることにより、夜間の割安な電
力料金を利用することができる。また、断熱材7は、こ
れらヒータ線9や蓄熱材8からの熱が下方のスラブ15
に逃げるのを防止するためのものであり、これによって
効率良く室内を暖房することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
コンクリート埋設施工方式による蓄熱式床暖房装置は、
断熱材7と蓄熱材8とヒータ線9を別個に搬入して現場
で配置敷設しなければならないために作業が煩雑にな
る。しかも、集合住宅等の建物の床に用いるスラブ15
には、トラス筋を埋め込んだ配筋構造を要するものがあ
り、このような床トラス筋の列の間にそれぞれ断熱材7
と蓄熱材8とヒータ線9を配置敷設した場合、さらに作
業が面倒なものになり、現場施工性が極めて悪くなると
いう問題があった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、発熱体と蓄熱材と断熱材をモルタル等のブロ
ック内に埋め込んだ蓄熱式床暖房ユニットを、プレハブ
スラブ板上のトラス筋の間に載置固定しておくことによ
り、現場での施工性を向上させることができる蓄熱式床
暖房構築用ユニットを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の蓄熱式
床暖房構築用ユニットは、上記課題を解決するために、
縦横に多数配置したスラブ下端筋上に多数のトラス筋を
立設配筋したものをコンクリート及び/又はモルタルの
板内に埋め込んで、板面上にトラス筋の上方部のみを突
出させたプレハブスラブ板と、断熱材とこの断熱材の上
方に積層した蓄熱材及び発熱体とをモルタル及び/又は
コンクリートのブロック内に埋め込んだ蓄熱式床暖房ユ
ニットとからなり、蓄熱式床暖房ユニットがプレハブス
ラブ板上におけるトラス筋の上方突出部の間に載置固定
されたことを特徴とする。
【0008】請求項1の発明によれば、蓄熱式床暖房構
築用ユニットを現場に搬入して床下に設置し、トラス筋
の頂部にスラブ上端筋の配筋を行うと共に、プレハブス
ラブ板上にコンクリート等を打設するだけで施工を完了
させることができる。従って、配筋構造を要する床に蓄
熱式床暖房装置を構築する場合に、現場での作業工程を
著しく減少させて、施工性を向上させることができる。
なお、床下には通常複数の蓄熱式床暖房構築用ユニット
を並べて配置するので、スラブ上端筋の配筋は現場で行
う必要がある。
【0009】また、請求項2の蓄熱式床暖房構築用ユニ
ットは、前記トラス筋が、複数条の列状に配置され、前
記蓄熱式床暖房ユニットが、プレハブスラブ板上におけ
るこれらトラス筋の列の間に載置固定されたものである
ことを特徴とする。
【0010】請求項2の発明によれば、トラス筋が複数
条の列状に配置され、蓄熱式床暖房ユニットがこれらの
列の間に1個ずつ又は複数個ずつ並べて載置されるの
で、これらの蓄熱式床暖房ユニットをできるだけ無駄な
く設置することができ、暖房効率を高めることができ
る。
【0011】さらに、請求項3の蓄熱式床暖房構築用ユ
ニットは、前記蓄熱式床暖房ユニットが、プレハブスラ
ブ板上に突出したトラス筋の頂部よりも低いものである
ことを特徴とする。
【0012】請求項3の発明によれば、トラス筋の頂部
が蓄熱式床暖房ユニットよりも高いので、これらのトラ
ス筋の頂部にスラブ上端筋をそのまま配筋することがで
きるようになる。
【0013】さらに、請求項4の蓄熱式床暖房構築用ユ
ニットは、前記蓄熱式床暖房ユニットが、プレハブスラ
ブ板上に複数個載置され、かつ、これら複数の蓄熱式床
暖房ユニットとこれらの間に配置されたトラス筋の突出
部が頂部を除いてコンクリート及び/又はモルタルに覆
われたことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明によれば、複数の蓄熱式床
暖房ユニットがコンクリート等に覆われるので、各蓄熱
式床暖房ユニットのプレハブスラブ板への固定が確実と
なり、現場でのコンクリート等の打設作業も容易にする
ことができる。
【0015】さらに、請求項5の蓄熱式床暖房構築用ユ
ニットは、前記蓄熱式床暖房ユニットにおけるモルタル
及び/又はコンクリートのブロックの少なくとも底面に
補強板が設けられたことを特徴とする。
【0016】請求項5の発明によれば、蓄熱式床暖房ユ
ニットの搬送時等にモルタル等に割れが生じるのを補強
板によって防止することができるようになる。なお、こ
の補強板は、モルタル等のブロックの底面だけでなく、
例えば側面の周囲を覆う容器状であってもよい。
【0017】さらに、請求項6の蓄熱式床暖房構築用ユ
ニットは、前記蓄熱式床暖房ユニットにおけるモルタル
及び/又はコンクリートのブロックの内部に補強材が埋
め込まれたことを特徴とする。
【0018】請求項6の発明によれば、蓄熱式床暖房ユ
ニットの搬送時等にモルタル等に割れが生じるのを補強
材によって防止することができるようになる。なお、こ
の補強材としては、鉄筋やワイヤメッシュ等を用いるの
が好適である。
【0019】なお、本発明は、蓄熱式床暖房ユニット内
に積層する発熱体と蓄熱材の上下関係については特に限
定しないが、通常は蓄熱材の上に発熱体を配置すること
が好ましい。また、この蓄熱材で発熱体の上下をそれぞ
れ挟み込むように配置してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】図1〜図7は本発明の第一実施形態を示す
ものであって、図1は蓄熱式床暖房構築用ユニットの構
成を示す縦断面図、図2は蓄熱式床暖房構築用ユニット
の斜視図、図3は蓄熱式床暖房ユニットの構成を示す縦
断面図、図4は蓄熱式床暖房構築用ユニットの平面図、
図5は蓄熱式床暖房構築用ユニットの他の構成を示す平
面図、図6は蓄熱式床暖房構築用ユニットを用いた施工
例を示す斜視図、図7は蓄熱式床暖房構築用ユニットの
さらに他の構成を示す縦断面図である。なお、図8及び
図9に示した従来例と同様の機能を有する構成部材には
同じ番号を付記する。
【0022】本実施形態の蓄熱式床暖房構築用ユニット
は、図1及び図2に示すように、プレハブスラブ板1と
蓄熱式床暖房ユニット2とからなる。プレハブスラブ板
1は、コンクリートの薄い板であり、スラブ下端筋3と
トラス筋4の下部とを埋め込んでいる。スラブ下端筋3
は、縦横に網の目状に配置された鉄筋であり、プレハブ
スラブ板1内に埋め込まれる。トラス筋4は、このスラ
ブ下端筋3上に配筋されたトラス状に立設する鉄筋であ
り、下部がプレハブスラブ板1内に埋め込まれると共
に、上方部がこのプレハブスラブ板1の板面から上方に
突出する。また、このトラス筋4は、図2に示すよう
に、プレハブスラブ板1上に多数本を列状に並べて配置
されると共に、この列も間隔を開けて複数条(図では3
条)形成される。
【0023】蓄熱式床暖房ユニット2は、図3に示すよ
うに、鉄板5上に形成したモルタルブロック6内に断熱
材7と蓄熱材8とヒータ線9とを積層して埋め込んだも
のである。この蓄熱式床暖房ユニット2を製造するに
は、まず、鉄板5上に断熱材7と蓄熱材8を載置して、
この上にヒータ線9を蛇行させて敷設する。図3では1
組の断熱材7と蓄熱材8とヒータ線9のみを配置敷設し
た場合について示すが、複数組の断熱材7と蓄熱材8と
ヒータ線9を並べて配置敷設することもできる。次に、
鉄板5の周囲を図示しない型枠で囲み、この型枠の内部
にモルタルを流し込む。そして、このモルタルが固まっ
てモルタルブロック6が形成されると、型枠を外して蓄
熱式床暖房ユニット2が完成する。鉄板5は、このモル
タルブロック6を補強するための長方形状の補強板であ
り、これにより製造時や搬送時にモルタルブロック6に
割れ等が生じるのを防止することができる。
【0024】上記ヒータ線9は、抵抗線を例えばエチレ
ンプロピレンゴム絶縁体で覆い耐熱ビニルシースで被覆
したものであり、これを蛇行させて蓄熱材8上に敷設す
る。また、予めヒータ線9を蛇行させておき、適宜箇所
を樹脂テープ等で止めたり、シート材等の間に挟み込ん
だ面状発熱体を蓄熱材8の上に敷設してもよい。また、
このようなヒータ線9に代えて、PTC発熱体(正温度
係数発熱体)による面状発熱体を用いることもできる。
PTC発熱体は、スクリーン印刷等により形成した発熱
層をPET(ポリエチレンテレフタレート)等のシート
材の間に挟み込んで使用する。なお、ヒータ線9を用い
る場合には、温度センサを用いた閉ループによる温度制
御が必要となるが、PTC発熱体を用いる場合には、こ
のPTC発熱体の自動温度制御機能により開ループによ
る温度制御が可能となる。また、電熱作用により発熱す
るこれらヒータ線9やPTC発熱体に代えて、誘導加熱
等を用いた他の発熱体を用いることも可能である。
【0025】蓄熱材8は、このヒータ線9が発した熱を
一旦蓄積して徐々に時間をかけて放出するものであれば
よいので、単に熱容量が大きいだけのもの(顕熱のみを
利用する蓄熱材)を用いることもできるが、潜熱を利用
して温度上昇を伴わずに熱を蓄積できる潜熱型蓄熱材を
用いる方が効率が良いため、ここでは融解熱を利用して
熱を蓄積するパラフィン系のものを使用する。特に、本
実施形態では、蓄熱状態でも液化せず固体状態を保つこ
とができるパラフィン系の潜熱型蓄熱材を用いる。ま
た、断熱材7は、これらヒータ線9や蓄熱材8から放出
される熱が下方に逃げるのを防止するためのものであ
り、熱伝導性の低い空気を大量に含んだウレタンフォー
ムやグラスウール等を用いるのが好ましい。
【0026】なお、この蓄熱式床暖房ユニット2では、
蓄熱材8の上にヒータ線9等の発熱体を敷設する場合に
ついて説明したが、これら発熱体と蓄熱材8の上下関係
は特に限定されず、この発熱体の上下両側に蓄熱材8を
それぞれ配置するようにしてもよい。また、この蓄熱式
床暖房ユニット2では、セメント等を砂と混ぜて水を加
えて練ったモルタルをブロック状に固めたモルタルブロ
ック6を用いたが、このセメント等に混ぜる砂に小石等
を加えてコンクリートによるブロックとすることもでき
る。さらに、この蓄熱式床暖房ユニット2は、補強板と
して鉄板5を用いる場合について説明したが、必ずしも
このような補強板を設ける必要はなく、他の材質の補強
板を設けてもよい。また、この補強板は、モルタルブロ
ック6の底面だけでなく、例えば側面の周囲を覆う容器
状のものであってもよい。さらに、補強板に代えて、又
は、この補強板と共に、モルタルブロック6内に鉄筋や
ワイヤメッシュ等の補強材を埋め込むようにしてもよ
い。
【0027】上記蓄熱式床暖房ユニット2は、プレハブ
スラブ板1上におけるトラス筋4の列の各間隙にそれぞ
れ載置固定される。この際、トラス筋4の複数の列の各
間隙には、図4に示すように、複数個(図では3個)の
蓄熱式床暖房ユニット2を縦列状に並べてもよく、図5
に示すように、長尺な蓄熱式床暖房ユニット2を1個だ
け配置することもできる。このようにトラス筋4を列状
にしておけば、プレハブスラブ板1上に無駄なスペース
を作ることなく蓄熱式床暖房ユニット2を配置できるの
で、床暖房の効率を高めることができるようになる。ま
た、これらの蓄熱式床暖房ユニット2は、相互間のヒー
タ線9の配線を接続すると共に、プレハブスラブ板1の
端部に設置したジョイントボックス10との配線も接続
する。なお、これらの配線を行ったケーブルは、図4に
示すように、少量のモルタル11を盛って予め覆ってお
くことが好ましい。
【0028】上記構成の蓄熱式床暖房構築用ユニット
は、現場に搬入されて、図6に示すように、集合住宅等
の建物の床に複数枚を並べて設置される。また、これら
の蓄熱式床暖房構築用ユニットは、図4又は図5で示し
たジョイントボックス10間の配線が接続される。そし
て、これらの蓄熱式床暖房構築用ユニットのプレハブス
ラブ板1上に突出する多数のトラス筋4の頂部にスラブ
上端筋12を配筋する。スラブ上端筋12は、スラブ下
端筋3と同様に、縦横に網の目状に配置された鉄筋であ
る。この際、スラブ上端筋12がそのまま蓄熱式床暖房
ユニット2の上方を覆うことができるように、通常はプ
レハブスラブ板1上のトラス筋4の頂部の高さの方が蓄
熱式床暖房ユニット2の高さよりも高くなるようにす
る。しかし、蓄熱式床暖房ユニット2の高さの方が高い
場合にも、スラブ上端筋12を適宜上下に屈曲させれば
配筋は可能である。スラブ上端筋12の配筋が完了する
と、プレハブスラブ板1上に後打ちコンクリート13を
打設し、トラス筋4とスラブ上端筋12や蓄熱式床暖房
ユニット2を埋め込む。このようにして打設された後打
ちコンクリート13は、プレハブスラブ板1と一体とな
り、内部に埋め込まれたスラブ下端筋3とトラス筋4と
スラブ上端筋12によって配筋構造の床を形成する。な
お、配線ケーブルを覆うモルタル11は、この後打ちコ
ンクリート13の打設の際に配線ケーブルを保護するた
めのものである。
【0029】以上説明したように、本実施形態の蓄熱式
床暖房構築用ユニットは、プレハブスラブ板1上に蓄熱
式床暖房ユニット2を載置固定した状態で現場に搬入
し、床下に設置してスラブ上端筋12の配筋と後打ちコ
ンクリート13の打設を行うだけで施工を完了させるこ
とができるので、現場施工性を向上させることができ
る。
【0030】なお、上記実施形態では、プレハブスラブ
板1上に蓄熱式床暖房ユニット2を載置固定しただけの
蓄熱式床暖房構築用ユニットを示したが、図7に示すよ
うに、予めこれらの蓄熱式床暖房ユニット2(図7では
3列に並べて配置した場合を示す)をコンクリート14
で覆っておくこともできる。この際、スラブ上端筋12
との配筋のために、少なくともトラス筋4の頂部はコン
クリート14上に突出させておくようにする。このよう
にコンクリート14で覆うと、蓄熱式床暖房ユニット2
のプレハブスラブ板1への固定が確実となり、現場での
後打ちコンクリート13の打設作業も容易にすることが
できる。
【0031】また、上記実施形態では、蓄熱式床暖房構
築用ユニットのトラス筋4を列状に配置したが、蓄熱式
床暖房ユニット2が載置固定できるような間隔を開けた
配置であれば、必ずしも列状には限定されない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、プレハブスラブ板上に蓄熱式床暖房ユニット
を載置した蓄熱式床暖房構築用ユニットを現場に搬入
し、スラブ上端筋の配筋とコンクリート等の打設を行う
だけで、配筋構造の床に構築する蓄熱式床暖房装置の施
工が完了するので、現場施工性を向上させることができ
るようになる。また、床と蓄熱式化するにあたっても床
が厚肉化することはなく、さらに構造的な躯体を蓄熱体
として使用できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房構築用ユニットの構成を示す縦断面図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房構築用ユニットの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房ユニットの構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房構築用ユニットの平面図である。
【図5】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房構築用ユニットの他の構成を示す平面図であ
る。
【図6】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房構築用ユニットを用いた施工例を示す斜視図で
ある。
【図7】本発明の一実施形態を示すものであって、蓄熱
式床暖房構築用ユニットのさらに他の構成を示す縦断面
図である。
【図8】従来例を示すものであって、蓄熱式床暖房装置
を設置した家屋の床の断面を示す斜視図である。
【図9】従来例を示すものであって、コンクリート埋設
施工方式の蓄熱式床暖房装置の構成例を示す縦断面正面
図である。
【符号の説明】
1 プレハブスラブ板 2 蓄熱式床暖房ユニット 4 トラス筋 5 鉄板 6 モルタルブロック 7 断熱材 8 蓄熱材 9 ヒータ線 12 スラブ上端筋
フロントページの続き (72)発明者 林 祐一 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 堀内 一哉 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 河野 雅洋 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電 線工業株式会社伊丹製作所内 (56)参考文献 特開 平9−111941(JP,A) 特開 平8−333835(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24D 11/00 E04F 15/18 E04B 5/32 E04B 5/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦横に多数配置したスラブ下端筋上に多
    数のトラス筋を立設配筋したものをコンクリート及び/
    又はモルタルの板内に埋め込んで、板面上にトラス筋の
    上方部のみを突出させたプレハブスラブ板と、 断熱材とこの断熱材の上方に積層した蓄熱材及び発熱体
    とをモルタル及び/又はコンクリートのブロック内に埋
    め込んだ蓄熱式床暖房ユニットとからなり、 蓄熱式床暖房ユニットがプレハブスラブ板上におけるト
    ラス筋の上方突出部の間に載置固定されたことを特徴と
    する蓄熱式床暖房構築用ユニット。
  2. 【請求項2】 前記トラス筋が、複数条の列状に配置さ
    れ、前記蓄熱式床暖房ユニットが、プレハブスラブ板上
    におけるこれらトラス筋の列の間に載置固定されたもの
    であることを特徴とする請求項1に記載の蓄熱式床暖房
    構築用ユニット。
  3. 【請求項3】 前記蓄熱式床暖房ユニットが、プレハブ
    スラブ板上に突出したトラス筋の頂部よりも低いもので
    あることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓄
    熱式床暖房構築用ユニット。
  4. 【請求項4】 前記蓄熱式床暖房ユニットが、プレハブ
    スラブ板上に複数個載置され、かつ、これら複数の蓄熱
    式床暖房ユニットとこれらの間に配置されたトラス筋の
    突出部が頂部を除いてコンクリート及び/又はモルタル
    に覆われたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のい
    ずれかに記載の蓄熱式床暖房構築用ユニット。
  5. 【請求項5】 前記蓄熱式床暖房ユニットにおけるモル
    タル及び/又はコンクリートのブロックの少なくとも底
    面に補強板が設けられたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の蓄熱式床暖房構築用ユニッ
    ト。
  6. 【請求項6】 前記蓄熱式床暖房ユニットにおけるモル
    タル及び/又はコンクリートのブロックの内部に補強材
    が埋め込まれたことを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の蓄熱式床暖房構築用ユニット。
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