JP2748336B2 - 住宅用建築物及びその基礎構造 - Google Patents
住宅用建築物及びその基礎構造Info
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Description
における基礎構造並びに基礎構造の利用形態に関するも
のである。
ている基礎構造は、周知の通り布基礎と称されているも
ので、地面に溝を掘り(根切り)、溝内に割ぐり石を隙
間無く立て、更に砂利を敷き、必要に応じて捨てコンを
施し、所定の型枠並びに鉄筋を組み、幅広の下部(フー
チング部)に布基礎部を立ち上げてなる。
直接布基礎部を立ち上げる等の省略を行う場合もある。
また地盤が弱い場合に不等沈下により、建物の傾斜が生
じ無いよう一体型の基礎として布基礎部で囲繞された範
囲にベタ基礎を施す場合もある。
に於いて、割ぐり石の敷設が不均等であると、建築物の
支えが不均等となり、不等沈下の原因となる。従って割
ぐり石は均等に敷設し且つ必要に応じ締め固める必要が
ある。而も前記作業は手作業となるため、煩雑な作業と
なる。
範囲は、床下の地面からの水分蒸発によって建築物の床
組等を腐らす虞があるので、床下地面が露出している場
合には、必ず床下換気孔が設けられている。反面床下換
気孔を設けたことによって、床下が外気温となるので、
建築物自体の熱効率(冷暖房効率)が低下する。勿論ベ
タ基礎を採用して、床下換気孔を設けず、床下を暖房用
の暖気蓄熱空間として利用すると前記問題は無いが、単
なるベタ基礎の場合には、地面からの熱伝導によって、
結露が生ずるので多少の熱効率の低下は免れない。
礎部分の断熱能力を増加せしめて、建物自体の冷暖房効
率を高めた基礎構造並びに当該基礎構造を使用した建築
物を提案したものである。
物の基礎構造は、溝切りで形成した連続する溝内に、防
湿フィルムを敷き、その上に発泡スチロール板を敷設
し、発泡スチロール板上にフーチング部を備え、布基礎
部を立設して逆T字状のコンクリート製基礎を構築する
と共に、コンクリート基礎の布基礎部前面に発泡断熱板
を張設すると共に、その表面をラス張りしてモルタル仕
上げとし、基礎に囲まれた内側に、適宜な盛り土を施し
た後、防湿フィルムを敷き、その上面に発泡スチロール
板を敷き詰め、発泡スチロール板の全面を被覆するベタ
基礎を形成したことを特徴とするものである。
礎構造の上面に家屋本体を構築し、基礎構造と家屋床部
とで、家屋外部と遮断した密封空間を形成し、当該空間
を家屋空調用の空気溜りとしたことを特徴とするもので
ある。
泡スチロール板を敷設するようにしたものであるから、
割ぐり石の敷設並びにその均しを必要とせず、また発泡
スチロール板の上面は平らになるため、捨てコンも必要
としないので、基礎の構築作業が合理化される。而も基
礎の接地性能は均一であるので不等沈下に耐える抵抗力
が大きい。更に基礎内部に発泡スチロール板を敷き詰
め、更にベタ基礎で覆うと、建築物全体の下方に、発泡
スチロール板が配設されることになるので、ベタ基礎自
体が割ぐり石を敷設した同程度の強度を確保することに
なり、堅牢なベタ基礎を得ることができる。また建築物
全体が発泡スチロール板の上に形成されることになり、
而も発泡スチロール板は多少の柔軟性を具備し、吸振性
能を有することになり、地震に対する抵抗力(耐久力)
に優れる。
れた床下空間は、外気並びに地面との間に断熱材である
発泡スチロール板が介在しているので、床下空間は外気
並びに地面の熱の影響を受けない。従って家屋空調用の
空気溜りとして利用すると、その熱損失を極力少なくす
ることができる。
例は、基礎の構築手順に添って説明する。基礎は従前と
同様に、基礎を構築する箇所の根ぎりを行い、形成した
溝aの底面を均して平滑とし、防湿フィルム(ポリエチ
レンフィルム)1を敷き、従来の割ぐり石の箇所に発泡
スチロール板(単位体積重量:25kgf/m3 独立気
泡タイプ、50mm厚)2を敷き並べ、その上に鉄筋3
を組み上げてフーチング部4をコンクリートの打設で形
成し、しかる後フーチング部4上に布基礎5の型枠を形
成し、型枠内にコンクリートを打設して布基礎5を形成
する。尚型枠の内側に薄い発泡樹脂板(10mm厚)6
を予め配置しておき、布基礎5の構築と同時に布基礎5
の外側表面を被覆する発泡樹脂板6を設ける。更に布基
礎5の表面は、ラス7を張りモルタル8を塗布して仕上
げるものである。
床下に当たる部分の構築を行うもので、最初内方地面b
の整地を行う。内方地面bの整地は、必要とする盛り土
並びに地下収納室cの掘削を行い、全露出地表面を防湿
フィルム9で被覆すると共に、地下収納室cの壁面並び
に底面、更に全内方地面bに発泡スチロール板10を敷
き詰め、必要に応じて型枠を使用し、鉄筋11の入った
ベタ基礎12を打設する。また前記ベタ基礎12と一緒
に束部13を立設する。
同様の手段で土台14を基礎と一体にして、建築物を土
台14上に建てるもので、建築手法は、木造軸組工法で
も、ツーバイフォー工法でも、或は木造軸組を軽量鉄骨
としたり、木室パネル工法や、その他任意の工法で建築
するものであるが、特に床下喚気孔を設置せずに床下部
分は密室空間Aとするものである。
ール板2、10で、地面との間に介在し、而も蓄熱容量
の大きいコンクリート層と接しているので、例えば屋根
で暖めた空気を当該空間Aにため込み、各室内への自然
放熱する周知のソーラーシステムに利用したり、ボイラ
ー加熱による清浄暖気をため込み各室の床暖房を実施す
る暖房システム等に有効に利用できるものである。
を敷設したので、基礎工事の簡素化が実現し、更に建築
物全体が発泡スチロール板上に立設するので、建物の地
面に対する圧力がより均等に加わることにより、不等沈
下に対する性能が格段に向上するものである。
際して、割ぐり石の代わりに発泡スチロール板を使用し
た建築物の基礎構造であり、更にベタ基礎部分の構築に
際しても、発泡スチロール板上に形成し、さらに前記基
礎構造に床下換気孔を形成しないで建築物を構築したも
ので、基礎構造の構築作業の簡素化を実現すると共に、
地面への建築物荷重が平均化するので、不等沈下に対す
る性能が著しく向上し、更に発泡スチロール板による吸
振性能により地震に対する抵抗力(耐久力)にも優れる
ことになる。
覆われた床下空間は、外気並びに地面の熱の影響を受け
ないので、家屋空調用の熱損失の少ない空気溜りとして
利用することができる利点も有するものである。
図。
設)の説明図。
Claims (2)
- 【請求項1】 溝切りで形成した連続する溝内に、防湿
フィルムを敷き、その上に発泡スチロール板を敷設し、
発泡スチロール板上にフーチング部を備え、布基礎部を
立設して逆T字状のコンクリート製基礎を構築すると共
に、コンクリート基礎の布基礎部前面に発泡断熱板を張
設すると共に、その表面をラス張りしてモルタル仕上げ
とし、基礎に囲まれた内側に、適宜な盛り土を施した
後、防湿フィルムを敷き、その上面に発泡スチロール板
を敷き詰め、発泡スチロール板の全面を被覆するベタ基
礎を形成したことを特徴とする住宅用建築物の基礎構
造。 - 【請求項2】 請求項1記載の基礎構造の上面に家屋本
体を構築し、基礎構造と家屋床部とで、家屋外部と遮断
した密封空間を形成し、当該空間を家屋空調用の空気溜
りとしたことを特徴とする住宅建築物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179452A JP2748336B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 住宅用建築物及びその基礎構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7179452A JP2748336B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 住宅用建築物及びその基礎構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH093922A JPH093922A (ja) | 1997-01-07 |
JP2748336B2 true JP2748336B2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=16066113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7179452A Expired - Fee Related JP2748336B2 (ja) | 1995-06-21 | 1995-06-21 | 住宅用建築物及びその基礎構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2748336B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6079353A (en) * | 1998-03-28 | 2000-06-27 | Quester Technology, Inc. | Chamber for reducing contamination during chemical vapor deposition |
CN110761311B (zh) * | 2019-10-09 | 2021-07-09 | 北京市第三建筑工程有限公司 | 超低能耗建筑独立基础断热桥保温粘贴结构及施工方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02120417A (ja) * | 1988-10-27 | 1990-05-08 | Natl House Ind Co Ltd | 建築物の基礎構造 |
-
1995
- 1995-06-21 JP JP7179452A patent/JP2748336B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH093922A (ja) | 1997-01-07 |
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